JPH08500949A

JPH08500949A - Ｐｃｍリンク故障検出及び喪失ブロック取扱い

Info

Publication number: JPH08500949A
Application number: JP7503428A
Authority: JP
Inventors: アンデルスモリン，カール; エールヤンパトリクファル，スベン; パトリクゼリン，クルト; ヨハンウィルヘルムソン，ラルス
Original assignee: テレフオンアクチーボラゲツトエルエムエリクソン
Priority date: 1993-07-02
Filing date: 1994-06-22
Publication date: 1996-01-30
Also published as: US5491719A; CA2142903A1; AU674426B2; NO950798D0; KR950703235A; WO1995001682A1; AU7134494A; SG48947A1; CN1113097A; RU2121237C1; NO950798L; FI950945A; EP0658294A1; FI950945A0; KR100323020B1

Abstract

(57)【要約】ディジタルセルラー通信システムは、コード化音声及び制御データをブロックの形で輸送する双方向パルスコード変調（ＰＣＭ）リンク、ＰＣＭリンクの第１端に結合されたスイッチングユニット、及びＰＣＭリンクの第２端に結合された基地局を有する。スイッチングユニットは、音声信号をコード化する音声エンコーダ、コード化音声信号から誤り検出コードを発生する誤り検出コード発生器を含む。基地局は、誤りを含む受信ブロックに応答して受信ブロック内の誤りの存在を信号するＰＣＭリンク誤り検出器を有する。基地局は、受信ブロック内の誤りの存在を指示する信号に応答してこのブロックを廃棄するために、かつ、このブロックに対して、移動局に中継される暗黙値制御メッセージを代入し、それによって、移動局が、暗黙値制御メッセージを受信することに応答して、不良フレームマスキング以外の他の動作を遂行しないようにするために、ＰＣＭリンク誤り検出器に結合されたダウンリンク誤りハンドラを、更に含む。

Description

【発明の詳細な説明】ＰＣＭリンク故障検出及び喪失ブロック取扱い背景本発明は、無線電話通信システム、特に無線電話通信スイッチングユニット対基地局ＰＣＭリンクにおける誤りを検出し、かつＰＣＭリンク上の通信ブロックの喪失の際に移動ユニットとの通信を取り扱う方法及び装置に関する。移動通信用ヨーロッパグローバルシステム（ＥｕｒｏｐｅａｎＧｌｏｂａｌＳｙｓｔｅｍｆｏｒＭｏｂｉｌＣｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ（ＧＳＭ））移動電話システムのようなセルラー電話通信システムは、第１ａ図に示されたような素子を含むと云える。基地トランシーバ局（ＢＴＳ）１０３は、パルスコード変調（ＰＣＭ）リンク１０７によって基地局コントローラ（ＢＳＣ）１０１に接続されている。基地トランシーバ局１０３は、音声コーダーデコーダ（コーデク（ｃｏｄｅｃ））１０９を含む。過去において、ディジタル化音声信号は、ＢＳＣ１０１によって６４キロビット毎秒（ｋｂ／ｓ）の速度でＰＣＭリンク１０７を介して基地トランシーバ局１０３へ伝送されてきた。基地トランシーバ局１０３の内側においていったん、音声コーデク１０９が、ディジタル化音声を元よりも少数のビットを持つパラメータのブロックに変化し、このようにして、音声を元の音声サンプルにとって可能であるより低いビット伝送速度度で移動局へ伝送することを可能とする。コード化音声信号は、移動局１０５内側に位置決めされた音声エンコーダ（図示されていない）によって元の音声サンプルにもどし変換される。最近、ＧＳＭシステムのような、システムの設計は、第１ｂ図に示されたように修正されたので音声コーデク１０９’が基地トランシーバ局１０３’内の代わりにＢＳＣ１０１’内に位置決めされている。音声コーデク１０９は、音声について各２０ｍｓ毎に１６０音声サンプルを受理し、かつこれから元の音声より低いビット伝送速度を有するコード化音声のブロックを生成すると云える。これは、基地トランシーバ局１０３’とＢＳＣ１０１’との間に前に可能であったよりももっと音声をＰＣＭリンク１０７’を通して伝送できるようにすると云う利点を生じる。基地トランシーバ局１０３’は、コード化音声の各受信ブロックをチャンネルコード化し、変調し、かつ無線リンクによって移動局１０５’へ伝送する。移動局１０５’へのコード化音声の伝送に加えて、基地トランシーバ局１０３’は、基地トランシーバ局１０３’の制御部分（図示されていない）によって発生された制御情報を、また、伝送することがある。先に述べたように、移動局１０５’ は、コード化音声の受信ブロックから元の音声を再生するためにまたコーデク（図示されていない）を含むことがある。移動局１０５’からＢＳＣ１０１’への音声の伝送も、類似のやり方で働く。移動局１０５’は、コード化音声の被変調チャンネルコード化ブロックを発生し、かつ基地トランシーバ局１０３’へ伝送する。基地トランシーバ局１０３’は、受信ブロックに復調及びチャンネルデコーディングを遂行し、かつＰＣＭリンク１０７’によってＢＳＣ１０１’へコード化音声をアップリンクする。もしも基地トランシーバ局１０３’が、それが移動局１０５’からコード化音声でなく制御情報受信したと決定したならば、その際は、この制御情報が基地トランシーバ局１０３’の制御部分へ進路させられる。上述したシステムの１つの特徴は、ＰＣＭリンク１０７’を通してのコード化音声ブロックの伝送に起因するそれらへの誤りの導入である。音声コーデクがＢＳＣ１０１’の代わりに基地トランシーバ局１０３内に位置決めされたときは、受信音声の品質はこのような導入誤りの存在によってひどく劣化されることはないので、ＰＣＭリンク上での故障取扱いの必要はなかった。しかしながら、ＢＳＣ１０１’内に位置決めされた音声コーデク１０９’にあっては、ＰＣＭリンク１０７’上の音声が少数ビットヘ圧縮される。結果として、ＰＣＭリンク１０７ ’上の伝送中に導入されたいかなる誤りも音声がデコードされた後これの品質にひどく影響する。しかしながら、先行システムは、ＰＣＭリンク１０７’によって導入された誤りを検出するいかなる機構も備えることなくコード化音声パラメータを伝送した。例えば、１つの周知のシステムにおいては、基地トランシーバ局１０３が、動局１０５’から受信された音声内の誤りの生起を、低劣受信信号品質によって検出することができる。移動局１０５’から基地トランシーバ局１０３’によって受信された音声がデコードされるので、検出誤りは受信音声の品質をひどく劣化させることがある。結果的に、この周知のシステムにおいては、不良フレームインジケータ（ＢａｄＦｒａｍｅＩｎｄｉｃａｔｏｒ（ＢＦＩ））が、基地トランシーバ局１０３’によってデコードされた音声のブロックと共に基地トランシーバ局１０３’によってＢＳＣ１０１’へ送出される。ＢＳＣ１０１’がセットされる（移動局１０５’と基地トランシーバ局１０３’との間の無線チャンネル上へ導入された誤りの存在を指示する）ＢＦＩを検出すると、それは音声の受信ブロックを廃棄し、かつ、代わりに、先行受信ブロックからの情報を公衆電話システムヘ通過させる。これを行う論理的根拠は、先行受信音声ブロックが現在音声ブロックが見せるに違いないものに極めて似ている公算がありそれであるから音声品質が維持されると云うことである。しかしながら、この周知のシステムは、ＢＦＩビットを含むものであって、ＰＣＭリンク１０７’上の音声の伝送によって導入される誤りを検出する能力はない。先に述べたように、これは、音声コーデク１０９が基地トランシーバ局１０３内に位置決めされたときは厳しくない、それは非コード化音声内へ導入された誤りがその音声の品質をひどく劣化させなかったからである。しかしながら、ＢＳＣ１０１’内に位置決めされたコーデク１０９’にあっては、ＰＣＭリンク１０７’上の伝送によって導入された誤りの検出及びその後の取扱いがいまや極めて重要である。要約したがって、移動電話通信システム内のＭＳＣと基地局との間のＰＣＭリンク上を伝送されるコード化音声のブロック内へ導入されたビット誤りの検出を提供することが、本発明の目的である。このようなシステム内のＰＣＭリンク上に起こるビット誤りの中度レベルの影響を低減させ、かつそれによって音声品質を維持することが、本発明の更に他の目的である。本発明の１態様によれば、前述の及び他の目的は、コード化音声及び制御データをブロックの形で輸送する双方向パルスコード変調（ＰＣＭ）リンク、ＰＣＭリンクの第１端に結合されたスイッチングユニット、ＰＣＭリンクの第２端に結合された基地局を含むディジタルセルラー通信システムにおいて達成される。スイッチングユニットは、ＰＣＭリンクによってそれぞれ基地局へ伝送され及びこれから受信されるダウンリンク音声信号をコード化し及びアップリンク音声信号をデコードする音声コーデクを含む。ＰＣＭリンクは、コード化ダウンリンク及びアップリンク音声信号及び制御データを、それぞれのダウンリンクブロック及びアップリンクブロックの形で輸送する。基地局は、スイッチングユニットから受信されたコード化ダウンリンク音声信号を無線チャンネル上の伝送によって移動局へ中継し、及び移動局から受信されたコード化アップリンク音声信号をＰＣＭリンク上の伝送によってスイッチングユニットへ中継するように動作する。本発明によれば、ディジタルセルラー通信システムは、伝送ブロック内の誤りを取り扱うためのシステムを有する。この誤り取扱いシステムは、基地局において、受信ダウンリンクブロック内の誤りの存在を指示する信号を受信する入力手段、及び、基地局において、受信ダウンリンクブロック内の誤りの存在を指示する信号に応答してこのブロックを廃棄するため、かつ、このブロックに対して、移動局へ中継される暗黙値制御メッセージを代入するために、入力手段に結合されたダウンリンク誤り取扱い手段を含む。暗黙値制御メッセージは、ディジタルセルラー通信システムによって規定される意味を有さず、それであるからそれが移動局へ中継されるとき、移動局は不良フレームマスキング動作以外の動作を遂行しないことによって応答する。このようにして、基地局が受信ブロック内の誤りを検出するときはいつでも、音声品質が移動局によって維持される。本発明の他の態様においては、暗黙値制御メッセージは、暗黙値高速アクセス制御チャンネル（ＦＡＣＣＨ）メッセージである。本発明のなお他の態様においては、ダウンリンク誤り取扱い手段は、廃棄受信ダウンリンクブロックに対して、伝送される非暗黙値制御メッセージのそれぞれ非可用性又は可用性に応答して暗黙値制御メッセージ又は非暗黙値制御メッセージを、二者択一的に、代入する。それゆえ、受信ブロックが誤りを含んでおりかつ廃棄されねばなないと云う事実が、実非暗黙値制御メッセージが利用可能なときに役立つように使用されると云える。本発明のなお他の態様においては、スイッチングユニットは、ＰＣＭリンク伝送手段を含む。ＰＣＭリンク伝送手段は、コード化ダウンリンク音声信号から誤り検出コードを発生する手段、及びＰＣＭリンク上を伝送される書式付きダウンリンクブロックを生成するために、この発生する手段に結合された書式作成手段を含む。書式付きダウンリンクブロックは、ヘッダ、コード化ダウンリンク音声データ及び／又は制御情報、及び誤り検出コードを含む。基地局は、誤りを含む受信ダウンリンクブロックに応答して受信ブロック内の誤りの存在を信号するために、入力手段に結合されたＰＣＭリンク誤り検出手段を更に含む。このようにして、コード化音声データがスイッチングユニットから基地局へ伝送される際に、ＰＣＭリンク上に導入される誤りが基地局によって検出されると云える。本発明のなお他の態様においては、スイッチングユニットは、受信アップリンクブロック内の誤りの存在を指示する信号を受信する入力手段、受信アップリンクブロック内の誤りの存在を指示する信号に応答してこのブロックを廃棄するために、かつ、このブロックに対して、先行受信アップリンクブロックから記憶されたコード化音声データを含む代入ブロックを代入するために、この入力手段に結合されたアップリンク誤り取扱い手段を更に含む。このようにして、スイッチングユニットによって公衆電話システムへ中継される音声の品質を維持するために、基地局からスイッチングユニットへのブロックの伝送中にＰＣＭリンク上へ導入された誤りが取り扱われると云える。アップリンク誤りの検出は、基地局において、移動局から受信されたコード化信号から誤り検出コードを発生する手段、ＰＣＭリンク上を伝送される書式付きアップリンクブロックを生成するために、この発生する手段に結合された書式作成手段を提供することによって完遂されると云え、書式付きアップリンクブロックは、ヘッダ、コード化音声データ及び／又は制御情報、及び誤り検出コードを有する。また、スイッチングユニットは、誤りを含む受信アップリンクブロックに応答して受信アップリンクブロック内の誤りの存在を信号するために、装置入力手段に結合されたＰＣＭリンク誤り検出手段を含む。図面の簡単な説明本発明の目的及び利点は、図面と関連した次の詳細な説明を読むことによって理解されよう、これらの図面において、第１ａ図及び第１ｂ図は、基地局コントローラと基地トランシーバ局との間にＰＣＭリンクを含み、かつ音声コーデクを基地トランシーバ局及び基地局コントローラ内に、それぞれ、位置決めされた既知のセルラー電話通信システムのブロック図である。第２図は、本発明によるセルラー電話通信システムのブロック図である。第３図は、本発明により、ＰＣＭリンク上の伝送に対して書式付けされたコード化音声のブロックのブロック図である。第４図は、ＰＣＭリンク上のコード化音声データのブロックの時分割多重化を示すブロック図である。第５図は、高速対応制御チャンネル上を送出される制御メッセージの書式を示すブロック図である。第６図は、本発明により、誤りを含むコード化音声のブロックに対して代入される暗黙値制御メッセージを示す線図である。詳細な説明ＰＣＭリンク２０７によってＭＳＣ２０１と基地局２０３との間を伝送されるコード化音声のブロック内のビット誤りを検出する本発明の好適実施例を、第２図及び第３図を参照して、次に説明しよう。ＰＣＭリンク２０７上を伝送される前に、コード化音声の各ブロックは、基地局ブロックフォーマッタ２１７又はＭＳＣブロックフォーマッタ２１３のどちらかにより、ブロック書式に書式付けされる。ブロック書式３０１は、好適には５３以下の利用可能寸法であると云える。この上限は３つのチャンネルを１つの６４キロビット／秒（ｋｂ／ｓ）ＰＣＭチャンネルに多重化することを可能にする、なぜならば６４ｋｂ／ｓは１６０サンプル毎２０ｍｓを意味するからである。したがって、３つのチャンネルの各々は、１６０／３＝５３バイト毎チャネンルを割り当てられることになるであろう。好適実施例においては、各ＰＣＭリンク２０７は、６４キロビット毎秒（ｋｂ／ｓ）で動作し、かつ第４図に示されたように時分割多重化ブロックを伝送することによって通常モード（ｆｕｌｌｒａｔｅｍｏｄｅ）で３つの音声チャンネルを維持する。時分割多重化ブロック４０１、４０３、４０５の各々は、好適には、ブロック書式３０１に従って書式付けされる。書式付きブロック３０１は、３つの位置的に規定されたフィールドを有する。コード化音声又は他のデータは、中間フィールド３０５内に位置決めされ、かつ本発明のために、書式作成プロセス中いずれにしても再書式付けされなくてよい。ブロック書式３０１の最初にヘッダフィールド３０３がある。ヘッダフィールド３０３は、それを新ブロックの開始であると識別する同期化順序を含む。ヘッダフィールド３０３は、また、どれだけのバイトがそのブロック内にあるかを明記する長さ情報、及び（コード化音声及び／又は他のデータを含む）中間フィールド３０５を適正宛先へ経路選択するために使用される受信機アドレスを、また、含む。ブロック書式３０１の最後の部分は、誤り検出コードフィールド３０７である。好適実施例においては、誤り検出コードは、巡回冗長検査（ＣＲＣ）コードである。ブロック書式３０３用ＣＲＣ計算は、ＭＳＣブロックフォーマッタ２１３によって遂行されると云える。各ブロック内に誤り検出コードフィールド３０７を含むことによって、基地局ダウンリンク誤り検出器及びハンドラ２１５は、ＰＣＭリンク２０７を通してのこれらのブロックの伝送によって誤りを導入されたブロックを識別する周知の誤り検出技術を有利に使用することができる。同じ書式３０１が、基地局２０３がＭＳＣ２０１へコード化音声又は他のデータをアップリンクするとき導入された誤りを検出するために使用されることがある。この場合、基地局ブロックフォーマッタ２１７が、ヘッダフィールド３０３及び誤り検出コードフィールド３０７を追加することによって被変調チャンネルデコードデータをブロック書式３０１に書式付けする。ＰＣＭリンク２０７を経由しての伝送の後、ＭＳＣアップリンク誤り検出器及びハンドラ２１９が、伝送中に誤りを導入されたブロックを識別することができる。本発明の他の態様においては、誤りがＭＳＣアップリンク誤り検出器及びハンドラ２１９によって検出される状況を取り扱うための、システム及び方法が提供される。好適実施例において、ＴＲＡ２０９は、ＭＳＣアップリンク誤り検出器及びハンドラ２１９と音声コーデク２１１との間に挿入されたバッファ２２１を含む。バッファ２２１の機能は、音声コーデク２１１によるデコーディングに供するためにＭＳＣアップリンク誤り検出器及びハンドラ２１９から出力されるコード化音声のブロックを記憶することである。ＰＣＭリンク２０７から受信されたブロック内に誤りが検出される際には、ＭＳＣアップリンク誤り検出器及びハンドラ２１９は、そのブロックをバッファ２２１へ出力しない。代わりに、ＭＳＣアップリンク誤り検出器及びハンドラ２１９は、先行ブロックからの音声パラメータが音声コーデク２１１の入力に再び提示されるようにバッファ２２１を制御する。それゆえ、誤りを含むブロックは、廃棄され、誤りを伴わず受信された最近ブロックによって置換される。これは、直ぐ先行の音声パラメータが、誤りを含む受信データブロックがするだろうよりも正しいデータに極めて近似する公算が高いと云うゆえに、行われる。好適実施例においては、アップリンク誤り検出器及びハンドラ２１９は６つの状態を有する状態機械を含み、これらの状態の各々は遂行される相当する作用を伴う。これらの状態及び相当する作用は、次の通りである。すなわち、状態０ＰＣＭリンク１０７から受信されたブロック内に誤りが検出されないときに入られる。相当する作用は、受信ブロックをバッファ２２１へ出力することである。状態１ＰＣＭリンク１０７から受信されたブロック内に第１誤りが検出されたときに入られる。相当する作用は、状態機械が状態０であったとき受信された先行音声パラメータを出力することである。状態２ＰＣＭリンク１０７から受信されたブロック内に第２連続誤りが検出されたときに入られる。相当する作用は、状態１において出力されたのと同じ音声パラメータ、すなわち、状態機械が状態０であったとき受信された先行音声パラメータを出力することである。状態３ＰＣＭリンク１０７から受信されたブロック内に第３連続誤りが検出されたときに入られる。相当する作用は、エネルギーパラメータＲ０が４ｄＢだけ減衰させられることを除き、状態２において出力されたのと同じ音声パラメータを出力することである。（ここに論じられたパラメータの全ては、ＡＤＣシステム標準、すなわち、ＥＩＡ／ＴＩＡＩＮＴＥＲＩＭＳＴＡＤＡＲＤＩＳ−５４−Ｂ、１９９２年４月、によって規定され、この標準の全内容は参考のためにここに編入されている）。状態４ＰＣＭリンク１０７から受信されたブロック内に第４連続誤りが検出されたときに入られる。相当する作用は、エネルギーパラメータＲ０が８ｄＢだけ減衰させられることを除き、状態２において出力されたのと同じ音声パラメータを出力することである。状態５ＰＣＭリンク１０７から受信されたブロック内に第５連続誤りが検出されたときに入られる。相当する作用は、エネルギーパラメータＲ０が１２ｄＢだけ減衰させられることを除き、状態２において出力されたのと同じ音声パラメータを出力することである。状態６ＰＣＭリンク１０７から受信されたブロック内に第６（又は大きな）連続誤りが検出されたときに入られる。相当する作用は零に等しくセットされたエネルギーパラメータＲ０を出力することであり、このことは音声を完全に暗黙させることになる。本発明のなお他の態様においては、次に基地局ダウンリンク誤り検出器及びハンドラ２１５によって検出される状況を取り扱うためのシステム及び方法が提示される。この場合、基地局２０３は、どのデータを移動局２０５へ伝送すべきか決定しなければならない。本発明のこの態様を、次に詳細に説明しよう。基地局２０３と移動局２０５との間の通信は、６．７ｍｓバースト内に起こるトラヒックチャンネル上で行われる。トラヒックチャンネルは、使用者チャンネル（ＵＣＨ）と低速対応制御チャンネル（ＳＡＣＣＨ）との和又は高速対応制御チャンネル（ＦＡＣＣＨ）とＳＡＣＣＨとの和のどちらかとして使用されると云える。ＳＡＣＣＨは、基地局２０３と移動局２０５との間の信号メッセージ交換用に使用される連続チャンネルである。一定数のビットが、各時分割多元接続（ＴＤＭＡ）バースト内のＳＡＣＣＨに割り当てられる。比較すると、ＦＡＣＣＨは、基地局２０３と移動局２０５との間の信号メッセージ交換用に使用される空白とバーストの（ｂｌａｎｋａｎｄｂｕｒｓｔ）チャンネルである。基地局２０３の制御部分からの情報は、ＦＡＣＣＨ上を伝送され、かつＵＣＨ上を送出される使用者情報にいつでも取って代わる。ＦＡＣＣＨはＳＡＣＣＨより広い帯域幅を有するので、それは、一般に、至急情報用に使用される。ＦＡＣＣＨ制御メッセージは、第５図に示された書式を有する。１つの１ビット連続フラグ５０１に、２ビットプロトコル判別フィールド５０３が続く。立ち代わって、これに８ビットメッセージ型式フィールド５０５が続き、これ自体に６ビット残余長さフィールド５０７が続く。残余長さフィールド５０７に３２ビットメッセージフィールド５０９が続く。上に説明されたように、音声コーデク２１１は、好適には、音声の２０ｍｓセグメントを元の音声より低いビット伝送速度を有するパラメータに変換する。これらのパラメータを移動局２０５へ伝送する前に、基地局２０３内のチャンネルエンコーダ２２３は、無線チャンネル上を伝送されるビットに誤り訂正及び検出データを追加するために、ＡＤＣシステム標準によて指定されたコード化技術を使用する。ＵＣＨに対しては、誤り検出は、１５９音声パラメータビットのうちの１２知覚的最上位ビット（ｍｏｓｔｐｅｒｃｅｐｔｕａｌｌｙｓｉｇｎｉｆｉｃａｎｔｂｉｔｓ）に適用されるＣＲＣコード（７パリティービット）によって提供される。ＵＣＨ誤り訂正は、７ＣＲＣビット及び１５９音声パラメータビットのうちの７７に適用されるレート１／２たたみ込みコード（ｒａｔｅ１／２ｃｏｎｖｏｌｕｔｉｏｎａｌｃｏｄｅ）によって提供される。残余１５９−７７＝８２ビットは、コード化されないままである。したがって、受信機における訂正の後、１２ビット内の残余誤りを検出することが可能である。ＦＡＣＣＨに対しては、誤り検出は、そのメッセージの全４９ビットに適用される他のＣＲＣコード（１６パリティービット）によって提供される。誤り訂正は、１６ＣＲＣビット及び全４９メッセージビットに適用されるレート１／４たたみ込みコードによって提供される。したがって、受信機における訂正の後、ＦＡＣＣＨ上の全４９ビット内の残余誤りを検出することが可能である。それゆえ、ＦＡＣＣＨビットは、ＵＣＨビットより大きいレベルの保護を与えられる。移動局２０５内に位置決めされた音声デコーダ（図示されていない）は、受信パラメータから元の音声を再生する。非常に高いビット誤りが移動局２０５内で検出される際には、音声品質は、先行受信バーストからのパラメータを繰り返し、かつ、これらを、減衰で以て、又は雑音を付加することによってなどのような、或る様式で操作することによって維持されることがある。移動局２０５によるこの活動は「不良フレームマスキング」と称される。移動局２０５は、また、それがＦＡＣＣＨを経由して制御情報を受信するときはいつでも、「不良フレームマスキング」を遂行する。これは、音声品質を維持するために必要である、なぜならば、上述したように、ＦＡＣＣＨを通して伝送された制御情報は音声データの伝送に取って代わるからである。本発明の実施例によれば、移動局２０５が「不良フレームマスキング」を遂行すると云う事実は、基地局２０３がＰＣＭリンク２０７から受信されたデータブロック内に誤りを検出するときを利するように使用される。上述したように、基地局２０３は、この瞬間に何を移動局２０５に伝送すべきかを決定しなければならない。受信移動局２０５にとって同期を存続し、かつ信号チャンネルを維持することを可能にさせるために、無線チャンネルスロット書式が維持されねばならない。本発明の実施例によれば、この問題は、誤りを含むブロックを受信する基地局２０３に応答して動作的意味を有しない暗黙値ＦＡＣＣＨメッセージを伝送することによって解決される。ＦＡＣＣＨメッセージは、基地局２０３の制御部分からのいかなる命令もなくして、自発的に送出される。暗黙値メッセージは、好適には、移動局２０５に何らかの作用を行わせる又はそうでなても無線通信システムに影響を与えさせることをしないように選択されるべきである。好適実施例においては、ＦＡＣＣＨメッセージは、第６図に示されたように選択される。暗黙値ＦＡＣＣＨメッセージ６０１が移動局２０５へ伝送されるとき、移動局２０５は、ＦＡＣＣＨ信号を認識し、かつ不良フレームマスキングを遂行することによって応答する。移動局２０５は、また、そのメッセージ型式フィールド６０３をデコードするが、しかしそれが妥当であると認識することはない。したがって、そのメッセージは、廃棄される。このようにして、移動局２０５における音声品質が、いかなる追加動作を遂行されることなく維持される。本発明のなお他の実施例においては、基地局２０３内のチャンネルエンコーダ２２３は、データの不良ブロックがＰＣＭリンク２０７から受信されたのと同時に制御部分が「実」ＦＡＣＣＨメッセージを送出しようと欲しているかどうか決定することができる。もしそうならば、実ＦＡＣＣＨメッセージが、暗黙値ＦＡＣＣＨメッセージ６０１の代わりに送出されることになる。暗黙値ＦＡＣＣＨメッセージを上に説明したように伝送することによって、ＰＣＭリンク２０７からの不良データを取り扱う問題に対する円滑な解決が提示される、と云うのは、不良フレームをマスクするための移動局の既存の機構が他の状況をカバーするように拡張され、したがって簡明で低コストであるゆえである。また、無線チャンネルはしばしばビット誤りを導入するので、ＦＡＣＣＨメッセージを伝送するときの方が或る他の充分に規定されたデータをＵＣＨ上に伝送するときよりも、ＦＡＣＣＨ上の優れた保護コード率にも起因して、正しいデータを成し通す機会が高い。本発明のなお他の実施例においては、ダウンリンク誤りが検出されるときはいつでも、ＦＡＣＣＨメッセージでない充分に規定されたデータを移動局２０５へ送出することができる。この実施例において、移動局２０５は、この充分に規定されたデータを「妥当コード化音声」と解釈するように設計されている。しかしながら、ＵＣＨビットは、空気インタフェースによって導入される誤りからＦＡＣＣＨメッセージほど充分に保護されてないので、暗黙値ＦＡＣＣＨメッセージの使用が好適である。本発明が、特定の実施例を参照して説明された。しかしながら、上に説明された好適実施例の形以外の特定の形において本発明を実施することが可能であることは、当業者に容易に明白であろう。これは、本発明の精神に反することなく行われると云える。好適実施例は、単に図解のためであって、いずれにしても限定的に考えられるべきではない。本発明の範囲は、先行の説明ではなく、添付の請求の範囲によって与えられ、この請求の範囲内に入る全ての変形及び等価を本発明に包含することを意図する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ゼリン，クルトパトリクスウェーデン国エス ― 194 61 アップランズベースビィ，２トルプ，トルプベーゲン 18 (72)発明者ウィルヘルムソン，ラルスヨハンスウェーデン国エス ― 172 32 ズンビィベルグ，プレーストゴールズガタン 22

Claims

【特許請求の範囲】１．双方向パルスコード変調（ＰＣＭ）リンクによって基地局に結合されたスイッチングュニットを含むディジタルセルラー通信システムにおいて、前記スイチングユニットが前記ＰＣＭリンクによって前記基地局へ及びからそれぞれ伝送され及び受信されるダウンリンク音声信号をコード化し及びアップリンク音声信号をデコードする音声コーデクを含み、前記ＰＣＭリンクがそれぞれダウンリンクブロック及びアップリンクブロックの形でコード化ダウンリンク音声とコード化アップリンク音声とコード化制御データ輸送し、前記基地局が前記スイッチングユニットから受信されたコード化ダウンリンク音声信号を無線チャンネル上の伝送によって移動局へ中継しかつ前記移動局から受信されたコード化アップリンク音声信号を前記ＰＣＭリンク上の伝送によって前記スイッチングユニットヘ中継するように動作し、伝送ブロック内の誤り取扱いシステムが前記基地局において、受信ダウンリンクブロック内の誤りの存在を指示する信号を受信する入力手段、及び前記基地局において、受信ダウンリンクブロック内の誤りの存在を前記指示する信号に応答して前記受信ダウンリンクブロックを廃棄するために、かつ、前記ブロックに対して、前記移動局に先行ブロックを繰り返させるメッセージを代入するために、前記入力手段に結合されたダウンリンク誤り取扱い手段を含む、ディジタルセルラー通信システム。２．請求の範囲第１記載のシステムにおいて、前記メッセージが高速アクセス制御チャンネル（ＦＡＣＣＨ）メッセージである、システム。３．双方向パルスコード変調（ＰＣＭ）リンクによって基地局に結合されたスイッチングユニットを含むディジタルセルラー通信システムにおいて、前記スイッチングユニットが前記ＰＣＭリンクによって前記基地局へ及びからそれぞれ伝送され及び受信されるダウンリンク音声信号をコード化し及びアップリンク音声信号をデコードする音声コーデクを含み、前記ＰＣＭリンクがそれぞれダウンリンクブロック及びアップリンクブロックの形でコード化ダウンリンク音声とコード化アップリンク音声とコード化制御データとを輸送し、前記基地局が前記スイッチングユニットから受信されたコード化ダウンリンク音声信号を無線チャンネル上の伝送によって移動局へ中継しかつ前記移動局から受信されたコード化アップリンク音声信号を前記ＰＣＭリンク上の伝送によって前記スイッチングユニットヘ中継するように動作し、伝送ブロック内の誤り取扱いシステムが、前記基地局において、受信ダウンリンクブロック内の誤りの存在を指示する信号を受信する入力手段、及び前記基地局において、受信ダウンリンクブロック内の誤りの存在を前記指示する信号に応答して前記受信ダウンリンクブロックを廃棄するために、かつ前記ブロックに対して、前記ディジタルセルラー通信システムによって規定される意味を有さない暗黙値制御メッセージを代入し、それによって、前記移動局が、前記暗黙値制御メッセージを受信することに応答して、不良フレームマスキング動作以外の動作を遂行しなくするために、前記入力手段に結合されたダウンリンク誤り取扱い手段を含む、ディジタルセルラー通信システム。４．請求の範囲第３項記載のシステムにおいて、前記暗黙値制御メッセージが高速アクセス制御チャンネル（ＦＡＣＣＨ）メッセージである、システム。５．請求の範囲第４項記載のシステムにおいて、前記暗黙値ＦＡＣＣＨメッセージが２進値「００００１１１０」を有するメッセージ型式フィールドを含む、システム。６．請求の範囲第３項記載のシステムにおいて、前記ダウンリンク誤り取扱い手段が、廃棄受信ダウンリンクブロックに対して、伝送される非暗黙値制御メッセージのそれぞれ非可用性又は可用性に応答して前記暗黙値制御メッセージ又は非暗黙値制御メッセージを二者択一的に代入する、システム。７．請求の範囲第３項記載のシステムであって、前記コード化ダウンリンク音声信号から誤り検出コードを発生する手段、及び前記ＰＣＭリンク上を伝送される書式付きダウンリンクブロックを生成するために、前記発生する手段に結合された書式作成手段であって、前記書式付きダウンリンクブロックがヘッダと、コード化ダウンリンク音声データと、誤り検出コードとを有する、前記書式作成手段、及び前記基地局において、誤りを含む受信ダウンリンクブロックに応答して前記受信ダウンリンクブロック内の誤りの存在を信号するために、前記入力手段に結合されたＰＣＭリンク誤り検出手段を含むＰＣＭリンク伝送手段を、前記スイッチングユニットにおいて、更に含むシステム。８．請求の範囲第７項記載のシステムにおいて、前記誤り検出コードが巡回冗長検査コードである、システム。９．請求の範囲第３項記載のシステムであって、受信アップリンクブロック内の誤りの存在を指示する信号を受信する入力手段、及び受信アップリンクブロック内の誤りの存在を前記指示する信号に応答して前記受信アップリンクブロックを廃棄するために、かつ、前記ブロックに対して、先行受信アップリンクブロックから記憶されたコード化音声データを含む代入ブロックを代入するために、前記入力手段に結合されたアップリンク誤り取扱い手段を含む装置を、前記スイッチングユニットにおいて、更に含むシステム。 10．請求の範囲第９項記載のシステムであって、前記コード化アップリンク音声信号から誤り検出コードを発生する手段、及び前記ＰＣＭリンク上を伝送される書式付きアップリンクブロックを生成するために、前記発生する手段に結合された書式作成手段であって、前記書式付きアップリンクブロックがヘッダと、コード化アップリンク音声データと、誤り検出コードとを有する、前記書式作成手段、及び前記スイッチングユニットにおいて、誤りを含む受信アップリンクブロックに応答して前記受信アップリンクブロック内の誤りの存在を信号するために、前記装置入力手段に結合されたＰＣＭリンク誤り検出手段を含むＰＣＭリンク伝送手段を、前記基地局において、更に含むシステム。 11．請求の範囲第１０項記載のシステムにおいて、前記誤り検出コードが巡回冗長検査コードである、システム。 12．ブロック書式の形でコード化音声と制御データとを輸送する双方向パルスコード変調（ＰＣＭ）リンク、前記ＰＣＭリンクの第１端に結合されたスイッチングユニットであって、音声信号をコード化する音声エンコーダ、前記コード化音声信号から誤り検出コードを発生する手段、及び前記ＰＣＭリンク上を伝送される書式付きダウンリンクブロックを生成するために、前記発生する手段に結合された書式作成手段であって、前記書式付きダウンリンクがヘッダと、コード化音声データと、誤り検出データとを有する、前記書式作成手段を含む前記スイッチングユニット、及び前記ＰＣＭリンクの第２端に結合された基地局であって、誤りを含む受信ダウンリンクブロックに応答して前記受信ダウンリンクブロック内の誤りの存在を信号するＰＣＭリンク誤り検出手段、及び受信ダウンリンクブロック内の誤りの存在を前記指示する信号に応答して前記受信ダウンリンクブロックを廃棄するために、かつ、前記ブロックに対して、前記移動局に先行ブロックを繰り返させるメッセージを代入するために、前記ＰＣＭリンク誤り検出手段に結合されたダウンリンク誤り取扱い手段を含む前記基地局を含むディジタルセルラー通信システム。 13．請求の範囲第１２項記載のディジタルセルラー通信システムにおいて、前記誤り検出コードが巡回冗長検査コードである、ディジタルセルラー通信シス、テム。 14．請求の範囲第１２項記載のシステムにおいて、前記メッセージが高速アクセス制御チャンネル（ＦＡＣＣＨ）メッセージである、システム。 15．請求の範囲第１４項記載のシステムにおいて、前記ＦＡＣＣＨメッセージが２進値「００００１１１０」を有するメッセージ型式フィールドを含む、システム。 16．請求の範囲第１２項記載のシステムにおいて、前記基地局が、移動局から受信されたコード化音声信号から誤り検出コードを発生する手段、及び前記ＰＣＭリンク上を伝送される書式付きアップリンクブロックを生成するために、前記発生する手段に結合された書式作成手段であって、前記書式付きアップリンクブロックがヘッダと、コード化音声データと、誤り検出コードとを有する、前記書式作成手段を更に含み、前記スイッチングユニットが、誤りを含む受信アップリンクブロックに応答して前記受信アップリンクブロック内の誤りの存在を信号するＰＣＭリンク誤り検出手段、及び受信アップリンクブロック内の誤りの存在を前記指示する信号に応答して前記受信アップリンクブロックを廃棄するために、かつ、前記ブロックに対して、先行受信アップリンクブロックから記憶されたコード化音声データを含む代入ブロックを代入するために、前記ＰＣＭリンク誤り検出手段に結合されたアップリンク誤り取扱い手段を更に含む、システム。 17．ブロック書式の形でコード化音声と制御データとを輸送する双方向パルスコード変調（ＰＣＭ）リンク、前記ＰＣＭリンクの第１端に結合されたスイッチングユニットであって、音声信号をコード化する音声エンコーダ、前記コード化音声信号から誤り検出コードを発生する手段、及び前記ＰＣＭリンク上を伝送される書式付きダウンリンクブロックを生成するために、前記発生する手段に結合された書式作成手段であって、前記書式付きダウンリンクがヘッダと、コード化音声データと、誤り検出データとを有する、前記書式作成手段を含む前記スイッチングユニット、及び前記ＰＣＭリンクの第２端に結合された基地局であって、誤りを含む受信ダウンリンクブロックに応答して前記受信ダウンリンクブロック内の誤りの存在を信号するＰＣＭリンク誤り検出手段、及び受信ダウンリンクブロック内の誤りの存在を指示する信号に応答して前記受信ダウンリンクブロックを廃棄するために、かつ、前記ブロックに対して、移動局へ中継される暗黙値制御メッセージを代入するダウンリンク誤り取扱い手段であって、前記暗黙値制御メッセージは前記ディジタル通信システムによって規定される意味を有さず、それによって、前記移動局が、前記暗黙値制御メッセージを受信することにに応答して、不良フレームマスキング動作以外の動作を遂行しなくするために、前記ＰＣＭリンク誤り検出に結合された前記ダウンリンク誤り取扱い手段を含む前記基地局を含むディジタルセルラー通信システム。 18．請求の範囲第１７項記載のディジタルセルラー通信システムにおいて、前記誤り検出コードが巡回冗長検査コードである、ディジタルセルラー通信システム。 19．請求の範囲第１７項記載のシステムにおいて、前記暗黙値制御メッセージが暗黙値高速アクセス制御チャンネル（ＦＡＣＣＨ）メッセージである、システム。 20．請求の範囲第１９項記載のシステムにおいて、前記暗黙値ＦＡＣＣＨメッセージが２進値「００００１１１０」を有するメッセージ型式フィールドを含む、システム。 21．請求の範囲第１７項記載のシステムにおいて、前記ダウンリンク誤り取扱い手段が、廃棄受信ダウンリンクブロックに対して、伝送される非暗黙値制御メッセージのそれぞれ非可用性又は可用性に応答して前記暗黙値制御メッセージ又は非暗黙値制御メッセージを二者択一的に代入する、システム。 22．請求の範囲第１７項記載のシステムにおいて、前記基地局が、移動局から受信されたコード化音声信号から誤り検出コードを発生する手段、及び前記ＰＣＭリンク上を伝送される書式付きアップリンクブロックを生成するために、前記発生する手段に結合された書式作成手段であって、前記書式付きアップリンクブロックがヘッダと、コード化音声データと、誤り検出コードとを有する、前記書式作成手段を更に含み、前記スイッチングユニットが、誤りを含む受信アップリンクブロックに応答して前記受信アップリンクブロック内の誤りの存在を信号するＰＣＭリンク誤り検出手段、及び受信アップリンクブロック内の誤りの存在を指示する信号に応答して前記受信アップリンクブロックを廃棄するために、かつ、前記ブロック信号に対して、先行受信アップリンクブロックから記憶されたコード化音声データを含む代入ブロックを代入するために、前記ＰＣＭリンク誤り検出手段に結合されたアップリンク誤り取扱い手段を更に含む、システム。