JPH0850000A - 対装甲飛しょう体 - Google Patents
対装甲飛しょう体Info
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- JPH0850000A JPH0850000A JP20287394A JP20287394A JPH0850000A JP H0850000 A JPH0850000 A JP H0850000A JP 20287394 A JP20287394 A JP 20287394A JP 20287394 A JP20287394 A JP 20287394A JP H0850000 A JPH0850000 A JP H0850000A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F42—AMMUNITION; BLASTING
- F42B—EXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
- F42B12/00—Projectiles, missiles or mines characterised by the warhead, the intended effect, or the material
- F42B12/02—Projectiles, missiles or mines characterised by the warhead, the intended effect, or the material characterised by the warhead or the intended effect
- F42B12/04—Projectiles, missiles or mines characterised by the warhead, the intended effect, or the material characterised by the warhead or the intended effect of armour-piercing type
- F42B12/10—Projectiles, missiles or mines characterised by the warhead, the intended effect, or the material characterised by the warhead or the intended effect of armour-piercing type with shaped or hollow charge
- F42B12/16—Projectiles, missiles or mines characterised by the warhead, the intended effect, or the material characterised by the warhead or the intended effect of armour-piercing type with shaped or hollow charge in combination with an additional projectile or charge, acting successively on the target
- F42B12/18—Hollow charges in tandem arrangement
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 タンデム弾頭の先駆弾頭よりも寸法,質量を
小さくでき、ホーミング方式の飛しょう体にも適用で
き、撃角条件によって機能,性能を損わず、簡単で低コ
ストの対装甲飛しょう体を提供する。 【構成】 成形弾を使用する対装甲飛しょう体に於い
て、成形弾の前方に配置れる弾体前部構成部品に、小型
のペネトレータを内蔵したことを特徴とする対装甲飛し
ょう体。上記対装甲飛しょう体の速度がマッハ3未満の
場合は、ペネトレータは爆薬等を内蔵する火工品である
ことが好ましい。上記対装甲飛しょう体の速度がマッハ
3を超える超音速の場合は、ペネトレータは火薬類を含
まず、弾体前部構成部品の一部を兼ねる強度部品である
ことが好ましい。上記対装甲飛しょう体の弾体前部構成
部品は、脆弱な構造になされていることが好ましい。上
記対装甲飛しょう体がホーミング式の場合、弾体前部構
成部品はホーミング装置であることが好ましい。
小さくでき、ホーミング方式の飛しょう体にも適用で
き、撃角条件によって機能,性能を損わず、簡単で低コ
ストの対装甲飛しょう体を提供する。 【構成】 成形弾を使用する対装甲飛しょう体に於い
て、成形弾の前方に配置れる弾体前部構成部品に、小型
のペネトレータを内蔵したことを特徴とする対装甲飛し
ょう体。上記対装甲飛しょう体の速度がマッハ3未満の
場合は、ペネトレータは爆薬等を内蔵する火工品である
ことが好ましい。上記対装甲飛しょう体の速度がマッハ
3を超える超音速の場合は、ペネトレータは火薬類を含
まず、弾体前部構成部品の一部を兼ねる強度部品である
ことが好ましい。上記対装甲飛しょう体の弾体前部構成
部品は、脆弱な構造になされていることが好ましい。上
記対装甲飛しょう体がホーミング式の場合、弾体前部構
成部品はホーミング装置であることが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リアクティブ装甲に対
抗する飛しょう体に関する。
抗する飛しょう体に関する。
【0002】
【従来の技術】リアクティブ装甲に対抗する飛しょう体
としては、タンデム弾頭と称される方式が良く知られて
おり、対装甲目標用として普及している。タンデム弾頭
は、図4に示すようにメインの成形弾1の前方に、先駆
弾頭と呼ばれる成形弾2を配置する構成であり、初めに
先駆弾頭の成形弾2を作動させて、生成するメタルジェ
ットの作用により、前方のリアクティブ装甲3の防護力
を低減させた後に、メインの成形弾1を作動させて、リ
アクティブ装甲3による大きな威力減殺を受けることな
く、主装甲4の貫徹を図るものである。
としては、タンデム弾頭と称される方式が良く知られて
おり、対装甲目標用として普及している。タンデム弾頭
は、図4に示すようにメインの成形弾1の前方に、先駆
弾頭と呼ばれる成形弾2を配置する構成であり、初めに
先駆弾頭の成形弾2を作動させて、生成するメタルジェ
ットの作用により、前方のリアクティブ装甲3の防護力
を低減させた後に、メインの成形弾1を作動させて、リ
アクティブ装甲3による大きな威力減殺を受けることな
く、主装甲4の貫徹を図るものである。
【0003】先駆弾頭の成形弾2で、リアクティブ装甲
3の防護力を奪う方法としては、リアクティブ装甲3を
爆発作動させる方法(先行技術として、特開平4−36
3600号公報図9に示されるものがある。)と、爆発
させずに行う方法がある。図5に示すように先駆弾頭の
成形弾2によってリアクティブ装甲3を爆発作動させる
方式のタンデム弾頭は、有効な作動をするための撃角範
囲に制約があり、また、種々のリアクティブ装甲を起爆
するには、先駆弾頭の成形弾2の威力を十分大きくする
必要がある。このことは、特にホーミング式飛しょう体
に適用する場合、先駆弾頭の成形弾2をホーミング装置
やメインの成形弾1とマッチングさせる為の設計が複雑
になる。
3の防護力を奪う方法としては、リアクティブ装甲3を
爆発作動させる方法(先行技術として、特開平4−36
3600号公報図9に示されるものがある。)と、爆発
させずに行う方法がある。図5に示すように先駆弾頭の
成形弾2によってリアクティブ装甲3を爆発作動させる
方式のタンデム弾頭は、有効な作動をするための撃角範
囲に制約があり、また、種々のリアクティブ装甲を起爆
するには、先駆弾頭の成形弾2の威力を十分大きくする
必要がある。このことは、特にホーミング式飛しょう体
に適用する場合、先駆弾頭の成形弾2をホーミング装置
やメインの成形弾1とマッチングさせる為の設計が複雑
になる。
【0004】リアクティブ装甲3を起爆しないタンデム
弾頭は、先駆弾頭の成形弾2のメタルジェットで図6に
示すようにリアクティブ装甲3の爆薬を起爆させずに、
部分的に飛散させて、その領域にメインの成形弾1のメ
タルジェット5を通過させ、リアクティブ装甲3の作動
を防止しようとするものである。しかし、リアクティブ
装甲3の爆薬の飛散面積を大きくしようとして先駆弾頭
の成形弾2の威力を増大すると、リアクティブ装甲3が
爆発作動してしまう為に、取りうる飛散面積に上限があ
る。その為、主装甲4の貫徹力の向上をねらった大型の
メインの成形弾1に対しては爆薬の飛散面積が不十分と
なり、適用することが困難となる。
弾頭は、先駆弾頭の成形弾2のメタルジェットで図6に
示すようにリアクティブ装甲3の爆薬を起爆させずに、
部分的に飛散させて、その領域にメインの成形弾1のメ
タルジェット5を通過させ、リアクティブ装甲3の作動
を防止しようとするものである。しかし、リアクティブ
装甲3の爆薬の飛散面積を大きくしようとして先駆弾頭
の成形弾2の威力を増大すると、リアクティブ装甲3が
爆発作動してしまう為に、取りうる飛散面積に上限があ
る。その為、主装甲4の貫徹力の向上をねらった大型の
メインの成形弾1に対しては爆薬の飛散面積が不十分と
なり、適用することが困難となる。
【0005】リアクティブ装甲3に対抗する別の飛しょ
う体としては、図7に示す半徹甲方式と呼ばれるものが
ある。これはメインの成形弾1の前方にノーズチューブ
6を設け、ノーズチューブ6でリアクティブ装甲3を貫
通した後、その中空部をメインの成形弾1のメタルジェ
ット5の通路とするものである。しかし、半徹甲方式
は、多重装甲を含む様々なリアクティブ装甲に対処する
設計が難しく、着速に使用制限があり、超音速の飛しょ
う体には適用できない。また、中空円筒状のノーズチュ
ーブ6にリアクティブ装甲3を貫通するに足る十分な強
度を与える必要があり、寸法,質量が大きくなる。さら
に、この方式は、ホーミング式飛しょう体に対しては、
構造的にホーミング装置とノーズチューブ6を整合させ
ることが困難である。
う体としては、図7に示す半徹甲方式と呼ばれるものが
ある。これはメインの成形弾1の前方にノーズチューブ
6を設け、ノーズチューブ6でリアクティブ装甲3を貫
通した後、その中空部をメインの成形弾1のメタルジェ
ット5の通路とするものである。しかし、半徹甲方式
は、多重装甲を含む様々なリアクティブ装甲に対処する
設計が難しく、着速に使用制限があり、超音速の飛しょ
う体には適用できない。また、中空円筒状のノーズチュ
ーブ6にリアクティブ装甲3を貫通するに足る十分な強
度を与える必要があり、寸法,質量が大きくなる。さら
に、この方式は、ホーミング式飛しょう体に対しては、
構造的にホーミング装置とノーズチューブ6を整合させ
ることが困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、タン
デム弾頭の先駆弾頭よりも寸法,質量を小さくでき、ホ
ーミング方式の飛しょう体にも適用でき、撃角条件によ
って機能,性能を損わず、簡単で低コストの対装甲飛し
ょう体を提供しようとするものである。
デム弾頭の先駆弾頭よりも寸法,質量を小さくでき、ホ
ーミング方式の飛しょう体にも適用でき、撃角条件によ
って機能,性能を損わず、簡単で低コストの対装甲飛し
ょう体を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の対装甲飛しょう体は、成形弾を使用する対装
甲飛しょう体に於いて、成形弾の前方に配置される弾体
前部構成部品に、小型のペネトレータを内蔵したとを特
徴ことするものである。上記対装甲飛しょう体の速度が
マッハ3未満の場合は、ペネトレータは爆薬等を内蔵す
る火工品であることが好ましい。上記対装甲飛しょう体
の速度がマッハ3を超える超音速の場合は、ペネトレー
タは火薬類を含まず、弾体前部構成部品の一部を兼ねる
強度部品であることが好ましい。上記対装甲飛しょう体
の弾体前部構成部品は、脆弱な構造になされていること
が好ましい。上記対装甲飛しょう体がホーミング式の場
合、弾体前部構成部品はホーミング装置であることが好
ましい。
の本発明の対装甲飛しょう体は、成形弾を使用する対装
甲飛しょう体に於いて、成形弾の前方に配置される弾体
前部構成部品に、小型のペネトレータを内蔵したとを特
徴ことするものである。上記対装甲飛しょう体の速度が
マッハ3未満の場合は、ペネトレータは爆薬等を内蔵す
る火工品であることが好ましい。上記対装甲飛しょう体
の速度がマッハ3を超える超音速の場合は、ペネトレー
タは火薬類を含まず、弾体前部構成部品の一部を兼ねる
強度部品であることが好ましい。上記対装甲飛しょう体
の弾体前部構成部品は、脆弱な構造になされていること
が好ましい。上記対装甲飛しょう体がホーミング式の場
合、弾体前部構成部品はホーミング装置であることが好
ましい。
【0008】
【作用】前記のように本発明の対装甲飛しょう体は、成
形弾を使用する対装甲用飛しょう体に於いて、成形弾の
前方に配置される弾体前部構成部品に、小型のペネトレ
ータを内蔵したものであるから、その使用に於いては対
装甲目標のリアクティブ装甲にペネトレータを直撃させ
てリアクティブ装甲を起爆する。そして弾体前部構成部
品の運動量を活用してリアクティブ装甲の防護力を低減
する。その後成形弾を作動させ、大きな威力低下を伴わ
ずに主装甲を貫徹する。
形弾を使用する対装甲用飛しょう体に於いて、成形弾の
前方に配置される弾体前部構成部品に、小型のペネトレ
ータを内蔵したものであるから、その使用に於いては対
装甲目標のリアクティブ装甲にペネトレータを直撃させ
てリアクティブ装甲を起爆する。そして弾体前部構成部
品の運動量を活用してリアクティブ装甲の防護力を低減
する。その後成形弾を作動させ、大きな威力低下を伴わ
ずに主装甲を貫徹する。
【0009】上記本発明の対装甲飛しょう体の速度がマ
ッハ3未満の場合は、ペネトレータを爆薬等を内蔵する
火工品としているので、ペネトレータがリアクティブ装
甲に衝突し、貫通する時、爆発によってリアクティブ装
甲を起爆し、リアクティブ装甲の防護力を低減すること
となる。また上記本発明の対装甲飛しょう体の速度がマ
ッハ3を超える超音速の場合は、ペネトレータを火薬類
を含まず、弾体前部構成部品の一部を兼ねる強度部品と
しているので、ペネトレータがリアクティブ装甲に衝突
し、貫通する時、衝撃によってリアクティブ装甲を起爆
し、リアクティブ装甲の防護力を低減することとなる。
さらに本発明の対装甲飛しょう体に於いて、弾体前部構
成部品を、脆弱な構造になしている場合は、弾着環境か
ら成形弾を保護する働きをする。また本発明の対装甲飛
しょう体がホーミング式の場合は、弾体前部構成部品と
してホーミング装置を活用することができ、リアクティ
ブ装甲の防護力を確実に低減することができる。
ッハ3未満の場合は、ペネトレータを爆薬等を内蔵する
火工品としているので、ペネトレータがリアクティブ装
甲に衝突し、貫通する時、爆発によってリアクティブ装
甲を起爆し、リアクティブ装甲の防護力を低減すること
となる。また上記本発明の対装甲飛しょう体の速度がマ
ッハ3を超える超音速の場合は、ペネトレータを火薬類
を含まず、弾体前部構成部品の一部を兼ねる強度部品と
しているので、ペネトレータがリアクティブ装甲に衝突
し、貫通する時、衝撃によってリアクティブ装甲を起爆
し、リアクティブ装甲の防護力を低減することとなる。
さらに本発明の対装甲飛しょう体に於いて、弾体前部構
成部品を、脆弱な構造になしている場合は、弾着環境か
ら成形弾を保護する働きをする。また本発明の対装甲飛
しょう体がホーミング式の場合は、弾体前部構成部品と
してホーミング装置を活用することができ、リアクティ
ブ装甲の防護力を確実に低減することができる。
【0010】
【実施例】本発明の対装甲飛しょう体の実施例を図によ
って説明すると、図1は本発明の対装甲飛しょう体10
の基本構成を示すもので、成形弾11の前方に配置され
た弾体前部構成部品12に、小型のペネトレータ13を
内蔵させてある。この対装甲飛しょう体10の作動原理
を図2のa〜dによって説明すると、図2のaに示すよ
うに高強度のペネトレータ13を内蔵する弾体前部構成
部品12が、主装甲14に装着されたリアクティブ装甲
15に高速で命中すると、弾体前部構成部品12はリア
クティブ装甲15により図2のbに示すように前方から
逐次破壊されるが、ペネトレータ13はそれ自身の運動
エネルギでリアクティブ装甲15に直撃貫徹し、衝撃力
又は火薬を利用した爆発によってリアクティブ装甲15
を起爆し、2個のプレート16,17を互いに反対方向
に飛しょうさせる。リアクティブ装甲15のプレートの
内、主装甲14の方向へ飛しょうするプレート(F−プ
レート)16は、所定の速度で飛しょうし、成形弾11
の軸線を外れるか、またはその前に図2のcに示すよう
に主装甲14に衝突し、成形弾11に対する所期の防護
力を喪失する。弾体の方向へ飛しょうするプレート(B
−プレート)17は、弾体前部構成部品12の破壊に伴
う力積を受けて飛しょう速度が低下し、防護力が大きく
喪失する。この時点で成形弾11が作動し、成形弾11
が生成するメタルジェット18は、図2のdに示すよう
にリアクティブ装甲15による大きな擾乱を受けること
なく、主装甲14を貫徹する。
って説明すると、図1は本発明の対装甲飛しょう体10
の基本構成を示すもので、成形弾11の前方に配置され
た弾体前部構成部品12に、小型のペネトレータ13を
内蔵させてある。この対装甲飛しょう体10の作動原理
を図2のa〜dによって説明すると、図2のaに示すよ
うに高強度のペネトレータ13を内蔵する弾体前部構成
部品12が、主装甲14に装着されたリアクティブ装甲
15に高速で命中すると、弾体前部構成部品12はリア
クティブ装甲15により図2のbに示すように前方から
逐次破壊されるが、ペネトレータ13はそれ自身の運動
エネルギでリアクティブ装甲15に直撃貫徹し、衝撃力
又は火薬を利用した爆発によってリアクティブ装甲15
を起爆し、2個のプレート16,17を互いに反対方向
に飛しょうさせる。リアクティブ装甲15のプレートの
内、主装甲14の方向へ飛しょうするプレート(F−プ
レート)16は、所定の速度で飛しょうし、成形弾11
の軸線を外れるか、またはその前に図2のcに示すよう
に主装甲14に衝突し、成形弾11に対する所期の防護
力を喪失する。弾体の方向へ飛しょうするプレート(B
−プレート)17は、弾体前部構成部品12の破壊に伴
う力積を受けて飛しょう速度が低下し、防護力が大きく
喪失する。この時点で成形弾11が作動し、成形弾11
が生成するメタルジェット18は、図2のdに示すよう
にリアクティブ装甲15による大きな擾乱を受けること
なく、主装甲14を貫徹する。
【0011】上記の弾体の方向へ飛しょうするプレート
(B−プレート)17の速度変化について計算した一例
を図3に示す。図3では200μsec後で初期速度の
±20%以内まで低下している。成形弾11のメタルジ
ェット18に対するB−プレート17の防護性能は、そ
の飛しょう速度に大きく依存することが知られており、
上例の速度の低下は、防護力の大きい低下を意味する。
以上のように本発明の対装甲飛しょう体10は、ペネト
レータ13によるリアクティブ装甲15の起爆と、弾体
前部構成部品12によるB−プレート17の飛しょう速
度の減速の2点が技術的ポイントである。
(B−プレート)17の速度変化について計算した一例
を図3に示す。図3では200μsec後で初期速度の
±20%以内まで低下している。成形弾11のメタルジ
ェット18に対するB−プレート17の防護性能は、そ
の飛しょう速度に大きく依存することが知られており、
上例の速度の低下は、防護力の大きい低下を意味する。
以上のように本発明の対装甲飛しょう体10は、ペネト
レータ13によるリアクティブ装甲15の起爆と、弾体
前部構成部品12によるB−プレート17の飛しょう速
度の減速の2点が技術的ポイントである。
【0012】リアクティブ装甲15を起爆させるペネト
レータ13は、対装甲飛しょう体10の速度がマッハ3
未満の場合、爆薬等を内蔵する火工品とされ、リアクテ
ィブ装甲15を貫徹する過程で炸裂を生じさせるもので
あり、対装甲飛しょう体10の速度がマッハ3を超える
超音速の場合、火薬類を含まず、弾体前部構成部品12
の一部を兼ねる強度部品の一部とされ、リアクティブ装
甲15を貫徹した時の衝撃力により起爆させるものであ
って、このような構成のペネトレータ13は、タンデム
弾頭の先駆弾頭成形弾よりも小型軽量化できる。B−プ
レート17の飛しょう速度の減速に寄与する要因は、撃
角の外に、主として弾体前部構成部品12の速度,密
度,寸法及び強度が関係する。これらは成形弾11の最
適な作動タイミングに関わり、本発明の対装甲飛しょう
体10における成形弾11の作動タイミングは、タンデ
ム弾頭の場合と同様に早過ぎるとリアクティブ装甲15
の防護力が無視できず、遅過ぎると弾頭威力に関わる擾
乱が弾頭の作動に影響を及ぼす可能性がある。前記図3
のリアクティブ装甲15のB−プレート17の減速計算
例から判るようにリアクティブ装甲15が起爆してから
所要時間後に成形弾11のメタルジェット18を通過さ
せれば(メタルジェット18の通過所要時間は約70μ
sec)、リアクティブ装甲15の防護力は十分に低い
と見なすことができ、またこの時間ならば、外部の擾乱
による成形弾11の威力低下を防止することは容易であ
る。
レータ13は、対装甲飛しょう体10の速度がマッハ3
未満の場合、爆薬等を内蔵する火工品とされ、リアクテ
ィブ装甲15を貫徹する過程で炸裂を生じさせるもので
あり、対装甲飛しょう体10の速度がマッハ3を超える
超音速の場合、火薬類を含まず、弾体前部構成部品12
の一部を兼ねる強度部品の一部とされ、リアクティブ装
甲15を貫徹した時の衝撃力により起爆させるものであ
って、このような構成のペネトレータ13は、タンデム
弾頭の先駆弾頭成形弾よりも小型軽量化できる。B−プ
レート17の飛しょう速度の減速に寄与する要因は、撃
角の外に、主として弾体前部構成部品12の速度,密
度,寸法及び強度が関係する。これらは成形弾11の最
適な作動タイミングに関わり、本発明の対装甲飛しょう
体10における成形弾11の作動タイミングは、タンデ
ム弾頭の場合と同様に早過ぎるとリアクティブ装甲15
の防護力が無視できず、遅過ぎると弾頭威力に関わる擾
乱が弾頭の作動に影響を及ぼす可能性がある。前記図3
のリアクティブ装甲15のB−プレート17の減速計算
例から判るようにリアクティブ装甲15が起爆してから
所要時間後に成形弾11のメタルジェット18を通過さ
せれば(メタルジェット18の通過所要時間は約70μ
sec)、リアクティブ装甲15の防護力は十分に低い
と見なすことができ、またこの時間ならば、外部の擾乱
による成形弾11の威力低下を防止することは容易であ
る。
【0013】本発明の対装甲飛しょう体10に於いて、
弾体前部構成部品12を脆弱な構造にしている場合、弾
着環境から成形弾11を保護することができる。また、
本発明の対装甲飛しょう体10をホーミング式にした場
合、弾体前部構成部品12にホーミング装置を活用する
ことができ、リアクティブ装甲15の防護力を確実に数
分の1に低下することができる。
弾体前部構成部品12を脆弱な構造にしている場合、弾
着環境から成形弾11を保護することができる。また、
本発明の対装甲飛しょう体10をホーミング式にした場
合、弾体前部構成部品12にホーミング装置を活用する
ことができ、リアクティブ装甲15の防護力を確実に数
分の1に低下することができる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明の対装甲
飛しょう体は、成形弾の前方に配置される弾体前部構成
部品に内蔵されるペネトレータを、タンデム弾頭の先駆
弾頭よりも寸法,質量を小さくできる。また、撃角条件
によって機能,性能を損うことがなく、弾着条件による
作動の制約が少ない。さらに、本発明の対装甲飛しょう
体は、弾体前部構成部品を脆弱な構造にした場合、弾着
環境から成形弾を保護することができる。また、本発明
の対装甲飛しょう体は、速度がマッハ3未満の場合、ペ
ネトレータを爆薬等を内蔵する火工品とし、速度がマッ
ハ3を超える超音速の場合、ペネトレータを、火薬類を
含まず、弾体前部構成部品を兼ねる強度部品としている
ので、リアクティブ装甲の防護力を確実に低減すること
ができる。さらに本発明の対装甲飛しょう体は、弾体前
部構成部品にホーミング装置を活用することにより、ホ
ーミング式の対装甲飛しょう体とすることができ、リア
クティブ装甲の防護力を確実に数分の1に低下できる。
飛しょう体は、成形弾の前方に配置される弾体前部構成
部品に内蔵されるペネトレータを、タンデム弾頭の先駆
弾頭よりも寸法,質量を小さくできる。また、撃角条件
によって機能,性能を損うことがなく、弾着条件による
作動の制約が少ない。さらに、本発明の対装甲飛しょう
体は、弾体前部構成部品を脆弱な構造にした場合、弾着
環境から成形弾を保護することができる。また、本発明
の対装甲飛しょう体は、速度がマッハ3未満の場合、ペ
ネトレータを爆薬等を内蔵する火工品とし、速度がマッ
ハ3を超える超音速の場合、ペネトレータを、火薬類を
含まず、弾体前部構成部品を兼ねる強度部品としている
ので、リアクティブ装甲の防護力を確実に低減すること
ができる。さらに本発明の対装甲飛しょう体は、弾体前
部構成部品にホーミング装置を活用することにより、ホ
ーミング式の対装甲飛しょう体とすることができ、リア
クティブ装甲の防護力を確実に数分の1に低下できる。
【図1】本発明の対装甲飛しょう体の基本構成を示す図
である。
である。
【図2】a〜dは本発明の対装甲飛しょう体の作動原理
の説明図である。
の説明図である。
【図3】本発明の対装甲飛しょう体におけるペネトレー
タによるリアクティブ装甲のB−プレートの飛しょう速
度と時間の関係を示す図である。
タによるリアクティブ装甲のB−プレートの飛しょう速
度と時間の関係を示す図である。
【図4】従来のタンデム弾頭と主装甲及びリアクティブ
装甲を示す図である。
装甲を示す図である。
【図5】従来のタンデム弾頭によりリアクティブ装甲を
起爆作動させる方法の説明図である。
起爆作動させる方法の説明図である。
【図6】従来のタンデム弾頭によりリアクティブ装甲を
作動させない方法の説明図である。
作動させない方法の説明図である。
【図7】リアクティブ装甲に対する従来の半徹甲方式の
飛しょう体を示す図である。
飛しょう体を示す図である。
10 対装甲飛しょう体 11 成形弾 12 弾体前部構成部品 13 ペネトレータ
Claims (5)
- 【請求項1】 成形弾を使用する対装甲飛しょう体に於
いて、成形弾の前方に配置される弾体前部構成部品に、
小型のペネトレータを内蔵したことを特徴とする対装甲
飛しょう体。 - 【請求項2】 対装甲飛しょう体の速度がマッハ3未満
の場合、ペネトレータは爆薬等を内蔵する火工品である
ことを特徴とする請求項1記載の対装甲飛しょう体。 - 【請求項3】 対装甲飛しょう体の速度がマッハ3を超
える超音速の場合、ペネトレータは火薬類を含まず、弾
体前部構成部品の一部を兼ねる強度部品であることを特
徴とする請求項1記載の対装甲飛しょう体。 - 【請求項4】 弾体前部構成部品が、脆弱な構造になさ
れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の対装甲飛しょう体。 - 【請求項5】 対装甲飛しょう体がホーミング式の場
合、弾体前部構成部品はホーミング装置であることを特
徴とする請求項1記載の対装甲飛しょう体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6202873A JP2870722B2 (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 対装甲飛しょう体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6202873A JP2870722B2 (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 対装甲飛しょう体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0850000A true JPH0850000A (ja) | 1996-02-20 |
JP2870722B2 JP2870722B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=16464616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6202873A Expired - Lifetime JP2870722B2 (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 対装甲飛しょう体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2870722B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3008176A1 (fr) * | 1996-10-10 | 2015-01-09 | Giat Ind Sa | Tete militaire dotee d'une charge de deblaiement |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59109800A (ja) * | 1982-12-14 | 1984-06-25 | 三菱電機株式会社 | 誘導飛しよう体 |
JPH0433900U (ja) * | 1990-07-12 | 1992-03-19 | ||
JPH04363600A (ja) * | 1990-12-25 | 1992-12-16 | Daikin Ind Ltd | 対反応装甲用成形炸薬弾頭 |
-
1994
- 1994-08-04 JP JP6202873A patent/JP2870722B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59109800A (ja) * | 1982-12-14 | 1984-06-25 | 三菱電機株式会社 | 誘導飛しよう体 |
JPH0433900U (ja) * | 1990-07-12 | 1992-03-19 | ||
JPH04363600A (ja) * | 1990-12-25 | 1992-12-16 | Daikin Ind Ltd | 対反応装甲用成形炸薬弾頭 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3008176A1 (fr) * | 1996-10-10 | 2015-01-09 | Giat Ind Sa | Tete militaire dotee d'une charge de deblaiement |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2870722B2 (ja) | 1999-03-17 |
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