JPH0849316A - 建築物の防蟻処理工法 - Google Patents

建築物の防蟻処理工法

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JPH0849316A
JPH0849316A JP20152794A JP20152794A JPH0849316A JP H0849316 A JPH0849316 A JP H0849316A JP 20152794 A JP20152794 A JP 20152794A JP 20152794 A JP20152794 A JP 20152794A JP H0849316 A JPH0849316 A JP H0849316A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中にも効果的に防蟻剤を散布することがで
き、しかも建築後も簡単に且つ短時間に効果的に防蟻処
理ができる。 【構成】 防蟻剤散布用の多数のオリフィスが形成され
た防蟻剤散布用パイプ2を建築物の基礎1の外周部近傍
等少なくも床下に永久的に配管しておき、防蟻剤の効果
が無くなる時期になると、該パイプの防蟻剤供給口3
に、外部の防蟻剤貯溜タンク及び送給ポンプから防蟻剤
を供給して散布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の防蟻処理工
法、特に建築後の床下の地中等も簡単に防蟻処理を行な
うことができる建築物の防蟻処理工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物を白蟻被害から守るための
防蟻処理は、建築時に防蟻剤を浸漬処理した木材を使用
するか、または建築後に防蟻剤を基礎及び土台等に塗布
することによって行なっている。防蟻剤が良好に防蟻・
殺蟻効果を持続するのはほぼ5年間である。したがっ
て、特に木造建築を白蟻から守るためには、建築後も上
記期間経過ごとに防蟻処理を行なわなければならない。
従来、建築後の防蟻処理は、加圧送給ポンプによってノ
ズルから床下に防蟻剤を散布することによって行なって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建築後
に床下にある土台や支柱等に均一に且つ十分に防蟻剤を
塗布又は散布することは困難であり、しかも低くて狭い
スペースのため非常に面倒な作業である等の問題があっ
た。また、白蟻はその習性として地中に巣を作るので、
白蟻を効果的に駆除及び防除するには、地中にも防蟻剤
を散布して防蟻処理を行う必要がある。しかしながら、
新築時土間を打設前なら土壌中に薬液の散布及び注入も
できるが、土間打設後は土壌中への薬液の散布は勿論、
注入も非常に困難である。従って、地中まで効果的に防
蟻処理を行なうことはできず、それだけ防蟻効果に欠け
る問題があった。特に建築後は床下の地中まで防蟻剤を
散布することは不可能であった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑み創案されたもの
であって、地中にも効果的に防蟻剤を散布することがで
き、しかも建築後も簡単に且つ短時間に床下の基礎や土
台部分ばかりでなく、地中まで防蟻剤を確実に散布する
ことができ、効果的な防蟻処理ができる防蟻処理工法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
を解決するため、種々実験を行なった結果、建築施工
時、特に基礎工事中に、予め基礎の内側及び外側及び土
間内の必要個所に地中又は必要に応じて地上に防蟻剤散
布用のオリフィスが形成された散布用パイプを配管して
おき、必要時に該散布用パイプに防蟻剤を送給ポンプに
より送給することにより、建築後でも簡単に且つ確実に
床下等のコンクリート土間の地中にも防蟻剤が注入散布
できることを見出し本発明に到達したものである。
【0006】即ち、本発明の建築部の防蟻処理工法は、
周壁に多数のオリフィスが形成された防蟻剤散布用パイ
プを建築物の少なくも床下に配管し、該防蟻剤散布用パ
イプの防蟻剤供給口に外部から防蟻剤を供給できるよう
にしたことを特徴とするものである。建築物の建築面全
体に確実に防蟻剤が散布するためには、全面に密に配管
することが望ましいが、基礎の外周部近傍及び外周部近
傍の地中に配管するたけで十分な防蟻効果を奏する。さ
らに、基礎の外周部近傍及び外周部近傍の地中のみなら
ず、地上にも配管して、地上の基礎又は土台にも防蟻剤
を散布するように配管するとより望ましい。
【0007】また、防蟻剤貯溜タンク及び送給ポンプを
車に積載し、建築現場に移動して積載状態で送給ポンプ
の吐出口に連結された供給パイプを介して前記防蟻剤散
布パイプの防蟻剤供給口に防蟻剤を供給すると、処理現
場を巡回して短時間に効果的に防蟻剤処理を行うことが
でき、低コストで建築後の防蟻処理を行うことができ
る。
【0008】
【作用】本発明によれば、予め建築物の基礎近傍や床下
の地中又は必要に応じて地上に防蟻剤散布用パイプを配
管しておくので、地中の内部まで効率良く防蟻剤を注入
散布することができる。その結果、地中にいる白蟻を駆
除することができると共に、その後も永久的に白蟻を忌
避し、白蟻を効果的に防除することができる。そして、
防蟻剤の効果が無くなる時期に例えば、5年ごとに防蟻
剤を防蟻剤散布用パイプで送給することによって、建築
後であっても簡単に床下の地中まで防蟻剤を確実に散布
することができる。特に、白蟻が好んで巣を作る土間コ
ンクリート下方の地中まで、定期的に防蟻剤を散布又は
注入できるので、白蟻が巣を作るのを阻止し、完全に白
蟻を駆除することができる。また、防蟻剤貯溜タンク及
び送給ポンプを車に積載して、処理現場を巡回して、非
常に簡単に且つ短時間に効果的に防蟻処理を行うことが
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の建築物の防蟻処理工法の
実施例を示す概略図である。
【0010】基礎工事に於いて、基礎1の外周近傍及び
内周近傍の地中に、周囲に防蟻剤噴射用の多数のオリフ
ィスが形成された防蟻剤散布用パイプ2を埋設して配管
する。該散布用パイプ2の上流端部には、地上又は又は
開閉可能な桝枠5内に位置するように配置され、後述す
る巡回式の防蟻剤散布車から延びる防蟻剤注入パイプを
接続できるように適宜の管継手3と元バルブ4が設けら
れている。本実施例では、散布用パイプ2は、桝枠5内
の上流端から延びて基礎1の外周部に配管された外周配
管6が管継手7を介して分岐し、さらに基礎1の内周部
近傍に無端状に配置された内周配管8に基礎1を貫通し
て管継手9を介して連接されている。内周配管8からさ
らに土間内面配管10が管継手を介して土間内に適宜
(本実施例では十字状に)配管されている。なお、外周
配管6の終端部11は閉塞されている。
【0011】以上の配管は、図2示すように、地中に配
管され、必要に応じて地表面を防湿用の合成樹脂シート
14で覆ってから、土間コンクリートを打設して土間1
2を仕上げる。なお、本実施例では地中にのみ配管した
が、必要に応じ図2に破線で示すように、地表面にも地
上配管13を配管して、地中及び、地表面及び地表から
突出している基礎・土台や支柱等に同時に散布できるよ
うにしても良い。また、第1図では元バルブのみしか示
されていないが、必要に応じて中間部にも適宜バルブを
設けて防蟻剤散布域を、例えば内周配管のみ等と適宜選
択できるようにするのが望ましい。
【0012】以上のような、防蟻剤散布パイプを建築工
事に際して予め配管施工しておけば、任意のときに該防
蟻剤散布パイプに防蟻剤散布車に積載したタンクより防
蟻剤を供給することにより、簡単に防蟻剤を散布・注入
することができる。
【0013】防蟻剤散布車20には、例えば、防蟻剤タ
ンク21、送給ポンプ22を積載し、該送給ポンプの吐
出口に接続された供給パイプ23を前記防蟻剤散布用パ
イプ2の上流端に管継手3を介して接続するようにす
る。供給パイプ23には、吐出バルブ24及びモニター
用に分岐した分岐管に設けられたモニター用バルブ25
が設けられ、該モニターバルブ25を開くことによっ
て、散布用パイプに供給する防蟻剤を外部に抜き出して
見ることができるようになっている。
【0014】なお、本実施例では、モニター用バルブ2
5は、散布車に積載した供給パイプ23に設けたが、該
モニター用バルブは、建築現場に配管された散布用パイ
プの外側上流部に設けるようにしても良い。
【0015】以上のように、本実施例の建築部防蟻処理
工法によれば、建築物の床下や基礎の内外周の地中や地
上に予め、防蟻剤散布用パイプを配管してあるから、定
期的に該防蟻剤散布用配管パイプに防蟻剤を送給ポンプ
で送給することにより、防蟻剤は、該パイプに形成され
たオリフィスから、地中や地上に散布され、人間が進入
できないような床下の土壌内にも確実に防蟻剤を散布す
ることができ、半永久的に確実に防蟻処理ができる。特
に、近時の木造建築においては、多くは地表面に防湿用
に合成樹脂シートを覆ってから土間コンクリートを打設
しているが、そのような場合、合成樹脂シートで覆われ
た下方の地中がちょうど白蟻が好む温度となり、その付
近に多く巣を作るが、地表面から約20cm程度地中に配
管して、定期的に防蟻剤を注入散布すれば、それを確実
に防止することができる。
【0016】なお、図1において防蟻剤散布外周面から
ひげ状に多数突出しているのは、オリフィスから防蟻剤
を散布・注入している状態を表している。また、防蟻剤
散布用配管への防蟻剤の供給は、例えば、専用車等にタ
ンクと送給ポンプ等を積載して現場間を移動することに
よって、従来の防蟻処理工法に比べて飛躍的に短時間に
効率的に防蟻剤を散布することができる。
【0017】また、上記実施例では、建築物の白蟻防除
処理の場合であるが、本発明は必ずしも建築物の白蟻の
防蟻に限らず、一般の土壌消毒処理にも適用できること
は言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の防蟻処理工法によれば、地中の内部まで効率良く防蟻
剤を散布することができ、地中にいる白蟻を駆除するこ
とができると共に、その後も白蟻を忌避し、従来の防蟻
処理と比べて非常に防蟻効果が高い。
【0019】そして、防蟻剤の効果が無くなると、防蟻
剤を端に防蟻剤散布用パイプで送給することによって、
簡単に床下の地中まで防蟻剤を確実に散布することがで
き、それを繰り返すことによって、永久的に防蟻効果を
維持することができる。
【0020】また、防蟻剤貯溜タンク及び送給ポンプを
専用車に積載することによって処理現場を巡回して、非
常に簡単に且つ短時間に効果的に防蟻処理を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る防蟻処理工法の配管状態
を示す概略図である。
【図2】図1A−A断面概略図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 防蟻剤散布用パイプ 3 管継手 4 元バルブ 6 外周配管 8 内周配管 10 土間内部配管 21 防蟻剤タンク 22 ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁に多数のオリフィスが形成された防
    蟻剤散布用パイプを建築物の少なくも床下に配管し、該
    防蟻剤散布用パイプの防蟻剤供給口に外部から防蟻剤を
    供給できるようにしたことを特徴とする建築物の防蟻処
    理工法。
  2. 【請求項2】 前記防蟻剤散布用パイプは、基礎の外周
    部近傍及び内周部近傍の地中に配管されている請求項1
    記載の防蟻処理工法。
  3. 【請求項3】 前記防蟻剤散布用パイプは、基礎の外周
    部近傍及び外周部近傍の地中に配管されていると共に、
    地上の基礎又は土台に防蟻剤を散布するように配管され
    ている請求項1記載の防蟻処理工法。
  4. 【請求項4】 防蟻剤貯溜タンク及び送給ポンプを車に
    積載し、該積載状態で該送給ポンプの吐出口に連結され
    た供給パイプを介して前記防蟻剤パイプの防蟻剤供給口
    に防蟻剤を供給するようにした請求項1、2又は記載の
    防蟻処理工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011043042A (ja) * 2009-07-21 2011-03-03 Mitsui Chemicals Agro Inc 防蟻薬剤注入システム
JP2012229620A (ja) * 2006-12-28 2012-11-22 Japan Enviro Chemicals Ltd 防蟻構造および防蟻方法
CN113057151A (zh) * 2021-03-12 2021-07-02 池州智邦害虫防治服务有限公司 一种房屋白蚁预防滴灌装置

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