JPH0846595A - 光伝送装置 - Google Patents

光伝送装置

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JPH0846595A
JPH0846595A JP6176414A JP17641494A JPH0846595A JP H0846595 A JPH0846595 A JP H0846595A JP 6176414 A JP6176414 A JP 6176414A JP 17641494 A JP17641494 A JP 17641494A JP H0846595 A JPH0846595 A JP H0846595A
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JP
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signal
frequency
optical
multiplexed
amplitude
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JP6176414A
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Hideaki Tsushima
英明 対馬
Shinya Sasaki
愼也 佐々木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリッピング歪による伝送特性劣化を抑圧し
たハイブリッド光伝送装置を実現すること。 【構成】 周波数多重化AM信号の振幅最小値を制限す
る振幅制限回路2と、該制限により周波数多重化AM信
号の帯域外に発生した歪を除去する帯域通過フィルタ3
−1と、該フィルタからの出力信号と周波数多重化QA
M信号を多重化するコンバイナ1−3とを少なくとも有
し、該コンバイナ出力信号により半導体レーザを変調す
る。 【効果】 上記振幅制限により半導体レーザを変調する
信号の最小値は閾値を下回らないように設定できるの
で、半導体レーザにおけるクリッピング発生は抑圧さ
れ、その結果伝送特性の劣化も抑圧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCATV(ケーブルテレ
ビ)システム、特に、アナログ変調信号とデジタル変調
信号を電気領域にて周波数多重化した信号を光伝送(ハ
イブリッド光伝送)するシステムにて利用される光伝送
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイブリッド光伝送では、主にアナログ
変調信号の過大振幅が原因となって、半導体レーザの変
調信号が瞬間的にレーザの閾値を下回り、変調信号に比
例した光強度変調信号が得られず(クリッピング)、そ
の結果として光信号およびその受信信号に歪(クリッピ
ング歪)が発生し、デジタル変調信号帯域内に発生した
歪がデジタル変調信号の符号誤り率特性を著しく劣化さ
せるという問題があった。この問題に対する従来の技術
は、例えば、下記第1および第2の文献にて詳細に述べ
られている。
【0003】第1文献「電子通信学会技術研究報告OC
S93−96」によれば、周波数分割多重化された振幅
変調アナログ信号(AM信号)に起因するクリッピング
歪がデジタル変調信号の帯域内に歪を発生させるため、
デジタル変調信号の符号誤り率特性に劣化が生ずるとい
うメカニズムが明らかにされている。第1文献では、ク
リッピング歪が発生する帯域外にデジタル変調信号を配
置することにより符号誤り率特性劣化を回避するという
技術を提案している。具体的には、(1)AM信号帯域
から離れた高い周波数域にデジタル変調信号を配置す
る、(2)AM信号を高周波側に配置し、歪が殆ど発生
しない低周波側の周波数帯域にデジタル変調信号を配置
する、(3)個々のAM信号を広い間隔を空けて配置
し、二つのAM信号の中間にデジタル変調信号を配置す
る、という周波数配置が提案される。この技術を用いた
場合、光伝送系に必要とされる帯域は広くなる。
【0004】第2文献「電子通信学会技術研究報告OC
S93−97」では、デジタル変調信号の符号誤り率が
10の−6乗程度となるようにAM信号およびデジタル
変調信号の変調度を調整し、残留する符号誤り率の劣化
は誤り訂正符号の適用により抑圧するという技術が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
と同じ課題を解決しようとするものである。但し、上記
従来技術よりも簡易な構成にて、即ち、光伝送系の帯域
を広げることな無く、且つ、誤り訂正符号を用いること
無く、課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、AM信号の
最小電圧(所定電圧レベルを下回る信号の電圧)を制限
する振幅制限手段と、該振幅制限によりAM信号帯域外
に発生した歪を除去する歪除去手段と、その後に該AM
信号をデジタル変調信号と多重化する多重化手段と、該
多重化信号により変調される半導体レーザとから少なく
とも構成される。
【0007】
【作用】上記手段を用いると、クリッピングの主原因で
あったAM信号の過小電圧は振幅制限手段(回路)によ
りその最小値が制限され、且つ、該振幅制限によりAM
信号帯域外に発生する歪はAM信号帯域のみを通過させ
る帯域通過フィルタ等の歪除去手段により除去できるた
め、除去後に多重化されるデジタル変調信号の特性に該
歪は影響を及ぼさない。同時に、半導体レーザにおける
クリッピング歪の発生も抑圧される。従って、デジタル
変調信号の伝送特性には劣化は生じない。
【0008】ここで振幅制限回路の制限電圧−VLは例
えば次式で与えることができる。なお、制限電圧以下の
入力信号は−VLとして出力されるものとする。
【0009】 −VL≧−(IB−Ith)R+Vテ゛シ゛タル(1) 但し、IB:半導体レーザのバイアス電流 Ith:半導体レーザの閾値電流 R:半導体レーザを駆動する回路の電圧/電流変換係数 Vテ゛シ゛タル:多重化されるデジタル信号の最大振幅 なお、実際に設定する制限電圧の値が上式の−VLから
若干ずれたとしても、振幅制限回路により振幅制限が行
われるならばクリッピング歪の抑圧効果はある。
【0010】なお、ハイブリッド光伝送技術ではない
が、第3文献(公開特許公報(A)、平3−13222
7)においては、「アナログ周波数多重信号の振幅を検
出し予め設定された基準値をこえる信号振幅部分をクリ
ップする」ことにより、「半導体レーザを光源として用
いアナログ光伝送する方式」が提案されている。
【0011】第3文献の技術と本発明との違いは、本発
明が振幅制限回路の後段にAM信号帯域外の歪を除去す
る手段を新たに設けたことにより、その後に多重化され
るデジタル信号の特性が該振幅制限に起因する歪により
全く劣化を受けないという新たな効果を得る点にある。
半導体レーザにおけるクリッピング歪の発生が抑圧でき
るという効果については第3文献の技術と同様である。
上記歪除去手段無しに、振幅制限回路出力のAM信号に
デジタル信号を多重化すると、デジタル信号帯域内にも
振幅制限による歪は発生しているため、デジタル信号の
特性は劣化し、本発明のような効果は得られない。
【0012】
【実施例】図1には本発明の第1実施例を示す。また、
同図各部における信号波形およびスペクトルの例を図2
に示す。ハイブリッド光伝送システムの入力信号として
は、mチャネル(m≧1)のAM信号、および、デジタ
ル変調信号としてnチャネル(n≧1)のQAM信号
(QAM:Quadrature Amplitude Modulation、直交振
幅変調)を考える。AMは従来のCATVシステムにお
いてテレビ信号の分配に用いられていた変調方式であ
り、QAMは次世代CATVシステムにてビデオオンデ
マンド等の新サービスに採用される可能性のある変調方
式である。
【0013】図1において、mチャネルのAM信号(搬
送波周波数fAM1、…、fAMm)はまずコンバイナ1−1
により周波数多重化されて出力される。多重化されたA
M信号の電圧信号波形(左図)およびスペクトル(右
図)の例を図2(a)に示す。電圧信号波形は瞬間的に
大振幅となり、その最小値が電圧レベル−VLを下回
る。ここで−VLは、上式(1)にて与えられる制限電
圧である。対応するスペクトルは同右図のようになって
いる。
【0014】次に多重化AM信号は振幅制限回路2に入
力する。この回路は、入力信号の電圧が制限電圧−VL
を下回った場合には制限電圧−VLを出力し、下回らな
い場合には入力と同じ電圧値を出力する。このような回
路の構成例については例えば第4文献「トランジスタ技
術SPECIAL、No.17、特集:OPアンプによ
る回路設計入門、第69−72頁、CQ出版社」におい
て詳細に記述されている。図2(b)の左図には振幅制
限回路からの出力電圧信号の波形例を示す。半導体レー
ザにおけるクリッピングを防止するために、電圧レベル
−VL以下の信号を−VLとして出力している。同右図に
は対応するスペクトルを示す。振幅制限の結果、歪が発
生している。歪は多重化AM信号の帯域内および帯域内
の両方に発生している。
【0015】振幅制限回路2からの出力信号は帯域通過
フィルタ3−1に入力する。このフィルタは多重化AM
信号の帯域外に発生した歪を除去する歪除去手段であ
り、多重化AM信号帯域のみを抽出して出力する。コン
バイナ1−2により周波数多重化されたnチャネルのQ
AM信号(搬送波周波数fQAM1、…、fQAMn)は、帯域
通過フィルタ3−1からの出力信号とコンバイナ1−3
により周波数多重化される。コンバイナ1−3からの出
力信号は駆動回路4において電圧入力に比例した電流出
力に変換されるとともに(変換係数R、入力電圧=出力
電流×R)、バイアス電流IBが加算されて半導体レー
ザ5を光強度変調する。図2(c)の左図には半導体レ
ーザに流れる電流信号の波形を示す。該波形は多重化A
M信号に多重化QAM信号を加算して得られたものであ
る。式(1)を満足する多重化AM信号への振幅制限が
予め実施されているため、同図のように半導体レーザの
変調電流信号が閾値Ithを下回ることはない。即ち、半
導体レーザ変調時にクリッピングは発生せず、従って、
多重化QAM信号に特性劣化も生じない。また、振幅制
限により多重化QAM信号帯域内に発生した歪は帯域通
過フィルタ3−1により除去されているので、多重化Q
AM信号は該歪による劣化を受けていない(図2(c)
の右図)。
【0016】図2(d)には光ファイバ伝送後の受信信
号のスペクトルを示す。光ファイバ伝送による歪特性劣
化が無視できる程小さい場合(低歪の1300nm帯半
導体レーザ、1300nm零分散ファイバ、および、低
歪光受信器を用いることにより実現可能)、受信信号の
スペクトル形状は送信信号のそれと同じである。唯一異
なる点は、受信信号が光−電気変換に伴う雑音増加を被
っている点である。雑音の主原因はショット雑音であ
り、同図(d)のように通常白色雑音となる。この信号
をデバイダ8にて2分岐し、帯域通過フィルタ3−2を
用いて多重化AM信号を抽出し、帯域通過フィルタ3−
3を用いて多重化QAM信号を抽出すると、信号スペク
トルはそれぞれ図2(e)および(f)のようになる。
(e)の多重化AM信号は振幅制限に伴う歪の発生によ
り帯域内に歪が発生しているが、多重化QAM信号の信
号帯域内には多重化AM信号に起因する歪は発生してい
ない。即ち、本実施例の光伝送装置を用いることによ
り、多重化QAM信号はクリッピングに起因する符号誤
り率特性の劣化を回避することができるという効果を得
る。分岐された多重化AM信号および多重化QAM信号
はそれぞれ分波器9−1、および、分波器9−2によ
り、各チャネルの信号に分離される。
【0017】図3には本発明の第2実施例を示す。ハイ
ブリッド光伝送システムの入力信号としては、第1実施
例と同様にmチャネルのAM信号、および、nチャネル
のQAM信号を考える。本実施例は、AM信号を2つの
グループに分け、第1グループ(搬送波周波数:fAM1
−fAMk、1≦k≦m)および第2グループ(搬送波周
波数:fAMk+1−fAMm)をそれぞれ周波数多重化し、第
1および第2多重化AM信号はそれぞれ振幅制限回路2
−1−1、2−1−2にて振幅制限を受け、帯域通過フ
ィルタ3−1−1、3−1−2により帯域外の歪をそれ
ぞれ除去するものである。振幅制限回路に入力するチャ
ネルの数が第1実施例の場合よりも少ないため、振幅制
限により多重化AM帯域内に発生する高次歪のパワーが
第1実施例の場合よりも低減され、その結果、帯域内の
歪のトータルパワーも低減される。2つの多重化AM信
号と多重化QAM信号を多重化するコンバイナ1−3以
降の構成は第1実施例と同様である。
【0018】各部におけるスペクトルの例を図4に示
す。同図(a1)および(a2)は振幅制限を受ける前
の多重化AM信号、(b1)および(b2)は振幅制限
を受けた後の信号である。振幅制限を受けることにより
歪が発生しているが、各振幅制限回路に入力するチャネ
ル数が少ない分、発生する歪のパワーも第1実施例の場
合よりも少なくなっている。(c1)および(c2)は
帯域通過フィルタにより帯域外の歪を除去した後の信号
であり、多重化QAM信号と多重化されて図(d)のよ
うな信号となる。(d)において、多重化QAM信号の
帯域内には第1実施例と同様に歪は存在せず、さらに、
多重化AM信号内に発生した歪のパワーも小さくなる。
受信信号は(e)のように雑音が加わり、受信側の帯域
通過フィルタ3−2、3−3の出力として(f1)およ
び(f3)の信号を得る。図(d)の場合と同様に多重
化AM信号帯域内の歪は第1実施例に比較して低減され
ている。即ち、本実施例によれば、第1実施例の場合に
比較して、多重化AM信号の歪による劣化が低減される
という効果を得る。なお、本実施例ではAM信号を2グ
ループに分けているが、2以上のグループに分けても同
様の効果を得ることができる。また、半導体レーザにて
クリッピング歪が発生しない、あるいは、発生が抑圧さ
れるのであれば、振幅制限の制限電圧値はグループによ
り同じでも異なっていてもよい。
【0019】なお、第1及び第2実施例では、光受信器
7の出力信号は分岐されることなく、増幅されて同軸ケ
ーブル等に送出されてもよい。また、多重化QAM信号
に対しても振幅制限手段および歪除去手段を設けてもよ
い。また、再び光信号に変換して光ファイバへと送出さ
れてもよい。また、第1及び第2実施例の振幅制限回路
は利得あるいは損失を有しても同様の効果を有する。即
ち、入力信号の所定レベル以下の電圧を制限できるので
あれば、該回路は増幅機能あるいは減衰機能を有してい
てもよい。また、第1及び第2実施例の振幅制限回路は
上記動作の回路に限定されない。例えば、入力信号振幅
が所定レベル以下の場合には入力に比例した信号振幅を
出力し(比例係数K)、入力信号振幅が該レベルを超過
すると振幅増加に従って該比例係数Kが減少して出力振
幅が飽和する回路(振幅飽和回路)や、入力信号の振幅
増加に従って比例係数Kが単純に低下するような回路
(振幅圧縮回路)、等も振幅制限回路として使用でき、
クリッピング発生の防止あるいは抑圧に有効となる。具
体例としてはリミット増幅器、Log増幅器、等があげ
られる。入出力特性の一例を図5に実線にて示す。この
様な回路を振幅制限回路として用いた場合、入力信号の
平均値がほぼ零であれば該回路により入力信号の最大値
および最小値の両方が制限されるが、入力信号にオフセ
ットが加算されて平均値が零からずれている場合には該
回路は最小値あるいは最大値の制限回路となる。いずれ
の場合であっても、最小値および最大値が半導体レーザ
におけるクリッピングを防止する方向で制限されるので
あれば、クリッピング歪発生抑圧の効果は得られる。
【0020】図6には本発明の第3実施例を示す。本実
施例は、図5に示すような入出力特性を有する振幅制限
回路を送信側に、また、その逆特性(図5破線)を有す
る逆特性回路10を受信側に設置するものである。送信
側の振幅制限回路は、第1実施例の場合と同様に半導体
レーザでのクリッピングを防止するために設置してい
る。受信側の逆特性回路は、送信側での該振幅制限によ
り信号が被った歪を低減するために設けたものである。
同図では、多重化QAM信号に対しても振幅制限回路2
−2および逆特性回路10−2を設置してある。これら
回路は、多重化QAM信号によるクリッピング歪が無視
できないレベルとなった場合に有効である。従って、多
重化QAM信号によるクリッピング歪の影響が小さい場
合には、回路10−2及び2−2の両方を省略してもか
まわない。振幅制限回路および逆特性回路の後に接続さ
れている帯域通過フィルタは、それぞれの回路にて発生
した信号帯域外の歪を除去するために設置されている。
振幅制限回路とその逆特性回路の例としてはそれぞれL
og増幅器とアンチLog増幅器などが挙げられる。回
路構成に関しては例えば第5文献「トランジスタ技術、
アナログIC活用ハンドブック、第137−139頁、
CQ出版社」において詳細に記述されている。なお、本
実施例は図6の構成に限定されない。受信側の逆特性回
路の一方あるいは両方を除いても、また、多重化QAM
信号系の2−2および10−2を除去してもクリッピン
グ抑圧の効果は得られる。また、振幅制限回路および逆
特性回路の特性は多重化AM信号と多重化QAM信号と
で同じでも異なっていてもよい。
【0021】図7には本発明の第4実施例を示す。対応
する信号波形およびスペクトルの例を図8に示す。本実
施例は、第1−第3実施例とは異なり、振幅制限回路を
用いず、多重化AM信号を一括して周波数変調(FM)
信号に変換することにより信号の変調度を低減し、半導
体レーザにてクリッピング歪が発生することを回避する
ものである。多重化AM信号(図8(a))はまずAM
/FM変換回路11によりFM信号に変換され、必要最
小限の帯域のみを通過させる帯域通過フィルタ3−1に
て不要なスペクトルを除去する(図8(b))。通常、
FM信号はAM信号に比較して広い帯域幅を必要とする
ので、多重化QAM信号(図8(c))の帯域が該FM
信号の帯域と重ならないように、多重化QAM信号の帯
域をコンバイナ1−3での多重化前に周波数シフタ12
−1により偏移させる。多重化されたFM信号と多重化
QAM信号は駆動回路4により電圧−電流変換されると
ともにバイアス電流が加算される。半導体レーザに注入
される変調信号の信号波形およびスペクトルを図8
(d)に示す。多重化AM信号はFM信号に変換され
て、変調度が低減されているので、半導体レーザ変調電
流は閾値を下回ることはない。即ち、クリッピング歪は
発生しない。また、FM信号は不要なスペクトルが帯域
通過フィルタにより除去されており、多重化QAM信号
は周波数シフトされているので、FM信号と多重化QA
M信号との間の干渉もない。光受信器7により受信され
た信号は図8(e)のように、受信に伴う雑音が加算さ
れている。受信信号はデバイダ8により2分岐され、帯
域通過フィルタ3−2によりFM信号が抽出される。最
終的に、該FM信号はFM/AM変換回路13により多
重化AM信号に戻される(図8(f))。また、多重化
QAM信号は帯域通過フィルタ3−3により抽出され、
周波数シフタ12−2により元の帯域が戻される。本実
施例によっても、半導体レーザにおけるクリッピング歪
の発生を回避あるいは抑圧できるという効果を得る。
【0022】図9には本発明の第5実施例を示す。各部
の信号スペクトルの例を図10に示す。本実施例は、第
1−第3実施例とは異なり、振幅制限回路を用いず、波
長多重技術を用いてクリッピング歪という問題を回避す
るものである。本実施例では波長が異なる2台の半導体
レーザを用いる。第1の半導体レーザ(波長λ1)は多
重化AM信号(図10(a))を光−電気変換するため
に用い、第2の半導体レーザ(波長λ2、λ2≠λ1)は
多重化QAM信号(図10(b))を光−電気変換する
ために用いる。仮に、多重化AM信号による半導体レー
ザ変調時にクリッピング歪が発生したとしても、波長λ
1と波長λ2の信号スペクトルが相互に重ならない程度に
広く波長間隔を設定しておけば(例えば数ナノメータ
第)、多重化QAM信号はクリッピング歪の影響を受け
ない(10図(c))。受信側では2波長を分離して、
それぞれ光受信器にて受信する。受信した多重化AM信
号のスペクトル例を図10(d)に、また、受信した多
重化QAM信号のスペクトル例を図10(e)にそれぞ
れ示す。多重化AM信号の帯域内にはクリッピングによ
る歪が発生しているが、2波長の間隔は十分に広く設定
してあるので、該歪は多重化QAM信号には何ら影響を
およぼさない。2波長を合波する光合波器14として
は、市販の光カプラや光合波フィルタ等を用いることが
できる。また、2波長を分離する光分波器15として
は、同様に市販の光分波フィルタを用いることができ
る。以上より、本実施例によっても、半導体レーザにお
けるクリッピング歪の影響を回避できるという効果を得
る。
【0023】なお、本発明は上記第1−第5実施例に限
定されない。例えば、アナログ変調方式は、周波数変調
(FM)、位相変調(PM)、等でも同様の効果を得
る。デジタル変調方式としては、位相偏移キーイング
(PSK、差動PSK等)、多相位相偏移キーイング
(QPSK等)、周波数偏移キーイング(FSK)、残
留側波帯パルス振幅変調(PAM−VSB)等でも同様
の効果を得る。また、QAM信号としては16QAM、
32QAM、64QAM、128QAM、256QA
M、等いずれでも同様の効果を得る。また、振幅制限と
は振幅の最大値を制限するのであっても、また、最小値
と最大値の両方を制限するのであっても同様の効果を得
る。振幅の最大値を制限する場合、他信号との多重化前
に反転増幅して最大値制限を最小値制限に変換すること
は可能であり、また、反転増幅しなくても半導体レーザ
へのバイアス電流を増加させることにより、クリッピン
グ歪の発生は抑圧できる。また、電圧ではなく、電流に
対して振幅制限を行った場合であっても同様の効果を得
る。また、光信号の波長として1.3μm帯を使用する
例を挙げたが、他の波長を用いてもよい。例えば、1.
3−1.6μmの波長を用いることができる。また、駆
動回路は、入力電圧信号に比例した電流にて半導体レー
ザを駆動できるのならば省略しても構わない。また、逆
特性回路10を第1および第2実施例の受信器にて用い
てもよい。
【0024】
【発明の効果】以上、本発明によれば、半導体レーザ変
調時のクリッピングに起因するデジタル変調信号の符号
誤り率特性劣化というハイブリッド光伝送上の問題を、
上記従来技術よりも簡易な構成にて、即ち、光伝送系の
帯域を広げることな無く、且つ、誤り訂正符号を用いる
こと無く、解決することができるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例。
【図2】図1各部の信号波形およびスペクトル。
【図3】本発明の第2実施例。
【図4】図2各部のスペクトル。
【図5】振幅制限回路および逆特性回路の一例。
【図6】本発明の第3実施例。
【図7】本発明の第4実施例。
【図8】図7各部の信号波形およびスペクトル。
【図9】本発明の第5実施例。
【図10】図9各部のスペクトル。
【符号の説明】
1…コンバイナ、2…振幅制限回路、3…帯域通過フィ
ルタ、4…駆動回路、5…半導体レーザ、6…光ファイ
バ、7…光受信器、8…デバイダ、9…分波器、10…
逆特性回路、11…AM/FM変換回路、12…周波数
シフタ、13…FM/AM変換回路、14…光合波器、
15…光分波器。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】mチャネル(m≧1)の電気信号を含む第
    1周波数多重化信号とnチャネル(n≧1)の電気信号
    を含む第2周波数多重化信号を多重化して1台の半導体
    レーザ送信器にて電気−光変換を行う光伝送装置におい
    て、第1周波数多重化信号の振幅を制限する手段と、該
    制限により第1周波数多重化信号の帯域外に発生した歪
    を除去する手段と、該除去手段からの出力信号と第2周
    波数多重化信号とを周波数多重化する手段とを有し、該
    周波数多重化手段からの出力信号を上記送信器に入力す
    ることを特徴とする光伝送装置。
  2. 【請求項2】Lチャネル(L≧2)の電気信号を周波数
    多重化して1台の半導体レーザ送信器にて電気−光変換
    を行う光伝送装置において、mチャネル(1≦m≦L−
    1)の信号を多重化して第1周波数多重化信号を得る第
    1多重化手段と、第1周波数多重化信号の振幅を制限す
    る手段と、該制限により第1周波数多重化信号の帯域外
    に発生した歪を除去する手段と、該除去手段からの出力
    信号と残りの電気信号とを周波数多重化する第2多重化
    手段とを有し、第2多重化手段からの出力信号を上記送
    信器に入力することを特徴とする光伝送装置。
  3. 【請求項3】m1チャネル(m1≧1)の電気信号を含む
    第1周波数多重化信号とm2チャネル(m2≧1)の電気
    信号を含む第2周波数多重化信号とnチャネル(n≧
    1)の電気信号を含む第3周波数多重化信号を多重化し
    て1台の半導体レーザ送信器にて電気−光変換を行う光
    伝送装置において、第1周波数多重化信号の振幅を制限
    する第1制限手段と、第2周波数多重化信号の振幅を制
    限する第2制限手段と、第1制限手段により第1周波数
    多重化信号の帯域外に発生した歪を除去する第1除去手
    段と、第2制限手段により第2周波数多重化信号の帯域
    外に発生した歪を除去する第2除去手段と、第1除去手
    段の出力信号と第2除去手段の出力信号と第3周波数多
    重化信号とを周波数多重化する手段とを有し、該周波数
    多重化手段からの出力信号を上記送信器に入力すること
    を特徴とする光伝送装置。
  4. 【請求項4】Lチャネル(L≧3)の電気信号を周波数
    多重化して1台の半導体レーザ送信器にて電気−光変換
    を行う光伝送装置において、m1チャネル(1≦m1≦L
    −2)の信号を多重化して第1周波数多重化信号を得る
    第1多重化手段と、m2チャネル(1≦m2≦L−2)の
    信号を多重化して第2周波数多重化信号を得る第2多重
    化手段と、第1周波数多重化信号の振幅を制限する第1
    制限手段と、第2周波数多重化信号の振幅を制限する第
    2制限手段と、第1制限手段により第1周波数多重化信
    号の帯域外に発生した歪を除去する第1除去手段と、第
    2制限手段により第2周波数多重化信号の帯域外に発生
    した歪を除去する第2除去手段と、第1除去手段からの
    出力信号と第2除去手段からの出力信号と残りの電気信
    号とを周波数多重化する第3多重化手段とを有し、第3
    多重化手段からの出力信号を上記送信器に入力すること
    を特徴とする光伝送装置。
  5. 【請求項5】mチャネル(m≧1)の電気信号を含む第
    1周波数多重化信号とnチャネル(n≧1)の電気信号
    を含む第2周波数多重化信号を多重化して1台の半導体
    レーザ送信器にて電気−光変換を行う光伝送装置におい
    て、第1周波数多重化信号の振幅を制限する第1制限手
    段と、第2周波数多重化信号の振幅を制限する第2制限
    手段と、第1制限手段により第1周波数多重化信号の帯
    域外に発生した歪を除去する第1除去手段と、第2制限
    手段により第2周波数多重化信号の帯域外に発生した歪
    を除去する第2除去手段と、第1除去手段からの出力信
    号と第2除去手段からの出力信号とを周波数多重化する
    手段とを有し、該周波数多重化手段からの出力信号を上
    記送信器に入力することを特徴とする光伝送装置。
  6. 【請求項6】複数Q系統(Q≧2)の周波数多重化信号
    を多重化して1台の半導体レーザ送信器にて電気−光変
    換を行う光伝送装置において、q系統(1≦q≦Q)の
    周波数多重化信号の振幅をそれぞれ制限するq個の振幅
    制限手段と、該制限によりそれぞれの信号帯域外に発生
    した歪をそれぞれ除去するq個の除去手段と、該除去手
    段から出力されるq系統の周波数多重化信号と振幅制限
    を受けなかった(Q−q)系統の周波数多重化信号とを
    周波数多重化する多重化手段とを有し、該多重化手段か
    らの出力信号を上記送信器に入力することを特徴とする
    光伝送装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の光伝送
    装置において、振幅制限回路は所定レベルを下回る(あ
    るいは上回る)入力信号振幅に対して、所定レベルの振
    幅を出力することを特徴とする光伝送装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至6のいずれかに記載の光伝送
    装置において、振幅制限回路は大振幅の入力信号に対し
    て飽和した振幅を出力することを特徴とする光伝送装
    置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至6のいずれかに記載の光伝送
    装置において、振幅制限回路は、入力信号振幅と出力信
    号振幅の比が入力信号振幅の増大に伴って低下すること
    を特徴とする光伝送装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれかに記載の光伝
    送装置において、上記送信器から出力される光信号を伝
    送する光ファイバと、該光ファイバにより伝送された光
    信号を光−電気変換して受信信号を得る光受信器とを設
    けたことを特徴とする光伝送装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の光伝送装置において、
    送信器にて振幅制限を受けたq系統(1≦q)の周波数
    多重化信号を上記受信信号から分離する手段と、分離さ
    れた各周波数多重化信号が振幅制限により送信側で受け
    た波形変化を等化する手段とを上記受信器に設けたこと
    を特徴とする光伝送装置。
  12. 【請求項12】請求項10記載の光伝送装置において、
    上記受信信号を増幅して同軸ケーブルに送出することを
    特徴とする光伝送装置。
  13. 【請求項13】請求項11記載の光伝送装置において、
    等化を受けた周波数多重化信号と残りの周波数多重化信
    号とを多重化した後に増幅して同軸ケーブルに送出する
    ことを特徴とする光伝送装置。
  14. 【請求項14】mチャネル(m≧1)の電気信号を含む
    第1周波数多重化信号とnチャネル(n≧1)の電気信
    号を含む第2周波数多重化信号を多重化して1台の半導
    体レーザ送信器にて電気−光変換を行う光伝送装置にお
    いて、第1周波数多重化信号を一括して周波数変調(F
    M)信号に変換する手段と、FM信号と第2周波数多重
    化信号を多重化する多重化手段とを有し、該多重化手段
    を上記送信器に入力して光信号に変換し、該光信号を伝
    送する光ファイバと、光ファイバにより伝送された光信
    号を電気信号に変換して受信信号を得る光受信器と、受
    信信号をFM信号と第2周波数多重化信号とに分離する
    手段と、FM信号を第1周波数多重化信号に戻す手段と
    を設けたことを特徴とする光伝送装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の光伝送装置において、
    第1周波数多重化信号を構成する各信号は振幅変調(A
    M)信号であることを特徴とする光伝送装置。
  16. 【請求項16】mチャネル(m≧1)の電気信号を含む
    第1周波数多重化信号を波長λ1の光信号に変換する第
    1半導体レーザ送信器と、nチャネル(n≧1)の電気
    信号を含む第2周波数多重化信号を波長λ2(≠λ1)の
    光信号に変換する第2半導体レーザ送信器と、波長λ1
    と波長λ2の光信号を波長多重化する光合波器と、波長
    多重化された光信号を伝送する光ファイバと、光ファイ
    バにより伝送された光信号を波長λ1と波長λ2の光信号
    に分離する光分波器と、波長λ1の光信号を電気信号に
    変換する第1光受信器と、波長λ2の光信号を電気信号
    に変換する第2光受信器とから少なくとも構成されるこ
    とを特徴とする光伝送装置。
  17. 【請求項17】複数Q系統(Q≧2)の周波数多重化信
    号をそれぞれ異なる波長の光信号に変換するQ台の半導
    体レーザ送信器と、該送信器から出力される光信号を波
    長多重する光合波器と、光合波された光信号を伝送する
    光ファイバと、光ファイバにより伝送された光信号から
    各波長の光を分離する光分波器と、分離された各波長の
    光信号をそれぞれ電気信号に変換するQ台の光受信器と
    から少なくとも構成されることを特徴とする光伝送装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002011337A1 (fr) * 2000-07-31 2002-02-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de multiplexage par division de longueurs d'ondes lumineuses
JP2020043488A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 矢崎総業株式会社 増幅器ユニットおよび信号伝送システム

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