JPH084608Y2 - 含塵ガス中の湿度測定装置 - Google Patents
含塵ガス中の湿度測定装置Info
- Publication number
- JPH084608Y2 JPH084608Y2 JP10318891U JP10318891U JPH084608Y2 JP H084608 Y2 JPH084608 Y2 JP H084608Y2 JP 10318891 U JP10318891 U JP 10318891U JP 10318891 U JP10318891 U JP 10318891U JP H084608 Y2 JPH084608 Y2 JP H084608Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dust
- thermometer
- humidity
- containing gas
- measuring device
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- Expired - Lifetime
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- Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は含塵ガス中の湿度を測定
するための装置に関するものである。
するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、図3に示すように、ベル
トコンベア20で搬送してきた60℃程度の微粉石炭2
1を分配シュート22により、ベルトコンベア23と2
4に分配し、この分配シュート22内で発生した塵埃
(微粉石炭)を空気と一緒(以下単に含塵ガスと称す)
に該分配シュート22の上部に連結したダクト25を通
して集塵機26に導入し、この塵埃を除去することが行
われている。
トコンベア20で搬送してきた60℃程度の微粉石炭2
1を分配シュート22により、ベルトコンベア23と2
4に分配し、この分配シュート22内で発生した塵埃
(微粉石炭)を空気と一緒(以下単に含塵ガスと称す)
に該分配シュート22の上部に連結したダクト25を通
して集塵機26に導入し、この塵埃を除去することが行
われている。
【0003】この含塵ガスの温度が結露点以下に低下す
ると、含塵ガスの水分が分配シュート22、ダクト2
5、集塵機26の内壁に結露し、腐食や詰まりの原因に
なり寿命が大幅に低下する。又、特に集塵機26がバグ
フィルター式集塵機、電気集塵機の場合には集塵効率が
大幅に低下する問題が発生する。
ると、含塵ガスの水分が分配シュート22、ダクト2
5、集塵機26の内壁に結露し、腐食や詰まりの原因に
なり寿命が大幅に低下する。又、特に集塵機26がバグ
フィルター式集塵機、電気集塵機の場合には集塵効率が
大幅に低下する問題が発生する。
【0004】このため、分配シュート22、又はダクト
25内の含塵ガス中の湿度を測定してその結露点を求
め、該含塵ガス中の温度を結露点以上に保持することが
一般に行われている。この湿度を測定する方法として、
例えば、「解説 化学工学」(竹内,川井,越智,佐藤
著,昭和58年3月15日,(株)培風館発行,P2
01)に記載のように、乾球温度計及び湿球温度計を用
いる方法がある。
25内の含塵ガス中の湿度を測定してその結露点を求
め、該含塵ガス中の温度を結露点以上に保持することが
一般に行われている。この湿度を測定する方法として、
例えば、「解説 化学工学」(竹内,川井,越智,佐藤
著,昭和58年3月15日,(株)培風館発行,P2
01)に記載のように、乾球温度計及び湿球温度計を用
いる方法がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、湿球温度計
は、水槽から水を吸い上げている吸湿布で温度計の球の
部分を包んでいるため、そのまま前記含塵ガス中に挿入
すると該吸湿布に含塵ガス中の塵埃が付着する。そし
て、この付着した塵埃が吸湿布からの水分蒸発を阻害し
たり、塵埃の温度が温度計に伝わるために、塵埃の付着
成長に従って測定温度が順次上昇し、含塵ガス中の湿度
を精度良く測定することができないものである。更に、
前記水槽にも塵埃が流入して、吸湿布の水の吸上げを阻
害する等の問題を有するものである。
は、水槽から水を吸い上げている吸湿布で温度計の球の
部分を包んでいるため、そのまま前記含塵ガス中に挿入
すると該吸湿布に含塵ガス中の塵埃が付着する。そし
て、この付着した塵埃が吸湿布からの水分蒸発を阻害し
たり、塵埃の温度が温度計に伝わるために、塵埃の付着
成長に従って測定温度が順次上昇し、含塵ガス中の湿度
を精度良く測定することができないものである。更に、
前記水槽にも塵埃が流入して、吸湿布の水の吸上げを阻
害する等の問題を有するものである。
【0006】本考案は高温含塵ガス中の塵埃に影響を受
けることなく、該含塵ガス中の湿温度を精度良く測定す
る装置を提供することを目的とするものである。
けることなく、該含塵ガス中の湿温度を精度良く測定す
る装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するためになされたものであり、乾温度計と湿温度計
を有する湿度測定装置において、前記湿温度計の測定
部、又は該測定部と前記乾温度計を金網で包囲し、該金
網内に気体噴射ノズルを設けて金網外に向けて気体を噴
射する含塵ガス中の湿度測定装置である。
成するためになされたものであり、乾温度計と湿温度計
を有する湿度測定装置において、前記湿温度計の測定
部、又は該測定部と前記乾温度計を金網で包囲し、該金
網内に気体噴射ノズルを設けて金網外に向けて気体を噴
射する含塵ガス中の湿度測定装置である。
【0008】
【作用】以下に本考案を図に基づいて説明する。
【0009】湿度測定装置の湿温度計3の測定部、つま
り、吸湿布としての吸湿用ガーゼ5で包んだ測温部Dと
水槽6を金網2で包囲することにより、金網2で含塵ガ
ス中の塵埃を捕捉することが可能となり、金網2内部に
流入する塵埃が殆どなくなり、測温部Dを包んだ吸湿用
ガーゼ5への前記塵埃付着が激減すると共に水槽6への
塵埃の流入が大幅に減少するものである。また、金網2
内に設けた気体噴射ノズル8から噴射気体を該金網2に
向けて噴射することにより、金網2で捕捉した前記塵埃
を定期的に除去することにより、金網2内への高温ガス
の流入状態の悪化を防止するものである。
り、吸湿布としての吸湿用ガーゼ5で包んだ測温部Dと
水槽6を金網2で包囲することにより、金網2で含塵ガ
ス中の塵埃を捕捉することが可能となり、金網2内部に
流入する塵埃が殆どなくなり、測温部Dを包んだ吸湿用
ガーゼ5への前記塵埃付着が激減すると共に水槽6への
塵埃の流入が大幅に減少するものである。また、金網2
内に設けた気体噴射ノズル8から噴射気体を該金網2に
向けて噴射することにより、金網2で捕捉した前記塵埃
を定期的に除去することにより、金網2内への高温ガス
の流入状態の悪化を防止するものである。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図を参照しつつ説
明する。図1は本例の横断面図、図2は側断面図であ
る。図中、1はアクリル材質で作られた筒状のプローブ
本体であり、先部(大径部)を分配シュート22内に位
置し、後部(小径部)を分配シュート22外に位置する
ようにゴム栓9により該分配シュート22の壁に装着
し、更に、先部の側周に開口Aを設け、後部に開口Bを
設けている。2はプローブ本体1の開口Aに設けたステ
ンレス製の金網であり、網目は100メッシュである。
3はプローブ本体1内の金網2に囲まれた位置に配設し
た乾温度計であり、測温部Cとして3φ×1mの抵抗測
温体を用いて前記金網2の網目から流入したガス温度を
測定する。4は乾温度計3の下方でプローブ本体1内の
金網2に囲まれた位置に配置した湿温度計であり、測温
部Dとして3φ×1mの抵抗測温体を用い、その周囲を
吸湿布としての吸湿用ガーゼ5で包んでいる。6は水を
収容し、吸湿用のガーゼ5の一端を浸漬した水槽であ
り、水は外部から給水管7を通して給水しており、水位
差を利用して自動的に水槽6内の水位を調整可能なサイ
ホン式連続給水方式である。8はプローブ本体1内に設
けた噴射ノズルであり、未測定時に前記分配シュート2
2の外側から該プローブ本体1の開口Bを通して供給し
た圧空を該金網2に吹き付けて金網2に付着した塵埃を
内側から除去する。これにより容易に塵埃が金網2の網
目から除去できる。
明する。図1は本例の横断面図、図2は側断面図であ
る。図中、1はアクリル材質で作られた筒状のプローブ
本体であり、先部(大径部)を分配シュート22内に位
置し、後部(小径部)を分配シュート22外に位置する
ようにゴム栓9により該分配シュート22の壁に装着
し、更に、先部の側周に開口Aを設け、後部に開口Bを
設けている。2はプローブ本体1の開口Aに設けたステ
ンレス製の金網であり、網目は100メッシュである。
3はプローブ本体1内の金網2に囲まれた位置に配設し
た乾温度計であり、測温部Cとして3φ×1mの抵抗測
温体を用いて前記金網2の網目から流入したガス温度を
測定する。4は乾温度計3の下方でプローブ本体1内の
金網2に囲まれた位置に配置した湿温度計であり、測温
部Dとして3φ×1mの抵抗測温体を用い、その周囲を
吸湿布としての吸湿用ガーゼ5で包んでいる。6は水を
収容し、吸湿用のガーゼ5の一端を浸漬した水槽であ
り、水は外部から給水管7を通して給水しており、水位
差を利用して自動的に水槽6内の水位を調整可能なサイ
ホン式連続給水方式である。8はプローブ本体1内に設
けた噴射ノズルであり、未測定時に前記分配シュート2
2の外側から該プローブ本体1の開口Bを通して供給し
た圧空を該金網2に吹き付けて金網2に付着した塵埃を
内側から除去する。これにより容易に塵埃が金網2の網
目から除去できる。
【0011】10は計算機であり、前記乾温度計3、湿
温度計4と連結すると共に予め飽和水蒸気圧表を入力し
ており、乾温度計3、湿温度計4で測定した両測温値と
飽和水蒸気圧表から湿度を算定する。また、前記水槽6
内に水位計11を設け、該水槽6内の水位が所定レベル
以下になると警報を出すようにすることが好ましい。
温度計4と連結すると共に予め飽和水蒸気圧表を入力し
ており、乾温度計3、湿温度計4で測定した両測温値と
飽和水蒸気圧表から湿度を算定する。また、前記水槽6
内に水位計11を設け、該水槽6内の水位が所定レベル
以下になると警報を出すようにすることが好ましい。
【0012】このようにして算定した湿度値により分配
シュート22内、ダクト25内、集塵機26内での結露
を防止するため、分配シュート22内に空気(外気)を
導入することにより含塵ガスを希釈して、該ガス中の湿
度を低減する。尚、本実施例では乾温度計3を湿温度計
4と同様に金網2内部に収容したが、付着性の低い塵埃
の場合には乾温度計3を金網2外に設置し、含塵ガスと
直接接触するようにしても良い。
シュート22内、ダクト25内、集塵機26内での結露
を防止するため、分配シュート22内に空気(外気)を
導入することにより含塵ガスを希釈して、該ガス中の湿
度を低減する。尚、本実施例では乾温度計3を湿温度計
4と同様に金網2内部に収容したが、付着性の低い塵埃
の場合には乾温度計3を金網2外に設置し、含塵ガスと
直接接触するようにしても良い。
【0013】
【考案の効果】以上の如く本考案によれば、含塵ガス中
の塵埃が湿温度計4を包んだ吸湿布に付着することな
く、しかも、水槽内に塵埃を流入することなく、含塵ガ
ス中の湿度を測定することが可能となり、測定精度を長
期に渡って良好に維持することができる等の効果を有す
るものである。
の塵埃が湿温度計4を包んだ吸湿布に付着することな
く、しかも、水槽内に塵埃を流入することなく、含塵ガ
ス中の湿度を測定することが可能となり、測定精度を長
期に渡って良好に維持することができる等の効果を有す
るものである。
【図1】本考案の実施例の横断面図。
【図2】図1のI−I矢視図。
【図3】湿度の測定位置の例を示す簡略側断面図。
1 プローブ本体 2 金網 3 乾温度計 4 湿温度計 5 吸湿用ガーゼ 6 水槽 7 給水管 8 噴射ノズル 9 ゴム栓 10 計算機 11 水位計 20 ベルトコンベア 21 微粉石炭 22 分配シュート 23,24 ベルトコンベア 25 ダクト 26 集塵機 A 開口部 B 後部開口 C 測温部(乾温度計) D 測温部(湿温度計)
Claims (1)
- 【請求項1】 乾温度計と湿温度計を有する湿度測定装
置において、前記湿温度計の測定部、又は該測定部と前
記乾温度計を金網で包囲し、該金網内に気体噴射ノズル
を設けて金網外に向けて気体を噴射することを特徴とす
る含塵ガス中の湿度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10318891U JPH084608Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 含塵ガス中の湿度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10318891U JPH084608Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 含塵ガス中の湿度測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569665U JPH0569665U (ja) | 1993-09-21 |
JPH084608Y2 true JPH084608Y2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=14347549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10318891U Expired - Lifetime JPH084608Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 含塵ガス中の湿度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084608Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP10318891U patent/JPH084608Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0569665U (ja) | 1993-09-21 |
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JPH02675Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960806 |