JPH0844999A - 接近予測装置 - Google Patents

接近予測装置

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JPH0844999A
JPH0844999A JP18248394A JP18248394A JPH0844999A JP H0844999 A JPH0844999 A JP H0844999A JP 18248394 A JP18248394 A JP 18248394A JP 18248394 A JP18248394 A JP 18248394A JP H0844999 A JPH0844999 A JP H0844999A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自車両前方の道路状況を把握することにより
前方車両の接近度を的確に判断することを可能にする。 【構成】 自車両とその走行方向前方に存在する前方車
両との接近度を予測する装置において、路面に描かれた
白線などの走行案内情報を検出する走行案内情報検出手
段101と、自車両の挙動を検出する自車挙動検出手段
102と、前方車両の挙動を検出する前車挙動検出手段
103と、検出された走行案内情報、前方車両の挙動お
よび自車両の挙動に基づいて自車両に対する前方車両の
接近度を予測する接近度予測手段104とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、路面を走行している自
車両に対して走行方向前方を走行している前方車両や人
間等の移動物体が自車両に接近するかどうかを予測する
接近予測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から提案されているこの種の接近予
測装置は、次の4種類に大別できる。 (1) 検出方向が所定範囲に固定されたレーダーを用い
て前方車両等の距離を検出するもの (2) 自車両の操舵角(たとえばステアリングの操作
角)に応じて検出方向が変化するレーダーを用いて前方
車両等の距離および方向を検出するもの (3) レーダーのビーム(照射波)の角度を絞り、ビー
ムを所定角度内において走査(スキャニング)して前方
車両等の距離および方向を検出するもの (4) 撮像装置により撮像された自車両前方の画像を画
像処理装置により処理し、自車両前方の路面上に描かれ
た車線情報を検出し、自車両の走行車線にレーダーの検
出範囲を制御するもの
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の接近予測装置には、それぞれ次のような問題が
あった。
【0004】(1) レーダーの検出方向が一方向に限定
されているので、レーダーのビームを狭く絞っておくと
曲線路を走行している途中や曲線路の出入口、手前など
においてレーダーの検出方向が道路の進行方向とずれて
しまい、前方車両等の検出が難しい。一方、ビームを広
くすると今度は直線路において道路外を走行する物体等
不要な物体まで検出するおそれがある。
【0005】(2) 自車両の操舵角に応じてレーダーの
検出方向を変化させれば、レーダーのビーム幅をレーン
の広さ程度にすることができるが、操舵角が変化してか
らでないとレーダーの検出方向も変化しないので、曲線
路の中では効果があるものの、曲線路の手前や出入口で
はレーダーの検出方向が道路の進行方向とずれてしま
い、前方車両等の検出ができないおそれがある。
【0006】(3) ビームを走査すれば自車両の前方に
ある広範囲の前方車両等を検出できて曲線路の途中、出
入口または手前においても前方車両等を確実に検出でき
るが、自車両の前方の道路状況を考慮せずに前方車両等
を検出しているので、自車両に対する接近度を適切に判
断することができないおそれがある。例えば、曲線路の
途中において自車両の隣の車線を走る前方車両は、その
移動方向だけを見れば自車両に接近する方向に走行して
いるが、実際は自車両も同一方向に走行しているので接
近する可能性は低い。しかしながら、従来の接近予測装
置では、このような前方車両についても接近する可能性
が高いと判断するおそれがある。
【0007】(4) 画像処理装置により自車両が走行す
る車線上の前方車両等は的確に検出することができる
が、自車両の車線以外の車線を走行する前方車両等や車
線以外の場所(たとえば路肩など)にある前方車両等を
検出するのがむずかしいことがある。
【0008】本発明の目的は、自車両前方の道路状況を
把握することにより前方車両等の接近度を的確に判断す
ることの可能な接近予測装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の機能ブロック図
である図1(a)により本発明を説明すると、請求項1
の発明は、路面を走行する自車両とその走行方向前方に
存在する前方車両との接近度を予測する装置に適用され
る。そして、上述の目的は、走行案内情報を検出する走
行案内情報検出手段101と、自車両の挙動を検出する
自車挙動検出手段102と、前方車両の挙動を検出する
前車挙動検出手段103と、検出された走行案内情報,
前方車両の挙動および自車両の挙動に基づいて自車両に
対する前方車両の接近度を予測する接近度予測手段10
4とを備えることにより達成される。
【0010】走行案内情報検出手段101により検出さ
れる走行案内情報は、路面に描かれた車線の延在方向に
関する情報を含むことが好ましい。あるいは、走行案内
情報検出手段101により検出される走行案内情報は、
路面に描かれた車両の進行誘導に関する情報を含むこと
が好ましい。また、走行案内情報検出手段101が、路
側に設置されたサインポストから送信される道路情報を
受信する受信手段を備えるときは、受信された道路情報
から走行案内情報を算出することが好ましい。あるい
は、走行案内情報検出手段101が、衛星からのGPS
信号を受信する受信手段と、道路地図データが記憶され
た記憶手段とを備えるときは、受信されたGPS信号と
道路地図データとから走行案内情報を抽出することが好
ましい。さらに、前車挙動検出手段103により検出さ
れる前方車両の挙動は、前方車両の位置および速度ベク
トルを含むことが好ましく、さらに、自車挙動検出手段
102により検出される自車両の挙動は、自車両の位置
および速度ベクトルを含むことが好ましい。
【0011】走行案内情報検出手段101は路面に描か
れた車線の延在方向に関する情報を検出し、自車挙動検
出手段102は自車両の位置および速度ベクトルを演算
し、前車挙動検出手段103は、前方車両の位置および
速度ベクトルを演算するとともに、前方車両の速度ベク
トルの方向と前方車両の走行車線の延在方向とが交差
し、かつ、前方車両の速度ベクトルが自車両の走行車線
に近付く成分を所定値以上有する時に、自車両の走行車
線へ前方車両が車線変更すると判断し、接近度予測手段
104は、前車挙動検出手段103により自車両の走行
車線へ前方車両が車線変更すると判断された時、自車挙
動検出手段102および前車挙動検出手段103で得ら
れた自車両および前方車両の位置、および自車両および
前方車両の速度ベクトルに基づいて接近度を出力するこ
とが好ましい。
【0012】あるいは、走行案内情報検出手段101は
路面に描かれた車両の進行誘導に関する情報を検出し、
自車挙動検出手段102は自車両の位置および速度ベク
トルを演算し、前車挙動検出手段103は、前方車両の
位置および速度ベクトルを演算するとともに、車両の進
行誘導に関する情報に基づいて前方車両が車線変更を行
う可能性が高い箇所を走行しているかどうかを判断し、
接近度予測手段104は、前車挙動検出手段103によ
り前方車両が車線変更を行う可能性が高い箇所を走行し
ていると判断された時、自車挙動検出手段102および
前車挙動検出手段103で得られた自車両および前方車
両の位置、および自車両および前方車両の速度ベクトル
に基づいて接近度を出力することが好ましい。
【0013】また、請求項10の発明は、路面を走行す
る自車両とその走行方向前方に存在する複数の前方車両
との接近度を予測する装置に適用される。そして、上述
の目的は、自車両の位置と速度ベクトルとを算出する自
車挙動検出手段102と、複数の前方車両の各々の位置
および速度ベクトルを演算するとともに、複数の前方車
両の各々の位置と速度ベクトルとに基づいて、複数の前
方車両のうち後続する一方の車両が先行する他方の前方
車両に接近して自車両の走行車線に車線変更するか否か
を判断する前車挙動検出手段103と、前車挙動検出手
段103により自車両の走行車線に前方車両のうち後続
する車両が車線変更すると判断された時、自車挙動検出
手段102および前車挙動検出手段103で得られた自
車両および前方車両のうち後続する一方の車両の各位
置、および自車両および前方車両のうち後続する一方の
車両の各速度ベクトルに基づいて接近度を出力する接近
度予測手段104とを備えることにより達成される。
【0014】さらに、請求項11の発明は、路面を走行
する自車両に対する人間等の移動物体の接近度を予測す
る装置に適用される。そして、上述の目的は、図1
(b)に示すように、横断歩道を検出する横断歩道検出
手段201と、自車両の挙動を検出する自車挙動検出手
段202と、自車両の走行方向前方に存在する移動物体
の挙動を検出する物体挙動検出手段203と、検出され
た横断歩道、移動物体の挙動および自車両の挙動に基づ
いて自車両に対する移動物体の接近度を予測する接近度
予測手段204とを備えることにより達成される。
【0015】横断歩道検出手段201は、路面に描かれ
た白線の形状から横断歩道を検出することが好ましい。
あるいは、横断歩道検出手段201が、路側に設置され
たサインポストから送信される道路情報を受信する受信
手段を備えるときは、受信された道路情報から横断歩道
を検出することが好ましい。あるいは、横断歩道検出手
段201が、衛星からのGPS信号を受信する受信手段
と、道路地図データが記憶された記憶手段とを備えると
きは、受信されたGPS信号と道路地図データとから横
断歩道を検出することが好ましい。また、物体挙動検出
手段203は、移動物体が放射する赤外線を検出する赤
外線検出手段を備えることが好ましい。さらに、自車挙
動検出手段202は、自車両の位置および速度ベクトル
を演算し、物体挙動検出手段203は、移動物体の位置
を演算するとともに、移動物体と横断歩道との間の距離
が所定値以下である時に移動物体が横断歩道を横断する
と判断し、接近度予測手段204は、移動物体が横断歩
道を横断すると判断された時、移動物体および自車両の
位置によって求まる相対距離に基づいて接近度を出力す
ることが好ましい。
【0016】
【作用】
−請求項1− 走行案内情報検出手段101は走行案内情報を検出し、
前車挙動検出手段103は前方車両の挙動を検出し、自
車挙動検出手段102は自車両の挙動を検出する。そし
て、接近度予測手段104は、検出された走行案内情
報、前方車両の挙動および自車両の挙動に基づいて自車
両に対する前方車両の接近度を予測する。路面に描かれ
た車線等の走行案内情報も考慮して接近度を予測してお
り、自車両前方の道路状況も考慮した接近度を予測する
ことができる。
【0017】−請求項10− 自車挙動検出手段102は、自車両の位置と速度ベクト
ルとを算出し、前車挙動検出手段103は、複数の前方
車両の各々の位置および速度ベクトルを演算するととも
に、複数の前方車両の各々の位置と速度ベクトルとに基
づいて、複数の前方車両のうち後続する一方の車両が他
の前方車両に接近して自車両の走行車線に車線変更する
か否かを判断し、接近度予測手段104は、前車挙動検
出手段103により自車両の走行車線に前方車両のうち
後続する一方の車両が車線変更すると判断された時、自
車挙動検出手段102および前車挙動検出手段103で
得られた自車両および車線変更すると判断された前方車
両の各位置、および自車両および車線変更すると判断さ
れた前方車両の各速度ベクトルに基づいて接近度を出力
する。前方車両相互の接近度も考慮して自車両と前方車
両との間の接近度を予測しており、自車両前方の道路状
況も考慮した接近度を予測することができる。
【0018】−請求項11− 横断歩道検出手段201は横断歩道を検出し、物体挙動
検出手段203は自車両の走行方向前方に存在する移動
物体の挙動を検出し、接近度予測手段204は、自車両
の挙動を検出する自車挙動検出手段202と、検出され
た横断歩道、移動物体の挙動および自車両の挙動に基づ
いて自車両に対する移動物体の接近度を予測する。横断
歩道が存在することを考慮して移動物体と自車両との間
の接近度を予測しており、自車両前方の道路状況も考慮
した接近度を予測することができる。
【0019】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0020】
【実施例】
−第1実施例− 第1実施例は、たとえば図2に示すように、車線R0
走行する車両MVaの前方に走行車線R+1を走行する前
方車両MVb(以下、前方車両と呼ぶ)が存在した場
合、車両MVaの位置A、速度ベクトルVaおよび前方
車両MVbの位置B、速度ベクトルVbを算出し、さら
に、車線R0と車線R+1との境界線となる白線WLbの
方向を示す方向ベクトルDbを算出して、車両MVaの
走行する車線に前方車両MVbが車線変更してくるかど
うか、そして、車線変更した後で車両MVaに対して安
全な車間距離以下に接近してしまうかどうかを判断す
る。なお、以下の説明において、X軸、Y軸およびZ軸
を図2に示すようにとる。
【0021】図3(a)は、本発明による接近予測装置
の一実施例の概略構成を示すブロック図である。図3
(a)に示すように、この接近予測装置は、路面RD上
を矢印Aで示す走行方向に走行する車両MVaに搭載さ
れている。
【0022】1は、左右後輪タイヤ2の近傍にそれぞれ
設けられ、左右後輪タイヤ2の回転速度を検出する車輪
速センサである。車輪速センサ1は、たとえば周縁部に
所定ピッチで溝が形成されてタイヤ2と一体回転する導
体円板と、溝に向けて磁束を出してその磁束の変化を検
出することによりタイヤ2の回転数に比例するパルス列
を出力する磁気センサを備えるが、その構成自体は周知
であるので詳細な説明は省略する。
【0023】3は、車両MVaの前部に配置されて車両
MVaの前方視界を撮像するCCDカメラであり、CC
Dカメラ3からの検出信号は前処理部4で処理されて白
線WLa〜WLcの検出が行なわれる。その結果は制御
装置5に入力される。なお、前処理部4は、道路標識の
認識、路面上に描かれた白線以外のパターンの認識、道
路上に設置された路側反射体の検出を行うことも可能で
ある。
【0024】6は車両MVaの前部に配置されたレーダ
装置であり、車両MVaの前方に電磁波ビームBMを照
射し、ビームBM上に存在する前方車両からの反射波を
受信する。図示例では、電磁波ビームBMは比較的狭く
絞られており、通常の車線幅以上の角度範囲内(たとえ
ば±45゜〜60゜)において走査されるように構成さ
れている。レーダ装置6の検出信号は、前処理部7に入
力され、ここで、レーダ装置6により受信された反射電
磁波の伝播時間から前方車両までの距離を計測し、ま
た、反射電磁波の到来方向から車両MVaに対する前方
車両MVbの方向を検出する。これら距離と方向のデー
タから自車両に対する前車両の相対座標位置が演算され
る。前処理部7の処理結果も制御装置5に入力される。
【0025】制御装置5はマイクロコンピュータを主体
に構成されるが、その機能として、図3(b)に示すよ
うに、データ抽出部51、前方車両の挙動予測部52お
よび接近度判断部53を備えている。データ抽出部51
は、後述するように車両MVaの位置,走行方向,前方
車両の位置,走行方向などのデータを抽出する。前方車
両の挙動予測部52は、データ抽出部51で抽出された
各種データに基づいて前方車両の挙動を予測する。接近
度判断部53は、データ抽出部51で抽出された各種デ
ータおよび前方車両の挙動予測部52で予測された前方
車両の挙動に基づいてその前方車両と自車両との接近度
を予測、判断する。
【0026】接近度判断部53は、ルールメモリ53
a、IF部照合部53b、ルール選択部53cおよびル
ール競合部53dを備えている。図示例では、前方車両
との接近度予測にいわゆる人工知能で用いられている手
法を利用している。これを簡単に説明すると、ルールメ
モリ53a内には予め多数のルールが記憶されており、
各ルールは、人工知能で用いられているIF〜THEN
〜ルールで記述されている。IF部照合部53bは、デ
ータ抽出部51および前方車両の挙動予測部52の出力
に応じて、ルールメモリ53aに記憶されている複数の
条件のうちデータ抽出部51の出力に応じたルールを選
択し、さらに選択されたルールのIF部を照合する。次
に、ルール選択部53cは、IF部照合部53bの照合
結果に基づいて、そのIF部を満足する特定のルールを
選択する。最後に、ルール競合部53dは、複数のルー
ルがルール選択部53cによって選択されたときはこれ
らルールを競合させる。ルール競合部53dの競合結果
が前方車両との接近度に対応する。これら接近度判断部
53を構成する各部の作用の詳細については後述する。
【0027】図4は接近予測装置の動作を説明するため
のメインフローチャートである。ステップS10では、
CCDカメラ3で撮像されて前処理部4で処理された車
両MVaの前方視界の画像データを読み込み、この画像
データに画像処理を行って白線検出を行なう。ステップ
S20では、車輪速センサ1からの検出信号を取り込
む。ステップS30では、レーダ装置6からの信号に基
づいて前処理部7で予め演算されている前方車両の位
置,方向を読み込む。ステップS40では、このように
して読み込まれた各種信号を用いて、後述する前方車両
の挙動予測に必要なデータ、すなわち、自車両,前方車
両および白線の各絶対座標値、自車両および前方車両の
各速度ベクトル、自車両および前方車両の各走行車線、
前方車両近傍の白線の単位方向ベクトルをそれぞれ演算
により抽出する。
【0028】ステップS50では、抽出されたデータに
基づいて前車挙動予測部52により前方車両の挙動を予
測する。ステップS60では、接近度判断部53のIF
部照合部53bにより各種ルールのIF部を照合した
後、照合したIF部の結果に基づいてルール選択部53
cによりルールを選択する。ステップS70では、ステ
ップS60で選択されたルールを接近度判断部53のル
ール競合部53dで競合させる。ステップS80では、
競合したルールに基づいて接近度を出力する。
【0029】次に、図4の各ステップの詳細を説明す
る。 (1)画像処理ルーチン 図5は、図4のステップS10で実行される画像処理ル
ーチンの詳細を示す。ステップS11ではCCDカメラ
3で撮像されて前処理部4で処理された画像データを読
み込み、ステップS12では、前処理部4において得ら
れた画像データの視点を変換する。すなわち、図6(a)
に示すように、CCDカメラ3は車両MVaの所定高さ
から路面RDを斜めに俯瞰して撮像しているが、後述す
る白線WLの方向ベクトル(図2においてDbで示す)
を算出するためには、路面RDや車両MVa,MVbを
真上から見下ろした画像を得ておくほうが都合がよい。
図6(a)に示すCCDカメラ3から得られた観測画像か
ら、同図(b)に示すような真上から見下ろした画像(以
下、視点変換画像と称する)に変換するための変換式は
次式で与えられる。
【数1】 ここに、I,J:観測画像上の任意の点Pの座標値 i,j:P(I,J)に対応する視点変換画像上のp点の
座標値 A,B:視点変換画像の表示サイズ p,q:CCDカメラの画素サイズ θv:CCDカメラの俯角 f:CCDカメラの焦点距離 int( ):( )内の値の整数部分を示す関数 なお、上述の(1),(2)式による視点変換は、CCDカ
メラ3により撮像された物体がすべて路面RD上に存在
する平面物体であることを前提としているので、たとえ
ば図6(a)に示す前方車両MVbは、同図(b)ではMV
b’に示すように歪んで変換される。
【0030】ステップS13では、視点変換された画像
データに対してこの画像中に含まれる白線を抽出する白
線抽出動作を行う。
【0031】白線抽出動作の詳細を図7のフローチャー
トに示す。ステップS131では、白線検出用フィルタ
により視点変換された画像データ中から白線候補となる
領域を検出する。
【0032】本実施例で使用される白線検出用フィルタ
は、たとえば図8に示すようなものであり、座標値
(x,y)を有する対象点pに対して幅wだけ左右に広
がった「1」部と、その左右にある「−1」部とを有す
る。幅wは、抽出すべき白線WLの幅に応じて予め与え
ておけばよく、抽出すべき白線幅をWとしたとき、W<
wとなるように定められる。対象点p(x,y)に対す
る白線抽出用フィルタの出力F(x,y)は次式で与え
られる。
【数2】
【0033】幅wが適切に定められていれば、対象点p
(x,y)が白線WL上に位置すると出力F(x,y)
の値が高くなるので、画像全体の各点において算出した
出力F(x,y)に対して閾値処理を行うことにより白
線候補の領域を抽出することができる。この際、各対象
点p(x,y)に対して適切な閾値を設定するために、
次式に示すように横方向の各ライン(X軸方向)毎に閾
値tを決定する。
【数3】 ここに、0<k<1:定数 M:画像の横方向画素数
【0034】この閾値tを用いて生成した、白線の候補
領域を表す画像データをL(x,y)とすると、このL
(x,y)は次式で与えられる。
【数4】 L(x,y)が1の値をとる領域が、白線の候補領域で
ある。
【0035】上述のステップS131で実行された白線
の候補領域抽出動作では、実際に路面RD上に描かれて
いる白線WLそのものを抽出しており、図3(a)およ
び図6に示すように実際の白線WLは周期的に途切れて
いる。したがって、図9(a)に示すように、ステップ
S131で抽出された白線の候補領域も(理想的には)
周期的に途切れてしまう。しかし、白線という概念は実
際の白線WLと異なり、途中で途切れない一連の曲線で
あり、途切れた白線のままでいると後述する白線の方向
ベクトル算出に支障を生じることもありうるので、ステ
ップS132で白線の候補領域を連結する作業を行う。
【0036】図9によりステップS132の手順を詳細
に説明する。ステップS131で抽出された白線候補領
域を図9(b)に示すように細線化し、白線候補領域の
中心線を抽出する。次いで、図9(c)に示すように、
中心線の端点を検出してから、同図(d)に示すように所
定間隔以下の端点を連結する。さらに、同図(e)に示す
ように連結された端点と上述のステップS131で抽出
された白線の領域候補との論理和をとれば、同図(f)に
示すように白線の候補領域の連結作業が完了する。な
お、ステップS132の各動作において細線化、端点検
出、論理和といった画像処理は周知の手法によればよ
い。
【0037】ステップS133では、ステップS132
において連結された白線の候補領域に基づいて白線のテ
ンプレートを次のように作成する。連結された白線の候
補領域に対してラベリング処理を行い、ラベリングされ
た各領域において最大面積を有する領域に2次曲線をマ
ッチングさせ、テンプレートとする。たとえば、ステッ
プS131において抽出された白線の候補領域が図10
(a)に示すようなものであったとすると、連結された状
態においては略中央にある白線が最も長く3本の白線候
補領域の中では最大面積を有する領域であるから、この
略中央の白線候補領域に2次曲線がマッチングされ、同
図(b)に示すようなテンプレートT(x,y)が生成さ
れる。
【0038】ステップS134では、ステップS131
において抽出された白線候補領域に対して、ステップS
133において作成されたテンプレートT(x,y)を
用いてこれにマッチした領域を探索する。その結果、図
10(a)に示すような白線候補領域に対しては、同図
(c)に示すような3本の白線領域WLRa〜WLRcが
検出される。
【0039】(2)データ抽出 図11は、図4に示したメインフローチャートのステッ
プS40で実行されるデータ抽出ルーチンを示すフロー
チャートである。ステップS41では、図4のステップ
S20で入力された車輪速センサ1からの信号に基づい
て、車両MVaの位置する座標を、所定時間における車
両MVaの位置を原点とする座標、つまり路面RDに固
定された絶対座標系上で求める。図2に示すように、車
両MVaの絶対座標値をA(xa,ya,0)とする。
【0040】車輪速センサ1から車速に応じたパルス列
を取込んで車両MVaの走行距離を演算する。一方、車
両MVaの移動方向は、左右後輪の車輪速センサ1で検
出された車輪速の差から求められる。したがって、車両
MVaの移動距離および移動方向を順次加算すれば、車
両MVaの絶対座標値が求められる。
【0041】次に、ステップS42では、図7のステッ
プS134で求められた白線領域WLRa〜WLRcの
データにステップS41で求められた車両MVaの絶対
座標値をオフセット分として加え、これにより、白線領
域WLRa〜WLRcを絶対座標系上のデータに変換す
る。同様にして、ステップS30で読み込まれた前方車
両の相対座標値に自車両MVaの絶対座標値をオフセッ
ト分として加え、前方車両の位置を絶対座標値に変換す
る。図2に示す例では、前方車両MVbの絶対座標値を
B(xb,yb,0)で表している。
【0042】ステップS43では、前回計測された車両
MVaおよび前方車両MVbの絶対座標値と今回計測さ
れた車両MVaおよび前方車両MVbの絶対座標値とか
ら、車両MVaおよび前方車両MVbの絶対座標値の差
分を求めることによりそれぞれの速度ベクトルを算出す
る。図2に示すように、これら車両MVaおよび前方車
両MVbの速度ベクトルをそれぞれVa(vax,vay
0)、Vb(vbx,vby,0)で表す。
【0043】ステップS44では、ステップS42で絶
対座標系の位置データに変換された白線領域WLRa〜
WLRcにより複数の車線が区分されていると認識し、
いずれの車線に車両MVaおよび前方車両MVbがそれ
ぞれ走行しているかを判定する。本実施例では、図2に
示すように、車両MVaが車線R0を走行し、前方車両
MVbが車線R0のすぐ右隣に隣接する車線をR+1を走
行しているものと判定される。なお、本明細書では、自
車両の車線のすぐ左隣に隣接する車線をR-1、2つ右隣
にある車線をR+2、…として表現する。
【0044】ステップS45では、前方車両MVbの近
傍における白線領域WLRbの単位方向ベクトルを検出
する。白線単位方向ベクトル検出方法の詳細を図12の
フローチャートに示す。
【0045】図12のステップS451では、図13
(a)に示すように、前方車両MVbの走行する車線R+1
を区画する白線領域のうち車線R0に近い側の白線領域
WLRb上で、前方車両MVbの位置Bとの距離が最小
になる点Cを検出する。ステップS452では、この白
線領域WLRb上において、点Cの両側にこの点Cから
所定距離だけ離れた点C1,C2を設定する。そして、ス
テップS453では、これら点C1,C2を結ぶ直線を、
白線の単位方向ベクトルとして設定する。図2に示すよ
うに、この白線WLbの単位方向ベクトルはDbで表さ
れる。
【0046】(3)前方車両の挙動予測 図4のステップS50の前方車両の挙動予測の詳細は次
の通りである。本実施例では、前方車両MVbが車両M
Vaの走行車線に車線変更してくるかどうかを予測す
る。この予測式は次式で与えられる。
【数5】 ここに、×:ベクトルの外積を表す記号 ∩:アンド条件を示す演算子 k1:定数(0<k1<1であり、かつ、k1は0に近い
値) k2:定数(0<k2であり、かつ、k2は0に近い値) ⊃:左辺が真ならば右辺が真であることを表す記号 RC(+1,0):前方車両が車線R+1からR0に車線変更す
るという事実 ( )z:( )内のベクトルのz成分 A∈R0 :座標Aが車線R0内にあるという事実 B∈R+1:座標Bが車線R+1内にあるという事実
【0047】(Db×Vb)z/|Vb|は、白線の単位
方向ベクトルDbと前方車両MVbの速度ベクトルVb
とのなす角をθとおいたときのsinθの値であり、この
値が正であれば前方車両MVbは白線に接近しつつあ
る。また、|(Db×Vb)z|は、前方車両MVbの速
度ベクトルVbの白線(の単位方向ベクトルDb)に垂
直な速度成分である。k1は(Db×Vb)z/|Vb|の
符号を判定するための定数であるが、測定誤差を考慮し
て0に近い定数に設定してある。また、k2は|(Db×
Vb)z|の閾値であり、前方車両が車線R+1内を若干蛇
行して走った場合であっても、車線変更のおそれがある
と判定されないような値に設定してある。
【0048】したがって、車両MVaが車線R0上を走
行し、前方車両MVbが車線R+1を走行している状態に
おいて、(Db×Vb)z/|Vb|が正の値をとり(>
1)、かつ、|(Db×Vb)z|が所定の閾値よりも大
きい(>k2)と判定されたら、前方車両MVbは車線
+1から車両MVaが走行している車線R0に車線変更
しようとしているものと予測し、事実RC(+1,0)が真に
なる。
【0049】(4)ルールのIF部照合 図4のステップS60におけるルールのIF部照合は次
のように行なわれる。データ抽出部51および前方車両
の挙動予測部53で算出された各種データに基づいて、
IF部照合部53bが、このデータをIF部のパラメー
タとして含むルールを接近度判断部53のルールメモリ
53a内に記憶された多数のルール内から選択し、選択
されたルールについて各種データを入力してIF部の照
合、すなわち、各ルールのIF部が真と判定されるか否
かを判断する。
【0050】図14は、ルールメモリ53a内に記憶さ
れた各種ルールを示す。本実施例において関連するルー
ルは、ルール番号2のルールであり、RC(+1,0)は上述
のステップS50で算出された前方車両の挙動を示す変
数、Va,Vbはともに上述のステップS40(図11
のステップS43)で算出された車両MVaおよび前方
車両MVbの速度ベクトル、f(Va,Vb)は安全車
間距離を示す関数であり、次式で定義される。
【数6】 ここに、T:空走時間 ルール番号2のルールのIF部が真と判定されるために
は、RC(+1,0),速度ベクトルVa,Vbおよび座標値
A,Bが入力される必要がある。
【0051】図2に示す例においては、前方車両MVb
が車両MVaの車線R0に車線変更しようとしており、
前方車両MVbの速度ベクトルVbは車線R0の方向に
向いているので、式(6)の左辺は真と判定される。さら
に、Y軸方向に沿った前方車両MVbと車両MVaとの
間の距離yb−yaが安全車間距離f(Va,Vb)より
小さい正の値を持つときは、車線変更した結果、前方車
両MVbが車線R0に入ったときにその車間距離が狭く
て十分接近してしまうおそれがあり、ルール番号2のI
F部が真と判定されてルールが成立し、接近度=1が出
力される。ここで、 接近度=0 ……影響なし 接近度=1 ……前方車両に対して注意を払うべきであ
る 接近度=2 ……前方車両に接触するおそれがある とする。なお、−f(Va,Vb)の項に1より小さい
定数を乗じたものについて距離yb−yaとの大小関係を
求めれば、接近度=2の判定もできる。
【0052】一方、自車両が直線路から曲線路に進入す
る図15に示す場合には、前方車両MVbは既に曲線路
を走行しており、従来の接近予測装置では車両MVaの
直前方に前方車両MVbを検出するため、実際には前方
車両MVbが車線変更する可能性は低いにもかかわらず
接近を示す警報が出力されるおそれがある。この場合、
本実施例によれば、前方車両MVbの速度ベクトルVb
と白線WLbの単位方向ベクトルDbは平行であるた
め、
【数7】 であり、式(6)の左辺が真と判定されずにRC(+1,0)は
偽になる。この結果、ルール番号2のルールのIF部は
真と判定されず、ルール番号2のルールは成立せずに接
近度の出力は行われない。
【0053】(5)ルールの競合 図4のステップS70におけるルールの競合について説
明する。本実施例および後述する実施例に示すように、
車両MVaが走行している間に接近を予測すべき状況は
多数存在し、様々な状況において的確な判断をする必要
があるので、接近度判断部53のルールメモリ53a内
には複数のルールが記憶されている(図14参照)。し
たがって、1つの状況に対して複数のルールのIF部が
成立する場合もあるため、IF部が成立する複数のルー
ルを競合させて適切な接近度を出力する。
【0054】競合方法については、たとえば人工知能の
分野で行われているような方法によればよいが、たとえ
ば、 イ.IF部が成立するルールのそれぞれから出力される
接近度の和をとる ロ.ルールに優先順位をつけ、優先順位の高いルールの
接近度を出力する ハ.これら2つの組み合わせ といった方法が挙げられる。イについては、接近度の加
重平均をとってもよい。なお、ルールの競合を例示して
詳細に後述する。
【0055】(6)接近度出力 図4のステップS80では、次のようにして接近度が出
力される。なお、ルールメモリ53a内に記憶されたル
ールの全てのIF部が成立しないときは、接近度として
デフォルト値の0が出力される。出力された接近度は、
車両MVaに備えられたランプ、ブザー等の警報装置に
より運転者に報知され、あるいは、車両MVaに備えら
れたディスプレイ等に文字を用いて表示される。なお、
出力された接近度に基づいて車両MVaの走行を制御す
る例については後述する。
【0056】したがって、本実施例によれば、車両MV
aの前方に存在する前方車両MVbの位置,速度といっ
た情報に加えて、車両MVaの前方視界にある白線の形
状(単位方向ベクトル)という走行案内情報も考慮して
接近度を算出しているので、道路状況に応じて前方車両
の接近度を的確に判断して予測することができる。たと
えば、図2および図15において、前方車両MVbの位
置Bおよび速度ベクトルVbの方向はほぼ同一であり、
従来の接近予測装置ではいずれの場合においても接近の
おそれありとして警報が出力されていたが、本実施例で
は、図2のような実際に車線変更のおそれがあるものに
ついてのみ接近の可能性ありとの接近度(=1)が出力
され、図15のように前方車両MVbが単に曲線路を走
行しているのみであり車線変更のおそれが少ないものに
ついては接近の可能性は低いとの接近度(=0)が出力
され、道路状況に応じて的確な接近度判定が行われる。
【0057】−第1実施例の変形例− 上述の第1実施例では、白線の単位方向ベクトルを走行
案内情報として利用していたが、これに限らず、道路状
況を的確に把握しうる走行案内情報を用いることができ
る。図16は、第1実施例の変形例を示すフローチャー
トであり、図4のステップS40の詳細を説明するため
のものである。なお、ステップS40および後述するス
テップS50を除いて、図4の他のステップの内容は上
述の第1実施例と同様であるため、その説明を省略す
る。
【0058】図11のステップS41〜S44と同様の
処理を行った後、ステップS45Aでは、図2に示すよ
うに、前方車両MVbの位置Bと、車両MVaが走行し
ている車線R0と前方車両MVbが走行している車線R
+1とを隔てる白線WLbとの間の距離C(t)(t:時
間)を算出する。距離C(t)は、上述した所定位置から
の経過時間tとともにデータ抽出部51内に記憶され
る。
【0059】図4のステップS50では、次式により前
方車両の挙動、すなわち前方車両MVbが車両MVaの
走行車線に車線変更してくるかどうかを予測する。
【数8】 ここに、k8:定数(0>k8
【0060】(dC(t)/dt)は白線WLbに直交する
方向の前方車両MVbの速度であり、k8はこの速度の
閾値に相当し、前方車両MVbが車線R+1内を若干蛇行
して走った場合でも車線変更のおそれありと判定されな
いような値に設定してある。したがって、(dC(t)/
dt)が所定の閾値よりも小さい(<k8)と判定された
ら、前方車両MVbは車線R+1から車両MVaが走行し
ている車線R0に車線変更しようとしているものと予測
し、事実RC(+1,0)が真になる。
【0061】この後は、ステップS50において予測さ
れた事実RC(+1,0)およびステップS41〜S44で算
出された速度ベクトルVa,Vbおよび座標値A,Bに
基づいて、ステップS60〜S80において接近度が算
出され、出力される。よって、この変形例によっても、
上述の第1実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0062】−第2実施例− 上述の第1実施例およびその変形例では、走行案内情報
として白線の単位方向ベクトルを用いたが、第2実施例
のように、車線に描かれた白線以外のパターンの形状を
パターン認識した結果を走行案内情報として用いること
もできる。
【0063】たとえば、図17に示すように、車両MV
aの前方に前方車両MVbが存在した場合、この前方車
両MVbが走行している車線はどのような種類の車線、
たとえば、車線R0,R+1のような走行車線であるか、
あるいは、車線R-1のような合流車線であるかどうかを
その車線に描かれたパターンの形状により認識し、認識
された車線形状を、車両MVaの位置A,速度ベクトル
Vaおよび前方車両MVbの位置B,速度ベクトルVb
とともに用いて、車両MVaの走行する車線に前方車両
MVbが車線変更してくるかどうか、そして、車線変更
した後で車両MVaに対して安全な車間距離以下に接近
してしまうかどうかを判断する。図17に示すように、
合流車線は途中で右側の車線に合流して左側の路側分離
帯が右側の白線に合流する形状になっており、また通
常、合流車線には合流位置に合流の意味を表すパターン
MPが描かれているので、路側分離帯が車線を横切るこ
と、およびパターンMPを認識すれば車線R-1が合流車
線であることを判断することができる。
【0064】第2の実施例が第1の実施例と異なる点は
図4のステップS40で実行されるデータ抽出、ステッ
プS50の前方車両の挙動予測、ステップS60のルー
ルのIF部照合、ステップS70のルールの競合、およ
びステップS80の接近度の具体的な手順であり、その
他は図2の構成も含めて同様である。したがって、以下
の説明では、第1実施例との相違点を中心に説明し、共
通する部分については説明を省略する。
【0065】図18は第2実施例におけるデータ抽出サ
ブルーチンを示し、第1の実施例の図11に相当する。
図11のステップS41〜S44と同様の処理を行なっ
た後、ステップS45Bでは、前方車両MVbが走行し
ている車線R-1が合流車線であるかどうかを判定する。
合流車線判定方法の詳細を図19のフローチャートに示
す。
【0066】図19のステップS4501では、図5の
ステップS13で検出された白線で区切られる車線のう
ち、車両MVaが走行している車線に隣接する車線(こ
の中には前方車両MVbが走行している車線R-1が含ま
れる)内においてエッジ検出を行い、検出されたエッジ
のうち白線を横切る方向に延在するエッジ(横エッジと
称する)を抽出する。
【0067】図20は、横エッジの検出過程の一例を示
す図であり、同図(a)に示すような観測画像が得られる
と、この観測画像について視点変換作業を行った結果は
同図(b)に示すようなものになり、視点変換画像に対し
て白線検出作業を行った結果は同図(c)に示すようなも
のになる。車両MVaが走行している車線は中央の車線
0であり、前方車両MVbはその左隣の車線R-1を走
行している。したがって、車線R0に隣接する車線
+1,R-1内に対応する視点変換画像に対して横エッジ
を抽出すると、同図(d)に示すように複数の横エッジ
(図中では代表的な横エッジb1,b2,b3についての
み符号を付している)が抽出される。なお、エッジ検出
の手法は周知であり、たとえば、微分フィルタなどのエ
ッジ検出用フィルタを視点変換画像に掛け合わせるよう
な手法が挙げられる。
【0068】ステップS4502では、ステップS45
01において抽出された横エッジのそれぞれにラベリン
グ処理を行い、ラベリングされた横エッジのそれぞれの
横方向の長さを計測する。ステップS4503では、横
エッジの横方向の長さが隣接車線R+1,R-1の幅に略等
しいかどうかが判定され、判定が肯定されるとステップ
S4504に進み、隣接車線幅に等しい横エッジが存在
する車線R-1は合流車線であると判断する。この事実
を、
【数9】R-1=RJ ...(11) と表す。一方、判定が否定されるとステップS4505
に進み、隣接車線は合流車線でないと判断する。
【0069】図17に示すように、合流車線である隣接
車線R-1に描かれたパターンMP、および、合流車線の
終端にある路側分離帯は、横エッジ検出の結果それぞれ
図20(d)の横エッジb1,b2およびb3として抽出さ
れる。横エッジb1,b2の横方向の長さは隣接車線R-1
の車線幅に近く、また、横エッジb3の横方向の長さは
隣接車線R-1の車線幅に等しい。したがって、ステップ
S4501で抽出された横エッジの横方向の長さが隣接
車線R-1の車線幅(予め入力しておく)に略等しけれ
ば、その隣接車線R-1は合流車線であると判定できる。
【0070】図4のステップS50では、次式により前
方車両の挙動、すなわち前方車両MVbが車両MVaの
走行車線に車線変更してくるかどうかを予測する。
【数10】 ここに、RC4(-1,0):前方車両が車線R-1からR0に車
線変更するという事実 B∈R-1:座標Bが車線R-1内にあるという事実
【0071】したがって、車両MVaが車線R0上を走
行し、前方車両MVbが車線R-1を走行している状態に
おいて、車線R-1が合流車線であると判定されたら、前
方車両MVbは車線R-1から車両MVaが走行している
車線R0に車線変更しようとしているものと予測し、事
実RC(-1,0)が真になる。
【0072】図4のステップS60では、接近度判断部
53のルールメモリ53a内にある各種ルールの中から
選択されたルールについて各種データを入力してIF部
の照合を行う。本実施例において関連するルールは、図
14に示すルール番号4のルールである。
【0073】図17に示す例においては、前方車両MV
bは合流車線R-1を走行しており、前方車両MVbが合
流車線R-1の終端に至るまでには必ず車両MVaの走行
車線R0に車線変更することが予測できることから、式
(12)の左辺は真と判定される。さらに、Y軸方向に沿っ
た前方車両MVbと車両MVaとの間の距離yb−ya
安全車間距離f(Va,Vb)より小さい正の値を持つ
ときは、車線変更した結果、前方車両MVbが車線R0
に入ったときにその車間距離が狭くて十分接近してしま
うおそれがあり、ルール番号4のIF部が真と判定され
てルールが成立し、接近度=2が出力される。
【0074】ステップS70では、ステップS60にお
いてIF部が照合されたルールの競合を行う。たとえ
ば、図21に示すように、車両MVaが走行する車線R
0の左隣の合流車線R-1および右隣の走行車線R+1に、
それぞれ前方車両MVb,MVcが走行している場合を
考える。図21に示す例においてステップS60でIF
部が真と判定されるのは、図14に示すルール番号2,
4のルールである。したがって、ルール番号2のルール
からは接近度=1が出力され、ルール番号4のルールか
らは接近度=2が出力される。
【0075】上述のイの手法に従えば接近度の和=1+
2=3となる。この場合、接近度の評価は3段階以上に
なる。また、上述のロの手法に従えば、前方車両MVb
と前方車両MVcとを比較すると、前方車両MVbは必
ず車線R0に車線変更するためにルール番号4のルール
の方が優先度が高いといえる。よって、たとえば優先順
位を全体で10段階とし、ルール番号2のルールの優先
順位を5、ルール番号4のルールの順位を優先順位7と
すると、ルール番号4のルールの優先順位の方が高いの
で、接近度=2が出力される。
【0076】したがって、本実施例によれば、車両MV
aの前方に存在する前方車両MVbの前方車両の位置,
速度といった情報に加えて、車両MVaの前方視界にあ
る合流車線であるかどうかを示すパターンなどの走行案
内情報も考慮して接近度を算出しているので、道路状況
に応じて前方車両の接近度を的確に判断して予測するこ
とができる。
【0077】−第2実施例の変形例− 上述の第2実施例では、車両MVaの前方視界を撮像し
た画面に対してパターン認識を行って合流車線の判定を
行ったが、これに限らず、種々の方法により隣接車線が
合流車線であるか否かを判定することができる。合流車
線判定ルーチンの別の例である図22により説明する。
【0078】この例では、道路の所定間隔毎にサインポ
スト(図示略)が設置されており、このサインポストか
らは道路状況を示す道路情報信号が送信されていること
を前提としている。したがって、図22(b)に示すよ
うに、車両MVaはこの電磁波を受信するためのアンテ
ナ21と、アンテナ21を介して電磁波を受信する受信
機22を備えている他は図3に示す構成である。
【0079】図22(a)のステップS4511では、
サインポストからの道路情報信号を車両MVaに付設さ
れたアンテナで受信し、受信信号を制御装置5に取り込
む。ステップS4512では、受信された道路情報信号
の中に合流車線を示す信号があるか否かを判定する。
【0080】図23(a)は合流車線判定ルーチンのさ
らに別の例を示すフローチャートである。この例では、
車両MVaがGPS(Global Positioning System)に
よるナビゲーション装置を搭載しており、このナビゲー
ション装置は、図23(b)に示すように、衛星からの
GPS信号を受信するためのアンテナ31と、アンテナ
31を介してGPS信号を受信する受信機32と、緯度
・経度により位置が特定される道路地図データを記憶す
る記憶装置33と、ディスプレイ装置34と、受信機3
2で受信したGPS信号と記憶装置33に記憶された道
路地図データとに基づいて自車の道路地図上の位置を特
定し、その道路の状況を表す道路情報を抽出し、さらに
デイスプレイ装置34に地図と自車位置を表示する制御
回路35とを備えている。
【0081】図23(a)のステップS4521では、
ナビゲーション装置が、衛星からのGPS信号により車
両MVaの現在位置を認識し、その位置とナビゲーショ
ン装置が備えている道路地図データとから現在車両MV
aが走行している地図上の位置を求める。その上で、走
行している道路に与えられている道路情報を抽出して制
御装置5に送る。制御装置5はステップS4522にお
いて、その道路情報の中に合流道路である情報が含まれ
るかを判定する。
【0082】したがって、これら変形例によっても、上
述の第2実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0083】−第3実施例− 第3実施例は、前方車両の存在する車線に描かれたパタ
ーンを走行案内情報として利用した別の例であり、図2
4に示すように、車線R0を走行する車両MVaの前方
に路肩である車線R-1を走行する前方車両MVbが存在
した場合を想定している。したがって、前方車両MVb
が走行している車線はどのような種類の車線であるか、
たとえば、車線R0,R+1のような走行車線であるか、
あるいは、車線R-1のような路肩であるかを路面に描か
れているパターンの形状により認識する。その上で、車
両MVaの位置A,速度ベクトルVaおよび前方車両M
Vbの位置B,速度ベクトルVbを用いて、車両MVa
の走行する車線に前方車両MVbが車線変更してくるか
どうか、そして、車線変更した後で車両MVaに対して
安全な車間距離以下に接近してしまうかどうかを判断す
るものである。
【0084】第3の実施例が第1の実施例と異なる点は
図4のステップS40で実行されるデータ抽出、ステッ
プS50の前方車両の挙動予測、ステップS60のルー
ルのIF部照合、ステップS70のルールの競合、およ
びステップS80の接近度の具体的な手順であり、その
他は図2の構成を含めて同様である。したがって、以下
の説明では、第1実施例との相違点を中心に説明し、共
通する部分については説明を省略する。
【0085】図25は第3実施例におけるデータ抽出サ
ブルーチンを示し、図4のステップS40の詳細を説明
する図11に相当するものである。図11のステップS
41〜S44と同様の処理が行った後、ステップS45
Cでは、前方車両MVbが走行している車線R-1が路肩
であるかどうかを判定する。路肩判定方法の詳細を図2
6のフローチャートに示す。
【0086】ステップS4531では、視点変換された
画像に対して路側反射体RF(図24参照)を検出し、
路側反射体RFとその右隣にある白線WLaとの間の距
離を検出する。ステップS4532では、ステップS4
531で検出された路側反射体と白線との間の距離が、
通常の走行車線の幅(たとえば車線R0やR+1の幅であ
り、予め既知の値が入力されている)よりも十分に小さ
いかどうかを判定し、判定が肯定されるとステップS4
533に進み、走行車線幅よりも十分小さい車線幅を有
する車線R-1は路肩であると判断する。この事実を、
【数11】R-1=RC ...(13) と表す。一方、判定が否定されるとステップS4534
に進み、隣接車線は路肩でないと判断する。
【0087】図4のステップS50では、次式により前
方車両の挙動、すなわち前方車両MVbが車両MVaの
走行車線に車線変更してくるかどうかを予測する。
【数12】 ここに、k3:定数(k3>0でありかつ0に近い値) k3は符号判定のための値であり、測定誤差等を考慮し
て0に近い正の定数に設定してある。
【0088】したがって、車両MVaが車線R0上を走
行し、前方車両MVbが車線R-1を走行している状態に
おいて、車線R-1が路肩であると判定されたら、前方車
両MVbは車線R-1から車両MVaが走行している車線
0に車線変更しようとしているものと予測し、事実R
C(-1,0)が真になる。
【0089】図4のステップS60では、接近度判断部
53のルールメモリ53a内にある各種ルールの中から
選択されたルールについて各種データを入力してIF部
の照合を行う。本実施例において関連するルールは、図
14に示すルール番号6のルールである。
【0090】図24に示す例においては、前方車両MV
bが路肩R-1上を移動していれば(|Vb|>k3:停
止していれば故障車であり、車線変更の可能性は低い)
その後、車両MVaの走行車線R0に車線変更する可能
性が高いことが予測できることから、式(14)の左辺は真
と判定される。さらに、Y軸方向に沿った前方車両MV
bと車両MVaとの間の距離yb−yaが安全車間距離f
(Va,Vb)より小さい正の値を持つときは、車線変
更した結果、前方車両MVbが車線R0に入ったときに
その車間距離が狭くて十分接近してしまうおそれがあ
り、ルール番号6のIF部が真と判定されてルールが成
立し、接近度=1が出力される。
【0091】したがって、本実施例によっても、上述の
実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0092】−第4実施例− 第4実施例は、道路の路側に所定間隔毎に設置されたサ
インポストから送信される道路状況を示す道路情報を車
両が受信し、その受信した道路情報も使用して前方車両
の挙動を予測するものである。
【0093】たとえば、図27に示すように、車両MV
aの前方に前方車両MVbが存在した場合、この前方車
両MVbが走行している車線はどのような種類の車線、
たとえば、車線R0,R+1のような走行車線であるか、
あるいは、車線R-1のような離脱路であるかどうかをサ
インポストからの道路情報により認識し、認識された道
路情報を、車両MVaの位置A,速度ベクトルVaおよ
び前方車両MVbの位置B,速度ベクトルVbとともに
用いて、車両MVaの走行する車線に前方車両MVbが
車線変更してくるかどうか、そして、車線変更した後で
車両MVaに対して安全な車間距離以下に接近してしま
うかどうかを判断する。
【0094】第4の実施例が第1の実施例と異なる点
は、図2に示す構成に加えてサインポストからの電磁波
を受信するアンテナと受信機(図22(b)参照)いず
れも図示を省略する)を備えている点と、図4のステッ
プS40で実行されるデータ抽出、ステップS50の前
方車両の挙動予測、ステップS60のルールのIF部照
合、ステップS70のルールの競合、およびステップS
80の接近度の具体的な手順の点であり、その他は同様
である。したがって、以下の説明では、第1実施例との
相違点を中心に説明し、共通する部分については説明を
省略する。
【0095】図28は第4実施例を示すデータ処理ルー
チンを示し、第1の実施例の図11のフローチャートに
相当する。図11のステップS41〜S44と同様の処
理を行った後、ステップS45Dでは、前方車両MVb
が走行している車線R-1が離脱路であるかどうかを判定
する。離脱車線判定方法の詳細を図29のフローチャー
トに示す。
【0096】図29のステップS4541では、サイン
ポストからの道路情報信号を車両MVaに付設されたア
ンテナで受信し、受信信号を受信機を介して制御装置5
に取り込む。ステップS4542では、受信された道路
情報信号に基づいて隣接車線R-1が離脱路であるか否か
を判定する。隣接車線R-1が離脱路であるという事実
を、
【数13】R-1=RX ...(15) と表す。
【0097】図4のステップS50では、次式により前
方車両の挙動、すなわち前方車両MVbが車両MVaの
走行車線に車線変更してくるかどうかを予測する。
【数14】 ここに、k6:定数(0>k6>−1であり、かつ、k6
は0に近い値) k7:定数(k7>0であり、かつ、k7は0に近い値) (16)式は上述の(6)式と類似しており、ただし、図27
に示すように前方車両MVbが左隣の車線(離脱路)R
-1を走行しているため、符号の判定が逆になっている点
のみ異なる。
【0098】したがって、車両MVaが車線R0上を走
行し、前方車両MVbが車線R-1を走行している状態に
おいて、(Db×Vb)z/|Vb|が負の値をとり(<
6)、かつ、|(Db×Vb)z|が所定の閾値よりも大
きい(>k7)と判定されたら、前方車両MVbは車線
-1から車両MVaが走行している車線R0に車線変更
しようとしているものと予測し、事実RC(ー1,0)が真に
なる。
【0099】図4のステップS60では、接近度判断部
53のルールメモリ53a内にある各種ルールの中から
選択されたルールについて各種データを入力してIF部
の照合を行う。本実施例において関連するルールは、図
14に示すルール番号8のルールである。
【0100】図27に示す例においては、前方車両MV
bは車両MVaの走行車線R0に車線変更しようとして
おり、前方車両MVbの速度ベクトルVbは車線R0
方向に向いているので、式(16)の左辺は真と判定され
る。さらに、前方車両MVbが走行している車線は離脱
路であるからR-1=RXが成立し、この結果、前方車両
はかなり強引に車線R0に車線変更してくるものと予測
され、ルール番号8のIF部が真と判定されてルールが
成立し、接近度=2が出力される。
【0101】したがって、本実施例によっても、上述の
実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0102】あるいは、上述の第4実施例において、車
両MVaがナビゲーション装置(図23(b)参照)を
搭載しているときは、第2実施例の変形例と同様にナビ
ゲーション装置からの道路情報を用いてもよい。図30
により説明する。
【0103】図30は、離脱路判定ルーチンの別の例を
示すフローチャートである。まず、ステップS4521
で上述したと同様にしてGPS信号に基づいて車両の地
図上の位置を認識した上でその道路に与えられている道
路情報を抽出し、制御装置5に送信する。ステップS4
522Aでは、受信した道路情報に基づいて隣接車線が
離脱路であるか否かを判定する。
【0104】−第5実施例− 第5実施例は、車両の前方を走行する前方車両である前
方車両が2台存在した場合、これら前方車両相互の位
置、速度から挙動を予測したものである。たとえば、図
31に示すように、車両MVaの前方に2台の前方車両
MVb,MVcが存在した場合、先行する前方車両MV
cの後方に後続する前方車両MVbが、車両MVaの走
行車線に車線変更して前方車両MVcを追い抜こうとし
ているかどうか、そして、車線変更した後で車両MVa
に対して安全な車間距離以下に接近してしまうかどうか
を、車両MVaの位置A,速度ベクトルVa、および前
方車両MVb,MVcの位置B,C(xc,yc,0),
速度ベクトルVb,Vcにより判断する。
【0105】第5の実施例が第1の実施例と異なる点は
図4のステップS40で実行されるデータ抽出、ステッ
プS50の前方車両の挙動予測、ステップS60のルー
ルのIF部照合、ステップS70のルールの競合、およ
びステップS80の接近度の具体的な手順であり、その
他は図2の構成を含めて同様である。したがって、以下
の説明では、第1実施例との相違点を中心に説明し、共
通する部分については説明を省略する。
【0106】図4のステップS40では、前方車両が1
台である第1の実施例と同様にして2台の前方車両に関
する必要なデータを抽出する。図4のステップS50で
は、次式により前方車両の挙動、すなわち前方車両MV
bが車両MVaの走行車線に車線変更してくるかどうか
を予測する。
【数15】 ここに、k4:定数(k4>0) k5:定数(k5<0) ya<yb<ycなる条件は、前から順に前方車両MV
c、前方車両MVb、車両MVaの順に並んでいること
を示しており、図31に示す配置状態に対応している。
また、yc−ybは、Y軸方向に沿った前方車両MVcと
前方車両MVbとの間の距離であり、|Vc|−|Vb
|は、前方車両MVcと前方車両MVbとの間の速度差
である。
【0107】したがって、車両MVaが車線R0上を走
行し、前方車両MVbおよび前方車両MVcがともに車
線R+1を走行している状態において、前方車両MVb,
MVc間の距離yc−ybが所定の車間距離k4以下で、
かつ、前方車両MVb,MVc間の速度差|Vc|−|
Vb|が所定の速度差k5以上であると、前方車両MV
bは前方車両MVcに徐々に近づいて接近し、前方車両
MVcを追い抜くために車線R0に車線変更するものと
予測し、事実RC7(+1,0)が真になる。
【0108】図4のステップS60では、接近度判断部
53のルールメモリ53a内にある各種ルールの中から
選択されたルールについて各種データを入力してIF部
の照合を行う。本実施例において関連するルールは、図
14に示すルール番号7のルールである。
【0109】図31に示す例においては、車両MVaは
車線R0を、前方車両MVb,MVcはともに車線R+1
を走行しているので、前方車両MVb,MVc間の距離
c−ybが所定の車間距離k4以下で、かつ、前方車両
MVb,MVc間の速度差|Vc|−|Vb|が所定の
速度差k5以上であれば式(17)の左辺は真と判定され
る。さらに、Y軸方向に沿った前方車両MVbと車両M
Vaとの間の距離yb−yaが安全車間距離f(Va,V
b)より小さい正の値を持つときは、車線変更した結
果、前方車両MVbが車線R0に入ったときにその車間
距離が狭くて十分接近してしまうおそれがあり、ルール
番号7のIF部が真と判定されてルールが成立し、接近
度=2が出力される。
【0110】したがって、本実施例によっても、上述の
各実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0111】−第6実施例− 上述した第1〜第5実施例では車両との接近を検出して
いたが、これに限らず、たとえば横断歩道を横断する歩
行者との接近を検出するようにしてもよい。第6実施例
は、路面に描かれたパターンの形状をパターン認識して
横断歩道の有無を判断した一例である。たとえば、図3
2に示すように、車両MVaの前方視界にある横断歩道
CRの路側に歩行者WPが立っていた場合、車両MVa
の前方視界に横断歩道CRが存在するかどうかをパター
ン形状により認識し、その認識結果を、歩行者WPの位
置Bおよび車両MVaの位置A,速度ベクトルVaとと
もに用いて、横断歩道CRを歩行者WPが横断するか、
そして、歩行者WPが横断歩道CRを横断した場合に車
両MVaが安全に停止しうるかを判断する。図32に示
すように、横断歩道CRは車線幅の全幅にわたる横方向
の2本の白線WLd,WLeを備えているので、車線幅
の全幅にわたり横方向に延在する2本の白線WLd,W
Leをパターン認識できれば横断歩道CRの存在を判断
することができる。
【0112】第6の実施例が第1の実施例と異なる点は
次のとおりである。まず、第6の実施例における接近予
測装置の全体構成を図33に示す。第1の実施例の図3
(a)の接近予測装置との相違点は、赤外線検知装置1
0を設けた点である。赤外線検知装置10はたとえば赤
外線カメラから構成され、車両MVaの前方から到来す
る赤外線を画像として検出する。前処理部7は、赤外線
検知装置10により検出された赤外線のうち、周囲温度
より高温の領域があればその領域の形状を解析して人間
が撮像されているかどうかを判断し、人間が撮像されて
いる場合は、車両MVaに対する人間の方向を検出す
る。
【0113】さらに、図4のステップS10の画像処
理、ステップS40のデータ抽出、ステップS50の前
方車両の挙動予測、ステップS60のルールのIF部照
合、ステップS70のルールの競合、およびステップS
80の接近度の具体的な手順が相違する他は同様であ
る。したがって、以下の説明では、第1実施例との相違
点を中心に説明し、共通する部分については説明を省略
する。
【0114】図34は、第6実施例の画像処理ルーチン
を示すフローチャートであり、図4のステップS10の
詳細を説明するためのものである。図5のステップS1
1〜S13と同様の処理を行った後、ステップS14で
は、車両MVaの前方に人間が存在するか否かを判定
し、さらに、人間が存在した場合は車両MVaに対する
相対座標を求める。
【0115】すなわち、上述した赤外線検知装置10に
より車両MVa前方から到来する赤外線を撮像し、周囲
温度より高温の領域を抽出する。ついで、高温領域の形
状を解析し、高温領域が人間から放射される赤外線に起
因するものか、すなわち、高温領域に人間が存在するか
否かを判断する。そして、人間が前方視界内に存在する
と判断されたら、車両MVaに対する人間の方向を検出
する。
【0116】次に、図35は第4実施例のデータ抽出ル
ーチンを示すフローチャートであり、図4のステップS
40の詳細を説明するためのものである。図11のステ
ップS41と同様に自車の絶対座標値を算出し、ステッ
プS42Aで白線領域の絶対座標値および人間の絶対座
標値B(xb,yb)を算出し、ステップS43Aで自車
両の速度ベクトルを算出する。本実施例では人間の速度
ベクトルを求めることはない。ステップS46では、車
両MVaの前方視界内に横断歩道CRが存在するかどう
かを判定する。横断歩道判定方法の詳細を図36のフロ
ーチャートに示す。
【0117】図36において、ステップS461では視
点変換された車両MVaの前方視界画像に対して白線検
出を行い、検出された白線で区切られる車線のうち車両
MVaが走行している車線R0内においてエッジ検出を
行い、検出されたエッジのうち白線を横切る方向に延在
する横エッジを抽出する。横エッジ抽出の詳細はすでに
図19のステップS4501の動作説明において行って
いるのでその詳細は省略する。
【0118】ステップS462では、図19のステップ
S4502と同様にして、ステップS461において抽
出された横エッジのそれぞれにラベリング処理を行い、
ラベリングされた横エッジのそれぞれの横方向の長さを
計測する。ステップS4503では、横エッジの横方向
の長さが走行車線R0の幅に略等しく、かつ、走行車線
0に2本の横エッジが存在するか否かが判定され、判
定が肯定されるとステップS464に進み、走行車線R
0に横断歩道が存在すると判断する。この事実を、
【数16】Kb=Human ……(18) と表す。一方、判定が否定されるとステップS465に
進み、走行車線R0に横断歩道は存在しないと判断す
る。
【0119】次に、図4のステップS50では、次式に
より前方障害物の挙動、すなわち歩行者WPが横断歩道
CRを横断しようとしているかどうかを予測する。
【数17】 ここに、k10:定数(k10>0) RE:歩行者WPが横断歩道を横断しようとしている事
実 yp :横断歩道CRの中央点P(xp,yp)のY座標
【0120】|yp−yb|はY軸方向に沿った歩行者W
Pと横断歩道CRとの間の距離である。したがって、歩
行者WPが車両MVaの前方視界内に存在し、この歩行
者WPと横断歩道CRとの間の距離が所定の安全距離よ
り小さい(<k10)と判定されたら、歩行者WPは横断
歩道CRを横断しようとしているものと予測し、事実R
Eが真になる。
【0121】図4のステップS60では、接近度判断部
53のルールメモリ53a内にある各種ルールの中から
選択されたルールについて各種データを入力してIF部
の照合を行う。本実施例において関連するルールは、図
14に示すルール番号11のルールである。ここに、
f’(Va)は車両MVaの停止距離を示す関数であり、
次式で定義される。
【数18】 ここに、α:車両MVaの減速度
【0122】図32に示す例においては、車両MVaの
前方視界内に歩行者WPが存在しているので、歩行者W
Pと横断歩道CRとの間の距離yp−ybが所定の安全距
離より小さい(<k10)とき、すなわち、歩行者WPが
横断歩道CRに十分接近しているときは、式(19)の左辺
は真と判定される。さらに、Y軸方向に沿った歩行者W
Pと車両MVaとの間の距離yb−yaが停止距離f’
(Va)より小さい正の値を持つときは、ブレーキをかけ
ても制動距離が長く、歩行者WPが横断歩道CRを横断
したときには車両MVaが横断歩道CRに接近している
おそれがあり、ルール番号11のIF部が真と判定され
てルールが成立し、接近度=2が出力される。
【0123】したがって、本実施例によれば、赤外線検
知装置により人間の存在を検出し、さらに白線の形状を
考慮してこの人間の挙動を予測して接近度を算出してい
るので、道路状況に応じて人間との接近度を的確に判断
して予測することができる。
【0124】−第6実施例の変形例− 上述の第6実施例では、車両MVaの前方視界を撮像し
た画面に対してパターン認識を行って横断歩道CRの判
定を行っていたが、上述の合流車線判定の場合と同様
に、種々の方法により前方視界に横断歩道CRが存在す
るか否かを判定することができる。
【0125】図37は、横断歩道判定ルーチンの別の例
を示すフローチャートである。この例では、道路の所定
間隔毎にサインポスト(図示略)が設置されており、こ
のサインポストからは道路状況を示す道路情報信号が送
信されていることを前提としている。したがって、車両
MVaはこの電磁波を受信するためのアンテナと受信機
(図22(b)参照)を備えている。その他は図3に示
す構成である。
【0126】図37のステップS4601では、サイン
ポストからの道路情報信号を車両MVaに付設されたア
ンテナで受信し、受信信号を制御装置5に取り込む。ス
テップS4602では、受信された道路情報信号に基づ
いて前方視界に横断歩道CRが存在するか否かを判定す
る。
【0127】また、図38は、図23(b)で説明した
ナビゲーション装置から入力される道路情報により横断
歩道を判定する例を示すフローチャートである。ステッ
プS4611では、ナビゲーション装置が上述したと同
様にしてGPS信号に基づいて車両の地図上の位置を認
識した上でその道路に与えられている道路情報を抽出
し、制御装置5に送信する。ステップS4612では、
受信した道路情報に基づいて前方視界に横断歩道が存在
するか否かを判定する。
【0128】したがって、これら変形例によっても、上
述の第6実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0129】次に、接近度判断部53から出力された接
近度を車両MVaの制御に用いる第7および第8実施例
を説明する。 −第7実施例− 図39は、いわゆる定速走行装置の制御に上述の接近予
測装置から出力される接近度を用いた第7実施例の概略
構成を示すブロック図である。この図において、50は
上述の第1〜第6実施例による接近予測装置である。6
1は希望車速設定部であり、希望車速を車両の乗員が入
力する。希望車速設定部61は、たとえば、UP/DO
WNを指令する押ボタンを備え、UPボタンが連続的に
押動されると設定車速を上昇させる信号が送信され、一
方、DOWNボタンが連続的に押動されると設定車速を
下降させる信号が送信されるよう構成される。62は動
作ON/OFFスイッチであり制御部63による定速走
行動作の開始及び終了を指示する。
【0130】64は制御部63からの信号により車両各
部を制御して定速走行を行なうアクチュエータ群であ
る。アクチュエータ群64は、スロットルの開度を制御
するスロットルアクチュエータ、ブレーキ装置を制御す
るブレーキアクチュエータ、変速機を制御する変速アク
チュエータを含む。制御部63は、希望車速設定部61
や接近予測装置50から入力される信号に基づいて目標
速度を決定し、この目標速度と現在の車両の速度とを比
較して、現在の速度が目標速度になるようにアクチュエ
ータ群64に制御信号を出力する。また、接近予測装置
50からの信号に基づいてアクチュエータ群64を制御
して接近度に応じた走行制御を行う。定速制御や接近度
に応じた走行制御のために、 (1)スロットルアクチュエータだけを駆動 (2)スロットルアクチュエータと変速アクチュエータを
駆動 (3)スロットルアクチュエータとブレーキアクチュエー
タを駆動 することができる。
【0131】図40は、本実施例の動作を説明するため
のフローチャートである。なお、接近予測装置50の動
作は上述の第1〜第6実施例のものと同様であるのでそ
の説明を省略する。
【0132】図40に示すプログラムは、動作ON/O
FFスイッチ62がONされることにより開始する。ま
ず、ステップS91では、希望車速設定部61によって
設定された希望車速を制御部63に取り込む。次いでス
テップS92では、接近予測装置50から車両MVaお
よび前方車両MVbの絶対座標値,速度ベクトルおよび
走行車線を読み込む。
【0133】ステップS93では、接近度判断部53か
ら入力された車両MVaおよび前方車両MVbの絶対座
標値,速度ベクトルに基づいて、安全を確保しうる安全
車間距離を演算する。安全車間距離は、たとえば上述の
式(7)で定義されるようなものである。ステップS94
では、車両MVaと前方車両MVbとの間の車間距離を
算出し、この実際の車間距離がステップS93で算出さ
れた安全車間距離以上であるか、または、車両MVaが
走行する走行車線上に前方車両が存在しないかどうかを
判定する。その結果、判定が肯定されるとステップS9
5に進み、判定が否定されるとステップS96に進む。
【0134】ステップS94が肯定判定されるのは、車
両MVaの車速を希望車速に設定しても安全が確保でき
ると判断したからでありステップS95において、実際
の車速が希望車速となるようにアクチュエータ群64を
制御する。一方、ステップS96では、車両MVaの車
速を希望車速に設定すると安全が確保できないおそれが
あると判断し、実際の車間距離が安全車間距離となるよ
うにアクチュエータ群64を制御する。
【0135】一方、図40のフローチャートに示すプロ
グラムが実行されている間において接近予測装置50か
ら接近度が出力されると、割り込み動作が実行されて図
41に示すように定速走行動作が終了する。
【0136】このように、接近予測装置50によって検
出された前方車両MVbの位置、速度、車線、および前
方車両MVbに対する接近度を用いて、車両MVaが前
方車両MVbに接近しないように車両MVaの挙動を制
御することができる。
【0137】−第7実施例の変形例− 上述の第7実施例では、接近予測装置50から接近度が
出力されると定速走行動作を一律に終了していたが、接
近度のレベルに応じて制御してもよい。図42は、この
ような制御手順の一例を示すフローチャートであり、図
40のフローチャートに示すプログラムが実行されてい
る間において、接近予測装置50から接近度が出力され
ると、図42のサブルーチンフローチャートに示す割り
込み動作が実行される。ステップS901では、接近予
測装置50から出力された接近度のレベルに応じて、定
速走行動作が目標とする目標速度を減速する。特に、接
近度のレベルが高いほど目標速度を低く設定すればよ
く、たとえば、接近度=1であれば単にスロットルアク
チュエータを戻してエンジンブレーキにより減速し、接
近度=2であれば積極的にブレーキアクチュエータを制
御して減速すればよい。
【0138】接近度のレベルに応じて段階的に定速走行
動作を制御することにより、走行状況に応じたきめ細か
い制御が可能になる。
【0139】−第8実施例− 図43は本発明の第8実施例を示し、接近予測装置から
出力される信号に基づいて自車両が前方車両に接近する
ことを回避する接近回避装置の概略構成を示すブロック
図である。なお、以下の説明において、上述の第7実施
例と共通の構成要素については同一の符号を付し、その
説明を省略する。図43において、65は後方および側
方車両検出部であり、車両MVaの後方と側方の車両の
存在を検出する。この後方および側方車両検出部は、た
とえば距離センサ、光スイッチ等を備え、これら距離セ
ンサ、光スイッチ等の検出結果に基づいて車両の存在を
検出する。また、アクチュエータ群64は、ステアリン
グアクチュエータ、スロットルアクチュエータ、ブレー
キアクチュエータおよび変速アクチュエータを備えてい
る。
【0140】本実施例の通常の動作は、図40に説明し
た第7実施例の動作と略同一であるのでその説明を省略
し、割り込み動作についてのみフローチャートで図示す
る。図40のフローチャートに示すプログラムが実行さ
れている間に接近予測装置50から接近度が出力される
と、図44に示す割り込み動作のサブルーチンフローチ
ャートが実行される。
【0141】図44のステップS911では、接近予測
装置50から接近度および接近度出力の要因となった前
方車両の車線を取り込む。前方車両の車線は、接近度出
力に寄与したルールのIF部を探索することにより検出
できる。ステップS912では、車両MVaの車速を減
速するだけで前方車両に対する接近が防止できるか否か
を判定し、判定が肯定されるとステップS913に進
み、判定が否定されるとステップS914に進む。ステ
ップS912の判定は、たとえば接近度が高い(接近度
が2以上である、など)場合は判定を肯定し、接近度が
低い場合は判定を否定すればよい。
【0142】ステップS913では、図42のステップ
S901と同様に、接近予測装置50から出力された接
近度のレベルに応じて、定速走行動作が目標とする目標
速度を減速する。特に、接近度のレベルが高いほど目標
速度を低く設定すればよい。一方、ステップS914で
は、接近度出力の要因となった前方車両の存在する車線
に対して反対方向の車線(つまり、前方車両が右隣の走
行車線に存在すれば左隣の走行車線)を探索し、この車
線において車両MVaの後方と側方に車両が検出されな
い場合、この車線が回避可能な車線であると判断し、回
避可能な車線への車線変更を行う。つまり、アクチュエ
ータ群64を構成するステアリングアクチュエータによ
り車両MVaのステアリングを回避可能な車線に向け、
車両MVaをこの車線に移動させる。
【0143】したがって、本実施例によっても、上述の
第7実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0144】以上説明した実施例と請求の範囲との対応
において、CCDカメラ3やデータ抽出部51が走行案
内情報検出手段101,201を、車輪速センサ1やデ
ータ抽出部51が自車挙動検出手段102,202を、
前方車両の挙動検出部52が前車挙動検出手段103
を、赤外線検知装置10やデータ抽出部51が横断歩道
検出手段201を、接近度判断部53が接近度予測手段
104,204をそれぞれ構成する。なお、本発明の接
近予測装置は、その細部が上述の各実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。
【0145】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、路面に描かれた車線等の走行案内情報も考慮して
接近度を算出しているので、自車両前方の道路状況に応
じて前方車両や移動物体の接近度を的確に判断して予測
することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接近予測装置を示す機能ブロック図で
ある。
【図2】第1実施例の接近予測装置の動作を説明する図
である。
【図3】(a)は接近予測装置の一実施例を示す全体構
成図、(b)はその制御装置の詳細を示す図である。
【図4】接近予測装置の動作を説明するためのメインフ
ローチャートである。
【図5】第1実施例〜第5実施例の画像処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図6】(a)は撮像装置で撮像された車両の前方視界画
像の一例を示す図、(b)は(a)に対応する視点変換画像
を示す図である。
【図7】白線検出ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図8】白線検出用フィルタの一例を示す図である。
【図9】(a)〜(f)はそれぞれ白線候補領域の連結手法
を説明するための図である。
【図10】(a)は白線候補領域の一例を示す図、(b)は
(a)の白線候補領域から得られたテンプレート、(c)は
(b)のテンプレートを用いて検出された白線領域を示す
図である。
【図11】第1実施例のデータ抽出ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図12】白線の方向ベクトル検出ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図13】(a)〜(c)はそれぞれ白線の単位方向ベクト
ルの算出方法を説明するための図である。
【図14】ルールメモリ内に記憶されているルールの一
例を示す図である。
【図15】第1実施例の接近予測装置の動作を説明する
図である。
【図16】第1実施例の変形例のデータ抽出ルーチンを
示すフローチャートである。
【図17】第2実施例の接近予測装置の動作を説明する
図である。
【図18】第2実施例のデータ抽出ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図19】第2実施例の合流車線判定ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図20】第2実施例を説明する図で、(a)は撮像装置
で撮像された車両の前方視界画像の一例を示す図、(b)
は(a)に対応する視点変換画像を示す図、(c)は(b)の
視点変換画像に対して検出された白線領域を示す図、
(d)は(b)の視点変換画像から抽出された横エッジを示
す図である。
【図21】第2実施例の接近予測装置の動作を説明する
図である。
【図22】(a)は第2実施例の変形例の合流車線判定
ルーチンの一例を示すフローチャート、(b)はサイン
ポストからの信号を受信するシステムの構成例を示す図
である。
【図23】(a)は第2実施例の変形例の合流車線判定
ルーチンの他の例を示すフローチャート、(b)はナビ
ゲーション装置の構成例を示す図である。
【図24】第3実施例の接近予測装置の動作を説明する
図である。
【図25】第3実施例のデータ抽出ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図26】第3実施例の路肩判定ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図27】第4実施例の接近予測装置の動作を説明する
図である。
【図28】第4実施例のデータ抽出ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図29】第4実施例の離脱車線判定ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図30】第4実施例の変形例の離脱車線判定ルーチン
を示すフローチャートである。
【図31】第5実施例の接近予測装置の動作を説明する
図である。
【図32】第6実施例の接近予測装置の動作を説明する
図である。
【図33】第6実施例における接近予測装置の全体構成
を示す図である。
【図34】第6実施例の画像処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図35】第6実施例のデータ抽出ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図36】第6実施例の横断歩道判定ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図37】第6実施例の変形例の横断歩道判定ルーチン
の一例を示すフローチャートである。
【図38】第6実施例の変形例の横断歩道判定ルーチン
の他の例を示すフローチャートである。
【図39】第7実施例である接近予測装置が適用される
定速走行装置を示すブロック図である。
【図40】第7実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図41】第7実施例の割り込み動作を説明するための
フローチャートである。
【図42】第7実施例の変形例の割り込み動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図43】第8実施例である接近予測装置が適用される
接近回避装置を示すブロック図である。
【図44】第8実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 車輪速センサ 2 タイヤ 3 CCDカメラ 4,7 前処理部 5 制御装置置 6 レーダ装置 10 赤外線検知装置 50 接近予測装置 51 データ抽出部 52 前方車両の挙動予測部 53 接近度判断部 53a ルールメモリ 53b IF部照合部 53c ルール選択部 53d ルール競合部 MVa 車両 MVb,MVc 前方車両 WLa〜WLc 白線 WLRa〜WLRc 白線領域 MP 合流車線パターン RF 路側反射体 CR 横断歩道 101 走行案内情報検出手段 102,202 自車挙動検出手段 103,203 前車挙動検出手段 104.204 接近度予測手段 201 横断歩道検出手段

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面を走行する自車両とその走行方向前
    方に存在する前方車両との接近度を予測する装置であっ
    て、 走行案内情報を検出する走行案内情報検出手段と、 前記自車両の挙動を検出する自車挙動検出手段と、 前記前方車両の挙動を検出する前車挙動検出手段と、 検出された前記走行案内情報、前記前方車両の挙動およ
    び前記自車両の挙動に基づいて前記自車両に対する前記
    前方車両の接近度を予測する接近度予測手段とを備えた
    ことを特徴とする接近予測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の接近予測装置におい
    て、 前記走行案内情報検出手段により検出される前記走行案
    内情報は、前記路面に描かれた車線の延在方向に関する
    情報を含むことを特徴とする接近予測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の接近予測装置におい
    て、 前記走行案内情報検出手段により検出される前記走行案
    内情報は、前記路面に描かれた車両の進行誘導に関する
    情報を含むことを特徴とする接近予測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の接近予測装置におい
    て、 前記走行案内情報検出手段は、路側に設置されたサイン
    ポストから送信される道路情報を受信する受信手段を備
    え、受信された前記道路情報から前記走行案内情報を抽
    出することを特徴とする接近予測装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の接近予測装置におい
    て、 前記走行案内情報検出手段は、衛星からのGPS信号を
    受信する受信手段と、道路地図データが記憶された記憶
    手段とを備え、受信された前記GPS信号と前記道路地
    図データとから前記走行案内情報を抽出することを特徴
    とする接近予測装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の接
    近予測装置において、 前記前車挙動検出手段により検出される前記前方車両の
    挙動は、前記前方車両の位置および速度ベクトルを含む
    ことを特徴とする接近予測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の接
    近予測装置において、 前記自車挙動検出手段により検出される前記自車両の挙
    動は、前記自車両の位置および速度ベクトルを含むこと
    を特徴とする接近予測装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の接近予測装置におい
    て、 前記走行案内情報検出手段は、前記路面に描かれた車線
    の延在方向に関する情報を検出し、 前記自車挙動検出手段は、前記自車両の位置および速度
    ベクトルを演算し、 前記前車挙動検出手段は、前記前方車両の位置および速
    度ベクトルを演算するとともに、前記前方車両の速度ベ
    クトルの方向と前記前方車両の走行車線の延在方向とが
    交差し、かつ、前記前方車両の速度ベクトルが前記自車
    両の走行車線に近付く成分を所定値以上有する時に、前
    記自車両の走行車線へ前記前方車両が車線変更すると判
    断し、 前記接近度予測手段は、前記前車挙動検出手段により前
    記自車両の走行車線へ前記前方車両が車線変更すると判
    断された時、前記自車挙動検出手段および前記前車挙動
    検出手段で得られた前記自車両および前記前方車両の位
    置および前記自車両および前記前方車両の速度ベクトル
    に基づいて接近度を出力することを特徴とする接近予測
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の接近予測装置におい
    て、 前記走行案内情報検出手段は、前記路面に描かれた車両
    の進行誘導に関する情報を検出し、 前記自車挙動検出手段は、前記自車両の位置および速度
    ベクトルを演算し、 前記前車挙動検出手段は、前記前方車両の位置および速
    度ベクトルを演算するとともに、前記車両の進行誘導に
    関する情報に基づいて前記前方車両が車線変更を行う可
    能性が高い箇所を走行しているかどうかを判断し、 前記接近度予測手段は、前記前車挙動検出手段により前
    記前方車両が車線変更を行う可能性が高い箇所を走行し
    ていると判断された時、前記自車挙動検出手段および前
    記前車挙動検出手段で得られた前記自車両および前記前
    方車両の位置および前記自車両および前記前方車両の速
    度ベクトルに基づいて接近度を出力することを特徴とす
    る接近予測装置。
  10. 【請求項10】 路面を走行する自車両とその走行方向
    前方に存在する複数の前方車両との接近度を予測する装
    置であって、 前記路面に描かれた車線の延在方向に関する情報を検出
    する走行案内情報検出手段と、 前記自車両の位置と速度ベクトルとを算出する自車挙動
    検出手段と、 前記複数の前方車両の各々の位置および速度ベクトルを
    演算するとともに、前記複数の前方車両の各々の位置と
    速度ベクトルおよび前記検出された車線の延在方向に関
    する情報に基づいて、前記複数の前方車両のうち後続す
    る一方の車両が先行する他方の前方車両に接近して前記
    自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断する前車
    挙動検出手段と、 前記前車挙動検出手段により前記自車両の走行車線に前
    記複数の前方車両の一方の後続車両が車線変更すると判
    断された時、前記自車挙動検出手段および前記前車挙動
    検出手段で得られた前記自車両および前記前方車両のう
    ち後続する一方の車両の各位置、および前記自車両およ
    び前記前方車両のうち後続する一方の車両の各速度ベク
    トルに基づいて接近度を出力する接近度予測手段とを備
    えたことを特徴とする接近予測装置。
  11. 【請求項11】 路面を走行する自車両に対する人間等
    の移動物体の接近度を予測する装置であって、 横断歩道を検出する横断歩道検出手段と、 前記自車両の挙動を検出する自車挙動検出手段と、 前記自車両の走行方向前方に存在する前記移動物体の挙
    動を検出する物体挙動検出手段と、 検出された前記横断歩道、前記移動物体の挙動および前
    記自車両の挙動に基づいて前記自車両に対する前記移動
    物体の接近度を予測する接近度予測手段とを備えたこと
    を特徴とする接近予測装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の接近予測装置にお
    いて、 前記横断歩道検出手段は、前記路面に描かれた白線の形
    状から横断歩道を検出することを特徴とする接近予測装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の接近予測装置にお
    いて、 前記横断歩道検出手段は、路側に設置されたサインポス
    トから送信される道路情報を受信する受信手段を備え、
    受信された前記道路情報から前記横断歩道を検出するこ
    とを特徴とする接近予測装置。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の接近予測装置にお
    いて、 前記横断歩道検出手段は、衛星からのGPS信号を受信
    する受信手段と、道路地図データが記憶された記憶手段
    とを備え、受信された前記GPS信号と前記道路地図デ
    ータとから前記横断歩道を検出することを特徴とする接
    近予測装置。
  15. 【請求項15】 請求項11〜14のいずれか1項に記
    載の接近予測装置において、 前記物体挙動検出手段は、前記移動物体が放射する赤外
    線を検出する赤外線検出手段を備えていることを特徴と
    する接近予測装置。
  16. 【請求項16】 請求項11〜15のいずれかの項に記
    載の接近予測装置において、 前記自車挙動検出手段は、前記自車両の位置および速度
    ベクトルを演算し、 前記物体挙動検出手段は、前記移動物体の位置を演算す
    るとともに、前記移動物体と前記横断歩道との間の距離
    が所定値以下である時に前記移動物体が前記横断歩道を
    横断すると判断し、 前記接近度予測手段は、前記移動物体が前記横断歩道を
    横断すると判断された時、前記移動物体および前記自車
    両の位置および前記自車両の速度ベクトルに基づいて接
    近度を出力することを特徴とする接近予測装置。
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