JPH0844788A - 集積回路の消費電力算出方法及びその装置 - Google Patents

集積回路の消費電力算出方法及びその装置

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JPH0844788A
JPH0844788A JP7118712A JP11871295A JPH0844788A JP H0844788 A JPH0844788 A JP H0844788A JP 7118712 A JP7118712 A JP 7118712A JP 11871295 A JP11871295 A JP 11871295A JP H0844788 A JPH0844788 A JP H0844788A
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JP
Japan
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power consumption
functional block
integrated circuit
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const
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Hisatomo Satou
藤 寿 倫 佐
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Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力の最適化及びコスト低減が可能な集
積回路の消費電力算出方法及びその装置を提供する。 【構成】 機能ブロックのうち所定の動作に必要なもの
を順次検出する機能ブロック検出手段13と、この機能
ブロック検出手段13により検出されたそれぞれの機能
ブロックが動作するときの消費電力を算出する消費電力
算出手段14と、この消費電力算出手段14がそれぞれ
の機能ブロック毎に求めた消費電力を合計し、集積回路
全体の消費電力として出力する消費電力合計手段16と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路の消費電力を
算出する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の設計は、例えば仕様設計工
程、アーキテクチャ設計工程、機能設計工程、論理設計
工程、回路設計工程、レイアウト設計工程というよう
に、上位の仕様設計工程から下位のレイアウト設計工程
へ向けて進められる。ここで、アーキテクチャ設計工程
では、例えば図3に示されるような各機能ブロック21
〜34間のデータの流れが設計される。論理設計工程で
は、図4に示されたNANDゲート41及び42を用い
た論理回路のような回路設計が行われる。回路設計工程
では、図5に具体的にトランジスタ51〜54として示
されたようなトランジスタ回路の設計が行われる。
【0003】消費電力P(W)の算出は、電流をI
(A)、動作電圧をE(V)とした場合にP=IEで表
わされる式を用いて行われる。従来は、図4に示された
ような論理回路、あるいは図5に示されたようなトラン
ジスタ回路を用いて回路シミュレーションを行い、電流
及び電圧を計算して消費電力Pを求めていた。図5に示
されたトランジスタ回路を例にとると、電源電圧VDD端
子から接地電圧Vss端子へ向けて流れる電流Iを、計算
機による回路シミュレーションで求めて、電源電圧VDD
と電流Iとから消費電力Pを算出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、消費電力に
大きな影響を与えるのは上位の設計工程である。例え
ば、アーキテクチャ設計工程における設計の変更は、最
終的な消費電力に大きく影響する。このため、アーキテ
クチャ設計工程で消費電力を見積もることは、消費電力
の低減を図る上で極めて有効である。
【0005】しかし、上述したように従来は論理回路又
はトランジスタ回路を用いて消費電力の算出を行ってい
たため、論理回路設計又はトランジスタ回路設計といっ
た下位の設計工程まで進まなければ消費電力の見積もり
は不可能であった。そこで、アーキテクチャ設計工程に
おいて消費電力の最適化を図ることをあきらめて、論理
設計工程、あるいは回路設計工程で消費電力の最適化を
行っていた。この場合には、下位の設計工程のみにおけ
る最適化であるため、消費電力の低減を図る上であまり
有効な方法ではなかった。
【0006】あるいは、論理回路設計工程又はトランジ
スタ回路設計工程において消費電力を算出し、この後ア
ーキテクチャ設計工程へフィードバックさせてアーキテ
クチャの再設計を行い、さらにこのアーキテクチャに基
づいた論理回路及びトランジスタ回路を設計し直す場合
もあった。この場合には、設計工数及び時間が増加しコ
ストの上昇を招いていた。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、消費電力の最適化及びコスト低減が可能な集積回路
の消費電力算出方法及びその装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の集積回路の消費
電力算出方法は、複数の機能ブロックを有する集積回路
の消費電力を算出する方法であって、前記機能ブロック
のうち、所定の動作に必要なものを順次検出していくス
テップと、検出された前記機能ブロックが動作するとき
のそれぞれの消費電力を求めるステップと、前記機能ブ
ロック毎に求めた消費電力を合計し、集積回路全体の消
費電力として出力するステップとを備えたことを特徴と
している。
【0009】ここで、前記消費電力を求めるステップで
は、前記機能ブロック毎に消費電力が予め設定されてテ
ーブルに登録されており、前記テーブルを参照すること
で検出された前記機能ブロックの消費電力を求めてもよ
い。
【0010】また、前記消費電力を求めるステップで
は、次のような近似式を用いて消費電力Pを算出しても
よい。 (1) 検出された前記機能ブロックにn個のベクトル
Ai が入力される場合、所定の関数f及び所定の定数co
nst により P=f(A1 ,A2 ,…,An )+const で表される近似式。 (2) 検出された前記機能ブロックにn個のベクトル
Ai が入力される場合、任意の個数選ばれたAi によっ
て表される所定の関数f及び所定の定数contにより P=f(Ai ,…)+const で表される近似式。 (3) 検出された前記機能ブロックにn個のベクトル
Ai が入力される場合、前記ベクトルAi のビット幅を
WAi 、前記ベクトルAi のうち所定の論理値にあるも
ののビット数をHAi 、前記ベクトルAに起因して消費
される電力の最大値をPAi とし、所定の関数f及び所
定の定数const により P=f(PA1 ,PA2 ,…,PAn ,HA1 ,HA2
,…,HAn ,WA1,WA2 ,…,WAn )+const で表される近似式。 (4) 前記消費電力を求めるステップにおいて用いら
れる関数fが、 P=f=PA1 ・HA1 /WA1 +PA2 ・HA2 /W
A2 +…+PAn ・HAn /WAn +const で表される近似式。 (5) 検出された前記機能ブロックにn個のベクトル
Ai が入力される場合、前記ベクトルAi のビット幅を
WAi 、前記ベクトルAi のうち所定の論理値にあるも
ののビット数をHAi 、前記ベクトルAに起因して消費
される電力の最大値をPAi とし、任意の個数選ばれた
Ai によって表される所定の関数f及び所定の定数cons
t により P=f(PAi ,HAi ,WAi ,…)+const で表される近似式。 (6) 前記消費電力を求めるステップにおいて用いら
れる関数fが、 P=f=PAi ・HAi /WAi +…+const で表される近似式。 (7) 検出された前記機能ブロックにn個のベクトル
Ai が入力され、検出された前記機能ブロックからm個
のベクトルCj が出力される場合、所定の関数f及び所
定の定数const により P=f(A1 ,A2 ,…,An ,C1 ,C2 ,…,Cm
)+const で表される近似式。 (8) 検出された前記機能ブロックにn個のベクトル
Ai が入力され、検出された前記機能ブロックからm個
のベクトルCj が出力される場合、任意の個数選ばれた
Ai と任意の個数選ばれたCj によって表される所定の
関数f及び所定の定数const により P=f(Ai ,…,Cj ,…)+const で表される近似式。 (9) 検出された前記機能ブロックにn個のベクトル
Ai が入力され、検出された前記機能ブロックからm個
のベクトルCj が出力される場合、前記ベクトルAi の
ビット幅をWAi 、前記ベクトルAi のうち所定の論理
値にあるもののビット数をHAi 、前記ベクトルAに起
因して消費される電力の最大値をPAi とし、前記ベク
トルCj のビット幅をWCj 、前記ベクトルCi のうち
所定の論理値にあるもののビット数をHCi 、前記ベク
トルCに起因して消費される電力の最大値をPCi と
し、所定の関数f及び所定の定数const により P=f(PA1 ,PA2 ,…,PAn ,HA1 ,HA2
,…,HAn ,WA1,WA2 ,…,WAn ,PC1 ,
PC2 ,…,PCm ,HC1 ,HC2 ,…,HCm ,W
C1 ,WC2 ,…,WCm )+const で表される近似式。 (10) 前記消費電力を求めるステップで用いられる
関数fが、 P=f=PA1 ・HA1 /WA1 +PA2 ・HA2 /W
A2 +…+PAn ・HAn /WAn +PC1 ・HC1 /
WC1 +PC2 ・HC2 /WC2 +PCm ・HCm /W
Cm +const で表される近似式。 (11) 検出された前記機能ブロックにn個のベクト
ルAi が入力され、検出された前記機能ブロックからm
個のベクトルCj が出力される場合、前記ベクトルAi
のビット幅をWAi 、前記ベクトルAi のうち所定の論
理値にあるもののビット数をHAi 、前記ベクトルAに
起因して消費される電力の最大値をPAiとし、前記ベ
クトルCj のビット幅をWCj 、前記ベクトルCi のう
ち所定の論理値にあるもののビット数をHCi 、前記ベ
クトルCに起因して消費される電力の最大値をPCi と
し、任意の個数選ばれたAi と任意の個数選ばれたCj
によって表される所定の関数f及び所定の定数により P=f(PAi ,HAi,WAi ,…,PCj ,HCj ,
WCj ,…)+const で表される近似式。 (12) 前記消費電力を求めるステップで用いられる
関数fが、 P=f=PAi ・HAi /WAi +…+PCj ・HCj
/WCj +…+const で表される近似式。 (13) 検出された前記機能ブロックにn個のベクト
ルAi が入力される場合、前記ベクトルAi のビット幅
をWAi 、前記ベクトルAのうち前時刻から現在の時刻
へ移行する際に論理値が変化したもののビット数をHA
i 、前記ベクトルAに起因して消費される電力の最大値
をPAi とし、所定の関数f及び所定の定数により P=f(PA1 ,PA2 ,…,PAn ,HA1 ,HA2
,…,HAn ,WA1,WA2 ,…,WAn )+const で表される近似式。 (14) 前記消費電力を求めるステップで用いられる
関数fが、 P=f=PA1 ・HA1 /WA1 +PA2 ・HA2 /W
A2 +PAn ・HAn/WAn +const で表される近似式。 (15) 検出された前記機能ブロックにn個のベクト
ルAi が入力される場合、前記ベクトルAi のビット幅
をWAi 、前記ベクトルAのうち前時刻から現在の時刻
へ移行する際に論理値が変化したもののビット数をHA
i 、前記ベクトルAに起因して消費される電力の最大値
をPAi とし、任意の個数選ばれたAi によって表され
る所定の関数f及び所定の定数により P=f(PAi
,HAi ,WAi …)+constで表される近似式。 (16) 前記消費電力を求めるステップで用いられる
関数fが、 P=f=PAi ・HAi /WAi +…+const で表される近似式。 (17) 検出された前記機能ブロックにn個のベクト
ルAi が入力され、検出された前記機能ブロックからm
個のベクトルCj が出力される場合、前記ベクトルAi
のビット幅をWAi 、前記ベクトルAのうち前時刻から
現在の時刻へ移行する際に論理値が変化したもののビッ
ト数をHAi 、前記ベクトルAに起因して消費される電
力の最大値をPAi とし、前記ベクトルCj のビット幅
をWCj 、前記ベクトルCのうち前時刻から現在の時刻
へ移行する際に論理値が変化したもののビット数をHC
i 、前記ベクトルCに起因して消費される電力の最大値
をPCi とし、所定の関数fおよび所定の定数const に
より P=f(PA1 ,PA2 ,…,PAn ,HA1 ,HA2
,…,HAn ,WA1,WA2 ,…,WAn ,PC1 ,
PC2 ,…PCm ,HC1 ,HC2 ,…,HCm ,WC
1 ,WC2 ,…,WCm )+const で表される近似式。 (18) 前記消費電力を求めるステップで用いられる
関数fが、 P=f=PA1 ・HA1 /WA1 +PA2 ・HA2 /W
A2 +…+PAn ・HAn /WAn +PC1 ・HC1 /
WC1 +PC2 ・HC2 /WC2 +PCm ・HCm /W
Cm +const で表される近似式。 (19) 検出された前記機能ブロックにn個のベクト
ルAi が入力され、検出された前記機能ブロックからm
個のベクトルCj が出力される場合、前記ベクトルAi
のビット幅をWAi 、前記ベクトルAのうち前時刻から
現在の時刻へ移行する際に論理値が変化したもののビッ
ト数をHAi 、前記ベクトルAに起因して消費される電
力の最大値をPAi とし、前記ベクトルCj のビット幅
をWCj 、前記ベクトルCのうち前時刻から現在の時刻
へ移行する際に論理値が変化したもののビット数をHC
i 、前記ベクトルCに起因して消費される電力の最大値
をPCi とし、任意の個数選ばれたAi と任意の個数選
ばれたCj によって表される所定の関数f及び所定の定
数const により P=f(PAi ,HAi ,WAi ,…,Cj ,HCj ,
WCj ,…)+const で表される近似式。 (20) 前記消費電力を求めるステップで用いられる
関数fが、 P=f=PAi ・HAi /WAi +…+Cj ・HCj /
WCj +…+const で表される近似式。 (21) 検出された前記機能ブロックにn個のベクト
ルAi が入力される場合、現時刻のAi をAi (t)、
前時刻のAi (t−1)で表す時、所定の関数f及び所
定の定数const により P=f(A1 (t),A1 (t−1),A2 (t),A
2 (t−1),…,An (t),An (t−1))+co
nst で表される近似式。 (22) 検出された前記機能ブロックにn個のベクト
ルAi が入力され、検出された前記機能ブロックからm
個のベクトルm個のベクトルCj が出力される場合、現
時刻のAi をAi (t)、前時刻のAi をAi (t−
1)で表し、現時刻のCi をCi (t)、現時刻のCi
をCi (t−1)で表す時、所定の関数fおよび所定の
定数const により P=f(A1 (t),A1 (t−1),A2 (t),A
2 (t−1),…,An (t),An (t−1),C1
(t),C1 (t−1),C2 (t),C2 (t−
1),…,Cm (t),Cm (t−1))+const で表される近似式。
【0011】本発明の消費電力算出装置は、複数の機能
ブロックを有する集積回路の消費電力を算出する装置で
あって、前記機能ブロックのうち、所定の動作に必要な
ものを順次検出する機能ブロック検出手段と、前記機能
ブロック検出手段により検出されたそれぞれの前記機能
ブロックが動作するときの消費電力を算出する消費電力
算出手段と、前記消費電力算出手段がそれぞれの前記機
能ブロック毎に求めた消費電力を合計し、集積回路全体
の消費電力として出力する消費電力合計手段とを備えた
ことを特徴としている。
【0012】前記機能ブロックがそれぞれ動作した場合
に消費される電力を予め登録したテーブルをさらに備
え、前記消費電力算出手段は前記テーブルを参照するこ
とで、検出された当該機能ブロックの消費電力を求めて
もよい。
【0013】消費電力算出装置においても、上述したい
ずれかの近似式を用いて消費電力を求めてもよい。
【0014】
【作用】集積回路を複数の機能ブロックで構成すること
は上位の設計工程において可能であり、この段階で動作
に必要な機能ブロックを検出して消費電力を求め、合計
することで回路全体の消費電力を算出することができ
る。このように上位の設計工程で消費電力を見積もるこ
とで、消費電力の最適化が可能となると同時に、下位の
設計工程で消費電力を見積もる場合よりも設計時間が短
縮されコストが低減される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。本実施例では、マイクロプロセッサの設
計において消費電力の算出を行う場合に本発明を適用し
たものに相当する。
【0016】図1に、本実施例による集積回路の消費電
力算出装置の構成を示す。本装置は、オブジェクトコー
ド読込手段11、オブジェクトコード実行手段12、機
能ブロック検出手段13、消費電力算出手段14、消費
電力テーブル15、消費電力合計手段16、及び表示手
段17を備えている。このような装置を用いて、消費電
力の算出を行う方法について、図2のフローチャートを
用いて説明する。
【0017】ステップ101として、図示されていない
コンパイラがソースコードを与えられてコンパイルを行
い生成したオブジェクトコードをオブジェクトコード読
込手段11が読み込み、オブジェクトコード実行手段1
2に与える。
【0018】オブジェクトコード実行手段12は、ステ
ップ102として与えられたオブジェクトコードを解析
して命令を取り出し、実行する。
【0019】ステップ103として、マイクロプロセッ
サを構成する複数の機能ブロックのうち、命令を実行す
るために必要な機能ブロックを、機能ブロック検出手段
13が検出する。
【0020】以下の式(1)〜(3)に表されたアセン
ブラコードで表現された命令を実行する場合を例にとり
説明する。 ADD r3,r1,r2 … (1) ADD r6,r4,r5 … (2) ADD r9,r7,r8 … (3) 上式(1)〜(3)でそれぞれ表された命令(1)〜
(3)を、パイプラインを用いて実行するとき、図3に
示された機能ブロック21〜34のうち必要なものは次
のようにして検出される。 1.(時刻t1) 先ず、命令(1)をフェッチする。
機能ブロック検出手段13は、フェッチに必要な機能ブ
ロックとして命令キャッシュ22を検出する。さらに、
次時刻におけるアドレスを決定するために必要な機能ブ
ロックとして、インクリメンタ23を検出する。 2.(時刻t2) 命令(1)をデコードし、レジスタ
r1及びr2からデータを読み出すために必要な機能ブ
ロックとして、レジスタファイル26を検出する。
【0021】同時に、命令(2)のフェッチが開始され
る。命令(2)のフェッチから次時刻のアドレス決定の
動作までは命令(1)の場合と同様であり、順に命令キ
ャッシュ22、インクリメンタ23を機能ブロック検出
手段13が検出する。 3.(時刻t3) 命令(1)を実行する。レジスタr
1のデータとレジスタr2のデータとを加算する。この
加算動作に必要な機能ブロックとして、算術論理演算器
28を機能ブロック検出手段13が検出する。
【0022】同時に、命令(2)をデコードし、レジス
タr4及びr5からデータを読み出すために必要な機能
ブロックとして、レジスタファイル26を検出する。
【0023】さらに同時に、命令(3)のフェッチが同
時に行われる。命令(3)のフェッチから次時刻のアド
レス決定の動作までは、命令(1)又は命令(2)の場
合と同様であり、順に命令キャッシュ22、インクリメ
ンタ23を機能ブロック検出手段13が検出する。 4.(時刻t4) 命令(2)を実行するため、レジス
タr4のデータとレジスタr5のデータとを加算する
が、この動作に必要な機能ブロックとして算術論理演算
器28を機能ブロック検出手段13が検出する。
【0024】また、同時に命令(3)のデコードに必要
な機能ブロックとして、レジスタr7のデータとレジス
タr8のデータとを読み出すためにレジスタファイル2
6を検出する。
【0025】このようにして、それぞれの動作に必要な
機能ブロックを順次検出していく。
【0026】ステップ104として、検出された機能ブ
ロックの消費電力を消費電力算出手段14がそれぞれ求
める。ここで、消費電力テーブル15には予め各機能ブ
ロックがそれぞれ動作した場合に消費される電力が登録
されており、消費電力算出手段14が消費電力テーブル
15を参照することで機能ブロックの消費電力を求め
る。ところで、本実施例における消費電力の算出は下位
の設計工程まで進んでいない段階で行う。このため、各
機能ブロックの論理回路構成又はトランジスタ回路構成
はまだ決定されておらず、消費電力の設定は経験に基づ
いて行う必要がある。
【0027】ステップ105として、各機能ブロック毎
に求めた消費電力を消費電力合計手段16が合計し、回
路全体の消費電力を算出する。
【0028】ステップ106として、実行すべき命令が
存在するか否かを判断する。命令が存在する場合には、
ステップ102からステップ105までの処理を繰り返
し、命令が存在しない場合はステップ107へ進む。
【0029】ステップ107では、最終的な消費電力の
値を表示手段17が表示する。
【0030】消費電力値の表示は、例えば図6に示され
たように時間に対する消費電力の変化という形で表示し
てもよい。
【0031】消費電力算出手段14において消費電力を
算出する場合、上述した実施例では予め機能ブロック毎
に見積もった消費電力をテーブルに格納しておき、この
テーブルを参照することで消費電力を求めていた。
【0032】これに対し、テーブルを用いずに次のよう
な近似式を用いて消費電力の算出を行ってもよい。
【0033】例えば、ある動作に必要な機能ブロックが
算術論理演算器30である場合、この算術論理演算器3
0には二つのベクトルA及びBが入力されるため、次の
近似式(4)を用いてもよい。
【0034】 P=PA・HA/W+PB・HB/W … (4) ここで、WAは入力ベクトルAのビット幅、WBは入力
ベクトルBのビット幅、HAは入力ベクトルAのうち、
論理「1」であるもののビット数、HBは入力ベクトル
Bのうち、論理「1」であるもののビット数、PAは入
力ベクトルAの全てのビット数が論理「1」であるとき
の入力ベクトルAの入力に起因する消費電力、PBは入
力ベクトルBの全てのビット数が論理「1」であるとき
の入力ベクトルBの入力に起因する消費電力であるとす
る。
【0035】あるいは、近似式(4)の替わりに次の近
似式(5)を用いて消費電力を求めてもよい。
【0036】 P=PA・CA/WA+PB・CB/WB … (5) ここで、CAは入力ベクトルAのうち、前時刻から現在
の時刻へ移行する際に値が変化したもののビット数、C
Bは入力ベクトルBのうち、前時刻から現在の時刻へ移
行する際に値が変化したもののビット数である。
【0037】ここで、近似式(4)と(5)とを比較し
た場合、以下のような相違がある。近似式(4)を用い
た場合は、入力ベクトルの現在の論理値のみを用いて演
算を行うことができ、論理値の時間的な変化を考慮する
必要がない。このため、演算が簡易であり高速に処理す
ることができる。また、演算を行う際に必要なメモリの
容量も小さくてよい。
【0038】逆に、近似式(5)を用いた場合は、入力
ベクトルの論理値が変化するときに消費する電力を求め
ることができるため、CMOS回路における消費電力の
算出に好適である。CMOS回路では、入力ベクトルが
論理値「1」であることよりも、論理値が変化するとき
に流れる充放電電流の影響の方が消費電力全体に占める
割合が大きいからである。
【0039】あるいは、近似式(5)の替わりに次の近
似式(6)を用いて消費電力を求めてもよい。
【0040】 P=PA・CA/WA+PB・CB/WB+PC・CC/WC ……(6) ここで、WCは出力ベクトルCのビット幅、CCは入力
ベクトルCのうち、前時刻から現在の時刻へ移行する際
に値が変化したもののビット数、PCは入力ベクトルC
に起因する消費電力の最大値であるとする。
【0041】ここで、近似式(5)と(6)とを比較し
た場合、以下のような相違がある。算術論理演算器30
で加算を行う場合を考える。
【0042】前時刻のベクトルA、B、Cがそれぞれ0
111、0000、0111で、現時刻のベクトルA、
B、Cがそれぞれ0111、0001、1000の場合
は、WA、WB、WCは全て4、CA、CB、CCはそ
れぞれ0、1、4であり、近似式(5)によればP=P
B、近似式(6)によればP=PB+4PCより求ま
る。これを事例1とする。
【0043】前時刻のベクトルA、B、Cがそれぞれ0
110、0000、0110で、現時刻のベクトルA、
B、Cがそれぞれ0110、0001、0111の場合
は、WA、WB、WCは全て4、CA、CB、CCはそ
れぞれ0、1、1であり、近似式(5)によればP=P
B、近似式(6)によればP=PB+PCより求まる。
これを事例2とする。
【0044】事例1と2を比較すると、近似式(5)に
よれば算術論理演算器13の消費電力は同じである。し
かし、事例1の場合はキャリー伝搬が発生しているた
め、算術論理演算器13の回路中の動作部分が大きく、
事例2に比べて消費電力も大きいはずである。近似式
(6)を用いれば、事例1の算術論理演算器13の消費
電力は、事例2のそれよりも大きいことが求められ、よ
り精度の高い消費電力を算出できる。
【0045】シュミレーションにより近似式(5)と
(6)の精度の比較を行った結果を示す。
【0046】本実施例による算出方法に基づく近似式を
用いると、ベクトルの変化のみをもとに算出するので、
実際の回路では異なる電力を消費するような演算に対し
ても、同じ消費電力が求まることになる。例えば、実際
の回路では(24 2 =256通りの消費電力が存在す
るが、近似式(5)を用いる場合は5×5=25通り、
近似式(6)を用いる場合は5×5×5=125通りの
答えしか存在しないことになる。
【0047】近似式の精度を表すのは以下の式(7)で
定義される分散を求めればよい。分散とはサンプル値の
バラツキを示す値で、値が小さいほどサンプル値のバラ
ツキが小さい。
【0048】 V(X)=Σ(x−u)2 P(x) ……(7) ここでV(X)は集合Xの分散、xは集合Xの要素、u
は集合Xの平均、P(x)はxの起こる確率である。
【0049】したがって、近似式(5)あるいは(6)
を用いた場合に同じ消費電力が得られる異なるベクトル
を用いた時に、実際の回路での消費電力の分散が小さけ
れば、近似式(5)あるいは(6)は、精度の高い近似
式であることになる。
【0050】まず、算術論理演算器の回路には4ビット
のリップル・キャリー・アダーを選んだ。
【0051】出力を考慮しない近似式(5)を用いた5
×5=25通りの消費電力の値に対して、出力を考慮す
る近似式(6)を用いた消費電力は5×5×5=125
通りであり、前者の1つに対して5通りが対応するが、
前者の分散と後者のそれとを比較すると、後者の125
通りのうち、前者の分散よりも大きくなったのは23通
りであった。その分散の値は、前者と比べて最悪の場合
で1.3倍である。
【0052】逆に出力を考慮しない場合の分散は、最悪
の場合、出力を考慮した場合の51.0倍であった。
【0053】続いて、算術論理演算器の回路に4ビット
のキャリー・ルックアヘッド・アダーを選んだ場合のシ
ュミレーション結果を紹介する。
【0054】出力を考慮しない近似式(5)を用いた5
×5=25通りの消費電力の値に対して、出力を考慮す
る近似式(6)を用いた消費電力は5×5×5=125
通りであり、前者の1つに対して5通りが対応するが、
前者の分散と後者のそれとを比較すると、後者の125
通りのうち、前者の分散よりも大きくなったのは20通
りであった。その分散の値は、前者と比べて最悪の場合
で1.8倍である。
【0055】逆に出力を考慮しない場合の分散は、最悪
の場合、出力を考慮した場合の9.0倍であった。
【0056】入力Aの変化量が4の場合の分散を以下に
示す。下線を引いた分散が、出力を考慮しない場合より
も大きな値となった分散である。
【0057】
【表1】 上の表で、左の欄から順に、Bの変化量、出力Cの考慮
なしの場合の分散、出力Cを考慮した場合の分散であっ
て、出力Cの変化量が0、1、2、3、4の場合の分散
を表す。
【0058】以上のシュミレーション結果から、出力を
考慮する(6)式の方が、消費電力算出の精度が高いこ
とがわかる。
【0059】以上、二つの入力ベクトルAおよびBを用
いて表した近似式(4)、前時刻から現在の時刻へ移行
する際に値が変化したベクトルを用いて表した近似式
(5)、入力ベクトルAおよびBの他に出力ベクトルC
を用いて表した近似式(6)についてそれぞれ説明し
た。次に、式(4)〜(6)にそれぞれ関連する他の近
似式について説明する。
【0060】機能ブロックにn個のベクトルA1〜An
が入力される場合には、所定の関数fと所定の定数co
nstとを用いて、次の(8)を用いて消費電力を算出
することもできる。
【0061】 P=f(A1 ,A2 ,…,An )+const ……(8) あるいは、機能ブロックに入力されるすべてのベクトル
を用いるのではなく、任意の個数選ばれたベクトルAi
を用いて表わされる関数fによる次の(9)式を用いて
もよい。
【0062】 P=f(Ai ,…)+const …… (9) また、機能ブロックにn個のベクトルAiが入力され、
入力ベクトルAiのビット幅をWAi 、ベクトルAi の
うち所定の論理値にあるもののビット数をHAi、ベク
トルAi に起因して消費される電力の最大値をPAi と
した場合、 P=f(PA1 ,PA2 ,…,PAn ,HA1 ,HA2 ,…,HA n,WA1 ,WA2 ,…,WAn )+const ……(10) で表わされる近似式を用いて消費電力を求めることもで
きる。
【0063】ここで、上記(10)式は次の(11)式
のような一次線形式には限定されず、例えば(12)式
のような二次非線形式も含まれる。
【0064】 P=f=PA1 ・HA1 /WA1 +PA2 ・HA2 /WA21+…+PAn ・H An /WAn +const …… (11) P=f=PA1 ・HA1 2 /WA1 +PA2 ・HA2 2 /WA21+…+PAn ・HAn 2 /WAn +const …… (12) この(12)式は、機能ブロックが例えばアレイ構造を
した乗算器である場合には、有効である。
【0065】上記(10)式では、機能ブロックに入力
される入力ベクトルAの全てを用いているが、次の(1
3)式のように任意の個数選ばれたベクトルAiのみを
用いてもよい。
【0066】 P=f(PAi ,HAi ,WAi ,…)+const ……(13) この(13)式においても(14)式のような一次線形
式のみならず、例えば(15)式のような二次非線形式
も含まれる。
【0067】 P=f=PAi ・HAi /WAi +…+const ……(14) P=f=PAi ・HAi 2 /WAi +…+const ……(15) 機能ブロックにn個のベクトルAi が入力され、この機
能ブロックからm個のベクトルCi が出力される場合
は、次の(16)式を用いてもよい。
【0068】 P=f(A1 ,A2 ,…,An ,C1 ,C2 ,…Cm )+const …(16) ここで、(16)式には機能ブロックに入力されるベク
トルAの全てと出力されるベクトルCの全てが含まれる
が、それぞれ任意の個数選ばれたAiおよびCi のみで
表わされた(17)式を用いてもよい。
【0069】 P=f(Ai ,…,Cj ,…)+const …… (17) 機能ブロックにn個のベクトルAi が入力され、この機
能ブロックからベクトルCi が出力され、ベクトルAi
のビット幅をWAi 、ベクトルAi のうち所定の論理値
にあるもののビット数をHCi 、ベクトルCi に起因し
て消費される電力の最大値をPCi とした場合、 P=f(PA1 ,PA2 ,…,PAn ,HA1 ,HA2 ,…,HAn ,WA1 ,WA2 ,…,WAn ,PC1 ,PC2 ,…,PCm ,HC1 ,HC2 ,…,H Cm ,WC1 ,WC2 ,…,WCm )+const …… (18) で表わされる近似式を用いてもよい。
【0070】上記(18)式は、次の(19)式のみな
らず、例えば(20)式のような二次非線形式も含まれ
る。
【0071】 P=f=PA1 ・HA1 /WA1 +PA2 ・HA2 /WA2 +…+PAn ・H An /WAn +PC1 ・HC1 /WC1 +PC2 ・HC2 /WC21+…+PCm ・HCm /WCm +const …… (19) P=f=PA1 ・HA1 2 /WA1 +PA2 ・HA2 2 /WA2 +…+PAn ・HAn2 /WAn +PC1 ・HC1 2 /WC1 +PC2 ・HC2 2 /WC2 + …+PCm ・HC12 /WCm +const …… (20) ここで、任意の個数選ばれた入力ベクトルAiおよび出
力ベクトルCiとを用いて、 P=f(PAi ,HAi ,WAi ,…,Cj ,HCj ,WCj …)+const …… (21) で表わされる近似式を用いてもよい。
【0072】上記(21)式は、次の(22)式のみな
らず、例えば(23)式のような2次非線形式も含まれ
る。
【0073】 P=f=PAi ,HAi /WAi +…+Cj ・HCj /WCj +…+const …… (22) P=f=PAi ,HAi 2 /WAi +…+Cj ・HCj 2 /WCj +…+cons t …… (23) 次に、機能ブロックにn個のベクトルAi が入力され、
ベクトルAi のビット幅をWAi 、ベクトルAi のうち
前時刻から現在の時刻へ移行する際に論理値が変化した
もののビット数をHAi 、ベクトルAi に起因して消費
される電力の最大値をPAi とした場合、 P=f(PA1 ,PA2 ,…,PAn ,HA1 ,HA2 ,…,HAn ,WA1 ,WA2 ,…,WAn )+const …… (24) で表わされる近似式を用いることもできる。
【0074】この(24)式には、次の(25)式のみ
ならず、例えば(26)式も含まれる。
【0075】 P=f=PA1 ・HA1 /WA1 +PA2 ・HA2 /WA2 +…+PAn ・H An /WAn +const …… (25) P=f=PA1 ・HA1 2 /WA1 +PA2 ・HA2 2 /WA2 +…+PAn ・HAn 2 /WAn +const …… (26) ここで、任意の個数選ばれた入力ベクトルAi および出
力ベクトルCi とを用いて P=f(PAi ,HAi ,WAi …)+const …… (27) で表わされる近似式を用いてもよい。
【0076】上記(27)式は、次の(28)式のみな
らず、例えば(29)式のような2次非線形式も含む。
【0077】 P=f=PAi ・HAi /WAi +…+const …… (28) P=f=PAi ・HAi 2 /WAi +…+const …… (29) 機能ブロックにn個のベクトルAi が入力され、m個の
ベクトルCj が出力され、ベクトルAi のビット幅をW
Ai 、ベクトルAi のうち前時刻から現在の時刻へ移行
する際に論理値が変化したもののビット数をHAi 、ベ
クトルAi に起因して消費される電力の最大値をPAi
とし、ベクトルCj のビット幅をWCj、ベクトルCj
のうち前時刻から現在の時刻へ移行する際に論理値が変
化したもののビット数をHCi 、ベクトルCi に起因し
て消費される電力の最大値をPCi とし、任意の個数選
ばれたAi とCi とにより表わされる次の(30)式を
用いることもできる。
【0078】 P=f=PAi ・HAi ,WAi ,…,Cj ,HCj ,WCj ,…)+const …… (30) この(30)式は、次の(31)式のみならず、例えば
(32)式のような2次非線形式も含まれる。
【0079】 P=f=PAi ,HAi /WAi +…+Cj ,HCj /WCj +…+const …… (31) P=f=PAi ・HAi 2 /WAi …+Cj ,HCj 2 /WCj +…+const …… (32) 機能ブロックにn個のベクトルAi が入力される場合、
現時刻のAi をAi (t)、前時刻のAi をAi (t−
1)としたときに、次の(33)式を用いてもよい。
【0080】 P=(A1 (t),A1 (t−1),A2 (t),A2 (t−1),…,An (t),An (t−1))+const ……(33) あるいは、機能ブロックにn個のベクトルAi が入力さ
れ、m個のベクトルCj が出力される場合、現時刻のA
i をAi (t)、前時刻のAi をAi (t−1)とし、
現時刻のCj をCj (t)、前時刻のCj をCj (t−
1)としたときに、次の(34)式を用いてもよい。
【0081】 P=f(A1 (t),A1 (t−1),A2 (t),A2 (t−1),…,A n (t),An (t−1),C1 (t),C1 (t−1),C2 (t),C2 ( t−1),…,Cm (t),Cm (t−1))+const ……(33) 以上のように、本実施例によればアーキテクチャ設計工
程のような上位の設計工程において消費電力を算出する
ことができる。このため、論理回路設計やトランジスタ
回路設計といった下位の設計工程まで進まないと消費電
力を見積もることができなかった従来の場合と比較し、
消費電力の最適化が可能であり、かつ設計時間及びコス
トの低減が可能である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集積回路
の消費電力算出方法は、動作に必要な機能ブロックがい
ずれであるかを検出し、検出した機能ブロックがそれぞ
れ消費する電力を合計していくことで回路全体の消費電
力を求めるものであり、回路を複数の機能ブロックで構
成する上位の設計工程において消費電力を算出すること
ができるため、消費電力の最適化が可能でかつ設計時間
及びコストの低減が可能である。
【0083】このような本発明の消費電力算出方法は、
本発明の消費電力算出装置を用いて実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による集積回路の消費電力算
出装置の構成を示したブロック図。
【図2】本発明の一実施例による集積回路の消費電力算
出方法における処理の手順を示したフローチャート。
【図3】同消費電力算出方法を適用して消費電力を求め
ることが可能な集積回路としてマイクロプロセッサを例
にとり、そのアーキテクチャ設計工程のモデルを示した
回路図。
【図4】論理回路の構成の一例を示した回路図。
【図5】トランジスタ回路の構成の一例を示した回路
図。
【図6】本発明の一実施例による集積回路の消費電力算
出方法を用いて消費電力を求めた結果を示したグラフ。
【符号の説明】
11 オブジェクトコード読込手段 12 オブジュクトコード実行手段 13 機能ブロック検出手段 14 消費電力算出手段 15 消費電力テーブル 16 消費電力合計手段 17 表示手段 21 プログラムカウンタ 22 命令キャッシュ 23 インクリメンタ 24,29,34 マルチプレクサ 25,27,31,33 ラッチ 26 レジスタファイル 28 ブランチアドレス生成器 30 算術論理演算器 32 データキャッシュ 41,42 NANDゲート 51,52 Pチャネルトランジスタ 53,54 Nチャネルトランジスタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の機能ブロックを有する集積回路の消
    費電力を算出する方法において、 前記機能ブロックのうち、所定の動作に必要なものを順
    次検出していくステップと、 検出された前記機能ブロックが動作するときのそれぞれ
    の消費電力を求めるステップと、 前記機能ブロック毎に求めた消費電力を合計し、集積回
    路全体の消費電力として出力するステップとを備えたこ
    とを特徴とする集積回路の消費電力算出方法。
  2. 【請求項2】前記消費電力を求めるステップでは、前記
    機能ブロック毎に消費電力が予め設定されてテーブルに
    登録されており、前記テーブルを参照することで検出さ
    れた前記機能ブロックの消費電力を求めることを特徴と
    する請求項1記載の集積回路の消費電力算出方法。
  3. 【請求項3】前記消費電力を求めるステップでは、検出
    された前記機能ブロックにn(nは1以上の整数)個の
    ベクトルAi (iは1以上でn以下の整数)が入力され
    る場合、所定の関数f及び所定の定数const により P=f(A1 ,A2 ,…,An )+const で表される近似式を用いて消費電力Pを算出することを
    特徴とする請求項1記載の集積回路の消費電力算出方
    法。
  4. 【請求項4】前記消費電力を求めるステップでは、検出
    された前記機能ブロックにn個のベクトルAi が入力さ
    れ、検出された前記機能ブロックからm(mは1以上の
    整数)個のベクトルCj (jは1以上でm以下の整数)
    が出力される場合、所定の関数f及び所定の定数const
    により P=f(A1 ,A2 ,…,An ,C1 ,C2 ,…,Cm
    )+const で表される近似式を用いて消費電力Pを算出することを
    特徴とする請求項1記載の集積回路の消費電力算出方
    法。
  5. 【請求項5】前記消費電力を求めるステップでは、検出
    された前記機能ブロックにn個のベクトルAi が入力さ
    れる場合、現時刻のAi をAi (t)、前時刻のAi
    (t−1)で表す時、所定の関数f及び所定の定数cons
    t により P=f(A1 (t),A1 (t−1),A2 (t),A
    2 (t−1),…,An (t),An (t−1))+co
    nst で表される近似式を用いて消費電力Pを算出することを
    特徴とする請求項1記載の集積回路の消費電力算出方
    法。
  6. 【請求項6】前記消費電力を求めるステップでは、検出
    された前記機能ブロックにn個のベクトルAi が入力さ
    れ、検出された前記機能ブロックからm個のベクトルC
    j (j=1,2,…,m)が出力される場合、現時刻の
    Ai をAi (t)、前時刻のAi をAi (t−1)で表
    し、現時刻のCj をCj (t)、前時刻のCj をCj
    (t−1)で表す時、所定の関数f及び所定の定数cons
    t により P=f(A1 (t),A1 (t−1),A2 (t),A
    2 (t−1),…,An (t),An (t−1),C1
    (t),C1 (t−1),C2 (t),C2 (t−
    1),…,Cm (t),Cm (t−1))+const で表される近似式を用いて消費電力Pを算出することを
    特徴とする請求項1記載の集積回路の消費電力算出方
    法。
  7. 【請求項7】複数の機能ブロックを有する集積回路の消
    費電力を算出する装置において、 前記機能ブロックのうち、所定の動作に必要なものを順
    次検出していく機能ブロック検出手段と、 前記機能ブロック検出手段により検出されたそれぞれの
    前記機能ブロックが動作するときのそれぞれの消費電力
    を算出する消費電力算出手段と、 前記消費電力算出手段がそれぞれの前記機能ブロック毎
    に求めた消費電力を合計し、集積回路全体の消費電力と
    して出力する消費電力合計手段とを備えたことを特徴と
    する集積回路の消費電力算出装置。
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