JPH0843370A - 物質抽出装置 - Google Patents

物質抽出装置

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Publication number
JPH0843370A
JPH0843370A JP19768494A JP19768494A JPH0843370A JP H0843370 A JPH0843370 A JP H0843370A JP 19768494 A JP19768494 A JP 19768494A JP 19768494 A JP19768494 A JP 19768494A JP H0843370 A JPH0843370 A JP H0843370A
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JP
Japan
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supercritical fluid
cartridge
container
substance
vessel
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JP19768494A
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Inventor
Masatoshi Ichikawa
正寿 市川
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超臨界流体により所定の部材から物質抽出を
有効に成し得るランニングコストの低減を図った物質抽
出装置を提供すること。 【構成】 被抽出物質含有の所定の素材を収納する抽出
容器1と、この抽出容器1内にCO2 等の所定の超臨界
流体を注入した後これを取り出す超臨界流体移送系2
と、この超臨界流体移送系2の下流側に配設され抽出容
器1から送り出される超臨界流体を導入するカラム機構
4と、このカラム機構4の流体出口側を外部操作によっ
て大気に開放する背圧制御手段5とを備えている。そし
て、カラム機構4を、着脱自在に収納する圧力容器11
を設けると共に、この圧力容器11に、カラム機構4内
への超臨界流体の導入および送出を案内する導入配管部
16および送出配管部17とを設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物質抽出装置に関し、
特に超臨界流体を利用して所定の物質を抽出する物質抽
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超臨界流体を利用して所定の物質を抽出
する超臨界流体抽出法は、物質の抽出効率が高いことか
ら従来より物質の性質を分析する高速液体クロマトグラ
フィ(HPLC)や,或いは赤外線を干渉させて得られ
る干渉曲線をフーリエ変換して当該物質の性質を分析す
るフーリエ変換赤外分光分析法(FI−IR)の前処理
(物質の抽出工程)として、従来より比較的多く活用さ
れている。
【0003】この超臨界流体抽出法にあって、通常は、
ガラス製の回収容器に取り出されるか、或いは、ト
ラップカラムに保持させる、という手法をもって、抽出
物を収集するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記抽
出物質収集方法にあって、のガラス製の回収容器にて
取り出す方法は、開放系で回収後に希釈するようなシス
テムとなっているため、成分濃度に変化をきたす場合
(目的成分の漏出等)が生じ、厳密なデータ管理を行う
には信頼性の点で難点がある。
【0005】また、のトラップカラムに保持させる方
法は、抽出物質に応じて当該トラップカラム内の充填材
(抽出物質を捕集し又は濃縮するもの)を変えなければ
ならず、そのために多くの時間と手間がかかるという不
都合が生じていた。
【0006】このため、昨今にあっては、複数のトラッ
プカラムを予め準備し、充填材を取り替えることなく、
異なった物質の抽出には異なったトラップカラムを使用
するという、トラップカラムの使い分けが行われてい
る。
【0007】しかしながら、この場合、トラップカラム
は高圧(200kg/cm2 以上)の超臨界流体に耐え
られるように形成されているため、一個当たりの単価が
数万円となっており、耐圧素材による耐圧加工及び充填
材の充填作業等もあって原価の低減が期待できない状態
となっている。このため、複数のトラップカラムを準備
するにも限界が生じており、この点が超臨界流体抽出法
による物質抽出に際しての最大の欠点となっていた。
【0008】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とく、抽出物の捕集用カートリッジとして耐
圧構造を有しない通常の試料分析用のカートリッジの使
用を可能とし、これによってトラップカラムを使用した
場合と同等の機能をもって超臨界流体により所定の部材
から物質抽出を有効に成し得るランニングコストの低減
を図った物質抽出装置を提供することを、その目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、被抽出物質
含有の所定の素材を収納する抽出容器と、この抽出容器
内にCO2 等の所定の超臨界流体を注入した後これを取
り出す超臨界流体移送系と、この超臨界流体移送系の下
流側に配設され抽出容器から送り出される超臨界流体を
導入するカラム機構と、このカラム機構の流体出口側を
外部操作によって大気に開放する手段とを備えている。
【0010】そして、このカラム機構を、固相抽出用等
のプラスチック製のカートリッジと、このカートリッジ
を着脱自在に収納する圧力容器とにより構成すると共
に、この圧力容器に、カートリッジ内への超臨界流体の
導入および送出を案内する導入配管部および送出配管部
とを設ける、という構成を採っている。これによって前
述した目的を達成しようとするものである。
【0011】
【作 用】まず、カートリッジ12を圧力容器11内に
セットし、続いて該圧力容器11を超臨界流体移送系に
組み込む。ここで、カートリッジ12内の残存溶剤を洗
い出すため、CO2 ポンプ1Aを作動させて超臨界流体
移送系2内の圧力を250〔kg/cm2 〕以上に設定
する。これによってカートリッジ12内が洗浄される。
【0012】この場合、カートリッジ12はその外周囲
が同一形状の凹部を備えた圧力容器11内に収納されて
いるので、内部が高圧流体で充満されても十分これに耐
えることができる。
【0013】続いて、カートリッジ12の下流側を開放
し、これによって超臨界流体と共に運ばれてくる抽出物
がカートリッジ12内にトラップされる。
【0014】そして、カートリッジ12内での抽出物の
トラップが完了した場合には、カートリッジ12を取り
出して当該カートリッジ12から所定の溶媒によって抽
出物を溶出しガラス容器に収容する工程と、超臨界流体
移送系2内の圧力を再び高圧に設定して装置の流路を超
臨界流体クロマトグラフィに変えてカートリッジ12内
の抽出物を高圧をもって分離カラム6側に押し出す工程
のいずれかが選択される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図5に
基づいて説明する。
【0016】まず図1において、符号1は被抽出物質含
有の所定の素材Mを収納する抽出容器を示す。この抽出
容器1には、当該抽出容器1内にCO2 等の所定の超臨
界流体(以下、「液化炭酸ガス」という)を注入した後
これを取り出す超臨界流体移送系2が併設されている。
この超臨界流体移送系2は、液化炭酸ガスを収納した液
化ガス収納容器2Aと、この液化ガス収納容器2A内か
ら液化炭酸ガスを取り出して所定の圧力を印加し超臨界
流体として前述した抽出容器1内に注入するCO2 ポン
プ1Aと、このCO2 ポンプ1Aからの超臨界流体を抽
出容器1に送り込み或いは他の部分に送り出す切替えバ
ルブ3Aとを備えている。
【0017】この超臨界流体移送系2の下流側には、抽
出容器1から送り出される液化炭酸ガスを導入するカラ
ム機構4が、配設されている。このカラム機構4では、
液化炭酸ガスによって運ばれてきた所定の物質が捕集さ
れ或いは濃縮されるようになっている。
【0018】このカラム機構4の流体出口側には、該カ
ラム機構4内の液化炭酸ガスの高圧流体を外部操作によ
って大気に開放し或いは当該高圧流体の圧力を所定の圧
力に設定制御する第1の背圧制御手段5が装備されてい
る。符号3Bは切替えバルブを示す。
【0019】また、前述した切替えバルブ3Bの下流側
には、カラム機構4を通過した高圧流体を導入して分析
する分離カラム6が装備されている。符号3Cは分離カ
ラム6への超臨界流体の入出力を切り替える切替えバル
ブを示す。
【0020】この分離カラム6は、前述した第1の背圧
制御手段5によって設定された高圧によって前述したカ
ラム機構4から押し出された抽出物質を超臨界流体クロ
マトグラフィによって分析するようになっている。
【0021】この分離カラム6で分析された抽出物質
は、UV−VIS検出器7を介して送りだされ、ガラス
製の回収容器9で取り出される。この場合、UV−VI
S検出器7では光学的手法によって超臨界流体の濃度が
測定され、これによって抽出物質の有無を検出し得るよ
うになっている。また、このUV−VIS検出器7の出
力段には、第2の背圧制御手段8が装備されている。こ
の第2の背圧制御手段8により、上述したUV−VIS
検出器7を含む超臨界流体の流路内が所定の圧力に設定
され、また、回収容器9での回収に際しては、当該第2
の背圧制御手段8によってその回収容器9側が開放され
大気圧に設定される。
【0022】カラム機構4は、本実施例では、図2に示
すように、圧力容器11と、この圧力容器11内に収納
されるプラスチック製のカートリッジ12とにより構成
されている。
【0023】この内、プラスチック製のカートリッジ1
2としては、試料分析用として作成され且つ試料保持剤
が収納されたもの,例えば,従来より一般に多用されて
いる固相抽出用のカートリッジ(数百円/1個)が使用
されている。
【0024】また、圧力容器11は、本実施例では図2
に示すように、超臨界流体の導入側と送出側に分けて二
分された一方と他方の容器本体11A,11Bによって
形成されている。符号13A,13Bはカートリッジ1
2を収納した容器本体11A,11Bを固定する固定ボ
ルトを示す。
【0025】この各容器本体11A,11Bから成る圧
力容器11には、その内部に、前述したカートリッジ1
2の外形と同一形状でほぼ同一寸法の凹部11a,11
bが形成されている。また、一方と他方の容器本体11
A,11Bの嵌合部分には、シール用の環状ゴム部材1
2AおよびOリング14が装備され、更に前述した超臨
界流体の送出側に、シール用のOリング15が装備され
ている。
【0026】図3ないし図4にカートリッジ12の例を
示す。この内、図3では部分的なシール材として環状板
ゴム部材12A,12BとOリング12eを装備した場
合を示し、図4では部分的なシール材としてOリング1
2E,12F,12eを装備した場合を示す。
【0027】また、図2において、符号16A,17A
はそれぞれ配管用ねじを示し、符号16B,17Bはそ
れぞれ超臨界流体用の配管を示す。また、符号16a,
17aはそれぞれ配管用ねじ穴を示す。即ち、配管用ね
じ16Aと配管16Bと配管用ねじ穴16aとにより導
入配管部16が構成され、配管用ねじ17Aと配管17
Bと配管用ねじ穴17aとにより送出配管部17が構成
されている。
【0028】次に、上記実施例の動作を図5に基づいて
説明する。
【0029】まず最初に、カートリッジ12内の不純物
を除去するため、内部をメタノール等の溶剤で流し込出
す(ステップS1)。次に、カートリッジ12を圧力容
器11内にセット(ステップS2)し、続いて当該圧力
容器11を装置にセットする(ステップS3)。ここ
で、前述したステップS1において使用したメタノール
等の残存溶剤を洗い出すため、CO2 ポンプ1Aを作動
させて超臨界流体移送系2内の圧力を250〔kg/c
2 〕以上に設定する。これによってカートリッジ12
が洗浄される(ステップS4)。
【0030】この場合、カートリッジ12はその外周囲
が同一形状の凹部11a,11bを備えた圧力容器11
内に収納されているので、内部が高圧流体で充満されて
も十分これに耐える事が出来るようになっている。
【0031】続いて、カートリッジ12の下流側を開放
し、これによって超臨界流体と共に運ばれてくる抽出物
がトラップされる(ステップS5)。ここで、カートリ
ッジ12が予め洗浄されている場合は、ステップS3か
らステップS5に直接移行してもよい。
【0032】ここで、カートリッジ12内での抽出物の
トラップが完了した場合、カートリッジ12を取り出し
て当該カートリッジ12から所定の溶媒によって抽出物
を溶出しガラス容器に収容する工程(ステップS7,S
8)と、超臨界流体移送系2内の圧力を再び高圧に設定
して装置の流路を超臨界流体クロマトグラフィに変えて
カートリッジ12内の抽出物を高圧をもって分離カラム
6側に押し出す工程(ステップS6)のいずれかが選択
される。この選択は、装置の使用目的によって選択され
る。
【0033】即ち、前述した超臨界流体クロマトグラフ
ィにによる分析に際してはステップS6が選択され、ま
た、前述したフーリエ変換赤外分光分析法(FI−I
R),高速液体クロマトグラフィ(HPLC)による分
析に際しては、ステップS7,S8が選択される。
【0034】以上のように、本実施例では、圧力容器1
1内に比較的安価な固相抽出用のカートリッジ12を収
納するようにしたので、目的成分の補集に合わせて当該
予め複数のカートリッジ12を容易に準備することがで
き、補集後のカートリッジ12を装置内から容易に取り
出すと共に、適当な溶媒(メタノール,アセトニトリル
等)にて目的成分を容易に溶出させることができ、この
ため、超臨界流体で抽出した物質を容易に他の分析方法
の試料,例えば上述した高速液体クロマトグラフィ(H
PLC)用の分析試料とすることができるという利点が
ある。
【0035】また、上述した固相抽出用のカートリッジ
12は、前述した従来例におけるトラップカラムの場合
と同様に、100倍,1000倍の濃縮が可能であるた
め、高濃縮率をもって微量成分の分析も容易になし得る
という利点がある。
【0036】ここで、前述した圧力容器11の他の例
を、図6ないし図12に基づいて説明する。
【0037】まず、図6に示す圧力容器21は、前述し
た図2の場合と同様に、超臨界流体の導入側の一方の容
器本体21Aと、超臨界流体の送出側の他方の容器本体
21Bとにより形成されている。符号13A,13Bは
カートリッジ12を収納した容器本体21A,21Bを
固定する固定ボルトを示す。
【0038】この各容器本体21A,21Bから成る圧
力容器21には、その内部に、前述したカートリッジ1
2の外形と同一形状でほぼ同一寸法の凹部21a,21
bが(型溝状に)形成されている。また、一方と他方の
容器本体21A,21Bの嵌合部分には、シール用の環
状ゴム部材22およびOリング24が装備され、更に前
述した超臨界流体の導入側にはシール用のOリング25
が,また送出側は環状ゴム部材23が装備されている。
【0039】また、この図6に示す一方の容器本体21
Aには、前述した凹部21aに連なる超臨界流体用の配
管26Aがロー付等によって固着され、同様に、他方の
容器本体21Bにも、前述した凹部21bに連なる超臨
界流体用の配管26Bがロー付等によって固着されてい
る。この各配管26A,26Bには、それぞれ配管用ね
じ27A,27Bが装備され、中継部材等にその流路が
密封連通されるようになっている。その他の構成は前述
した図2の実施例と同一となっている。
【0040】このようにしても前述した図2における圧
力容器11と同一の作用効果を得ることができる。
【0041】次に、図7に示す圧力容器31について説
明する。この図7に開示した圧力容器31は、前述した
図2の場合と同様に、超臨界流体の導入側の一方の容器
本体31Aと、超臨界流体の送出側の他方の容器本体3
1Bとにより形成されている。この内、とくに他方の容
器本体31Bが、前述したカートリッジ12の中央部分
をその中心線に沿って二箇所に区画して直接支持する中
央支持部材31Ba,31Bbと、これら各中央支持部
材31Ba,31Bbを収納すると共に前述したカート
リッジ12の流体送出部を支持する容器枠体31Bcと
により構成されている。その他の構成は前述した図2の
実施例と同一となっている。
【0042】このようにしても前述した図2における圧
力容器11と同一の作用効果を得ることができるほか、
他方の容器本体31Bの各構成部材を三箇所で同時に加
工し得るので、迅速に且つ高精度に加工することができ
る。
【0043】次に、図8に示す圧力容器33について説
明する。この図8に開示した圧力容器33は、前述した
図6の場合と同様に、超臨界流体の導入側の一方の容器
本体33Aと、超臨界流体の送出側の他方の容器本体3
3Bとにより形成されている。この内、一方の容器本体
33Aは、その中央部が他方の容器本体33B内に突出
した突出部33Aaを有している。この一方の容器本体
33Aの突出部33Aaに対応して、他方の容器本体3
3Bの中央部には凹部33Baが形成されている。
【0044】そして、この一方の容器本体33Aの突出
部33Aaの先端面を他方の容器本体33Bに対する分
割面として、前述した図6の場合と同様に、カートリッ
ジ12の外形と同一形状でほぼ同一寸法の凹部33a,
33bが、型溝状に(カートリッジ収納用として)形成
されている。
【0045】また、この図8に開示した圧力容器33に
あっては、一方の容器本体33Aと他方の容器本体33
Bとを固定する複数の固定ボルト33Kの内、少なくと
も一箇所の固定ボルト33Qが二重ナット構造となって
いる。また、一方の容器本体33Aと他方の容器本体3
3Bの分割面に於けるシール部材として、全面にわたっ
てゴム製の円盤状シール部材33E,33Fが装備され
ている。その他の構成は前述した図6の実施例と同一と
なっている。
【0046】このようにしても前述した図2における圧
力容器11と同一の作用効果を得ることができるほか、
一方の容器本体33Aの中央部が他方の容器本体33B
内に突設され,且つ複数の固定ボルトの一箇所が二重ナ
ット構造となっていることから、外力或いは外部振動当
に対しても一方と他方の各容器本体33A,33Bが位
置ずれを起こすことなく堅牢にカートリッジ12の内挿
状態を維持し得るという利点がある。
【0047】次に、図9に示す圧力容器35について説
明する。この図9に開示した圧力容器35は、前述した
図8の場合と同様に、超臨界流体の導入側の一方の容器
本体35Aと、超臨界流体の送出側の他方の容器本体3
5Bとにより形成されている。この内、一方の容器本体
35Aは、その中央部が大きく切除された断面U字状に
形成され、そのU字状凹部内に他方の容器本体35Bが
着脱自在に挿入された状態となっている。
【0048】そして、この一方の容器本体35Aの凹部
の内底面を他方の容器本体35Bに対する分割面とし
て、当該一方の容器本体35Aと他方の容器本体35B
の各々に、前述した図6の場合と同様に、カートリッジ
12の外形と同一形状でほぼ同一寸法の凹部35a,3
5bが、型溝状に(カートリッジ収納用として)形成さ
れている。
【0049】この場合、カートリッジ12の周囲の耐圧
構造および超臨界流体の導入および送出の流路構造につ
いては前述した図8の場合と同一となっている。
【0050】符号35Cは環状のシールプレートを示
す。このシールプレート35Cは、一方の容器本体35
Aと他方の容器本体35Bの分割当接面に介装されてい
る。
【0051】また、この図9に示す圧力容器35にあっ
ては、前述した図8のボルト33K等による連結固定手
段に代えて、その一方と他方の各容器本体35A,35
Bを図9に示すように両端部から挟み込んで両者を一体
化する容器保持機構36が併設されている。
【0052】この容器保持機構36は、コ字状の枠体3
6Aと、この枠体36Aの一方の端部に設けられた円盤
状の固定保持部36Bと、枠体36Aの他方の端部に設
けられた可動保持部36Cとにより構成されている。
【0053】この内、可動保持部36Cは、枠体36A
に設けられたねじ穴36Aaと、このねじ穴36Aaに
螺合し前述した圧力容器35の一方の容器本体35Aを
他方の容器本体35B側に押しやる押圧ねじ部36Ca
と、この押圧ねじ部36Caの外端部に螺合され当該押
圧ねじ部36Caを二重ねじの手法で固定する蝶ナット
36Cbとにより構成されている。符号36Ceは押圧
ねじ部36Caの先端部に固定された円盤状の押圧保持
部を示す。
【0054】このようにしても前述した図8における圧
力容器33と同一の作用効果を得ることができるほか、
一方の容器本体35Aと他方の容器本体35Bとを、特
にボルトを使用することなく固定し得ることから、カー
トリッジ12の収納および取り出し作業を迅速に行うこ
とができ、従って物質抽出作業を迅速になし得るという
利点がある。
【0055】次に、図10に示す圧力容器37について
説明する。この図9に開示した圧力容器37は、前述し
た図8の場合と同様に、超臨界流体の導入側の一方の容
器本体37Aと、超臨界流体の送出側の他方の容器本体
37Bとにより形成されている。この内、一方の容器本
体37Aは、その直径が前述したカートリッジ12の最
大直径部分よりも大きい直径からなるねじ部37Aaを
備えたボルト状に形成され、また、この一方の容器本体
37Aのねじ部37Aaに対応して,他方の容器本体3
7Bに、ねじ穴37Baが形成されている。符号37A
bは一方の容器本体37Aに設けられたボルトヘッドを
示す。
【0056】そして、この一方の容器本体37Aのねじ
部37Aaの先端面を他方の容器本体37Bに対する当
接面として、カートリッジ12の外形と同一形状でほぼ
同一寸法の凹部37a,37bが、前述した図8の場合
と同様に、一方と他方の各容器本体37A,37B内に
型溝状に(カートリッジ収納用として)形成されてい
る。
【0057】ここで、この凹部37a,37bに収納さ
れるカートリッジ12の周囲の耐圧構造および超臨界流
体の導入および送出の流路構造については前述した図8
の場合と同一となっている。
【0058】この図10に示す圧力容器37は、このよ
うに、一方の容器本体37Aと他方の容器本体37Bと
が直接螺合した構造となっているため、前述した図8の
場合と同様の性能を維持しつつ,更に加えて固定用のボ
ルトが不要となり、このため全体的に小型化することが
できるという利点がある。
【0059】次に、図11に示す圧力容器39について
説明する。この図11に開示した圧力容器39は、前述
した図6の場合と同様に、超臨界流体の導入側の一方の
容器本体39Aと、超臨界流体の送出側の他方の容器本
体39Bとにより形成されている。この各容器本体39
A,39Bから成る圧力容器39には、その内部に、前
述したカートリッジ12の外形と同一形状でほぼ同一寸
法の凹部39a,39bが型溝状に(カートリッジ収納
用として)形成されている。
【0060】一方の容器本体39Aは、他方の容器本体
39B側が開口された断面U字状に形成され、その底面
が平坦に形成されて前述した他方の容器本体39Bとの
当接面を構成している。
【0061】また、一方の容器本体39AのU字状の凹
部はねじ穴部39Aaをなし、このねじ穴部39Aa
に、前述した他方の容器本体39Bの周囲に形成された
ねじ部39Baが螺合されるようになっている。これに
より、一方の容器本体39Aと他方の容器本体39Bと
は、前述した図6の場合とは異なりボルトに依存するこ
となく螺子機構によって連結されるようになっている。
その他の構成は前述した図6の場合と同一となってい
る。
【0062】このようにしても、前述した図6の場合と
同一の作用効果を有するほか、とくに連結固定用のボル
トが不要となり、このため全体的に小型化することがで
きるという利点がある。
【0063】次に、図12に示す圧力容器41について
説明する。この図12に開示した圧力容器41は、超臨
界流体の導入側の一方の容器本体41Aと、超臨界流体
の送出側の他方の容器本体41Bとにより形成されてい
る。この各容器本体41A,41Bから成る圧力容器4
1には、その内部に、前述したカートリッジ12の外形
と同一形状でほぼ同一寸法の凹部41a,41bが型溝
状に(カートリッジ収納用として)形成されている。
【0064】そして、この図12に示す圧力容器41に
あっては、全体的には前述した図11の場合と同様に構
成され、相互間の連結構造として図11の場合の螺子機
構に代えて押圧回転係合機構42が採用されている。
【0065】この押圧回転係合機構42は、断面U字状
の一方の容器本体41Aの内壁部分に設けられた少なく
とも二個の突起部42a,42bと、この各突起部42
a,42bに係合して当該突起部42a,42bの移動
を案内し且つ係止する前述した他方の容器本体41Bに
形成されたL字状ガイド溝42A,42Bとにより構成
されている。その他の構成は前述した図11の場合と同
一となっている。
【0066】このようにしても、前述した図11の場合
と同一の作用効果を有するほか、とくに連結固定用の螺
子機構に代えて押圧回転係合機構42を採用したので、
カートリッジ12の着脱をより迅速に且つ正確になし得
るという利点がある。
【0067】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、抽出物の補集用カートリッジとし
て耐圧構造を有しない通常の試料分析用のカートリッジ
(例えば固相抽出用のカートリッジ)を使用可能とした
ので、前述した従来例におけるトラップカラムを使用し
た場合と同等の機能をもって超臨界流体による物質抽出
を有効に成し得るばかりでなく、ランニングコストを大
幅に低減することができるという従来にない優れた物質
抽出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部省略した全体的構
成図である。
【図2】図1内に開示したカラム機構部分を示す一部省
略した分解説明図である。
【図3】図2内に開示したカートリッジ部分におけるシ
ール部材の他の例を示す説明図である。
【図4】図2内に開示したカートリッジ部分におけるシ
ール部材の更に他の例を示す説明図である。
【図5】図1に開示した実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図6】図1に開示したカラム機構の他の例を示す断面
図である。
【図7】図1に開示したカラム機構の更に他の例を示す
断面図である。
【図8】図1に開示したカラム機構の変形例を示す断面
図である。
【図9】図1に開示したカラム機構の蝶ナットを装備し
た簡易型の例を示す断面図である。
【図10】図1に開示したカラム機構の小型化の例を示
す断面図である。
【図11】図1に開示したカラム機構の他の小型化の例
を示す断面図である。
【図12】図1に開示したカラム機構の更に他の小型化
の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 抽出容器 2 超臨界流体移送系 4 カラム機構 5 背圧制御手段としての第1の背圧制御手段 11 圧力容器 16 導入配管部 17 送出配管部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被抽出物質含有の所定の素材を収納する
    抽出容器と、この抽出容器内にCO2 等の所定の超臨界
    流体を注入した後これを取り出す超臨界流体移送系と、
    この超臨界流体移送系の下流側に配設され前記抽出容器
    から送り出される超臨界流体を導入するカラム機構と、
    このカラム機構の流体出口側を外部操作によって大気に
    開放する背圧制御手段とを備え、 前記カラム機構を、固相抽出用等のプラスチック製のカ
    ートリッジと、このカートリッジを着脱自在に収納する
    圧力容器とにより構成すると共に、 この圧力容器に、前記カートリッジ内への超臨界流体の
    導入および送出を案内する導入配管部および送出配管部
    とを設けたことを特徴とする物質抽出装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力容器は、前記超臨界流体の導入
    側と送出側とに二分割可能に構成されていることを特徴
    とした請求項1記載の物質抽出装置。
JP19768494A 1994-07-29 1994-07-29 物質抽出装置 Withdrawn JPH0843370A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016031008A1 (ja) * 2014-08-28 2016-03-03 株式会社島津製作所 分析装置

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WO2016031008A1 (ja) * 2014-08-28 2016-03-03 株式会社島津製作所 分析装置

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