JPH084317B2 - カラ−画像読取装置 - Google Patents

カラ−画像読取装置

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JPH084317B2
JPH084317B2 JP61257547A JP25754786A JPH084317B2 JP H084317 B2 JPH084317 B2 JP H084317B2 JP 61257547 A JP61257547 A JP 61257547A JP 25754786 A JP25754786 A JP 25754786A JP H084317 B2 JPH084317 B2 JP H084317B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、カラー原稿を読取るカラー画像読取装置に
関する。
〔従来技術〕
従来のデジタル的なカラー複写機は固体撮像素子6で
読み取られた信号R.G.Bは、対数変換器で対数変換さ
れ、マスキングを行う一次変換器でプリント出力である
Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の信号が作
られ、この信号によりカラートナーまたはカラーインク
の量を制御し、原稿のコピーを作成する。かかるプリン
ターは、入力側の色信号(刺激値)に相等する信号に対
し、忠実に再現することはむずかしい。その理由は次の
ことによる。コピーの目的とすることは、原稿1とコピ
ー21の色が同じになることすなわち条件等色X≡X′,Y
≡Y′,Z≡Z′になることである。
X′,Y′,Z′は、コピーの3刺激値であり、XYZは原
稿の3刺激値である。そのためには、まず読取系の特性
は色度計と同じ原理にしておく必要がある。
プリンターの特性として入力信号(Y,M,C)からコピ
ーされたものの3刺激値(X′,Y′,Z′)への変換関数
をfとし、色処理系の変換をhとし、読取装置6の変換
をgとすれば、色処理系と読取装置の合成した変換h・
gのもつべき変換はfの逆変換f-1となる。しかしなが
らf-1は非線形な複雑な変換であるので電気回路に組む
のはむずかしい。そこで近似的に対数変換器と1次変換
器のような簡単な回路にしてある。
そのために原稿とコピーの色を完全に一致させること
は不可能である。しかしながらカラー複写機を利用する
側からすれば不都合が生じることになる。
従って、カラー読取装置に限ってみても、カラー読取
装置はカラー原稿の正確な色を認識していない事にな
る。
〔目的〕
本発明は、カラー画像読取装置に色度計としての機能
をもたせようとするものである。
〔実施例〕
第1図は本発明に利用される原稿読み取り装置であ
る。
原稿載置台ガラス2におかれた原稿1は原稿照明系
(ランプ,反射笠)3により照明される。照明された原
稿1は結像素子アレイ4により赤外カツトフイルター5
を介してカラー固体撮像素子6上に結像される。原稿を
スキヤンする場合は、光学系全体9が第1図に図示され
た矢印に向って移動する。
カラー固体撮像素子6は、第6図に示すように千鳥配
列になっておりそのうちの1チツプ8は第6図(b)に
示すように光電変換素子の1画素ごとにR,G,Bのフイル
ターがつけてある構成になっている。次に信号の流れを
説明する。適当なクロツク信号により、各画素ごとにた
くわえられた電荷がシフトレジスタを介して外部にシリ
アルに転送される。転送されたシリアル信号は3画素ご
とにラツチするタイミングにより、R,G,Bの画素信号が
分離され取り出される。取り出された信号は1次変換回
路11を介しA/Dコンバーター10を介してデジタル信号に
変換され1方は画像表示装置12また他方は、色度及び色
差演算回路13にはいる。
この時、デジタイザー7により指定された位置信号に
より指定された位置のカラー信号がはいってきた時のみ
色差演算を行う。
計算された結果は第2図(b)の表示パネル14上に表
示される。
次に色度・色差を測定する方法について述べる。
色を識別することは人間の目の特性に合わせた信号の
読み取りを行うことにほかならない。この場合基本とな
るのは第4図に示すような等色関数(CIE及びJISにより
2°視野,10°視野のものが規定されている)を利用す
ることになる。また、物体色(今の場合原稿)を測定す
る場合、物体を人間が見る場合に物体を照明する色評価
光源(CIE,JISではC光源、D65光源を望ましいとしてい
る)が大切な役割をする。先程の等色関数に色評価光源
のエネルギー分布を各波長ごとにかけ合わせたものを重
価係数とよぶ。以上のことから等色関数または重価係数
の分光分布になるようにカラー画像読み取り装置の撮像
特性を合わせることが望ましい。これは、ルーター条件
として知られている。
しかしながら世の中に存在する光源,フイルター,光
電変換素子の分光特性を利用して組合せることはむずか
しいし、また実用的ではない。
そこで考えられるのが等色関数または重価係数の1次
変換された特性に撮像特性を合わせる方法である。
この方法であれば、撮像特性の自由度が増す。撮像特
性第3図(l)γ(λ),g(λ),b(λ)は光源S
(λ)第3図(a)の実線、ガラス・フイルター等の透
過率F(λ)第3図(a)の1点鎖線、固体撮像素子の
分光感度(色分離のR.G.Bフイルターの透過率を含む)
γ(λ),g0(λ),b0(λ)第3図(a)の点線の
かけ算で表わされる(λは波長)。
すなわち γ(λ)=S(λ)・F(λ)・γ(λ) g(λ)=S(λ)・F(λ)・g0(λ) b(λ)=S(λ)・F(λ)・b0(λ) したがって撮像特性γ(λ),g(λ),b(λ)が等色
関数第4図(λ),(λ),(λ)または重価係
数ρ(λ)・(λ),ρ(λ)・(λ),ρ(λ)
・(λ)の1次変換になっていればよい。(ρ(λ)
は色評価用光源ex,C光源D65光源) そして、それは次のようにして評価できる。ただし、
話が重複するので重価係数を対象に話を進める。
理想的には、下式で表わせる場合である。
実際には、上式での完全な等号はむずかしいので、き
わめて等号に近くなるように係数aijを決めて重価係数
とのズレを評価することにより撮像特性の良否の判定を
する。
という評価関数を定義して以下最少2乗法により係数a
ijを決定する。
φγ(λ)について説明する。φγ(λ)はパラメー
ターa11,a12,a13について線形であるので偏微分により
極値を求める。
上の3つの式はパラメーターa11,a12,a13の3つなの
で解けて、a11,a12,a13がまとまる。また求まったa11,a
12,a13をφg(λ)の式に入れれば重価係数と撮像特性
の1次変換とのズレ量が評価できる。同様にφγ
(λ)、φl(λ)についても行えるのでaijはすべて
求まり、この撮像特性の評価もできる。この方法によ
り、もっともよい撮像特性を決めておくとともに第5図
11の1次変換係数として求まったaijを入れておく。こ
の方法で計算すればたとえばNTSCのような規格の決った
色信号へも第5図11の1次変換係数を決めてやることに
より変換できる。
さて、次に色度の計算方法いついて述べる。色度の計
算は次のように行う。指定された原稿の反射率R(λ)
を用いて、刺激値X,Y,Zは、 P=X+Y+Zとおく x=X/P,y=Y/Pとなり 色度は(x,y,Y)で表わされる。また、X,Y,Zを使えば、
他の色度系(L*,a*,b*,L*,u*,v*)等にも変換できる。
さきほど求めた1次変換係数aijを用いて得られる撮
像特性の1次変換後の特性を{ρ(λ)(λ)}′,
{ρ(λ)(λ)}′,{ρ(λ)(λ)}′とし
ておけば第5図の1次変換器11から演算装置13に向かう
信号X0,Y0,Z0は次の式にしたがった信号値となる。
は原稿として標準白板を読み取った時の出力補正値であ
る。
この出力軸X′,Y′,Z′から刺激値X,Y,Zに対応する
出力X″,Y″,Z″にするには次のような演算をほどこせ
ばよい。
X″=X′・X0′/Y0′ Y″=Y′ Z″=Z′・Z0′/Y0′ この出力X″,Y″,Z″を使えば、あとは色度の計算と
同じ計算をすればよいことになる。
次に色差の計算、一般に色差は均等色空間なるものを
3刺激値X,Y,Zから作り(例えばL*,a*,b*,L*,u*,v*とい
ったもの)その空間での色度を用いて計算する。
デジタイザにより指定された2点の出力を(X1″,
Y1″,Z1″),(X2″Y2″,Z2″)とし、それより作ら
れる色度を(L1 *,a1 *,b1 *),(L2 *,a2 *,b2 *)とすれ
ば色差は により求められる。
以上のようにして色度・色差を求める演算を第5図13
は行う。
計算された結果を表示装置14に別表示する。
〔効果〕
以上説明したようにカラー画像読取装置が簡単な色度
計として利用できるようになり応用範囲が広くなるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は夫々本発明実施例の原稿読取装置の断
面図及び立体図、 第3図は撮像特性の説明に利用する分光特性図、 第4図は等色関数の分光特性図、 第5図は、信号処理系のブロツク図、第6図は固体撮像
素子の説明図である。 図において1は原稿、2は原稿載置台ガラス、3は原稿
照明装置、4は結像素子アレイ、5は赤外カツトフイル
ター、6は固体撮像素子、7はデジタイザー、8は固体
撮像素子6の1チツプ、9は光学系ユニツト、10はA/D
コンバータ、11は色信号の1次変換回路、12は画像表示
装置、13は演算装置、14は色度・色差表示装置である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー原稿を電気信号に変換して読取る読
    取手段、前記原稿の任意の位置を指定する指定手段、前
    記指定手段により指定された位置の色度又は色差を前記
    読取手段の出力電気信号から求める演算手段、及び前記
    演算手段の演算結果を表示する表示手段より成ることを
    特徴とするカラー画像読取装置。
JP61257547A 1986-10-28 1986-10-28 カラ−画像読取装置 Expired - Fee Related JPH084317B2 (ja)

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