JPH084312B2 - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JPH084312B2
JPH084312B2 JP60144226A JP14422685A JPH084312B2 JP H084312 B2 JPH084312 B2 JP H084312B2 JP 60144226 A JP60144226 A JP 60144226A JP 14422685 A JP14422685 A JP 14422685A JP H084312 B2 JPH084312 B2 JP H084312B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は画像の記録されたフイルムを露光し、露光さ
れたフイルムの透過光により画像を読取る画像読取り装
置に関するものである。
(従来技術) 従来、多量に発生する文書等の情報をマイクロフイル
ムに高密度に記録し、必要に応じてその都度マイクロフ
イルムの記録画像を読取って記録紙上に記録する如くの
装置が提案されている。
この様な装置においては、マイクロフイルムを光源に
よって露光し、マイクロフイルムの透過光の明暗をCCD
等のイメージセンサによって検出し、これを電気的な画
像信号として出力する。
この読取り出力の画像信号を例えば白、黒を表わす2
値信号に変換するには、一般に予め定められた固定閾値
と画像信号との比較がなされる。しかしながら、マイク
ロフイルムに記録されている画像濃度は撮影条件等によ
り異なる。従って固定閾値を用いて2値化を行なったの
では出力画像が黒ずんでしまったり、或いはかすれたり
してしまう不都合を生じる。そこで、記録画像濃度によ
り閾値を異ならしめることが考えられる。
この様に、記録画像濃度により閾値を決定するため
に、マイクロフイルムの透過光量を光電的に検出され
る。しかしながら、フイルム上に記録された画像のサイ
ズや画像の記録位置は不均一であり、例えばフイルム全
域の透過光により閾値を決定したのでは非画像領域の透
過光が閾値決定に影響してしまい、正確な画像濃度が検
出できない。
(目的) 本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、マイク
ロフィルム等のフィルムに記録された画像の読み取りに
際し、所定の範囲の画像に対して適切な処理が可能な画
像読取り装置を提供することを目的とする。
〔実施例〕
以下、本発明を好ましい実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明を適用したマイクロフイルム読取り装
置の概略構成図である。
図において、フイルムFのこま31aおよび31bは、ハロ
ゲンランプ32から発射され、集光ンズ33により集光され
た光に照明される。このように照明されたフイルムFの
こま31aおよび31bの各画像は、結像レンズ34および固定
ミラー35からなる光学系を介してCCD(電荷結合素子)
などから構成される1次元ライセンサ36の走査面上に結
像する。この1次元ライセンサ36は、平行に配置した1
対の案内ガイド37および38に案内されて往復動自在なキ
ヤリツジ39に固定されている。また、キヤリツジ39はモ
ータ41からの回転を直線運動とするワイヤ40に固定させ
ているので、モータ41の駆動によって、1次元ラインセ
ンサ36はその主走査方向に対して垂直な副走査方向に移
動し、画像情報を読み取る。この様にして画像を読取っ
て得た画像信号は2値化されて出力する。
装置本体側には、読み取り走査の開始を検出するフオ
トインタラプタ43が配置されており、キヤリツジ39に固
定した遮光板44がキヤリツジ39の移動に伴なってフオト
インタラプタ43の光を遮光すると、フオトインタラプタ
43は読取走査の開始タイミング信号を発生する。
他方、結像レンズ34と固定ミラー35との間には、切換
ミラー45が配置されており、フイルムFのこま4aおよび
4bの各画像は、切換ミラー45や投影レンズ46などを介し
て表示手段としてのスクリーン47上にも拡大結像され
る。このスクリーン47上には、ハーフサイズ画像の読み
取り枠1と、フルサイズ画像の読み取り枠2とがそれぞ
れ印刷されている。そして、読み取り画像信号にて記録
紙上に像形成する図示していないレーザービームプリン
タにセツトされた記録紙が縦長であれば、読取枠1で囲
まれたハーフサイズ領域を読み取ってレーザビームプリ
ンタが印刷出力し、他方、その記録紙が横長であれば、
読取枠2で囲まれたフルザイズ領域を読取ってレーザビ
ームプリンタが印刷出力する。
第2図にラインセンサのアナログ画像信号を2値化す
るために用いられる閾値を設定する回路のブロツク図示
す。
本実施例においては、読取り装置の読取り位置にセツ
トされている画像を2回読取る。そして、1回目の読取
りによってラインセンサから得たデータにより画像信号
の2値化のための閾値を決定し、2回目の読取りによっ
てラインセンサから出力される画像情報を1回目の読取
りデータにて決定された閾値により2値化する。
第2図において、1はランプであり、被写体(マイク
ロフイルム)Fを露光する。2はCCD等からなるライン
センサであり、マイクロフイルムFを透過した光により
被写体の画像を読み取る。ランプ1はランプ光量制御回
路16によってその通電量を制御することにより発光量が
読取るべきフイルムのベース濃度に応じて制御され、ラ
インセンサ2で被写体画像を最適な状態で読み取らしめ
る。
3はアナログ−デジタル変換器であり、ラインセンサ
2のアナログ画像信号を各画素の濃度を表わすNbitのデ
ジタル信号に変換する。
4は画像信号の明レベルのピーク値を検出するピーク
値検出回路である。このピーク検出回路4は、1走査に
よって得られる画像信号を複数ブロックに分割し、その
各ブロツクの画像信号のピーク値を検出するものであ
る。1走査によって得られる画像信号はブロック設定回
路5によって所定画素数単位に分割されてブロツク化さ
れる。
ブロック設定回路4は、1走査線をいくつかのブロツ
クに分割する回路であり、ラインセンサ2の各読取り走
査に同期した水平同期信号H.SYNCをカウント開始の同期
信号とするNビツトのタンタ分周回路である。そして、
単位ブロツクをNビツトと設定することにより1走査線
をNビツト毎に任意の数のブロツクに分割する。
第6図にこのブロツク設定回路4により一走査線の分
割動作を示す。第6図において、(1)は垂直同期信号
VSYNCであり、このVSYNCはラインセンサ2による一画面
の読取り開始に同期した信号である。(2)は水平同期
信号HSYNであり、このHSYNCはラインセンサ2の各主走
査に同期した信号である。ブロツク設定回路4はNビツ
トのカウンタ分周回路はHSYNCによりクリアされ、クロ
ツク制御回路11からのクロツクCLK1をカウントし、Nカ
ウント毎にリセツト信号RSIを第6図(4)の如くピー
ク値検出回路4に出力する。従って、第6図(5)に示
す如く、隣り合った2つのHSYNCの期間内、即ち一主走
査期間がブロツクBL1〜BLmの様にmブロツクに分割され
る。この分割数mは、マイクロフイルム上の記録画像の
文字,記号等の大きさを考慮して適宜設定される。
以上の様に、ブロツク設定回路4の出力を、ピーク値
検出回路4のリセツト信号RS1とすることにより、ピー
ク値検出回路4は常にブロツク毎のピーク値を検出す
る。
6はラインアドレス設定回路であり、副走査方向のア
ドレスエリアを設定する回路である。
また、7はブロツクアドレス設定回路であり、走査中
のブロツクエリアを設定する回路である。ラインアドレ
ス設定回路6とブロツクアドレス設定回路7にCpu10か
ら、nビツトのデータ(Do〜Dn)及びmビツトのデータ
(Do〜Dm)をプリセツトすることにより、画像信号を2
値化するための閾値を求めるに必要な第3図の如くの画
像エリア(閾値決定エリア)を設定する。第3図におい
て、51はラインセンサの読取りの全範囲を示し、52は閾
値決定エリアを示す。この様に、閾値を求めるために全
読取り範囲ではなく、それより小さなエリアを規定し、
このエリアから得られたピーク値のみを閾値決定のため
の有効なピーク値とする。これにより、フイルム上の画
像サイズや画像位置の不均一に対しても、画像以外のフ
イルム部分から得られたピーク値を無効とする。尚、こ
のエリアは常に画像が存在するであろうサイズ、位置に
設定することはもちろんである。
ラインアドレス設定回路6の実施例を第4図に示す。
これはカウンタ21と2つの比較器22,23及びアンドゲー
ト24,インバータ25から成り立っておりカウンタ21は画
像の一画面の読取期間を示すV、SYNC信号をカウント開
始の同期信号としてH、SYNC信号をカウントする。カウ
ンタ21のカウント出力はCpu10より出力される副走査方
向のエリア始点を表わすアドレス(Do〜Dm′)と比較器
22により比較され、またエリア終点を表わすアドレス
(Dm′+1〜Dm)と比較器23にて比較され、夫々の比較
器は一致したときから1信号を出力する。比較器22,23
の出力(比較器23の出力は反転される)の論理積をアン
ドゲート24により取ることによりエリアの始点から終点
まで1信号となるラインゲート信号(L,GT)を発生す
る。
以上により副走査方向のエリアをラインゲート信号に
より規定することが出来る。
次にブロツクアドレス設定回路7の実施例を第5図に
示す。これは、カウンタ26と2つの比較器27,28及びア
ンドゲート29、インバータ30より成り立っており、カウ
ンタ26はH、SYNC信号をカウント開始の同期信号とし
て、ブロツク設定回路5の出力であるRS1信号をカウン
トする。カウント出力は、Cpu10より出力される主走査
方向のブロツクエリア最初のアドレス(Do〜Dn′)と比
較器27により比較され、またブロツクエリア最後のアド
レス(Dn′+1〜Dn)と比較器28により比較され、夫々
の比較器は一致したときから1信号を出力する。各々比
較器27,28の出力(比較器28の出力は反転される)の論
理積をアンドゲート29により取ることによりエリアの始
点から終点まで1信号となるブロツクエリア信号(B、
GT)を設定する。
以上により主走査方向のエリアをブロツクエリア信号
により規定することが出来る。
第2図において、8はゲート回路でありブロツクアド
レス設定回路7により求められたブロツクエリアと、ラ
インアドレス設定回路6により求められたラインエリア
とで第3図に示す如くの2次元のエリア52を求め、ピー
ク値検出回路4で検出されたピーク値のうちそのエリア
52内の信号ピーク値だけを通す回路である。
第7図にブロツクエリア信号(B、GT)によるピーク
値の取込み動作を示す。尚、第7図において、(1)は
画像信号、(2)はブロツクエリア信号、(3)は後述
するラツチ回路9のラツチタイミングを決めるクロツク
CLK2、(4)はリセツト信号RS1、(5)はピークデー
タである。ブロツクアドレス設定回路はリセツト信号RS
1のカウント値が閾値決定エリアの始点を示すデータ(D
o〜Dn′)に達したならば、ブロツクエリア信号をハイ
レベルとする。これにより、ゲート回路8がピーク値検
出回路4の検出したピーク値を有効とする。
尚、この閾値決定エリアは、マイクロフイルム上の画
像の記録位置やサイズ等を考慮して、適宜設定される。
9はピーク値データをCLK2によってCPU10に取り込む
タイミングを設定するためのラツチ回路である。10は当
該装置を動作制御するためのマイクロコンピユータユニ
ツト(CPU)である。CPU10はラツチ9及び15のラツチデ
ータを夫々クロツク信号CLK2、CLK3の入力に同期して取
込む。11はクロツク制御回路であり、装置の動作基準と
なる各種タイミングクロツクを作成する回路である。
12は所定の手順で形成された閾値と画像信号を比較す
ることにより2値の画像信号を得るための比較器であ
る。
13は後述のベース濃度検出回路14の出力とCPU10から
の閾値情報TLI(Do〜Dp)とを加算し、比較器13に閾値
を供給する加算器である。
ベース濃度検出回路14の実施例を第8図に示す。図の
如くup/downカウンタ51と比較器52から成り立ってい
る。up/downカウンタ51の出力(BAO)とAD変換器3から
のデジタル画像信号sigとを比較し、予めCPU10によって
プリセツトされた値PRISETを加減算する。即ち、BAO>S
igの時にはup/downカウンタ51のカウントをダウンし、B
A<sigの時にはカウントをアツプする。
これらの様子を第9図で説明する。第9図はベースレ
ベルBAO(カウンタ出力)と、閾値レベルとsig(A/D出
力)との動作関係を示す図であり、(I)の領域、即ち
BAO>sigの領域ではup/downカウンタ51はカウントをダ
ウンする。(II)の領域、即ち閾値レベル≧sig>BAOの
領域ではup/downカウンタ51は比較器52の出力の状態(B
AO>sigの時にはカウントダウンし、BAO<sigの時には
カウントアツプするような状態)に応じて、カウントア
ツプカウントダウンを行う。(III)の領域及び(IV)
の点ではup/downカウンタ51はカウントを停止し、前の
カウント値を保持する。
このように動作することによって、デジタル画像信号
sigの最低レベル近くの値を求めることが出来、この最
低レベル近辺の値を近似ベース濃度とする。CLK3は近似
ベース濃度をCPU10に取込むタイミングを与えるサンプ
リングクロツクであり、任意に設定可能である。15は近
似ベース濃度信号をサンプリングクロツクCLK3によって
CPU10に取り込むためのラツチ回路である。
16はランプ光量制御回路であり、CPU10の命令(Do〜D
l)によって、ランプ光量を制御すべく、ランプ1の通
電量を制御する。
以上の回路構成の動作を説明する。第14図はCPU10の
動作手順を示すフローチヤート図であり、このフローチ
ヤートに示すプログラムは予じめCPU10の内蔵メモリROM
に格納されている。
マイクロフイルムの読取るべき画像コマが所定の読取
り位置にセツトされ、読取り動作可能状態となつたなら
ば、CPU10はベース濃度の基準信号となるデータX0を取
込む。即ち、ラインセンサに光を当てない状態でライン
センサの読取り動作を行ない(S1)、そして、そのとき
の出力X0を取り込む(S2)。この後、画像データの2値
化用の閾値を決定するための第1回目の画像読取りを開
始すべく、ランプ1を点灯し(S3)、ラインセンサ2を
往動開始する(S4)。
そして、デジタル画像信号(Sig)のピーク値データ
と、近似ベース濃度データとをCPU10より前述の如く予
め設定した閾値決定領域に於て、取り込む(S5,S7)。
例えば第10図に示す如く、主走査方向について閾値決定
領域の始点及び終点をx1(Do〜Dm′)及びx2(Dm′〜D
m)で設定し、また、副走査方向について閾値決定領域
の始点及び終点をy2(Do〜Dn′)及びy1(Dn′〜Dn)で
設定する。これにより実線で示す全読取り範囲53のうち
一点鎖線で示される枠54内のデータを閾値決定のための
データとして取り込む。
このようにして、第1回目の画像読取りが終了したな
らば(S9)、ランプ1を消灯し、ラインセンサ1を復動
せしめる(S12)。そして、取り込んだ各データを用い
て、CPU10は画像信号を2値化用の閾値を決定するため
に、第11図の(I)、(II)に示す如き、X軸に濃度レ
ベル、Y軸に頻度を採った、ヒストグラムを作る(S6,S
8)。尚、第5図には2通りのフイルムから得られたヒ
ストグラムを夫々実線及び点線で示している。
第5図(I)は近似ベース濃度成分のヒストグラムで
あり、前述の如くベース濃度検出回路14により画像信号
の最低レベル近辺をサンプルしたグラフである。
また、(II)は画像信号の中で、上述の閾値決定領域
内におけるピーク値データ即ち、ネガフイルムの場合で
あれば、最も光の透過量の多い部分のデータをサンプル
したグラフである。
ところで、各走査線毎にピーク値を求めると、大きな
文字(空間周波数の低い成分からなる文字)と小さな文
字(空間周波数に高い成分からなる文字)とが同一画像
内に混在するような場合には大きな文字のピーク値がサ
ンプルデータとなり小さな文字はかすれたり出なかった
りする結果となる。従って前述の如く一走査線を複数ブ
ロツクに分割し、各ブロツクのピーク値を用いることに
より大きな文字と小さな文字とが混在していても、各文
字に対応したピーク値をサンプルすることが出来る。
又、(II)のグラフは双峰特性を持っており濃度レベ
ルの低い側の山はベース濃度部、高い側の山は画像信号
のピーク値部を示し、濃度レベルx2は、第1のベース濃
度のフイルムにおけるサンプル画像エリアの中での信号
のピーク値レベルが最も多い所である。
(I)のグラフに於て、X1はサンプル画像エリア中の
ベース濃度に近い値(近似ベース濃度と呼ぶ)を示す濃
度レベルであり、ベース濃度検出回路14により得られた
サンプルデータの最も多い濃度レベルである。X1′はX1
を求めた第1のベース濃度のフイルムよりベース濃度が
淡い第2のベース濃度のフイルムについてのベース濃
度、サンプルデータの最も多い濃度レベルである。一般
にはフイルムのベース濃度はフイルムの仕上り状態等に
より同一ではなく、フイルム毎に濃度レベルが異なる。
(II)のグラフに於ても実線で示す第1のベース濃度よ
り点線で示す第2のベース濃度の方が淡いことを表す。
このようにして求めた実線のヒストグラムにおいて、
近似ベース濃度代表値X1と画像信号のピーク値濃度代表
値X2とを検出する(S13)、そして、この2つの値の
差、即ちX2−X1の値を、コントラスト値XCTとする(S1
4)。このコントラスト値XCTはベース濃度と同様にフイ
ルムの仕上り状態等により異るために同一空間周波数を
もつ文字等でも必ずしも同じ値にはならない。従って、
画像信号を2値化する閾値としては単に前述のコントラ
スト値XCTを2分するだけではコピー上同一濃さになら
ない。従って、本実施例ではコピー上の濃さを同一にす
るためベース濃度に従って、コントラスト値XCT(X2−X
1)に補正をかける。
第12図に示すグラフはこの補正動作に用いる補正曲線
を示す。Y軸にはコントラスト値XCTに乗算するための
計数値PをX軸にはベース濃度レベルを採る。oの点
(原点)は光が全く通らない真黒のフイルム右に移行す
るに従いフイルムベース濃度が淡くなる、X軸上、D=
1.0の位置はフイルムベース濃度D=1.0の時のレベルで
あり、この場合は、コントラスト値XCTを50%、即ちコ
ントラスト値XCTを2分したのが閾値情報となる。
第13図は、Y軸にコントラストを、X軸に空間周波数
を採り、ベース濃度をパラメータとして求めたグラフで
ある。
は、ベース濃度の濃いフイルムの特性、はベース
濃度の淡いフイルムの特性である。一般に新聞の本文文
字等は第13図の範囲aの空間周波数帯域に位置してお
り、この範囲aにおいてはベース濃度が濃い程コントラ
スト値は低くなる傾向にある。従って、第12図の補正曲
線上標準値をD=1.0に設定しベース濃度>標準値の場
合にはコントラストに乗算する補正係数Pを小さくし、
ベース濃度<標準値の場合には補正係数Pを大きくし
て、2値化の際の閾値を増減することにより、ベース濃
度の違いによるコピー上の濃度を同一濃度とする。
しかし第11図に示す最大頻度の近似ベース濃度X1の値
は特定のフイルムに対して、光量設定のバラツキ、製品
のバラツキ、電気回路の温度変動によるバラツキ等によ
り常に一定値ではない。そこでこれらを補正するために
前述のxoの値(第11図(I))を用いる。
xoの値は前述の様にラインセンサ2に光を当てない状
態でラインセンサ2の出力として得られるデータ値であ
る。これを一定時間間隔で読み取りヒストグラムの基準
値とすることによって製品、電気回路、温度変動等によ
るバラツキを吸収し常にサンプルデータからの演算処理
を高精度ですることが出来る。
即ち第11図(I)に於て、近似ベース濃度X1から補正
値xoを減算した値、即ちBLX=X1−xoを求める(S15)。
このBLXは第1のベース濃度をもつフイルムの補正ベー
ス濃度であり、近似ベース濃度X1から補正値xoを減算
した値、即ち、BLX′=X′1−xoは第1のベース濃度を
もつフイルムより淡い第2のベース濃度をもつフイルム
の補正ベース濃度である。これら補正ベース濃度BLX(B
LX′)の値を求め第12図に示す補正曲線に対応させ補正
係数Pを求め(S16)、この係数Pをコントラスト値XCT
に乗算する(S17)。この乗算結果を閾値情報TLIとして
出力すれば、ベース濃度の異なるフイルムの2値化の際
の適正な閾値を求めることが出来る。
CPU10はこの様に作成したヒストグムに基づいて、以
上の処理を実行し、画像信号の2値化用の閾値の基準と
なる閾値情報TLIを加算器13に供給する(S18)。
加算器13は前述の如く、この閾値情報TLIにベース濃
度検出回路14からのベース濃度値を加算して閾値を形成
し、比較器12に印加する。この様にしてフイルム上に記
録された画像及びフイルムのベース濃度を考慮した閾値
が形成され、この閾値を用いて2回目の画像読取りによ
りAD変換器3からのデジタル画像信号が比較器12によっ
て2値化され、2値信号として出力される。
即ち、再びランプ1を点灯し(S19)、ラインセンサ
2を往動せしめ(S20)、画像読取りを行なう。ライン
センサ2の出力するアナログ画像信号はAD変換器3によ
りデジタル画像信号に変換され、更に、比較器12におい
て、CPU10の出力する閾値情報TLIにベース濃度を加算し
て得た閾値と比較され、この大小関係により2値化され
る。
所望の画像の読取りが終了したならば(S21)、ラン
プ1を消灯し(S22)、ラインセンサ2を再び復動し、
読取開始位置に移動せしめる。これにより、所望画像の
読取りを終了する。
尚、第11図(III)はフイルムベースの透過光量を動
的に求めたグラフである。X3の値はフイルムを読取り位
置に押入せずにランプ1を点灯し、このときのラインセ
ンサ2の出力により光量測定を行った時のヒストグラム
の最大頻度の点の光量レベルである。しかしフイルムを
読取り位置に押入することによって、フイルムベースの
透過率分だけ光量が減少し(X3′の光量レベル)、画像
信号の相対分解能が低下する。従ってフイルムを押入し
ラインセンサを移動しながら画像のない領域で(例えば
フイルムのリーダ部等の非画像部)で読取り動作を行な
い光量レベルをX3にする様光量設定を行い、画像信号の
分解能を最大限にする。
このようにすることにより、フイルムの1点の透過光
ではなく、所定範囲の透過光により光量設定のためのデ
ータをサンプルするので、ランプの光量バラツキ、局所
的なフイルムの汚れ等による光量減少を補正することが
可能となる。又、コントラスト値の小さな画像は、信号
に対する相対分解能が低下するため光量を増加させ必要
コントラスト値を求めて、2値化することによってきれ
いなコピー濃度を得ることが出来る。
第15図にヒストグラムを用いた光量設定の動作手順を
示す。このフローチヤートのプログラムもCPU10の内蔵
メモリROMに予め格納されている。また、この光量設定
動作は例えば、第14図に示した画像読取動作前に実行さ
れる。
まず、フイルムが読取り位置にない状態、例えば、フ
イルムの装填前の状態又はフイルムが装填されているな
らばフイルムを巻き戻した後の状態で、ランプ1を基準
光量で点灯せしめる(S31)。そして、ラインセンサ2
を駆動し、読取りを開始し(S32)、ラインセンサ2の
出力のピーク値を求め(S33)、このピーク値のヒスト
グラムを作成する(S34)。所定時間の読取り動作が終
了したならば(S35)、ラインセンサの読取りを停止し
(S36)、作成したヒストグラムよりX3(第11図のIII)
を検出する(S37)。
その後、フイルムを押入し、フイルムの例えば空白部
を読取り位置にセツトする(S38)。そして、再びライ
ンセンサ2を駆動し、読取りを開始するとともにライン
センサ2を往動せしめる(S39)。このときのラインセ
ンサ2の出力のピーク値を取込み(S40)、ピーク値の
ヒストグラムを作成する(S41)。所定時間の読取りが
終了したならば(S42)、読取りを停止しラインセンサ
を復動せしめる(S43)。作成したヒストグラムより
X3′(第11図のIII)を検出する(S44)。
次に、このようにして検出したX3,X3′の値の大小関
係を判断し(S45)、X3>X3′ならば、ランプ光量制御
回路16にランプの光量を所定量増加せしめる(S46)。
そして、増加した光量にてラインセンサ2の読取りを行
ない(S39)、そのときのピーク値を検出し(S40)、ヒ
ストグラムを作成する(S41)。そして、所定時間の読
取りがなされたなら(S42)、読取りを停止し(S43)、
再びX3′をヒストグラムより検出し(S44)、X3とX3
を比較する(S46)。この動作をX3≦X3′となる迄繰返
し実行し、X3≦X3′となったならば、その時点の充量を
記憶する。この光量が、前述した高分解能の読取りを可
能とする光量となり、この光量にてフイルム画像の読取
りを行なう。尚、フイルムの透過光量の検出時、ライン
センサを移動する代りに、フイルムを移動してもよい。
以上の様に、マイクロフイルムに記憶された画像の読
取りに際し、画像信号を2値化するための閾値を読取る
べき画像濃度及びベース濃度に応じて決定するので、フ
イルムの種類や投影、現像状態等に左右されず、常に良
好な2値画像信号を得ることができる。
また、閾値決定のための画像濃度のサンプル領域を規
定し、フイルムの非画像部のデータは無効とするので、
閾値が画像以外のものに影響されてしまうことがない。
また、画像濃度のサンプルを一走査ラインを複数ブロ
ツクに分割し、個々のブロツクから得るので、大きな異
なる文字、記号等が混在した画像でも、良好な閾値を決
定できる。
また、更に、読取るべきマイクロフイルムの透過光を
所定のおのとするので、フイルムの種類等に影響され
ず、常に適正な光量でフイルム露光がなされる。
尚、本実施例ではマイクロフイルムの読取りを例に説
明を行なったが、35mmフイルム等の他のフイルムの画像
読取りにも同様に適用可能である。また、読取った画像
信号は2値化するだけではなく、例えば複数の閾値を用
いて多値化してもよく、この場合の複数の閾値を以上説
明した2値化用の閾値決定動作と同様に実行することが
できる。また、読取り用のラインセンサの代りに2次元
状のイメージセンサを用いることもできる。
尚、この閾値決定の動作はマイクロフイルムの各コマ
の読取り毎に毎回実行してもよいし、また、例えば同一
フイルムの複数コマを連続して読取る場合には、最初の
コマにより閾値を決定し、その後のコマの読取りに同一
の閾値を用いてもよい。
(効果) 以上説明したように、本発明によれば、読取り手段の
最大読取り範囲以下の所定の範囲を予め設定する設定手
段と、読取手段のデジタル出力に基づいて、設定手段に
より設定されたフィルムの所定の範囲に対応する複数点
の画像の画像濃度を検出する検出手段と、検出手段で検
出された複数点の画像の濃度に基づき、設定手段により
設定されたフィルムの所定の範囲の画像全体の濃度を判
別する判別手段と、判別手段で判別された画像全体の濃
度に応じて、読取り手段で読取られた画像信号を処理す
る処理手段とを有するので、フィルム上の常に画像が存
在するであろう範囲を予め設定することで、フィルム上
の画像以外の部分の影響を受けずに、画像を適切に処理
することができる。
更に、アナログデジタル変換した画像により濃度を検
出するので、設定された範囲内の複数点の濃度が検出で
き、画像濃度を面積的に検出できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用したマイクロフイルム読取り装置
の概略構成図、第2図は読取り画像信号を処理する回路
の一例を示すブロツク図、第3図は閾値決定領域を示す
図、第4図はラインアドレス設定回路のブロツク図、第
5図はブロツクアドレス設定回路のブロツク図、第6図
は一走査線の分割動作を示す図、第7図はピーク値取込
み動作を示す図、第8図はベース濃度検出回路のブロツ
ク図、第9図はベース濃度検出回路の動作を示す図、第
10図は閾値決定領域からのデータ取込みを示す図、第11
図(I),(II),(III)はヒストグラムの例を示す
図、第12図はベース濃度と補正係数の関係を示す図、第
13図は空間周波数とコントラストの関係を示す図、第14
図は閾値決定の動作手順を示すフローチヤート図、第15
図は光量決定の動作手順を示すフローチヤート図であ
り、1はランプ、2はラインセンサ、4はピーク値検出
回路、6はラインアドレス設定回路、7はブロツクアド
レス設定回路、10はCPU、12は比較器、14はベース濃度
検出回路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像の記録されたフィルムを露光する光源
    と、 前記光源により露光されたフィルム画像を読み取りアナ
    ログデジタル変換して出力する読取手段と、 前記読取り手段の最大読取り範囲以下の所定の範囲を予
    め設定する設定手段と、 前記読取手段の出力に基づいて、前記設定手段により設
    定されたフィルムの所定の範囲に対応する複数点の画像
    の画像濃度を検出する検出手段と、 前記検出手段で検出された複数点の画像の濃度に基づ
    き、前記設定手段により設定されたフィルムの所定の範
    囲の画像全体の画像濃度を判別する判別手段と、 前記判別手段で判別された前記画像全体の画像濃度に応
    じて、前記読取り手段で読取られた画像信号を処理する
    処理手段とを有することを特徴とする画像読取り装置。
JP60144226A 1985-07-01 1985-07-01 画像読取り装置 Expired - Lifetime JPH084312B2 (ja)

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JPH0757007B2 (ja) * 1984-01-23 1995-06-14 株式会社ニコン 画像読み取り装置

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