JPH0839500A - 基板製造法 - Google Patents

基板製造法

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JPH0839500A
JPH0839500A JP17798494A JP17798494A JPH0839500A JP H0839500 A JPH0839500 A JP H0839500A JP 17798494 A JP17798494 A JP 17798494A JP 17798494 A JP17798494 A JP 17798494A JP H0839500 A JPH0839500 A JP H0839500A
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JP
Japan
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substrate
manufacturing
solid
ultrasonic
ultrasonic oscillator
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JP17798494A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Uematsu
強志 上松
Ken Tsutsui
謙 筒井
Mitsunori Ketsusako
光紀 蕨迫
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】超音波発振器3,超音波モータ8,楔6,カッ
タ7,X線検出器12からなる。 【効果】基板製造工程の時間短縮およびコスト低減が図
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス,セラミック,結
晶等の切り出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固体から基板を製造する場合は、
ブレードやワイヤを用いて固体を切断することにより製
造していた。これらの方法は「太陽電池ハンドブック,
電気学,太陽電池調査専門委員会 編,頁43〜45,
1985年」、に述べられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、基
板切り出し時間が長く、基板製造コストを高くしてい
た。
【0004】本発明の目的は、基板製造時間を短縮する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、従来のブレ
ードやワイヤに代えて超音波を用いることにより達成で
きる。
【0006】
【作用】図1ないし図3を用いて本発明の作用を説明す
る。従来の基板製造法では、図1に示すように、固体1
をワイヤソー2等を用いて切断することにより製造して
いる。特に硬度の高い固体1を切断する場合には、この
方法ではワイヤの消耗が激しく、この値段が切断コスト
を高くする要因となる。また、ワイヤ2等による摩擦力
を利用した切断は、硬度の高い固体1を切断する場合に
は切断速度を高めることが困難である。これに対して、
図2に示す本発明の超音波発振器を用いた基板製造法で
は、ワイヤ等の消耗品が無く、切断速度も速くすること
が出来る。
【0007】図3に切断の原理を示す。まず固体1の表
面に沿って超音波発振器3を移動させる。この超音波発
振器は、超音波レンズを持っており超音波が焦点4に集
中するようになっている。焦点4が固体1の表面より内
側にくるように超音波発振器3を配置することにより、
切断面5に超音波が集中し固体1の焦点部分がわずかに
破壊される。超音波発振器3を、図のように下方へ移動
させることにより、切断面5にそって固体1が破壊され
るため、切断面5より表面の部分を基板として剥離する
ことが出来る。
【0008】
【実施例】
(実施例1)図4を用いて本発明の一実施例を説明す
る。本実施例では、固体1にシリコン単結晶を用いた。
超音波の発生には、圧電素子(例えば酸化亜鉛)に高周
波パルスを印加して発生させた超音波を、音響レンズに
よりレンズ表面より1mm先に集中するように焦点を合わ
せた超音波発振器3を用いた。固体1の表面は、はじめ
に研磨を行い平坦な表面とした。超音波発振器3はガイ
ド上を平行に移動させた。これにより、超音波発振器3
の焦点4の位置に切断面5が形成された。この後、楔6
を用いて基板を剥離した。
【0009】(実施例2)図5を用いて本発明の一実施
例を説明する。本実施例では、超音波発振器3による切
断面形成前にカッタ7を用いてけがき線を固体1に形成
した。このけがき線と焦点4が一致するように超音波発
振器を移動させた。けがき線部分より楔を挿入させなが
ら楔による個体の剥離を同時に進行させた。また、この
際に楔先端部から超音波を発信させながら剥離させるこ
とで、剥離時間を大幅に短縮することができた。さら
に、けがき線を形成したことにより、切断面5の位置を
より正確に制御することが出来た。
【0010】(実施例3)図6を用いて本発明の一実施
例を説明する。本実施例では、超音波発振器3による切
断面形成前にエッチングによりけがき線を固体1に形成
した。まず、固体1の表面にけがき線パターンを持つエ
ッチングマスク17を通常のホトレジストおよびウエッ
トエッチング法によって形成した。エッチングマスク1
7を用いて、固体1にシリコンを用いた場合には、例え
ば、フッ硝酸溶液でエッチングし、けがき線パターン2
0を形成した。その他の手法は実施例2と同様の方法を
用いた。
【0011】固体1に単結晶シリコンを用いた場合に
は、けがきパターン20を、例えば、KOH溶液を用い
て結晶面方位に自己整合的に方向が一致したけがき線を
形成した。これにより、機械的にけがき線の方位を決定
した場合に比べて、該剥離面と劈開面の方位を精度よく
一致させることができた。
【0012】(実施例4)図7を用いて本発明の一実施
例を説明する。本実施例では、超音波発振器3による切
断面形成前にレーザ光線18を用いてけがき線20を固
体1に形成した。レーザには例えばYAGレーザを用い
た。この方法によれば、実施例3のごとくレジストやエ
ッチング液などを用いることなく簡便にけがき線20を
形成することが出来た。その他の手法は実施例2と同様
の方法を用いた。
【0013】(実施例5)図8を用いて本発明の一実施
例を説明する。本実施例では、超音波発振器3による超
音波の発振を間欠的に行い、欠陥16を切断面上に飛び
飛びに形成した。これにより、超音波に伴う欠陥形成時
に固体1の切り出し部分の割れを無くすことが出来た。
【0014】(実施例6)図9を用いて本発明の一実施
例を説明する。本実施例では、多数の点焦点を持つ超音
波発振器3を用いて、切断面5上に点状の欠陥16を形
成し、基板を剥離した。これにより、超音波発振器3を
掃引する必要が無くなった。
【0015】(実施例7)図10を用いて本発明の一実
施例を説明する。本実施例では、切断面5形成後に超音
波モータ8を用いて基板を固体1から剥離した。超音波
モータには直線振動型を用い振動の進行方向9が下に向
かうように振動させた。これにより、基板にのりをつけ
て剥離したり、真空吸着により剥離したりする場合に比
べて剥離工程の時間を大幅に短縮出来た。
【0016】(実施例8)図11を用いて本発明の一実
施例を説明する。本実施例では、固体1に結晶性のシリ
コンを用いた。シリコンでは(111)が最も劈開しや
すい面であるため、切断面5の決定にあたり、通常のX
線発生器10によるX線11とその検出器であるX線検
出器12を用いた面方位検出装置を用いて切断面5が
(111)面と一致するように高精度な位置出しを行っ
た。これにより、基板製造時の基板の剥離ミスが大幅に
低減された。
【0017】(実施例9)図12を用いて本発明の一実
施例を説明する。超音波を用いた基板形成においては、
基板の表面に若干の欠陥層14が発生する。本実施例で
は固体1に結晶性のシリコンを用いて電子デバイスを形
成するための基板を得ることを目的とした。このため、
基板の使用に当たり欠陥層14の除去が必要になった。
そこで、不純物を通常の熱拡散法により拡散し、不純物
拡散層15を形成した。ついで、拡散層15をエッチン
グにより除去し無欠陥基板13を得た。
【0018】これまでは、結晶性半導体においてはシリ
コン半導体について説明したが、他の半導体やその他の
結晶性の固体についても同様の効果が得られることは明
白である。また、固体1の表面は平坦面に加工してある
必要はなく、凹凸があるような面においても固体を分離
することが出来る。
【0019】(実施例10)図13を用いて本発明の一
実施例を説明する。本実施例では、超音波発振器3およ
び固体1を液体中(例えば水)の中に設置した。また実
施例2と同様に楔を挿入しながら、楔の先端部分から超
音波を発信させた。なおこの際に液体としてキャビテー
ションの起きやすいイソプロピルアルコールを用いたた
め剥離を容易に進めることができた。このように液体中
での剥離は、超音波の伝導特性が改善され、空気中に比
べて超音波発振器の出力を小さくすることが出来た。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば固体の分離、特に基板の
形成における形成時間の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理の説明図。
【図2】本発明の原理の説明図。
【図3】本発明の原理の説明図。
【図4】本発明の一実施例の説明図。
【図5】本発明の第二実施例の説明図。
【図6】本発明の第三実施例の説明図。
【図7】本発明の第四実施例の説明図。
【図8】本発明の第五実施例の説明図。
【図9】本発明の第六実施例の説明図。
【図10】本発明の第七実施例の説明図。
【図11】本発明の第八実施例の説明図。
【図12】本発明の第九実施例の説明図。
【図13】本発明の第十実施例の説明図。
【符号の説明】
1…固体、2…ワイヤソー、3…超音波発振器、4…焦
点、5…切断面、6…楔、7…カッタ、8…超音波モー
タ、9…進行方向、10…X線発生器、11…X線、1
2…X線検出器、13…基板、14…欠陥層、15…拡
散層、16…欠陥、17…エッチングマスク、18…レ
ーザ、19…溶液、20…けがきパターン。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焦点を持つ超音波を用いて固体を分離する
    ことを特徴とする基板製造法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記超音波を一定の面
    内で掃引して一定厚の基板を剥離する基板製造法。
  3. 【請求項3】請求項1において、剥離面に沿って楔を挿
    入する基板製造法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記楔に超音波を加え
    る基板製造法。
  5. 【請求項5】請求項1において、剥離面に沿ってけがき
    傷をあらかじめ形成する基板製造法。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記けがき傷をエッチ
    ングによって形成する基板製造法。
  7. 【請求項7】請求項5において、前記固体が結晶である
    場合に、前記けがき傷を異方性エッチングによって形成
    する基板製造法。
  8. 【請求項8】請求項5において、前記けがき傷をレーザ
    を用いて形成する基板製造法。
  9. 【請求項9】請求項1において、前記超音波が点焦点を
    持つ基板製造法。
  10. 【請求項10】請求項1において、超音波発振器を間欠
    的に発信させる基板製造法。
  11. 【請求項11】請求項1において、前記超音波を掃引し
    た後、超音波モータを用いて前記基板を分離する基板製
    造法。
  12. 【請求項12】請求項1において、前記固体が結晶であ
    る場合に、前記固体の劈開面と剥離面を一致させるため
    に、X線を用いて前記固体の方位を検出し、前記固体の
    向きを調節する基板製造法。
  13. 【請求項13】請求項1において、前記固体が結晶であ
    る場合に、基板製造中に発生した欠陥を高濃度不純物拡
    散法を用いて除去する基板製造法。
  14. 【請求項14】請求項13において、拡散層のエッチン
    グによる欠陥層の除去を行う基板製造法。
  15. 【請求項15】請求項1において、超音波発振器による
    剥離を液体中で行う基板製造法。
  16. 【請求項16】請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12,13,14または15の基
    板製造法に基づく製造装置。
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