JPH08365B2 - ショルダシールを有する特殊継手の締付制御方法 - Google Patents

ショルダシールを有する特殊継手の締付制御方法

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JPH08365B2
JPH08365B2 JP62060185A JP6018587A JPH08365B2 JP H08365 B2 JPH08365 B2 JP H08365B2 JP 62060185 A JP62060185 A JP 62060185A JP 6018587 A JP6018587 A JP 6018587A JP H08365 B2 JPH08365 B2 JP H08365B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は例えば油井管の接続に使用するショルダシ
ールを有する特殊継手の締付制御方法に関し、特に締付
作業能率の向上に関するものである。
[従来の技術] 例えば油井管等を密封性良く接合する場合は第7図に
示すような特殊継手1が用いられている。この特殊継手
1は特殊継手1の両端内周部に設けられためねじ2と管
3a,3bの外周部に設けられたおねじ4によりねじ接合さ
れ、シールはメタルシールで行うように構成されてい
る。メタルシール部は第8図の部分拡大図に示すように
特殊継手1の内周面と管3aの外周面との接触点5におけ
る円周シールと、特殊継手1の内部に設けた肩部6と管
3aの管端部とにおけるショルダシール2個所のシール部
を有し、管内の高圧流体を完全に密封するように構成さ
れている。
従来、上記のような管継手の締付制御にはターン制
御、トルク制御及びトルク・ターン制御と呼ばれる制御
方法が使用されている。
ターン制御とトルク制御はいずれも手動操作時に用いら
れる制御方法であり、ターン制御は継手の締付ターン数
が所定の基準範囲に入るまで継手を管に締付けることに
より締付位置を規定する方法、トルク制御は継手の締付
トルクが所定の基準範囲に達するまで締付けることによ
り締付トルクを規定する方法である。
トルク・ターン制御は締付制御の自動化を目的に開発
された制御方法であり、第9図に示すように継手の締付
ターン数と締付トルクの各基準範囲の最小値と最大値を
規定し、締付ターン数と締付トルクの両方が最小値に達
したc,dの場合は締付を停止し合格と判定し、締付トル
クが最小値に達した後締付ターン数の最小値に達する前
に締付トルクの最大値に達したeの場合、あるいは締付
ターン数が最小値に達した後締付トルクの最小値に達す
る前に締付ターン数の最大値に達したfの場合は共に締
付不良としている。
これらの締付制御方法は主として第8図に示すようなシ
ョルダシールがない管継手に使用されてきた。
[発明が解決しようとする課題] 上記締付制御を第8図に示すようなショルダシールを
有する特殊継手に適用すると次のような問題点がある。
すなわち特殊継手1と管3aのねじが緩い場合には、特
殊継手1を管3aに締付けて、継手肩部6と管端部が接触
しショルダタッチを生じた後は締付トルクは第10図のa
に示すようにショルダタッチトルクTS1から急速に上昇
する。一方、特殊継手1と管3aのねじがきつい場合に
は、第10図のbに示すようにショルダタッチトルクTS2
がTS1に比べて大きくなり、両者のショルダタッチトル
クには大きなバラツキが生じる。このため、最終締付ト
ルクにもバラツキが生じる。
したがってショルダシールを有する特殊継手1の締付
制御を行うためには、まず第1に、ショルダタッチトル
クの発生点を正確に検出することが必要になる。第2
に、適正な締付トルク範囲で特殊継手1の締付トルクを
制御する必要がある。
しかし、従来のターン制御ではショルダタッチが生じ
た位置を締付ターン数で検出することが困難であり、特
殊継手1の締付制御に適用することは実用上不可能であ
る。またトルク制御ではショルダタッチトルクがトルク
チャート形状から読み取れるため特殊継手1の締付制御
に適用することができるが、手動操作となる。
自動制御によるトルク・ターン制御を特殊継手1の締
付制御に適用すると、特殊継手1のショルダタッチトル
クの大きなバラツキにかかわらず締付の合否判定、すな
わち締付トルクの最小値が一定であるため、第11図のb
に示すようにショルダタッチが生じない状態で締付を停
止させる場合が生じ、締付が不充分となる。これを防止
するために、締付トルクの最小値を大きくすると締付け
停止が遅れ、第12図のaに示すように最終締付トルクが
締付トルクの最大値を超えて締付不良となる。これはシ
ョルダタッチトルク発生以後のトルク上昇速度が極めて
速いためである。
したがって特殊継手1の締付制御にトルク・ターン制
御を適用するとショルダタッチトルク無しに締付けが完
了する等の締付不良が発生するため、全数の目視監視と
異常時の手動処理を行う必要がある。またトルク制御で
は手動操作となり、いずれの場合もショルダシールを有
する特殊継手の締付能率はショルダシール無しの継手の
場合と比べて格段に落ちてしまう。
この発明はかかる問題点を解決するためになされたも
のであり、ショルダシールを有する特殊継手の締付を自
動で行い、かつ、ショルダタッチトルクの発生点を正確
に検出し、適正な締付トルクを与えることができる締付
制御方法を提案することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] この発明に係る特殊継手の締付制御方法は、継手の内
周面と管の外周面との接触点における円周シールと、継
手内部に設けた肩部と管端部におけるショルダシールと
の2個所のメタルシールを有する特殊継手の締付けにお
いて、 締付トルク値を微小時間Δt毎にサンプリングし、 Δt時間経過時のサンプリングトルク値とΔt時間経
過前のサンプリングトルク値との差ΔTを演算し、 この値ΔTを一定のサンプリング回数n回について加
算し、かつ、加算に際してはm回目の加算では(m−n
+1)回目からm回目までの値を加算し、次の(m+
1)回目の加算では(m+1−n+1)回目からm+1
回目までの値を加算するように、加算する値を1つずつ
シフトさせ、 このように加算したサンプリングトルク値の差の和Σ
ΔTをn回目以降毎回、あらかじめ設定した設定値ΔT0
と比較し、 このサンプリングトルク値の差の和が上記設定値を超
えた時、ショルダタッチトルクが発生したことを判断
し、 上記ショルダタッチトルクの発生を判断した時からカ
ウンタにより所定回数をカウントし、 上記カウンタの回数が所定回数に達した時の停止信号
により締付機が停止した時のサンプリングトルク値を最
終締付トルクとして検出し、 上記検出した最終締付トルクをあらかじめ締付けの管
理基準として数段階に区分して定めた合否判定基準値と
比較し、その比較結果に基づいて締付け状態を自動判定
するとともに、上記最終締付トルクが適正トルク範囲に
入るように締付制御を行うことを特徴とする。
[作用] この発明においては、締付トルク値を微小時間Δt毎
にサンプリングし、Δt時間経過時のサンプリングトル
ク値とΔt時間経過前のサンプリングトルク値との差Δ
Tを演算し、さらに、この値ΔTを一定のサンプリング
回数n回について加算し、かつ、加算に際してはm回目
の加算では(m−n+1)回目からm回目までの値を加
算し、次の(m+1)回目の加算では(m+1−n+
1)回目からm+1回目までの値を加算するように、加
算する値を1つずつシフトさせ、このように加算したサ
ンプリングトルク値の差の和ΣΔTをn回目以降毎回、
あらかじめ設定した設定値ΔT0と比較し、このサンプリ
ングトルク値の差の和が上記設定値を超えた時に、その
位置をショルダタッチトルクの発生点として検出するも
のであり、さらに、そのショルダタッチトルクの検出時
からカウンタによりサンプリング回数をカウントし、そ
の回数が所定回数に達した時に発する停止信号により締
付機が停止した時のサンプリングトルク値、すなわち最
終締付トルクを検出し、その最終締付トルクとあらかじ
め締付けの管理基準として数段階に区分して定めた合否
判定基準値とを比較することにより締付け状態を自動判
定する。この判定結果により、最終締付トルクが適正ト
ルク範囲に入るように締付制御を行うことによりショル
ダシール部、円周シール部の各々に適正な接触圧を得る
ことができる。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例に係る締付制御装置のブ
ロック図を示し、図において10はトルク検出器であり、
トルク検出器10は第7図に示した特殊継手1の締付トル
クを検出する。11はサンプリング時間設定器、12はトル
ク検出器10で検出した締付トルクを一定時間毎にサンプ
リングするサンプリング手段、13はサンプリング手段12
でサンプリングした締付トルクを記憶する記憶手段、14
はサンプリングした締付トルクの一定時間毎のトルク差
ΔTを求める減算器、15はサンプリング手段12でサンプ
リングする回数を出力するサンプリング回数出力手段、
16は減算器14で求めた締付トルク差ΔTをサンプリング
回数n回について加算することにより締付トルクの差の
和ΣΔTを求める加算器、17は基準値設定器、18はショ
ルダタッチトルクを検出するために予め設定された基準
値ΔT0と加算器16で求めたサンプリング回数n回毎の締
付トルクの差の和ΣΔTとを比較する比較器、19はΣΔ
T>ΔT0のときにのみ比較器18から出力される高レベル
の出力信号によって、サンプリング回数出力手段15から
のサンプリング回数を出力するアンド回路、20はアンド
回路19から出力されるΣΔT>ΔT0のときのサンプリン
グ回数をカウントするカウンタで、ΣΔT<ΔT0のとき
は常に零にリセットされる。
上記のように構成した制御装置により特殊継手1の締
付制御を行う場合の動作を第2図に示した締付トルクと
締付時間特性及び第3図のフローチャートに基づいて説
明する。なお、ここでは、特殊継手1と一方の管3aとの
締付を工場管理する場合について述べる。他方の管3bと
の締付は現場において管理される。
まず、特殊継手1と管3aの締付時の締付トルク(締付
機による締付トルク)をトルク検出器10で検出してサン
プリング手段12に送る(ステップ31)。サンプリング手
段12はサンプリング時間設定器11により設定された微小
時間Δt毎のサンプリング信号を受けて、このサンプリ
ング時間Δt毎に締付トルクをサンプリングし、逐次サ
ンプリングした締付トルクを記憶手段13と減算器14に送
る(ステップ32)。減算器14ではサンプリング手段12か
ら送られる締付トルクと記憶手段13に記憶されている前
回のサンプリング時の締付トルクの差ΔTを演算して加
算器16に送る(ステップ33)。加算器16はサンプリング
回数出力手段15が出力するサンプリング回数毎に減算器
14から送られる締付トルクの差ΔTの和を演算し、あら
かじめ定めたサンプリング回数n毎にその和 すなわち一定の締付時間n・Δt毎の締付トルクの差の
和を比較器18に送る(ステップ34)。例えば、n=5に
設定されているときには、1回目から5回目までの締付
トルクの差の和を求め、次いで2回目から6回目までの
締付トルクの差の和を求めるといった具合に、順次、Δ
t時間ずつシフトさせながら締付トルクの差の和を求め
てこれを比較器18に送る。
一方、基準値設定器17にはショルダタッチトルク発生
後に急上昇する締付トルクを検出するための基準値ΔT0
が、あらかじめ設定されており、この基準値ΔT0も比較
器18に送られている。比較器18では加算器16から送られ
るサンプリング回数n毎の締付トルクの差の和と基準値
設定器17から送られる基準値ΔT0とを比較し、締付トル
クの差の和が基準値ΔT0より大きくなったとき、すなわ
ちショルダタッチトルクTsが発生し締付トルクが急上昇
を始めたときにアンド回路19に高レベルの信号を送る
(ステップ35)。すなわち、n回の締付トルクの差の和
(締付時間n・Δtの(N+n)番目の締付トルクデー
タと、その締付時間n・Δt前のN番目の締付トルクデ
ータとの差)を求め、その差が基準値ΔT0より大きくな
ったときにアンド回路19に高レベルの信号を送る。なお
締付トルクの差の和が基準値ΔT0より小さい時はカウン
タ20は常に零にリセットされている(ステップ36)。
アンド回路19に比較器18からの出力信号が送られると
サンプリング回数出力手段15から送られるサンプリング
回数をカウンタ20に出力し、カウンタ20でショルダタッ
チトルクTsが発生後のサンプリング回数をカウントする
(ステップ37)。すなわち、カウンタ20はサンプリング
回数n回毎の締付トルクの差の和が基準値ΔT0より大き
い状態が継続していることを確認するためのものであ
り、これによりノイズ等による誤検出を防止している。
したがって、アンド回路19から出力されるサンプリング
回数をカウンタ20でカウントすることにより、ショルダ
タッチトルクTsが発生したことによるものか、それとも
他の原因によるものかを識別することができる。このカ
ウンタ20のカウンタ数があらかじめ定めた設定値に達す
るとカウンタ20から不図示の締付機に停止信号を送り
(ステップ38)、特殊継手1の締付を停止する(ステッ
プ39)。
なお、上記特殊継手1の締付制御において、特殊継手
1と管3aの締付制御時に急激な立上りトルクが生じる
が、締付開始時に締付トルクがあらかじめ定めた立上り
トルクを超えたときから締付制御を開始することにより
立上りトルクの影響を除去することができる。
また、ショルダタッチトルクTSが発生後の締付トルク
は急激に上昇するため、カウンタ20の設定値で定めるシ
ョルダタッチトルク発生後締付を停止するまでの時間は
精度よく定める必要があり、したがって締付トルクのサ
ンプリング時間は短いほど良好に締付トルクの制御を行
うことができる。
第4図は上記締付制御により特殊継手1と管3aを締付
けた場合の締付トルクの合否を判定する装置のブロック
図を示し、図において10,20は第1図に示したものと全
く同じものであり、カウンタ20が出力する停止信号はト
ルク検出器10に送られる。なお21は第1図に示した制御
装置を示す。
22は記憶手段であり、記憶手段22にはカウンタ20から
送られる停止信号により締付機が停止した時、トルク検
出器10から出力する最終締付トルクが記憶される。23は
比較器であり、比較器23は記憶手段22に記憶された最終
締付トルクにより特殊継手1の締付トルクの合否を判定
する。
この比較器23による締付トルクの合否判定の動作を第
5図、第6図に示したフローチャートに基づいて説明す
る。ここで、第5図における最小、最大ショルダタッチ
トルク及び最小、最大締付トルクはいずれも設定値であ
り、最終締付トルクの合否判定に用いる。最小ショルダ
タッチトルクはめねじ2とおねじ4の寸法精度を考慮し
て定められたトルクである。最大ショルダタッチトルク
はその特殊継手1と管3aの塑性変形を考慮して定められ
たトルクである。また、締付トルクは締付最終点のトル
クであり、その最小値、最大値は、一般に管径に対応し
た標準値に対する割合で定められている(例えば、基準
値の75%を最小値、標準値の125%を最大値とする)。
これらの合格判定基準値は特殊継手1の締付けを工場管
理する場合の運用基準として定めたものである。ここで
は4つの合格判定基準値により以下に述べるようにA〜
Eの5つのランクに分けている。A〜Eの判定により判
定後の処置が変わる。各ランクごとの処置は実績や経験
に基づくものである。以下説明する。
第5図に示すように比較器23に最終締付トルクが送ら
れると(ステップ50)、最終締付トルクはまず、あらか
じめ定められている管内圧をシールするために必要な最
小ショルダタッチトルクと比較され(ステップ51)、最
終締付トルクが最小ショルダタッチトルクより小さいと
きはフラグaをセットする(ステップ52)。最終締付ト
ルク最が小ショルダタッチトルクより大きいときはフラ
グbをセットする(ステップ53)と共にフラグaをリセ
ットする。この状態で最終締付トルクはあらかじめ定め
られた最小締付トルクと比較され(ステップ54)、最終
締付トルクが大きいときにはフラグcをセットし(ステ
ップ55)、フラグbをリセットする。次に最終締付トル
クは締付による塑性変形を考慮した最大ショルダタッチ
トルク、例えば特殊継手1の塑性変形が生じる限界の80
%程度のトルクと比較され(ステップ56)、最終締付ト
ルクが大きいときにはフラグdをセットし(ステップ5
7)、フラグcをリセットする。さらに最終締付トルク
はあらかじめ定めた最大締付トルクと比較され(ステッ
プ58)、最終締付トルクが大きいときにはフラグeをセ
ットし(ステップ59)、フラグdをリセットする。
最終締付トルクの合否を判定するには、第6図に示すよ
うに、上記のどのフラグがセットされているかを順番に
判定していく(ステップ60)。まず、フラグaがセット
されているか否かが判断され(ステップ61)、フラグa
がセットされているときは判定Aを表示する(ステップ
62)。フラグaがセットされていないときはフラグbが
セットされているか否かが判断され(ステップ63)、フ
ラグbがセットされているときは、最終締付トルクが最
終締付トルクにまで達していないため、締付けを再開し
(ステップ64)、最小締付トルクに達したら(ステップ
65)、判定Bを表示する(ステップ66)。フラグbがセ
ットされていないときはフラグcがセットされているか
否かが判断され(ステップ67)、フラグcがセットされ
ているときは判定Cを表示する(ステップ68)。フラグ
cがセットされていないときは以下同様にフラグd,eが
セットされているか否かを判断し(ステップ69,71)、
それぞれ判定D,判定Eを表示する(ステップ70,72)。
上記のようにして表示された判定A〜Eにより特殊継
手1の締付トルクの合否が判断される。すなわち判定A
の場合は最終締付トルクが最小ショルダタッチトルクに
まで達していないため、ショルダシール部の接触圧が低
くシールが完全にはなされていないため締付トルクが不
良と判定される。この場合は、例えば特殊継手1を締め
戻してネジ要素、ダメージの有無を検査し、再度締付け
ても同じ結果なら再度ネジを切り直す。
判定Bの場合はそのまま増し締めして、判定Cになる
ようにする。
判定Cの場合はそのまま締付トルクは合格とする。
判定Dの場合は判定Aと同じ処置をとる。
判定Eの場合はネジが堅いためであり、再度ネジを切
り直す。
結局、最終締付トルクが判定Cの範囲、すなわち最小
締付トルク以上、最大ショルダタッチトルク未満の範囲
に入るように特殊継手1の締付制御を行う。
なお、円周シールの調整については、まず最初にショル
ダタッチトルクが発生していれば、寸法上円周シールが
必要とする締め代を得られる位置に達したことを示して
おり、次いで最大締付トルク以下であれば、円周シール
部が塑性変形を起こしていないことを示しているため、
結局、最終締付トルクが適正トルク範囲内であれば良い
ことになる。
上記のように最終締付トルクを締付トルク特性に応じ
て区分して判断し、この結果を記憶しておくことにより
最終締付トルクの平均値、標準偏差、合格率等を得るこ
とができ、この結果を締付制御にフィードバックするこ
とにより特殊継手1の締付制御の精度向上を図ることが
できると共に締付の品質管理の向上を図ることができ
る。
[発明の効果] この発明は以上説明したように大幅に変動するショル
ダタッチトルクの発生点を正確に検出できるので、検出
したショルダタッチトルクを基準にして最終締付トルク
が適正トルク範囲に入るように締付制御を行うことによ
り、特殊継手のショルダシール部、円周シール部の各々
に適正な接触圧を得ることができ、かつ、安定した締付
けを自動操作で行うことができるから、特殊継手の締付
作業能率の大幅な向上を図ることができる。
また最終締付トルクを締付トルク特性に応じて数段階
に区分した合否判定基準値を基に管理できるので、特殊
継手締付けにおける品質管理の向上を図ることができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例に係る締付制御装置を示すブ
ロック図、第2図はこの発明に係る特殊継手の締付トル
ク−締付時間特性図、第3図は上記実施例の動作を示す
フローチャート、第4図は上記実施例の締付トルク合否
安定装置を示すブロック図、第5図、第6図は上記実施
例の合否判定動作を示すフローチャート、第7図はこの
発明に係る特殊継手を示す構成図、第8図は第7図に示
した特殊継手のシール部を示す部分断面図、第9図、第
10図、第11図及び第12図は各々従来例の動作を示す締付
トルク−締付ターン特性図である。 1……特殊継手、3a,3b……管、10……トルク検出器、1
1……サンプリング時間設定器、12……サンプリング手
段、13,22……記憶手段、14……減算器、15……サンプ
リング回数出力手段、16……加算器、17……基準値設定
器、18,23……比較器、19……アンド回路、20……カウ
ンタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】継手の内周面と管の外周面との接触点にお
    ける円周シールと、継手内部に設けた肩部と管端部にお
    けるショルダシールとの2個所のメタルシールを有する
    特殊継手の締付けにおいて、 締付トルク値を微小時間Δt毎にサンプリングし、 Δt時間経過時のサンプリングトルク値とΔt時間経過
    前のサンプリングトルク値との差ΔTを演算し、 この値ΔTを一定のサンプリング回数n回について加算
    し、かつ、加算に際してはm回目の加算では(m−n+
    1)回目からm回目までの値を加算し、次の(m+1)
    回目の加算では(m+1−n+1)回目からm+1回目
    までの値を加算するように、加算する値を1つずつシフ
    トさせ、 このように加算したサンプリングトルク値の差の和ΣΔ
    Tをn回目以降毎回、あらかじめ設定した設定値ΔT0と
    比較し、 このサンプリングトルク値の差の和が上記設定値を超え
    た時、ショルダタッチトルクが発生したことを判断し、 上記ショルダタッチトルクの発生を判断した時からカウ
    ンタにより所定回数をカウントし、 上記カウンタの回数が所定回数に達した時の停止信号に
    より締付機が停止した時のサンプリングトルク値を最終
    締付トルクとして検出し、 上記検出した最終締付トルクをあらかじめ締付けの管理
    基準として数段階に区分して定めた合否判定基準値と比
    較し、その比較結果に基づいて締付け状態を自動判定す
    るとともに、上記最終締付トルクが適正トルク範囲に入
    るように締付制御を行うことを特徴とするショルダシー
    ルを有する特殊継手の締付制御方法。
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