JPH083548A - 赤外発光蛍光体、蛍光体組成物、潜像形成部材、光学読取装置ならびに光学読取システム - Google Patents

赤外発光蛍光体、蛍光体組成物、潜像形成部材、光学読取装置ならびに光学読取システム

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Publication number
JPH083548A
JPH083548A JP6144831A JP14483194A JPH083548A JP H083548 A JPH083548 A JP H083548A JP 6144831 A JP6144831 A JP 6144831A JP 14483194 A JP14483194 A JP 14483194A JP H083548 A JPH083548 A JP H083548A
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JP
Japan
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light
infrared
latent image
emitting phosphor
forming member
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Withdrawn
Application number
JP6144831A
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English (en)
Inventor
Yoji Takeuchi
要二 竹内
Hideaki Matsuoka
秀明 松岡
Tomoaki Ishizuka
知明 石塚
Toshio Oshima
敏夫 大嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な赤外発光蛍光体を提供する。 【構成】 下記の一般式を有し、所定の波長の励起光を
照射することにより赤外光を発光することを特徴とする
赤外発光蛍光体。 一般式 A3 5 12 但し式中AはY,Bi,Ce,Gd,Lu,Laのグル
ープから選択された少なくとも1種の元素と、Ybから
なり、DはSc,Ga,Al,Inのグループから選択
された少なくとも1種の元素からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の波長を有する励
起光を照射することにより赤外光を発光する赤外発光蛍
光体、その蛍光体を使用した蛍光体組成物、その蛍光体
を使用して潜像を形成した潜像形成部材、その潜像形成
部材の潜像を光学的に読み取る光学読取装置ならびに光
学読取システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、流通産業界を中心に各産業界でバ
ーコードによる物の管理などが盛んに行われたり、ま
た、各種プリペイドカードあるいは通行カードなどにも
バーコードが印刷され、スキャナなどの光学読取装置を
用いてこのバーコードを読み取り、所定の処理動作が行
われるようになっている。
【0003】最近では現金に代わる支払い方法としてク
レジットカードやプリペイドカードなどが使用されてお
り、それらのカードに偽造防止手段を施したり、あるい
はカードが偽造されたものか否かを判別する方法が種々
提案されている。
【0004】その1つとして、バーコードなどのマーク
を蛍光体を含むインクで印刷して潜像マークを形成し、
その潜像マークに赤外線を照射して、潜像マークから発
する蛍光を光学的に検出する方式が提案されている。
【0005】図21は蛍光体として使用されるLiNb
4 12 発光スペクトルであり、受光素子でこの蛍光
体から発する光を受光することにより、潜像マークが検
出できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記蛍光体L
iNbP4 12は従来から公知の材料であり、それの製
法、性質、使用方法などが一般に知られているため、こ
の蛍光体を偽造防止のための潜像マークとして使用して
も、その効果は薄いという難点を有している。
【0007】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、新規な赤外発光蛍光体、その蛍光体を使用
した蛍光体組成物、その蛍光体を使用して潜像を形成し
た潜像形成部材、その潜像形成部材の潜像を光学的に読
み取る光学読取装置ならびに光学読取システムを提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、前述の
目的を達成するため、赤外発光蛍光体の微粒子であっ
て、下記の一般式(1),(2),(3)のいずれかを
有し、所定の波長の励起光を照射することにより赤外光
を発光することを特徴とするものである。
【0009】 一般式(1) A3 5 12 一般式(2) ADO3 一般式(3) A2 4 12 但し式中AはY,Bi,Ce,Gd,Lu,Laのグル
ープから選択された少なくとも1種の元素と、Ybから
なり、DはSc,Ga,Al,Inのグループから選択
された少なくとも1種の元素とからなる。
【0010】第2の本発明は、前述の目的を達成するた
め、例えば印刷用インクあるいは塗料などの蛍光体組成
物であって、前記第1の発明記載の蛍光体微粒子と、そ
の蛍光体微粒子を分散保持する例えばバインダーならび
に(あるいは)溶媒などの分散剤とを有することを特徴
とするものである。
【0011】第3の本発明は、前述の目的を達成するた
め、例えばカードなどの潜像形成部材であって、前記第
1の発明記載の蛍光体を用いて例えばバーコードあるい
は各種マークなどの潜像を、例えば印刷や塗布などの適
宜な手段で形成したことを特徴とするものである。
【0012】第4の本発明は、前述の目的を達成するた
め、例えばカードなどの潜像形成部材であって、前記第
1の発明記載の蛍光体と、その蛍光体とは異なる発光ス
ペクトルを有する他の蛍光体とを、例えば個別にあるい
は混合して用いて、バーコードあるいは各種マークなど
の潜像を、印刷や塗布などの適宜な手段で形成したこと
を特徴とするものである。
【0013】第5の本発明は、前述の目的を達成するた
め、例えばカードリーダライタなどの光学読取装置であ
って、前記第1の発明記載の蛍光体を含有する潜像を形
成した潜像形成部材に対して、910〜980nmの中
心波長を有する励起光を照射する発光素子と、前記潜像
形成部材から発せられた蛍光を受光する波長1030n
m付近で受光感度を有する受光素子と、その受光素子の
受光面側に配置されて、1000nm未満の波長成分は
遮断して1000nm以上の波長成分は透過する特性を
有する光学フィルタとを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0014】第6の本発明は、前述の目的を達成するた
め、例えばカードリーダライタなどの光学読取装置であ
って、前記第1の発明記載の第1の赤外発光蛍光体と、
その赤外発光蛍光体とは異なる発光スペクトルを有する
他の第2の赤外発光蛍光体とを併用した潜像形成部材に
対して、前記赤外発光蛍光体を励起する発光素子と、前
記第1の赤外発光蛍光体から発せられる蛍光は透過する
が他の波長成分は遮断する第1の光学フィルタと、前記
第2の赤外発光蛍光体から発せられる蛍光は透過するが
他の波長成分は遮断する第2の光学フィルタと、前記第
1の光学フィルタを通過した蛍光を受光する第1の受光
素子と、前記第2の光学フィルタを通過した蛍光を受光
する第2の受光素子とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0015】第7の本発明は、前述の目的を達成するた
め、例えばカードリーダライタなどの光学読取装置であ
って、前記第1の発明記載の第1の赤外発光蛍光体と、
その赤外発光蛍光体とは異なる発光スペクトルを有する
他の第2の赤外発光蛍光体とを併用した潜像形成部材に
対して、前記赤外発光蛍光体を励起する発光素子と、前
記発光素子からの励起光が照射されない時に第1の赤外
発光蛍光体から発せられる蛍光を受光する第1の受光素
子と、前記発光素子からの励起光が照射されない時に第
2の赤外発光蛍光体から発せられる蛍光を受光する第2
の受光素子とを備えたことを特徴とするものである。
【0016】第8の本発明は、前述の目的を達成するた
め、例えばカードリーダライタなどの光学読取装置であ
って、前記第1の発明記載の赤外発光蛍光体を用いて潜
像を形成した潜像形成部材を搬送する、例えばベルトコ
ンベアなどの搬送手段と、その潜像形成部材の搬送経路
上に設けられ、910〜980nmの中心波長を有する
励起光を照射する発光素子と、その発光素子の潜像形成
部材搬送方向後流側に設けられ、波長1030nm付近
で受光感度を有する受光素子とを備え、前記搬送手段で
潜像形成部材を搬送し、潜像形成部材上の潜像が前記発
光素子の近くを通過する間に励起され、前記受光素子の
近くを通過する間に蛍光の残光を前記受光素子で受光す
る構成になっていることを特徴とするものである。
【0017】第9の本発明は、前述の目的を達成するた
め、例えばカードリーダライタなどの光学読取装置であ
って、前記第1の発明記載の赤外発光蛍光体を用いて潜
像を形成した潜像形成部材を搬送する、例えばベルトコ
ンベアなどの搬送手段と、その潜像形成部材の搬送経路
上に設けられ、910〜980nmの中心波長を有する
励起光を照射する発光素子と、その発光素子の潜像形成
部材搬送方向後流側近傍に設けられ、波長1030nm
付近で受光感度を有する第1の受光素子と、その第1の
受光素子の受光面側に配置され、1000nm未満の波
長成分は遮断して1000nm以上の波長成分は透過す
る特性を有する光学フィルタと、前記第1の受光素子の
潜像形成部材搬送方向後流側に設けられ、波長1030
nm付近で受光感度を有する第2の受光素子とを備え、
前記搬送手段で潜像形成部材を搬送し、潜像形成部材上
の潜像が前記発光素子の近くを通過する間に励起され、
潜像形成部材から発せられる蛍光を前記光学フィルタを
介して前記第1の受光素子で受光し、前記第2の受光素
子の近くを通過する間に蛍光の残光をその第2の受光素
子で受光する構成になっていることを特徴とするもので
ある。
【0018】第10の本発明は、前述の目的を達成する
ため、例えばカードリーダライタなどの光学読取システ
ムであって、前記第1の発明記載の蛍光体を用いて部材
上に潜像を形成し、発光素子から出射される910〜9
80nmの中心波長を有する励起光を前記潜像形成部材
に照射せしめ、その潜像形成部材から発せられた蛍光を
1000nm未満の波長成分は遮断して1000nm以
上の波長成分は透過する特性を備えた光学フィルタを介
して、波長1030nm付近で受光感度を有する受光素
子で受光することにより、前記潜像を光学的に検出する
ことを特徴とするものである。
【0019】第11の本発明は、前述の目的を達成する
ため、例えばカードリーダライタなどの光学読取システ
ムであって、前記第1の発明記載の第1の赤外発光蛍光
体と、その赤外発光蛍光体とは異なる発光スペクトルを
有する他の第2の赤外発光蛍光体とを用いて部材上に潜
像を形成し、発光素子から出射される励起光を前記潜像
形成部材に照射せしめ、前記第1の赤外発光蛍光体から
発せられる蛍光は透過するが他の波長成分は遮断する第
1の光学フィルタを介して、第1の赤外発光蛍光体から
の蛍光を第1の受光素子で受光し、前記第2の赤外発光
蛍光体から発せられる蛍光は透過するが他の波長成分は
遮断する第2の光学フィルタを介して、第2の赤外発光
蛍光体からの蛍光を第2の受光素子で受光することによ
り、前記潜像を光学的に検出することを特徴とするもの
である。
【0020】第12の本発明は、前述の目的を達成する
ため、例えばカードリーダライタなどの光学読取システ
ムであって、前記第1の発明記載の蛍光体を用いて部材
上に潜像を形成し、発光素子から出射される910〜9
80nmの中心波長を有する励起光を前記潜像形成部材
に照射せしめ、励起光が照射されないときの蛍光の残光
を波長1030nm付近で受光感度を有する受光素子で
受光することにより、前記潜像を光学的に検出すること
を特徴とするものである。
【0021】第13の本発明は、前述の目的を達成する
ため、例えばカードリーダライタなどの光学読取システ
ムであって、前記第1の発明記載の第1の赤外発光蛍光
体と、その赤外発光蛍光体とは異なる発光スペクトルを
有する他の第2の赤外発光蛍光体とを用いて部材上に潜
像を形成し、発光素子から出射される励起光を前記潜像
形成部材に照射せしめ、励起光が照射されないときに前
記第1の赤外発光蛍光体から発せられる蛍光の残光を第
1の受光素子で受光し、励起光が照射されないときに前
記第2の赤外発光蛍光体から発せられる蛍光の残光を第
2の受光素子で受光することにより、前記潜像を光学的
に検出することを特徴とするものである。
【0022】第14の本発明は、前述の目的を達成する
ため、例えばカードリーダライタなどの光学読取システ
ムであって、前記第1の発明記載の蛍光体を用いて潜像
を形成した部材を真正な部材とし、発光素子から出射さ
れる910〜980nmの中心波長を有する励起光を潜
像形成部材に照射せしめ、その潜像形成部材からの光を
1000nm未満の波長成分は遮断して1000nm以
上の波長成分は透過する特性を備えた光学フィルタを介
して、波長1030nm付近で受光感度を有する受光素
子で受光し、その受光素子からの出力の有無により部材
が真正なものであるか否かを判定することを特徴とする
ものである。
【0023】第15の本発明は、前述の目的を達成する
ため、例えばカードリーダライタなどの光学読取システ
ムであって、前記第1の発明記載の蛍光体を用いて潜像
を形成した部材を真正な部材とし、発光素子から出射さ
れる910〜980nmの中心波長を有する励起光を潜
像形成部材に照射せしめ、励起光が照射されないときの
蛍光の残光を波長1030nm付近で受光感度を有する
受光素子で受光し、その受光素子からの出力の有無によ
り部材が真正なものであるか否かを判定することを特徴
とするものである。
【0024】
【作用】従来公知のLiNdP4 12蛍光体は、図21
に示すように2つの発光ピークを有している。
【0025】これに対して第1〜15の本発明に係る蛍
光体は、図8に示すように1030nm付近にシャープ
な発光ピークを有しており、従来の蛍光体とは発光スペ
クトルが全く異なる新規な赤外発光蛍光体である。
【0026】従ってその蛍光体、その蛍光体を使用して
潜像を形成した潜像形成部材、その潜像形成部材の潜像
を光学的に読み取る光学読取装置ならびに光学読取シス
テムにより、例えば偽造、改ざんなどを有効に防止した
り、新たな用途を開発することができたり、諸種の分野
に利用可能である。
【0027】また第6、7、11、13の本発明では、
前述の新規な赤外発光蛍光体と、他の蛍光体とを併用す
ることにより、高いセキュリティが確保できる。
【0028】さらに第7〜9、12、13、15の本発
明では、蛍光体の残光を利用して潜像を検出することに
より、高価な光学フィルタを使用する必要がなく、コス
トの低減が図れる。
【0029】さらにまた第8、9の本発明では、間欠的
に発光素子を点滅させる必要がなく、潜像形成部材を搬
送させながら潜像の検出ができるから潜像形成部材の処
理が迅速である。
【0030】また第9の本発明では、第1の受光素子と
第2の受光素子の両方の出力信号から潜像を検出してい
るから、高いセキュリティが確保できる。
【0031】さらに第14、15の本発明では、使用し
ている蛍光体が新規なものであるから、偽造、改ざんな
どを有効に防止することができる。
【0032】
【実施例】次に本発明の実施例を図とともに説明する。
図1は実施例の係る光学読取装置の平面図、図2はその
光学読取装置における読取ヘッドの要部分解斜視図、図
3はその読取ヘッドの図2のX−X方向の断面図、図4
はその読取ヘッドの図2のY−Y方向の断面図である。
【0033】図1に示すように光学読取装置は、装置本
体1と、装置本体1内に装着された読取ヘッド2と、こ
の読取ヘッド2に接続されて動作する各種素子を備えた
プリント配線基板3とから主に構成されている。
【0034】同図に示すように装置本体1の上面にはカ
ード4が挿通されるガイド溝5が形成され、このガイド
溝5の内側壁面に望むように前記読取ヘッド2が取り付
けられている。
【0035】後述のバーコードパターンを有するカード
4が前記ガイド溝5に沿って矢印方向に挿通され、その
間にバーコードパターンの情報が読取ヘッド2によって
光学的に読み取られる。
【0036】この読取ヘッド2は図2に示すように、ケ
ースを兼ねたヘッド本体6と、そのヘッド本体6内に挿
入されるスリットシート7と、素子ホルダーを兼ねたシ
ート押さえ部材8と、そのシート押さえ部材8に保持さ
れる発光素子9ならびに受光素子10と、前記ヘッド本
体6の上面開口を閉塞するヘッドカーバー11とから構
成されている。
【0037】前記ヘッド本体6の下面中央には、カード
4に形成されたバーコードパターン28の縦長方向と平
行な開口部13が形成され、また下面両側には図3に示
すように係合段部14が設けられている。ヘッド本体6
の内側には、前記開口部13に向けて両側から傾斜した
シート受面15、15が形成され、このシート受面1
5、15の途中にピン16(図2参照)が立設され、前
記開口部13の両端部には係止溝17(図2参照)が設
けられている。
【0038】図2ならびに図3に示すように、ヘッド本
体6の上面開口付近には、この読取ヘッド2を装置本体
1に取り付けるためのフランジ部18、18が突設され
ている。
【0039】前記スリットシート7は図2に示すよう
に、例えばポリエチレンテレフタレートなどの透明シー
トの上にスリット状透光部19(図2参照)を除いて黒
色の印刷層20を形成したフレキシブルなシートから構
成されている。このスリットシート7の前後には孔21
が設けられ、この孔21に前記ヘッド本体6のピン16
をそれぞれ挿通することにより、ヘッド本体6上でのス
リットシート7の位置決めがなされ、図3に示すように
ヘッド本体6の開口部13にスリットシート7のスリッ
ト状透光部19が配置される。
【0040】この実施例では透明シートの上に印刷層2
0を形成したが、例えばステンレススチールなどの不透
明な薄板にスリット状の溝を形成したスリットシートも
使用できる。
【0041】前記シート押さえ部材8の下面は図2なら
びに図3に示すように、前記ヘッド本体6のシート受面
に沿ってわん曲しており、このシート押さえ部材8の下
面とヘッド本体6のシート受面15との間でスリットシ
ート7が挟持され、スリットシート7の透光部19がヘ
ッド本体6の開口部13内に押し出される。シート押さ
え部材8の中央にスリット状の光規制孔22が形成さ
れ、図3に示すように透光部19と対向している。
【0042】シート押さえ部材8の両側には、平面形状
がT字形をした係止片23、23(図2参照)がそれそ
れ突設され、この係止片23、23を前記ヘッド本体6
の係止溝17、17に嵌入することにより、ヘッド本体
6内でのシート押さえ部材8の取り付けがなされる。
【0043】シート押さえ部材8の上部には一部円弧状
をした保持壁24が形成され、図4に示すようにこの保
持壁24内に発光素子9ならびに受光素子10の先端部
が挿入、保持される。
【0044】前記ヘッドカバー11の周囲には4本の係
合爪25が下方を向いて突出しており、図3に示すよう
にこの係合爪25をヘッド本体6の係合段部14にそれ
ぞれ係合することにより、読取ヘッド2の組み立てが終
了する。
【0045】前記ヘッドカバー11の内面には図3に示
すように脚部26が下方を向いて突出しており、図3に
示す如くヘッドカバー11の組み込みが終了すると、こ
の脚部26によって発光素子9ならびに受光素子10を
介してシート押さえ部材8がシート受面15側に押圧さ
れ、スリットシート7の固定が確実になされる。
【0046】次にカード4の構成につて、図5ならびに
図6を用いて説明する。このカード4は例えば各種プリ
ペイドカード、通行カードなどとして使用される。
【0047】図5はカードの平面図、図6はカードの要
部拡大断面図である。
【0048】カード基板27の表面には、潜像のバーコ
ードパターン28を有する印刷層29が形成されてい
る。カード基板27は例えば酸化チタンなど白色顔料を
分散、保持した塩化ビニル系シートなどから構成され、
可視光線ならびに赤外線を反射する性質を有している。
【0049】前記印刷層29には、蛍光体微粒子と、そ
れを分散保持する透明なバインタを主成分とするインク
により所望のバーコードパターン28が形成されてい
る。印刷層29の厚さTは、出力の関係から0.5〜5
0μmが適当である。
【0050】前記蛍光体は所定の波長の励起光を照射す
ることにより赤外光を発光する赤外発光蛍光体で、光学
活性元素としてイッテルビウム(Yb)を含有してお
り、この光学活性元素の他にスカンジウム(Sc),ガ
リウム(Ga),アルミニウム(Al),インジウム
(In),イットリウム(Y),ビスマス(Bi),セ
リウム(Ce),ガドリニウム(Gd),ルテチウム
(Lu),ランタン(La)のグループから選択された
少なくとも1種の元素を含くんでいる。
【0051】更に詳細には、下記の一般式(1)を有す
る赤外発光蛍光体、 一般式(1) A3 5 12 但し式中AはY,Bi,Ce,Gd,Lu,Laのグル
ープから選択された少なくとも1種の元素と、Ybから
なり、DはSc,Ga,Al,Inのグループから選択
された少なくとも1種の元素からなる。
【0052】または下記の一般式(2)を有する赤外発
光蛍光体、 一般式(2) ADO3 但し式中AはY,Bi,Ce,Gd,Lu,Laのグル
ープから選択された少なくとも1種の元素と、Ybから
なり、DはSc,Ga,Al,Inのグループから選択
された少なくとも1種の元素からなる。
【0053】または下記の一般式(3)を有する赤外発
光蛍光体である。
【0054】一般式(3) A2 4 12 但し式中AはY,Bi,Ce,Gd,Lu,Laのグル
ープから選択された少なくとも1種の元素と、Ybから
なり、DはSc,Ga,Al,Inのグループから選択
された少なくとも1種の元素からなる。
【0055】前記一般式を有する蛍光体が単独で、また
は混合物の形で使用される。
【0056】さらに具体的には、下記のような赤外発光
蛍光体である。
【0057】.Yb0.3 2.7 Al5 12 .Yb0.2 Gd2.8 Ga0.5 Al4.5 12 .Yb0.4 2.6 Ga5 12 .Yb0.1 La0.9 AlO3 .Yb0.05La0.95Ga0.1 Al0.9 3 つぎにこれら蛍光体の具体的な製造例について説明す
る。
【0058】図7に示す重量割合の各仕込み原料を乳鉢
により十分混合した後、1150℃で4時間焼成し、し
かる後に熱水と2モルの硝酸により未反応物を除去し
て、 Yb0.3 2.7 Al5 12(実施例1)、 Yb0.2 Gd2.8 Ga0.5 Al4.5 12(実施例2)、 Yb0.4 2.6 Ga5 12(実施例3)、 Yb0.1 La0.9 AlO3 (実施例4)、 Yb0.05La0.95Ga0.1 Al0.9 3 (実施例5) の赤外発光蛍光体の微粒子を得た。
【0059】前記実施例1によって得られたYb0.3
2.7 Al5 12の吸収発光スペクトルを図8に示す。
【0060】この図から明らかなようにこの蛍光体は、
910〜980nmの間で大きな光吸収ピークを有し、
その付近に中心波長を有する光を照射することにより、
蛍光体が有効に励起されて約1030nm付近にシヤー
プなピークを有する蛍光を放出する。
【0061】この発光スペクトルは、図15に示す従来
のものと全く異なっていることが分かる。
【0062】図9は、蛍光体YbX 1-X Al5 12
のYbのモル分率(X)の値を種々変えた場合の蛍光体
の発光強度の変化を測定した図である。
【0063】この図から明らかなように、蛍光体YbX
1-X Al5 12中のYbのモル分率Xが1.0を超え
ると発光強度は弱くなる傾向にあるから、モル分率Xは
0.05〜1.0、好ましくは0.1〜0.5、さらに
好ましくは0.2〜0.45の範囲に規制すると、高い
発光強度が得られることが分かる。
【0064】図10は、前記実施例1によって得られた
Yb0.3 2.7 Al5 12の粒子の状態(粒子構造)を
示す写真である。この写真から明らかなように、合成さ
れた蛍光体粒子の表面状態はギザギザがなく滑らかで、
極端に大きい物や小さい物がなく形状ならびに大きさが
ほぼ揃っており、丸みを有し果実状をしている。
【0065】このようにして得られた蛍光体粒子を顕微
鏡で観察してみると、粒径1〜3μmのものが全体の6
0重量%以上(実施例1の場合は80重量%)あるとい
う粒度分布を有している。また蛍光体粒子の平均形状比
率(短軸/長軸)が2.0以下(実施例1の場合は1.
5)であって、極端に細長い針状のものはなく丸みのあ
る果実状をしている。前述のように粒径1〜3μmのも
のが全体の60重量%以上で粒子の大きさが揃い、しか
も平均形状比率が2.0以下で丸みのある形状をしてい
ると、バインダー中での分散性が良好である。
【0066】図11は、得られた蛍光体粒子をミルで1
時間粉砕したものの粒子の状態を示す写真である。この
写真から明らかなように、細かい破砕粒子が多数存在し
ており、その破砕粒の表面状態はゴツゴツとしており滑
らかでなく、粒子の状態が図9のものとは様相が全く異
なっている。また比較的大きな粒子の表面も削れて、滑
らかな面が失われている。
【0067】図10ならびに図11のそれぞれ蛍光体粒
子を使用して、同一条件で潜像マークを作り、同量の励
起光を照射した際の潜像マークからの発光強度を測定し
たところ、蛍光体粒子を粉砕することによって発光強度
は約60%低下することが確認された。従って、インク
などの蛍光体組成物を作成する場合溶剤やバインダーと
混合して多少蛍光体粒子は粉砕されるが、過度の粉砕を
避けて図10に示したようにできるだけ1次粒子の状態
を保持した方が良い。
【0068】蛍光体微粒子の印刷層29中での含有率は
1〜80重量%、好ましくは2〜30重量%で、含有率
が1重量%未満であると印刷層29(バーコードパター
ン28)からの出力が弱く、一方、含有率が80重量%
を超えると印刷層29(バーコードパターン28)の印
刷性が悪くなり、印刷不良を生じる恐れがある。
【0069】前記バインダーとしては、例えば紫外線硬
化性樹脂などの無溶剤タイプ、ポリウレタンなどの溶剤
タイプ、あるいはポリビニルアルコール(PVA)など
の水溶性タイプなどのいずれも使用でき、印刷法や被検
出体の材質などによって適宜選択される。なお、必要に
応じて可塑剤、界面活性剤などを添加することができ
る。
【0070】印刷層29(バーコードパターン28)
は、例えば熱転写、インクジェット、オフセット印刷、
スクリーン印刷あるいはグラビア印刷などによって形成
することができる。なお、図6では記載していないが、
印刷層29(バーコードパターン28)の上には透明な
保護層が形成される。
【0071】図12は、前記発光素子からの発光タイミ
ングならびに受光素子の出力の状態を示すタイミングチ
ャートである。
【0072】同図の(a)に示すように発光素子は、点
灯時間T1 および消灯時間T2 がともにほぼ等しい時間
間隔(例えば500μsec)でオン、オフ動作し印刷
層に対して間欠的に励起光を照射する。図中のS1 は、
発光素子の点灯信号を示している。
【0073】同図の(b),(c),(d)は、バーコ
ードパターンを検出した場合の受光素子の出力状態を示
したものである。発光素子からの光の照射でバーコード
パターン中の蛍光体が励起され、同図(b)に示すよう
に発光素子の点灯が終了するまでは出力が増大する。そ
して発光素子からの照射を停止しても、バーコードパタ
ーンから放出される残光を受光素子が受光する。この残
光は時間とともに減少するため、予め基準値Vsを設定
しておき、この基準値Vsと比較することにより、発光
素子が消灯した後に矩形信号S3 が得られる。
【0074】従って、微小時間毎に発光素子の点灯、消
灯を繰り返すことにより、バーコードパターンのコード
情報を光学的に読み取ることができる。
【0075】このように蛍光体の残光を利用する方法で
は、バーコードパターンを読み取る際には発光素子は消
灯しているから反射光がなく、そのため高価な光学フィ
ルタを使用しなくても蛍光を検出することができ、小型
でかつ低価格の光学読取システムを提供することがてき
る。
【0076】同図(c)は蛍光体の残光を検出する方法
を示したが、発光素子の光(反射光)を遮断して、蛍光
体から発する光(蛍光)のみを通過する性質を備えた光
学フィルタを使用すれば、発光素子が点灯している時の
蛍光体からの光を検出することができる。同図(d)は
そのときの受素子の出力状態を示しており、矩形信号S
4 が得られる。
【0077】図13は前記光学フィルタの特性を示す図
で、前述のように励起光の中心波長が910〜980n
mであり、しかも蛍光の発光ピークが約1030nmで
あることから、光学フィルタとしては1000nm未満
の波長成分は遮断して、1000nm以上の波長成分は
透過する特性を有している。
【0078】図14はシリコンフォトダイオードの分光
感度特性図で、同フォトダイオードは本発明に係る蛍光
体が発する蛍光に対して高い分光感度を有している。な
お、受光素子としてはこのシリコンフォトダイオードの
他に1030nm付近で高い分光感度を有するものであ
れば、使用可能である。
【0079】図15ならびに図16は、赤外発光蛍光体
の他の使用例を示す図である。図15に示すように、例
えば有価証券やカードなどの被検出体50の所定位置に
は複数、例えば3つの潜像マーク形成部分51a,51
b,51cが設けられ、各潜像マーク形成部分51a〜
51cは互いに異なる発光スペクトルを有する蛍光体を
それぞれ含有している。
【0080】そして各潜像マーク形成部分51a〜51
cに対して、それぞれ所定の励起光を照射する半導体レ
ーザ52a,52b,52cと、各潜像マーク形成部分
51a〜51cから発せられる蛍光を受光するフォトダ
イオード53a,53b,53cとが対になって配置さ
れている。
【0081】前述の異なる発光スペクトルを有する蛍光
体としては、例えば図8に示す発光スペクトルを有する
蛍光体Yb0.3 2.7 Al5 12、図17に示す発光ス
ペクトルを有する蛍光体Yb0.1 0.9 PO4 、図18
に示す発光スペクトルを有する蛍光体Er0.2 2.8
1.5 Al3.5 12などが適宜選択して用いられる。
【0082】従って前記潜像マーク形成部分51a〜5
1cに前述の蛍光体を使用した場合、それぞれの蛍光を
前記フォトダイオード53a,53b,53cで受光す
ることによって、その被検出体50が真正のものである
と判断される。もし、フォトダイオード53a,53
b,53cのうち1つでも受光しないフォトダイオード
53があれば、その被検出体50が真正のものではない
判断される。
【0083】図15の例では異なる発光スペクトルを有
する蛍光体をそれぞれ使用したが、図16に示すように
異なる発光スペクトルを有する蛍光体を混合して潜像マ
ーク形成部分51を形成することも可能である。
【0084】この場合、その潜像マーク形成部分51に
対して半導体レーザ52a,52b,52cから励起光
が照射され、潜像マーク形成部分51から発せられる蛍
光をフォトダイオード53a,53b,53cでそれぞ
れ受光する。なお、各フォトダイオード53a,53
b,53cの受光面には、受光しょうとする光成分を透
過して他の波長領域の光は遮断する光学フィルタが取り
付けられている。
【0085】図15ならびに図16では、半導体レーザ
52a,52b,52cを個別に使用したが、使用する
蛍光体や半導体レーザの種類によっては半導体レーザを
兼用させることも可能である。
【0086】図19は、前述の残光を利用した検出方法
の具体例を示す図である。潜像マーク形成部分51を形
成した被検出体50は例えばベルトコンベアなどの搬送
手段によって高速移送され、その移送方向上流側に半導
体レーザ52が、下流側にはフォトダイオード53が配
置され、両者の間は隔壁54で遮光されている。
【0087】同図(a)に示すように、半導体レーザ5
2から照射された光により励起された潜像マーク形成部
分51からは発光を開始するとともに、同図(b)に示
すように半導体レーザ52の下を通過した後も残光を発
し続ける。この残光は同図(c)に示すように隔壁54
に形成したスリット55を通じてフォトダイオード53
に対向する位置から発生される残光のみが選択的に受光
される。
【0088】図20は、残光を利用した検出方法の他の
例を示す図である。同図に示すように被検出体50の移
送方向上流側から下流側に向けて半導体レーザ52と、
第1フォトダイオード53aと第2フォトダイオード5
3bとが配置され、第1フォトダイオード53aと第2
フォトダイオード53bの間は隔壁54で遮光されてい
る。なお、図示していないが第1フォトダイオード53
aの受光面側には、半導体レーザ52の反射光を遮断す
る光学フィルタが取り付けられている。
【0089】同図(a)に示すように、半導体レーザ5
2から照射された光により励起された潜像マーク形成部
分51からは発光を開始し、その光は直ちに第1フォト
ダイオード53aで受光され、潜像マーク形成部分51
が存在していることを検知し、その検知信号S12が制御
部56に入力される。そして同図(c)に示すように半
導体レーザ52の下を通過した後も潜像マーク形成部分
51からは残光を発し続け、この残光は隔壁54に形成
したスリット55を通じて第2フォトダイオード53b
に受光される。潜像マーク形成部分51に使用している
蛍光体の種類によって残光の減衰特性〔図12(b)参
照〕が異なるため、第2フォトダイオード53bからの
出力信号S13によって潜像マーク形成部分51に使用さ
れている蛍光体の種類を判別することが可能である。
【0090】従って制御部56に入力された信号S12
信号S13によって、所定の蛍光体を使用した真正の被検
出体50であることが判別できる。
【0091】本発明に係る蛍光体を担持した潜像形成部
材を真正な物として、前記受光素子からの出力の有無の
判断によって真正な物か否かを区別して、偽造や改ざん
などを防止することができる。
【0092】本発明に係る蛍光体、蛍光体組成物、潜像
形成部材、光学読取装置ならびに光学読取システムは、
例えば次のような分野にも適用可能である。
【0093】(1)ファクトリーオートメーション(F
A)関係 自動車などの組み立て時の管理、すなわち車種別、輸出
先国別、製造年月日や製造ロット別などを潜像マークを
用いて、外観を損ねることなく管理できる。
【0094】(2)従来の反射型のバーコードでは読み
取れなかった、例えばタイヤなどのような黒い物、ある
いはガラスや合成樹脂などの透明な物へマーキングして
も、そのマークの読み取りが可能である。
【0095】(3)潜像マークの上に文字やデザインを
印刷しても潜像マークを読み取ることができるから、情
報保持の重畳化が可能で、商品の値札や商品タグなどの
狭いスペースが有効に利用できる。
【0096】(4)前記(1)ならびに(3)と同じ理
由から、化粧品や薬などデザインも重視する商品、ある
いは高級感が要求される各種の化粧箱やパッケージへの
利用が有効である。
【0097】(5)工場や現場などでは油やホコリで汚
れるため従来の反射型のバーコードでは使用できなかっ
た環境下においても、潜像マークでは読み取りが可能で
ある。
【0098】(6)前記(1)ならびに(3)と同じ理
由から、顧客への納品伝票(通常、納品伝票は顧客の指
定する用紙、フォーマットで顧客が必要な情報しか記入
されない)に、隠しコードとしてメーカ側の管理情報を
もたせることができる。
【0099】(7)カード状のものに隠しコードとして
情報を入れ、ゲームカード(バーコードゲーム)として
使用可能である。
【0100】(8)前記(1)ならびに(3)と同じ理
由から、書籍の管理、図書の管理、図面の管理などに用
いれば、デザインを損なうことがない。
【0101】(9)偽造、変造、改ざんが極めて困難で
あるから、入退室管理、出退勤管理、ホテルの如きキー
カードなどに適用できる。
【0102】(10)学生証、IDカードなどの偽造、
変造、改ざんが防止できるとともに、小型化、省スペー
ス化が可能である。
【0103】(11)スタンプカードやポイントカード
などの偽造、変造、改ざんが防止できるとともに、小型
化、省スペース化が可能である。
【0104】(12)パチンコの景品交換システムに導
入して、偽造、変造、改ざんが防止できる。
【0105】(13)有価証券や株券などの偽造、変
造、改ざんが防止できる。
【0106】(14)クレジットカード、キャッシュカ
ード、テレホンカードなどの偽造、変造、改ざんが防止
できる。
【0107】
【発明の効果】従来公知のLiNdP4 12蛍光体は、
図21に示すように2つの発光ピークを有している。
【0108】これに対して第1〜15の本発明に係る蛍
光体は、図8に示すように1030nm付近にシャープ
な発光ピークを有しており、従来の蛍光体とは発光スペ
クトルが全く異なる新規な赤外発光蛍光体である。
【0109】従ってその蛍光体、その蛍光体を使用して
潜像を形成した潜像形成部材、その潜像形成部材の潜像
を光学的に読み取る光学読取装置ならびに光学読取シス
テムにより、例えば偽造、改ざんなどを有効に防止した
り、新たな用途を開発することができたり、諸種の分野
に利用可能である。
【0110】また第6、7、11、13の本発明では、
前述の新規な赤外発光蛍光体と、他の蛍光体とを併用す
ることにより、高いセキュリティが確保できる。
【0111】さらに第7〜9、12、13、15の本発
明では、蛍光体の残光を利用して潜像を検出することに
より、高価な光学フィルタを使用する必要がなく、コス
トの低減が図れる。
【0112】さらにまた第8、9の本発明では、間欠的
に発光素子を点滅させる必要がなく、潜像形成部材を搬
送させながら潜像の検出ができるから潜像形成部材の処
理が迅速である。
【0113】また第9の本発明では、第1の受光素子と
第2の受光素子の両方の出力信号から潜像を検出してい
るから、高いセキュリティが確保できる。
【0114】さらに第14、15の本発明では、使用し
ている蛍光体が新規なものであるから、偽造、改ざんな
どを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の係る光学読取装置の平面図で
ある。
【図2】その光学読取装置における読取ヘッドの要部分
解斜視図である。
【図3】その読取ヘッドの図2のX−X方向の断面図で
ある。
【図4】その読取ヘッドの図2のY−Y方向の断面図で
ある。
【図5】本発明の実施例の係るカードの平面図である。
【図6】そのカードの要部拡大断面図である。
【図7】本発明の各実施例での仕込み原料の重量割合を
示す図である。
【図8】本発明の実施例の係るYb0.3 2.7 Al5
12蛍光体の吸収・発光スペクトル図である。
【図9】本発明の実施例の係るYbX 3-X Al5 12
蛍光体中のYbモル分率(X)と発光強度との関係を示
す特性図である。
【図10】本発明の実施例の係るYb0.3 2.7 Al5
12蛍光体の粒子構造を示す写真である。
【図11】粉砕後の蛍光体の粒子構造を示す写真であ
る。
【図12】発光素子からの発光タイミングならびに受光
素子の出力状態を示すタイミングチャートである。
【図13】本発明の実施例で使用される光学フィルタの
遮断/通過特性を示す図である。
【図14】本発明の実施例で使用されるシリコンフォト
ダイオードの分光感度特性図である。
【図15】本発明の実施例に係る赤外発光蛍光体の他の
使用例を示す図である。
【図16】本発明の実施例に係る赤外発光蛍光体のさら
に他の使用例を示す図である。
【図17】蛍光体Yb0.1 0.9 PO4 の発光スペクト
ル図である。
【図18】蛍光体Er0.2 2.8 Fe1.5 Al3.5 12
の発光スペクトル図である。
【図19】残光を利用した検出方法を説明するための原
理図である。
【図20】残光を利用した他の検出方法を説明するため
の原理図である。
【図21】従来の蛍光体LiNbP4 12の発光スペク
トル図である。
【符号の説明】
2 読取ヘッド 4 カード 9 発光素子 10 受光素子 27 カード基板 28 バーコードパターン 29 印刷層 50 被検出体 51 潜像マーク形成部分 52 半導体レーザ 53 フォトダイオード 54 隔壁 55 スリット 56 制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 11/78 CPM CPN 11/80 CPM CPN G06K 7/12 C 7623−5B (72)発明者 大嶋 敏夫 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粒子状で下記の一般式を有し、所定の
    波長の励起光を照射することにより赤外光を発光するこ
    とを特徴とする赤外発光蛍光体。 一般式 A3 5 12 但し式中AはY,Bi,Ce,Gd,Lu,Laのグル
    ープから選択された少なくとも1種の元素と、Ybから
    なり、 DはSc,Ga,Al,Inのグループから選択された
    少なくとも1種の元素からなる。
  2. 【請求項2】 微粒子状で下記の一般式を有し、所定の
    波長の励起光を照射することにより赤外光を発光するこ
    とを特徴とする赤外発光蛍光体。 一般式 ADO3 但し式中AはY,Bi,Ce,Gd,Lu,Laのグル
    ープから選択された少なくとも1種の元素と、Ybから
    なり、 DはSc,Ga,Al,Inのグループから選択された
    少なくとも1種の元素とからなる。
  3. 【請求項3】 微粒子状で下記の一般式を有し、所定の
    波長の励起光を照射することにより赤外光を発光するこ
    とを特徴とする赤外発光蛍光体。 一般式 A2 4 12 但し式中AはY,Bi,Ce,Gd,Lu,Laのグル
    ープから選択された少なくとも1種の元素と、Ybから
    なり、 DはSc,Ga,Al,Inのグループから選択された
    少なくとも1種の元素と、Feからなる。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、前記赤外発光蛍
    光体が下記の一般式を有していることを特徴とする赤外
    発光蛍光体。 一般式 YbX 3-X Al5 12 但し式中Xは0.05〜0.7の数値
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載され
    た赤外発光蛍光体粒子は、粒径1〜3μmのものが全体
    の粒子のうち60重量%以上含まれていることを特徴と
    する赤外発光蛍光体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載され
    た赤外発光蛍光体粒子の形状比率(長軸/短軸)が2.
    0以下であることを特徴とする赤外発光蛍光体。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載され
    た赤外発光蛍光体微粒子と、その微粒子を分散保持する
    分散剤とを有することを特徴とする蛍光体組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかに記載され
    た赤外発光蛍光体を含有する潜像を形成したことを特徴
    とする潜像形成部材。
  9. 【請求項9】 請求項8記載において、前記潜像が所望
    の情報を有していることを特徴とする潜像形成部材。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた赤外発光蛍光体と、その赤外発光蛍光体とは異なる
    発光スペクトルを有する他の赤外発光蛍光体とを併用し
    たことを特徴とする潜像形成部材。
  11. 【請求項11】 請求項10記載において、前記請求項
    1ないし6のいずれかに記載された赤外発光蛍光体と、
    他の赤外発光蛍光体とが個別に担持されていることを特
    徴とする潜像形成部材。
  12. 【請求項12】 請求項10記載において、前記請求項
    1ないし6のいずれかに記載された赤外発光蛍光体と、
    他の赤外発光蛍光体とが混合して担持されていることを
    特徴とする潜像形成部材。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた赤外発光蛍光体を含有する潜像を形成した潜像形成
    部材に対して、910〜980nmの中心波長を有する
    励起光を照射する発光素子と、 前記潜像形成部材から発せられた蛍光を受光する波長1
    030nm付近で受光感度を有する受光素子と、 その受光素子の受光面側に配置されて1000nm未満
    の波長成分は遮断して1000nm以上の波長成分は透
    過する特性を有する光学フィルタとを備えたことを特徴
    とする光学読取装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた第1の赤外発光蛍光体と、その赤外発光蛍光体とは
    異なる発光スペクトルを有する他の第2の赤外発光蛍光
    体とを併用した潜像形成部材に対して、前記赤外発光蛍
    光体を励起する発光素子と、 前記第1の赤外発光蛍光体から発せられる蛍光は透過す
    るが他の波長成分は遮断する第1の光学フィルタと、前
    記第2の赤外発光蛍光体から発せられる蛍光は透過する
    が他の波長成分は遮断する第2の光学フィルタと、 前記第1の光学フィルタを通過した蛍光を受光する第1
    の受光素子と、前記第2の光学フィルタを通過した蛍光
    を受光する第2の受光素子とを備えたことを特徴とする
    光学読取装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた第1の赤外発光蛍光体と、その赤外発光蛍光体とは
    異なる発光スペクトルを有する他の第2の赤外発光蛍光
    体とを併用した潜像形成部材に対して、前記赤外発光蛍
    光体を励起する発光素子と、 前記発光素子からの励起光が照射されない時に第1の赤
    外発光蛍光体から発せられる蛍光を受光する第1の受光
    素子と、前記発光素子からの励起光が照射されない時に
    第2の赤外発光蛍光体から発せられる蛍光を受光する第
    2の受光素子とを備えたことを特徴とする光学読取装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた赤外発光蛍光体を用いて潜像を形成した潜像形成部
    材を搬送する搬送手段と、 その潜像形成部材の搬送経路上に設けられ、910〜9
    80nmの中心波長を有する励起光を照射する発光素子
    と、 その発光素子の潜像形成部材搬送方向後流側に設けら
    れ、波長1030nm付近で受光感度を有する受光素子
    とを備え、 前記搬送手段で潜像形成部材を搬送し、潜像形成部材上
    の潜像が前記発光素子の近くを通過する間に励起され、
    前記受光素子の近くを通過する間に蛍光の残光を前記受
    光素子で受光する構成になっていることを特徴とする光
    学読取装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた赤外発光蛍光体を用いて潜像を形成した潜像形成部
    材を搬送する搬送手段と、 その潜像形成部材の搬送経路上に設けられ、910〜9
    80nmの中心波長を有する励起光を照射する発光素子
    と、 その発光素子の潜像形成部材搬送方向後流側近傍に設け
    られ、波長1030nm付近で受光感度を有する第1の
    受光素子と、 その第1の受光素子の受光面側に配置され、1000n
    m未満の波長成分は遮断して1000nm以上の波長成
    分は透過する特性を有する光学フィルタと、 前記第1の受光素子の潜像形成部材搬送方向後流側に設
    けられ、波長1030nm付近で受光感度を有する第2
    の受光素子とを備え、 前記搬送手段で潜像形成部材を搬送し、潜像形成部材上
    の潜像が前記発光素子の近くを通過する間に励起され、
    潜像形成部材から発せられる蛍光を前記光学フィルタを
    介して前記第1の受光素子で受光し、 前記第2の受光素子の近くを通過する間に蛍光の残光を
    その第2の受光素子で受光する構成になっていることを
    特徴とする光学読取装置。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた赤外発光蛍光体を用いて部材上に潜像を形成し、 発光素子から出射される910〜980nmの中心波長
    を有する励起光を前記潜像形成部材に照射せしめ、 その潜像形成部材から発せられた蛍光を1000nm未
    満の波長成分は遮断して1000nm以上の波長成分は
    透過する特性を備えた光学フィルタを介して、波長10
    30nm付近で受光感度を有する受光素子で受光するこ
    とにより、前記潜像を光学的に検出することを特徴とす
    る光学読取システム。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた第1の赤外発光蛍光体と、その赤外発光蛍光体とは
    異なる発光スペクトルを有する他の第2の赤外発光蛍光
    体とを用いて部材上に潜像を形成し、 発光素子から出射される励起光を前記潜像形成部材に照
    射せしめ、 前記第1の赤外発光蛍光体から発せられる蛍光は透過す
    るが他の波長成分は遮断する第1の光学フィルタを介し
    て、第1の赤外発光蛍光体からの蛍光を第1の受光素子
    で受光し、 前記第2の赤外発光蛍光体から発せられる蛍光は透過す
    るが他の波長成分は遮断する第2の光学フィルタを介し
    て、第2の赤外発光蛍光体からの蛍光を第2の受光素子
    で受光することにより、前記潜像を光学的に検出するこ
    とを特徴とする光学読取システム。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた赤外発光蛍光体を用いて部材上に潜像を形成し、発
    光素子から出射される910〜980nmの中心波長を
    有する励起光を前記潜像形成部材に照射せしめ、 励起光が照射されないときの蛍光の残光を波長1030
    nm付近で受光感度を有する受光素子で受光することに
    より、前記潜像を光学的に検出することを特徴とする光
    学読取システム。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた第1の赤外発光蛍光体と、その赤外発光蛍光体とは
    異なる発光スペクトルを有する他の第2の赤外発光蛍光
    体とを用いて部材上に潜像を形成し、 発光素子から出射される励起光を前記潜像形成部材に照
    射せしめ、 励起光が照射されないときに前記第1の赤外発光蛍光体
    から発せられる蛍光の残光を第1の受光素子で受光し、 励起光が照射されないときに前記第2の赤外発光蛍光体
    から発せられる蛍光の残光を第2の受光素子で受光する
    ことにより、前記潜像を光学的に検出することを特徴と
    する光学読取システム。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた赤外発光蛍光体を用いて潜像を形成した部材を真正
    な部材とし、 発光素子から出射される910〜980nmの中心波長
    を有する励起光を潜像形成部材に照射せしめ、 その潜像形成部材からの光を1000nm未満の波長成
    分は遮断して1000nm以上の波長成分は透過する特
    性を備えた光学フィルタを介して、波長1030nm付
    近で受光感度を有する受光素子で受光し、その受光素子
    からの出力の有無により部材が真正なものであるか否か
    を判定することを特徴とする光学読取システム。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし6のいずれかに記載さ
    れた赤外発光蛍光体を用いて潜像を形成した部材を真正
    な部材とし、 発光素子から出射される910〜980nmの中心波長
    を有する励起光を潜像形成部材に照射せしめ、 励起光が照射されないときの蛍光の残光を波長1030
    nm付近で受光感度を有する受光素子で受光し、その受
    光素子からの出力の有無により部材が真正なものである
    か否かを判定することを特徴とする光学読取システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007529068A (ja) * 2004-03-12 2007-10-18 インゲニア・テクノロジー・リミテッド 真正性検証の方法、製品および機器
US7726792B2 (en) 2004-12-09 2010-06-01 Canon Kabushiki Kaisha Ink tank for liquid printing apparatus, method of manufacturing same, liquid printing apparatus with same, and method of detecting remaining ink

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US8240826B2 (en) 2004-12-09 2012-08-14 Canon Kabushiki Kaisha Ink tank for liquid printing apparatus, method of manufacturing same, liquid printing apparatus with same, and method of detecting remaining ink

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