JPH0834413B2 - 映像信号レベルシフト回路 - Google Patents
映像信号レベルシフト回路Info
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- JPH0834413B2 JPH0834413B2 JP62018518A JP1851887A JPH0834413B2 JP H0834413 B2 JPH0834413 B2 JP H0834413B2 JP 62018518 A JP62018518 A JP 62018518A JP 1851887 A JP1851887 A JP 1851887A JP H0834413 B2 JPH0834413 B2 JP H0834413B2
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- voltage
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、映像信号レベルシフト回路に係り、特にビ
ットレートが100MHz以上の高解像度のカラーモニタに使
用されるリニア映像増幅回路において、通常一般的なビ
デオクランプ回路を持ったAC結合アンプではなく、DCま
でフラットなレスポンスを持ったDC結合アンプに使用す
る映像信号レベルシフト回路に関する。
ットレートが100MHz以上の高解像度のカラーモニタに使
用されるリニア映像増幅回路において、通常一般的なビ
デオクランプ回路を持ったAC結合アンプではなく、DCま
でフラットなレスポンスを持ったDC結合アンプに使用す
る映像信号レベルシフト回路に関する。
(従来の技術) コンピュータ等に接続される高解像度モニタにおい
て、その一般的な映像信号の入力レベルは約1Vp-p前後
となっている。この映像信号をカラーCRTのカソード駆
動レベル約60〜100Vp-pにまで、リニアに増幅するのが
映像増幅回路であり、2段または3段の映像増幅器を用
いてこの増幅を行っている。
て、その一般的な映像信号の入力レベルは約1Vp-p前後
となっている。この映像信号をカラーCRTのカソード駆
動レベル約60〜100Vp-pにまで、リニアに増幅するのが
映像増幅回路であり、2段または3段の映像増幅器を用
いてこの増幅を行っている。
映像信号は、その画像状態により直流成分値が変化す
る。そのため、通常、高周波特性を良好にするのが比較
的容易なAC結合アンプ構成とし、低域遮断周波数はフレ
ーム周波数程度のデカップリングを行い、モニタの帰線
時間にクランプ回路により直流分を再生する直流分再生
方式が採られている。しかし、クランプは、カラーCRT
のカソードとDC結合した部分、すなわち映像増幅器の出
力段に近い部分にかける必要があるために、電力損失が
生じると共に低周波成分の歪みも大きくなる。
る。そのため、通常、高周波特性を良好にするのが比較
的容易なAC結合アンプ構成とし、低域遮断周波数はフレ
ーム周波数程度のデカップリングを行い、モニタの帰線
時間にクランプ回路により直流分を再生する直流分再生
方式が採られている。しかし、クランプは、カラーCRT
のカソードとDC結合した部分、すなわち映像増幅器の出
力段に近い部分にかける必要があるために、電力損失が
生じると共に低周波成分の歪みも大きくなる。
一方、完全なDC増幅器の場合、直流分も伝送されるの
で、クランプ回路は不要となるが、高周波特性を良好に
し、かつ、温度特性、特にDCドリフト、も良好とする必
要がある。しかしながら、DCから数100MHzの増幅器に全
帯域にわたってフィードバックをかけ、特性を改善する
ことは非常に困難であり、ローカルフィードバック方式
の多段アンプ構成とするのが普通である。また、高周波
特性がよく、入出力間のオフセットが零の増幅器を多段
接続すると回路が複雑になり、高周波特性も劣化し、一
般的には実現が困難である。
で、クランプ回路は不要となるが、高周波特性を良好に
し、かつ、温度特性、特にDCドリフト、も良好とする必
要がある。しかしながら、DCから数100MHzの増幅器に全
帯域にわたってフィードバックをかけ、特性を改善する
ことは非常に困難であり、ローカルフィードバック方式
の多段アンプ構成とするのが普通である。また、高周波
特性がよく、入出力間のオフセットが零の増幅器を多段
接続すると回路が複雑になり、高周波特性も劣化し、一
般的には実現が困難である。
そこで、入出力間のオフセットがあるが比較的簡単な
回路構成の増幅器をシリーズに接続する際、カップリン
グコンデンサを使用せずに、前段の増幅器の出力オフセ
ットレベルをシフトして後段の増幅器が要求する入力レ
ベルに合わせ、しかも、高周波特性を劣化させることの
ないレベルシフト回路として、第2図および第3図図示
の回路が使用されていた。
回路構成の増幅器をシリーズに接続する際、カップリン
グコンデンサを使用せずに、前段の増幅器の出力オフセ
ットレベルをシフトして後段の増幅器が要求する入力レ
ベルに合わせ、しかも、高周波特性を劣化させることの
ないレベルシフト回路として、第2図および第3図図示
の回路が使用されていた。
第2図において、1はトランジスタ、2はツェナダイ
オード、3は抵抗を表しており、第3図において、4は
トランジスタ、5及び6は抵抗を表している。
オード、3は抵抗を表しており、第3図において、4は
トランジスタ、5及び6は抵抗を表している。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の第2図図示のレベルシフト回路
では、レベルシフト量、すなわち映像信号の直流分の変
化量は、ツェナダイオード2のツェナ電圧とトランジス
タ1のVBEとの和となり、レベルシフト量がツェナダイ
オード2に印加される電圧に依存するため、上記直流分
のシフト電圧を細かく設定することができないという欠
点があった。また、回路全体の温度変化によるDCドリフ
ト(以後、温度ドリフトという)はトランジスタ1のV
BEの温度ドリフト(−2.2mV/℃)とツェナダイオード2
の温度ドリフト(その温度ドリフト値は印加される電圧
により異なる)との和となり、温度ドリフトが零となる
のはツェナダイオード2の温度ドリフトが+2.2mV/℃と
なる場合だけで、温度ドリフトの点でも問題があった。
では、レベルシフト量、すなわち映像信号の直流分の変
化量は、ツェナダイオード2のツェナ電圧とトランジス
タ1のVBEとの和となり、レベルシフト量がツェナダイ
オード2に印加される電圧に依存するため、上記直流分
のシフト電圧を細かく設定することができないという欠
点があった。また、回路全体の温度変化によるDCドリフ
ト(以後、温度ドリフトという)はトランジスタ1のV
BEの温度ドリフト(−2.2mV/℃)とツェナダイオード2
の温度ドリフト(その温度ドリフト値は印加される電圧
により異なる)との和となり、温度ドリフトが零となる
のはツェナダイオード2の温度ドリフトが+2.2mV/℃と
なる場合だけで、温度ドリフトの点でも問題があった。
また、第3図図示のレベルシフト回路では、抵抗5で
の電圧降下がレベルシフト量となり、抵抗5の抵抗値を
変えればレベルシフト量は変えられるが、同時に映像信
号も減衰し、エミッタホロワを使用した電圧ゲイン≒1
の特長が生かせなくなるという欠点があった。また、ト
ランジスタ4のVBEによる温度ドリフトも生じる欠点が
あった。
の電圧降下がレベルシフト量となり、抵抗5の抵抗値を
変えればレベルシフト量は変えられるが、同時に映像信
号も減衰し、エミッタホロワを使用した電圧ゲイン≒1
の特長が生かせなくなるという欠点があった。また、ト
ランジスタ4のVBEによる温度ドリフトも生じる欠点が
あった。
本発明の目的は、入出力間にオフセットのある映像増
幅器をシリーズに接続する際に、カップリングコンデン
サを使用せずに、前段の映像増幅器の出力オフセットを
後段の映像増幅器の入力条件に合わせるようにシフトさ
せる接続回路を実現することであり、その接続回路の機
能として次の要件を満足するようにすることである。
幅器をシリーズに接続する際に、カップリングコンデン
サを使用せずに、前段の映像増幅器の出力オフセットを
後段の映像増幅器の入力条件に合わせるようにシフトさ
せる接続回路を実現することであり、その接続回路の機
能として次の要件を満足するようにすることである。
温度ドリフトに対する対策を施す。
レベルシフト量を可変とする。
前段の映像増幅器の出力電圧の変動による影響を直接
(大きく)受けないようにし、映像信号の減衰を防ぐ。
(大きく)受けないようにし、映像信号の減衰を防ぐ。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の映像信号レベル
シフト回路は、極性の異なるトランジスタを用いた2つ
のエミッタホロワを組み合わせることとし、前記2つの
エミッタホロワの間に介挿する、レベルシフト量を決め
る直流定電圧回路を、抵抗と、該抵抗に接続された基準
電圧発生手段と、前記レベルシフト量である電圧を分圧
する分圧手段と、前記抵抗と前記基準電圧発生手段との
接続点の電圧(基準電圧)と前記分圧手段で分圧された
点(分圧点)の電圧とを比較してその差に応じた信号を
出力する比較手段と、該比較手段が出力する前記信号を
受けて前記分圧点の電圧が基準電圧と同じになるように
前記直流定電圧回路に流入する電流の一部を分流する分
流手段とを備えている。
シフト回路は、極性の異なるトランジスタを用いた2つ
のエミッタホロワを組み合わせることとし、前記2つの
エミッタホロワの間に介挿する、レベルシフト量を決め
る直流定電圧回路を、抵抗と、該抵抗に接続された基準
電圧発生手段と、前記レベルシフト量である電圧を分圧
する分圧手段と、前記抵抗と前記基準電圧発生手段との
接続点の電圧(基準電圧)と前記分圧手段で分圧された
点(分圧点)の電圧とを比較してその差に応じた信号を
出力する比較手段と、該比較手段が出力する前記信号を
受けて前記分圧点の電圧が基準電圧と同じになるように
前記直流定電圧回路に流入する電流の一部を分流する分
流手段とを備えている。
(実施例) 第1図は本発明の映像信号レベルシフト回路の一実施
例の構成図である。ただし、映像増幅回路の中での本回
路の位置を示すために、本回路外の第1の映像増幅器
7、第2の映像増幅器8、カラーCRT9も共に図示されて
いる。
例の構成図である。ただし、映像増幅回路の中での本回
路の位置を示すために、本回路外の第1の映像増幅器
7、第2の映像増幅器8、カラーCRT9も共に図示されて
いる。
映像信号レベルシフト回路10は第1の映像増幅器7と
第2の映像増幅器8との間に接続されている。
第2の映像増幅器8との間に接続されている。
例えば、高解像度モニタの映像増幅回路において、第
1の映像増幅器7は1Vp-p程度の入力信号を約20dB程度
増幅するプリアンプ部であり、第2の映像増幅器8は約
20dB程度のゲインを有し、前記第1の映像増幅器7の出
力を更に増幅し、約100Vp-p前後の信号をカラーCRT9の
カソードに印加するパワーアンプである。
1の映像増幅器7は1Vp-p程度の入力信号を約20dB程度
増幅するプリアンプ部であり、第2の映像増幅器8は約
20dB程度のゲインを有し、前記第1の映像増幅器7の出
力を更に増幅し、約100Vp-p前後の信号をカラーCRT9の
カソードに印加するパワーアンプである。
ここで、例えば、第1の映像増幅器7が3Vの出力オフ
セットをもっており、出力される映像信号が3V〜13Vの
間で変化するとする。そして、第2の映像増幅器8の入
力レベルの条件が1V〜11Vであったとすると、下方へ2V
のレベルシフトをし、第1の映像増幅器7の出力電圧の
変動に合わせてその電圧より2V低い電圧で変動する映像
信号が、第2の映像増幅器8に入力されなければならな
い。その2Vのレベルシフトを行うのが、映像信号レベル
シフト回路10である。
セットをもっており、出力される映像信号が3V〜13Vの
間で変化するとする。そして、第2の映像増幅器8の入
力レベルの条件が1V〜11Vであったとすると、下方へ2V
のレベルシフトをし、第1の映像増幅器7の出力電圧の
変動に合わせてその電圧より2V低い電圧で変動する映像
信号が、第2の映像増幅器8に入力されなければならな
い。その2Vのレベルシフトを行うのが、映像信号レベル
シフト回路10である。
本実施例の映像信号レベルシフト回路10は、第1のト
ランジスタであるトランジスタ11と第1の抵抗である抵
抗22とで構成される第1のエミッタホロワと、第2のト
ランジスタであるトランジスタ16と第2の抵抗である抵
抗29とで構成される第2のエミッタホロワに、第3の抵
抗である抵抗21、基準電圧発生手段である定電圧ダイオ
ード18、分圧手段である可変抵抗20及び抵抗25、比較手
段であるトランジスタ12,13,定電流源17,抵抗23,24、分
流手段であるトランジスタ14,15,抵抗26,27、高周波特
性劣化の補正用のコンデンサ19で構成される直流定電圧
回路を付加した回路構成となっている。なお、抵抗28は
トランジスタ16の発振防止のために入れてある。
ランジスタであるトランジスタ11と第1の抵抗である抵
抗22とで構成される第1のエミッタホロワと、第2のト
ランジスタであるトランジスタ16と第2の抵抗である抵
抗29とで構成される第2のエミッタホロワに、第3の抵
抗である抵抗21、基準電圧発生手段である定電圧ダイオ
ード18、分圧手段である可変抵抗20及び抵抗25、比較手
段であるトランジスタ12,13,定電流源17,抵抗23,24、分
流手段であるトランジスタ14,15,抵抗26,27、高周波特
性劣化の補正用のコンデンサ19で構成される直流定電圧
回路を付加した回路構成となっている。なお、抵抗28は
トランジスタ16の発振防止のために入れてある。
直流定電圧回路の動作を説明する。
定電圧ダイオード18の両端の電位差が基準電圧であ
り、該基準電圧と可変抵抗20と抵抗25との接続点である
分圧点の電圧とが比較手段で比較され、その差に応じた
信号(電圧)が比較手段の出力端子であるトランジスタ
12のコレクタから分流手段のトランジスタ14のベースに
送られる。分流手段には前記信号(電圧)に応じた電流
が流れる。分流手段に電流が流れることで、分圧手段の
抵抗25に流れる電流は減少し、分圧点の電圧は基準電圧
に近づく。分圧点の電圧が基準電圧に近づくと前記信号
もそれに応じて変化し分流手段に流れる電流が減少す
る。該電流が減少すれば分圧点の電圧と基準電圧との差
がひらくので、バランスがとれたところに前記差と前記
電流値は落ち着く。
り、該基準電圧と可変抵抗20と抵抗25との接続点である
分圧点の電圧とが比較手段で比較され、その差に応じた
信号(電圧)が比較手段の出力端子であるトランジスタ
12のコレクタから分流手段のトランジスタ14のベースに
送られる。分流手段には前記信号(電圧)に応じた電流
が流れる。分流手段に電流が流れることで、分圧手段の
抵抗25に流れる電流は減少し、分圧点の電圧は基準電圧
に近づく。分圧点の電圧が基準電圧に近づくと前記信号
もそれに応じて変化し分流手段に流れる電流が減少す
る。該電流が減少すれば分圧点の電圧と基準電圧との差
がひらくので、バランスがとれたところに前記差と前記
電流値は落ち着く。
少しく具体的に説明すると、仮に、定電圧ダイオード
18の両端の電位差すなわち基準電圧が1Vであったとし、
レベルシフト量を2Vにしたいとする。この場合は、分圧
手段の可変抵抗20の抵抗値を抵抗25の抵抗値と等しくな
るように調整する。このように調整すれば、前記抵抗25
の両端の電位差が基準電圧と等しく1Vとなり、抵抗25と
等しい抵抗値に調整された可変抵抗20の両端の電位差も
1Vとなる。つまり、レベルシフト量は2Vに設定される。
ちなみに、抵抗21の両端の電位差も1Vである。しかし、
これは可変抵抗20、抵抗21、及び抵抗25に適当な大きさ
の電流が流れた場合である。ここで、前記第1の映像増
幅器7の出力電圧が変化し、可変抵抗20及び抵抗25に流
れる電流が例えば10%増えたとすると、レベルシフト量
も10%増えて2.2Vとなる。すると、比較手段で基準電流
1Vと分圧点の電圧1.1Vが比較されることになり、その差
に応じた信号(電圧)が分流手段に送られ、前述のよう
に分流手段に電流が流れて、レベルシフト量は2Vの近傍
に安定する。
18の両端の電位差すなわち基準電圧が1Vであったとし、
レベルシフト量を2Vにしたいとする。この場合は、分圧
手段の可変抵抗20の抵抗値を抵抗25の抵抗値と等しくな
るように調整する。このように調整すれば、前記抵抗25
の両端の電位差が基準電圧と等しく1Vとなり、抵抗25と
等しい抵抗値に調整された可変抵抗20の両端の電位差も
1Vとなる。つまり、レベルシフト量は2Vに設定される。
ちなみに、抵抗21の両端の電位差も1Vである。しかし、
これは可変抵抗20、抵抗21、及び抵抗25に適当な大きさ
の電流が流れた場合である。ここで、前記第1の映像増
幅器7の出力電圧が変化し、可変抵抗20及び抵抗25に流
れる電流が例えば10%増えたとすると、レベルシフト量
も10%増えて2.2Vとなる。すると、比較手段で基準電流
1Vと分圧点の電圧1.1Vが比較されることになり、その差
に応じた信号(電圧)が分流手段に送られ、前述のよう
に分流手段に電流が流れて、レベルシフト量は2Vの近傍
に安定する。
第1の映像増幅器7からの、電圧が変動している映像
信号に対して映像信号レベルシフト回路10で設定された
レベルシフト量の2Vだけシフトした電圧レベルで変動す
る映像信号が、第2の映像増幅器8に送られるわけであ
るが、印加される電圧が高くなれば、映像信号レベルシ
フト回路10に流れる電流は大きくなり、直流定電圧回路
に流れる電流も大きくなる。この直流定電圧回路に相当
する回路が、従来例として述べた第3図の回路のように
抵抗5で構成されていると、前記電流は全て抵抗5を流
れることになり、直流定電圧を保っておきたいところ
の、抵抗5の両端の電位差すなわちレベルシフト量が大
きく変化してしまう。これに対して、本発明の映像信号
レベルシフト回路は、第1の映像増幅器7の出力電圧が
変化しても、電流を分流手段に分流することで、抵抗2
1、基準電圧発生手段、及び分圧手段に流れる電流の変
化を小さくし、その結果レベルシフト量の変化を小さく
している。そして、このレベルシフト量の変化は第2図
の回路と比較しても小さなものとなっている。
信号に対して映像信号レベルシフト回路10で設定された
レベルシフト量の2Vだけシフトした電圧レベルで変動す
る映像信号が、第2の映像増幅器8に送られるわけであ
るが、印加される電圧が高くなれば、映像信号レベルシ
フト回路10に流れる電流は大きくなり、直流定電圧回路
に流れる電流も大きくなる。この直流定電圧回路に相当
する回路が、従来例として述べた第3図の回路のように
抵抗5で構成されていると、前記電流は全て抵抗5を流
れることになり、直流定電圧を保っておきたいところ
の、抵抗5の両端の電位差すなわちレベルシフト量が大
きく変化してしまう。これに対して、本発明の映像信号
レベルシフト回路は、第1の映像増幅器7の出力電圧が
変化しても、電流を分流手段に分流することで、抵抗2
1、基準電圧発生手段、及び分圧手段に流れる電流の変
化を小さくし、その結果レベルシフト量の変化を小さく
している。そして、このレベルシフト量の変化は第2図
の回路と比較しても小さなものとなっている。
前記第1のエミッタホロワを構成するトランジスタ11
は、NPNトランジスタが用いられ、第2のエミッタホロ
ワを構成するトランジスタ16は、前記トランジスタ11と
逆極性のPNPトランジスタが使用されている。
は、NPNトランジスタが用いられ、第2のエミッタホロ
ワを構成するトランジスタ16は、前記トランジスタ11と
逆極性のPNPトランジスタが使用されている。
第2のエミッタホロワが第1のエミッタホロワのトラ
ンジスタ11と逆の極性を有するトランジスタで構成され
たエミッタホロワであり、一般にトランジスタのVBEの
温度ドリフトは−2.2mV/℃で等しいことから、例えばト
ランジスタ11のVBEの温度ドリフトにより降下した電圧
分はトランジスタ16のVBEの温度ドリフトで上昇するこ
とになり、トランジスタ11のVBEの温度ドリフトとトラ
ンジスタ16のVBEの温度ドリフトとは相殺される。
ンジスタ11と逆の極性を有するトランジスタで構成され
たエミッタホロワであり、一般にトランジスタのVBEの
温度ドリフトは−2.2mV/℃で等しいことから、例えばト
ランジスタ11のVBEの温度ドリフトにより降下した電圧
分はトランジスタ16のVBEの温度ドリフトで上昇するこ
とになり、トランジスタ11のVBEの温度ドリフトとトラ
ンジスタ16のVBEの温度ドリフトとは相殺される。
前記基準電圧発生手段の定電圧ダイオード18はその両
端の電位差を基準電圧として用いるためのもので、温度
ドリフトの無視できる例えばバンドギャップリファレン
スダイオード等を使用する。また、比較手段は、本実施
例では、同一の特性を有するトランジスタで構成した差
動増幅器であり。トランジスタの温度ドリフトが比較に
影響しないようになっている。そして、分流手段のトラ
ンジスタ14,15の温度ドリフトについては、そのドリフ
ト量がいくらであれ、比較手段で比較する2つの電圧が
等しくなるように分流されるので、前記直流定電圧回路
のレベルシフト量への影響はない。つまり、前記直流定
電圧回路は回路全体として温度ドリフトは無視できる。
端の電位差を基準電圧として用いるためのもので、温度
ドリフトの無視できる例えばバンドギャップリファレン
スダイオード等を使用する。また、比較手段は、本実施
例では、同一の特性を有するトランジスタで構成した差
動増幅器であり。トランジスタの温度ドリフトが比較に
影響しないようになっている。そして、分流手段のトラ
ンジスタ14,15の温度ドリフトについては、そのドリフ
ト量がいくらであれ、比較手段で比較する2つの電圧が
等しくなるように分流されるので、前記直流定電圧回路
のレベルシフト量への影響はない。つまり、前記直流定
電圧回路は回路全体として温度ドリフトは無視できる。
したがって、本発明の映像信号レベルシフト回路では
温度ドリフトはほとんど無視できるものとなる。
温度ドリフトはほとんど無視できるものとなる。
前述の実施例は第1の映像増幅器の出力オフセットを
下方にシフトして、第2の映像増幅器の入力レベルの条
件に合わせるようにしたものである。この実施例とは反
対に、第1の映像増幅器の出力オフセットを上方にシフ
トするときは、第1のエミッタホロワを構成するトラン
ジスタ11をPNP型とし、該トランジスタ11の温度ドリフ
トを打ち消すために、第2のエミッタホロワを構成する
トランジスタ16はNPN型を用いることは言うまでもな
い。その場合は、直流定電圧回路と第1のエミッタホロ
ワとの接続が少し異なり、第1の端子が抵抗22と接続さ
れ、第2の端子がトランジスタ11のエミッタと接続さ
れ、第3の端子は第1の端子側になる。
下方にシフトして、第2の映像増幅器の入力レベルの条
件に合わせるようにしたものである。この実施例とは反
対に、第1の映像増幅器の出力オフセットを上方にシフ
トするときは、第1のエミッタホロワを構成するトラン
ジスタ11をPNP型とし、該トランジスタ11の温度ドリフ
トを打ち消すために、第2のエミッタホロワを構成する
トランジスタ16はNPN型を用いることは言うまでもな
い。その場合は、直流定電圧回路と第1のエミッタホロ
ワとの接続が少し異なり、第1の端子が抵抗22と接続さ
れ、第2の端子がトランジスタ11のエミッタと接続さ
れ、第3の端子は第1の端子側になる。
また、いずれの場合も、トランジスタ11については第
1の映像増幅器の最終段に、トランジスタ16または第2
のエミッタホロワについては第2の映像増幅器の入力段
にそれぞれ相当するものがあれば、それを利用しても良
い。
1の映像増幅器の最終段に、トランジスタ16または第2
のエミッタホロワについては第2の映像増幅器の入力段
にそれぞれ相当するものがあれば、それを利用しても良
い。
(発明の効果) 本発明の映像信号レベルシフト回路は、極性の異なる
トランジスタを用いた2つのエミッタホロワを組み合わ
せることとし、前記2つのエミッタホロワの間に介挿す
る、レベルシフト量を決める直流定電圧回路を、抵抗
と、該抵抗に接続された基準電圧発生手段と、前記レベ
ルシフト量である電圧を分圧する分圧手段と、前記抵抗
と前記基準電圧発生手段との接続点の電圧(基準電圧)
と前記分圧手段で分圧された点(分圧点)の電圧とを比
較してその差に応じた信号を出力する比較手段と、該比
較手段が出力する前記信号を受けて前記分圧点の電圧が
基準電圧と同じになるように前記直流定電圧回路に流入
する電流の一部を分流する分流手段とを備えることとし
たから、 入出力間にオフセットのある映像増幅器をシリーズに
接続する際に、カップリングコンデンサを使用せずに、
前段の映像増幅器の出力オフセットを後段の映像増幅器
の入力条件に合わせるようにシフトさせる接続回路であ
って、2つのエミッタホロワのトランジスタのVBEによ
る温度ドリフトは相殺され、直流定電圧回路の温度ドリ
フトは無視できるから、全体として温度ドリフトがほと
んどなく、レベルシフト量が可変で、しかも、前段の映
像増幅器の出力電圧の変動がレベルシフト量にわずかし
か影響しない、したがって映像信号の減衰の少ない映像
信号レベルシフト回路が実現できた。
トランジスタを用いた2つのエミッタホロワを組み合わ
せることとし、前記2つのエミッタホロワの間に介挿す
る、レベルシフト量を決める直流定電圧回路を、抵抗
と、該抵抗に接続された基準電圧発生手段と、前記レベ
ルシフト量である電圧を分圧する分圧手段と、前記抵抗
と前記基準電圧発生手段との接続点の電圧(基準電圧)
と前記分圧手段で分圧された点(分圧点)の電圧とを比
較してその差に応じた信号を出力する比較手段と、該比
較手段が出力する前記信号を受けて前記分圧点の電圧が
基準電圧と同じになるように前記直流定電圧回路に流入
する電流の一部を分流する分流手段とを備えることとし
たから、 入出力間にオフセットのある映像増幅器をシリーズに
接続する際に、カップリングコンデンサを使用せずに、
前段の映像増幅器の出力オフセットを後段の映像増幅器
の入力条件に合わせるようにシフトさせる接続回路であ
って、2つのエミッタホロワのトランジスタのVBEによ
る温度ドリフトは相殺され、直流定電圧回路の温度ドリ
フトは無視できるから、全体として温度ドリフトがほと
んどなく、レベルシフト量が可変で、しかも、前段の映
像増幅器の出力電圧の変動がレベルシフト量にわずかし
か影響しない、したがって映像信号の減衰の少ない映像
信号レベルシフト回路が実現できた。
第1図は本発明の映像信号レベルシフト回路の一実施例
の構成図、第2図及び第3図は従来の映像信号レベルシ
フト回路の構成図である。 図中、7は第1の映像増幅器、8は第2の映像増幅器、
9はカラーCRT、10は映像信号レベルシフト回路、11な
いし16はトランジスタ、17は定電流源、18は定電圧ダイ
オード、19はコンデンサ、20は可変抵抗、21ないし29は
抵抗である。
の構成図、第2図及び第3図は従来の映像信号レベルシ
フト回路の構成図である。 図中、7は第1の映像増幅器、8は第2の映像増幅器、
9はカラーCRT、10は映像信号レベルシフト回路、11な
いし16はトランジスタ、17は定電流源、18は定電圧ダイ
オード、19はコンデンサ、20は可変抵抗、21ないし29は
抵抗である。
Claims (1)
- 【請求項1】第1の映像増幅器及び第2の映像増幅器を
備え映像信号をリニアに増幅する映像増幅回路の、前記
第1の映像増幅器と第2の映像増幅器との間に介挿さ
れ、前記第1の映像増幅器の出力オフセットレベルをシ
フトし前記第2の映像増幅器が要求する入力レベルに合
わせる映像信号レベルシフト回路において、 第1のトランジスタ(11)と第1の抵抗(22)とで構成
され、前記第1の映像増幅器からの映像信号を受ける第
1のエミッタホロワと、該第1のトランジスタのエミッ
タと前記第1の抵抗との間に介挿された、第1の端子、
第2の端子及び第3の端子を有する直流定電圧回路と、
前記第1のトランジスタとは逆の極性を有する第2のト
ランジスタ(16)と第2の抵抗(29)とで構成され、前
記直流定電圧回路の前記第3の端子からレベルシフトさ
れて出力された映像信号を前記第2の映像増幅器へ出力
する第2のエミッタホロワとを備えており、かつ、前記
直流定電圧回路が、前記第1の端子にその一端が接続さ
れた第3の抵抗(21)と、該第3の抵抗の他端にその一
端が接続され他端が前記第2の端子に接続されており、
その両端の電位差が基準電圧となる基準電圧発生手段
(18)と、前記第1の端子と前記第2の端子との電位差
を分圧するために、その一端が前記第1の端子に接続さ
れ他端が前記第2の端子に接続されており、分圧点を有
する分圧手段(20,25)と、前記第3の抵抗と前記基準
電圧発生手段との接続点に第1の入力端子が接続され前
記分圧点に第2の入力端子が接続されており、該第1の
入力端子と第2の入力端子とにそれぞれ印加された電圧
を比較してその差に応じた信号を出力する比較手段(1
2,13,17,23,24)と、該比較手段の出力端子、前記第1
の端子、及び第2の端子に接続されており、該比較手段
からの前記信号を受けて前記差が0となるように前記第
1の端子に流れる電流の一部を分流する分流手段(14,1
5,26,27)とを備えていて、 前記分圧手段の分圧比を変えることで、前記レベルシフ
トの大きさが変えられることを特徴とする映像信号レベ
ルシフト回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62018518A JPH0834413B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | 映像信号レベルシフト回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62018518A JPH0834413B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | 映像信号レベルシフト回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63187811A JPS63187811A (ja) | 1988-08-03 |
JPH0834413B2 true JPH0834413B2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=11973847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62018518A Expired - Lifetime JPH0834413B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | 映像信号レベルシフト回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0834413B2 (ja) |
-
1987
- 1987-01-30 JP JP62018518A patent/JPH0834413B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63187811A (ja) | 1988-08-03 |
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