JPH08336513A - 検出対象物の画像処理方法、疑わしい生体の補助表示方法及び医療画像補助表示装置 - Google Patents

検出対象物の画像処理方法、疑わしい生体の補助表示方法及び医療画像補助表示装置

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JPH08336513A
JPH08336513A JP8100076A JP10007696A JPH08336513A JP H08336513 A JPH08336513 A JP H08336513A JP 8100076 A JP8100076 A JP 8100076A JP 10007696 A JP10007696 A JP 10007696A JP H08336513 A JPH08336513 A JP H08336513A
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JP
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chain
intensity
isotropic
region
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JP8100076A
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Solal Eric Cohen
コアン−ソラル エリック
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Original Assignee
Philips Electronics NV
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Publication date
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    • G06T2207/20Special algorithmic details
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル化した放射画像中の疑わしい不透過
部を自動的に検出する。 【解決手段】 検出すべき対象物の分析に対してオリジ
ナル画像10Aを最初に円滑にして、第1変換画像11
Aを発生させ、この第1変換画像11Aに基づいて局所
的強度の最適条件を決定し、分布した対象物の分析に対
してオリジナル画像10Aを次に滑らかにして、第2変
換画像13Aを発生させ、この第2変換画像13Aに基
づいて同種強度の領域を決定し、第1変換画像11Aに
基づいて決定された局所的強度の最適条件を、第2変換
画像13Aに基づいて決定された同種の領域に配置する
とともに、同種領域ごとにこれら最適条件のうちの一つ
を選択し、オリジナル画像10A中で検出された所定の
タイプの対象物のリストを構成する選択された強度の最
適条件間で対象物のリストを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル化された
強度値を有する2次元画素マトリックスの形態のオリジ
ナル画像と称される画像中に分布した対象物から所定の
形態の対象物を自動的に検出して画像処理を行う検出対
象物の画像処理方法に関するものである。
【0002】本発明はまた、この方法を実施する装置に
関するものである。
【0003】特に、本発明の用途は、乳房画像中の特有
の潜在的な癌に対応する所定のタイプの疑わしい不透過
部を自動的に認識する放射線医学の分野に見い出され
る。
【0004】
【従来の技術】従来技術の説明として、1996年6月
に発行された"IEEE TRANSACTIONS ONPATTERNS ANALYSIS
AND MACHINE INTELLIGENCE" の第15巻のNo.6に
記載されている文献"Multiresolution Analysis of Rid
ges and Valleys in Gray-Scale Image"に記載されてい
る画像処理表示方法が既知である。この文献は、特に,
降雨の分割ライン及び山の部分からの傾斜の排出の分岐
領域の最低点を検索することにより3次元画像の山及び
谷を検出する方法について記載している。この地理的概
念は、画像強度レベルを導入し、又はグレーレベルを第
3の寸法として導入した2次元画像に適用されている。
記載された方法によれば、分岐領域及びその境界は画像
ごとに計算されている。その後、各分岐領域を規定する
強度限界を用いて多重分析することにより、これら領域
に階層を挿入する。次いで、この階層を用いて、消去ス
ケールを分岐領域の各境界曲線と関連させる。最終的に
は、分岐領域の境界について分析階層が規定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、デジタル化
された放射線画像特に乳房撮影画像中の疑わしい不透過
部を自動的に検出する方法及び装置を提供することを提
案する。
【0006】特に、本発明は、以前に確立されたデータ
ベースを考慮することなく、単一画像において又は画像
ごとにこの自動検出を実行する方法及び装置を提供する
ことを提案する。
【0007】本発明の目的は、径が4〜5mmの目安の
非常に小さい寸法の疑わしい不透過部を自動的に検出す
る方法及び装置を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、これら疑わしい不透
過領域の自動検出装置であって、乳房撮影画像を形成す
るのに好適な放射線医学装置に関連する検出装置を提供
することである。
【0009】疑わしい不透過部を自動的に検出する乳房
撮影画像の処理は多数の問題を含む。
【0010】これらの問題は、基本的には、処理すべき
画像中に存在する対象物の可変性に関連する。処理すべ
き対象物の可変性は、一方において放射撮影された器官
の大部分を構成する組織の不明瞭な外観に起因し、他方
において、乳房撮影画像が、厚さが一定でない器官の3
次元画像の投影であることに起因している。種々の器官
のこれら可変な不透過部は、同様に可変性の形態を有す
るとともに検出しようとする小径の疑わしい不透過部を
マスクするおそれがある。
【0011】したがって、乳房撮影画像の疑わしい不透
過部を検出する方法では、画像中に含まれる全ての情報
信号を考慮する必要があり、検査目標を除外することが
できない。
【0012】本発明の目的は、全ての実際に疑わしい領
域の単一写真に基づいて、誤って検出された領域の最大
を除外することによる自動検出方法を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的は、デジタル化
された強度値を有する2次元画素マトリックスの形態の
オリジナル画像と称される画像中に分布した対象物から
所定の形態の対象物を自動的に検出して画像処理を行う
に当たり、処理システムの形態を具え、検出すべき対象
物の分析に対して前記オリジナル画像を最初に円滑にし
て、第1変換画像を発生させるステップと、前記第1変
換画像に基づいて局所的強度の最適条件を決定するステ
ップと、分布した対象物の分析に対してオリジナル画像
を次に円滑にして、第2変換画像を発生させるステップ
と、前記第2変換画像に基づいて同種強度の領域を決定
するステップと、前記第1変換画像に基づいて決定され
た前記局所的強度の最適条件を、前記第2変換画像に基
づいて決定された前記同種の領域に配置するとともに、
前記同種領域ごとにこれら最適条件のうちの一つを選択
するステップと、前記オリジナル画像中で検出された所
定のタイプの対象物のリストを構成する選択された強度
の最適条件間で対象物のリストを形成することを特徴と
する検出対象物の画像処理方法により達成される。
【0014】医療画像表示補助装置は、デジタル化され
た強度値を有する2次元画素マトリックスの形態の人体
の一部の医療画像のデータを発生させるシステムと、前
記画像を表示する表示システムと、前記画像データと、
デジタル化された強度値を有する2次元画素マトリック
スの形態のオリジナル画像と称される画像中に分布した
対象物から所定の形態の対象物を自動的に検出して画像
処理を行うに当たり、処理システムの形態を具え、検出
すべき対象物の分析に対して前記オリジナル画像を最初
に円滑にして、第1変換画像を発生させるステップと、
前記第1変換画像に基づいて局所的強度の最適条件を決
定するステップと、分布した対象物の分析に対してオリ
ジナル画像を次に円滑にして、第2変換画像を発生させ
るステップと、前記第2変換画像に基づいて同種強度の
領域を決定するステップと、前記第1変換画像に基づい
て決定された前記局所的強度の最適条件を、前記第2変
換画像に基づいて決定された前記同種の領域に配置する
とともに、前記同種領域ごとにこれら最適条件のうちの
一つを選択するステップと、前記オリジナル画像中で検
出された所定のタイプの対象物のリストを構成する選択
された強度の最適条件間で対象物のリストを形成するこ
とを特徴とする検出対象物の画像処理方法を実施する表
示システムとに対するアクセスを有するプロセッサを含
む処理システムとを具えることを特徴とするものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以後説明する画像処理方法は、デ
ータバンクを用いることなく、検査した画像のデータの
みを用いて医師の診断を助ける目的で、デジタル化され
た乳房撮影画像の疑わしい不透過部の自動的な検出に関
するものである。
【0016】図2Aは、強度画像の形態のこのようなオ
リジナル乳房撮影画像10Aの一例を示す。図3Aは乳
房撮影画像を10Bで線図的に示す。
【0017】デジタル化された乳房画像10Aは、例え
ば16ビットでコード化された1024×1024画素
を含むことができる。このコード化に当たり、12ビッ
トを画素の強度のコード化に用いる。乳房撮影画像をデ
ジタル化形態で取得することができるが、本発明は、デ
ジタル画像が得られる上記方法を全ての場合において考
慮しない。
【0018】疑わしい不透過部を検出する際に、乳房撮
影画像にリンクした所定の数の困難を考慮すべきであ
る。これらの困難は複数の程度を有する。 − 胸部器官1を側面からX線照射するが、胸部器官1
は一定の厚さを有しない。図3Aの線形表示10Bを参
照すると、それは二つの区域を有する。「胸部の深い側
2」と称される一方の区域は、最も一定な厚さを有す
る。その理由は、できるだけ平行な表面を有する「組織
層」を得るために、器官を二つのプレート間で押しつけ
ることにより、医師が写真をとるからである。「胸部の
浅い側3」と称される他の区域は、急速に減少する厚さ
を有する。その理由は、それが、胸部の深い側2と雰囲
気との間に位置する「組織層」の一部に相当するからで
ある。 − 胸部器官1は、胸部の周囲の情報信号を全く用いる
ことなく、黒い領域9に突き出た複数のグレーレベルを
有する区域として、図2Aの強度画像10Aに現れる。
この場合、X線は画像処理システムに直接伝達される。
皮膚4は胸部1と黒い領域9との間の界面を構成する。 − 例えば図2F及び図3Fに×印で示した検出すべき
対象物を、凝固した生物細胞の密集した群の存在に起因
する不透過部とする。したがって、これら不透過部は、
明瞭に、すなわちX線照射された胸部1の他の対象物に
よって形成された背景に対して白っぽい領域で示され
る。これら不透過部は、実際には、胸部1中に可変位置
を有し、それは、胸部の深い側2と胸部の浅い側3の両
方で任意の位置に発生するおそれがある。さらに、これ
ら不透過部それ自体は、実際には、可変形態を有する。
これらの形態は患者ごとに変化し、一人の同一患者に対
して、これらの形態は周期ごとに変わる。一般に、これ
らの形態は予知可能でも反復的でもない。これらの不透
過部を、よりぼやけた形態により、乳房撮影で現れるお
それがあるマイクロ石灰化像(microcalcification)と称
される疑わしい異常から区別する。 − 検出すべきこれらの疑わしい不透過部に対する背景
も、多かれ少なかれ明瞭に、すなわち胸部器官1の通常
の構造に起因する白っぽい不透過部によって形成され
る。この通常の構造は、繊維、脂肪の蓄積及び血管を具
える。背景を形成するこれら対象物も、形態と、実際に
は可変である強度及び位置とを有する。 − 背景の対象物は疑わしい不透過部を容易に遮蔽する
おそれがある。X線写真は、原理的には、「組織層」に
位置する重ね合わされた組織に含まれる情報信号を正確
に統合する。灰色っぽい積み重ねはしばしば、疑わしい
不透過部の検出に誤りが生じるおそれがある形態及び強
度を有する。 − 検出すべき疑わしい不透過部を潜在的な癌とする。
したがって、上記方法は画像の全ての情報を考慮すべき
である。その理由は、第1に、疑わしい不透過部は大抵
の対象物に大幅に相互依存するからであり、第2に、上
記方法の目的のうちの一つは全ての潜在的な癌の検出で
あるので、対象物を予め取り除くことができないからで
ある。 − 乳房撮影の対象物の相互依存は、対象物が画像処理
の領域で発生するために上記方法が抽出過程を含むこと
ができないということを意味する。 − 上記方法の目的は、調査すべき特定の画像に含まれ
る全ての情報信号を十分独立して考慮するが、データベ
ースにも含まれる情報信号を考慮しない。 − 上記方法は、超音波に対して微細で見分けがつかず
に発生した癌に相当する径が4〜5mmの不透過部を検
出することを意図する。 本発明は、図1,2,5,6,7Cのダイヤグラムによ
り機能ブロックの形態で示した種々のステップを有する
デジタル画像処理方法を提供する。
【0019】図1を参照すると、この方法は以下のステ
ップを具える。 − 100における、図2に示すようなオリジナル画像
10Aと称される強度画像のデジタル形態の取得。 − 110における、図4Aのダイヤグラムの画像10
Bに示すような胸部の浅い側3から胸部の深い側2を分
離する境界線の経路。 − 次いで、二つの形態を取りうるステップのチェー
ン、すわなちその形態A又はBのうちの一方で適切に導
き出すことができ、好適には二つのチェーンA及びBを
並列に利用することにより適切に導き出すことができる
チェーンA及びチェーンB。図1、チェーンAに対する
図3及びチェーンBに対する図4を参照すると、チェー
ンの形態A及びBのそれぞれは、最初に、以下の第1サ
イクル101を具える。 − 検出すべき対象物の分析を最初に円滑にするオリジ
ナル画像10Aに適用される第1変換120A,120
Bによって、第1変換画像11A,11Bと称される画
像を発生させる。この第1変換を、例えば、検出すべき
対象物の寸法の目安の寸法の中心部を有するオペレータ
によって実行される。 − 第1変換画像11A,11Bに基づく画像の主要成
分の第1検出130A,130B。これら主要成分を以
下のものとする。 ・ 第1変換画像11A,11Bの局所的強度最大部の
位置。 ・ 誘導されたこれら局所的最大部をそれぞれ有する白
っぽい領域の画素数の範囲。 ・ これら種々の白っぽい領域間の境界の位置。 − 主要成分間で検出された関連のない成分を除去する
ための第1試験140A,140B。第1試験140
A,140Bにより、LIST1Aを付したチェーンA
に関するキー成分の第1リスト、及び/又は、LIST
1Bを付したチェーンBに関するキー成分の第1リスト
を出力部に発生させる。これらリストのそれぞれは、以
下のものを具える。 ・ 保持された白っぽい領域キーの範囲。 ・ 対応するキー最大の位置。 ・ 対応する白っぽい領域の境界。
【0020】この段階では、チェーンのそれぞれは、最
初に対応するLIST1A,LIST1Bに関連する情
報信号を重ね合わせたチェーンA,Bのそれぞれでオリ
ジナル画像10Aによって形成した画像12A,12B
もそれぞれ発生させて、これら成分を可視にする。例え
ば、キー最大部を×印で示すとともに、境界をラインで
示す。
【0021】上記方法は、図2を参照すると、以下のス
テップを含む第2ステップサイクル102により二つの
チェーンA及びBのうちの一つによって処理される。 ・ チェーンのそれぞれにおいて組織の分析を次に円滑
にするオリジナル画像10Aに適用される第2変換22
0A,220Bにより、第2変換画像13A,13Bと
称される画像を発生させる。この第2変換を、検出すべ
き対象物の寸法の少なくとも2倍の目安の寸法の中心部
を有するオペレータによって行うことができる。 − 第2変換画像の主要成分の第2検出230A,23
0B。第2検出230A,230Bにより、以下のもの
を発生させる。 ・ この第2変換画像13A,13Bの局所的強度最大
部の位置。 ・ 導入されたこれらの新たな局所的最大部を有する白
っぽい領域の画素数の範囲。 ・ この第2変換画像13A,13Bに示したこれらの
新たな白っぽい部分を区別する新たな境界の位置。 − 強度キー最大部を比較する比較動作240A,24
0Bは局所的に実行され、以下のものを含む。 ・ 第1サイクル101で形成された第1リストLIS
T1A及び/又はLIST1Bの成分を考慮した、第1
サイクル101で決定されるとともに、これら第1リス
トにより第2サイクル102で見つけられる新たな白っ
ぽい領域中に発生したキー最大部の配置。 ・ 同種領域と称される新たな白っぽい領域のそれぞれ
の内側に形成されたこれらキー最大部の強度の比較。 ・ 第1サイクル101で見つけられるキー最大部の第
2サイクル102で見つけられた新たな白っぽい領域に
よって形成された各同種領域における、ベターキー最大
部と称されるより強い強度を有するものとしての選択。
【0022】同種領域ごとのこれら強度の局所的な比較
及びベターキー最大部の選択により、第1リストLIS
TA及び/又はLISTBが修正されるとともに、対応
する第2リストLIST2A及び/又はLIST2Bを
形成する。LIST2A及び/又はLIST2Bは次の
ものを具える。 ・ この第2サイクルで選択されるが第1リストに起因
するベターキー最大部の配置。 ・ 第1リストに起因する対応する白っぽい領域の範
囲。 ・ 第1リストにも起因する対応する境界の位置。 これら情報信号はオリジナル画像中に示され、これら信
号は図3E及び4Eの画像14A,14Bを発生させ
る。さらに、各リストにつき、ベストキー最大部を強度
が減少する順番に分類する。
【0023】各第2リストLIST2A及び/又はLI
ST2Bに基づいて、上記方法は、チェーンA及びBの
250A,250Bのそれぞれで実現されるステップ1
03を具える。この場合、オペレータは、ベターキー最
大部から所定の数の「アラーム」、すなわちそれらのあ
り得る重要な要素としても分類された疑わしい不透過部
を選択することができる。上記方法のこの段階では、使
用のために選択したチェーンA又はBのそれぞれに対応
するいずれかの第3リスト、又は、二つのチェーン1及
び2を並列的に使用する場合には二つの第3リストを処
理する。各第3リストは、オペレータによって選択され
たこれらアラームに相当する強度最大部の位置から形成
される。各チェーンA,Bは、第3リストに関連すると
ともに選択されたアラームによって形成された情報信号
と対応する第1リストの白っぽい領域の境界とが可視的
に重ね合わされるオリジナル画像10Aによって構成さ
れた強度画像15A,15Bも発生させる。
【0024】本発明によれば、二つのチェーンA及びB
を並列的に使用する好適な場合では、二つの第3リスト
LIST3A及びLIST3Bに基づいて、ステップ1
04において、リストLIST3A及びLIST3Bの
選択された「アラーム」の結合を具えるA−UNION
−Bを付した追加のリストを形成する。
【0025】したがって、オペレータは、アラームすな
わち疑わしい不透過部がそれらの強度の応答の要素、し
たがってこれら疑わしい不透過部が正確な潜在的な癌ア
ラームを形成する可能性の要素として分類される第4リ
ストA−UNION−Bを有する。
【0026】上記方法の種々のステップ及びそれらのサ
ブステップを、以下詳細に説明する。
【0027】I.胸部の深い側と胸部の浅い側との間の
境界線を決定する方法(110) 画像の可変性にリンクした困難を考慮するために、この
方法は、以下の方法110により胸部の深い側2の領域
と胸部の浅い側3の領域との間に境界線5を発生させる
ことにより、これら領域を個別に処理することができ
る。
【0028】この境界線5をオリジナル画像10Aのデ
ータに基づいて決定するとともに、それを図4Aの画像
10Bに線図的に示す。
【0029】図4Aを参照してこれを観察すると、プレ
ート間の側面写真の状態の胸部器官は、胸部の深い側2
の方が胸部の浅い側3に比べて厚い。図4Aにおいて、
胸部の深い側を2で左側に表す。図の軸線A’Aに沿っ
て左から右に進行すると、胸部の深い側2、胸部の浅い
側3、皮膚4及び区域9を情報なしで順次確認する。図
7Aは、図4Aの区分A’Aに沿って見つけられる強度
Iの曲線を表す。先ず、A’から開始すると、胸部の深
い側2に相当する平均して高く安定した強度I(すなわ
ちグレーレベル)を見つけ、次いで、強度Iが胸部の浅
い側3に応じて急速に弱くなり、最後には、一般的に弱
い強度の強度区域9のAに到達する。領域2は白っぽ
く、したがって図2Aのオリジナル画像10Aで強度I
を最も強く示す。その理由は、より厚い胸部の深い側2
は、より薄い浅い領域3に比べてより弱い強度のX線を
透過させるからである。一般的に、X線が横切る組織の
厚さが厚くなるに従って、これらの組織の透明度が低く
なり、したがって透過するX線の強度が弱くなり、乳房
撮影の対応する領域がより白っぽくなる。
【0030】既に規定された強度レベルの目安の強度レ
ベルをそれぞれ有する画素によって形成されたオリジナ
ル画像10Aを、この場合考慮する。それは、各強度レ
ベルGに対応する所定の数Nの画像の画素を表す。
【0031】この画像に基づいて、図7Bに示すような
ヒストグラムを形成する。この場合、強度レベルGを、
例えば強度レベル400から約4000の強度レベルま
でX軸に沿って示し、各強度レベルGに相当する画素数
NをY軸に沿って表す。
【0032】このヒストグラムは、図4Aの区域9、胸
部の深い側2の領域及び胸部の浅い側3の領域に対応す
る領域を表す。
【0033】区域9の領域は、ヒストグラムにおいて強
度レベル500付近でピークを形成する。その理由は、
実際には全て同一の低強度Iを有する複数の画素を区域
9が含むからである。
【0034】その浅い側3の区域は、グレーレベル90
0のいずれかの側に、小さな傾斜で開始してより強い強
度レベルとなる安定状態を形成する。その理由は、乳房
撮影において小さな表面を有する胸部の浅い側3の区域
では、同一強度レベルに相当する少数の画素が存在し、
全体的にはこの浅い側の領域3の強度レベルが低く、3
を横切る厚さが小さく、したがって十分にX線を透過さ
せるからである。しかしながら、この浅い側の領域3の
強度レベルは区域9の強度レベルより低い。
【0035】胸部の深い側2の区域は、決定しようとし
ている所定の強度レベルGFを超えるドームを形成す
る。この区域2は一般に高い強度レベル及び強度レベル
につき多数の画素を示す。
【0036】したがって、胸部の深い側2の区域は強度
レベルにつき多数の画素の存在を特徴とするものであ
り、胸部の浅い側3の区域は強度レベルにつき少数の画
素の存在する。
【0037】胸部の深い側と胸部の浅い側との間の境界
線5を決定するために、ヒストグラムの点Fの位置を決
定するよう選択する。この場合、レベルGが増大する方
向にカーブしたこのヒストグラムの傾斜は最大となり、
対応する強度レベルGFが計算される。
【0038】領域2のヒストグラムのカーブは円滑でな
く、傾斜の第2の最大を表すピーク8を示すおそれがあ
るが、ピーク8を考慮する必要はない。この方法は、ヒ
ストグラムにおいて強度レベルが増大する方向で適合す
るとともに区域9が原因のピークを超える最初の最大の
位置のみを考慮する。
【0039】この場合、境界線5を、ヒストグラムの最
初の傾斜最大で見つけられた強度GFを有する画素に結
合する等しいラインとしてオリジナル画像10Aに描
く。
【0040】図7Cにおいて、方法110を機能ブロッ
クダイヤグラムの形態で表す。境界線5を決定するこの
方法は以下のステップを具える。 − 111において、オリジナル画像10Aの強度レベ
ルGの関数として画素数Nからヒストグラムを形成す
る。 − 112において、ノイズを低減するようにこのヒス
トグラムを円滑にする。この円滑化動作を、強度レベル
の軸G上に与えられる強度レベルG0 を指定すべき画素
数をヒストグラム曲線に対して計算する、例えば11画
素の平均フィルタにより実現することができる。図示し
た例の図7Dを参照すると、このフィルタは、G0 −5
での画素数N’と、G0 +5での画素数N”と、G0
の画素数N 0 との間の平均値を発生させる。 − 113において、勾配フィルタによりヒストグラム
関数の導関数を計算することによってヒストグラムの画
像勾配を形成する。この勾配フィルタを、二つごとにと
った連続的な強度レベルに関連する画素数間の差を評価
するオペレータとする。 − 114において、以前の勾配画像に適用された第1
試験により最大勾配を決定して、ヒストグラムの最大傾
斜を決定する。 − 115において、続く第2試験を利用することによ
り、114で以前に決定された最大部から求められる最
大部Fを選択する。強度レベルGFがG=400とGF
との間で画素数の和Σ(N)の値に相当する場合最大傾
斜の値を維持する。この和を、本発明者の例では、強度
レベルG=400とG=4000との間で計算された画
素数の総和Σ(N)の50%未満とする。この試験によ
り図7BのFの第1最大部を選択することができる。 − 116において、オリジナル画像10A中の隣接画
素に接続するとともに図4Aの画像10Bのダイヤグラ
ムに示すような強度レベルGFを有するライン5を形成
する。この方法によれば、このライン5は、胸部の深い
側2の領域を胸部の浅い側3の領域から分離する。
【0041】デジタル画像を取得するステップ100及
び境界線5を決定するステップ111の終了後に、この
方法は、図4Aの画像10Bで表された情報信号を含む
図3Aのオリジナル画像10Aを並列的に処理する少な
くとも一つのチェーン、又は好適にはステップA及びB
の二つのチェーンを具える。
【0042】II.チェーン処理の第1形態:チェーンA II-1 チェーンAの第1サイクル 第1サイクル(101)は、画像の主要なキー成分の第
1リストLIST1A,LIST1Bを確立して検出す
べき不透過部を表す目的を有する。
【0043】この方法の第1サイクル101の種々のス
テップを、図1のダイヤグラムの機能ブロックの形態で
詳細に示す。 a)オリジナル画像の第1変換120A(121A,1
22A)。 チェーンAを付した上記方法のステップの第1チェーン
は、先ず、この第1サイクルにおけるオリジナル画像1
0Aに適用された線形変換120Aを具えて、図3Bの
強度画像11Aで表されるようなチェーンAの最初に変
換される画像を示した変換画像を発生させる。この線形
変換120Aは、検出すべき対象物の分析に対してオリ
ジナル画像10Aを円滑にするよう意図されて、求めら
れた疑わしい不透過部のスケールで対象物を表す。
【0044】この線形変換ステップ120Aそれ自体は
二つのサブステップを具える。 a1) LP−7を付した2次元再帰的ラプラシアンフィル
タによるオリジナル画像10Aの平均分析の等方性帯域
通過フィルタ処理121A。ラプラシアン中心部の幅を
例えばσ=7画素とする。フィルタの中心部の幅σによ
り、例えば処理すべき画像を旋回してフィルタ処理の結
果を得ることによってガウシアン又はラプラシアンオペ
レータの強度ピークの半分の高さを理解する。フィルタ
処理121Aの場合には、このような強度ピークは、図
9に線図的に示すフィルタLP−7のインパルス応答に
相当する。この図9は、X,Y,Z座標系のZ軸に沿っ
て強度応答IRを示す。X=0及びY=0に位置した現
在の画素に対する距離を、処理した画像の平面に平行に
進むX軸及びY軸上の画素でカウントする。
【0045】画素強度の符号変換122A。実際には、
ラプラシアン中心部を有するフィルタによるオリジナル
画像を旋回した結果、求められた不透明部を含む区域
は、オリジナル画像と比較して逆強度レベルを有する場
合の画像となる。したがって、全画像処理方法中強度画
像中の白っぽい「不透過部」の外観を維持するために、
ラプラシアンフィルタLP−7通過後強度の符号を反転
させる。
【0046】平均分析ラプラシアン中心部フィルタを含
むこの線形変換は、局所的過密の源を識別することなく
これらの過密を示す。すなわち、疑わしい不透過部に加
えて、例えば重ね合わされた繊維又は血管を含む他の区
域を現すことができる。
【0047】b)方法130Aにより最初に変換された
画像中の局所的最大部の主要成分の検出。 情景としての以前の線形変換120Aの結果である画像
11Aを考察する。水平方向と称される情景の二つの寸
法を、この画像11Aの画素のマトリックス表示の座標
X,Yの軸線に沿って測定し、垂直方向と称される情景
の第3の寸法を、前記画像11Aの画素のそれぞれの強
度レベルZの目安によって形成する。座標軸を、図9〜
14の線形画像10Bの例により示した軸X,Y,Zと
する。
【0048】このステップの目的は、三つの群の主要成
分により変換された画像11Aを規定することである。
【0049】これを行うために、この情景画像が三つの
群の地理的成分を具えると考える。 − 地理的には情景の最高点、例えば山頂に相当するピ
ーク。 − 傾斜ラインが各ピークに対して逆である分岐領域。 − 地理的には分岐領域間の谷の最低点又は頂点に接続
するラインに相当する種々の分岐領域間の境界。
【0050】局所的強度最大部と同一範疇に地理的頂点
を置くことにより、このステップで以下のものの検出を
試みる。 − 局所的強度最大部。 − 対応する分岐領域。 − 分岐領域間の境界。
【0051】これら成分を、第1変換画像の主要成分と
称する。このために、この検出ステップは種々のサブス
テップを具える。
【0052】b1) 第1変換画像の勾配画像の計算。 このサブステップ131Aにおいて、強度勾配を第1変
換画像11Aの各画素に対して計算して、強度画像情景
の傾斜を決定する。このサブステップ131Aは、勾配
画像と称される画像を形成する。勾配の画像は、例え
ば、2次元画素マトリックスで規定した両軸に対して適
合された帯域通過フィルタ処理によって得られる。この
フィルタ処理は、例えば、変換画像にローパスガウシア
ンフィルタ処理を適用し、それに続いてマトリックスの
軸線に対して適合された1回微分オペレータによりフィ
ルタ処理することに等しく、これにより、等業者には既
知のように、部分強度導関数
【数1】 を発生させる。
【0053】b2) 情景画像上への点の配置132A。 情景画像11Aの各画素に点を仮想的に配置して強制的
に移動させることにより、各点を、この画素に対して以
前に計算した傾斜の方向に頂点まで連続させる。画素ご
とに1の割合で仮想的に配置した全ての点を、種々の各
ピークに対して反転させて、求める第1主要成分 − 情景画像中の局所的強度最大部をこのようにして決
定する。
【0054】b3) 点の計数133A。 情景画像上への点の移動のステップ132A中、同一ピ
ークに対応する点の数が133Aで計数されて、各点の
最初の画素の位置を決定する。このサブステップ133
Aは、求める第2主要成分 − 情景画像中の各ピークすなわち最大局所的強度部に
相当する分岐領域の画素数の範囲 をこのようにして発生させる。
【0055】b4) 134Aにおける分岐領域を共有する
隣接画素のペアの決定 このサブステップは、種々の分岐領域間の境界である情
景画像の三つの主要成分 − 種々の分岐領域間の境界を発生させる。
【0056】第1ピークに対して反転した点のオリジナ
ル位置及び隣接する第2のピークに対して反転した点の
位置は、先行するステップ133Aから既知である。し
たがって、対応する画素の位置は既知である。134A
において、一方が第1ピークに対して逆転した点の源で
あり、他方が第2ピークに対して逆転した点に由来する
隣接する画素のペアをこれら画素から決定する。これら
ピークに対応する二つの隣接する分岐領域間の境界は、
これら隣接する画素のペアを通過するラインとして規定
される。
【0057】上記動作は、境界が区別する区域が、対応
する白っぽい領域の範囲に対応する画素数を具える間、
各ピークを完全に囲む境界が得られるまで繰り返す。
【0058】簡単のために、決定されたペアの隣接する
画素間を進行する境界を有する代わりに、この境界を、
これら二つの画素のうちの一つを通過するように形成す
る。
【0059】したがって、局所的最大部のこの方法によ
り、全ての主要画像成分を簡単かつ迅速に決定すること
ができる。
【0060】c)試験140Aによるキー成分の選択 小さな疑わしい区域を不本意に抽出する危険を冒さない
ように、この方法は、画像処理の分野で理解されている
ような純粋な抽出ステップをほとんど含まない。
【0061】それにもかかわらず、4mm以上の径の不
透過部のみを疑わしい不透過部として検出するように決
定する。この選択は、多数の検査されたケースに基づく
医師の見地による医療レベルで裏づけられた。これら医
師によるこの方法の立証において、この方法で保持され
ない対象物の100%が誤りのアラームであることが確
認された。
【0062】したがって、この方法で保持された主要成
分を、以後「キー成分」と称する。
【0063】原理的には、これらキー成分は、以前に選
択された主要成分間で、対応する分岐領域の範囲に置か
れたものとして保持される。
【0064】したがって、以下の画像のキー成分が選択
される。 − 例えば、600画素より多い範囲を有する分岐領
域。 − 対応するピーク。 − 対応する境界。
【0065】これらキー成分は、LIST1Aと称され
るリストの形態で記憶される。ピークすなわち強度最大
部は、各リストにおいて強度が減少する順番で分類され
る。
【0066】図3Cに示すようなこの処理の開始時に得
られた強度画像12Aを、キー成分に関連する情報信号
に可視的に重ね合わせたオリジナル画像10Aにより形
成する。 − キー成分ピークを×印で現す。これらは強度最大部
である。 − 分岐領域を、×印の周辺のラインによって現された
境界によって区別する。
【0067】II.2 チェーンAの第2サイクル。図1B
及び4Bを参照すると、この第2サイクルは、後に説明
すべき第2サイクルのステップにより選択かつ保持され
るキー成分を意味するベスト主要成分を含む第2リスト
LIST2Aを確立することを目的とする。
【0068】この第1チェーンAの第2サイクルのステ
ップは、試験動作140Aを開始時に第1サイクルのス
テップを延長する。
【0069】a)第2変換220A(221A,222
A) この第2変換220Aを、第1サイクルと同様の線形変
換とする。この変換が図2Aのオリジナル画像10Aに
適用されて、この画像10Aを円滑にし、対象物の分析
はもはや行われず、胸部器官に含まれる分布した組織の
分析が行われて、この画像10A中に同種の領域を発生
させる。
【0070】この線形変換ステップ220Aは、ラプラ
シアンフィルタにLP−15を付す点を除いて、二つの
サブステップ121A,122Aと同様に実行される二
つのサブステップ221A,222Aを有する。このフ
ィルタは例えば中心部幅σ≒15画素を有する。これの
分析は、第1サイクル中このチェーンAに用いられるラ
プラシアン中心部の幅より著しく小さく、これにより画
像を著しく円滑にすることができるとともに、求められ
る同種の領域を画像中に現すことができる。フィルタL
P−15のインパルス応答を図12に線図的に示す。
【0071】b)局所的最大部の方法230Aによる、
第2変換220Aにより生じた画像の分岐領域の検出。
【0072】チェーンAの第1サイクルで既に説明した
局所的最大部の全く同一の方法を、第2変換220Aに
起因する円滑にされた画像に適用する。
【0073】この方法は次のものを発生させる。 − 新たな分岐領域を決定するだけに用いられる考慮さ
れない新たなピーク。 − 低分析画像を円滑にした結果これら新たに分岐した
領域が後の工程で用いられる同種領域を構成するのが原
因で、これら新たなピークに相当する記憶される新たな
分岐領域。 − 図3Dの画像12Bのこれら同種領域周辺のライン
により表された新たな分岐領域を制限する新たな境界。
【0074】c)キー最大部の局所的比較240A及び
ベストキー最大部の選択 第1リストLIST1Aのキー最大部を、先行するステ
ップで見つけられた新たな分岐領域により形成された同
種領域に配置する。
【0075】新たな分岐領域によって形成された中心部
同種領域では、キー最大部を、強度が減少する順序に応
じて分類する。
【0076】この最大部の局所的比較は、分布した組織
内にそれらが存在するので、考えられる正確な疑わしい
不透明部の存在を局所的に強固にすべきであるという原
理に基づく。
【0077】このように最大部を局所的に比較すること
により、深さを考慮することができるという利点を有す
る。オリジナル画像中に類似した外観を有する不透過部
は、不透明部が元々疑わしい不透明部及び腺状組織を有
するか否かに応じて、処理中同一の応答を示さない。
【0078】興味あることには、この方法によれば、各
新たな分岐領域は、それを上記方法110によって決定
された境界線5によって二つに分割した場合には一つで
はなく二つの分岐領域を形成する。したがって、キー最
大部は、セパレートと称されるこれら二つの分岐領域に
置換される。その理由は、一方の部分が胸部の浅い側に
属し、他方の部分が胸部の深い側2に属するからであ
る。これらの部分2及び3のそれぞれのキー最大部は、
強度が減少する順番に個別に分類される。
【0079】このステップ240Aにより、チェーンA
の第2リストLIST2Aを形成することができる。
【0080】各新たな分岐領域において、キー最大部の
うちの一つを保持する。最大強度を有するキー最大部を
維持する。ベストキー最大部を×印により視覚的に印
す。
【0081】第2リストLIST2Aを構成するベスト
キー最大部のリストをこの際に形成する。
【0082】このステップの開始時にて、供給されたオ
リジナル画像10Aにより形成された図3Eの画像14
Aは、 − リストLIST2Aのベストキー最大部 − リストLIST1Aのキー分岐領域 − リストLIST1Aのキー境界 − 胸部の深い側と胸部の浅い側との間の境界線5 を決定する上記信号から可視的に得られる。
【0083】処理チェーンの第2形態;チェーンB III.1 チェーンBの第1サイクル a)オリジナル画像の第1変換120B(121B,1
22B,123B,124B) チェーンBを付した上記方法のステップの第2チェーン
も、この第1サイクル中にオリジナル画像10Aの変換
を具えるが、この場合この変換120Bを非線形変換と
する。この変換により、図4Bの強度画像11Bにより
表したようなチェーンBの第1変換画像を付した変換画
像を発生させる。
【0084】この非線形変換120Bは、検出すべき対
象物の分析に対するオリジナル画像10Aを円滑にし
て、疑わしい不透過部のスケールの対象物を目立つよう
に検出するようにする。
【0085】オリジナル画像は、組織が厚くてX線を透
過させないことが原因で局所的な過密を生じさせるグレ
ー状の塊、繊維、血管を含む。上記方法のチェーンAの
ようにラプラシアンフィルタによるフィルタ処理のみを
用いる場合、これら三つのタイプの対象物をできるだけ
区別しない。したがって、このチェーンBでは、オリジ
ナル画像のより複雑な変換が行われる。この第1変換
は、図1Aのダイヤグラムで示された以下のサブステッ
プを具える。
【0086】a1) LP−1を付した高分析の再帰的2次
元ラプラシアンフィルタによるオリジナル画像10Aの
等方性帯域通過フィルタ処理。ラプラシアンフィルタの
中心部の幅を、例えばσ=1画素とする。フィルタのイ
ンパルス応答を図10に線図的に示す。
【0087】このサブステップでは、繊維及び血管はこ
のラプラシアンフィルタに対して強い振幅応答を示し、
それに対して、不透過対象物は同一符号であるが弱い応
答を示す。反対符号の応答を示す画像区域も存在する。
【0088】a2) チェーンAで形成された動作IIA a1)
と同様な画素の強度の符号反転の動作122B。
【0089】a3) 符号反転後強度が負となる区域の強度
を零に設定する試験動作123B。これら区域を、繊維
及び不透過部の応答の符号と逆の符号の応答を示す区域
とする。零に設定されたこれら区域はこの場合、選択す
べき対象物の背景を形成する。
【0090】正の応答をしめす画像の部分のみを維持す
るが、強い振幅応答を示す不透過部、血管を加えたこれ
らのうちの一つは小さい範囲のみを有する。
【0091】a4) 検出すべき対象物の目安例えばσ=7
の分析のガウシアン中心部G7を有する再帰的2次元フ
ィルタによる等方性ローパスフィルタ処理を介した円滑
動作124B。この動作により、平均値を、背景と正の
強度振幅を有する対象物との間で見つける。このフィル
タG7の応答を、図11の例で線図的に示す。
【0092】この平均値の結果、背景を零に設定してい
るので、小範囲の小さい血管はこの際に減衰される。そ
の理由は、このガウシアンフィルタ処理に対するそれら
の応答が非常に低いからである。これとは対照的に、広
範囲の不透明対象物は、このガウシアンフィルタ処理に
対して強い振幅応答を示し、この際に現れる。
【0093】このチェーンBにおいて、チェーンAのよ
うに単一線形ラプラシアンオペレータの代わりに、オリ
ジナル画像のこの変換を実現する非線形変換を形成する
順次のオペレータを利用することの重要性は、相違する
対象物を現すという点である。
【0094】この非線形変換120Bによって得られる
画像は、図3Bに示すような強度画像11Bとなる。
【0095】このチェーンBを、以下の点を除いてチェ
ーンAの動作130A及び140Aと全く同一の動作1
30B及び140Bを有するこの第1変換画像11Bに
基づいて継続される。 − 動作140Bのキー分岐領域の選択を、チェーンA
の600画素の代わりにチェーンBでは動作140Aよ
り少ない例えば500画素を用いて行う。 − キー成分のリストLIST1Bを、試験動作140
Bの開始時に形成するが、このリストは必ずしも、チェ
ーンAの動作140Aに起因するLISTAと全く同一
の対象物を含まない。その理由は、変換120Bは変換
120Aと相違するからである。
【0096】したがって、キー成分の選択を開始する際
に得られる画像は、新たなキー成分 − ×印を付したピーク − ピークを囲む分岐領域 − 図2Cの画像12Aに示したキー成分と相違しうる
ラインによって示した境界 に関連する可視的に重ね合わせた情報信号であるオリジ
ナル画像10Aから得られる図4Cの画像12Bとな
る。
【0097】上記方法のこの段階では、画像12Bは医
師が診療しうる非常に多数の成分を具える。これら主要
成分間には、全く関係のない成分が幾つか存在する。こ
の方法の次のステップにより、これらの関係のない成分
をほとんど除去することができる。
【0098】III.2 チェーンBの第2サイクル この第2チェーンBの第2サイクルのステップは、試験
動作140Bの終了時で第1サイクルのステップを延長
する。
【0099】a)第2変換220B(221B,222
B,223B,224B) この第2変換220Bを、第1サイクルの第1変換12
0Bと全く同一の非線形変換とする。この変換を、図3
Bのオリジナル画像10Aに適用して、チェーンAの場
合と同様に組織の分析に対してこの画像10Aを円滑に
し、同種領域をこの画像10A中で目立たせる。
【0100】この非線形変換ステップは、ガウシアンフ
ィルタにG15を付すとともにそれが分析σ=15画素
を有する点を除いて、第1サイクルの4サブステップ1
21B,122B,123B,124Bと全く同様に行
われる4サブステップ221B,222B,223B,
224Bを具える。画像を円滑にするとともに同種強度
区域をこのように現すために、この分析は、第1サイク
ルで用いられるガウシアンフィルタの分析より著しく低
い。ガウシアン中心部フィルタG15の応答を、図13
の例によって線図的に示す。サブステップ121Bと同
様に形成されたサブステップ221Bも、インパルス応
答を図10に線図的に示すσ=1の中心部幅を有する2
次元再帰的ラプラシアンフィルタを使用することを観察
する必要がある。
【0101】図14は、上記方法で用いられるラプラシ
アンフィルタのインパルス応答を、X軸及びY軸の平面
で同一スケールで示す。この図14は、所定のフィルタ
の選択が画像成分を目立たせるすなわち円滑にする方法
を示す。
【0102】b)この第2サイクルの第1チェーンAと
同一の方法を適用した局所的最大部230Bの方法によ
り、第2変換220Bによって発生させた画像の分岐領
域を検出する。
【0103】c)キー最大部の局所的比較240B及び
ベストキー最大部の選択。 既に説明したように、この動作を、チェーンAと全く同
一の方法でチェーンBに誘導する。
【0104】このステップは、チェーンBの最終ステッ
プを構成し、チェーンBの第2リストLIST2Bを更
に形成することを意図する。
【0105】各分岐領域において、キー最大部のうちの
一つが維持される。×印により表された最大強度を有す
るキー最大部が維持される。
【0106】第2リストLIST2Bを構成するベスト
キー最大部のリストをこのようにして形成する。このス
テップの開始時に、図4Eの強度14Bを有する画像が
得られ、以下の成分が可視的に区別される。 − ベストキー最大部。 − LIST1Bのキー分岐領域。 − ラインによって表されたLIST1Bのキー境界。 − 胸部の深い側と胸部の浅い側との間の境界線5。
【0107】上記方法のアラーム及び有効性の選択 図2,5及び6を参照すると、オペレータは、チェーン
A及びBのそれぞれの端部である250A及び250B
であるステップ103において、各々がLIST2A及
びLIST2Bの所定の数のベストキー最大部をそれぞ
れ含む第3リストLIST3A及びLIST3Bを規定
する。したがって、LIST3A及びLIST3Bは、
最大強度を有する「アラーム」と称される最大部のみを
維持する。
【0108】監視アラームの数はオペレータに委ねられ
る。上記方法は、胸部の深い側と胸部の浅い側の両方で
アラームを維持する。
【0109】上記方法により胸部の二つの部分のこれら
アラームの検索を相違するようにすることは非常に重要
であり、胸部のディープ部と胸部の浅い側の両方を具え
る領域に対して、最大の強度の局所的比較に適切な同種
領域を考慮することができない。
【0110】好適には、上記方法はチェーンA及びBを
並列的に利用する。この場合、チェーンA及びBを実施
するこのレベルでは、上記方法は、既に説明したよう
に、最終的にはステップ104において、アラームA−
UNION−Bの結合を実現する。アラームを×印で印
した強度画像15A及び15Bを比較することにより、
チェーンA及びチェーンBが正確に同一アラームを検出
しないことは明らかである。その結果、上記方法によっ
て実現されるアラームを結合することにより、疑わしい
不透過部の検出したがって潜在的な癌の検出を向上させ
る。
【0111】上記方法を、医師のグループにより以前に
分析された245の乳房撮影を用いて試験した。これら
医師の分析によれば、これら乳房撮影は、この方法によ
り検出する必要がある試験切除によって立証された合計
256の疑わしい不透過部を含んでいた。
【0112】これら乳房撮影の検査により、図8に表す
曲線ROC(受信動作曲線)を確立することができた。
この図は、誤って検出したアラームの数FA(誤りアラ
ーム)をX軸に沿って示し、適切に検出した正確なアラ
ームTAをY軸に沿って示す。
【0113】理想的な曲線ROCは、最初から100%
の正確なアラーム及び0%の誤りアラームを垂直方向に
示す。この場合、癌の100%が誤りなく検出される。
【0114】この自動的な方法により、この理想に大幅
に近づくことができる。図6の曲線ROCでは、×印を
接続する破線は、チェーンA(線形変換)のみによる誤
りアラームFAに対する検出された正確なアラームTA
の数を表す。三角印を接続する破線は、チェーンB(非
線形変換)のみによる誤りアラームFAに対する検出さ
れた正確なアラームTAの数を表す。円印を接続する実
線は、A−UNION−Bによる誤りアラームFAに対
する検出された正確なアラームTAの数を表す。
【0115】特に、A−UNION−Bにより、245
の提案されたケースに対して200を自動的に決定する
4の誤りアラームFA(誤って疑われた癌)に対する8
0%の正確なアラーム(正確な癌)と、245の提案さ
れたケースに対して180を自動的に決定する2の誤り
アラームFA(誤って疑われた癌)に対する80%の正
確なアラーム(正確な癌)とを検出することができる。
【0116】オペレータ又は医師が誤りアラームをより
考慮することを試みると、決定されるケースが100%
により近づく。
【0117】この方法のチェーンA及びBは利用すべき
変形のみではない。その理由は、これらを並列して利用
することにより、向上した結果を得ることができるから
である。
【0118】実際には、図6の曲線ROCを参照する
と、例えば、同数の5の誤りアラームに対して、 − チェーンAにより正確なアラームの76%を検出す
ることができる。 − チェーンBにより正確なアラームの83%を検出す
ることができ、A−UNION−Bにより正確なアラー
ムの86%を検出することができる。 ことを確認することができる。
【0119】上記方法の変形では、第2サイクルで線形
変換220A及び非線形変換220Bをオリジナル画像
10Aに適用する代わりに、好適には第1サイクルで得
られた第1変換画像11A,11Bのうちのいずれかに
変換を適用する。
【0120】乳房撮影画像処理に適用する上記方法を、
好適には分布した対象物を表す任意のデジタル画像の所
定のタイプの対象物の検出に適用することができる。よ
り詳細には、この方法を、人体又は動物体の他の部分の
デジタル放射線画に適用することができる。
【0121】装置 図8を参照するに、デジタル放射線画像撮影システム
は、X線源20又は他の放射源と、患者の胸部器官1を
放射像記録媒体に押圧するプレート21,22と、画像
管24に結合された像増強器23とを具え、データを、
画像管24から、マイクロプロセッサに接続したデジタ
ル画像処理装置25に供給する。マイクロプロセッサは
種々の出力部を有し、出力部26を、放射画像すなわち
強度画像を表示するモニタ27に結合する。
【0122】図1,5,6を参照するに、デジタル画像
処理装置25により形成したデジタル画像を、マイクロ
プロセッサ(図示せず)を介して、アクセス可能なデー
タの形態として記憶手段100に記憶させる。コンピュ
ータ端子(図示せず)に接続されているマイクロプロセ
ッサは、記憶手段100に記憶されているデータを前述
した画像処理方法に基づいて処理し、図3F及び4Fの
画像15A及び15Bに示すような可視マーク(強度最
大を示す×印及び対応する疑わしい区域を仕切るライ
ン)を含む強度画像を作成して、表示されたアラームに
リンクするとともに求められるリストA−UNION−
Bを減少する順序で分類した強度値を発生させる。
【0123】これらのデジタル化画像は、アラーム及び
対応する注目すべき区域の境界を示す可視表示から得ら
れるオリジナル画像により形成され、コンピュータの制
御の下でスクリーン上に表示され、又は別の表示として
プリントすることができる。
【0124】このデジタル画像処理装置は、乳房撮影の
処理だけに限定されず、同様な問題を含む他のいかなる
画像の処理についても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理ステップの第1サイクルのダイヤグラムで
ある。
【図2】処理ステップの第2サイクルのダイヤグラムで
ある。
【図3】A〜FはチェーンAにおいて相違するステップ
で得られる強度画像を表す図である。
【図4】Aは胸部の深い側と胸部の浅い側との間の境界
線を示す図であり、B〜FはチェーンBにおいて相違す
るステップで得られる強度画像を表す図である。
【図5】本発明による方法の一般的なダイヤグラムであ
る。
【図6】種々のサイクル、チェーンA及びチェーンBを
示す本発明による方法の一般的なダイヤグラムである。
【図7】A〜Dは胸部の浅い側と胸部の深い側との間の
境界を形成するステップを示す図である。
【図8】本発明による方法によって得られた誤りのアラ
ームの関数としての正確なアラームTAを示す曲線であ
る。
【図9】ラプラシアンフィルタLP−7により処理され
た画像の画素距離の関数として強度応答IRを示す図で
ある。
【図10】ラプラシアンフィルタLP−1により処理さ
れた画像の画素距離の関数として強度応答IRを示す図
である。
【図11】ガウシアンフィルタG−7により処理された
画像の画素距離の関数として強度応答IRを示す図であ
る。
【図12】ラプラシアンフィルタLP−15により処理
された画像の画素距離の関数として強度応答IRを示す
図である。
【図13】ガウシアンフィルタG−15により処理され
た画像の画素距離の関数として強度応答IRを示す図で
ある。
【図14】ラプラシアンフィルタLP−1,LP−7及
びLP−15により処理された画像の画素距離の関数と
して強度応答IRをそれぞれ示す図である。
【図15】X線画像を取り出して処理する装置を示す図
である。
【符号の説明】
1 胸部器官 2 胸部の深い側3 胸部の浅い側 4 皮膚 5 境界線 9 区域 10A,10B,11A,11B,12A,12B,1
3A,13B,14A,14B,15A,15B 画像 20 X線源 21,22 プレート 23 像増強器 24 画像管 25 デジタル画像処理装置 26 出力部 27 モニタ A,B チェーン LIST1A,LIST2A,LIST3A,LIST
1B,LIST2B,LIST3B,A−UNION−
B リスト LP−1,LP−7,LP−15 ラプラシアンフィル
タ G−7,G−15 ガウシアンフィルタ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル化された強度値を有する2次元
    画素マトリックスの形態のオリジナル画像と称される画
    像中に分布した対象物から、所定の形態の対象物を自動
    的に検出して画像処理を行うに当たり、 処理システムの形態を具え、 検出すべき対象物の分析に対して前記オリジナル画像
    (10A)を最初に円滑にして、第1変換画像(11
    A,11B)を発生させるステップ(120A,120
    B)と、 前記第1変換画像に基づいて局所的強度の最適条件(L
    IST1A,LIST1B)を決定するステップ(13
    0A,140A;130B,140B)と、 分布した対象物の分析に対してオリジナル画像(10
    A)を次に円滑にして、第2変換画像(13A,13
    B)を発生させるステップ(220A,220B)と、 前記第2変換画像に基づいて同種強度の領域を決定する
    ステップ(230A,230B)と、 前記第1変換画像に基づいて決定された前記局所的強度
    の最適条件(LIST1A,LIST1B)を、前記第
    2変換画像に基づいて決定された前記同種の領域に配置
    する(240A,240B)とともに、前記同種領域ご
    とにこれら最適条件のうちの一つを選択(LIST2
    A,LIST2B)するステップと、 前記オリジナル画像中で検出された所定のタイプの対象
    物のリスト(LIST3A,LIST3B)を構成する
    選択された強度の最適条件間で対象物のリストを形成す
    ることを特徴とする検出対象物の画像処理方法。
  2. 【請求項2】 2次元マトリックスが直交軸に関連する
    ことに従うとともに、処理チェーンが第1チェーンと称
    する第1形態を有することに従い、 前記第1変換画像(11A)を、検出すべき対象物の寸
    法の目安の中心部(σ)を有する等方性帯域通過フィル
    タ処理(121A)を含む線形変換によって獲得し、 前記第2変換画像を、分布した対象物の寸法の目安の中
    心部(σ)を有する等方性帯域通過フィルタ処理(22
    1A)を含む線形変換によって獲得することを特徴とす
    る請求項1記載の検出対象物の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 2次元マトリックスが直交軸に関連する
    ことに従うとともに、処理チェーンが第2チェーンと称
    する第2形態を有することに従い、 前記第1変換画像を、画素の寸法の目安の中心部を有す
    る等方性帯域通過フィルタ処理(121B)と、これに
    続く検出すべき対象物の寸法の目安の中心部を有する等
    方性帯域通過フィルタ処理(124B)とを含む非線形
    変換によって獲得し、 前記第2変換画像を、画素の寸法の目安の中心部を有す
    る等方性帯域通過フィルタ処理(221B)と、これに
    続く分布した対象物の寸法の目安の中心部(σ)を有す
    る等方性帯域通過フィルタ処理(224B)とを含む非
    線形変換によって獲得することを特徴とする請求項1記
    載の検出対象物の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 第1の処理チェーンの他に第2チェーン
    と称される第2形態の処理チェーンを具え、 前記第1変換画像を、画素の寸法の目安の中心部を有す
    る等方性帯域通過フィルタ処理(121B)と、これに
    続く検出すべき対象物の寸法の目安の中心部を有する等
    方性帯域通過フィルタ処理(124B)とを含む非線形
    変換によって獲得し、 前記第2変換画像を、画素の寸法の目安の中心部を有す
    る等方性帯域通過フィルタ処理(221B)と、これに
    続く分布した対象物の寸法の目安の中心部(σ)を有す
    る等方性帯域通過フィルタ処理(224B)とを含む非
    線形フィルタ処理によって獲得することを特徴とする請
    求項2記載の検出対象物の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記チェーンのうちのいずれかに従い、 前記局所的強度の最適条件を決定するステップは、前記
    2次元マトリックスの軸に沿って適合した帯域通過フィ
    ルタ処理(131A,131B)し、これに続く画素ご
    とに一つの割合で「仮想点を配置」し、勾配の第1画像
    の傾斜に強制的に従わせて、局所的最適条件として前記
    傾斜の収束点を決定する(132A,132B)ことに
    より得られた第1強度勾配画像(12A,12B)の前
    記第1変換画像(11A,11B)に基づく形成を含
    み、 前記同種強度の領域を決定するステップは、前記2次元
    マトリックスの軸に沿って適合した帯域通過フィルタ処
    理(231A,231B)し、これに続く画素ごとに一
    つの割合で「仮想点を配置」し、勾配の第1画像の傾斜
    に強制的に従わせて、局所的最適条件として前記傾斜の
    収束点を決定(232A,232B)し、対応する領域
    の範囲及び画素数を決定するためにこれら収束点のそれ
    ぞれに向かって収束する前記仮想点を計数(233A,
    233B)し、同種領域と称されるこれら領域の境界と
    して相違する領域に属する隣接画素を決定する(234
    A,234B)ことにより得られた第2強度勾配画像の
    前記第2変換画像に基づく形成を含むことを特徴とする
    請求項4記載の検出対象物の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第1チェーン及び第2チェーンの最
    適条件の選択から形成した対象物の検出されたリストを
    それぞれ、第1チェーンのリスト(LIST3A)及び
    第2チェーンのリスト(LIST3B)と称することに
    従い、この方法は、前記第1チェーンのリスト及び第2
    チェーンのリストを結合して検出された対象物のより優
    れたリスト(A−UNION−B)を形成する結合ステ
    ップ(104)も具えることを特徴とする請求項5記載
    の検出対象物の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記第1チェーンに従って、 前記第1変換画像(11A)を発生させるために、前記
    等方性帯域通過フィルタ処理(121A)を、σ=7画
    素のラプラシアン中心部を有する再帰的2次元フィルタ
    処理によって行い、 前記第2変換画像を発生させるために、前記等方性帯域
    通過フィルタ処理を、σ=7画素のラプラシアン中心部
    を有する再帰的2次元フィルタ処理によって行い、 前記第2チェーンに従って、 前記第1変換画像を発生させるために、前記等方性帯域
    通過フィルタ処理(121B,123B)を、σ=1画
    素のラプラシアン中心部を有する再帰的2次元フィルタ
    処理によって行うとともに、前記等方性低域通過フィル
    タ処理(124B)を、σ=7画素のガウシアン中心部
    を有する再帰的2次元フィルタ処理によって行い、 前記第2変換画像を発生させるために、前記等方性帯域
    通過フィルタ処理(221B,223B)を、σ=1画
    素のラプラシアン中心部を有する再帰的2次元フィルタ
    処理によって行うとともに、前記等方性低域通過フィル
    タ処理(224B)を、σ=15画素のガウシアン中心
    部を有する再帰的2次元フィルタ処理によって行うこと
    を特徴とする請求項4から6のうちのいずれかに記載の
    検出対象物の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 いずれかのチェーンに従って、 前記第1及び第2勾配画像を発生させるために、適合さ
    れた前記帯域通過フィルタ処理(131A,131B;
    231A,231B)を、低域通過ガウシアン中心部を
    有するフィルタ処理と、これに続く適合された1回微分
    オペレータによってフィルタ処理することを特徴とする
    請求項4から7のうちのいずれかに記載の検出対象物の
    画像処理方法。
  9. 【請求項9】 身体の領域を介した変換により取得され
    た画像に適用され、ほぼ一定の厚さを有する前記身体の
    領域の部分に対応する画像の区域と、一定でない厚さを
    有する身体の領域の他の部分に対応する画像の隣接区域
    との間に境界線を形成する予備の形成ステップを具える
    ことを特徴とする請求項1から8のうちのいずれかに記
    載の検出対象物の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 同種強度の領域を決定するステップ
    (230A,230B)に従って、一つの潜在的な同種
    領域を、それに前記境界線が横切る場合には二つの同種
    領域に分割し、それら分割された同種領域において、局
    所的最適条件を個別に配置する(240A,240B)
    ことを特徴とする請求項9記載の検出対象物の画像処理
    方法。
  11. 【請求項11】 前記オリジナル画像(10A)の強度
    レベル(G)の関数として画素数(N)からヒストグラ
    ムを形成し(111)、 このヒストグラムを円滑にし(112)、 前記ヒストグラム勾配の画像を形成し(113)、 前記ヒストグラムの傾斜最大を決定するために勾配画像
    中の最大勾配を選択し(114)、 ほとんど不透過でない領域から不透過になりつつある領
    域に行くことにより、前記ヒストグラム中で以前に決定
    された最大部の間で見つけられた第1傾斜最大部(F)
    を選択して(115)、二つの区域間の境界の形成を具
    えることを特徴とする請求項9又は10記載の検出対象
    物の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 検出された対象物(12A,12B;
    14A,14B;15A,15B)を前記オリジナル画
    像上で目立たせる区別の発生を前記処理チェーンに具え
    ることを特徴とする請求項1から11のうちのいずれか
    に記載の検出対象物の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 デジタル化された強度を有する2次元
    画素マトリックスの形態の人体の内側領域の画像の形成
    を具え、この画像の処理を、請求項1から12のうちの
    いずれかで規定したステップで行うことを特徴とする疑
    わしい生体の補助表示方法。
  14. 【請求項14】 デジタル化された強度値を有する2次
    元画素マトリックスの形態の人体の一部の医療画像のデ
    ータを発生させるシステムと、 前記画像を表示する表示システムと、 前記画像データ及び請求項1から12のうちのいずれか
    で請求された方法を実施する表示システムに対するアク
    セスを有するプロセッサを含む処理システムとを具える
    ことを特徴とする医療画像補助表示装置。
JP8100076A 1995-04-20 1996-04-22 検出対象物の画像処理方法、疑わしい生体の補助表示方法及び医療画像補助表示装置 Pending JPH08336513A (ja)

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