JPH08333800A - 合成樹脂製汚水桝 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚物の搬送能力の向上を図ることができる合
成樹脂製汚水桝を提供することを目的としている。 【構成】 桝底部にインバート２が形成されている合成
樹脂製汚水桝１において、インバート２の延びる方向に
沿って汚物の流れを規制する規制壁５、６を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、合成樹脂製汚水桝の
改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、桝底部にインバートが形成さ
れている合成樹脂製汚水桝が知られている。この合成樹
脂製汚水桝のインバートは、半筒状の断面をもち、汚物
の流れが滞らないように上流と下流とで高さを異ならせ
てある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の合成樹脂製汚水桝では、一度に多量の汚物が流入する
とどうしても流れが滞りがちであり、汚物の搬送能力の
向上が望まれていた。

【０００４】この発明は、このような実情を背景として
なされたもので、汚物の搬送能力の向上を図ることがで
きる合成樹脂製汚水桝を提供することを目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項１に記載の発明は、桝底部にインバートが形
成されている合成樹脂製汚水桝において、前記インバー
トの延びる方向に沿って汚物の流れを規制する規制壁を
設けたことを特徴としている。

【０００６】

【作用】請求項１に記載の発明によれば、インバートの
延びる方向に沿って汚物の流れを規制する規制壁が設け
られているので、１本のインバートでありながら複数の
インバートがあるのとほぼ同じ機能を果たすので、その
分だけ汚物の搬送能力が向上する。

【０００７】

【実施例】以下、この発明を図示する実施例にもとづい
て説明する。

【０００８】図１において、１は合成樹脂製の汚水桝
で、桝底部には汚物の流路であるインバート２が形成さ
れている。インバート２には、２方向から枝管３、４が
接続されている。インバート２は、図２に示すように、
半筒状の断面を備えており、その延びる方向に沿って汚
物の流れを規制する規制壁５、６が形成されている。枝
管３、４にも同様の規制壁７、８、９、１０が形成され
ている。

【０００９】このように、インバート２の延びる方向に
沿って汚物の流れを規制する規制壁５、６が設けられて
いるので、１本のインバートでありながら複数のインバ
ートがあるのとほぼ同じ機能を果たすので、その分だけ
汚物の搬送能力が向上する なお、この発明はこの実施例に限定されるものではな
く、当業者がおこない得る各種の設計変更も含む。たと
えば、規制壁５、６は汚物の流れる方向に平行としてい
るが、流れの方向に向けて幅狭としてもよい。また、規
制壁の本数はインバートの規模に応じて増減させてもよ
い。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、インバートの延びる方向に沿って汚物の流れを規制
する規制壁が設けられているので、１本のインバートで
ありながら複数のインバートがあるのとほぼ同じ機能を
果たすので、その分だけ汚物の搬送能力が向上するとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明による合成樹脂製汚水桝の平面図であ
る。

【図２】図１柱Ａ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

２ インバート １ 合成樹脂製汚水桝 ５、６ 規制壁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 桝底部にインバートが形成されている合
   成樹脂製汚水桝において、前記インバートの延びる方向
   に沿って汚物の流れを規制する規制壁を設けたことを特
   徴とする合成樹脂製汚水桝。