JPH08331825A - エネルギー変換装置 - Google Patents

エネルギー変換装置

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JPH08331825A
JPH08331825A JP15880295A JP15880295A JPH08331825A JP H08331825 A JPH08331825 A JP H08331825A JP 15880295 A JP15880295 A JP 15880295A JP 15880295 A JP15880295 A JP 15880295A JP H08331825 A JPH08331825 A JP H08331825A
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JP
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permanent magnet
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magnet
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JP15880295A
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Masahiro Mori
正弘 森
Sanshiro Ogino
三四郎 荻野
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ZENSHIN DENRYOKU ENG KK
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ZENSHIN DENRYOKU ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 永久磁石を利用した効率のよいエネルギー変
換装置を提供すること。 【構成】 永久磁石(22)の一方の磁極端(22B)
に一端面(24A)が密着して設けられた電磁石装置
(23)と、永久磁石の一方の磁極端(22B)の近傍
における磁束状態を変化させるよう電磁石装置を励磁す
るための励磁制御装置(26)と、永久磁石に接近、離
反可能に支持、案内されて配置された磁気吸引性を有す
る可動部材(31)と、磁束状態の変化に応答して生じ
る可動部材と永久磁石との間の磁気吸引力の変化により
可動部材が往復運動できるよう可動部材を永久磁石から
引き離すための所要の戻り力を可動部材に与えるための
戻り力付与部材(34)とを備えて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は永久磁石を利用して電気
的エネルギーを運動エネルギーに変換するためのエネル
ギー変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】永久磁石を利用したエネルギー変換装置
として種々の装置が従来から使用されてきている。これ
らの装置のうち電気的エネルギーを運動エネルギーに変
換するものの典型例として、例えば、永久磁石により作
られた磁界内に置かれた回転子コイルに直流電流を流
し、これにより生じる磁界との作用によって回転子を回
転させて回転運動エネルギーを取り出すようにした直流
電動機を挙げることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した直流
電動機に代表される従来のこの種のエネルギー変換装置
は、永久磁石が有している磁気的エネルギーを外部に取
り出す構成ではないため、装置としての効率が比較的低
いという問題を有している。
【0004】本発明の目的は、したがって、永久磁石か
らの磁束を電磁石を用いてスイッチングすることにより
永久磁石の有するエネルギーを間歇的に力学的エネルギ
ーとして取り出すことができるようにした、効率のよい
エネルギー変換装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の概要は、永久磁
石を利用して力学的エネルギーを作り出すにあたり、永
久磁石からの磁束をスイッチングするための手段として
電磁石を用い、所要の力学的エネルギーを永久磁石から
間歇的ではあるが継続して取り出すようにした点にあ
る。
【0006】本発明によるエネルギー変換装置の特徴
は、永久磁石と、該永久磁石の一方の磁極端に一端が密
着して設けられた磁芯部材にコイル部材を設けて成る電
磁石装置と、前記永久磁石の前記一方の磁極端の近傍に
おける磁束状態を変化させるよう前記電磁石装置を励磁
するための励磁制御装置と、前記永久磁石の前記一方の
磁極端の近傍に前記永久磁石に接近、離反可能に支持、
案内されて配置された磁気吸引性を有する可動部材と、
前記磁束状態の変化に応答して生じる該可動部材と前記
永久磁石との間の磁気吸引力の変化により前記可動部材
が往復運動できるよう前記可動部材を前記永久磁石から
引き離すための所要の戻り力を前記可動部材に与えるた
めの戻り力付与部材とを備えて成る点にある。
【0007】電磁石装置を構成するコイル部材は、通常
の導電性線材、例えば銅、アルミニューム等の公知の材
料を用いてもよいが、電磁石装置を超電導材料を用いた
超電導磁石としてもよい。さらに、コイル部材は単一コ
イルを用いたものを使用できるのは勿論のこと、2つの
独立したコイルをコイル部材として磁芯部材に設けても
よい。
【0008】単一のコイルを用いて電磁石装置を構成す
る場合には、励磁制御装置からその単一のコイルに例え
ば交流の矩形波信号を供給するようにして磁芯部材の一
端の磁極性の切換を実現することができる。この結果、
永久磁石の一方の磁極端近傍の磁束状態を変化させるこ
とができる。
【0009】一方、2つの独立したコイルをコイル部材
として用いる場合には、例えば、一方のコイルに流す電
流と他方のコイルに流す電流とを交互に切り換えること
により磁芯部材の一端の磁極性を切り換えるよう、励磁
制御装置を構成することができる。
【0010】可動部材は、鉄、ニッケル、フェライトの
如き公知の適宜の磁性材料を用いて作ってもよいが、ア
ルミニューム、プラスチックの如き適宜の非磁性部材に
前述の如き適宜の磁性部材を取り付けることにより所要
の磁気吸引性をもたせるように構成してもよい。
【0011】
【作用】励磁制御装置によって電磁石装置の励磁状態が
制御されると、永久磁石の一方の磁極端に密着している
磁芯部材の一端の磁極性が変化し、これにより永久磁石
の一方の磁極端近傍における磁束状態が変化する。この
結果、可動部材と永久磁石との間の磁気吸引力がこれに
従って変化し、戻り力付与部材との協働作用により可動
部材が往復運動を行う。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き詳細に説明する。
【0013】図1は本発明によるエネルギー変換装置を
用いて構成した原動力装置の一実施例を示す構造図であ
る。この原動力装置10は、本発明により構成されたエ
ネルギー変換装置20から得られる往復運動エネルギー
をクランクシャフト11を用いてプーリ12に伝達し、
これによりプーリ12を回転させて回転運動エネルギー
を取り出すように構成されたものである。
【0014】先ず、エネルギー変換装置20の構成につ
いて詳しく説明する。図1において21は適宜の剛性に
富む非磁性材料、例えば真鍮からなる固定フレーム、2
2は固定フレーム21の第1アーム21Aにボルト止め
等の適宜の手段で固定されている永久磁石である。本実
施例では、永久磁石22は、固定フレーム21の基部2
1Cに対してその軸線が略平行に延びるようにしてその
S磁極端部22Aが第1アーム21Aに固定されてい
る。
【0015】永久磁石22の自由端部となるN磁極端部
22Bと基部21Cとの間には、電磁石装置23が設け
られている。電磁石装置23は磁芯部材24及び磁芯部
材24に設けられたコイル部材25から成り、コイル部
材25は2つの励磁コイル25A、25Bから成ってい
る。本実施例では、磁芯部材24の軸線が永久磁石22
の軸線と略直角をなし、磁芯部材24の一端面24Aが
永久磁石22のN磁極端部22Bの側面に密着するよう
にして電磁石装置23が固定フレーム21にボルト止め
等の適宜の手段で固定されている。
【0016】なお、磁芯部材24は、鉄、ニッケル、フ
ェライト、又はパーマロイの棒状部材或いはそれらの薄
板の積層体として構成することができる。
【0017】永久磁石22のN磁極端部22Bの近傍に
おける磁束状態を周期的に変化させるよう電磁石装置2
3を励磁するため、励磁制御ユニット26が設けられて
いる。励磁制御ユニット26は直流電源であるバッテリ
27を具えており、バッテリ27の負極は励磁コイル2
5A、25Bの各一端に接続され、その正極はリレー接
点回路28を介して励磁コイル25A、25Bの各他端
に接続されている。
【0018】このリレー接点回路28のリレー接点28
Aは常閉接点として構成され、もう一方のリレー接点2
8Bは常開接点として構成されている。これらのリレー
接点28A、28Bのオン、オフ操作を行うためのリレ
ーコイル29にはパルス発生器30から所定の一定周波
数のパルス電圧Pが印加されている。パルス電圧Pの周
期はリレーコイル29による接点28A、28Bの操作
の応答速度を越えることがないように設定されており、
したがって、パルス電圧Pのレベル変化に応答してリレ
ー接点28A、28Bが交互に閉じられる。この結果、
励磁電流IA、IBが励磁コイル25A、25Bに交互
に流れることになる。
【0019】ここで、励磁コイル25Aの巻方向と励磁
コイル25Bの巻方向とは反対になており、励磁コイル
25Aに励磁電流IAが流れると磁芯部材24の一端面
24AにN磁極が生じ、励磁コイル25Bに励磁電流I
B流れると磁芯部材24の一端面24AにS磁極が生じ
る構成となっている。
【0020】この結果、電磁石装置23の一端面24A
にS磁極が生じている場合には、永久磁石22のN磁極
端部22Bからの磁束は、永久磁石22と電磁石装置2
3との密着配置により漏れ磁束が極めて少なく、殆ど磁
芯部材24を通って永久磁石22のS磁極端部22Aに
戻るので、N磁極端部22Bから外部に出ていく磁束は
極めて少ない状態となる。反対に電磁石装置23の一端
面24AにN磁極が生じている場合には、永久磁石22
のN磁極端部22Bからの磁束は磁芯部材24内を通過
しないので、N磁極端部22B近傍の磁束状態は電磁石
装置23が設けられていない場合の磁束状態と同様の状
態となる。したがって、パルス電圧Pのレベル変化に応
じて永久磁石22のN磁極端部22Bの近傍の磁束状
態、すなわち磁束数が変化する。
【0021】この磁束数の変化を電磁吸引力の変化にし
て力学的エネルギーとしてとりだすため、N磁極端部2
2Bの近傍には可動部材31が設けられている。本実施
例では、可動部材31は磁気吸引性を持たせるため磁性
材料である鉄で図示の如く形成されており、そこに形成
された支持案内溝31A内に、固定フレーム21に垂設
された支持脚32、33の上端部の案内ローラ32A、
33Aが係入している。これにより、可動部材31の軸
線は永久磁石22の軸線と略整列するように支持脚3
2、33により支持されると共に、可動部材31はその
軸線方向に往復動可能に案内されている。しかし、可動
部材31を非磁性部材と磁性部材とから構成しその磁性
部材に依って所要の磁気吸引性を持たせるようにしても
よい。この場合、磁性部材は永久磁石22に成るべく近
くなるように可動部材31を構成するのが好ましい。
【0022】一方、可動部材31と永久磁石22との間
に働く磁気吸引力の変化に従って可動部材31が往復運
動するように可動部材31を永久磁石22から引き離す
ための所要の戻り力を可動部材31に与えるため、可動
部材31と固定フレーム21の第2アーム21Bとの間
には収縮コイルばね34が介装されている。この収縮コ
イルばね34の力は、リレー接点28Aが閉じられてお
り永久磁石22のN磁極端部22Bから磁束が外部に出
ている状態においては、可動部材31が永久磁石22の
磁気吸引力により矢印X方向に移動するのを許すが、リ
レー接点28Bが閉じられており永久磁石22のN磁極
端部22Bからの磁束が外部に出ずに磁芯部材24を通
ってそのS磁極端部22Aに戻る状態にあっては可動部
材31を矢印Y方向一杯に引き戻すことができるように
設定されている。したがって、収縮コイルばね34に代
えて板ばね、天然又は合成のゴム部材、その他の適宜の
弾性部材を用いることも可能である。
【0023】可動部材31上には支柱35が固設されて
おり、この支柱35にクランクシャフト10の一端が枢
支され、その他端は第1アーム21Aに固着された支柱
36に回動自在に支持されているプーリ12の外周縁付
近に枢支されている。
【0024】次に図1に示した原動力装置10の作動に
ついて説明する。
【0025】励磁制御ユニット26においてパルス電圧
Pに応答して一対のリレー接点28A、28Bが交互に
閉じられると、バッテリ27から励磁電流IA、IBが
励磁コイル25A、25Bに交互に供給され、磁芯部材
24の一端面24AにN磁極とS磁極とが交互に生じ
る。一端面24AにS磁極が生じると、永久磁石22の
N磁極端部22Bからの磁束はそれに対抗して設けられ
た可動部材31に向かうことなく、磁芯部材24を通っ
てそのS磁極端部22Aに戻ることになる。したがっ
て、永久磁石22と可動部材31との間には大きな磁気
吸引力は働かず、可動部材31は収縮コイルばね34の
収縮力によって矢印Y方向一杯に引き戻されることにな
る。
【0026】一方、一端面24AにN磁極が生じると、
永久磁石22のN磁極端部22Bからの磁束はそれに密
着して設けられた磁芯部材24内を通ることができない
ので、電磁石装置23からの磁束と共にそれに対向して
いる可動部材31の方に向かう。これにより永久磁石2
2と可動部材31との間には大きな磁気吸引力が働き、
収縮コイルばね34の収縮力に打ち勝って可動部材31
が矢印X方向に移動することになる。このように、一端
面24Aに積極的にN磁極を形成して磁芯部材24内を
永久磁石22からの磁束が通らないようにすると、永久
磁石22からの磁束は殆ど可動体31を通るので、すな
わち、漏れ磁束がなくなるので、効率の改善に極めて役
立つものである。
【0027】上記説明から判るように、電磁石装置23
の一端面24Aに生じる磁極の磁極性が上述の如く交互
にN、Sと変化することにより可動部材31は収縮コイ
ルばね34と協働して往復運動を行ない、これによりプ
ーリ21から回転出力を得ることができる。
【0028】ここで、電磁石装置23による永久磁石2
2からの磁束のスイッチングに必要な電磁石装置23の
強さを決める磁束数Φは、励磁コイルの巻数Nとそこに
流す電流値Iの積に比例するので Φ∝A×N となる。上記磁束のスイッチングに必要な磁束数Φの値
は所定の一定値であるから、励磁コイルの巻数Nを大き
くすれば励磁のための電流値Iの値は小さくて済むこと
なる。ところで、電磁石装置23への直流供給エネルギ
ーは、バッテリ27の出力電圧をVとすればV×Iであ
るから、Iの値を小さくすれば直流供給エネルギーを小
さくすることができ、装置を極めて良好な効率で作動さ
せることができる。
【0029】なお、上記実施例では、通常の電磁石を用
いた場合について説明したが、電磁石装置23として超
電導磁石を用いれば、より一層効率を高めることができ
る。また、上記実施例では永久磁石22の磁極の向きを
可動部材31に対向する方をN磁極としたが、これは一
例でありS磁極としてもよいことは勿論である。ただ
し、この場合には、電磁石装置23の一端面24AがS
磁極となった場合に可動部材31が永久磁石22によっ
て吸引されることになる。さらに、電磁石装置27の励
磁コイル25A、25Bの巻き方向は必ずしも反対方向
にする必要はなく、巻き方向を同一とし、それらに流す
励磁電流の方向をそれに合わせて逆方向となるように励
磁制御ユニットの回路を変更するようにしてもよいこと
は勿論である。
【0030】この実施例に示した原動力装置の応用例と
して、発電機用原動機、高効率のソーラーカー、家庭用
高効率ソーラー発電装置、無停電装置、ソーラーポン
プ、灯台ソーラー電源等を挙げることができる。また、
太陽光発電との組合せも可能であり、電気の供給が困難
な場合、化石燃料の供給が困難な場合において小発電出
力でもよい場合には、電磁石装置の励磁制御に太陽光発
電によるエネルギーを用いて発電機を高効率で運転する
ことができる。
【0031】図2には本発明の他の実施例が示されてい
る。図2において符号40で示されるのは、本発明によ
り構成されたエネルギー変換装置50により得られる往
復運動エネルギーをそのまま利用したエアコンプレッサ
装置である。
【0032】先ず、エネルギー変換装置50について説
明すると、非磁性材料から成る固定フレーム51に、永
久磁石52及び磁芯部材54にコイル部材55が設けら
れて成る電磁石装置53が図示の如く取り付けられてい
る。この取り付け構成は図1に示したエネルギー変換装
置20の場合と基本的に同一である。電磁石装置53の
コイル部材55は単一のコイルであり、このコイル部材
55は電磁石装置53の励磁を制御するための励磁制御
ユニット56に接続されている。
【0033】励磁制御ユニット56は、交流電源57か
ら交流電力の供給を受け0〜60〔Hz〕の交流矩形波
電圧Eを出力できるインバータ58を備えている。本実
施例では、、インバータ58からは交流矩形波電圧Eが
出力されており、交流矩形波電圧Eはコイル部材55に
印加されている。したがって、電磁石装置53の磁芯部
材54の一端面54Aには、この交流矩形波電圧Eの周
期に応じてN磁極とS磁極とが生じ、これにより永久磁
石52のN磁極端部52Bの近傍の磁束の状態が図1に
示した実施例の場合と同様の原理で変化する。
【0034】永久磁石52のN磁極端部52Bの近傍に
は、磁性材料である鉄から成る可動部材59が配設され
ている。本実施例においては、固定フレーム51の第2
アーム51Bと第3アーム51Cとによって支持、固定
されているエアシリンダ61内に摺動可能に設けられた
ピストン62のロッド62Aの自由端に可動部材59が
固着されている。
【0035】ピストン62の外周面62Bとエアシリン
ダ61の内周面61Aとの間は気密状態が保たれるよう
になっており、エアシリンダ61内に加圧室61Bが区
劃されている。エアシリンダ61には、加圧室61内に
外部から空気を導入するための吸気弁63と、加圧室6
1B内で加圧された加圧空気を出力管64へ排出するた
めのチェック弁65とが設けられており、これにより公
知の構成の空気加圧装置70が構成されている。この空
気加圧装置70は、ピストン62が矢印A方向に移動す
る場合に外気が吸気弁63から加圧室61B内に吸入さ
れ、次にピストン62が矢印B方向に移動する場合に吸
入された空気が加圧室61B内で加圧され、その加圧力
が所定値を越えた場合にチェック弁65が開き出力管6
4に圧縮空気が排出される公知の構成である。
【0036】空気を吸入して圧縮するために必要なピス
トン62の上述の往復運動をエネルギー変換装置50に
よって得るため、可動部材59が直接ピストン62に連
結されているのである。可動部材59とエアシリンダ6
1との間には収縮コイルばね60が介装されており、こ
の収縮コイルばね60の収縮力により可動部材59を矢
印B方向に戻すための戻り力が与えられている。
【0037】上述の構成によれば、電磁石装置53の一
端面54AにS磁極とN磁極とが交互に生じることによ
り、図1に示した実施例の場合と同様にして、間歇的に
発生する永久磁石52の磁気吸引力と収縮コイルばね6
0の戻し力とによって可動部材59が交流矩形波電圧E
の周期と同じ周期で往復運動を行ない、これによりピス
トン62を往復させることができる。この結果、エアコ
ンプレッサ40は、励磁制御ユニット56からの交流矩
形波電圧Eによる電磁石装置53の励磁制御により、出
力管64から圧縮空気を取り出すことができる。なお、
図2に示すエアコンプレッサ40と同様にして、揚水ポ
ンプを構成することもできる。
【0038】
【発明の効果】本発明による効果は以下の通りである。 1.永久磁石の磁極より発生している磁束を外部系から
のエネルギー供給を断った状態で力学的エネルギーとし
て活用できる。 2.原動力装置等として駆動させる必要な直流電源から
の入力があたかもガソリンエンジンにおける点火プラグ
の電気入力と同様に発生動力に比較して極めて小さくて
よく、大きなエネルギー交換効率が期待できる。 3.力学的エネルギーの取り出し構造として、往復運転
機関の構造を利用することが出来る。従って、運動系の
摩擦損失を実用的な水準にまで低下させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエネルギー変換装置の一実施例を
示す構造図。
【図2】本発明によるエネルギーの変換装置の他の一実
施例を示す構造図。
【符号の説明】
20、50 エネルギー変換装置 22、52 永久磁石 22B、52B N磁極端部 23、53 電磁石装置 24、54 磁芯部材 24A、54A 一端面 25、55 コイル部材 26、56 励磁制御ユニット 31、59 可動部材 34、60 収縮コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻野 三四郎 東京都品川区二葉2丁目20番1号 第2梅 田ビル407

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石と、 該永久磁石の一方の磁極端に一端が密着して設けられた
    磁芯部材にコイル部材を設けて成る電磁石装置と、 前記永久磁石の前記一方の磁極端の近傍における磁束状
    態を変化させるよう前記電磁石装置を励磁するための励
    磁制御装置と、 前記永久磁石の前記一方の磁極端の近傍に前記永久磁石
    に接近、離反可能に支持、案内されて配置された磁気吸
    引性を有する可動部材と、 前記磁束状態の変化に応答して生じる該可動部材と前記
    永久磁石との間の磁気吸引力の変化により前記可動部材
    が往復運動できるよう前記可動部材を前記永久磁石から
    引き離すための所要の戻り力を前記可動部材に与えるた
    めの戻り力付与部材とを備えて成ることを特徴とするエ
    ネルギー変換装置。
JP15880295A 1995-06-02 1995-06-02 エネルギー変換装置 Pending JPH08331825A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014226012A (ja) * 2013-04-25 2014-12-04 株式会社Madi 回転駆動支援装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014226012A (ja) * 2013-04-25 2014-12-04 株式会社Madi 回転駆動支援装置

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