JPH08331146A - Lanアナライザ - Google Patents

Lanアナライザ

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Publication number
JPH08331146A
JPH08331146A JP7136847A JP13684795A JPH08331146A JP H08331146 A JPH08331146 A JP H08331146A JP 7136847 A JP7136847 A JP 7136847A JP 13684795 A JP13684795 A JP 13684795A JP H08331146 A JPH08331146 A JP H08331146A
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JP
Japan
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protocol
packet
lan
state
lan analyzer
Prior art date
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Pending
Application number
JP7136847A
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English (en)
Inventor
Naoyoshi Machida
直義 町田
Masahiko Kurata
真彦 倉田
Eiji Watanabe
栄次 渡辺
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Hitachi Electronics Services Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Electronics Services Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Electronics Services Co Ltd filed Critical Hitachi Electronics Services Co Ltd
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Publication of JPH08331146A publication Critical patent/JPH08331146A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】採取したパケットデータ群に基づいて人手によ
らず自動的に解析を行うとともに、採取したパケットデ
ータ群をリアルタイムに解析することができるLANア
ナライザを提供する。 【構成】パケットヘッダ11の合計12オクテットの送
信先アドレスおよび送信元アドレスを圧縮して2オクテ
ットのアドレスに変換し、これにより状態記録テーブル
14をポイントする。同時に、パケットヘッダ内の遷移
パラメータ(ACK,SYN,FIN)に基づいて状態
変遷テーブル15を参照し、当該端末間のパケットの授
受手順に関する状態遷移を追跡する。得られた状態を状
態記録テーブル14のポイントされた記録エリアに格納
する。この記録エリアの内容に応じてエラー表示を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LAN(ローカルエリ
アネットワーク)システムのためのLANアナライザに
係り、特にLANの管理、保守において、LAN上を伝
送されるパケットを採取しパケットのやり取りの正当性
を検出するLANアナライザに関する。
【0002】
【従来の技術】LANシステムの管理、保守(特に障害
箇所の切り分け)を実施するに際して、端末間のパケッ
トのやりとりを調査することは、OSI(Open System
Interconnection)レベル4層以下の状態を把握するた
めの有効な一手段である。
【0003】このようなLANシステムの管理・保守を
支援するための従来のLANアナライザにおいては、L
AN上を伝送されるすべての端末間のパケットを時系列
にデータバッファ(メモリ)に蓄積している。LANシ
ステムの検証時には、一旦パケットの収集を中断して、
当該データバッファに蓄積された多量のパケットデータ
群を人手で調査している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような方式では以
下の問題があった。
【0005】(1)対象とする端末間で伝送されるパケ
ットを取り出し、その手順を解析することを手作業で実
施しなければならず、解析に多大な工数がかかる。
【0006】(2)問題が発生したときのパケットデー
タを採取するために、LANシステムを常に監視し問題
が発生した時点でLANアナライザを操作する操作者が
必要となる。これは、インターミッテント(間欠的)に
発生する問題を解決する場合の大きなネックとなる。
尚、現状のLANアナライザには、特定のイベントが発
生した場合にパケット採取を自動的に停止する機能を持
つものもあるが、一般的にOSIの上位層の問題では停
止させるべきイベントを指定できない場合が多い。
【0007】(3)LANアナライザのデータバッタの
容量には限りがありその記憶領域がラップアラウンドし
て用いられるために、仮に問題が発生していても、その
状態がデータバッファに残っていることは必ずしも期待
できない。
【0008】本発明の目的は、採取したパケットデータ
群に基づいて人手によらず自動的に解析を行うことがで
きるLANアナライザを提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、採取したパケットデ
ータ群をリアルタイムに解析することができるLANア
ナライザを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決するため
に、本発明によるLANアナライザは、LAN上の通信
プロトコル(TCP/IPやSPX/IPX等)のパケ
ットを採取してパケット授受手順の正当性を検証するL
ANアナライザであって、LANに接続された第1の端
末と第2の端末との間で授受されるパケットを、該パケ
ットヘッダに含まれる送信元アドレスおよび送信先アド
レスに基づいて認識し、当該パケットヘッダに含まれる
プロトコル状態遷移の契機となる遷移パラメータに基づ
いて、両端末間のプロトコル状態遷移を認識し、該認識
されたプロトコル状態遷移を当該通信プロトコルで決め
られている正常なプロトコル状態遷移と比較することに
よって、両端末間のパケット授受手順の正当性を検証
し、該検証結果を表示画面上に表示するLANアナライ
ザを提供する。
【0011】このLANアナライザにおいて、前記パケ
ット授受手順の正当性の検証をパケット採取と並行して
リアルタイムに実行することが望ましい。
【0012】また、好ましくは、前記通信プロトコルで
決められているパケットの授受手順を示した状態遷移図
に対してエラー(予め決めておいた応答時間を超過した
エラーも含む)を示す状態を加味して作成したテーブル
であって、現在のプロトコル状態に対してどの遷移パラ
メータを受けたとき次にどのプロトコル状態に移行する
かを示す状態変遷テーブルを有し、前記パケットヘッダ
に含まれる遷移パラメータに基づいて該状態変遷テーブ
ルを参照することによりプロトコル状態遷移をリアルタ
イムに認識する。
【0013】さらに、各端末ペア間のプロトコル状態を
保持するために端末の全ての1対1の組み合わせに対す
るプロトコル状態を格納する状態記録テーブルを有し、
前記第1および第2の端末間のパケットについて前記変
遷テーブルの参照により得られた状態を当該状態記録テ
ーブルの対応するエリアに格納し、該エリアに格納され
た内容に応じて前記検証結果の表示を行う。
【0014】このLANアナライザにおいて、送信元ア
ドレスおよび送信先アドレスの組をより小さいアドレス
値に圧縮する圧縮手段を設け、該圧縮されたアドレス値
により前記状態記録テーブルを検索することが好まし
い。
【0015】前記送信元アドレスおよび送信先アドレス
は、例えば、パケットヘッダの先頭にあるユニークなM
ACアドレスである。
【0016】前記圧縮手段は、例えばCRC演算を実行
するものである。好ましくは、このCRC演算はハード
ウエアで実行する。
【0017】前記圧縮手段は、圧縮の前に前記送信元ア
ドレスおよび送信先アドレスに交換則が成り立つ演算を
施し、該演算の結果に対して圧縮処理をを施すことが望
ましい。
【0018】前記状態変遷テーブルを異なる通信プロト
コル毎に用意し、前記パケットヘッダに含まれるプロト
コルタイプに応じて複数の状態変遷テーブルを選択して
用いることも可能である。
【0019】
【作用】本発明のLANアナライザでは、個々の検証の
対象となる端末間で授受されるパケットを、該パケット
ヘッダに含まれる送信元アドレスおよび送信先アドレス
に基づいて認識し、当該パケットヘッダに含まれるプロ
トコル状態遷移の契機となる遷移パラメータに基づい
て、両端末間のプロトコル状態遷移を認識し、該認識さ
れたプロトコル状態遷移を当該通信プロトコルで決めら
れている正常なプロトコル状態遷移と比較することによ
って、両端末間のパケット授受手順の正当性を検証する
ようにしたので、従来人手で行っていた検証作業を自動
的に行うことが可能になる。
【0020】また、このパケット授受手順の正当性の検
証をパケット採取と並行してリアルタイムに実行するこ
とにより、エラーの発生を見逃すことがなくなる。ま
た、採取したパケットデータをすべて蓄積しておくデー
タバッファは必ずしも必要ではなくなる。
【0021】このリアルタイムの検証のためには、各端
末ペア間に伝送されるパケット(すなわち端末ペア)を
リアルタイムに認識することが必要となる。また、検証
処理も迅速に実行する必要がある。
【0022】端末ペアをリアルタイムに認識するために
は、圧縮手段により、送信元アドレスおよび送信先アド
レスの組をより小さいアドレス値に圧縮して、この圧縮
されたアドレス値により状態記録テーブルを検索する。
これにより、実質的に、端末ペアを高速に認識したこと
と等価な結果が得られる。また、このアドレス圧縮によ
り、状態記録テーブルのサイズを小さくすることができ
る。この圧縮手段は例えばCRC演算であり、これをハ
ードウエアで実行すればよりリアルタイム処理により好
都合な高速な認識処理が行える。
【0023】前記圧縮の前に送信元アドレスおよび送信
先アドレスに交換則が成り立つ演算を施すことによって
もアドレス長を半減することができると同時に、1対の
端末間の双方向のパケットを状態記録テーブルの同一の
記録エリアで監視することが可能になる。
【0024】さらに、現在のプロトコル状態に対してど
の遷移パラメータを受けたとき次にどのプロトコル状態
に移行するかを示す状態変遷テーブルを予め作成してお
き、パケットヘッダに含まれる遷移パラメータに基づい
て該状態変遷テーブルを参照する。これによって、検証
処理も高速に行うことが可能になる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0026】先ず、図4に本発明によるLANアナライ
ザの基本ハードウエア構成を示す。LANの伝送ケーブ
ル40に接続されるLANアナライザ41は、このLA
Nアナライザ41全体をプログラム制御するCPU43
と、LANの伝送ケーブル40とのインタフェースを司
るLANボード42と、処理結果の表示等を行う表示装
置44と、各種の指示あるいはデータ等の入力を行う入
力装置45、CPU43の実行するプログラムおよび種
々のデータを格納するメモリ46と、CRC演算回路4
7とを有する。
【0027】図5は、図4に示したCPU43により実
行されるソフトウエアの構成を示す。本実施例における
ソフトウエア処理は、MAC(Media Access Control)ア
ドレス演算処理51、パケットヘッダ認識処理53、再
送チェック処理54、ウインドウ(Window)チェック処
理55、ackチェック処理56、応答時間チェック処
理57、およびエラー表示処理58からなる。CRC演
算処理をハードウエアではなくソフトエアで行う場合に
は、CRC演算処理52を含んでもよい。なお、ウイン
ドウとは、TCP/IP(Transmission Control Protoc
ol/ Internet Protocol)プロトコルにおいて、受信側で
確認応答されているデータを越えて受け入れることがで
きるデータの容量を示すものであり、受信側が確認応答
を送るときに送信側へ送る。
【0028】図6に、本実施例におけるパケットの構成
を示す。本パケットは、送信先アドレス61、送信元ア
ドレス62、プロトコルタイプ63、IPヘッダ64、
TCPヘッダ65、データ66からなる。TCPヘッダ
65は、ソースポート650、デスティネーションポー
ト651、シーケンス値652、ACK値653、OF
F654、フラグ値655,window値656、チ
ェックサム657、緊急ポインタ658、オプション6
59からなる。さらに、フラグ値655は、予約部(res
erved)6550の他、”urg”ビット6551,”ack”
ビット6552,”psh”ビット6553,”rst”ビット
6554,”syn”ビット6555,”fin”ビット655
6からなる。これは、TCP/IPプロトコルのパケッ
トの構成は周知であり、ここでは詳述はしない。この通
信プロトコル以外の他のプロトコルのパケットであって
も本実施例で必要とする情報を得ることができる。
【0029】本実施例におけるLAN上のパケットは、
例えば10Mbpsの転送時、パケット間の間隔は、最小7
3.6μsとなる。この間に、端末のペアの識別、該当
するプロトコルの認識、状態遷移、異常時の処理を実施
する必要がある。
【0030】図2は、最小パケット間隔内で実行すべき
処理を時系列で表したものである。すなわち、あるパケ
ット採取割り込みと次のパケット採取割り込みとの間
に、MACアドレス認識(すなわち端末ペアの認識)、
テーブル(後述する状態記録テーブル)サーチ、パケッ
トヘッダ認識、および異常の検出の各処理を所定の時間
内に行う必要がある。図に示したステップ数はアセンブ
ラの命令ステップ数を示し、各処理の所要処理時間に相
当する。この所要処理時間で各処理を行うための具体的
な処理の内容を以下に説明する。
【0031】図1は、LAN上のパケットに関する情報
がメモリー上に保存される過程を説明するためのもので
ある。
【0032】端末ペアの識別は、パケットヘッダ11の
12オクテットのMACアドレス12を好ましくはCR
Cハードウエアを利用して2オクテットの空間に写像す
る。この場合、ハードウエアを利用することにより約
9.6μsで実行できる。このCRC演算は、通常のエ
ラーチェックのために用いるものではなく、単にデータ
圧縮(ここでは、6オクテットのデータを2オクテット
のデータに変換)のために用いるものであり、この目的
を達成できれば、他の演算であってもよい。すなわち、
端末の全ての1対1の組み合わせの状態を格納する状態
記録テーブル14を実装可能な大きさにし、かつ、高速
のテーブルサーチを可能にする利点がある。この2オク
テットのデータは、直接、状態記録テーブル14のポイ
ンタとなる。この状態記録テーブル14のポイントされ
る各エリアには、エラー検出時のエラーフラグが状態と
して格納される。但し、後述するフラグのセットを行わ
ない状態、例えば、「CLOSEWAIT」、「再送チェック」
等の場合は何も格納する必要はない。なお、端末間の双
方向のパケットを同一テーブルで監視する必要があるた
め12オクテットのMACアドレスの送信、受信アドレ
スが逆になった場合もCRC演算結果は同一にする必要
がある。このため、送信、受信のアドレスを逆にしたM
ACアドレスと交換則が成り立つ演算(例えば、足し
算、論理和、排他的論理和等)を施しバッファ13に格
納し、このバッファ13の値に対してCRC演算を施し
て2オクテットの値を得る。CRC演算をソフトで行う
場合には、一回計算した値を図8に示すような変換テー
ブル81として登録しておくことによって次回のCRC
演算の実行を省略することができ、処理時間をさらに削
減できる。なお、12オクテットを2オクテットの空間
に写像する際に、重なりが発生する場合がある。(但
し、一般には12オクテットのアドレスは製造メーカ単
位に距離を持たせてあるため、重なりが発生する頻度は
少ない。)重なりが発生した場合は、2オクテットのポ
インタにプラス1を施しその記録エリアを利用する。そ
こも既に使用されている場合はさらにポインタにプラス
1を施し空きエリアを使う。このポインタの値は変換テ
ーブル81に登録する。これにより演算結果が同一とな
った場合、使用するメモリアドレスが一意に定まる。
【0033】該当するプロトコルの認識はパケットのヘ
ッダの一部(図6のプロトコルタイプ63)をみること
によって決定できる。高速に行うためにプロトコル対応
テーブルを予め設定しておくことによって数μsで実行
させる。
【0034】本実施例では、異常の検出処理にプロトコ
ルステータス(状態)変遷テーブル15を用いる。この
テーブル15は、図3に示すように、特定のプロトコル
の状態遷移図に対して各種異常チェックのステータスを
追加し、この状態遷移図に基づいて、構成することがで
きる。図3に示した状態遷移図は、TCP/IPプロト
コルに対応するものである(Mark A. Miller, P.E., ”
TROUBLE SHOOTING TCP/IP”, June 1992参照)。
【0035】プロトコルステータス変遷テーブル15
は、状態を縦軸、遷移パラメータを横軸に配し、その交
点に遷移するステータス番号(および必要なら処理内
容)を記録したものであり、パケットのヘッダ部から遷
移パラメータ(図6のフラグ値)を取り出しこの変遷テ
ーブル15を参照することによって、遷移状態を数十μ
sで検出できる。変遷テーブル15は各プロトコル単位
に用意しておく。パケットヘッダ内のプロトコルタイプ
63に基づいて、該当するプロトコルを検出し対応する
変遷テーブル15を選択することができる。遷移パラメ
ータは、現在の状態に対して次の状態に移行する契機と
なるパラメータであり、図3の例ではSYN,ACK,
FIN等がある。SYNは、TCPプロトコルにより送
られる最初のセグメントであり、コネクション確立の準
備のためにコネクションの両端側で同期するのに用いら
れるものである。ACKは、確認応答の意味であり、情
報を正しく受け取ったことを示すために受信側が送る応
答である。FINは、コネクションを切断するという意
味のパラメータである。
【0036】図3の変遷テーブル15で、例えば、ESTA
B状態(コネクション確立状態)において、正常な遷移
の場合には”FIN”か”ACK”のパケットしかありえな
い。”FIN”を認識した場合は項目2のCLOSE WAITに移
り、”ACK”を認識した場合は項目5の追加ステータス
の1つである再送チェック状態に移る。これら以外のも
の(例えばSYN)を認識した場合は、正常なパケット
授受手順ではないと判断できるので、項目13の遷移エ
ラー状態に移る。
【0037】このように、異常は変遷テーブル15に一
つの状態として異常状態を登録しておくことによって検
出することができる。したがって、変遷テーブル15か
ら異常状態に入ったことが認識され、両MACアドレス
に対応するメモリ上アドレス141のステータスデータ
142の該当するビットにフラグがセットされる。異常
状態に入った場合は、対応するMACアドレスとともに
画面に表示する。必要であればブザーを鳴らす。
【0038】通常、LANアナライザでは、パケットの
ヘッダ部を使って不良の切り分けを行っており、特定の
場合を除いては、パケットの内部データ(図6のデータ
66)をチェックする事はない。従って上記処理に加
え、パケット数、衝突数、エラー数のカウント値を保存
することとによって、パケットを内部メモリに保存して
おく必要が無くなり、従来のLANアナライザには必須
であったパケットバッファを無くすことができる。
【0039】前記遷移パラメータ等(プロトコルタイ
プ、SYN,ACK,FIN)をパケットから取り出す手順を説明
する。図6に示したパケット構成において、該当プロト
コルはパケットヘッダ(ETHERヘッダ)のプロトコルタ
イプ63によって識別できる(このプロトコルタイプの
値が0800の場合にはTCP/IPを示す。)次に、TCPヘッダ
65中の12ビットのフラグ値によりその中のどのビッ
トが1になっているかによって遷移パラメータ(SYN,AC
K,FIN)を識別できる。
【0040】具体的な例としてウィンドウサイズエラー
が発生した場合の過程を説明する。ESTAB状態にお
いて、1つのパケットを受信すると送信先アドレスと送
信元アドレスの演算を行い、得られた結果に対しCRC演
算を実施しメモリ上のアドレス、すなわち状態記録テー
ブル14の記録エリアを求める。次に、TCPヘッダ中の
フラグ値が”000000010000”となっており、遷移パラメ
ータACKであることを示しているとする。この場合、変
遷テーブル15の追加ステータスの項5「再送チェッ
ク」に移行する。さらに、「再送チェック」を経て「ウ
ィンドウチェック」に移行する。このウインドウチェッ
クでは、ウインドウ値のチェックを行う。ここで、ウイ
ンドウサイズエラーが検出されたとする。そこで項8に
移行する。次いで項9、11に順次、移行する。この例
では、ウインドウエラーが発生した旨表示し、次のパケ
ット受信に備える。
【0041】図7に、異常検出処理の一例として、ウイ
ンドウチェック処理の具体例を示す。まず、TCPヘッ
ダ中のウィンドウ値(図6の656)を取得してこの値
Wが0か否かを調べる。0であれば、項8のウィンドウ
エラーへ移行し第2ビットにフラグをセットする。0で
なければ、この処理を終了する。
【0042】図9にエラー表示例を示す。2個の数字列
は、1組のMACアドレスを示し、両MACアドレスの
端末間でのパケットの伝送において、ウインドウサイズ
エラーが発生したことを示している。
【0043】
【発明の効果】本発明のLANアナライザによれば、採
取したパケットデータ群に基づいて人手によらず自動的
に解析を行うとともに、採取したパケットデータ群をリ
アルタイムに解析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において、回線上のパケットに
関する情報がメモリー(状態記録テーブル)上に保存さ
れる過程を説明するための説明図である。
【図2】実施例において、最小パケット間隔内で実行す
べき処理を時系列で表した図である。
【図3】実施例において、プロトコル状態の変遷をテー
ブル化した変遷テーブルの説明図である。
【図4】実施例のハードウェア構成図である。
【図5】実施例のソフトウェア構成図である。
【図6】実施例のパケット構成図である。
【図7】実施例における異常検出処理の一例のフローチ
ャートである。
【図8】実施例におけるアドレス変換テーブルの一例の
説明図である。
【図9】実施例におけるエラー表示例の説明図である。
【符号の説明】
11…パケットヘッダ、15…プロトコルステータス変
遷テーブル、41…LANアナライザ、42…LANボ
ード、43…CPU、44…表示装置、45…入力装
置、46…メモリ、47…CRC演算回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 29/14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】LAN上の通信プロトコル(TCP/IP
    やSPX/IPX等)のパケットを採取してパケット授
    受手順の正当性を検証するLANアナライザであって、 LANに接続された第1の端末と第2の端末との間で授
    受されるパケットを、該パケットヘッダに含まれる送信
    元アドレスおよび送信先アドレスに基づいて認識し、当
    該パケットヘッダに含まれるプロトコル状態遷移の契機
    となる遷移パラメータに基づいて、両端末間のプロトコ
    ル状態遷移を認識し、該認識されたプロトコル状態遷移
    を当該通信プロトコルで決められている正常なプロトコ
    ル状態遷移と比較することによって、両端末間のパケッ
    ト授受手順の正当性を検証し、該検証結果を表示画面上
    に表示するLANアナライザ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のLANアナライザにおい
    て、前記パケット授受手順の正当性の検証をパケット採
    取と並行してリアルタイムに実行することを特徴とする
    LANアナライザ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のLANアナライザにおい
    て、前記通信プロトコルで決められているパケットの授
    受手順を示した状態遷移図に対してエラー(予め決めて
    おいた応答時間を超過したエラーも含む)を示す状態を
    加味して作成したテーブルであって、現在のプロトコル
    状態に対してどの遷移パラメータを受けたとき次にどの
    プロトコル状態に移行するかを示す状態変遷テーブルを
    有し、前記パケットヘッダに含まれる遷移パラメータに
    基づいて該状態変遷テーブルを参照することによりプロ
    トコル状態遷移をリアルタイムに認識することを特徴と
    するLANアナライザ。
  4. 【請求項4】請求項3記載のLANアナライザにおい
    て、各端末ペア間のプロトコル状態を保持するために端
    末の全ての1対1の組み合わせに対するプロトコル状態
    を格納する状態記録テーブルを有し、前記第1および第
    2の端末間のパケットについて前記変遷テーブルの参照
    により得られた状態を当該状態記録テーブルの対応する
    エリアに格納し、該エリアに格納された内容に応じて前
    記検証結果の表示を行うことを特徴とするLANアナラ
    イザ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のLANアナライザにおい
    て、送信元アドレスおよび送信先アドレスの組をより小
    さいアドレス値に圧縮する圧縮手段を有し、該圧縮され
    たアドレス値により前記状態記録テーブルを検索するこ
    とを特徴とするLANアナライザ。
  6. 【請求項6】請求項5記載のLANアナライザにおい
    て、前記送信元アドレスおよび送信先アドレスは、パケ
    ットヘッダの先頭にあるユニークなMACアドレスであ
    るLANアナライザ。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載のLANアナライザ
    において、前記圧縮手段は、CRC演算を実行する手段
    であることを特徴とするLANアナライザ。
  8. 【請求項8】請求項7記載のLANアナライザにおい
    て、前記圧縮手段は、前記CRC演算をハードウエアで
    実行することを特徴とするLANアナライザ。
  9. 【請求項9】請求項5、6、7または8記載のLANア
    ナライザにおいて、前記圧縮手段は、圧縮の前に前記送
    信元アドレスおよび送信先アドレスに交換則が成り立つ
    演算を施し、該演算の結果に対して圧縮処理をを施すこ
    とを特徴とするLANアナライザ。
  10. 【請求項10】請求項3記載のLANアナライザにおい
    て、前記状態変遷テーブルを異なる通信プロトコル毎に
    用意し、前記パケットヘッダに含まれるプロトコルタイ
    プに応じて複数の状態変遷テーブルを選択して用いるこ
    とを特徴とするLANアナライザ。
JP7136847A 1995-06-02 1995-06-02 Lanアナライザ Pending JPH08331146A (ja)

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JP7136847A JPH08331146A (ja) 1995-06-02 1995-06-02 Lanアナライザ

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