JPH08330147A - 冷却装置の監視方法 - Google Patents

冷却装置の監視方法

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JPH08330147A
JPH08330147A JP13764595A JP13764595A JPH08330147A JP H08330147 A JPH08330147 A JP H08330147A JP 13764595 A JP13764595 A JP 13764595A JP 13764595 A JP13764595 A JP 13764595A JP H08330147 A JPH08330147 A JP H08330147A
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cooling medium
gas
cooling
flow rate
electric motor
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JP13764595A
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Yutaka Suzuki
豊 鈴木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の機械式の流れ指示器に代わる冷却媒体の
流れ検出方法、特に冷却媒体の流量低下を検出すること
により静止電気機器の冷却装置の監視方法を提供するこ
と。 【構成】静止電気機器で発生する熱を冷却する冷却媒体
を収納するタンク本体と、冷却媒体の循環用ポンプと、
冷却器とから構成される静止電気機器の冷却装置の監視
方法において、冷却媒体の循環用ポンプの電動機の入力
電力を測定する電動機入力の異常検出手段を備え、電動
機入力の異常検出手段の出力より冷却媒体流量の異常の
有無を判定するので、従来の機械式の冷却媒体の流れ指
示器を用いることなく冷却媒体の流れの有無を検出で
き、また、従来のごとく冷却媒体循環回路の長大化およ
びフラップによる冷却媒体の流れが妨げられることもな
くなり、冷却媒体の流量の異常を検出し、監視できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静止電気機器の冷却装
置の監視方法に係り、特に冷却媒体を強制的に循環させ
て静止電気機器本体を冷却する冷却装置の監視方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】変圧器やリアクトル等の静止電気機器
は、変電所や発電所等の電力用または大規模工場や大規
模ビルディング等の受電用に使用されている。これらの
静止電気機器の冷却媒体ないし絶縁媒体には、油やSF
6ガスに代表される絶縁性ガスやパーフルオロカーボン
などに代表される不燃性液体などが使用されている。
【0003】一般に、静止電気機器はその運転に伴って
主として機器本体内部の鉄心、巻線の損失により発熱す
るので、連続運転をするためには機器本体内部の発熱に
見合う分を外部に放熱する必要がある。
【0004】比較的小容量の静止電気機器の場合、機器
本体内部で発生する損失も比較的小さいため、冷却媒体
の自然循環を利用した自冷方式が多く採用されている。
この方式は冷却器のメンテナンスが不要な面で有利であ
る。
【0005】これに対し大容量器の場合には、機器本体
内部で発生する損失も比較的大きくなるため、機器本体
内部で発熱した分を自冷方式よりも速やかに外部へ放熱
する必要があり、ポンプやブロアなどを用いて冷却媒体
を強制的に循環させる強制循環方式が多く採用されてい
る。このような強制循環方式は、機器本体内部の鉄心や
巻線で発生する熱を冷却媒体に伝達、冷却媒体が冷却器
まで熱を運搬、冷却媒体から冷却器に熱を伝達、冷却器
が外部に放熱させるものである。
【0006】ところで、従来の強制循環方式において、
冷却媒体を循環させるためのポンプやブロアの働きは、
発熱体である鉄心や巻線、あるいは冷却器との熱伝達率
を向上させるだけでなく、発熱体から冷却器までの熱の
運搬が特に重要である。
【0007】したがって、何らかの異常により冷却媒体
の循環流量が規定の流量よりも少なくなれば、機器本体
内部の発熱の方が発熱体から冷却器に熱を運搬する能力
を上回り、機器本体内部に熱が蓄積され、静止電気機器
内部の温度が上がってしまう。この状態が長く続いた
り、または短時間とはいえ温度か異常に高くなると、機
器本体内部の絶縁物の劣化が急速に進み、静止電気機器
の寿命を著しく縮めるという問題がある。
【0008】そこで、何らかの異常により冷却媒体の循
環流量が規定の流量よりも少なくなると、静止電気機器
の負荷を下げて機器本体内部で発生する損失を少なく
し、少なくなった冷却媒体の循環流量に応じて機器本体
内部に熱が蓄積しないようにする必要がある。
【0009】しかしながら、冷却媒体の循環流量が規定
の流量よりも少なくなると、静止電気機器の運転に影響
を与えるため、冷却媒体の循環流量が規定の流量より少
なくなったことを検出する必要がある。また必要があれ
ば、警報を発して運転員に知らせたり、自動的に負荷を
下げるような制御をかけたり、あるいは自動的に予備の
冷却装置を運転したりすることもある。
【0010】通常、冷却媒体の流量の低下は流量検出装
置で検出しており、ここでは冷却媒体としてガスを用い
た場合の従来例を図6について説明する。同図におい
て、冷却媒体であるガスは、ガスブロア1により機器本
体4内部を冷却した後、配管を経てガス冷却器3で冷却
されてから再び機器本体4内へ流入される。この冷却媒
体のガスを循環させるガスブロア1の駆動源として電動
機(図示せず)が用いられており、この電動機の電流異
常は検出手段20により検出している。これは、ガスブ
ロア1の電動機の電流の有無のみを検出するものであ
る。ガスブロア1の電動機に電流が流れていなければ、
電動機は回転せず、すると当然ガスの循環流量も自然循
環によるわずかな流量しか流れない。
【0011】したがって、ガスブロア1の電動機の電流
の有無を検出することは、ガスブロア1そのものの故障
やこれに電力を供給する所内電気系統の故障等の異常の
検出は可能である。しかし、このガスブロア1の電動機
の電流のみの検出だけでは、ガスの循環流量低下を検出
できない場合がある。
【0012】例えば、インペラと呼ばれる羽車(図示せ
ず)とガスブロア1の電動機を接続るシャフト(図示せ
ず)が折れた場合は、電動機に電流が流れて回転するた
め検出手段20では異常を検出できないが、ガス流は発
生していない。また、ガス循環回路の配管の弁(図示せ
ず)を閉じる等して循環回路の一部が閉息した場合も、
電動機やインペラは回転しているもののガス流は発生し
ない。
【0013】これらの場合を想定し、従来は冷却媒体の
流れを直接検出するために、冷却媒体の流量の低下を直
接検出する装置を冷却回路の配管に挿入していた。すな
わち、図6ではガス流指示器2をガスブロア1とガスを
冷却するガス冷却器3の間に取り付けており、これによ
りマイクロスイッチ接点による冷却媒体の流量低下検出
手段21としている。図7は冷却媒体としてガスを用い
た場合のガスの流れを検出するガス流指示器の一例を示
すものである。
【0014】次に、図7(a)のガス流指示器の構成図
と同図(B)のフラップ及び図8の目盛板を参照してガ
ス流指示器の構造と動作について説明する。今、冷却媒
体であるガスの流れが正常のときは、フラップ14は冷
却媒体の流れにより下流側に押し下げられ、ぜんまいば
ね5を巻き上げ、ストッパ6の位置で止まり、指針7は
RUNを指示する(図8参照)。一方、ガスの流量が低
下した場合、ぜんまいばね5の作用で巻き戻され、スト
ッパ6の位置で止まり、指針7はSTOPを指示する
(図8参照)。また、指針軸に取り付けられているカム
8の作用によりガス流が低下したとき、マイクロスイッ
チ9が動作し、端子ボックス10を経て外部に警報を発
するように構成されている。
【0015】また、SF6ガス側とスイッチ室側はセパ
レータボックス11によって完全にシールされ、マグネ
ットカップリング12によってガス側の回転をスイッチ
室側の指針7に伝える。目盛板13はSF6ガスの流れ
方向によりいくつかの種類があるが、ガス流方向が上か
ら下へ向かう場合の例を図8に示す。
【0016】以上は冷却媒体としてガスを用いた場合の
ガス流指示器の従来例であるが、冷却媒体が絶縁油や不
燃性液体の場合でも、上記したガス流指示器とほぼ同様
にフラップが冷却媒体の流れによって下流側に押し下げ
られるという機械式の原理に基づいて油等の流体の流れ
を検出している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷却媒
体の流れを検出するためにガス流指示器等の流体指示器
を冷却回路に直接挿入する方法は以下(1)〜(3)の
如き不具合がある。 (1)冷却媒体循環回路の長大化 (2)フラップによる冷却媒体の流れの妨げ (3)機械部分の冷却媒体ないし絶縁媒体中への露出
【0018】以下、順次その内容を説明する。 (1)冷却媒体循環回路の長大化について 図6に示すように、冷却媒体であるガスの流れを検出す
るためにガス流指示器2を使う場合、冷却媒体の循環回
路を構成する配管に挿入する必要があり、その分循環回
路が長くなる。このことは機器のコンパクト化の妨げだ
けでなく、コストダウンの妨げにもなっている。すなわ
ち、ガス流指示器2が入る場合には、ガスブロア1とガ
ス流指示器2の接続、ガス流指示器2とガス冷却器3の
接続の2個所となるので、ガス流指示器2がない場合に
比べて接続個所が1つ多くなる。したがって、ガス流指
示器2を入れない場合に比べて、余分な接続部分の加工
費、組立費等のコストがかかることになる。
【0019】(2)フラップによる冷却媒体の流れの妨
げについて 図7に示すように、ガス流指示器2による冷却媒体の流
れを検出する原理は、冷却媒体の流れによりフラップ4
が冷却媒体の流れの下流側に押し下げられることにあ
る。このことを逆の面から見れば、フラップ4が冷却媒
体の流れを妨げていることになる。従来この程度の妨げ
は問題になっていないが、流れを妨げずに冷却媒体の流
れを検出できれば、そちらの方が望ましい。
【0020】(3)機械部分の冷却媒体ないし絶縁媒体
中への露出について 図7に示すように、ガス流指示器2等の冷却媒体の流れ
検出器は、フラップ14、ぜんまいばね5、ストッパ6
などの機械部分が冷却媒体中に露出している。このこと
は何らかの異常により冷却媒体の流れ検出器が破損し、
冷却媒体中にある機械部分が壊れた場合、その金属片が
冷却媒体の流れに乗って、冷却媒体循環用ポンプまたは
ブロア、さらに下流の静止電気機器本体内部に入り込む
可能性がある。
【0021】先にも述べたように、冷却媒体循環用のポ
ンプまたはブロアが停止すると、静止電気機器本体の運
転にも影響を与える。また、例え冷却媒体循環用のポン
プまたはブロアに問題がなくても、破損による金属片が
機器本体内部に入り込むと、冷却媒体の流れとともに、
巻線内に入り込む可能性もある。静止電気機器の巻線内
及びその周辺部においては、冷却媒体は同時に絶縁媒体
としても機能しているが、ここに金属片が混じると巻線
の絶縁破壊のきっかけとなり、静止電気機器本体を壊す
要因にもなる。
【0022】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、従来の機械式の流れ指示器に代わる冷
却媒体の流れ検出方法を提供し、これによる静止電気機
器の冷却媒体の流れの異常、特に冷却媒体の流量低下を
検出する静止電気機器の冷却装置監視方法を提供するこ
とにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、静止電気機器と、前記静止電
気機器で発生する熱を冷却する冷却媒体とを収納するタ
ンク本体と、前記冷却媒体の循環用ポンプと、冷却器か
ら構成される静止電気機器の冷却装置の監視方法におい
て、前記冷却媒体の循環用ポンプの電動機の入力電力を
測定する電動機入力の異常検出手段を備え、前記電動機
入力の異常検出手段の出力により冷却媒体流量の異常の
有無を判定することを特徴とする。
【0024】本発明の請求項2は、静止電気機器と、前
記静止電気機器で発生する熱を冷却するガス冷却媒体と
を収納するタンク本体と、前記ガス冷却媒体を循環させ
る複数のガスブロアと前記複数のガスブロアを駆動する
複数の電動機と複数のガス冷却器から構成される複数の
冷却系統と、前記冷却系統の少なくとも1つを予備の冷
却系統として備えた静止電気機器の冷却装置の監視方法
において、前記電動機の入力電力を測定する電動機入力
の異常検出手段と、電動機運転制御手段とを備え、前記
電動機入力の異常検出手段の出力によりガス冷却媒体流
量の異常の有無を判定すると共に前記電動機の運転制御
手段により事故の冷却系統から前記予備の冷却系統に切
換えることを特徴とする。
【0025】
【作用】本発明の冷却装置の監視方法(請求項1対応)
によれば、機械式の冷却媒体の流れ指示器を用いること
なく冷却媒体の流れの有無を検出でき、また、冷却媒体
循環回路の長大化およびフラップによる冷却媒体の流れ
の妨げ、並びに機械部分が冷却媒体ないし絶縁媒体中に
露出していることによる破損時の信頼性を根本的に解決
することができる。
【0026】また、本発明の冷却装置の監視方法(請求
項2対応)によれば、運転中の冷却系統が故障または不
具合が発生した場合でも予備の冷却系列を自動的に運転
できるので、冷却媒体の流量低下を自動的に回復させる
ことが可能となる。
【0027】次に、本発明の基本的な考え方について説
明する。本発明では、冷却媒体の流れを検出するのに、
従来の機械式の流れ指示器ではなく、冷却媒体を強制的
に循環させているポンプまたはブロアの電動機入力に着
目したものである。すなわち、冷却媒体を循環させる力
の源となっているのは、熱い冷却媒体と冷たい冷却媒体
の密度差による自然循環力もあるが、強制循環方式の場
合にはその力のほとんどがポンプまたはブロアによるも
のと考えられる。したがって、冷却媒体の循環流量が多
いときには、ポンプまたはブロアも単位時間当たり多く
の冷却媒体を循環させており、多くの入力電力を必要と
している。逆に、冷却媒体の循環流量が少ない場合に
は、ポンプまたブロアの電動機入力は減る。このことか
ら冷却媒体の循環流量の減少は、ポンプまたはブロアの
電動機入力の減少という形で検出できる。
【0028】以上述べた冷却媒体の強制循環用のポンプ
またはブロアによる冷却媒体の循環流量とポンプまたは
ブロアの電動機入力の間の関係の一例を図2に示す。図
2は冷却媒体がSF6ガスの場合のガスブロアの電動機
入力とガス流量の関係の一例を示す特性図である。
【0029】この図から分かるように、冷却媒体の流量
の増加にしたがって、電動機入力も増加している。た
だ、冷却媒体の流量がゼロであっても、電動機入力はゼ
ロではない。これは、電動機の無負荷状態での運転を意
味する。無負荷状態での運転の具体的な例としては、冷
却回路の一部を弁などで閉止した場合や、ガスブロアの
シャフト折れにより電動機は回転しているものの、イン
ペラと呼ばれる羽車は回転していない場合などがある。
【0030】通常の運転点は、事前に調べることが可能
であり、この運転点に対し冷却媒体の流量の正常範囲を
設定しておけば、電動機入力の正常範囲も決まり、冷却
媒体の流量の低下を電動機の入力の低下として検出でき
る。なお、電動機入力が大きすぎる場合も異常である
が、この場合は従来通り、電動機に取付けた過電流リレ
ーの作用により検出することができる。
【0031】
【実施例】本発明の実施例を図を用いて説明する。図1
は本発明の一実施例(請求項1対応)の構成図である。
同図に示すように、ガスブロア1により静止電気機器本
体内部4に強制的に送り込まれた冷却媒体であるガス
は、鉄心や巻線などの発熱体の間を通り抜ける間に、熱
伝達によりガスの温度が上昇する。暖かくなったガスは
配管を経てガス冷却器3に入り、ここで熱伝達によりガ
スからガス冷却器3に熱を伝えた後、外部に放出され
る。冷やされたガスはガスブロア1に戻り、上記の過程
を繰り返し、冷却回路内を循環する。
【0032】このような冷却過程において、ガスブロア
1の電動機に電力を供給してインペラと呼ばれる羽車を
回し、その力で冷却媒体であるガスを循環させている。
この電動機に電力を供給する部分には、主として電動機
の入力電力の低下を検出するための電動機入力の異常検
出手段22を設けている。
【0033】この電動機入力の異常検出手段22は、図
2に示したような電動機入力とガス流量の関係から、通
常の運転における冷却媒体の流量の正常範囲に応じた電
動機入力の正常範囲を事前に設定しておき、静止電気機
器の運転時には電動機入力を監視する。何らかの要因に
より静止電気機器運転中に、事前に設定した電動機入力
の正常範囲を逸脱した場合は異常と判定し、ガス流量の
異常を検出することができる。
【0034】また、電動機入力は、電動機の端子間電圧
と電動機へ流れ込む電流と電動機の力率によるが、端子
間電圧と力率は、電流に比べて変化の割合が小さい場合
が多い。この場合には、電動機入力の観測に代えて、電
動機へ流れ込む電流のみで簡便に異常を検出することも
できる。しかし、電流のみの観測で簡便に検出する方法
を採用できるか否かについては、電動機の端子間に供給
される電源系統の電圧変動の割合や、使用する冷却媒体
循環用ポンプ及びブロアの力率の変動等、本来の冷却媒
体の流量とは異なった要因により変動する部分について
検討する必要がある。
【0035】以上のように、冷却媒体の循環用ポンプあ
るいはブロアの電動機入力を観測し、正常範囲を設定す
ることにより冷却媒体の流量の異常を検出することが可
能であり、従来の機械式流れ指示器のように、マイクロ
スイッチを用いることなく、冷却媒体の流れの異常、特
に冷却媒体の流量の低下を検出することができる。
【0036】図3は本発明の第2実施例(請求項1対
応)の構成図であり、既に説明した図1の実施例と相違
する点は、冷却媒体の流量低下を検出したことを表示す
る表示手段23を設けた点のみであり、その他の部分は
同一であるので同一部分は同一符号を付して説明する。
【0037】図から明らかなように、本実施例は図1の
実施例と同様に機械式の冷却媒体の流れ指示器を用いる
ことなく冷却媒体の流れの異常、特に冷却媒体の流量の
低下を検出できる。しかし、流れ指示器がないため、図
8に例示したような指針と目盛板による冷却媒体の流れ
の有無を、静止電気機器の設置してある現場において目
視により確認できないことになる。
【0038】そこで、本実施例では、現場でも冷却媒体
の流れの有無を目視により確認できるように表示手段2
3を設けた構成としたものである。表示手段23として
は、例えばLED(発光ダイオード)、または液晶パネ
ル、あるいは他の表示方法が考えられるが、図1の第1
実施例で説明したように、電力計を利用することができ
る。また、電動機へ流れ込む電流のみで簡便に異常を検
出することも可能であり、電流計を表示手段として冷却
媒体の流れの指示器として利用することもできる。
【0039】以上のように、静止電気機器を設置した現
場に表示器を取り付けることにより、従来の機械式の冷
却媒体の流れ指示器の課題を解決すると共に、冷却媒体
の流れの有無を現場で目視により確認できるようにな
る。
【0040】図4は本発明の第3実施例(請求項1対
応)の構成図であり、既に説明した図1の実施例と相違
する点は、本体内部の温度上昇の異常検出手段と、冷却
媒体の流量低下の総合判定手段とを設けた点のみであ
り、その他の部分は同一であるので同一部分は同一符号
を付して説明する。
【0041】同図に示すように、本実施例は図1の実施
例と同様に機械式の冷却媒体の流れ指示器を用いること
なく冷却媒体の流れの異常、特に冷却媒体の流量低下を
検出できる。この冷却媒体の流量低下を検出するとき、
冷却媒体や巻線などに代表される本体内部の温度t1 や
静止電気機器の周囲温度t2 などの温度情報を、本体内
部の温度上昇の異常検出手段24の異常判定結果として
処理するので、この結果と電動機入力の異常検出手段2
0の判定結果とを、冷却媒体の流量低下の総合判定手段
25にて総合的に判断することができる。
【0042】先に説明したように、冷却媒体の循環流量
が低下すれば、静止電気機器本体内部の温度上昇(本体
内部の特定部分の絶対温度と周囲の絶対温度との差と考
える)が正常時に比べて大きくなる。したがって、静止
電気機器内部の温度上昇である冷却媒体の温度上昇ない
し巻線の温度上昇を観測し、冷却媒体の循環用ポンプな
いしブロアの電動機入力の異常と組み合わせて冷却媒体
の流量の低下を判断すれば、より検出の信頼性が高くな
る。このとき、冷却媒体の温度上昇または巻線の温度上
昇の少なくともどちらか一方を組み合わせれば、冷却媒
体の流量の低下を検出する信頼性は向上する。
【0043】また、冷却媒体の温度上昇や巻線の温度上
昇は、冷却媒体の循環流量の低下以外にも、静止電気機
器の負荷率によっても上昇する可能性がある。したがっ
て温度上昇値の異常と判定される範囲を、その静止電気
機器を使用するユーザの仕様、特に過負荷運転の仕様な
どにより個々に決めておく必要があるので、静止電気機
器の負荷率などの条件も組み合わせれば、さらに検出の
信頼性が向上する。
【0044】図5は本発明の第4実施例(請求項2対
応)の構成図である。同図に示すように、本実施例は、
図1の実施例により冷却媒体の流量低下を検出した後、
予備の冷却媒体の循環用ポンプないしブロアを自動的に
運転制御するシステムの概略構成図である。
【0045】上記第1〜第3実施例では、ガスブロア1
とガス冷却器3がそれぞれ1台ずつしか示していない
が、本実施例では、ガスブロア1a,1b,〜1c、ガ
ス冷却器3a,3b,〜3cと複数台示している。ま
た、電動機入力の異常検出手段26は、上記第1〜第3
実施例の電動機入力の異常検出手段22と同様の検出手
段であるが、上記第1〜第3実施例とは、電動機の運転
制御手段27を設けている点が異なる。なお、図中で電
動機入力の異常検出手段26と電動機の運転制御手段2
7に繋がる線(制御線)以外は、冷却媒体であるガスの
流れに関係するものである。また、静止電気機器本体と
接続される配管15と16はそれぞれ1本しか示してい
ないが、それぞれ複数の配管になることもある。
【0046】また、図に示すように、ガスブロア1a,
1b,〜1cやガス冷却器3a,3b,〜3cのメンテ
ナンスや故障時など必要に応じてガス区分できるよう
に、ガス配管のバルブVa1,Vb1,〜Vc1、Va
2,Vb2,〜Vc2が設けられていることもある。
【0047】まず、本実施例の冷却系列について説明す
る。図5の場合では、ガス配管の上部バルブVa1と、
ガス冷却器3aと、ガスブロア1a及び下部バルブVa
2が直列に接続されている。これを冷却系列と略称する
と、本実施例では第1冷却系列から第n冷却系列までの
n個の冷却系列から構成されている。
【0048】次に、通常の運転として(n−1)個の冷
却系列が運転して、1個の冷却系列が予備として停止し
ているものとする。予備の冷却系列を第1冷却系列とす
れば、予備の冷却系列のガスブロア1aは停止してお
り、他のガスブロアは1b〜1cは運転している。
【0049】このような通常の運転状態において、第2
冷却系列のガスブロア1bが何らかの要因によりガス流
が低下したと電動機入力の異常検出手段26により判定
された場合、この異常検出手段26からの異常検出信号
を受けた電動機の運転制御手段27は、異常と判定され
たガスブロア1bを停止させる。その代わりに予備で停
止していたガスブロア1aを起動し、通常の運転時と同
じく(n−1)個の冷却系列の運転を維持する。
【0050】また、静止電気機器のユーザの要求によっ
ては、予備で停止している冷却系列のガスブロアだけで
なくガス冷却器も停止させたり、さらには配管のバルブ
も閉じさせることもある。この場合には、ガスブロアの
起動だけでなく、図5の制御線(情報信号や制御信号の
伝送路)を、必要に応じて外部からの制御信号により自
動的に起動、停止する機能を持ったガス冷却器3a,3
b,3cや、同じく外部からの制御信号により自動的に
開閉する機能を持ったガス配管のバルブVa1,Vb
1,Vc1,Va2,Vb2,Vc2にも伸ばす必要が
ある。上記したように、本実施例では、予備の冷却系列
を自動的に運転できるので、冷却媒体の流量低下を自動
的に回復させることが可能となる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の機械式の冷却媒体の流れ検出器を用いることな
く、冷却媒体の循環用ポンプないしブロアの電動機入力
を観測することにより、冷却媒体の流量の異常を容易に
検出し、冷却装置を監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図。
【図2】循環用ポンプまたはブロアによる冷却媒体流量
と電動機入力との関係を示す特性図。
【図3】本発明の第2実施例の構成図。
【図4】本発明の第3実施例の構成図。
【図5】本発明の第4実施例の構成図。
【図6】従来の機械式冷却媒体の流れ指示器を用いた静
止電気機器の冷却媒体の流量低下を検出する構成図。
【図7】図6の機械式冷却媒体の流れ指示器の構成図。
【図8】図7の流れ指示器の目盛板。
【符号の説明】
1…ガスブロア、2…ガス流指示器、3…ガス冷却器、
4…本体内部、5…ぜんまいばね、6…ストッパ、7…
指針、8…カム、9…マイクロスイッチ、10…端子ボ
ックス、11…セパレータボックス、12…マグネット
カップリング、13…目盛板、14…フラップ、15…
静止電気機器本体上部に接続される配管、16…静止電
気機器本体下部に接続される配管、20…電動機の電流
異常検出手段、21…マイクロスイッチ接点による冷却
媒体の流量低下検出手段、22…電動機入力の異常検出
手段、23…表示手段、24…本体内部の温度上昇の異
常検出手段、25…冷却媒体の流量低下の総合判定手
段、26…電動機入力の異常検出手段、27…電動機の
運転制御手段、1a,1b,1c…ガスブロア、3a,
3b,3c…ガス冷却器、t1…本体内部の温度、t2
…周囲温度、Va1,Vb1,Vc1…上部バルブ、V
a2,Vb2,Vc2…下部バルブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止電気機器と、前記静止電気機器で発
    生する熱を冷却する冷却媒体とを収納するタンク本体
    と、前記冷却媒体の循環用ポンプと、冷却器から構成さ
    れる静止電気機器の冷却装置の監視方法において、前記
    冷却媒体の循環用ポンプの電動機の入力電力を測定する
    電動機入力の異常検出手段を備え、前記電動機入力の異
    常検出手段の出力により冷却媒体流量の異常の有無を判
    定することを特徴とする冷却装置の監視方法。
  2. 【請求項2】静止電気機器と、前記静止電気機器で発生
    する熱を冷却するガス冷却媒体とを収納するタンク本体
    と、前記ガス冷却媒体を循環させる複数のガスブロアと
    前記複数のガスブロアを駆動する複数の電動機と複数の
    ガス冷却器から構成される複数の冷却系統と、前記冷却
    系統の少なくとも1つを予備の冷却系統として備えた静
    止電気機器の冷却装置の監視方法において、前記電動機
    の入力電力を測定する電動機入力の異常検出手段と、電
    動機の運転制御手段とを備え、前記電動機入力の異常検
    出手段の出力によりガス冷却媒体流量の異常の有無を判
    定すると共に前記電動機の運転制御手段により事故の冷
    却系統から前記予備の冷却系統に切換えることを特徴と
    する冷却装置の監視方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6619111B2 (en) 2001-02-07 2003-09-16 Hitachi, Ltd. Method and device for monitoring performance of internal pump
JPWO2005045913A1 (ja) * 2003-11-05 2007-05-24 大見 忠弘 プラズマ処理装置
CN109686534A (zh) * 2019-01-11 2019-04-26 江苏天利机电有限公司 一种新型油浸式变压器外壳

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