JPH08329184A - バーコード記号読み取り装置 - Google Patents

バーコード記号読み取り装置

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Publication number
JPH08329184A
JPH08329184A JP7133477A JP13347795A JPH08329184A JP H08329184 A JPH08329184 A JP H08329184A JP 7133477 A JP7133477 A JP 7133477A JP 13347795 A JP13347795 A JP 13347795A JP H08329184 A JPH08329184 A JP H08329184A
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JP
Japan
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scanning
bar code
light source
code symbol
laser light
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Application number
JP7133477A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Kubo
日出信 久保
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、走査要素の読み取り走査角度を変
更せずに光源駆動回路にてレーザ光のオン/オフタイミ
ングを制御することを特徴とする。 【構成】マイクロコンピュータ16により、光源駆動回
路17を介して光源11のレーザ光のオン/オフが制御
され、光源11から出射されたレーザ光が、走査部12
によって走査されてバーコード記号13に対して出射さ
れる。走査部駆動回路18より駆動される走査部12か
らの起電力は、波形生成回路15cにて波形が生成され
た後、走査同期信号生成回路15dにて走査部12の走
査方向の各両端で方向が反転するタイミングと同期する
信号が発生される。バーコード記号13からの反射光
は、フォトダイオード14で集光された後、波形生成部
15内の信号増幅制御回路15aにて光電変換されて適
度なレベルの電気信号に変換され、2値化データ生成回
路15bにてデジタルのDBP信号に変換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はバーコード記号にレー
ザ光を走査し、その反射率の異なる部分の記号を検出し
てバーコード記号の情報を読み取るバーコード記号読み
取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、反射率の異なるバーコード記号
に光学要素によって所望のレーザビームスポットを照射
し、そのバーコード記号からの反射率の差によって得ら
れる光の強弱を電気信号に変換して読み取るようなバー
コードスキャナが知られている。
【0003】このようなスキャナに於いては、光源に半
導体のレーザダイオード(LD)を有しており、光学要
素によってレーザダイオードから出射したレーザ光を所
定のレーザスポットに変換して光学路を導き、ビーム走
査手段によりバーコード記号上をレーザスポットが走査
可能となっている。この走査ビーム幅は、バーコード記
号が構成するキャラクタ数、記号の密度(mi1数)、
作動距離(ワーキングレンジ)によって一義的に決定さ
れる。
【0004】したがって、バーコード記号読み取り装置
から出射されるレーザ走査幅(走査角度は一定)は、読
み取り装置からの作動距離により変化する。すなわち、
読み取り装置に近い側では走査幅は狭く、読み取り装置
から遠ざかるに従って走査幅が広くなって行き、その作
動距離の範囲内で読み取り要素、または読み取り装置の
構成回路で決まる関係のバーコードをデコードしてい
た。
【0005】このようなバーコード記号読み取り装置に
於いて、作動距離が比較的遠方側に有って、且つレーザ
光の走査方向と同一方向に複数のバーコード記号が配列
されている場合には、レーザ光が複数のバーコード記号
を走査することになってしまう。そして、例え複数の中
のバーコード記号をデコードできたとしても、操作者に
どのバーコード記号をデコードしたのかを告知するのは
容易ではなかった。
【0006】そこで、これらの欠点を解決するために、
例えば特開平3−217991号公報、特開平5−14
3761号公報に記載されたような装置が開発されてい
る。上記特開平3−217991号公報には、レーザ光
をポリゴンミラーで走査し、走査動作に同期した同期信
号を発生させてレーザ光を断続し、レーザ光の走査範囲
を決める光学読み取り装置が記載されている。また、特
開平5−143761号公報には、レーザ光の光路上に
遮光板を設け、この遮光板の開口部の幅を変化させてレ
ーザ光のスキャン幅を変えられるようにしたバーコード
リーダが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公報に記載された装置は、何れも、走査幅を可変にす
るための制御回路や機構部品を付加しているため、機器
の小型、軽量化を実現する面に於いて限界があり、更に
はコストアップにもつながるものであった。特に、上記
特開平5−143761号公報に記載の際されたバーコ
ードリーダに於いては、遮光板スライドスイッチのスラ
イド量に応じて開口部の幅が変化するように構成され、
該開口部の絞りの量に応じて走査幅を狭くするようにし
ている。
【0008】一般に、このような構成に於いては、機構
部が複雑になると同時に、開口部の絞り精度も厳しく要
求される。また、レーザダイオードはいつも一定の走査
幅で走査されて、開口部周囲で反射するレーザ光の迷光
を受光センサに入り込まないような対策も同時に必要に
なるものであった。
【0009】ところで、ハンドヘルド型(手持ち式)ス
キャナは、スキャナの近くに存在するバーコードから比
較的離れた遠方のバーコードをも読み取ることができる
ように、また装置の読み取り領域をできるだけ広く確保
するために、レーザ光の走査角が任意の角度に設定され
ている。また、バーコード記号上にレーザ光を走査し、
その反射光を光電変換して所定の電圧値に増幅した後、
次の走査が開始されるまでに、その検出した記号をデコ
ーダで解読する必要がある。したがって、ハンドヘルド
型スキャナでは、デコーダの処理時間を、ある一定時間
以上確保する必要がある。
【0010】しかしながら、スキャナの読み取り作動距
離が長くなると、物理的なレーザ光の走査幅が大きくな
ってしまう。したがって、図7に示されるように、スキ
ャナ1によるレーザ光の走査方向と同一方向に複数のバ
ーコード記号2が配列されている場合には、レーザ光が
複数のバーコード記号2を走査することになる。そのた
め、例え複数の中のバーコード記号をデコードすること
ができたとしても、操作者にどのバーコード記号をデコ
ードしたのかを容易に告知することはできないものであ
った。
【0011】このように、レーザ光の走査方向と同一方
向に複数のバーコード記号が配列されている場合には、
読み取ろうとするバーコード記号に対してスキャナを近
付け、そのバーコード記号のみをレーザ光が走査できる
ようにしなければ読み取ることができなかった。それ
故、非常に使い難いという課題を有していた。
【0012】特に、スーパーマーケットやコンビニエン
スストア等の棚に物品が狭い間隔で配置されているよう
な場合、これらの物品に貼られたバーコード記号をスキ
ャナで読み取るには、非常に効率が悪くなっていた。
【0013】これらの課題を改善するため、図8(a)
及び(b)に示されるように、スキャナ1によるレーザ
光の走査幅を、バーコード記号の幅に合わせて標準走査
幅から狭くすることが考えられる。しかしながら、図8
(a)に示されるような走査角θa を、図8(b)に示
されるような走査角θb にまで狭くすると、レーザ光の
角速度ωは一定でなくなってしまう。すなわち、走査幅
にわたって走査速度が一定ではなくなり、正確にバーコ
ード記号を読み取ることができないといった課題を有し
ている。
【0014】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、レーザ光の走査幅を専用
の制御回路を付加することなく、またコストアップをす
ることなしに走査手段の制御方法を何ら変更することな
く、レーザ光の走査幅を任意に可変できるバーコード記
号読み取り装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、レ
ーザ光を出射する光源手段と、この光源手段から出射さ
れるレーザ光をバーコード記号に走査させるもので所定
の第1の範囲内で回動自在な走査手段と、上記バーコー
ドの反射率の異なる部分の記号を検出して上記バーコー
ド記号の情報を読み取る情報読み取り手段と、上記光源
手段に時分割パルス信号を供給して、上記走査手段によ
る回動自在な上記第1の範囲を変化させずに上記第1の
範囲よりも狭い第2の範囲内で上記レーザ光を出射させ
るべく上記レーザ光の出射時間を制御する制御手段とを
具備することを特徴とする。
【0016】
【作用】この発明のバーコード記号読み取り装置にあっ
ては、光源手段から出射されるレーザ光が、所定の第1
の範囲内で回動自在な走査手段によってバーコード記号
に走査される。このバーコード記号の情報は、情報読み
取り手段によって該バーコードの反射率の異なる部分の
記号が検出されて読み取られる。この際、制御手段から
上記光源手段に時分割パルス信号が供給されて、上記走
査手段による回動自在な上記第1の範囲を変化させずに
上記第1の範囲よりも狭い第2の範囲内で上記レーザ光
が出射されて、上記レーザ光の出射時間が制御される。
【0017】これにより、走査手段によって走査幅を変
える場合と違って、バコード読み取りの如何にかかわら
ず、いつでも一定の走査幅(走査角)で動作可能である
ので、レーザ光のスポットがバーコード記号表面上を通
過するスピード(角速度ω)を一定に保つことが可能に
なる。したがって、情報読み取り手段の定数を変更する
ことなく、また、制御手段のデコードのアルゴリズムを
変更することなく、読み取り精度を維持することができ
る。更に、走査要素の走査幅を狭くする場合に駆動装置
の角速度を一定に保つのが困難なるいう欠点も同時に改
善することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明による一実施例で、バーコー
ド記号読み取り装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0019】図1に於いて、レーザダイオードで構成さ
れる光源11から出射されたビームは、光学路を通って
ビーム走査部12によりバーコード記号13上を走査す
る。そして、バーコード記号13から反射された光は、
フォトダイオード(PD)14によって光電変換され
る。この光電変換された信号は、波形整形部15内の信
号増幅制御回路15aで適正レベルに生成され、更に2
値化データ生成回路15bでデジタルデータ(DBP信
号)に変換される。その後、マイクロコンピュータ16
に変換されたデジタルデータが送出される。
【0020】一方、走査部12に同期した信号は、波形
整形部15内の波形生成回路15cにて増幅されて位相
が調整される。その後、走査同期信号生成回路15dに
てパルス列に生成されて、その走査同期信号のパルス列
(SOS)信号がマイクロコンピュータ16に入力され
る。この生成された同期信号のパルス列は、走査要素の
走査方向が切り替わる時に同期してパルス列も変化する
ように出力される。この走査同期信号生成回路15dで
生成されたパルス列のデューティ比は、好ましくは50
%である。
【0021】マイクロコンピュータ16では、走査同期
信号生成回路15dで生成されたSOS信号の切り替わ
りエッジからエッジまでの時間計測が行われる。また、
マイクロコンピュータ16により、走査要素の走査位置
が算出されて、その算出された時間情報を基に光源11
の駆動回路17が動作され、レーザ光を走査角よりも狭
い角度で一定時間出射させる。これにより、読み取り走
査幅が制限される。
【0022】更に、上記マイクロコンピュータ16から
は、走査部駆動回路18に対して動作許可信号が送出さ
れると共に、上記波形整形部15からのデータがホスト
コンピュータ19に転送される。
【0023】一般に、走査手段によってレーザ光の走査
幅を狭める場合は、走査手段の駆動回路の駆動力を任意
に弱めたり、或いは走査幅変更用の制御回路を別に付加
するなどして実現する場合が考えられる。しかし、何れ
の場合でも、走査幅内のレーザ光のスポットスピードを
均一に維持することは、非常に難しいものであった。
【0024】この発明では走査手段によって走査幅を変
えるのではなく、レーザ光の発光時間を変化させている
ので、レーザ光のスポットがバーコード記号表面上を通
過する速度(角速度ω)を一定に保つことが可能にな
る。したがって、走査読み取り回路の定数を変更するこ
となく、またデコードのアルゴリズムを変更することな
く読み取り精度を維持することができる。更に、走査要
素の走査幅を狭くする場合に駆動装置の角速度を一定に
保つのが困難なるいう欠点も同時に改善することができ
る。
【0025】図2及び図3は、上記バーコード記号読み
取り装置の概略的な構成を示すもので、図2(a)はバ
ーコード記号読み取り装置に於ける情報読み取り光の走
査駆動機構(光学ヘッド部分)の構成を示した図、図2
(b)は同図(a)に於けるI−I′線に沿った断面
図、図3は光学ヘッド部分を斜めから見た構成図であ
る。
【0026】このバーコード記号読み取り装置に於い
て、基板21上に、レーザ光を発生させる光源11と、
レーザ光を反射しつつ所定範囲で反復動作(振れ動作)
して上記レーザ光をバーコード記号13上で走査させる
走査部駆動回路18としてのミラー駆動装置22と、バ
ーコード記号13からの反射光から情報を読み取る情報
読み取り部23とが配置されて構成されている。
【0027】上記光源11は、図示されるように、反射
光の幅領域外のミラー駆動装置22の斜め前方に配置さ
れる。また、情報読み取り部23はフォトダイオード1
4等により構成され、ミラー駆動装置22の正面で出射
されるレーザ光の光軸より下方で反射光が集光された位
置に配置されている。
【0028】上記ミラー駆動装置22は、後述する走査
ミラーを磁力と弾性体を利用して振れ動作させ、レーザ
光を走査させるものである。そしてその構成は、反射面
が球面形状のミラーから成る走査ミラー24と、この走
査ミラー24を一端に固定するU字形状の可動部25
と、基板21に固定されてこの可動部25を回動可能に
支持すると共に弾性体26で連結される直立支柱27
と、上記可動部25の他端に取り付けられた円柱形状の
永久磁石28と、この永久磁石28を中空に脱入可能に
設けられた円筒状の電磁コイル29と、この電磁コイル
29により発生した吸引力が無くなったときに復元力に
より振れ幅の中央に戻ろうとする弾性体26とを有して
成る。
【0029】上記弾性体26は、弾性体固定部30a側
の両側または片側に弾性部材から成るダンパー32によ
り、両側から挟み込み固定される。このダンパー32
は、弾性体26の固有振動数を変化させないように設け
る必要があり、弾性体固定部30aから軸Bまでの長さ
より短くする。尚、ダンパー32は、金属、プラスチッ
ク、ゴム等を薄板にして弾性力を持たせたものが望まし
い。
【0030】そして、可動部25に走査ミラー24を固
定している箇所には、弾性体固定部30bが設けられて
おり、弾性体26の一辺が固定されている。また、可動
部25の他端には、上記永久磁石28が交差方向に取り
付けられている。可動部25の中央部には、基板21の
面に垂直に延出する軸Bが設けられて、直立支柱27に
篏着されている。したがって、可動部25は、軸Bを中
心に図示矢印mnで現される所定角度の範囲内で回動可
能になっている。
【0031】更に、可動部25の回動中心点(B軸)と
弾性体26との位置関係は、弾性体26が固定箇所を除
く撓みが有効な長さの中点とB軸とが直線上に一致す
る。その直線を回動軸として、基板21の主面(水平
面)に対して、直交するように垂直に交わるものとす
る。故に、可動部25は基板面に対して平行に回動す
る。
【0032】また、可動部25の一端の下方には、その
端部から軸B下にまで達する揺れ止め部33が形成され
ている。この揺れ止め部33は、直立支柱27の下部に
設けられた溝に嵌められており、可動部25が振れ過ぎ
ることを防止し、また振れががたつくことを防止してい
る。
【0033】上記電磁コイル29は、その外側に巻回さ
れたセンサコイルと内側に巻回された駆動コイルで構成
された2層コイルとなっている。このセンサコイルは、
永久磁石28の脱入によって生じる磁力を検知して、脱
入の状態(振れの位置)を知ることができる。電磁コイ
ル28によって発生する振動は、弾性体26の復元力に
よる走査幅の中間の位置に戻ろうとする力により、走査
要素で決定される固有の振動周波数で振動し続ける。
【0034】一方、上記走査ミラー24は、反射面が球
面形状に形成された球面ミラー部(集光部)24bと、
その中央部に設けられた平面ミラー部(出射部)24a
とから成る。この射出部24aは、その面が軸Bに沿っ
て延出していると共に、走査ミラー24が駆動されてい
ない初期位置で光源11からの光を、基板21のエッジ
21aを含む面から垂直に射出させるような角度を維持
する。また、上記集光部24bは、基板21上で反射光
の範囲Aの領域内に設けられたフォトダイオード14に
集光させるように設定されている。このフォトダイオー
ド14の受光面にはフィルタ23を有しており、集光部
24bの光軸と垂直となるような角度で配されている。
【0035】このような配置構成により、光源11から
発生されたレーザ光は、ミラー駆動装置22の走査ミラ
ー24の平面ミラー部(出射部)24aで図示矢印m′
n′方向に回動されつつ反射されて、所定角度でバーコ
ード記号13に照射される。そして、そのバーコード記
号13からの反射光は、球面ミラー部(集光部)24b
で集光され、情報読み取り部23に入射される。
【0036】上記光源11は、レーザダイオード保持部
11aにレーザ光の放射方向が自在に調整できるように
保持されており、出射点11bから出射部24aに至る
光路は、基板21の主面と平行になっている。また、上
記レーザダイオード保持部11aは金属等で形成され、
放熱効果が高いものである。
【0037】この光源11は、同実施例では、バーコー
ド記号13からの反射光が図示範囲Aで入射するように
設定されており、上記範囲Aの領域の外側の基板21上
に配置されている。
【0038】次に、このバーコード記号読み取り装置の
概略的な動作を説明する。マイクロコンピュータ16に
より、光源駆動回路17を介して光源11のレーザ光の
オン/オフが制御される。これにより、光源11から出
射されたレーザ光は、走査部12によって走査ミラー2
4で走査されて、物品等に貼り付けられたバーコード記
号13に対して出射される。
【0039】尚、この走査方式は、走査ミラー24を図
示矢印m′n′方向に往復運動させるガルバノ方式によ
る走査部駆動回路18より駆動されるが、同実施例に於
いてはこの内容に限定されるものではない。
【0040】走査部12により走査されたレーザ光は、
バーコード記号13上を走査する。そして、バーコード
記号13からの反射率の差によって得られる光の強弱
が、情報読み取り部23のフォトダイオード14を通し
て集光され、波形成形部15に入力される。
【0041】そして、波形生成部15内の信号増幅制御
回路15aにて、フォトダイオード14に集光された光
が光電変換されて信号の増幅、フィルタ作用により信号
変換時に発生し易い変換ノイズの除去がなされ、該信号
の増幅が適度なレベルの電気信号に変換される。次い
で、信号増幅制御回路15aで生成されたアナログ電気
信号がマイクロコンピュータ16でデコード処理される
ように、2値化データ生成回路15bにてデジタルのD
BP信号に変換される。
【0042】一方、走査部駆動回路18の駆動により走
査部12の走査ミラー24が往復運動され、電磁コイル
29から得られた起電力が、波形生成回路15cにて所
定のレベルに増幅されて、その位相が調整される。そし
て、走査同期信号生成回路15dにて、波形生成回路1
5cから得られた信号から、走査ミラー24の走査方向
の各両端で方向が反転するタイミングと同期する信号が
発生される。
【0043】上記2値化データ生成回路15bで出力さ
れたDBP信号と走査同期信号生成回路15dで出力さ
れたSOS信号は、マイクロコンピュータ16に入力さ
れる。そして、このマイクロコンピュータ16に於い
て、デコードアルゴリズムに従ってデコードデータがチ
ェックされ、読み取られたデータキャラクタ(数字、記
号、文字等)にソフトウエア変更された後、ホストコン
ピュータ19に一般的な通信インターフェースで転送さ
れる。
【0044】上記マイクロコンピュータ16は、読み取
り装置全体の回路制御を行うもので、該読み取り装置が
動作する場合は、光源駆動回路17及び走査部駆動回路
18に対して動作許可信号を指示することで回路の動作
を実行する。尚、光源駆動回路17及び走査部駆動回路
18は、マイクロコンピュータ16からの動作許可信号
に対して、独立に動作可能である。
【0045】また、マイクロコンピュータ16は、走査
部12に同期して、図示されない内部基準カウンタによ
り走査ミラー24の双方向でのSOS信号の略走査幅中
心時間を計測する。
【0046】図4は、走査同期信号のパルス列(SOS
信号)と、レーザ走査幅の可変の有無についての光源駆
動回路17への光源駆動許可信号の関係を表したタイミ
ングチャートである。
【0047】SOS信号は、走査ミラー24の動作と同
期した略50%デューティサイクルのパルス列である。
この状態で、レーザ光の走査幅について何ら可変しない
(デフォルト状態)場合は、光源許可信号は連続的にハ
イレベルを保持するため、光源11は連続的にレーザ光
を出射し続ける。
【0048】次に、レーザ走査幅を狭める場合には、マ
イクロコンピュータ16が、SOS信号の略中心から対
称にバーコード記号による設定パラメータに従って、目
的のレーザ走査幅に見合ったパルス幅を光源駆動回路1
7に対して出力する。これにより、光源11のレーザ出
射時間がパルス幅によってのみ制限されるので、レーザ
走査幅を狭くすることが可能になる。したがって、レー
ザ出射幅(時間)は当然の如くパルス幅に比例する。
【0049】上述した実施例では、レーザ走査幅を狭め
る手段として、外部よりパラメータ設定用のバーコード
記号を読ませるようにしていたが、走査幅を設定する手
段として、パルス入力手段を用いてマイクロコンピュー
タに直接供給してもよい。
【0050】すなわち、図5に示されるように、パルス
入力手段としてのパルス計数アップ/ダウン回路20か
ら入力パルス数がマイクロコンピュータ16に直接供給
される。これにより、入力されるパルス数に比例してレ
ーザ走査幅を可変できるようにすれば、上述した図1に
示される実施例と同様の効果を得ることができる。
【0051】尚、図5に於いて、図1のバーコード記号
読み取り装置の構成と同じ部分には同一の参照番号を付
して説明は省略する。また、入力されるパルスの数は、
例えばハンドヘルド型スキャナのトリガスイッチのオン
/オフによっても簡単に構成することができる。このよ
うに構成すれば、操作者がレーザ走査幅を確認しながら
スキャナのトリガスイッチのオン/オフ動作を何回か繰
り返して目的とするレーザ走査幅を選択することができ
るので、使い勝手が非常に良いものとなる。
【0052】したがって、図6に示されるように、レー
ザ光の走査と同一方向に複数のバーコード記号が配列さ
れていた場合にでも、読み取ろうとするバーコード記号
のみを走査可能な走査幅(走査角θ1 )に設定すること
ができる。それ故、複数のバーコード記号13の中か
ら、所望する正しいバーコード記号のみをデコードする
ことができる。また、走査ミラー24の走査角が常に一
定になったままで読み取り走査幅のみを変更するので、
レーザ光の角速度ωを常に一定に保つ効果も合わせ持っ
ている。
【0053】以上、実施例に基いて説明したが、本明細
書中には以下の発明が含まれる。 (1) レーザ光を出射する光源手段と、この光源手段
から出射されるレーザ光をバーコード記号に走査させる
もので所定の第1の範囲内で回動自在な走査手段と、上
記バーコードの反射率の異なる部分の記号を検出して上
記バーコード記号の情報を読み取る情報読み取り手段
と、上記光源手段に時分割パルス信号を供給して、上記
走査手段による回動自在な上記第1の範囲を変化させず
に上記第1の範囲よりも狭い第2の範囲内で上記レーザ
光を出射させるべく上記レーザ光の出射時間を制御する
制御手段とを具備することを特徴とするバーコード記号
読み取り装置。
【0054】(2) 上記(1)に記載のバーコード記
号読み取り装置に於いて、上記走査手段の動きに同期し
たパルス列の時間計測を行う走査同期信号生成手段を更
に具備し、上記制御手段は、この走査同期信号生成手段
の上記時間計測によって上記光源手段のレーザ光の出射
時間及び該レーザ光の出射タイミングを制御することを
特徴とするバーコード記号読み取り装置。
【0055】(3) 上記(2)に記載のバーコード記
号読み取り装置に於いて、上記制御手段は、時分割され
た光源許可信号のパルス幅に基いて上記光源手段のレー
ザ光駆動のオン/オフを制御し、このレーザ光駆動がオ
ン期間の時のみレーザ光を出射させて上記オン期間を有
効読み取り範囲とすることを特徴とするバーコード記号
読み取り装置。
【0056】(4) 上記(2)に記載のバーコード記
号読み取り装置に於いて、上記制御手段は、外部パラメ
ータによるデータに基いて上記光源手段のレーザ光駆動
のオン/オフを制御し、このレーザ光駆動がオン期間の
時のみレーザ光を出射させて上記オン期間を有効読み取
り範囲とすることを特徴とするバーコード記号読み取り
装置。
【0057】上記(1)の発明によれば、走査手段によ
る第1の範囲よりも狭い第2の範囲内で光源手段を出射
させるので、バーコード記号の読み取り範囲も第1の範
囲よりも狭い第2の範囲内に設定することが容易にな
る。上記(2)及び(3)の発明によれば、光源手段の
レーザ光の出射時間及び該レーザ光の出射タイミングを
制御するので、走査手段の角速度を一定にしたままレー
ザ光を第2の範囲内に任意に出射することができる。上
記(4)の発明によれば、外部パラメータによるデータ
に基いて上記光源手段のレーザ光駆動のオン/オフを制
御するので、光源手段によるレーザ光の出射時間を容易
に設定することができる。
【0058】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、走査要
素の読み取り走査角度を変更することなく、光源駆動回
路にてレーザ光のオン/オフを制御するため、走査要素
の角周波数ωを一定にしたままレーザ光を走査要素の走
査角よりも狭い角度で任意に出射できるので、バーコー
ドの読み取り作動距離を変化させることなくレーザ光の
走査と同一方向に複数のバーコード記号が配列されてい
る場合にも、レーザ光が複数のバーコード記号を走査す
ること無しに、目的のバーコード記号のみを読み取るこ
とができる。したがって、同一ライン上に並んだ幅の狭
いバーコード記号に対しても、バーコード記号読み取り
装置を近付けることなく読み取りが可能となり、バーコ
ード記号読み取り装置の使い勝手が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による一実施例で、バーコード記号読
み取り装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のバーコード記号読み取り装置の概略的な
構成を示すもので、(a)はバーコード記号読み取り装
置に於ける情報読み取り光の走査駆動機構(光学ヘッド
部分)の構成を示した図、(b)は同図(a)に於ける
I−I′線に沿った断面図である。
【図3】図1のバーコード記号読み取り装置の概略的な
構成を示すもので、光学ヘッド部分を斜めから見た構成
図である。
【図4】図1の走査同期信号のパルス列(SOS信号)
と、レーザ走査幅の可変の有無についての光源駆動回路
17への光源駆動許可信号の関係を表したタイミングチ
ャートである。
【図5】この発明による他の実施例で、バーコード記号
読み取り装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5のバーコード記号読み取り装置によるスキ
ャナと該スキャナによるレーザ光の走査方向と同一方向
に配列された複数のバーコード記号との関係を示した図
である。
【図7】従来のスキャナと該スキャナによるレーザ光の
走査方向と同一方向に配列された複数のバーコード記号
との関係を示した図である。
【図8】従来のスキャナによるレーザ光の走査幅をバー
コード記号の幅に合わせて標準走査幅から狭くする例を
示した図である。
【符号の説明】
11…光源、12…走査部、13…バーコード記号、1
4…フォトダイオード(PD)、15…波形整形部、1
5a…信号増幅制御回路、15b…2値化データ生成回
路、15c…波形生成回路、15d…走査同期信号生成
回路、16…マイクロコンピュータ、17…光源駆動回
路、18…走査部駆動回路、19…ホストコンピュー
タ、21…基板、22…ミラー駆動装置、23…情報読
み取り部、24…走査ミラー、24a…平面ミラー部
(出射部)、24b…球面ミラー部(集光部)、25…
可動部、26…弾性体、27…直立支柱、28…永久磁
石、29…電磁コイル、32…ダンパー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を出射する光源手段と、 この光源手段から出射されるレーザ光をバーコード記号
    に走査させるもので所定の第1の範囲内で回動自在な走
    査手段と、 上記バーコードの反射率の異なる部分の記号を検出して
    上記バーコード記号の情報を読み取る情報読み取り手段
    と、 上記光源手段に時分割パルス信号を供給して、上記走査
    手段による回動自在な上記第1の範囲を変化させずに上
    記第1の範囲よりも狭い第2の範囲内で上記レーザ光を
    出射させるべく上記レーザ光の出射時間を制御する制御
    手段とを具備することを特徴とするバーコード記号読み
    取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバーコード記号読み取
    り装置に於いて、 上記走査手段の動きに同期したパルス列の時間計測を行
    う走査同期信号生成手段を更に具備し、 上記制御手段は、この走査同期信号生成手段の上記時間
    計測によって上記光源手段のレーザ光の出射時間及び該
    レーザ光の出射タイミングを制御することを特徴とする
    バーコード記号読み取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のバーコード記号読み取
    り装置に於いて、 上記制御手段は、時分割された光源許可信号のパルス幅
    に基いて上記光源手段のレーザ光駆動のオン/オフを制
    御し、このレーザ光駆動がオン期間の時のみレーザ光を
    出射させて上記オン期間を有効読み取り範囲とすること
    を特徴とするバーコード記号読み取り装置。
JP7133477A 1995-05-31 1995-05-31 バーコード記号読み取り装置 Pending JPH08329184A (ja)

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