JPH08326926A - 磁性流体軸シール - Google Patents
磁性流体軸シールInfo
- Publication number
- JPH08326926A JPH08326926A JP7135190A JP13519095A JPH08326926A JP H08326926 A JPH08326926 A JP H08326926A JP 7135190 A JP7135190 A JP 7135190A JP 13519095 A JP13519095 A JP 13519095A JP H08326926 A JPH08326926 A JP H08326926A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic fluid
- shaft seal
- sleeve
- fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の軸シールより密封性の優れた軸シー
ルを提供すること。 【構成】 回転軸１にスカート４のついたスリーブ３
を備え、このスリーブ３を包囲するハウジング２内に磁
気ループ１０を有し、この磁気ループ１０が小さな間隙
を隔てて上記スカート４の両面を包囲し、かつ、その間
隙に磁性流体７が保持されている磁性流体軸シール。
ルを提供すること。 【構成】 回転軸１にスカート４のついたスリーブ３
を備え、このスリーブ３を包囲するハウジング２内に磁
気ループ１０を有し、この磁気ループ１０が小さな間隙
を隔てて上記スカート４の両面を包囲し、かつ、その間
隙に磁性流体７が保持されている磁性流体軸シール。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性流体を用いた軸シ
ール、特に単位磁気ループを複数個集積した集積磁気ル
ープを備えた密封性の優れた軸シールに関する。
ール、特に単位磁気ループを複数個集積した集積磁気ル
ープを備えた密封性の優れた軸シールに関する。
【０００２】
【従来の技術】磁性流体を用いた密封装置は従来から用
いられており、その一例として図２、図３に示すような
回転軸シールが知られている。
いられており、その一例として図２、図３に示すような
回転軸シールが知られている。
【０００３】これは、回転軸１以外を断面で示し回転軸
の片側を示した説明図である。
の片側を示した説明図である。
【０００４】回転軸１を囲むように設けたハウジング２
の内部に、磁石５とヨーク６からなる単位磁気ループを
有し、この単位磁気ループと回転軸１とが小さな間隙を
隔てて対向し、その間隙に磁性流体７を保持することに
よって、この位置で単位磁気ループの右側と左側の空間
を遮断密封しようとするものである。
の内部に、磁石５とヨーク６からなる単位磁気ループを
有し、この単位磁気ループと回転軸１とが小さな間隙を
隔てて対向し、その間隙に磁性流体７を保持することに
よって、この位置で単位磁気ループの右側と左側の空間
を遮断密封しようとするものである。
【０００５】図２に示した例は、回転軸１が磁性材料で
ある場合で、磁石５によって生じる磁力線８は磁石のＮ
極のヨーク６から磁性液体７、回転軸１を通り、Ｓ極の
ヨーク６を経て磁石のＳ極に入る。
ある場合で、磁石５によって生じる磁力線８は磁石のＮ
極のヨーク６から磁性液体７、回転軸１を通り、Ｓ極の
ヨーク６を経て磁石のＳ極に入る。
【０００６】図３に示した例は、回転軸１が非磁性材料
である場合であって、この例では両極のヨーク６は回転
軸に近い所で近接し、その位置に磁性流体７を保持して
いる。この例では磁力線８はＮ極からそのヨーク６を経
て磁性流体７を通り、Ｓ極のヨーク６を経てＳ極に戻る
例である。
である場合であって、この例では両極のヨーク６は回転
軸に近い所で近接し、その位置に磁性流体７を保持して
いる。この例では磁力線８はＮ極からそのヨーク６を経
て磁性流体７を通り、Ｓ極のヨーク６を経てＳ極に戻る
例である。
【０００７】上記従来例は、単位磁気ループが１個の場
合であるので、その密封性にはある限界があって、あま
り高圧の流体を密封するには不適当な場合があった。
合であるので、その密封性にはある限界があって、あま
り高圧の流体を密封するには不適当な場合があった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
軸シールにより、更に密封性の優れた軸シールを提供し
ようとするものである。
軸シールにより、更に密封性の優れた軸シールを提供し
ようとするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、特許請求の範囲に記載のとおりの磁
性流体磁気シールである。
の本発明の構成は、特許請求の範囲に記載のとおりの磁
性流体磁気シールである。
【００１０】すなわち、本発明の構成は、回転軸にスカ
ートのついたスリーブを備え、このスリーブを包囲する
ハウジング内に磁気ループを有し、この磁気ループが小
さな間隙を隔てて上記スカートの両面を包囲し、かつ、
その間隙に磁性流体が保持されていることを特徴とする
磁性流体軸シールである。
ートのついたスリーブを備え、このスリーブを包囲する
ハウジング内に磁気ループを有し、この磁気ループが小
さな間隙を隔てて上記スカートの両面を包囲し、かつ、
その間隙に磁性流体が保持されていることを特徴とする
磁性流体軸シールである。
【００１１】
【作用】本発明の磁性流体軸シールは、回転軸にスリー
ブがあるので、回転軸の磁気的性質に関係なく、磁性流
体軸シールとして好ましい磁気的性質をもつ材料のスリ
ーブを選ぶことができる。
ブがあるので、回転軸の磁気的性質に関係なく、磁性流
体軸シールとして好ましい磁気的性質をもつ材料のスリ
ーブを選ぶことができる。
【００１２】また、スリーブを有することによって、磁
性流体が直接軸面に接触しない構造である。したがっ
て、磁性流体を磁気ループとスリーブとの間に封入する
ように前もって組立てた部品を軸に取付けて磁性流体軸
シールを完成することができる。
性流体が直接軸面に接触しない構造である。したがっ
て、磁性流体を磁気ループとスリーブとの間に封入する
ように前もって組立てた部品を軸に取付けて磁性流体軸
シールを完成することができる。
【００１３】更に、本発明の軸シールはスリーブがスカ
ートを有しており、その両面に磁気ループを密集して内
装できるので、磁気エネルギーを効率よく利用すること
ができ、かつ、磁力線の系外への漏洩を極力抑制するこ
とができる。また、狭い空間に大きな密封力を集中でき
る。
ートを有しており、その両面に磁気ループを密集して内
装できるので、磁気エネルギーを効率よく利用すること
ができ、かつ、磁力線の系外への漏洩を極力抑制するこ
とができる。また、狭い空間に大きな密封力を集中でき
る。
【００１４】また、磁気ループとスカートの間隙すなわ
ち磁性流体が充填された部分が折れ曲った複雑な形状に
なっているので、この間隙を通って高圧流体が流出しよ
うとする場合の抵抗は、従来の磁性流体軸シールのよう
に直線である場合の抵抗に比較しても遥かに大きい。し
たがって密封力も大きくなる。
ち磁性流体が充填された部分が折れ曲った複雑な形状に
なっているので、この間隙を通って高圧流体が流出しよ
うとする場合の抵抗は、従来の磁性流体軸シールのよう
に直線である場合の抵抗に比較しても遥かに大きい。し
たがって密封力も大きくなる。
【００１５】また、磁性流体として、磁化の強さが大き
い磁性流体を用いることによって密封力が大きくなる。
そのような磁性流体の例として特願平７−７７６７７号
の流体がある。
い磁性流体を用いることによって密封力が大きくなる。
そのような磁性流体の例として特願平７−７７６７７号
の流体がある。
【００１６】軸が回転するときに、磁性流体とスカート
との接触面が摺動面になるが、摺動面で磁性流体が摩耗
減少した場合、隙間に充填されていた余剰の磁性流体が
絶えず補給されるので密封能力を長時間維持することが
できるという作用を有する。
との接触面が摺動面になるが、摺動面で磁性流体が摩耗
減少した場合、隙間に充填されていた余剰の磁性流体が
絶えず補給されるので密封能力を長時間維持することが
できるという作用を有する。
【００１７】
【実施例】図面を参照して、本発明の磁性流体磁気シー
ルの一具体例を説明する。
ルの一具体例を説明する。
【００１８】図１は、本発明の磁性流体磁気シールの軸
１の上半分の部分の断面図である。本発明の磁性流体磁
気シールは、軸１にスカート４のついたスリーブが設け
られている。一方、この部分を囲むようにハウジング２
が設けられ、そのハウジングの内面にはスリーブ９があ
る。
１の上半分の部分の断面図である。本発明の磁性流体磁
気シールは、軸１にスカート４のついたスリーブが設け
られている。一方、この部分を囲むようにハウジング２
が設けられ、そのハウジングの内面にはスリーブ９があ
る。
【００１９】このスリーブ９の内側には単位磁気ループ
１０が複数個集積されたものが小さな間隙を隔ててスカ
ート４の両面の囲むように配置され、スカート４と磁気
ループ１０との間には磁性流体７が保持されている。
１０が複数個集積されたものが小さな間隙を隔ててスカ
ート４の両面の囲むように配置され、スカート４と磁気
ループ１０との間には磁性流体７が保持されている。
【００２０】このような構造のため、磁性流体７が保持
されている部分の面積が従来技術におけるその部分の面
積に比較して非常に大きく、かつ、複雑な構造になって
いる。したがって、この磁性流体７を排出するような外
力が作用した場合、それに対向する力も大きく、密封装
置として優れた効果を奏することができる。
されている部分の面積が従来技術におけるその部分の面
積に比較して非常に大きく、かつ、複雑な構造になって
いる。したがって、この磁性流体７を排出するような外
力が作用した場合、それに対向する力も大きく、密封装
置として優れた効果を奏することができる。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁性流体
軸シールは、軸への取付が容易で密封する作用が優れて
おり、かつ、磁性流体の保持量も大きいので密封装置と
しての寿命も長いという効果がある。
軸シールは、軸への取付が容易で密封する作用が優れて
おり、かつ、磁性流体の保持量も大きいので密封装置と
しての寿命も長いという効果がある。
【図１】本発明の磁性流体軸シールの一具体例の説明
図、
図、
【図２】従来の磁性流体軸シールの一例の説明図、
【図３】従来の磁性流体軸シールの他の一例の説明図。
【符号の説明】 １ 軸 ２ ハウジング ３ スリーブ ４ スカート ５ 磁石 ６ ヨーク ７ 磁性流体 ８ 磁力線 ９ スリーブ １０ 単位磁気ループ
Claims (1)
- 【請求項１】 回転軸にスカートのついたスリーブを備
え、このスリーブを包囲するハウジング内に磁気ループ
を有し、この磁気ループが小さな間隙を隔てて上記スカ
ートの両面を包囲し、かつ、その間隙に磁性流体が保持
されていることを特徴とする磁性流体軸シール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7135190A JPH08326926A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 磁性流体軸シール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7135190A JPH08326926A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 磁性流体軸シール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08326926A true JPH08326926A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15145950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7135190A Pending JPH08326926A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 磁性流体軸シール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08326926A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160079568A (ko) * | 2014-12-26 | 2016-07-06 | 주식회사 케이에스엠페로텍 | 자성유체 밀봉장치 |
-
1995
- 1995-06-01 JP JP7135190A patent/JPH08326926A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160079568A (ko) * | 2014-12-26 | 2016-07-06 | 주식회사 케이에스엠페로텍 | 자성유체 밀봉장치 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0857945A3 (en) | Ferrofluid sensor | |
| CA2006313A1 (en) | Gas-liquid separation method for electroconductive gas-liquid two phase flows and the device therefor | |
| RU2353840C1 (ru) | Магнитожидкостное уплотнение вала | |
| RU2302573C2 (ru) | Магнитожидкостное уплотнение вала | |
| JPH08326926A (ja) | 磁性流体軸シール | |
| US4717266A (en) | Low friction ferrofluid bearing arrangement | |
| WO2011118761A1 (ja) | 磁気粘性流体を用いた回転制動装置 | |
| JP4182754B2 (ja) | 磁性流体シール装置 | |
| KR900700802A (ko) | 철 함유 유체를 가진 다단계 밀봉장치 | |
| SU892075A1 (ru) | Магнитно-жидкостное уплотнение | |
| RU2219400C2 (ru) | Магнитожидкостное уплотнение | |
| JPS62278377A (ja) | 磁性流体シ−ル装置 | |
| US5100159A (en) | Sealing and friction bearing unit containing a magnetic fluid | |
| SU773353A1 (ru) | Магнитно-жидкостное уплотнение вращающегос вала | |
| JPS5843633B2 (ja) | シ−ル装置 | |
| JPS5797919A (en) | Magnetic bearing | |
| SU962707A1 (ru) | Магнитожидкостное уплотнение | |
| KR940024677A (ko) | 자기저항효과형 자기헤드 | |
| SU875153A1 (ru) | Магнитно-жидкостное уплотнение | |
| SU974000A1 (ru) | Магнитожидкостное уплотнение | |
| JPS60125414A (ja) | 磁気軸受装置 | |
| JPH0720453Y2 (ja) | 磁性流体シール装置 | |
| JPH0518495Y2 (ja) | ||
| JPS6316937Y2 (ja) | ||
| JP2003336749A (ja) | 磁性流体シール |