JPH08326501A - タービン羽根車 - Google Patents

タービン羽根車

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Publication number
JPH08326501A
JPH08326501A JP13427895A JP13427895A JPH08326501A JP H08326501 A JPH08326501 A JP H08326501A JP 13427895 A JP13427895 A JP 13427895A JP 13427895 A JP13427895 A JP 13427895A JP H08326501 A JPH08326501 A JP H08326501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
disk
impeller
turbine impeller
disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13427895A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Matsushita
博美 松下
Masaru Sakakida
勝 榊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH08326501A publication Critical patent/JPH08326501A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱応力に強く、しかもタービンの効率低下を
もたらさないタービン羽根車を提供することにある。 【構成】 ディスク1に複数枚タービン羽根3を接合し
たタービン羽根車10において、上記ディスク1の最外
周端縁13から径方向内方の接合部側のタービン羽根3
をディスク1に沿って切り欠いてスリット9を形成する
ことにより、タービン羽根3とディスク1が各々の熱膨
張速度で膨脹しても歪みが発生し難くなると共に効率の
良いタービンとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用等のターボ過
給機に使用されるタービン羽根車に係り、特に、ターボ
過給機のスタート、ストップ時に生じる熱応力を緩和す
るタービン羽根車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用等のターボ過給機に用い
られるタービンとしてはラジアル(半径流)形が圧倒的
に多い。
【0003】図3には、そのラジアル形タービンを備え
たターボ過給機が示されている。
【0004】図示するように、ターボ過給機aはタービ
ンケーシングbを有し、このタービンケーシングbには
タービン収容室cとスクロール室dとが形成される。タ
ービン収容室cにはタービン羽根車eが回転自在に収容
され、このタービン羽根車eはスクロール室d内に排ガ
スが導入されて、回転駆動される。スクロール室dはタ
ービン収容室cの外周に沿ってラジアル方向に形成さ
れ、スクロール室d内に導入された排ガスは、半径方向
内方に流れてタービン収容室c内に導入される。そこ
で、排ガスはタービン羽根車eを回転させつつその流れ
方向を直角に変え、その後はタービン軸fの軸方向へと
排気される。なお、タービン軸fの他端にはコンプレッ
サ羽根車iが連結され、タービン羽根車eの回転でコン
プレッサ羽根車iが回転され、その回転でコンプレッサ
羽根車iの軸方向から空気を導入すると共に圧縮して、
その外周のスクロール室jから自動車等のエンジンに圧
気を供給するようになっている。
【0005】このラジアル形タービンのタービン羽根車
eとしては、断面略円錐形状のディスクkの面に複数枚
のタービン羽根hが、ディスクkの中心側からディスク
kの最外周端縁まで、伸びるように設けられた形状を呈
したものが一般的である。
【0006】しかし、上記構成であると特に自動車用な
ど、加減速等に伴う排ガスによる急速加熱・放熱が頻繁
に繰り返される場合には、比較的薄くて熱容量の小さい
タービン羽根hと、比較的厚く熱容量の大きいディスク
kとの間で大きな熱応力が生じ、これに起因するタービ
ン羽根hの歪みが生ずる虞があった。
【0007】これは、急速加熱時、タービン羽根hは即
座に伸びようとするがディスクkは伸びず、放熱時、タ
ービン羽根hは即座に縮もうとするがディスクkは縮ま
ないため、結果的に、タービン羽根hの径方向外側に位
置する付け根部分に大きな熱応力が生じるからである。
【0008】そして、この解決策としては、図2で示す
ように、タービン羽根h間に位置するディスクkの径方
向外側部分を切り欠くようにしてスキャロップsが設け
られている。スキャロップsは、タービン羽根h間に形
成される溝状の空間のことで、これによりディスクkの
背面部の半径は小さくなり、その背面部側から見ると図
2(b)の如くタービン羽根hの径方向外側部分が突出
したような恰好となる。そしてスキャロップsが設けら
れると、タービン羽根hの突出部分の付け根には、前述
の図2(b)の二点鎖線の形状を残すように肉厚部mが
形成され、その肉厚部mを含む突出部分の背面側端面
は、ディスクkの背面部と同一面状とされて半径方向に
沿って延出する。肉厚部mは、図2(b)の如く裾野状
とされ、あたかも水掻きのような形状を呈している。
【0009】このように、ディスクkの径方向外側部分
を切り欠いてスキャロップsを設けると、タービン羽根
hの自由伸縮を許容し、破壊を防止できるのである。ま
た、急速加熱・放熱による伸縮時には、肉厚部mが緩衝
部分となって熱応力を緩和する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなス
キャロップsを設けると以下のような問題が発生する。
【0011】図2(a)に示すように、スクロール室d
から導入される排ガスは、半径方向内側に向かって正規
の入口から矢印Pのように流入するものと、タービンケ
ーシングbとの隙間tやスキャロップsを通ってディス
クkの背面に位置するタービンケーシングbの背面側r
に流れ、再度スキャロップsを通って矢印Qに示すよう
に入ってくるものとがあり、特に後者の矢印Qのように
流入する排ガスは、矢印Pのように正規に流入する排ガ
スの流れを妨げ、これが抵抗となってタービンのタービ
ン効率低下の原因となっていた。
【0012】更に、スキャロップsからの矢印Qのよう
に流入する排ガスを可能な限り少なくするため、タービ
ンケーシングbの背面側rの形状に特に注意を払う必要
があり(図示例ではクランク状に形成されている)、ま
たタービン羽根hの最外周端縁とタービンケーシングb
との隙間tの寸法のばらつきが、性能のばらつきに直結
するため、その管理も大変であった。特にこのことは、
比較的大形のタービンよりも、隙間tが必然的、相対的
に小さくなる小形のタービンにおいて顕著となる傾向が
あった。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
するために、熱応力に強く、しかもタービンの効率低下
をもたらさないタービン羽根車を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、ディスクの外周面に複数枚のター
ビン羽根を接合したタービン羽根車において、上記ディ
スクの最外周端縁から径方向内方へ、ディスクとタービ
ン羽根の接合部を切り欠いてスリットを形成したことを
特徴とするタービン羽根車である。
【0015】請求項2の発明は、上記スリット幅が0.
1〜0.2mmである請求項1記載のタービン羽根車で
ある。
【0016】
【作用】上記構成により、上記スリットはディスクとタ
ービン羽根とが各々の熱膨張速度で膨脹してもこれらの
膨脹を許容し、歪みを未然に防止することができる。ま
た、タービンケーシングと羽根との間に存在するガスが
減少し、羽根がディスクとタービンケーシングとの間に
存在するガスを直接掻きまぜることがなくなるので、タ
ービン入口の高圧・高温の高いエネルギを持ったガスが
直接タービン羽根車に入るようになる。これにより、エ
ネルギを十分に羽根に伝えることができるようになり、
羽根部と静止部のタービンケーシング間に生じるエネル
ギ損失は極めて小さくなるので、高い効率を持つタービ
ンを構成することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0018】図1に示すタービン羽根車10は、ディス
ク1の外周面に複数(8〜12枚程度)のタービン羽根
3が等間隔で立設されて成り、ディスク1は略円錘形状
とされて、その外周面は滑らかな窪みを形成する曲面状
とされている。ここで便宜上、図示するタービン羽根車
10は、これをタービン軸心11を含む縦平面即ち垂直
平面で切って、その平面上にタービン羽根3を位置付け
ることによって表現されており、実際のタービン羽根車
10、特にタービン羽根3は、より3次元的で複雑な形
状を呈している。通常、タービン羽根車10の最外周端
縁13はリーディングエッジ、ガス排出側端縁14はト
レーリングエッジと称され、最外周端縁13であるリー
ディングエッジは、排ガスが導入されるタービンケーシ
ング7のスクロール室6に位置するように、またガス排
出側端縁14であるトレーリングエッジは、排ガス排出
口に位置するように設けられる。タービン羽根3のリー
ディングエッジからトレーリングエッジに至るのガス導
入部は、図示していないが、ガス流れ方向に沿うにつ
れ、回転方向に向かうよう方向付けられている。
【0019】ディスク1は、その外周径がタービン羽根
車10の最外周端縁13の径と同じになるように形成さ
れ、タービンケーシング7の背面側2の形状は、クラン
ク状に形成され、ディスク1の背面と一定の間隔で、ま
たディスク1の外縁とケーシング7の間隔8も所定の間
隔で形成される。
【0020】ところで、従来においては、タービン羽根
3は最外周端縁13のリーディングエッジからガス排出
側端縁14のトレーリングエッジに至るまでディスク1
に接合されるが、特に本発明にあっては、最外周端縁1
3の部分にディスク1の外周面に沿って切り欠かれた幅
0.1〜0.2mmのスリット9が設けられている。こ
のスリット9の切り込み深さはディスク1の半径に対し
ての約1/5〜1/2の範囲で形成される。
【0021】次に、本実施例の作用を説明する。
【0022】図1に示すように、スクロール室6から導
入される排ガスはタービン羽根車10の半径方向内方に
向かってタービン羽根3間に流入する。この際、ディス
ク1は、従来のようにタービンケーシングbの背面を覆
う外形に形成され、ケーシング7との隙間8を通って背
面側にガスが流れても、タービン羽根3に戻る流れをほ
ぼ除去できる。従って、排ガスがタービン羽根車10と
ケーシング7との隙間8に流入するも、タービン羽根車
10の駆動エネルギの損失あるいは消費が解消されて効
率が向上する。また、スリット9の幅を0.1〜0.2
mmとすることで、スリット9を通しての排ガスの漏れ
がなく、効率を低下させることはない。
【0023】さらに、熱膨張速度の相違によるタービン
羽根3の歪みや破損においても、熱応力がより大きくか
かる、ディスク1とタービン羽根3との接合部分の一部
を削除したスリット9を形成しているため、タービン羽
根3の自由伸縮を許容して、歪みや破損を防止できる。
【0024】また、スリット9の切り込み深さをディス
ク1の半径に対しての約1/5〜1/2の範囲にするこ
とで、急速加熱・放熱による伸縮時において、タービン
羽根3とディスク1間の熱応力に対して強く、またター
ビン羽根3の機械的強度も損なうことがない。
【0025】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0026】(1)タービンに入ってくる高温、高圧の
排ガスの持っているエネルギが十分にタービン羽根に伝
わり、高い効率を持つタービンが得られる。
【0027】(2)小形とすることが可能で、重量、慣
性モーメントの低減化が図れる。
【0028】(3)ターボ過給機のスタート、ストップ
時に生じる、急速加熱・放熱による熱応力を十分小さく
できる。
【0029】以上本発明を用いることにより、小形で高
性能な信頼性の高いラジアルタービンを作ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側断面図である。
【図2】従来のラジアル形タービンのタービン羽根車を
示し、(a)は側断面図、(b)は背面側から見たとき
の概略図である。
【図3】ラジアル形タービン羽根車を備えたターボ過給
機を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 3 タービン羽根 9 スリット 10 タービン羽根車 13 最外周端縁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの外周面に複数枚のタービン羽
    根を接合したタービン羽根車において、上記ディスクの
    最外周端縁から径方向内方へ、ディスクとタービン羽根
    の接合部を切り欠いてスリットを形成したことを特徴と
    するタービン羽根車。
  2. 【請求項2】 上記スリット幅が、0.1〜0.2mm
    である請求項1記載のタービン羽根車。
JP13427895A 1995-05-31 1995-05-31 タービン羽根車 Pending JPH08326501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13427895A JPH08326501A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 タービン羽根車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13427895A JPH08326501A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 タービン羽根車

Publications (1)

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JPH08326501A true JPH08326501A (ja) 1996-12-10

Family

ID=15124549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13427895A Pending JPH08326501A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 タービン羽根車

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JP (1) JPH08326501A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012026455A (ja) * 2011-10-03 2012-02-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タービンホイール
JP2015531845A (ja) * 2012-09-19 2015-11-05 ボーグワーナー インコーポレーテッド タービンホイール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012026455A (ja) * 2011-10-03 2012-02-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タービンホイール
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