JPH08322641A

JPH08322641A - 電動歯ブラシ

Info

Publication number: JPH08322641A
Application number: JP15555495A
Authority: JP
Inventors: Kengen O; 建元王
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-05-31
Filing date: 1995-05-31
Publication date: 1996-12-10
Anticipated expiration: 2012-08-27
Also published as: JP2646426B2

Abstract

(57)【要約】【目的】ブラシホルダを振動させることなく、毛束の
みを上下方向あるいは横方向に振動させることができる
ようにする。【構成】把手本体４内の電動モータ２とブラシホルダ
５内の駆動シャフト１２とを、連結具１３により着脱可
能に接続する。ブラシホルダ５先端のブラシ装着部１１
内に、取付ブロック１６と毛束１７とからなるブラシ本
体１４を５個配置する。各取付ブロック１６に、長孔状
のカム孔１８を設ける。クラクンクシャフト１５を、各
カム孔１８に連続して通す。カム孔１８の長軸を横向き
にすると、ブラシ本体１４は上下方向に振動する。カム
孔１８の長軸を上下方向に向けると、ブラシ本体１４は
横方向に振動する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、口腔衛生用具として使
用される電動歯ブラシに係り、特に効率よく歯茎部や歯
間部を掃除することができる電動歯ブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、ブラシ先端の毛束に電動モー
タの力を伝え、毛束を往復動あるいは回転動させるよう
にした電動歯ブラシは一般に知られているが、従来の電
動歯ブラシは、そのほとんどが、ブラシ先端部全体を動
かすことにより毛束を動作させるようにしているため、
ブラシ先端部を口腔内に挿入する際に、毛束以外の硬質
部分が歯や歯茎に衝突し、口腔内を傷付けるおそれがあ
る。

【０００３】また、従来の電動歯ブラシは、毛束が１つ
の動きしかしないため、効率よく歯茎部や歯間部を掃除
できず、電動歯ブラシを用いているにも拘らず、電動歯
ブラシを把持している手を動かし、毛束に補助動作を加
えなければならないという問題がある。

【０００４】そこで一部では、例えば特開平５−２６９
０２３号公報に示されているように、ブラシ先端部を往
復動あるいは反転動させながら、同時に毛束を突出方向
に往復動させるようにした電動歯ブラシが提案されてい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】特開平５−２６９０２
３号公報に示されている従来の電動歯ブラシにおいて
は、毛束が往復動あるいは反転動しながら、同時に突出
方向へ往復動することになるため、旧来の電動歯ブラシ
に比較すれば、効率よく歯茎部や歯間部を掃除できると
いう利点を有しているが、すべての毛束が全く同一の動
作となるため、歯茎部と歯間部とを同時に掃除すること
ができず、必ずしも満足する結果が得られないという問
題がある。

【０００６】また、旧来の電動歯ブラシと同様、毛束の
みならずブラシ先端部全体が動くため、特に奥歯や歯の
内側を掃除する際に、振動しているブラシ先端部が歯茎
部や歯に衝接し、使用者に不快感を与えるという問題が
ある。

【０００７】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、ブラシホルダを振動させることなく毛束のみを振動
させることができ、しかも構造を簡素化して毛束部分の
形状を小型にすることができ、子供用としても用いるこ
とができる電動歯ブラシを提供することを目的とする。

【０００８】本発明の他の目的は、効率よく歯茎部と歯
間部とを掃除することができ、歯並びが悪い場合でも充
分に掃除することができる電動歯ブラシを提供するにあ
る。

【０００９】本発明のさらに他の目的は、使用者が自分
の歯並びに合わせて毛束の動きを調節することができる
電動歯ブラシを提供するにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、電動モータを内蔵する把手本体と；この把手
本体の先端に着脱可能に装着され、先端に上面側に開口
するブラシ装着部を有するブラシホルダと；このブラシ
ホルダ内に回転自在に配設され、ブラシホルダを前記把
手本体に装着した際に基端部が前記電動モータに接続さ
れる駆動シャフトと；取付ブロックと取付ブロックの上
面に植設された毛束とを有し、相互に独立して動作可能
に前記ブラシ装着部内の軸方向に複数配置されたブラシ
本体と；前記取付ブロックにそれぞれ設けられた長孔状
のカム孔と；前記駆動シャフトの先端部に設けられ、前
記カム孔を連続して貫通するクランクシャフトと；をそ
れぞれ設けるようにしたことを特徴とする。

【００１１】本発明はまた、各カム孔の長軸の向きがほ
ぼ同一になるようにしたことを特徴とする。

【００１２】本発明はまた、各カム孔の長軸が上下方向
を向くようにしたことを特徴とする。

【００１３】本発明はまた、各カム孔の長軸が横方向を
向くようにしたことを特徴とする。

【００１４】本発明はまた、隣位するカム孔の長軸の向
きが、ほぼ９０度ずれるようにしたことを特徴とする。

【００１５】本発明はまた、各カムの長軸の向きを、上
下方向および横方向としたことを特徴とする。

【００１６】本発明はさらに、各カム孔の長軸の向きを
変更できるようにしたことを特徴とする。

【００１７】

【作用】本発明においては、把手本体の先端にブラシホ
ルダを装着することにより、駆動シャフトが電動モータ
に接続され、駆動シャフトが回転駆動される。この駆動
シャフトの先端にはクランクシャフトが設けられ、この
クランクシャフトは、複数の各ブラシ本体の取付ブロッ
クに設けられた長孔状のカム孔を連続して貫通してい
る。このため、クランクシャフトの回転により、各ブラ
シ本体がカム孔の長軸の向きに応じた方向に動作し、毛
束により掃除が行なわれる。

【００１８】本発明においてはまた、各カム孔の長軸の
向きがほぼ同一となっている。このため、各毛束の動作
をほぼ同一とすることが可能となる。そしてこの際、各
カム孔の長軸を上下方向に向けることにより、毛束を横
方向に動作させることが可能となり、また、各カム孔の
長軸を横方向に向けることにより、毛束を上下方向に動
作させることが可能となる。すなわち、各カム孔の長軸
の向きを変更するだけで、各毛束の動作を変更すること
が可能となる。

【００１９】本発明においてはまた、隣位するカム孔の
長軸の向きが、ほぼ９０度ずれている。このため、顕著
に異なる２つの動作で隣位するブラシ本体を作動させる
ことが可能となる。そしてこの際、各カム孔の長軸の向
きを、上下方向および横方向とすることにより、毛束の
動作として、横方向の動作と上下方向の動作とが同時に
得られ、効率よく歯茎部と歯間部とを同時に掃除するこ
とが可能となる。

【００２０】本発明においてはさらに、各カム孔の長軸
の向きが、変更できるようになっている。このため、使
用者が自分の歯並びに合わせて毛束の動きを調節するこ
とが可能となる。

【００２１】

【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
１ないし図３は、本発明の第１実施例に係る電動歯ブラ
シを示すもので、この電動歯ブラシ１は、電動モータ２
および乾電池等の電源３を内蔵する把手本体４と、この
把手本体４に着脱可能に装着されるブラシホルダ５とを
備えている。

【００２２】前記把手本体４は、図１ないし図３に示す
ように、概略円筒状をなしており、その上面には、前後
にスライドさせて電動モータ２への給電を制御するスラ
イドスイッチ６が設けられ、また把手本体４の基端部に
は、電源３を交換するためのキャップ７が設けられてい
る。また、把手本体４の先端部には、先端に向かって次
第に縮径する截頭円錐筒状の連結筒８が一体に設けられ
ており、ブラシホルダ５は、この連結筒８に冠着された
状態で、把手本体４に連結されるようになっている。そ
してその際、連結筒８に設けた係止突起９が、ブラシホ
ルダ５に設けた係止孔１０にスナップ係止され、これに
より軸廻りの位置決めがなされた状態で把手本体４とブ
ラシホルダ５とが安定に連結されるようになっている。

【００２３】前記ブラシホルダ５は、図１ないし図３に
示すように、所定長さの筒状をなしており、その先端部
には、上面側に開口する容器状のブラシ装着部１１が一
体に設けられ、またブラシホルダ５の内部には、駆動シ
ャフト１２が回転自在に配設されている。そして、この
駆動シャフト１２の基端部は、図１に示すよう、ブラシ
ホルダ５を把手本体４に装着した際に、電動モータ２の
出力軸２ａに固着した連結具１３を介して電動モータ２
に着脱可能に接続され、電動モータ２によって回転駆動
されるようになっている。

【００２４】前記ブラシ装着部１１内には、図１および
図２に示すように、例えば５個のブラシ本体１４が軸方
向に並列配置されており、これら各ブラシ本体１４は、
前記駆動シャフト１２の先端に形成したクランクシャフ
ト１５により、相互に独立して上下方向に往復駆動され
るようになっている。

【００２５】すなわち、前記各ブラシ本体１４は、図
１，図２，図４および図５に示すように、板状をなして
ブラシ装着部１１内に配置される取付ブロック１６と、
この取付ブロック１６の上面に例えば一列に植設されて
ブラシ装着部１１から上面側に突出する毛束１７とから
構成されており、前記各取付ブロック１６には、横方向
に長軸を有する横長孔で構成されるカム孔１８がそれぞ
れ設けられ、これら各カム孔１８には、クランクシャフ
ト１５が連続して貫通配置されている。

【００２６】このクランクシャフト１５は、図１に示す
ように、各カム孔１８に対応するクランクピン部が軸廻
りに１８０度ずつずれていて、しかも各クランクピン部
の軸心からの偏位量が同一となる形状に形成されてお
り、したがってこのクランクシャフト１５の回転によ
り、図１に示すように、ブラシ装着部１１の先端から１
列目目，３列目および５列目のブラシ本体１４が上動し
た際には、２列目および４列目のブラシ本体１４が下降
し、逆に２列目および４列目のブラシ本体１４が上動し
た際には、１列目，３列目および５列目のブラシ本体１
４が下降するようになっている。

【００２７】なお、図１において、符号１９は、ブラシ
装着部１１の底部に設けられた水抜き孔、符号２０は、
ブラシホルダ５の長手方向中間部に設けられた水抜き孔
である。

【００２８】次に、本実施例の作用について説明する。
図１および図２に示すように、把手本体４の先端部にブ
ラシホルダ５を装着すると、図１に示すように、ブラシ
ホルダ５内に配設した駆動シャフト１２の基端部が、連
結具１３を介して電動モータ２に接続される。そこでこ
の状態で、スライドスイッチ６をＯＮにして電動モータ
２を起動すると、電動モータ２の回転力が、駆動シャフ
ト１２を介してクランクシャフト１５に伝えられ、クラ
ンクシャフト１５が回転駆動される。

【００２９】ところで、各ブラシ本体１４のカム孔１８
は、図４および図５に示すように、横方向に長軸を有す
る長孔で構成されている。このため、各ブラシ本体１４
は、クランクシャフト１５の回転により、カム孔１８の
短軸方向，すなわち上下方向に往復駆動されることにな
る。しかも、各ブラシ本体１４に対応するクランクピン
部は、軸廻りに１８０度ずつずれているので、隣位する
ブラシ本体１４は、相互に逆のタイミングで上下動する
ことになる。

【００３０】しかして、ブラシ装着部１１内で回転する
クラクンクシャフト１５により、各ブラシ本体１４を直
接駆動するようにしているので、ブラシホルダ５を振動
させることなく、毛束１７のみを振動させることができ
る。このため、奥歯や歯の内側を掃除する際に、ブラシ
装着部１１が歯茎部や歯と接触しても、使用者に不快感
を与えたり口腔内を傷付けるおそれがない。

【００３１】また、駆動部は、クラクンクシャフト１５
とカム孔１８のみの簡単な構造であるので、ブラシ装着
部１１の部分を小型化して子供用としても用いることが
できる。また、各ブラシ本体１４の動きは上下動ですべ
て同一であるが、隣位するブラシ本体１４が相互に逆の
タイミングで上下動するので、同一のタイミングで上下
動する場合に比較して、歯間部等の凹凸部を、より短時
間で完全に掃除することができる。

【００３２】図６ないし図８は、本発明の第２実施例を
示すもので、前記第１実施例におけるカム孔１８に代
え、カム孔２８を設けるようにしたものである。

【００３３】すなわち、前記カム孔２８は、図６および
図７に示すように、上下方向に長軸を有する縦長孔で構
成されており、したがって、各ブラシ本体１４は、クラ
クンクシャフト１５の回転により、カム孔２８の短軸方
向，すなわち横方向に往復駆動され、しかも隣位するブ
ラシ本体１４は、図８に示すように相互に逆のタイミン
グで往復駆動されるようになっている。なお、その他の
点については、前記第１実施例と同一となっており、作
用も同一である。

【００３４】しかして、本実施例によれば、各ブラシ本
体１４が横方向に往復駆動され、この動きは、人力で歯
を掃除する際に手を上下動させた場合と同一の動きとな
るので、歯間部や歯と歯茎部との境界部等を完全に掃除
することができる。

【００３５】図９は、本発明の第３実施例を示すもの
で、前記第１実施例におけるカム孔１８に代え、カム孔
３８を設けるようにしたものである。

【００３６】すなわち、前記カム孔３８は、図９に示す
ように、例えば右斜め４５度の方向に長軸を有する右斜
め長孔で構成されており、したがって、各ブラシ本体１
４は、クラクンクシャフト１５の回転により、カム孔３
８の短軸方向，すなわち図９に示す両矢印Ａの方向に往
復駆動され、しかも隣位するブラシ本体１４は、相互に
逆のタイミングで往復駆動されるようになっている。な
お、その他の点については、前記第１実施例と同一構成
となっており、作用も同一である。

【００３７】しかして、本実施例によれば、各ブラシ本
体１４が左斜め方向に往復駆動されるので、特に毛束１
７の角部を用いて歯を掃除する際に、大きな掃除効果が
得られる。

【００３８】図１０は、本発明の第４実施例を示すもの
で、前記第１実施例におけるカム孔１８に代え、カム孔
４８を設けるようにしたものである。

【００３９】すなわち、前記カム孔４８は、図１０に示
すように、例えば左斜め４５度の方向に長軸を有する左
斜め長孔で構成されており、したがって、各ブラシ本体
１４は、クラクンクシャフト１５の回転により、カム孔
４８の短軸方向，すなわち図１０に示す両矢印Ｂの方向
に往復駆動され、しかも隣位するブラシ本体１４は、相
互に逆のタイミングで往復駆動されるようになってい
る。なお、その他の点については、前記第１実施例と同
一構成となっており、作用も同一である。

【００４０】しかして、本実施例によれば、前記第３実
施例とは９０度ずれた方向であるが、各ブラシ本体１４
が斜め方向に往復駆動されるので、前記第３実施例と同
様の効果が期待できる。

【００４１】なお、前記各実施例においては、カム孔１
８，２８，３８，４８の長軸の方向が、５個のブラシ本
体１４ですべて同一の場合について説明したが、例えば
カム孔１８を有するブラシ本体１４とカム孔２８を有す
るブラシ本体１４とを、ブラシ装着部１１内に交互に配
置するようにしたり、あるいはカム孔３８を有するブラ
シ本体１４とカム孔４８を有するブラシ本体１４とを、
ブラシ装着部１１内に交互に配置するようにする等、往
復動の方向を異にするブラシ本体１４を組合わせて用い
るようにしてもよい。そしてこれにより、より多彩な方
向から歯や歯茎部を掃除することができ、歯並びが悪い
場合であっても、充分に掃除することができる。したが
って、往復動の方向を異にするブラシ本体１４が組込ま
れたブラシホルダ５を予め複数種類用意しておくように
すれば、使用者が自分の歯並びに合ったブラシホルダ５
を容易に得ることができる。

【００４２】図１１は、本発明の第５実施例を示すもの
で、前記第１実施例におけるブラシ本体１４に代え、ブ
ラシ本体５４を用いるようにしたものである。

【００４３】すなわち、前記ブラシ本体５４は、図１１
に示すように、板状をなしてブラシ装着部１１内に配置
される取付ブロック５６と、この取付ブロック５６の上
面に例えば一列に植設されてブラシ装着部１１から上面
側に突出する毛束５７と、前記取付ブロック５６の内部
に回転可能に組付けられた円板状の回転ブロック６０と
を備えており、この回転ブロック６０の下端部は、取付
ブロック５６に設けられた切欠き６１を介し外部に露出
している。

【００４４】また、この回転ブロック６０の中心部に
は、図１１に示すように、所定方向に長軸を有する長孔
で構成したカム孔５８が設けられており、また回転ブロ
ック６０の外周部には、位置決め用の突部６２が設けら
れている。そして、回転ブロック６０を回転させて、前
記突部６２を任意の凹部６３，６４，６５，６６，６７
に係合させることにより、前記カム孔５８の長軸の方向
を一定方向に向けた状態で回転ブロック６０を固定でき
るようになっている。

【００４５】すなわち、取付ブロック５６の回転ブロッ
ク６０装着用孔部の内周面には、図１１に示すように、
２つの横向き用凹部６３，６４、左斜め４５度向き用の
凹部６５、縦向き用の凹部６６、および右斜め４５度向
き用の凹部６７が、周方向に４５度の間隔で設けられて
おり、前記突部６２を、例えば図１１に示すように凹部
６５に係合させることにより、カム孔５８の長軸の方向
を左斜め４５度に向けた状態で、回転ブロック６０を固
定できるようになっている。

【００４６】この回転ブロック６０の外周部にはまた、
図１１に示すように、周方向に狭い間隔で多数の操作穴
６８が設けられており、例えば千枚通し状の工具の先端
を、水抜き孔１９および切欠き６１を通して任意の操作
穴６８に挿入することにより、ブラシ装着部１１の外側
から回転ブロック６０を操作できるようになっている。
なお、その他の点については、前記各実施例と同一構成
となっており、作用も同一である。

【００４７】しかして、本実施例によれば、回転ブロッ
ク６０を回転させることにより、カム孔５８の長軸の方
向を変更することができるので、使用者が自分の歯並び
に合わせて毛束５７の動きを簡単に調節することができ
る。

【００４８】なお、前記各実施例においては、ブラシ本
体１４，５４が、上下方向，横方向，右斜め４５度の方
向および左斜め４５度の方向に往復動する場合について
説明したが、カム孔の長軸の方向を変更するだけで、前
記以外の方向にブラシ本体１４，１５を往復動させるこ
とができる。また、その際の往復動の振幅は、クラクン
クシャフト１５のクランクピン部の偏心量の変更によ
り、容易に調節することができる。

【００４９】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、各ブラシ
本体の取付ブロックに、長孔状のカム孔を設けるととも
に、各カム孔にクラクンクシャフトを連続して貫通配置
するようにしているので、クラクンクシャフトの回転に
よりカム孔の長軸の向きに応じた方向に各ブラシ本体が
往復動し、ブラシホルダを振動させることなく、毛束の
みを振動させることができる。また、駆動部の構造が簡
単であるので、毛束部分の形状を小型化でき、子供用と
しても用いることができる。

【００５０】本発明はまた、各カム孔の長軸の向きがほ
ぼ同一となっているので、各毛束の動作をほぼ同一とす
ることができる。そしてこの際、各カム孔の長軸を上下
方向に向けることにより、毛束を横方向に動作させるこ
とができ、また各カム孔の長軸を横方向に向けることに
より、毛束を上下方向に動作させることができる。すな
わち、各カム孔の長軸の向きを変えるだけで、他の機構
を全く変更することなく、各毛束の動作を変更すること
ができる。

【００５１】本発明はまた、隣位するカム孔の長軸の向
きが、ほぼ９０度ずれているので、顕著に異なる２つの
動作で隣位するブラシ本体を作動させることができる。
そしてこの際、各カム孔の長軸の向きを、上下方向およ
び横方向とすることにより、毛束の動作として、横方向
の動作と上下方向の動作とが同時に得られ、効率よく歯
茎部と歯間部とを同時に掃除することができ、また充分
なマッサージ効果も得られる。

【００５２】本発明はさらに、各カム孔の長軸の向き
が、変更できるようになっているので、使用者が自分の
歯並びに合わせて、最適な毛束の動きを容易に得ること
ができ、ブラシ本体の動きが異なるブラシホルダを予め
複数種類用意しておく必要がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る電動歯ブラシの要部
を示す部分断面図である。

【図２】図１を上方から見た構成図である。

【図３】図１の電動歯ブラシの全体構成を示す分解図で
ある。

【図４】図１のIV−IV線拡大断面図である。

【図５】図１のＶ−Ｖ線拡大断面図である。

【図６】本発明の第２実施例を示す図４相当図である。

【図７】図６と同様の図５相当図である。

【図８】図６および図７のブラシ本体の動きを毛束側か
ら見た説明図である。

【図９】本発明の第３実施例を示す図４相当図である。

【図１０】本発明の第４実施例を示す図４相当図であ
る。

【図１１】本発明の第５実施例を示す図４相当図であ
る。

【符号の説明】

１電動歯ブラシ２電動モータ３電源４把手本体５ブラシホルダ１１ブラシ装着部１２駆動シャフト１３連結具１４，５４ブラシ本体１５クラクンクシャフト１６，５６取付ブロック１７，５７毛束１８，２８，３８，４８，５８カム孔１９，２０水抜き孔６０回転ブロック６１切欠き６２突部６３，６４，６５，６６，６７凹部６８操作孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電動モータを内蔵する把手本体と；この
把手本体の先端に着脱可能に装着され、先端に上面側に
開口するブラシ装着部を有するブラシホルダと；このブ
ラシホルダ内に回転自在に配設され、ブラシホルダを前
記把手本体に装着した際に基端部が前記電動モータに接
続される駆動シャフトと；取付ブロックと取付ブロック
の上面に植設された毛束とを有し、相互に独立して動作
可能に前記ブラシ装着部内の軸方向に複数配置されたブ
ラシ本体と；前記取付ブロックにそれぞれ設けられた長
孔状のカム孔と；前記駆動シャフトの先端部に設けら
れ、前記各カム孔を連続して貫通するクランクシャフト
と；を具備することを特徴とする電動歯ブラシ。
【請求項２】各カム孔は、その長軸の向きがほぼ同一
であることを特徴とする請求項１記載の電動歯ブラシ。
【請求項３】各カム孔は、その長軸が上下方向を向い
ていることを特徴とする請求項２記載の電動歯ブラシ。
【請求項４】各カム孔は、その長軸が横方向を向いて
いることを特徴とする請求項２記載の電動歯ブラシ。
【請求項５】隣位するカム孔は、その長軸の向きがほ
ぼ９０度ずれていることを特徴とする請求項１記載の電
動歯ブラシ。
【請求項６】各カム孔の長軸の向きは、上下方向およ
び横方向であることを特徴とする請求項５記載の電動歯
ブラシ。
【請求項７】各カム孔は、その長軸の向きが変更可能
となっていることを特徴とする請求項１記載の電動歯ブ
ラシ。