JPH08321231A - ガス遮断器 - Google Patents

ガス遮断器

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Publication number
JPH08321231A
JPH08321231A JP7127652A JP12765295A JPH08321231A JP H08321231 A JPH08321231 A JP H08321231A JP 7127652 A JP7127652 A JP 7127652A JP 12765295 A JP12765295 A JP 12765295A JP H08321231 A JPH08321231 A JP H08321231A
Authority
JP
Japan
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circuit breaker
case
gas circuit
heating element
insulating material
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Pending
Application number
JP7127652A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Kondo
勝之 近藤
Mitsuru Toyoda
充 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全性に優れ、効率の良い積雪対策を施した
ガス遮断器を提供する。 【構成】 絶縁媒体が封入された接地容器1に遮断部が
収納されており、この接地容器1の上部には、遮断部を
外部の気中電路と接続するためのブッシング2と、通電
電流測定用のCT10を収納したCTケース3が設置さ
れている。また、これら遮断部とブッシング2とによっ
て、単極の遮断器が構成されており、この単極の遮断器
は、通常3個(3相分)を1組として、架台5上に設置
されている。さらに、上記3相の遮断器は、図示しない
連結機構を介して操作・制御装置に接続されおり、この
操作・制御装置は機構箱4内に収納されている。そし
て、前記CTケース3の上面及び機構箱4の屋根部に
は、面状ヒータ11が密着して取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積雪対策を施したガス
遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、大容量電流を遮断・投入する
装置として、ブッシングにより気中絶縁架空線に連結し
て使用されるガス遮断器が知られている。このブッシン
グの長さは、通常、乾燥、湿潤又は破損時を考慮した大
気中の所要絶縁距離に応じて、一定の条件の下で標準化
されている。従って、ブッシングの長さは、ガス遮断器
の製作に際して、これら標準化された長さの中から適宜
選択されている。
【0003】しかしながら、現実に屋外に設置されるガ
ス遮断器においては、単に上記のような大気中の所要絶
縁距離のみを考慮してブッシングの長さを選択し、ガス
遮断器を製作した場合、実際の運転上十分な絶縁強度を
維持することができない場合がある。例えば、冬季の豪
雪地帯では、ガス遮断器に雪が積層し、その積雪面が前
記ブッシング上部の気中高電圧部に接近すると、ブッシ
ングの絶縁強度が著しく低下して、安全な運転に支障を
きたす場合がある。このような事情から、従来より、ガ
ス遮断器の積雪対策が種々提案され実施されている。
【0004】このような積雪対策を施したガス遮断器の
従来例について、図16乃至図20を参照して、以下に
説明する。まず、図16に示したように、ガス遮断器
は、一般に、開閉接点部を絶縁媒体とともに収納した接
地容器1と、前記開閉接点部を外部の気中電路と接続す
るために容器の上部に設けられた口出し用のブッシング
2と、通電電流測定用の変流器(以下、CTと記す)を
収納したCTケース3と、前記開閉接点部を外部から開
閉制御する操作・制御装置を収納した機構箱4とから構
成されている。なお、前記CTケース3及び機構箱4
は、CT及び操作・制御装置を雨水、雪、塵埃及び飛来
物等から保護し、遮蔽することを目的として用いられて
いる。また、前記接地容器1、ブッシング2、CTケー
ス3及び機構箱4からなるガス遮断器は、電気的安全性
と積雪量を考慮して、適当な高さの架台5の上に設置さ
れている。
【0005】また、このように構成された従来のガス遮
断器においては、ブッシング2の上部やCTケース3及
び機構箱4の上に積雪し易いため、以下に示すような3
種類の積雪対策がとられている。まず、第1の対策とし
ては、ガス遮断器自体を積雪しにくい形状とする方法で
ある。具体的には、図16及び図17に示したように、
ブッシング2の上部に円錐形状の防雪カバー6を配設
し、また、CTケース3にはその上面に適当な傾斜をつ
けている。さらに、機構箱4には、図16及び図18に
示したように、比較的傾斜の大きな屋根7を設けてい
る。
【0006】次に、第2の対策としては、ガス遮断器の
積雪し易い箇所に、融雪装置を設ける方法である。具体
的には、図19及び図20に示したように、三相一括操
作形でブッシング2及びCTケース3の間に雪が積りや
すい場合には、その箇所に融雪ヒータ8を設けている。
なお、この融雪ヒータ8には、積雪量に合わせてその温
度を調節するために、制御装置9が接続されている。
【0007】また、第3の対策としては、ブッシングを
長尺にして、積雪下でも耐雪圧性能を維持することがで
きる寸法とする方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のガス遮断器に採用されている積雪対策に
は、それぞれ以下に示すような問題点があった。まず、
上記第1の対策においては、積雪の予防を単なる静的な
形状のみによって行うため、雪質の如何によって効果が
異なるという欠点があった。特に、機構箱4の上部表面
積(屋根7)が大きいと、積雪が落下しにくくなり、ま
た、その雪が凍結して屋根に付着するとさらに積雪し易
くなり、結局は人力で除雪せざるを得なくなるという問
題があった。
【0009】特に、運転電圧が66〜170KV級の縮
小化された活線状態下のガス遮断器においては、ガス遮
断器の寸法に対する気中絶縁の寸法の絶対値が比較的小
さいため、除雪作業が雪中の高所作業となり、危険と労
力とを伴う作業となる。一方、機構箱4の屋根7を急傾
斜とした場合には、その屋根7の最大高さが著しく増大
することになるため、平常時においても絶縁距離の確保
が困難となるという問題があった。また、CTケース3
の上面に傾斜を付けた場合、その傾斜の分だけ、ブッシ
ング2の先端の位置を高くしなくてはならず、さらに、
170KV級三相一括形ガス遮断器では気中絶縁距離を
確保できず、ガス容器1、ブッシング2、CTケース3
及び機構箱4の三相一括一体輸送が困難となるという問
題もあった。
【0010】次に、上記第2の対策において、融雪用の
ヒータを取り付けるためには、融雪ヒータの制御装置9
を取り付けて、ヒータに所定の電力を供給しなくてはな
らない。例えば、図19、図20に示したような66K
V級のガス遮断器においては、数百W程度の融雪ヒータ
を取り付けなければならず、また、170KV級のガス
遮断器では1KW程度の融雪ヒータが必要となるため、
制御装置9と消費電力を合わせると、かなり高価なもの
になる。特に、170KV級の三相一括形ガス遮断器に
おいては、CTケース3の上部に融雪ヒータ8を取付け
ると、気中絶縁が困難となるため、CTケース3より下
側に融雪ヒータ8を取り付けなくてはならず、効果的な
防雪が期待できないといった問題があった。
【0011】さらに、第3の対策においては、ブッシン
グを長尺にする必要から、ガス遮断器の縮小化の効果を
生かせなくなるという問題点があり、また、地域により
積雪量が大きく異なるにもかかわらず、相当に高価な長
尺ブッシングを一律に配設しようとすることは、経済的
にも無駄が多いため、実際にはあまり採用されていな
い。
【0012】本発明は、上述したような従来技術の問題
点を解消するために提案されたもので、その目的は、安
全性に優れ、効率の良い積雪対策を施したガス遮断器を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、絶縁媒体が封入された接地容器内に収納された遮断
部と、変流器を収納した変流器ケースと、ブッシング
と、前記遮断部を操作・制御する装置を収納した筐体と
を備えたガス遮断器において、前記変流器ケースの上面
及び前記筐体の屋根部の少なくともいずれか一方の内表
面に、面状ヒータを配設したことを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、絶縁媒体が封入
された接地容器内に収納された遮断部と、変流器を収納
した変流器ケースと、ブッシングと、前記遮断部を操作
・制御する装置を収納した筐体とを備えたガス遮断器に
おいて、前記変流器ケースの上面及び前記筐体の屋根部
の少なくともいずれか一方の外表面に、面状ヒータを配
設したことを特徴とするものである。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のガス遮断器において、前記面状ヒータ
が、正温度係数発熱体と、その片面に配設された断熱材
とから構成されたものであることを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のガス遮断器において、前記面状ヒータ
が、正温度係数発熱体と、その片面に保温材を介して配
設された断熱材とから構成されたものであることを特徴
とするものである。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項3または
請求項4に記載のガス遮断器において、前記面状ヒータ
を構成する断熱材の反対側であって、前記正温度係数発
熱体と対向する位置に、熱または光のエネルギーを水の
分子の共振周波数に一致する遠赤外線に変換するセラミ
ック体を配設したことを特徴とするものである。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のガス遮断器において、前記セラミック体が板状に構成
されたものであることを特徴とするものである。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
のガス遮断器において、前記セラミック体が粉状塗料で
あることを特徴とするものである。
【0020】
【作用】請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、
面状ヒータによってCTケースの上面及び筐体の屋根を
加熱することにより、CTケース上及び屋根上の積雪を
溶かすことができる。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、面状ヒー
タを、予め設定された素子固有の発熱温度を有する正温
度係数発熱体と、その片面に配設された断熱材とから構
成することにより、従来必要とされていた温度制御装置
を不要とすることができ、また、融雪に要する消費電力
の低減が可能となる。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、面状ヒー
タを、予め設定された素子固有の発熱温度を有する正温
度係数発熱体と、その片面に保温材を介して配設された
断熱材とから構成することにより、正温度係数発熱体か
らの熱エネルギーの損失を減少させることができるた
め、正温度係数発熱体からの発熱をさらに効率良く融雪
に利用することができる。
【0023】請求項5に記載の発明によれば、面状ヒー
タを構成する断熱材の反対側であって、正温度係数発熱
体と対向する位置に、熱または光のエネルギーを水の分
子の共振周波数に一致する遠赤外線に変換するセラミッ
ク体を配設したことにより、面状ヒータは直接雪や氷を
溶かすのではなく、セラミック体にエネルギーを供給す
ることと、水の温度を0℃以上に保つことにより、一旦
溶けた氷が再び凍ることがないようにする役割を果たす
だけでよくなるので、面状ヒータへの供給エネルギーを
さらに低減することができる。
【0024】請求項6に記載の発明によれば、セラミッ
ク体を板状に構成することにより、CTケースなどへの
セラミック体の取り付け作業は容易なものとなる。ま
た、面状ヒータをCTケースなどの外表面に取付け、さ
らに、その外側にセラミック体を取付けた場合でも、全
体の厚さを薄く構成できるので、ブッシングとの間の絶
縁距離を確保することが容易となる。
【0025】請求項7に記載の発明によれば、セラミッ
ク体を粉状塗料とすることにより、取付面が曲面や凹凸
のある場合であっても、セラミック体を簡単に設置する
ことができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明のガス遮断器の実施例を、図1
乃至図15に基づいて具体的に説明する。なお、図16
乃至図20に示した従来型と同一の部材には同一の符号
を付して、説明は省略する。
【0027】(1)第1実施例 本実施例においては、図1及び図2に示したように、絶
縁媒体が封入された接地容器1に遮断部が収納されてお
り、この接地容器1の上部には、遮断部を外部の気中電
路と接続するためのブッシング2と、通電電流測定用の
CT10を収納したCTケース3が設置されている。ま
た、これら遮断部とブッシング2とによって、単極の遮
断器が構成されており、この単極の遮断器は、通常3個
(3相分)を1組として、架台5上に設置されている。
さらに、上記3相の遮断器は、図示しない連結機構を介
して操作・制御装置に接続されおり、この操作・制御装
置は機構箱4内に収納されている。そして、前記CTケ
ース3の上面及び機構箱4の屋根部には、面状ヒータ1
1が密着して取り付けられている。
【0028】次に、図3乃至図5に基づいて、前記面状
ヒータ11の取付構造について説明する。すなわち、図
3はCTケース3の詳細を示す図であり、面状ヒータ1
1は、CTケース3の上面内側に取付けられている。ま
た、面状ヒータ11は、図4に示したように、CTケー
ス3の上面内側に密着して配設された正温度係数(Po
sitive Temperature Coeffi
cient)発熱体(以下PTC発熱体と称す)12
と、そのPTC発熱体12を覆うように配設された断熱
材13とから構成されている。そして、前記PTC発熱
体12には、機構箱4の交流回路と同一の電源から電力
が供給されている。なお、前記PTC発熱体12は、予
め設定された素子固有の発熱温度を有しているため、外
部から温度を制御する必要がないという特徴を有してい
る。
【0029】この様な構成を有する本実施例のガス遮断
器は、以下に述べるような作用・効果を奏する。すなわ
ち、前記PTC発熱体12は、予め設定された素子固有
の発熱温度を有しているため、外部から温度を制御する
必要がない。従って、従来用いられていた制御装置は不
要となる。また、外部からの温度制御を必要とする発熱
体の場合、発熱体そのものは数100℃まで加熱されて
いるが、一方、本実施例に用いられるPTC発熱体12
は、発熱温度が数10℃であるため、空間に放射される
エネルギー損失は、
【数1】 (数10K+273K)4 /(数百K+273K)4 分だけ小さくなる(Stefan−Bolzmannの
法則)。すなわち、PTC発熱体12を用いたヒータ
は、外部から温度制御する方式の従来のヒーターと比べ
て、消費電力が約40%少ないことが知られている。
【0030】この様に、本実施例によれば、面状ヒータ
11はCTケース3の上面内側に密着して取付けられる
ため、雨水、雪、風、塵埃及び飛来物などによる劣化、
損傷の恐れはない。また、面状ヒータ11は、CTケー
ス3の上面内側のほぼ全面にわたって取付けられるた
め、CTケース3の上面全体を放熱板として利用するこ
とができ、面状ヒータ11からの発熱を全て融雪目的に
効果的に用いることができる。さらに、面状ヒータ11
を取付けたことによる絶縁性能の低下という問題もな
い。
【0031】なお、本実施例は、以下に述べるように構
成することも可能である。すなわち、図5に示したよう
に、面状ヒータ11をCTケース3の外側表面に密着さ
せて配設してもよい。すなわち、CTケース3の外側に
PTC発熱体12が配され、このPTC発熱体12とC
Tケース3の外側表面との間に断熱材13が配設されて
いる。また、PTC発熱体12と断熱材13の外側に
は、これらを被覆するための防水用コーティング15が
施されている。この場合にも、上記第1実施例と同様の
効果が得られることは言うまでもない。なお、前記面状
ヒータ11は薄いため、CTケース3の表面に取付けた
場合であっても、図2に示したように、ブッシング2と
の間の絶縁距離“L”を確保することは可能である。
【0032】(2)第2実施例 本実施例においては、図6に示したように、面状ヒータ
11は、PTC発熱体12、保温材14及び断熱材13
とから構成されている。また、前記PTC発熱体12は
CTケース3の上面内側に密着して配設され、そのPT
C発熱体12の内側には保温材14が配設され、さら
に、両者を覆うように断熱材13が配設されている。な
お、PTC発熱体12には機構箱4の交流回路と同一の
電源から電力が供給されている。また、ガス遮断器の外
観構成及びCTケース3の構成は、第1実施例と同様の
ため、説明は省略する。
【0033】この様な構成を有する本実施例のガス遮断
器は、以下に述べるような作用・効果を奏する。すなわ
ち、PTC発熱体12と断熱材13の間に保温材14を
配置することにより、第1実施例の場合よりもPTC発
熱体12からCT10内へ失われる熱エネルギーが減少
するため、PTC発熱体12からの発熱が効率良く融雪
のために利用される。したがって、第1実施例の場合よ
りも小さい消費電力で、CTケース3上の積雪を除去す
ることができる。
【0034】なお、本実施例においても、第1実施例と
同様に、面状ヒータ11をCTケース3の外側表面に密
着させて配設してもよい。すなわち、図7に示したよう
に、CTケース3の外側にPTC発熱体12が配され、
このPTC発熱体12とCTケース3の外側表面との間
に、保温材14及び断熱材13が順次配設され、前記断
熱材13がCTケース3の外側に密着して配設されてい
る。また、これらPTC発熱体12、保温材14及び断
熱材13の外側には、これらを被覆するための防水用コ
ーティング15が施されている。この場合にも、上記第
2実施例と同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0035】(3)第3実施例 本実施例は、上記第1実施例にさらに改良を施したもの
である。すなわち、本実施例においては、図8に示した
ように、面状ヒータ11は、CTケース3の上面内側に
密着して配設されたPTC発熱体12と、それを被覆す
るように取付けられた断熱材13とから構成されてい
る。また、CTケース3の外側表面には、前記面状ヒー
タ11と対向する位置に、板状のセラミック体であるセ
ラミック板16が取り付けられている。このセラミック
板16は、熱や光のエネルギーを、水の分子の共振周波
数とほぼ同じ遠赤外線に変換する性質を有している。な
お、前記PTC発熱体12には機構箱4の交流回路と同
一の電源から電力が供給されている。また、ガス遮断器
の外観構成及びCTケース3の構成は、第1実施例と同
様のため、説明は省略する。
【0036】この様な構成を有する本実施例のガス遮断
器は、以下に述べるような作用・効果を奏する。すなわ
ち、CTケース3の外側表面の面状ヒータ11と対向す
る位置に、セラミック板16を取り付けることにより、
CTケース3の外表面に積もった雪は、セラミック板1
6から発せられる遠赤外線による共振により、雪や氷の
物理的形状を保てなくなり、水の形になる。ただし、外
気温が0℃より低いと、溶けた雪が再び氷結して氷とな
り、CTケース3の表面から除去されないため、十分な
融雪効果が得られない。そこで、面状ヒータ11により
セラミック板16にエネルギーを供給するとともに、セ
ラミック板16の温度を0℃以上に上げることにより、
水状となった雪は再び氷結することなく、CTケース3
より落下する。
【0037】すなわち、セラミック板16をCTケース
3の外側表面の面状ヒータ11と対向する位置に取り付
けることにより、面状ヒータ11は、直接雪や氷を溶か
す機能を果たすのではなく、セラミック板16にエネル
ギーを供給することと、水の温度を0℃以上に保つこと
により、一旦溶けた氷が再び凍ることがないようにする
役割を果たしている。
【0038】この様に、本実施例によれば、CTケース
3上の積雪を水に変えるための融解熱は不要になるた
め、面状ヒータ11への供給エネルギーを小さくするこ
とができる。
【0039】なお、本実施例は、以下に述べるように構
成することも可能である。すなわち、図9に示したよう
に、防水用コーティング15を施した面状ヒータ11を
CTケース3の外部に配設し、さらにその外側にセラミ
ック板16を取付け、これらを止めねじ18によってC
Tケース3に固定しても、同様の効果が得られる。
【0040】(4)第4実施例 本実施例は、上記第2実施例にさらに改良を施したもの
である。すなわち、本実施例においては、図10に示し
たように、面状ヒータ11は、PTC発熱体12、保温
材14及び断熱材13とから構成されている。また、前
記PTC発熱体12はCTケース3の上面内側に密着し
て配設され、そのPTC発熱体12の内側には保温材1
4が配設され、さらに、両者を覆うように断熱材13が
配設されている。さらに、CTケース3の外側表面に
は、前記面状ヒータ11と対向する位置に、セラミック
板16が取り付けられている。このセラミック板16
は、熱や光のエネルギーを、水の分子の共振周波数とほ
ぼ同じ遠赤外線に変換する性質を有している。なお、前
記PTC発熱体12には機構箱4の交流回路と同一の電
源から電力が供給されている。また、ガス遮断器の外観
構成及びCTケース3の構成は、第1実施例と同様のた
め、説明は省略する。
【0041】この様な構成を有する本実施例のガス遮断
器は、以下に述べるような作用・効果を奏する。すなわ
ち、PTC発熱体12と断熱材13の間に保温材14を
配置することにより、上記第1実施例及び第3実施例の
場合よりも、PTC発熱体12からCT10内へ失われ
る熱エネルギーが減少するため、PTC発熱体12より
の熱が、効率良く融雪のために利用される。
【0042】また、CTケース3の外側表面にセラミッ
ク板16を取り付けることにより、CTケース3の外表
面に積もった雪を、セラミック板16から発せられる遠
赤外線による共振によって水に変化させ、CTケース3
より落下させることができるので、融雪のために必要な
エネルギーを、第3実施例の場合よりさらに低減するこ
とができる。
【0043】なお、本実施例においても、面状ヒータ1
1をCTケース3の外側表面に密着させて配設してもよ
い。すなわち、図11に示したように、CTケース3の
外側にPTC発熱体12が配され、このPTC発熱体1
2とCTケース3の外側表面との間に、保温材14及び
断熱材13が順次配設され、前記断熱材13がCTケー
ス3の外側に密着して配設されている。また、これらP
TC発熱体12、保温材14及び断熱材13の外側に
は、これらを被覆するための防水用コーティング15が
施されている。そして、この防水用コーティング15の
外側に、セラミック板16が配設されている。この場合
にも、上記第4実施例と同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0044】(5)第5実施例 本実施例は、上記第3実施例の変形例である。すなわ
ち、本実施例においては、図12に示したように、面状
ヒータ11は、CTケース3の上面内側に密着して配設
されたPTC発熱体12と、そのPTC発熱体12を覆
うように配設された断熱材13から構成されている。そ
して、前記PTC発熱体12には、機構箱4の交流回路
と同一の電源から電力が供給されている。また、CTケ
ース3の外表面には、第3実施例で用いたセラミック板
と同じ性質を有するセラミック粉状塗料17を吹き付け
あるいは塗装することにより、コーティングが施されて
いる。なお、このセラミック粉状塗料17は、上記第3
実施例で用いたセラミック板と同じ性質を有するセラミ
ックを粉状にし、塗料に混ぜることにより構成したもの
である。なお、PTC発熱体12には機構箱4の交流回
路と同一の電源から電力が供給されている。また、ガス
遮断器の外観構成及びCTケース3の構成は、第1実施
例と同様のため、説明は省略する。
【0045】この様な構成を有する本実施例のガス遮断
器は、以下に述べるような作用・効果を奏する。すなわ
ち、本実施例は上記第3実施例の変形例ということがで
きるため、第3実施例と同様の融雪の効果が得られるば
かりでなく、本実施例の場合、セラミックが板状でなく
粉状なので、それを取り付ける場所の形状に左右されに
くいという特徴を有する。そのため、曲面や凹凸のある
部分にも簡単に設置することができるので、さらに適用
範囲が広がるとともに、取り付け作業が簡素化できると
いう利点もある。
【0046】なお、本実施例においても、面状ヒータ1
1をCTケース3の外側表面に密着させて配設してもよ
い。すなわち、図13に示したように、防水用コーティ
ング15を施した面状ヒータ11をCTケース3の外部
に配設し、その外表面を前記セラミック粉状塗料17に
て塗装(コーティング)することによっても、同様の効
果が得られる。また、塗料の成分を適宜選択することに
より、セラミック粉状塗料17を防水用コーティングと
して兼用することも可能である。
【0047】(6)第6実施例 本実施例は、上記第4実施例の変形例である。すなわ
ち、本実施例においては、図14に示したように、面状
ヒータ11は、PTC発熱体12、保温材14及び断熱
材13から構成されている。また、前記PTC発熱体1
2はCTケース3の上面内側に密着して配設され、その
PTC発熱体12の内側には保温材14が配設され、さ
らに、両者を覆うように断熱材13が配設されている。
また、CTケース3の外表面には、セラミック粉状塗料
17を吹き付けあるいは塗装することにより、コーティ
ングが施されている。なお、このセラミック粉状塗料1
7は、上記第3実施例で述べたセラミック板と同じ性質
を有するセラミックを粉状にし、塗料に混ぜることによ
り構成したものである。なお、PTC発熱体12には機
構箱4の交流回路と同一の電源から電力が供給されてい
る。また、ガス遮断器の外観構成及びCTケース3の構
成は、第1実施例と同様のため、説明は省略する。
【0048】この様な構成を有する本実施例のガス遮断
器は、以下に述べるような作用・効果を奏する。すなわ
ち、保温材14を配設することにより、PTC発熱体1
2の熱利用効率が良くなるので、融雪のために必要なエ
ネルギーを、上記第5実施例の場合よりさらに低減する
ことができる。
【0049】また、セラミックが板状でなく粉状なの
で、それを取り付ける場所の形状に左右されにくいとい
う特徴を有する。そのため、曲面や凹凸のある部分にも
簡単に設置することができるので、さらに適用範囲が広
がるとともに、取り付け作業が簡素化できるという利点
もある。
【0050】なお、本実施例においても、面状ヒータ1
1をCTケース3の外側表面に密着させて配設してもよ
い。すなわち、図15に示したように、防水用コーティ
ング15を施した面状ヒータ11をCTケース3の外部
に配設し、その外表面を前記セラミック粉状塗料17に
て塗装(コーティング)することによっても、同様の効
果が得られる。また、塗料の成分を適宜選択することに
より、セラミック粉状塗料17を防水用コーティングと
して兼用することも可能である。
【0051】(7)他の実施例 上述した第1乃至第6実施例は、CTケース3に面状ヒ
ータ11を取付ける場合についてのものであるが、遮断
部を操作・制御する装置を収納した筐体である機構箱4
の屋根に面状ヒータ11を取付ける場合も全く同様であ
ることは言うまでもない。さらに、前記面状ヒータ11
は、ガス絶縁開閉装置の制御盤の屋根や、断路器の機構
箱の屋根に取付けても、同様に十分な除雪目的を達成す
ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、C
Tケース及び筐体の積雪面側に、PTC発熱体と断熱
材、あるいは、PTC発熱体、保温材及び断熱材から成
る面状ヒータを設置することにより、安全性に優れ、効
率の良い積雪対策を施したガス遮断器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス遮断器の第1実施例の構成を
示す正面図
【図2】図1に示した第1実施例の構成を示す左側面図
【図3】図1に示した第1実施例におけるCTケースの
詳細図
【図4】第1実施例における面状ヒータの構成を示す断
面図
【図5】第1実施例における面状ヒータの他の構成を示
す断面図
【図6】本発明の第2実施例における面状ヒータの構成
を示す断面図
【図7】本発明の第2実施例における面状ヒータの他の
構成を示す断面図
【図8】本発明の第3実施例における面状ヒータの構成
を示す断面図
【図9】本発明の第3実施例における面状ヒータの他の
構成を示す断面図
【図10】本発明の第4実施例における面状ヒータの構
成を示す断面図
【図11】本発明の第4実施例における面状ヒータの他
の構成を示す断面図
【図12】本発明の第5実施例における面状ヒータの構
成を示す断面図
【図13】本発明の第5実施例における面状ヒータの他
の構成を示す断面図
【図14】本発明の第6実施例における面状ヒータの構
成を示す断面図
【図15】本発明の第6実施例における面状ヒータの他
の構成を示す断面図
【図16】従来のガス遮断器の構成を示す正面図
【図17】従来のガス遮断器における積雪対策を説明す
る側面図
【図18】従来のガス遮断器における積雪対策を説明す
る正面図
【図19】従来のガス遮断器における積雪対策を説明す
る正面図
【図20】従来のガス遮断器における積雪対策を説明す
る側面図
【符号の説明】
1…接地容器 2…ブッシング 3…CTケース 4…機構箱 5…架台 6…防雪カバー 7…屋根 8…融雪ヒータ 9…制御装置 10…CT 11…面状ヒータ 12…PTC発熱体 13…断熱材 14…保温材 15…防水用コーティング 16…セラミック板 17…セラミック粉状塗料 18…止ネジ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁媒体が封入された接地容器内に収納
    された遮断部と、変流器を収納した変流器ケースと、ブ
    ッシングと、前記遮断部を操作・制御する装置を収納し
    た筐体とを備えたガス遮断器において、 前記変流器ケースの上面及び前記筐体の屋根部の少なく
    ともいずれか一方の内表面に、面状ヒータを配設したこ
    とを特徴とするガス遮断器。
  2. 【請求項2】 絶縁媒体が封入された接地容器内に収納
    された遮断部と、変流器を収納した変流器ケースと、ブ
    ッシングと、前記遮断部を操作・制御する装置を収納し
    た筐体とを備えたガス遮断器において、 前記変流器ケースの上面及び前記筐体の屋根部の少なく
    ともいずれか一方の外表面に、面状ヒータを配設したこ
    とを特徴とするガス遮断器。
  3. 【請求項3】 前記面状ヒータが、正温度係数発熱体
    と、その片面に配設された断熱材とから構成されたもの
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のガス遮断器。
  4. 【請求項4】 前記面状ヒータが、正温度係数発熱体
    と、その片面に保温材を介して配設された断熱材とから
    構成されたものであることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のガス遮断器。
  5. 【請求項5】 前記面状ヒータを構成する断熱材の反対
    側であって、前記正温度係数発熱体と対向する位置に、
    熱または光のエネルギーを水の分子の共振周波数に一致
    する遠赤外線に変換するセラミック体を配設したことを
    特徴とする請求項3または請求項4に記載のガス遮断
    器。
  6. 【請求項6】 前記セラミック体が板状に構成されたも
    のであることを特徴とする請求項5記載のガス遮断器。
  7. 【請求項7】 前記セラミック体が粉状塗料であること
    を特徴とする請求項5記載のガス遮断器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7834736B1 (en) * 2009-07-31 2010-11-16 Abb Technology Ag Dry type pole-mounted transformer
EP4075466A1 (en) * 2021-04-14 2022-10-19 Hitachi Energy Switzerland AG Generator circuit breaker, gcb

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