JPH08315971A - 電解液加熱方法および加熱装置 - Google Patents
電解液加熱方法および加熱装置Info
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- JPH08315971A JPH08315971A JP8061096A JP6109696A JPH08315971A JP H08315971 A JPH08315971 A JP H08315971A JP 8061096 A JP8061096 A JP 8061096A JP 6109696 A JP6109696 A JP 6109696A JP H08315971 A JPH08315971 A JP H08315971A
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- heating
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- conductive liquid
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-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/02—Induction heating
- H05B6/10—Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
- H05B6/105—Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications using a susceptor
- H05B6/108—Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications using a susceptor for heating a fluid
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/02—Induction heating
- H05B6/36—Coil arrangements
- H05B6/365—Coil arrangements using supplementary conductive or ferromagnetic pieces
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- Electromagnetism (AREA)
- General Induction Heating (AREA)
- Furnace Details (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 導電性液体の加熱方法および装置の提供。
【解決手段】 被加熱液体が容器内に入れられその中に
誘導回路(12)も入れられている。誘導回路に交流電
流が供給されて磁界を誘起し、したがって渦電流を生じ
て液体中へ熱が拡散される。特に、腐食性液体、熔融非
鉄金属もしくは合金、あるいは熔融ガラスの加熱するの
に使用される。
誘導回路(12)も入れられている。誘導回路に交流電
流が供給されて磁界を誘起し、したがって渦電流を生じ
て液体中へ熱が拡散される。特に、腐食性液体、熔融非
鉄金属もしくは合金、あるいは熔融ガラスの加熱するの
に使用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電性液体の加熱方
法および装置に関する。特に、本発明は腐食性電解液の
ジュール効果加熱に関する。
法および装置に関する。特に、本発明は腐食性電解液の
ジュール効果加熱に関する。
【0002】
【従来の技術】酸等の腐食性液体の場合、電極の導電材
が酸に侵されるため2つの電極を浸漬させて電流を流す
ことはめったに考えられない。液体を保持する容器の周
りに誘導巻線が配置された誘導炉型アセンブリでは容器
内に誘起される電流によりジュール効果加熱を行うこと
ができ、したがって液体と導体が直接接触することがな
い。このような状況の元では、たとえ外部ヨークを設け
ても、インダクタの付加損失によりエネルギ効率は劣化
する。誘導炉が金属の加熱に使用されているが、遥かに
低導電性の電解液の場合には、供給周波数が高くなり過
ぎる。さらに、金属容器内に液体が保持される場合に
は、誘導により加熱されるのは本質的に容器であり、次
にこの熱が液体に伝えられる。これには容器の防食被覆
が損傷を受けるという危険性がある。
が酸に侵されるため2つの電極を浸漬させて電流を流す
ことはめったに考えられない。液体を保持する容器の周
りに誘導巻線が配置された誘導炉型アセンブリでは容器
内に誘起される電流によりジュール効果加熱を行うこと
ができ、したがって液体と導体が直接接触することがな
い。このような状況の元では、たとえ外部ヨークを設け
ても、インダクタの付加損失によりエネルギ効率は劣化
する。誘導炉が金属の加熱に使用されているが、遥かに
低導電性の電解液の場合には、供給周波数が高くなり過
ぎる。さらに、金属容器内に液体が保持される場合に
は、誘導により加熱されるのは本質的に容器であり、次
にこの熱が液体に伝えられる。これには容器の防食被覆
が損傷を受けるという危険性がある。
【0003】本発明は(アルミニウム、銅、亜鉛、青
銅、等の)非鉄金属もしくは合金のジュール効果加熱に
応用することもできる。非鉄金属の加熱に使用されるこ
とがあるトンネル炉には、一般的に磁気金属薄板ででき
た、磁気回路が設けられ、それは熔融金属を入れたるつ
ぼの内側に一部と、外部にも一部が延在している。そし
て、るつぼの外部の磁気回路周りに誘導巻線が巻回され
ている。この巻線は変圧器の1次側を形成し、その2次
側は磁気回路周りの液体金属流により構成される。被加
熱材料を保持する容器の外側にインダクタが配置されて
いるため、この種の炉では従来の誘導炉と同様に無視で
きないエネルギ損失が生ずる。さらに、加熱が最も効率
的である磁気回路とるつぼ壁間に配置されたトンネル、
すなわちるつぼの内側領域は、炉の運転中に閉塞される
傾向がある。
銅、等の)非鉄金属もしくは合金のジュール効果加熱に
応用することもできる。非鉄金属の加熱に使用されるこ
とがあるトンネル炉には、一般的に磁気金属薄板ででき
た、磁気回路が設けられ、それは熔融金属を入れたるつ
ぼの内側に一部と、外部にも一部が延在している。そし
て、るつぼの外部の磁気回路周りに誘導巻線が巻回され
ている。この巻線は変圧器の1次側を形成し、その2次
側は磁気回路周りの液体金属流により構成される。被加
熱材料を保持する容器の外側にインダクタが配置されて
いるため、この種の炉では従来の誘導炉と同様に無視で
きないエネルギ損失が生ずる。さらに、加熱が最も効率
的である磁気回路とるつぼ壁間に配置されたトンネル、
すなわちるつぼの内側領域は、炉の運転中に閉塞される
傾向がある。
【0004】これらのトンネル炉は周波数が制限され
る。一般的には50Hzが使用されるが、3相を平衡さ
せるのに必要な回路は非常に大きくなり幹線が妨害され
る。
る。一般的には50Hzが使用されるが、3相を平衡さ
せるのに必要な回路は非常に大きくなり幹線が妨害され
る。
【0005】本発明はかなり良好な導電体である場合が
多い、熔融ガラスの加熱にも関連している。いわゆる
“ダイレクトターン”炉内の誘導によりガラスを加熱す
ることが知られている。このような炉では、熱を消散さ
せる渦電流を発生するために熔融ガラス中に配置された
銅ターンに(数百kHz)の非常な高周波で給電が行わ
れる。このような炉の重大な欠点は電界が高いターンの
接続点を分離する間隙で絶縁破壊を生じる危険性がある
ことである。この欠点を低減するために、いわゆる“コ
ールドケージ”炉が使用されることがあり、そこでは筒
形銅セクターがターンの内側に軸方向に配置され、これ
らのセクター内を冷却水が循環する。ターン内の電流に
よりセクター内に別の電流が誘起され、それにより熔融
ガラス中に渦電流が発生する。このようなコールドケー
ジ炉により絶縁破壊の危険性は制限されるが、効率が低
いという欠点がある。
多い、熔融ガラスの加熱にも関連している。いわゆる
“ダイレクトターン”炉内の誘導によりガラスを加熱す
ることが知られている。このような炉では、熱を消散さ
せる渦電流を発生するために熔融ガラス中に配置された
銅ターンに(数百kHz)の非常な高周波で給電が行わ
れる。このような炉の重大な欠点は電界が高いターンの
接続点を分離する間隙で絶縁破壊を生じる危険性がある
ことである。この欠点を低減するために、いわゆる“コ
ールドケージ”炉が使用されることがあり、そこでは筒
形銅セクターがターンの内側に軸方向に配置され、これ
らのセクター内を冷却水が循環する。ターン内の電流に
よりセクター内に別の電流が誘起され、それにより熔融
ガラス中に渦電流が発生する。このようなコールドケー
ジ炉により絶縁破壊の危険性は制限されるが、効率が低
いという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的は
導電性液体をジュール効果により高い効率で加熱できる
ようにする方法を提供することである。
導電性液体をジュール効果により高い効率で加熱できる
ようにする方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電解液の加熱方
法は電解液から電気的に絶縁された誘導回路を含む加熱
装置を前記電解液内に浸漬し、誘導回路へ交流電流を供
給することからなっている。
法は電解液から電気的に絶縁された誘導回路を含む加熱
装置を前記電解液内に浸漬し、誘導回路へ交流電流を供
給することからなっている。
【0008】特に、本発明はかなりの導電性を有する液
体、すなわち電解液、および熔融金属や合金、もしくは
熔融ガラス、に応用することができる。したがって、本
発明による1つの方法は液体から電気的に絶縁されたソ
レノイドおよびソレノイドの内側を軸方向に延在する軟
磁性材でできたヨークを具備する誘導回路のある容器内
に液体を入れ、ソレノイドへ交流電流を供給することか
らなっている。
体、すなわち電解液、および熔融金属や合金、もしくは
熔融ガラス、に応用することができる。したがって、本
発明による1つの方法は液体から電気的に絶縁されたソ
レノイドおよびソレノイドの内側を軸方向に延在する軟
磁性材でできたヨークを具備する誘導回路のある容器内
に液体を入れ、ソレノイドへ交流電流を供給することか
らなっている。
【0009】誘導回路を適切に設計しかつ供給周波数を
調整することにより、加熱装置の外側に誘起される磁界
を本質的に液体内に閉じ込めることができる。このよう
にして(90%よりも高い)優れたエネルギ効率が可能
となる。さらに、低熱慣性、電力および温度の微調整の
可能性、高電力伝達の可能性、という誘導加熱の本質的
な利点が利用される。
調整することにより、加熱装置の外側に誘起される磁界
を本質的に液体内に閉じ込めることができる。このよう
にして(90%よりも高い)優れたエネルギ効率が可能
となる。さらに、低熱慣性、電力および温度の微調整の
可能性、高電力伝達の可能性、という誘導加熱の本質的
な利点が利用される。
【0010】また本発明により前記した方法を電解液の
場合に実施できるようにする加熱装置が提供される。他
種の装置を使用することもできる。本発明による装置は
下端が閉じている電気絶縁円筒管内に同軸配置されたソ
レノイドと、ソレノイドを交流電流源に接続する端子
と、ソレノイドの内側を軸方向に延在する軟磁性材でで
きたヨークとを具備している。ヨークは管の下端に隣接
するその端部に半径方向にソレノイドの外側へ向かうリ
ムを有することができ、その目的は効率を向上させるこ
とである。
場合に実施できるようにする加熱装置が提供される。他
種の装置を使用することもできる。本発明による装置は
下端が閉じている電気絶縁円筒管内に同軸配置されたソ
レノイドと、ソレノイドを交流電流源に接続する端子
と、ソレノイドの内側を軸方向に延在する軟磁性材でで
きたヨークとを具備している。ヨークは管の下端に隣接
するその端部に半径方向にソレノイドの外側へ向かうリ
ムを有することができ、その目的は効率を向上させるこ
とである。
【0011】ヨークは誘起された磁界を液体内に集中さ
せるように設計されている。したがって、優れたエネル
ギ効率を維持しながら大きな表皮深さを使用することが
でき、そのため実質的により低い周波数の電源を使用す
ることができ、より経済的となる。
せるように設計されている。したがって、優れたエネル
ギ効率を維持しながら大きな表皮深さを使用することが
でき、そのため実質的により低い周波数の電源を使用す
ることができ、より経済的となる。
【0012】本発明によりさらに導電性液体を加熱する
炉が提供され、それは前記液体を保持する容器と、液体
から電気的に絶縁されて容器の内側に延在するソレノイ
ドと、ソレノイドの内側を軸方向に延在するヨークと、
ソレノイドに接続された交流電流源と、を具備してい
る。
炉が提供され、それは前記液体を保持する容器と、液体
から電気的に絶縁されて容器の内側に延在するソレノイ
ドと、ソレノイドの内側を軸方向に延在するヨークと、
ソレノイドに接続された交流電流源と、を具備してい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に代表的には室温と100〜
150℃の間もしくはそれ以上の温度に加熱される電解
液を入れた円筒容器10を示す。ここではソレノイド1
2からなる誘導巻線が液体内に設けられ交流発電機14
により給電される。ソレノイド12は加熱装置の一部を
形成しそれはさらに発電機14との接続端子および液体
とソレノイドの銅と接続端子間の電気的絶縁手段を含ん
でいる。これらの電気的絶縁手段はまた銅を被加熱液体
から化学的に保護する。それらはソレノイドのターンへ
施される絶縁防食被覆、もしくはソレノイドを包囲する
二重円筒ケーシングにより構成することができる。この
ようなケーシングはソレノイド12のターンを冷却する
ための流体を循環できるように設計することもできる。
150℃の間もしくはそれ以上の温度に加熱される電解
液を入れた円筒容器10を示す。ここではソレノイド1
2からなる誘導巻線が液体内に設けられ交流発電機14
により給電される。ソレノイド12は加熱装置の一部を
形成しそれはさらに発電機14との接続端子および液体
とソレノイドの銅と接続端子間の電気的絶縁手段を含ん
でいる。これらの電気的絶縁手段はまた銅を被加熱液体
から化学的に保護する。それらはソレノイドのターンへ
施される絶縁防食被覆、もしくはソレノイドを包囲する
二重円筒ケーシングにより構成することができる。この
ようなケーシングはソレノイド12のターンを冷却する
ための流体を循環できるように設計することもできる。
【0014】図1の構造では、被加熱液体はソレノイド
12の周囲および内側にある。印加される交流電流によ
り液体内に磁界が誘起され、その磁束線16が図示され
ている。液体の導電率が例えば10〜100S/mであ
るため、この磁界により渦電流が発生して液体はジュー
ル効果により加熱される。供給周波数はソレノイド径、
容器径および液体の導電率の関数として選択され、後者
は一般的に温度と共に増大する事実が考慮される。第一
近似として、使用する周波数は液体の導電率および所望
の表皮深さの二乗に逆比例する。必要であれば、予備試
験を行って最適供給周波数を見つけることができる。容
器10が金属製である場合には、容器10の壁が直接加
熱されないように、すなわちソレノイド12の外側に誘
起された磁界は本質的に液体内に閉じ込められたままと
されるように周波数が選択される。実際上、供給周波数
は50kHzを越える場合が多い。
12の周囲および内側にある。印加される交流電流によ
り液体内に磁界が誘起され、その磁束線16が図示され
ている。液体の導電率が例えば10〜100S/mであ
るため、この磁界により渦電流が発生して液体はジュー
ル効果により加熱される。供給周波数はソレノイド径、
容器径および液体の導電率の関数として選択され、後者
は一般的に温度と共に増大する事実が考慮される。第一
近似として、使用する周波数は液体の導電率および所望
の表皮深さの二乗に逆比例する。必要であれば、予備試
験を行って最適供給周波数を見つけることができる。容
器10が金属製である場合には、容器10の壁が直接加
熱されないように、すなわちソレノイド12の外側に誘
起された磁界は本質的に液体内に閉じ込められたままと
されるように周波数が選択される。実際上、供給周波数
は50kHzを越える場合が多い。
【0015】低い周波数で本方法を実施できるようにす
る加熱装置を図2に示す。ソレノイド22、および、そ
の(不図示)接続端子の他に、この装置はヨーク24、
および、容器チューブ26を含んでいる。容器チューブ
26は電気絶縁防食材でできている。それはソレノイド
22およびヨーク24を包囲する円筒形の容器で、下端
28は閉じている。ヨーク24は、例えば、5kHz程
度の供給周波数に対してはスター構成とされた磁気金属
薄板で作られ、高い周波数(代表的には20kHzであ
る)に対してはフェライトバーから作られる。それはソ
レノイド22および容器チューブ26と同軸な円筒状の
全体形状を有し、軸方向孔30によりソレノイド、およ
び、ヨークを冷却する、例えば、水等の、流体を循環さ
せることができる。図4に示すように、ソレノイド22
の各軸方向端部において、ヨーク24は半径方向外向き
に延在するリム32,34を有することができる。
る加熱装置を図2に示す。ソレノイド22、および、そ
の(不図示)接続端子の他に、この装置はヨーク24、
および、容器チューブ26を含んでいる。容器チューブ
26は電気絶縁防食材でできている。それはソレノイド
22およびヨーク24を包囲する円筒形の容器で、下端
28は閉じている。ヨーク24は、例えば、5kHz程
度の供給周波数に対してはスター構成とされた磁気金属
薄板で作られ、高い周波数(代表的には20kHzであ
る)に対してはフェライトバーから作られる。それはソ
レノイド22および容器チューブ26と同軸な円筒状の
全体形状を有し、軸方向孔30によりソレノイド、およ
び、ヨークを冷却する、例えば、水等の、流体を循環さ
せることができる。図4に示すように、ソレノイド22
の各軸方向端部において、ヨーク24は半径方向外向き
に延在するリム32,34を有することができる。
【0016】ヨーク24は伝達された電力をソレノイド
22のターンに対向して集中できる構造を有している。
特に、磁束線は下部リム32内を大きな角度で湾曲す
る。したがって、被加熱電解液を入れた容器10内へ垂
直に装置が浸漬されると、容器底部において強力にする
ことなく高い磁界を誘起することができる。たとえ表皮
深さが比較的大きい、すなわち供給周波数が比較的低
い、場合でも液体内への磁界の集中は良好に行われる。
したがって、数百kWの伝達電力および液体の30〜5
0S/m程度の導電率に対してソレノイドには5kHz
もの低い周波数で給電することができる。
22のターンに対向して集中できる構造を有している。
特に、磁束線は下部リム32内を大きな角度で湾曲す
る。したがって、被加熱電解液を入れた容器10内へ垂
直に装置が浸漬されると、容器底部において強力にする
ことなく高い磁界を誘起することができる。たとえ表皮
深さが比較的大きい、すなわち供給周波数が比較的低
い、場合でも液体内への磁界の集中は良好に行われる。
したがって、数百kWの伝達電力および液体の30〜5
0S/m程度の導電率に対してソレノイドには5kHz
もの低い周波数で給電することができる。
【0017】237kW電力、20kHz周波数および
37S/m導電率の例に対する磁界線36の分布を図3
に示す。20kHzの周波数では、容器底部はまったく
加熱されない。同様に、ヨークの上部リム34により液
体表面よりも上の磁界の延長が制限される。
37S/m導電率の例に対する磁界線36の分布を図3
に示す。20kHzの周波数では、容器底部はまったく
加熱されない。同様に、ヨークの上部リム34により液
体表面よりも上の磁界の延長が制限される。
【0018】勿論、複数の加熱装置を1個の容器中へ浸
漬させることができる。しかしながら、1個の装置から
生成される磁界が近くの装置から生成される磁界と反対
位相とならないような対策を講じなければならない。
漬させることができる。しかしながら、1個の装置から
生成される磁界が近くの装置から生成される磁界と反対
位相とならないような対策を講じなければならない。
【0019】導電性液体を高温に加熱するのに使用でき
る炉を図4に示す。問題とする液体は熔融金属(あるい
は合金)、もしくは熔融ガラスとすることができる。炉
は耐火材でできた容器110を含んでいる。容器の壁の
耐火材料は金属包囲体111内に配置される。容器の頂
部は被加熱材料(液体もしくは被熔融固体)を導入する
開口115を有する蓋113で閉じられる。加熱された
液体を容器から取り除くための注入スポート117が容
器110の上部に設けられている。
る炉を図4に示す。問題とする液体は熔融金属(あるい
は合金)、もしくは熔融ガラスとすることができる。炉
は耐火材でできた容器110を含んでいる。容器の壁の
耐火材料は金属包囲体111内に配置される。容器の頂
部は被加熱材料(液体もしくは被熔融固体)を導入する
開口115を有する蓋113で閉じられる。加熱された
液体を容器から取り除くための注入スポート117が容
器110の上部に設けられている。
【0020】内部ヨーク124を有するソレノイド12
2が容器110の内側に配置されている。ソレノイドは
交流発電機114に接続されている。図2の場合と同様
に、ポンプ119により循環される水等の冷却液を通す
ために、ソレノイド122およびヨーク124周りに経
路が配置されている。
2が容器110の内側に配置されている。ソレノイドは
交流発電機114に接続されている。図2の場合と同様
に、ポンプ119により循環される水等の冷却液を通す
ために、ソレノイド122およびヨーク124周りに経
路が配置されている。
【0021】図4の実施例では、ソレノイド122、お
よび、ヨーク124からなるインダクタが容器110の
底部に内蔵された耐火スリーブ126内に配置されてい
る。スリーブ126によりソレノイド122およびその
ヨーク124は電気的および熱的に液体から絶縁され
る。ソレノイドは容器の中間に向かって垂直に配置され
誘起される磁界が本質的に被加熱液体内に閉じこめられ
るように設計される。
よび、ヨーク124からなるインダクタが容器110の
底部に内蔵された耐火スリーブ126内に配置されてい
る。スリーブ126によりソレノイド122およびその
ヨーク124は電気的および熱的に液体から絶縁され
る。ソレノイドは容器の中間に向かって垂直に配置され
誘起される磁界が本質的に被加熱液体内に閉じこめられ
るように設計される。
【0022】被加熱液体が非鉄金属もしくは非鉄合金で
ある場合には、導電率は非常に高い(抵抗率は10〜2
0x10ー8Ω.m程度)。したがって、ヨーク124は
磁性金属板から作ることができ、ソレノイドには100
Hzよりも高い、代表的には300〜500Hzの、周
波数で給電することができる。容器110およびスリー
ブ126の耐火材料は従来冶金で使用されるものから選
択することができる(例えば、ラミング混合物)。
ある場合には、導電率は非常に高い(抵抗率は10〜2
0x10ー8Ω.m程度)。したがって、ヨーク124は
磁性金属板から作ることができ、ソレノイドには100
Hzよりも高い、代表的には300〜500Hzの、周
波数で給電することができる。容器110およびスリー
ブ126の耐火材料は従来冶金で使用されるものから選
択することができる(例えば、ラミング混合物)。
【0023】被加熱液体が熔融ガラスである場合には、
導電率が低いため(150〜200S/mまで)、同じ
加熱電力を得るのに供給周波数を増加する必要がある。
したがって、フェライトバーでできたヨーク124、お
よび、代表的にはおよそ20kHzである、10kHz
よりも高い供給周波数が使用される。容器110、およ
び、スリーブ126の耐火料はガラス産業で従来使用さ
れているようなセラミックとすることができる。
導電率が低いため(150〜200S/mまで)、同じ
加熱電力を得るのに供給周波数を増加する必要がある。
したがって、フェライトバーでできたヨーク124、お
よび、代表的にはおよそ20kHzである、10kHz
よりも高い供給周波数が使用される。容器110、およ
び、スリーブ126の耐火料はガラス産業で従来使用さ
れているようなセラミックとすることができる。
【0024】図5に示す炉はソレノイド222、およ
び、ヨーク224を収納する耐火スリーブ226が容器
の底壁内に固定もしくは組み込まれるのではなく容器2
10の蓋213から吊下される点が図4の炉とは異なっ
ている。容器内側のインダクタの他のさまざまな構造が
考えられることを理解されたい。
び、ヨーク224を収納する耐火スリーブ226が容器
の底壁内に固定もしくは組み込まれるのではなく容器2
10の蓋213から吊下される点が図4の炉とは異なっ
ている。容器内側のインダクタの他のさまざまな構造が
考えられることを理解されたい。
【0025】特に金属薄板のめっきに使用することがで
きる炉の別の例を図6に示す。ソレノイド322、ヨー
ク324、および、耐火スリーブ326は容器310の
底部近くにこの底部に軸を平行にして配置されている。
スリーブ326は例えば、図示するように容器の幅を貫
通する。したがって、ソレノイド322は複数の別々に
給電される巻線部へ分割する必要がある。被加熱液体が
熔融亜鉛であれば、従来のローラ構造を使用して、イン
ダクタと容器底部間の間隙へ金属薄板を通して亜鉛被覆
を施すことができる。
きる炉の別の例を図6に示す。ソレノイド322、ヨー
ク324、および、耐火スリーブ326は容器310の
底部近くにこの底部に軸を平行にして配置されている。
スリーブ326は例えば、図示するように容器の幅を貫
通する。したがって、ソレノイド322は複数の別々に
給電される巻線部へ分割する必要がある。被加熱液体が
熔融亜鉛であれば、従来のローラ構造を使用して、イン
ダクタと容器底部間の間隙へ金属薄板を通して亜鉛被覆
を施すことができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、電解液、
および、導電性液体を加熱するのに、誘導コイルを加熱
対象液に対して絶縁、かつ、耐腐食装備の上、浸漬ある
いは挿入し、磁界を加熱対象液体内に封じ込めるような
周波数で通電して渦電流加熱処理するので、エネルギー
損失の極めて少ない加熱が可能になる効果がある。
および、導電性液体を加熱するのに、誘導コイルを加熱
対象液に対して絶縁、かつ、耐腐食装備の上、浸漬ある
いは挿入し、磁界を加熱対象液体内に封じ込めるような
周波数で通電して渦電流加熱処理するので、エネルギー
損失の極めて少ない加熱が可能になる効果がある。
【図1】本発明の電解液加熱方法を適用した加熱装置の
第一の実施例の縦断面図である。
第一の実施例の縦断面図である。
【図2】本発明の電解液加熱装置の第2の実施例の縦断
面図である。
面図である。
【図3】図2に示す装置により加熱される液体中の磁束
線の分布を示す線図。
線の分布を示す線図。
【図4】本発明の導電性液体加熱炉の第1の実施例の縦
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明の導電性液体加熱炉の第2の実施例の縦
断面図である。
断面図である。
【図6】本発明の導電性液体加熱炉の第3の実施例の縦
断面図である。
断面図である。
10,110,210,310 円筒状容器 12,22,122,322 ソレノイド 14,114 交流発電機 24,124,324 ヨーク 26 容器チューブ 28 閉じた下端 32,34 リム 111 金属包囲体 113,213 蓋 117 注入スポート 119 ポンプ 126,226,326 耐火スリーブ
Claims (16)
- 【請求項1】 電解液から電気的に絶縁された誘導回路
(12;22)を含む少なくとも1つの加熱装置を前記
電解液中に浸漬し、 誘導回路へ交流電流を供給して、電解液内に渦電流を誘
起することを特徴とする電解液加熱方法。 - 【請求項2】 電解液を導電材でできた容器(10)内
に入れ、 加熱装置の外側から誘起される磁界を実質的に電解液内
に閉じ込めるように選定された周波数で前記誘導回路に
給電する請求項1記載の電解液加熱方法。 - 【請求項3】 加熱装置が誘導回路を冷却する手段を含
む請求項1もしくは2記載の電解液加熱方法。 - 【請求項4】 誘導回路がソレノイド(22)であり、
加熱装置はさらにソレノイドの内側で軸方向に延在する
軟磁性材でできたヨーク(24)を含み、ヨークはソレ
ノイドの少なくとも軸方向の一端に半径方向にソレノイ
ドの外側に向うリム(32,34)を有する請求項1乃
至3のいずれか1項に記載の電解液加熱方法。 - 【請求項5】 下端(28)が閉じた電気絶縁性の円筒
管(26)内に同軸に配置されたソレノイド(22)
と、 ソレノイドを交流電流源(14)に接続する端子と、 ソレノイドの内側を軸方向に延在する軟磁性材でできた
ヨーク(24)とを具備することを特徴とする電解液加
熱装置。 - 【請求項6】 前記ヨークが、前記円筒管26の下端に
隣接するその端部に、半径方向にソレノイドの外側に向
かうリム(32)を有する請求項5記載の電解液加熱装
置。 - 【請求項7】 ヨークが管(26)の下端とは反対の端
部に、半径方向にソレノイド(22)の外側に向かう、
もう1つのリム(34)を含む請求項6記載の電解液加
熱装置。 - 【請求項8】 ヨーク(24)に冷却流体を循環させる
軸方向孔(30)が空けられている請求項5乃至7のい
ずれか1項に記載の電解液加熱装置。 - 【請求項9】 導電性液体が容器(10;110;21
0;310))内に入れられ導電性液体から電気的に絶
縁され、 少なくとも1個のソレノイド(22;122;222;
322)を有し、 軟磁性材でできたヨーク(24;124;224;32
4)がソレノイドの内側を軸方向に延在しており、 ソレノイドには交流電流が供給されることを特徴とする
導電性液体加熱方法。 - 【請求項10】 前記導電性液体が非鉄熔融金属もしく
は非鉄熔融合金である請求項9記載の導電性液体加熱方
法。 - 【請求項11】 ヨーク(124;224;324)が
磁気金属薄板でできており、ソレノイドの給電周波数は
100Hzよりも高い請求項10記載の導電性液体加熱
方法。 - 【請求項12】 前記導電性液体が熔融ガラスである請
求項9記載の導電性液体加熱方法。 - 【請求項13】 ヨーク(124;224;324)が
フェライト系組成を有し、ソレノイドの給電周波数が1
0kHzよりも高い請求項12記載の導電性液体加熱方
法。 - 【請求項14】 導電性液体を保持する容器(10;1
10;210;310))と、 前記導電性液体から電気的に絶縁されて容器の内側を延
在するソレノイド(22;122;222;322)
と、 ソレノイドの内側を軸方向に延在するヨーク(24;1
24;224;324)と、 ソレノイドに接続された交流電流源(14;114)と
からなることを特徴とする導電性液体加熱炉。 - 【請求項15】 さらにソレノイドおよびヨークを冷却
する手段(119)を含む請求項14記載の導電性液体
加熱炉。 - 【請求項16】 ソレノイド(322)が容器(31
0)の底部近くに、その軸を前記底部に平行に、配置さ
れている請求項14もしくは15記載の導電性液体加熱
炉。
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