JPH08313455A - ひび割れの測定方法および測定用装置 - Google Patents

ひび割れの測定方法および測定用装置

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JPH08313455A
JPH08313455A JP14802995A JP14802995A JPH08313455A JP H08313455 A JPH08313455 A JP H08313455A JP 14802995 A JP14802995 A JP 14802995A JP 14802995 A JP14802995 A JP 14802995A JP H08313455 A JPH08313455 A JP H08313455A
Authority
JP
Japan
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sample
crack
fine powder
cracks
sucked
Prior art date
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Pending
Application number
JP14802995A
Other languages
English (en)
Inventor
Nozomi Nakanishi
望 中西
Yasuo Tanaka
康夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ひび割れの分布や形状等を短時間で測定できる
方法と装置を提供する。 【構成】試料8の一側8aを試料8と異なる色の微粉末
9により覆い、その試料8を他側8bから吸引すること
で試料8のひび割れに微粉末9を進入させる。その微粉
末9により可視化されたひび割れを測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば固形石鹸のひび
割れ検査に利用できるひび割れの測定方法と、その測定
用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば固形石鹸の成形時においては、微
小な割れ目や、材料相互間の粘着力の弱い部分であるズ
リ面が生じ、その微小な割れ目やズリ面が石鹸使用時の
ひび割れの原因となる。そのような微小な割れ目やズリ
面は目に見えないため、ひび割れとして可視化して分布
や形状等を測定し、予め設定した基準に従ってひび割れ
の程度を判定する検査を行なって品質を担保している。
【0003】従来、そのひび割れ検査のため、先ず、成
形された石鹸の表面から削り落とした偏平な試料を、一
定温度の水に一定時間(例えば25℃の水に3時間)浸
漬し、試料に生じている微小な割れ目やズリ面に毛管現
象により水を進入させ、その割れ目やズリ面に沿う部分
を溶かし、しかる後に一定時間(例えば24時間)かけ
て乾燥させていた。その乾燥により、微小な割れ目やズ
リ面は大きく開いてひび割れとして顕在化される。その
ひび割れの分布や形状等を目視観察により測定し、予め
設定した基準に従ってひび割れの程度を判定していた
(特開平4‐72400号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のひび割れの測定
方法は、煩雑で長時間を要する作業が必要で能率の悪い
ものであった。そこで本発明は、短時間でひび割れを測
定できる方法と、その測定用装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるひび割れの
測定方法は、試料の一側を試料と異なる色の微粉末によ
り覆い、その試料を他側から吸引することで試料のひび
割れに微粉末を進入させ、その微粉末により可視化され
たひび割れを測定することを特徴とする。本発明は、例
えば固形石鹸のひび割れを測定するのに適し、測定に用
いる試料は石鹸等を均一な厚さの偏平な薄片状としたも
のが好ましく、石鹸の場合は試料の厚さを0.5〜2.
0mmとするのが良い。また、微粉末としては粒径5μ
m程度以下の静電複写機用トナー粉を用いるのが好まし
い。
【0006】本発明によるひび割れの測定方法は、真空
ポンプと、この真空ポンプに接続される吸引部とを備
え、その吸引部は、微粉末により一側を覆われた試料の
他側に当接可能な支持部材を有し、その支持部材に、真
空ポンプの駆動により試料を他側から吸引できるように
空気流通孔が形成されている測定用装置を用いて実施で
きる。その支持部材は、試料の他側の全面に亘り分布す
る多数の空気流通孔を有する多孔板により構成するのが
好ましい。
【0007】
【発明の作用および効果】本発明により、微粉末により
一側を覆われた試料を他側から吸引すると、試料におけ
る微小な割れ目やズリ面に沿う部分は強度が小さいこと
から、吸引力により破壊されて一側から他側に貫通する
ひび割れとして顕在化される。そのひび割れにおいて一
側から他側に向かう空気の流れが生じ、その空気の流れ
により微粉末がひび割れに進入する。その微粉末の色は
試料と異なることからひび割れは可視化される。これに
より、ひび割れの分布や形状等を短時間で測定すること
ができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0009】図1に示すひび割れの測定用装置1は、真
空ポンプ2と、この真空ポンプ2に接続される吸引部3
とを備える。その真空ポンプ2としては到達真空度が3
0Torr以下であるものが好ましい。その吸引部3
は、上方開口の箱状ハウジング4と、このハウジング4
の上方開口を覆う板状の支持部材5とを有し、そのハウ
ジング4の内部は配管6を介し真空ポンプ2の吸気口2
aに接続される。その支持部材5は全面に亘る多数の空
気流通口5aを有する多孔プレートや焼結金網等により
構成できる。
【0010】上記測定用装置1により、例えば図2に示
すような固形石鹸7のひび割れを測定する場合、まず、
その固形石鹸7から偏平な薄片状の試料8を削り取って
前記支持部材5上に載置する。その試料8の寸法は特に
限定されるものではないが、薄過ぎると後述の吸引力に
より破断してしまい、厚過ぎると測定に要する時間が長
くなる。また、試料8の幅と長さが小さ過ぎると支持部
材5の空気流通口5aを全て覆うことができず、吸引力
が低下して測定に要する時間が長くなる。よって、その
試料8の厚さは均一とし、石鹸の場合は0.5〜2.0
mm程度とし、幅と長さは支持部材5の空気流通口5a
を全て覆うことができる寸法とするのが良い。
【0011】次に、試料8の一側8aを試料8と異なる
色の微粉末9により覆う。その微粉末9としては、粒径
5μm程度以下の静電複写機用トナー粉を用いるのが好
ましい。
【0012】次に、真空ポンプ2を駆動して図1におい
て矢印で示すようにハウジング4の内部から空気を吸引
して内圧を低下させ、支持部材5の空気流通口5aを介
して試料8を他側8bから吸引する。これにより、試料
8における微小な割れ目やズリ面に沿う部分は強度が小
さいことから、吸引力により破壊されて一側8aから他
側8bに貫通するひび割れとして顕在化される。そのひ
び割れにおいて一側8aから他側8bに向かう空気の流
れが生じ、その空気の流れにより微粉末9がひび割れに
進入する。
【0013】しかる後に、試料8の一側8a上の残留し
た微粉末9を除去する。これにより、そのひび割れに進
入した微粉末9の色は試料8と異なることから、例えば
図3に示すようにひび割れ10は可視化され、ひび割れ
10の分布や形状等を測定することができる。
【0014】上記構成によれば、試料8を従来のような
吸湿させた後に乾燥させるといった手間をかけることな
く、乾燥状態のままでひび割れ10を短時間で測定でき
るので、ひび割れの程度を迅速に判定でき、ひび割れ検
査を能率良く行なうことができる。
【0015】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。例えば、本発明を適用できる測定対象は石鹸に限定
されず、吸引によりひび割れにおいて空気の流れを生じ
させることができるものであれば適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のひび割れの測定用装置の断面
【図2】ひび割れ測定対象の石鹸の斜視図
【図3】試料におけるひび割れ状態の一例を示す図
【符号の説明】
1 ひび割れの測定用装置 2 真空ポンプ 3 吸引部 8 試料 9 微粉末 10 ひび割れ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の一側を試料と異なる色の微粉末に
    より覆い、その試料を他側から吸引することで試料のひ
    び割れに微粉末を進入させ、その微粉末により可視化さ
    れたひび割れを測定することを特徴とするひび割れの測
    定方法。
  2. 【請求項2】 真空ポンプと、この真空ポンプに接続さ
    れる吸引部とを備え、その吸引部は、微粉末により一側
    を覆われた試料の他側に当接可能な支持部材を有し、そ
    の支持部材に、真空ポンプの駆動により試料を他側から
    吸引できるように空気流通孔が形成されていることを特
    徴とするひび割れの測定用装置。
JP14802995A 1995-05-22 1995-05-22 ひび割れの測定方法および測定用装置 Pending JPH08313455A (ja)

Priority Applications (1)

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JP14802995A JPH08313455A (ja) 1995-05-22 1995-05-22 ひび割れの測定方法および測定用装置

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JP (1) JPH08313455A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002189001A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Kao Corp 半透明成形体の表面検査方法
CN102992087A (zh) * 2012-11-20 2013-03-27 北京华夏视科图像技术有限公司 印刷品展平装置和具有它的印刷品图像检测设备

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JP2002189001A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Kao Corp 半透明成形体の表面検査方法
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