JPH08307343A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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Publication number
JPH08307343A
JPH08307343A JP7113192A JP11319295A JPH08307343A JP H08307343 A JPH08307343 A JP H08307343A JP 7113192 A JP7113192 A JP 7113192A JP 11319295 A JP11319295 A JP 11319295A JP H08307343 A JPH08307343 A JP H08307343A
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JP
Japan
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data
control data
transmission
power control
amplitude
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Application number
JP7113192A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Kawahashi
明世志 川橋
Manabu Kawabe
学 川辺
Toshio Kato
俊雄 加藤
Takuro Sato
拓朗 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝送路の電力損失やノイズが増大しても、受
信電力を制御することができるようにする。 【構成】 電力制御データ生成部11は、受信電力に基
づいて、電力制御データPと振幅制御データzを生成
し、データ複合部14は、電力制御データPと、制御デ
ータSと、情報データIをある単位ごとに並べて時系列
データにまとめ、送信局識別コード乗積部16は、この
データに送信局識別コードを乗積し、伝送速度変換部1
7は、この乗積出力をある一定の伝送速度に変換し、拡
散変調部19は、この変換出力を拡散変調し、電力制御
データ振幅変換部20は、この拡散変調出力に含まれる
データPの振幅をデータzに基づいて制御し、ベースバ
ンドフィルタ21は、この振幅制御出力から所定の周波
数成分を抽出し、搬送波乗積変調部23は、この抽出出
力と搬送波を乗積し、アンテナ部24は、この乗積出力
を空中に輻射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、符号分割多
元接続(以下「CDMA」という。)方式の無線通信シ
ステムに設けられる無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パーソナル通信システム(PC
S)やディジタルセルラ通信システムなどの移動体通信
システムにおいては、多元接続方式として、CDMA方
式が採用されている。
【0003】このCDMA方式においては、通信方式と
して、スペクトル拡散通信方式(以下「SS方式」とい
う。)が用いられる。ここで、SS方式とは、送信デー
タをこのデータより周波数帯域の広い拡散コードを用い
て拡散し、これを一定の周波数帯域を有するベースバン
ドの送信信号として送信する通信方式である。
【0004】多元接続方式としてCDMA方式を採用す
る移動体通信システムにおいては、基地局の受信品質を
高めるために、各移動局からの受信電力を予め定めた一
定値に保つ必要がある。
【0005】この要求に応えるために、従来は、基地局
で、受信電力に基づいて、所定の周期で電力制御データ
を生成し、この電力制御データを移動局に送信し、移動
局で、この電力制御データに基づいて、送信電力を制御
することにより、基地局の受信電力を制御するようにな
っている。
【0006】このような構成によれば、基地局の受信電
力に基づいて、移動局の送信電力を制御することができ
るので、基地局の受信電力を一定に保つことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、電力制御データを予め定めた一定振幅で伝送するよ
うになっているため、伝送路の電力損失やノイズが増大
すると、電力制御データがノイズに埋もれ、移動局でこ
の電力制御データを受信することができなくなる場合が
ある。これにより、基地局の受信電力を制御することが
できなくなり、受信データに誤りが生じることがあると
いう問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、電力制御データと、制御データと、情
報データを複合し、この複合出力を速度変換し、この変
換出力を拡散変調し、この変調出力を無線周波数帯域で
送信する手段と、受信電力に基づいて、拡散変調出力に
含まれる電力制御データの振幅を制御する手段とを設け
るようにしたものである。
【0009】
【作用】上記構成においては、電力制御データと、制御
データと、情報データは複合された後、速度変換され
る。この速度変換出力は、拡散変調された後、無線周波
数帯域で送信される。
【0010】この一連の過程において、受信電力に基づ
いて、拡散変調出力に含まれる電力制御データの振幅が
制御される。これにより、伝送路の電力損失やノイズが
増大しても、通信相手に電力制御データを伝送すること
ができる。その結果、伝送路の電力損失やノイズが増大
しても、受信電力を制御することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明の実施
例を詳細に説明する。
【0012】[第1の実施例]まず、この発明の第1の
実施例を説明する。
【0013】[構成]図1は、この発明の第1の実施例
の構成を示すブロック図である。
【0014】なお、図には、この発明をCDMA方式の
移動体通信システムの基地局の無線通信装置に適用する
場合を代表として示す。また、図には、この発明を送信
局を1つしか持たない無線通信装置に適用する場合を代
表として示す。
【0015】図示の無線通信装置は、電力制御データ生
成部11と、信号制御データ生成部12と、情報データ
生成部13と、データ複合生成部14と、送信局識別コ
ード発生部15と、送信局識別コード乗積部16と、伝
送速度変換部17と、拡散コード発生部18と、拡散変
調部19と、電力制御データ振幅変換部20と、ベース
バンドフィルタ部21と、搬送波発生部22と、搬送波
乗積変調部23と、アンテナ部24を有する。
【0016】ここで、電力制御データ生成部11は、受
信電力を測定し、この測定結果に基づいて、電力制御デ
ータ(パワーコントロールビットデータ)Pと振幅制御
データzを生成する機能を有する。ここで、振幅制御デ
ータzとは、電力制御データPの振幅を制御するデータ
である。この振幅制御データzは1以上の値を持つ。
【0017】信号制御データ生成部12は、制御データ
(シグナリングチャネルデータ)Sを生成する機能を有
する。この制御データSとしては、例えば、呼制御デー
タ、無線制御データ、移動対制御データ、セキュリティ
用データ、認証データがある。
【0018】情報データ生成部13は、情報データIを
生成する機能を有する。この情報データIとしては、例
えば、符号化された音声データや画像データがある。こ
の場合、符号化の方式としては、適応的差動パルス符号
変調方式など種々様々な方式を用いることができる。
【0019】上述したデータP,S,Iは、−1と+1
で表される2値データである。このデータP,S,Iの
1フレーム分のデータ列は、例えば、次のように表すこ
とができる。
【0020】 電力制御データP:αk[1](t[1]) 制御データS :αk[2](t[2]) 情報データI :αk[3](t[3]) ここで、kは送信局の識別子を示す。このkは1〜Kの
値を有する。但し、この実施例のように、送信局が1つ
しかない場合は、このkは、例えば、1に設定される。
t(i)は各データP,S,Iのビット単位の時刻を示
す。この時刻t(i)は、1,2,…,T(i)で表さ
れる。iは、各データP,S,Iの識別子である。この
実施例の場合、データが3つしかないので、この識別子
iは、1,2,3で表される。
【0021】各データ列α1[i](t[i])は、次
式(1)で表される。
【0022】 αk[i](t[i]) ={ak[i](1),ak[i](2),ak[i](3),…, ak[i](t[i]),…,ak[i](T[i])} …(1) ここで、ak[i](t[i])は1ビット分のデータ
である。
【0023】データ複合生成部14は、上述した3つの
データP,S,Iをある単位ごとに並べることにより、
これら3つのデータP,S,Iが複合された時系列デー
タAk(t)を生成する機能を有する。
【0024】送信局識別コード発生部15は、送信局を
識別するための送信局識別コードbk(t)を発生する
機能を有する。この送信局識別コードbk(t)として
は、拡散コードが用いられる。
【0025】この拡散コードとしては、例えば、ウオル
シュ・アダマール(Walsh ・ Hadamard)コードのような
直交コードまたはPN(Pseudorandom Noise)コード、
ゴールド(Gold)コード、ビーシーエイチ(BCH)コ
ード、ブロックコード系列のような非直交コードが用い
られる。
【0026】送信局識別コード乗積部16は、時系列デ
ータAk(t)と送信局識別コードbk(t)を乗積す
ることにより、時系列データAk(t)に送信局識別コ
ードbk(t)を付加する機能を有する。
【0027】伝送速度変換部17は、この乗積により得
られた時系列データck(t)の伝送速度を予め定めた
一定速度に変換する機能を有する。
【0028】拡散コード発生部18は、この速度変換に
より得られた時系列データdk(υ)を拡散変調するた
めの拡散コードek(υ’)を発生する機能を有する。
この拡散コードek(υ’)としては、例えば、ウオル
シュ・アダマールコードのような直交コードまたはPN
コード、ゴールドコード、ビーシーエイチコード、ブロ
ックコード系列のような非直交コードが用いられる。
【0029】拡散変調部19は、時系列データdk
(υ)と拡散コードek(υ’)とを乗積することによ
り、時系列データdk(υ)を拡散コードek(υ’)
で拡散変調する機能を有する。
【0030】電力制御データ振幅変換部20は、この拡
散変調により得られたベースバンド信号fk(υ’)に
含まれる電力制御データPと振幅制御データzとを乗積
することにより、受信電力に基づいて、電力制御データ
Pの振幅を制御する機能を有する。
【0031】ベースバンドフィルタ部21は、この振幅
制御により得られたベースバンド信号fk’(υ’)か
ら伝送に最小限必要な周波数成分gk(υ’)を抽出す
る機能を有する。このベースバンドフィルタ部21は、
例えば、FIR(Finite Impulse Response )フィルタ
により構成されている。
【0032】搬送波発生部22は、この抽出により得ら
れた周波数成分gk(υ’)を無線周波数帯域に持ち上
げるための搬送波ψ(2πωcυ’)(ωcは中心周波
数)を発生する機能を有する。
【0033】搬送波乗積変調部113は、搬送波ψ(2
πωcυ’)を周波数成分gk(υ’)で変調すること
により、無線周波数帯域の送信信号sk(υ’)を生成
する機能を有する。
【0034】なお、変調方式としては、例えば、位相偏
移変調(以下、「PSK」という。)方式が用いられ
る。このPSK方式としては、2相PSK方式など種々
様々な方式を用いることができる。
【0035】アンテナ部24は、この送信信号sk
(υ’)を空間に輻射する機能を有する。以上が第1の
実施例の構成である。
【0036】[動作]上記構成において、動作を説明す
る。
【0037】(1)データP,S,Iの送信動作 まず、基地局におけるデータP,S,Iの送信動作を説
明する。
【0038】データ生成部11,12,13から出力さ
れるデータP,S,Iは、データ複合生成部14に供給
される。データ複合生成部14に供給されたデータP,
S,Iは順次ある単位ごとに並べられる。これにより、
これら3つのデータP,S,Iが複合された時系列デー
タAk(t)が生成される。
【0039】ここで、この複合処理の一例を説明する。
この処理においては、各データP,S,Iの1フレーム
分のデータ列αk[i](t[i])は、N(N=
{1,…,n,…,N})分割される。これにより、各
データP,S,Iごとに、N個の分割データ列が得られ
る。各分割データ列のデータ数は、T[i]/Nであ
る。
【0040】各データP,S,IのN個の分割データ列
は、それぞれP→S→Iの順に並べられる。これによ
り、1フレーム当り、N個のデータセットが形成され
る。
【0041】各データセットは、 Pの1つの分割データ列:ak[1](T[1]/N*(n−1)+1),… , ak[1](T[1]/N*n)と、 Cの1つの分割データ列:ak[2](T[2]/N*(n−1)+1),… , ak[2](T[2]/N*n)と、 Iの1つの分割データ列:ak[3](T[3]/N*(n−1)+1),… , ak[3](T[3]/N*n)と により構成される。
【0042】このようにして生成された1フレーム分の
時系列データAk(t)を次式(2)に示す。
【0043】 Ak(t)={ak[1](1),…,ak[1](T[1]/N),…, ak[3](1),…,ak[3](T[3]/N),…, ak[1](T[1]/N*(n−1)+1),…, ak[1](T[1]/N*n),…, ak[3](T[3]/N*(n−1)+1),…, ak[3](T[3]/N*n),…, ak[1](T[1]/N*(N−1)+1),…, ak[1](T[1]),…, ak[3](T[3]/N*(N−1)+1),…, ak[3](T[3])} …(2) この時系列データAk(t)は、送信局識別コード乗積
部16に供給され、送信局識別コード発生部15から供
給される送信局識別コードbk(t)と乗積される。こ
れにより、送信局識別コードbk(t)が付加された時
系列データck(t)が得られる。この時系列データc
k(t)は次式(3)で表される。
【0044】 ck(t)=Ak(t)・bk(t) …(3) この時系列データck(t)は、伝送速度変換部17に
供給され、伝送速度を予め定めた速度に変換される。こ
れにより、一定の周波数帯域を有するベースバンド信号
fk(υ’)に適合する時系列データdk(υ)が得ら
れる。この時系列データdk(υ)は、次式(4)で表
される。
【0045】 dk(υ)=ck(integer(υ/u)) …(4) ここで、時間変数υ,tの比は、υ:t=u:1で表さ
れる。但し、uはデータ伝送速度変換の比率を示す。ま
た、integer()は、()内の演算結果の整数値
を出力する関数である。
【0046】時系列データdk(υ)は、拡散変調部1
9に供給され、拡散コード発生部18から供給される拡
散コードek(υ’)と乗積される。これにより、時系
列データdk(υ)は拡散コードek(υ’)により拡
散変調される。この拡散変調により得られたベースバン
ド信号fk(υ’)は、次式(5)で表される。
【0047】 fk(υ’) =dk(integer(υ’/s))・ek(υ’) …(5) ここで、時間変数υ’,υの比は、υ’:υ=s:1で
表される。但し、sは拡散コードek(υ’)の拡散倍
数である。また、integer()は()内の演算結
果の整数値を出力する関数である。
【0048】ベースバンド信号fk(υ’)は、電力制
御データ振幅変換部20に供給され、電力制御データ生
成部11から供給される振幅制御データzと乗積され
る。この場合、振幅制御データzは、ベースバンド信号
fk(υ’)に含まれる電力制御データPとのみ乗積さ
れる。
【0049】これにより、電力制御データPの振幅が受
信電力に基づいて制御されたベースバンド信号fk’
(υ’)が得られる。このベースバンド信号fk’
(υ’)は、次式(6)で表される。
【0050】 fk’(υ’) ={z*fk[1](1),…,z*fk[1](Υ[1]/N),…, ,…,fk[3](1),…,fk[3](Υ[1]/N),…, z*fk[1](Υ[1]/N*(n−1)+1),…, z*fk[1](Υ[1]/N*n),…, ,…,fk[3](Υ[3]/N*(n−1)+1),…, fk[3](Υ[1]/N*n),…, z*fk[1](Υ[1]/N*(N−1)+1),…, z*fk[1](Υ[1]),…, ,…,fk[1](Υ[1]/N*(N−1)+1),…, fk[3](Υ[3]),…, …(6) ここで、fk[i](Υ[i])は拡散変調された送信
データαk[i](t[i])(P,S,I)である。
この場合、fk[1](Υ[1])が振幅を制御される
データ、すなわち、電力制御データPである。なお、時
刻Υ[i],t[i]の間には、Υ[i]:t[i]=
u*s:1の関係が成り立つ。
【0051】振幅制御処理を受けたベースバンド信号f
k’(υ’)は、ベースバンドフィルタ部21に供給さ
れ、伝送に最小限必要な周波数成分gk(υ’)を抽出
される。
【0052】この周波数成分gk(υ’)は、搬送波乗
積変調部23に供給され、搬送波発生部22から供給さ
れる搬送波ψ(2πωcυ’)と乗積される。これによ
り、次式(7)で表される無線周波数帯域の送信信号s
k(υ’)が得られる。
【0053】 sk(υ’)=gk(υ’)・ψ(2πωcυ’) …(7) この送信信号sk(υ’)は、アンテナ部24に供給さ
れ、空中に輻射される。以上が、データP,S,Iの送
信動作である。
【0054】(2)送信信号sk(υ’)の受信動作 次に、移動局における送信信号sk(υ’)の受信動作
を説明する。
【0055】アンテナ部24により空中に輻射された送
信信号sk(υ’)は、通信先の移動局の無線装置(図
示せず)のアンテナ部により受信される。この受信信号
は、基地局で使用された搬送波ψ(2πωcυ’)と同
じ搬送波を用いて周波数変換される。この変換出力は、
ロウパスフィルタを使って不要成分を除去される。これ
により、搬送波ψ(2πωcυ’)に乗せられていたベ
ースバンド帯域の信号Hk(υ’)が得られる。
【0056】この信号Hk(υ’)は、基地局で使用さ
れた拡散コードek(υ’)及び送信局識別コードbk
(υ’)をベースバンドフィルタと同等のサンプリング
値にオーバサンプリングしたもののコード積ek
(υ’)bk(υ’)と同期のとれたコードを使って相
関演算される。これにより、送信データP,S,Iの和
信号hkが得られる。この和信号hkは、次式(8)で
表される。この和信号hkが受信データとなる。
【0057】 hk=ΣHk(υ’)ek(υ’)bk(υ’) …(8) ここで、加算範囲はυ’=1〜u*sである。以上が送
信信号sk(υ’)の受信動作である。
【0058】なお、上記受信データhkは、信号Hk
(υ’)を拡散コードek(υ)と同等のサンプリング
値にダウンサンプリングすることにより信号Hk(υ)
を求め、この信号Hk(υ)と拡散コードek(υ)及
び送信局識別コードbk(υ)のコード積ek(υ)b
k(υ)とを相関演算することによっても求めることが
できる。
【0059】 hk=ΣHk(υ)ek(υ)bk(υ) …(9) ここで、加算範囲はυ=1〜uである。
【0060】(3)電力制御データPの振幅制御動作 次に、基地局における電力制御データPの振幅制御動作
を説明する。
【0061】電力制御データ生成部11から出力される
振幅制御データzは、受信電力が本来の値を有する場合
は1に設定され、本来の値より小さい場合は、1より大
きな値に設定される。これにより、電力制御データPの
振幅は、受信電力が本来の値を有する場合は、本来の値
に設定され、本来の値より小さい場合は、本来の値より
大きな値に設定される。
【0062】その結果、電力制御データPの振幅は、伝
送路の電力損失やノイズが大きくない場合は、本来の値
に設定され、これらが増大すると、本来の値より大きな
値に設定される。これにより、伝送路の電力損失やノイ
ズが増大しても、電力制御データPは確実に移動局に伝
送される。その結果、伝送路の電力損失やノイズが増大
しても、受信電力が一定となるように、この受信電力を
制御することができる。
【0063】なお、電力制御データPの振幅を制御する
方法としては、受信電力の変化に従って電力制御データ
Pの振幅を連続的に制御する方法を用いるようにしても
よいし、階段的に制御する方法を用いるようにしてもよ
い。階段的に制御する場合は、2段階で制御するように
してもよい。
【0064】また、連続的に制御する場合及び階段的に
制御する場合のいずれの場合であっても、受信電力の変
化に従って、線形的に制御する方法を用いるようにして
もよいし、非線形的に制御する方法を用いるようにして
もよい。以上が電力制御データPの振幅制御動作であ
る。
【0065】(4)送信電力の制御動作 次に、移動局における送信電力の制御動作を説明する。
【0066】移動局の無線通信装置は、電力制御データ
Pを受信すると、1つの閾値でその値を判定する。これ
により、電力制御データPは+1か−1かの2値で判定
される。電力制御データPが+1であれば、送信電力が
予め定めた一定量だけ増大させられる。これに対し、−
1であれば、一定量だけ減少させられる。
【0067】これにより、送信電力は、電力制御データ
Pが受信されるたびに、一定量ずつ増大あるいは減少さ
せられる。その結果、送信電力は、伝送路の電力損失や
ノイズに応じて制御される。以上が、送信電力の制御動
作である。
【0068】(5)具体例 次に、上述した動作を具体的な伝送速度等を使って説明
する。
【0069】電力制御データPの伝送速度としては、通
常、2kbps程度の速度が設定される。制御データS
の伝送速度としては、通常、2kbps,4kbps程
度の速度が設定される。情報データIの伝送速度として
は、通常、16kbps,32kbps,64kbps
程度の速度が設定される。
【0070】いま、各データP,S,Iの伝送速度をそ
れぞれ2kbps、4kbps、32kbpsとする。
データP,S,Iの各フレームのデータ列αk[i]
(t[i])は、上記のごとく、データ復合生成部14
に供給され、N分割される。これによって得られたN個
の分割データ列は、P→S→Iの順序で繰り返し並べら
れる。これにより、1フレーム当り、N個のデータセッ
トが得られる。
【0071】このデータセットは、Nとして、電力制御
データPの1フレーム分のビット数を設定すれば、1ビ
ット分の電力制御データPと、2ビット分の制御データ
S(1),S(2)と、16ビット分の情報データI
(1)〜I(16)で構成される。これを式で表すと、
次式(10)のようになる。
【0072】 Ak(t)={P・S(1)・S(2)・I(1)〜(16)}…(10) このデータ複合処理により、伝送速度が38kbpsの
時系列データAk(t)が得られる。
【0073】この時系列データAk(t)は、送信局識
別コード乗積部16で送信局識別コードb1(t)と乗
積された後、伝送速度変換部17で伝送速度を例えば2
倍に変換される。これにより、伝送速度が76kbps
の時系列データdk(υ)が得られる。
【0074】この変換は、シンボルの繰返しにより行わ
れる。これにより、次式(11)に示すように、1デー
タセット当り、2ビットの電力制御データP(1),P
(2)と、4ビットの制御データS(1)〜S(4)
と、32ビットの情報データI(1)〜(32)からな
る時系列データdk(υ)が得られる。
【0075】 dk(υ) ={P(1)・P(2)・S(1)・S(2)…S(4)・I(1)・I(2 ) …I(32)} …(11) なお、時系列データdk(υ)の伝送速度は、実際に
は、76kbpsではなく、64kbpsに設定され
る。これは、例えば、パンクチャ(puncture)によるデ
ータの間引きを行うことにより容易に実現することがで
きる。
【0076】この時系列データdk(υ)は拡散変調部
19で拡散変調される。これにより、周波数帯域が4M
Hz程度のベースバンド信号fk(υ’)が得られる。
このベースバンド信号fk(υ’)は、電力制御データ
振幅制御部21で電力制御データPの振幅を制御をされ
た後、ベースバンドフィルタ部20で伝送に必要な周波
数成分gk(υ’)を抽出される。
【0077】この周波数成分gk(υ’)は、搬送波乗
積変調部23で搬送波ψ(2πωcυ’)と乗積され
る。これにより、例えば、1.9GHz程度の無線周波
数帯域の送信信号sk(υ’)が得られる。この送信信
号sk(υ’)は、アンテナ部114に供給され、空中
に輻射される。以上が具体例である。
【0078】なお、以上の説明では、伝送速度変換部1
8の変換処理により得られた伝送速度が目的とする伝送
速度より大きくなる場合を説明したが、小さくなる場合
は、例えば、インターポーレーション(内挿)により、
目的の伝送速度を得るようにすればよい。
【0079】[効果]以上詳述したこの実施例によれ
ば、次のような効果が得られる。
【0080】(1)まず、この実施例によれば、受信電
力に基づいて、電力制御データPの振幅を制御するよう
にしたので、伝送路の電力損失やノイズが増大しても、
移動局に電力制御データPを確実に伝送することができ
る。これにより、伝送路の電力損失やノイズが増大して
も、基地局の受信電力を確実に制御することができる。
【0081】(2)また、この実施例によれば、ベース
バンド信号fk(υ’)に含まれる電力制御データPの
振幅を制御する場合、ベースバンド信号fk(υ’)を
ベースバンドフィルタ部21に供給する前に制御するよ
うにしたので、ベースバンドフィルタ部21が線形時不
変システムのフィルタであるならば、電力制御データP
の振幅値が任意の振幅値であったとしても、有効周波数
帯域に制限することが可能である。これにより、必要な
信号成分のみを伝送することが可能となる。
【0082】[第2実施例]次に、この発明の第2の実
施例を説明する。
【0083】[概要]先の実施例では、この発明を1個
(k=1)の送信局を有する基地局の無線通信装置に適
用する場合を説明した。これに対し、この実施例は、こ
の発明を複数(k=1〜K)の送信局を有する基地局の
無線通信装置に適用する場合を示すものである。
【0084】[構成]図2は、この実施例の構成を示す
ブロック図である。
【0085】図示の無線通信装置は、K個のデータ端末
装置31(1)〜31(K)と、K個のベースバンド信
号生成部32(1)〜31(K)と、1個の加算部33
と、1個のベースバンドフィルタ部34と、1個の搬送
波発生部35と、1個の搬送波乗積変調部36と、1個
のアンテナ部37を有する。
【0086】各データ端末装置31(k)は、例えば、
図1に示す電力制御データ生成部11と、信号制御デー
タ生成部12と、情報データ生成部13を有し、データ
P,S,Iの出力機能を有する。
【0087】各ベースバンド信号生成部32(k)は、
例えば、図1に示すデータ複合生成部14と、送信局識
別コード発生部15と、送信局識別コード乗積部16
と、伝送速度変換部17と、拡散コード発生部18と、
拡散変調部19と、電力制御データ振幅変換部20を有
し、データP,S,Iの複合機能、速度変換機能、拡散
変調機能等を有する。
【0088】加算部33は、各ベースバンド信号生成部
32(k)から出力されるベースバンド信号fk
(υ’)を加算する機能を有する。
【0089】ベースバンドフィルタ部34は、図1のベ
ースバンドフィルタ部21と同様に、加算部33の加算
出力から伝送に最小限必要な周波数成分G(υ’)を抽
出する機能を有する。
【0090】搬送波発生部35は、図1の搬送波発生部
22と同様に、周波数成分G(υ’)を無線帯域に変調
するための搬送波ψ(2πωcυ’)(ωcは中心周波
数)を発生する機能を有する。
【0091】搬送波乗積変調部113は、搬送波ψ(2
πωcυ’)と周波数成分G(υ’)とを乗積すること
により、無線周波数帯域の送信信号S(υ’)を生成す
る機能を有する。
【0092】アンテナ部24は、この送信信号S
(υ’)を空間に輻射する機能を有する。以上が第2の
実施例の構成である。
【0093】[動作]上記構成において、動作を説明す
る。
【0094】各データ端末装置31(k)(k=1〜
K)からは、データP,S,Iが出力される。このデー
タP,S,Iは、対応するベースバンド信号生成部32
(k)で、複合処理、速度変換処理、拡散変調処理等を
受けて、ベースバンド信号fk(υ’)に変換される。
【0095】各ベースバンド信号生成部32(k)から
出力されるベースバンド信号fk(υ’)は、加算部3
3で加算される。これにより、次式(12)で示される
加算信号F(υ’)が得られる。
【0096】 F(υ’)=Σfk(υ’) …(12) ここで、加算範囲はk=1〜Kである。
【0097】この加算信号F(υ’)は、ベースバンド
フィルタ部34に供給され、伝送に必要な周波数成分G
(υ’)を抽出される。この周波数成分G(υ’)は、
搬送波乗積変調部36に供給され、搬送波ψ(2πωc
υ’)と乗積される。これにより、例えば、1.9GH
z程度の無線周波数帯域の送信信号S(υ’)が得られ
る。この送信信号S(υ’)は、例えば、次式(13)
に示される。
【0098】 S(υ’)=G(υ’)・ψ(2πωcυ’) …(13) この送信信号S(υ’)は、アンテナ部37により、空
中に輻射される。これにより、各ベースバンド信号生成
部32(k)から出力されるベースバンド信号fk
(υ’)は、それぞれの通信先の移動局で受信される。
【0099】[効果]以上詳述したこの実施例において
も、先の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0100】[第3の実施例]次に、この発明の第3の
実施例を詳細に説明する。
【0101】[概要]先の第1,第2の実施例では、移
動局で情報データIの送信電力を制御する場合、電力制
御データPを受信するたびに一定量ずつ変化させる場合
を説明した。
【0102】しかしながら、このような構成では、伝送
路の電力損失やノイズが急激に増大した場合、この変化
に追従して送信電力を制御することができない。
【0103】そこで、この実施例は、基地局から移動局
に振幅制御データzを伝送するようにしたものである。
【0104】このような構成によれば、振幅制御データ
zに基づいて、電力制御データPの値を判定する閾値の
数を変更することにより、電力制御データPを多値で判
定することができる。したがって、この判定結果に基づ
いて、情報データIの送信電力を決定することにより、
伝送路の電力損失やノイズに応じた送信電力を即座に設
定することができる。これにより、伝送路の電力損失や
ノイズが急激に増大した場合でも、この変化に追従して
送信電力を制御することができる。
【0105】[構成]図3は、この実施例の構成を示す
ブロック図である。なお、図3は、この実施例を図1の
無線通信装置に適用した場合を代表として示す。したが
って、図3において、先の図1とほぼ同一機能を果たす
部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0106】図3において、図1と異なる点は、電力制
御データ生成部41の機能が図1の電力制御データ生成
部11の機能より多くなっている点と、制御データ複合
生成部42が新たに付加されている点にある。
【0107】以下、これを説明する。なお、以下の説明
では、電力制御データ生成部11は、情報データIの受
信電力に基づいて、振幅制御データzを階段的に切り替
えるものとする。
【0108】電力制御データ生成部41は、受信電力に
基づいて、電力制御データPと振幅制御データzを生成
する点では、図1の電力制御データ生成部11と同じで
ある。
【0109】異なる点は、振幅制御データzを電力制御
データ振幅変換部20だけでなく、制御データ複合生成
部42にも供給する点である。この場合、振幅制御デー
タzは、制御データ複合生成部42には、その切替え時
のみ与えられる。
【0110】これに対し、電力制御データ振幅変換部2
0には、常時、与えられる。但し、振幅制御データzの
値を切り替えた場合は、切替え後の振幅制御データzは
すぐには電力制御データ振幅変換部20に与えられず、
移動局からこの振幅制御データzの受信通知を受けたと
きはじめて与えられる。
【0111】制御データ複合生成部42は、振幅制御デ
ータzを受け取ると、これを信号制御データ生成部12
から出力される制御データSとを複合し、この複合デー
タCをデータ複合生成部14に供給する機能を有する。
以上が第3の実施例の構成である。
【0112】[動作]上記構成において、動作を説明す
る。
【0113】受信電力が変化し、振幅制御データzが切
り替えられると、この切替え後の振幅制御データzは、
まず、制御データ複合生成部42に供給される。このと
き、電力制御データ振幅変換部20には、切替え前の振
幅制御データzがそのまま供給される。
【0114】制御データ複合生成部42に供給された振
幅制御データzは、信号制御データ生成部12から出力
される制御データと複合される。この場合、振幅制御デ
ータzは、制御データSが存在する場合は、この制御デ
ータSと置換するようにして複合される。但し、制御デ
ータSが存在する場合は、これがなくなるのを待って複
合するようにしてもよい。
【0115】このようにして得られた複合データCは、
データ複合生成部14に供給される。これにより、振幅
制御データzは、先の第1の実施例と同じような処理を
経て移動局に送信される。
【0116】移動局の無線通信装置は、振幅制御データ
zを受信すると、その旨を基地局に通知する。この通知
は、制御データを使って行われる。この後、この無線通
信装置は、受信した振幅制御データzに基づいて、電力
制御データPの値を判定するための閾値の数を決定す
る。
【0117】基地局の無線通信装置は、移動局から振幅
制御データzの受信通知を受けると、電力制御データ振
幅変換部20に供給する振幅制御データzを新しいもの
に切り替える。これにより、電力制御データPの振幅が
新しい振幅制御データzにより決定される。
【0118】このような一連の動作において、移動局の
無線通信装置は、振幅制御データzが大きくなると、電
力制御データPの値を判定するための閾値の数を多くす
る。これにより、振幅制御データzが大きくなると、電
力制御データPの判定値が大きくなる。
【0119】また、この移動局の無線通信装置は、電力
制御データPの判定値に基づいて、送信電力の増幅度を
制御する。この場合、この増幅度は、電力制御データP
の判定値が大きくなると、大きくなるように制御され
る。
【0120】これにより、振幅制御データzが大きくな
ると、送信電力の増幅度が大きくなる。その結果、伝送
路の電力損失やノイズが急激に変動しても、これに追従
して受信電力を制御することができる。
【0121】[効果]以上詳述したこの実施例において
も、先の第1の実施例と同様の効果を得ることができる
とともに、さらに、次のような効果を得ることができ
る。
【0122】(1)まず、この実施例によれば、振幅制
御データzを移動局に送信するようにしたので、移動局
で、電力制御データPの値を判定する場合、多値で判定
するようにすることができる。これにより、伝送路の電
力損失やノイズに応じて、送信電力の増幅度を制御する
ことができるので、伝送路の電力損失やノイズが急激に
変動した場合でも、これに追従して受信電力を制御する
ことができる。
【0123】(2)また、この実施例によれば、振幅制
御データzを送信する場合、制御データSと複合して送
信するようにしたので、情報データIや電力制御データ
Pの送信に影響を与えることなく、振幅制御データzを
送信することができる。これにより、情報データIの欠
落や電力制御の寸断を招くことなく、振幅制御データz
を送信することができる。
【0124】(3)また、この実施例によれば、移動局
から振幅制御データzの受信通知を受けてから電力制御
データ振幅変換部20に供給する振幅制御データzを切
り替えるようにしたので、振幅制御データzの切替え時
に、基地局側の動作と移動局側の動作の同期をとること
ができる。
【0125】[その他の実施例]以上、この発明の3つ
の実施例を説明したが、この発明は、上述したような実
施例に限定されるものではない。
【0126】(1)例えば、先の実施例では、電力制御
データPの振幅を制御する場合、ベースバンドフィルタ
部21の入力段で制御する場合を説明した。しかし、こ
の発明は、ベースバンドフィルタ部21の入力段より前
で制御するものであれば、どの段階で制御するようにし
てもよい。
【0127】(2)また、先の実施例では、この発明を
同期信号(パイロット信号)の送信機能を有しない無線
通信装置に適用する場合を説明した。しかし、この発明
は、この機能を有する無線通信装置にも適用することが
できる。この場合、同期信号は、例えば、振幅制御が終
了したベースバンド信号fk’(υ’)に加えればよ
い。このような構成によれば、同期信号を使って受信電
力を測定することができるので、受信電力を容易に、か
つ、正確に測定することができる。
【0128】(3)また、先の実施例では、この発明を
インターリーブ機能を有しない無線通信装置に適用する
場合を説明した。しかし、この発明は、この機能を有す
る無線通信装置にも適用することができる。この場合、
各データP,S,Iはインターリーブ処理を受けてから
データ複合生成部に供給される。このような構成によれ
ば、伝送誤りに対する信頼性を向上させることができ
る。
【0129】(4)また、先の実施例では、この発明を
基地局の無線通信装置に適用する場合を説明した。しか
し、この発明は、移動局の無線通信装置にも適用するこ
とができる。
【0130】(5)また、先の実施例では、この発明を
CDMA方式の無線通信システムにおける無線通信装置
に適用する場合を説明した。しかし、この発明は、通信
方式として、スペクトル拡散通信方式を採用する1:1
無線通信システムにおける無線通信装置にも適用するこ
とができる。
【0131】(6)このほかにも、この発明は、その要
旨を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿
論である。
【0132】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
受信電力に基づいて、電力制御データの振幅を制御する
ようにしたので、伝送路の電力損失やノイズが増大して
も、電力制御データを確実に通信先に伝送することがで
きる。これにより、伝送路の電力損失やノイズが増大し
ても、受信電力を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図2】この発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図3】この発明の第3の実施例の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
11,41…電力制御データ生成部 12…信号制御データ生成部 13…情報データ生成部 14…データ複合生成部 15…送信局識別コード発生部 16…送信局識別コード乗積部 17…伝送速度変換部 18…拡散コード発生部 19…拡散変調部 20…電力制御データ振幅変換部 21,34…ベースバンドフィルタ部 22,35…搬送波発生部 23,36…搬送波乗積変調部 24,37…アンテナ部 31(1)〜31(K)…データ端末装置 32(1)〜32(K)…ベースバンド信号生成部 33…加算部 42…制御データ複合生成部
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 拓朗 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信側で、受信電力に基づいて電力制御
    データを生成し、この電力制御データを送信側に送信
    し、この送信側で、受信した電力制御データに基づい
    て、送信電力を制御することにより、受信側の受信電力
    を制御する符号分割多元接続方式の無線通信システムに
    設けられる無線通信装置において、 情報データと、制御データと、電力制御データをある単
    位ごとに並べることにより、これら3つのデータが複合
    された時系列データを生成するデータ複合手段と、 このデータ複合手段により生成された時系列データに送
    信局識別コードを乗積する送信局識別コード乗積手段
    と、 この送信局識別コード乗積手段により送信局識別コード
    が乗積された時系列データの伝送速度を所定の速度に変
    換する速度変換手段と、 この速度変換手段により伝送速度を変換された時系列デ
    ータを拡散コードを用いて拡散変調する拡散変調手段
    と、 この拡散変調手段の拡散変調出力から伝送に必要な周波
    数成分を抽出する周波数成分抽出手段と、 この周波数成分抽出手段により抽出された周波数成分と
    搬送波を乗積することにより無線周波数帯域の送信信号
    を生成する送信信号生成手段と、 この送信信号生成手段により生成された送信信号を送信
    する送信手段と、 前記受信電力に基づいて、前記拡散変調手段の拡散変調
    出力に含まれる前記電力制御データの振幅を制御する振
    幅制御手段とを備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】 受信側で、受信電力に基づいて電力制御
    データを生成し、この電力制御データを送信側に送信
    し、この送信側で、受信した電力制御データに基づい
    て、送信電力を制御することにより、受信側の受信電力
    を制御する符号分割多元接続方式の無線通信システムに
    設けられ、かつ、複数の送信局が設定された無線通信装
    置において、 各送信局ごとに設けられ、ベースバンド信号を生成する
    複数のベースバンド信号生成手段と、 この複数のベースバンド信号生成手段により生成された
    ベースバンド信号を加算する加算手段と、 この加算手段の加算出力から伝送に必要な周波数成分を
    抽出する周波数成分抽出手段と、 この周波数成分抽出手段により抽出された周波数成分と
    搬送波を乗積することにより、無線周波数帯域の送信信
    号を生成する送信信号生成手段と、 この送信信号生成手段により生成された送信信号を送信
    する送信手段とを備え、 前記ベースバンド信号生成手段は、 情報データと、制御データと、電力制御データをある単
    位ごとに並べることにより、これら3つのデータが複合
    された時系列データを生成するデータ複合手段と、 このデータ複合手段により生成された時系列データに送
    信局識別コードを乗積する送信局識別コード乗積手段
    と、 この送信局識別コード乗積手段により送信局識別コード
    が乗積された時系列データの伝送速度を所定の速度に変
    換する速度変換手段と、 この速度変換手段により伝送速度を変換された時系列デ
    ータを拡散コードを用いて拡散変調する拡散変調手段
    と、 前記受信電力に基づいて、前記拡散変調手段の拡散変調
    出力に含まれる前記電力制御データの振幅を制御する振
    幅制御手段とを備えたことを特徴とする無線通信装置。
  3. 【請求項3】 受信側で、受信電力に基づいて電力制御
    データを生成し、この電力制御データを送信側に送信
    し、この送信側で、受信した電力制御データに基づい
    て、送信電力を制御することにより、受信側の受信電力
    を制御するスペクトル拡散通信方式の無線通信システム
    に設けられる無線通信装置において、 情報データと、制御データと、電力制御データをある単
    位ごとに並べることにより、これら3つのデータが複合
    された時系列データを生成するデータ複合手段と、 このデータ複合手段から出力される時系列データの伝送
    速度を所定の速度に変換する速度変換手段と、 この速度変換手段により伝送速度を変換された時系列デ
    ータを拡散コードを用いて拡散変調する拡散変調手段
    と、 この拡散変調手段の拡散変調出力から伝送に必要な周波
    数成分を抽出する周波数成分抽出手段と、 この周波数成分抽出手段により抽出された周波数成分と
    搬送波を乗積することにより、無線周波数帯域の送信信
    号を生成する送信信号生成手段と、 この送信信号生成手段により生成された送信信号を送信
    する送信手段と、 前記受信電力に基づいて、前記拡散変調手段の変調出力
    に含まれる前記電力制御データの振幅を制御する振幅制
    御手段とを備えたことを特徴とする無線通信装置。
  4. 【請求項4】 前記電力制御データの振幅を制御するた
    めの振幅制御データを前記制御データに複合して前記デ
    ータ複合手段に供給する制御データ複合手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1,2または3記載の無線通信装
    置。
  5. 【請求項5】 前記振幅制御手段は、前記周波数成分抽
    出手段の入力側で前記電力制御データの振幅を制御する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1または
    3記載の無線通信装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001001607A1 (fr) * 1999-06-23 2001-01-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Controleur de puissance d'emission

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001001607A1 (fr) * 1999-06-23 2001-01-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Controleur de puissance d'emission

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