JPH0830639B2 - 流体分配装置、流体供給方法及び直交流冷却塔 - Google Patents

流体分配装置、流体供給方法及び直交流冷却塔

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JPH0830639B2
JPH0830639B2 JP4193640A JP19364092A JPH0830639B2 JP H0830639 B2 JPH0830639 B2 JP H0830639B2 JP 4193640 A JP4193640 A JP 4193640A JP 19364092 A JP19364092 A JP 19364092A JP H0830639 B2 JPH0830639 B2 JP H0830639B2
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F25/00Component parts of trickle coolers
    • F28F25/02Component parts of trickle coolers for distributing, circulating, and accumulating liquid
    • F28F25/04Distributing or accumulator troughs

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改良された流体分配シス
テムに関連する。特に本発明は非対称的に供給された流
体分配装置内の分配パンに均一な流体圧力を与え、直交
流蒸発水冷却塔の分野に重要な応用が期待される流体分
配装置、流体供給方法及び直交流冷却塔に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】蒸発水冷却塔は業界で公知である。大気
中に熱を放出する形式の冷却塔は長年使用されている。
蒸発水冷却塔は種々の型式、例えば逆流強制通風型、逆
流誘導通風型、直交流強制通風型、直交流誘導通風型、
双曲線型がある。蒸発水冷却塔は種々の分野に使用され
ている。例えばこの種の冷却塔は食品処理工業、製紙工
業及び化学品製造工業等で冷却水の供給に使用される。
大型コンクリート製の双曲線型冷却塔は電気施設で運転
される発電所への冷却水の供給に使用される。冷却塔に
対する非常に広い応用分野は快適な冷房、即ち空気調節
装置である。この種の装置では蒸発冷却装置は、冷凍装
置の凝縮作用に要求される冷却水の供給に使用される。
直交流蒸発冷却塔は快適な冷房又は工業的冷却装置のい
ずれにも使用できよう。直交流冷却塔は通常、複数の充
填シートを一括して冷却塔構造体で支持する熱伝達表面
を含む。水は充填シートを通して重力で流体分配装置か
ら下方に分配され、充填シートに拡大して水の表面積を
最大にする。水が充填シートを流下すると、空気が水流
と90゜の方向に送られる。空気が水と接触すると、水
の移動と熱移動が同時に起こり、水の一部は空気中に蒸
発する。水の蒸発に要するエネルギは、蒸発しない水の
顕熱から供給される。従って冷却塔内に残る非蒸発水の
温度は低下して冷却が行なわれる。冷却塔内に残る冷却
された水は、通常冷却塔底部に配置される冷水溜めに捕
集される。冷水溜めから水はポンプで熱源に戻され、こ
こで大気中に放出すべき余分の廃熱を吸収する。水を蒸
発すべき空気は冷却塔から排出される。直交流冷却塔の
配水装置の設計は最大動作効率に対して重要である。こ
の配水装置の目的は、冷却すべき温水を下方の熱移動面
に対して均一に分配することにある。熱移動面に対して
水を不均一に分配すると、熱移動に必要な有効な空気に
対する水の界面面積が減少する。冷却すべき温水の激し
い不均一分配は、熱伝達媒体を通る空気流が阻害され、
空気は水と共に過剰となると同時に、空気は水の少ない
熱伝達媒体区域に流れる。直交流冷却塔に使用される流
体分配装置は一般に重力供給式である。この種の流体分
配装置は、通常上方に配置される熱伝達媒体の上部に広
がる水溜め即ちパンを含む。水のノズル又はオリフィス
は水溜めの底部に規則正しく配列される。流体分配装置
は通常、上方から受取った水を水溜め内のノズルに分配
する。ノズルは水溜めの底部を通して送られた水を水滴
として分配し、この水滴を熱伝達媒体の上部に均一に分
配する。ノズルを通る水の量はノズルの大きさと型式及
びノズル上方の水の圧力によって変わる。設計と製造の
容易性のため、所定の水溜めに対してノズルは一種類の
大きさと型式であることが望ましい。その結果、水溜め
中の種々のノズルを通る水流の速度に影響する主な変数
はノズルの上方の水圧である。従ってノズル上方の水圧
が水溜め全体で等しいことが均一な配水にとつて重要で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】大きい容積を有する代
表的な直交流冷却塔では、水溜め内に均一な水圧を得る
ことは困難であることが多い。一般に、冷却すべき温水
は水溜めの上方中心位置に配置された単一のパイプで供
給される。多くの場合、パイプは2.4〜3.6m(8〜
12フィート)の長さがある。その結果、水は供給パイ
プから最も遠いノズルに達するまでには水溜め内で少な
くとも1.2〜1.8m(4〜6フィート)移動しなけれ
ばならない。更に複雑な問題は、単一の水溜め内の流速
が1137〜7580リットル/分(300〜2000
gpm)以上である事実である。平均的大きさの水溜め
中では、前記流速はかなりの乱流を発生し、水溜め内に
均一な水圧を達成することが困難である。更に、水の流
速が最高レベルに達すると、水溜めの中心から遠い縁部
に移動する水の速度は非常に早くなる。この速度は、流
入パイプに近いノズルの上部を横切る水の「ずれ」を生
じ、この区域のノズルを通して水が下方に旋回できな
い。このような状態では、充分な水圧が存在してもノズ
ルを通る水量は低下する。直交流冷却塔内で均一な水分
配を促進する種々の方法が利用されてきた。一つの方法
は拡配箱を使用する方法である。温水供給用パイプは水
溜めの上方中心に配置された拡配箱の上部に接続され
る。拡配箱は全体として温水供給パイプよりも大きい断
面積を有する複数の開口部を底部に有する。従って拡配
箱内の水の速度は供給パイプ内の水の速度よりも小さ
い。拡配箱は、一般に内部に複数のそらせ板を有し、水
溜め内で垂直下方に向ける代わりに、拡配箱の底部から
流出する水を水溜めの縁部に向けて一定角度傾斜して流
動させる。中心の頭上位置に配置された供給パイプから
送水される水溜めを有する冷却塔に均一な水分配を与え
る他の方法は、米国特許第4,579,692号の明細書
に記載されている。この特許に記載された流体分配装置
は、分配パン内に配置された蒸留室及び樋を使用する。
樋の縦軸は水溜めの縦軸と一致する。蒸留室の一端は温
水供給パイプに連結され、他端は樋の中心に連結され、
それぞれ水溜めの中心から一縁部に達する2つの部分に
樋を分割する。供給パイプから送られる温水は蒸留室に
流れ、次に樋に流れ込む。温水が樋に流入すると、温水
は逆方向に流動する2つの同じ流れに分割される。水が
樋を流下すると、樋の両側から水溜めに溢れ、水溜め全
長にわたって均一な水分配が得られる。別の直交流冷却
塔では、冷却すべき温水は分配パンの後側に配置された
樋を使用して分配パンに供給され、この樋の縦方向の長
さは分配パンの縦軸に平行である。上記の場合には、温
水は上方から樋の中心に供給される。前記装置の1例で
は、樋は樋の前側中心から樋の端部に向けて下方に傾斜
するそらせ板を含む。そらせ板は、ノズルが配置された
分配パンの一部に隣接する樋の側辺の底部の開口部の上
方に配置される。水は樋内を流下し、その一部は傾斜し
たそらせ板によって樋の端部に向けられる。水は2つの
垂直堰部によってノズルに向けて曲げられ、垂直堰部は
樋の中心に、分配パン内の樋の縦軸に直角に配置されか
つ樋の下方から分配パン内に延び出す。水は樋のノズル
隣接辺に流出し、樋に平行かつ樋と、ノズルを有する水
溜めの一部との間に配置された傾斜樋上を流動する。小
型の直交流冷却塔に使用される別の装置では、冷却すべ
き温水は分配水溜めの上方に配置された樋に水溜めの上
方から供給される。温水は温水供給パイプの直下に配置
された偏向用山形材によって樋の何れか一方の側部に偏
向される。温水は樋の縁部に流れ、樋の後側隅部かつ底
部に配置された2つの開口部を流下し、次に樋の下側か
ら、流量制限用ノズルを含む分配パンに流入する。上記
の方法は、冷却すべき温水が水溜めの上方かつ中心から
供給される場合には、分配用水溜めに水を均一に分配す
るのに有効に使用されるが、幾つかの理由で温水が下方
から供給することが有利な場合がある。例えば、底部供
給分配装置は、水を水溜めより上方のレベルまで上昇さ
せる必要がないため、上部供給分配装置よりもポンプエ
ネルギが小さくてすむ。底部供給分配装置を利用する冷
却塔は建設費が安く、上部供給分配装置に必然的に必要
な見苦しいパイプ構造体を省略でき、スマートな外観が
得られる点で有利である。底部供給型の分配装置では、
水溜めの下方の熱伝達面の存在−これは水分配の観点で
は好適であるが−のため、配水水溜めの中央に温水供給
パイプを配置することは実際的ではない。また多くの直
交流冷却塔ではファンを設ける分配水溜めの後内側に温
水供給パイプを配置することは実際的ではない。従っ
て、冷却塔の全体の大きさをあまり増大せずに、同時に
冷却塔の審美的外観を保持したまま、底部供給分配装置
に流体を供給できる位置は、分配パンの一つの後側隅部
の非対称位置から分配装置に流体を供給することであ
る。供給点が分配パンの一隅部にある底部供給分配装置
では、供給点から最も遠いノズルまでの水溜め内の距離
は、中心に配置された頭上装置の2倍以上である。従っ
て流動区域の単位面積当りの水量は約2倍になり、水溜
め内で乱流が起こる可能性も増大する。一隅部から分配
水を水溜めに給水する一つの方法は、有孔部が水溜めの
中心となるように水溜めの内側に有孔パイプを配置する
ものである。実際には水は水溜めの中心にパイプで送ら
れ、有孔部の孔を通して分配される。この方法は比較的
低い冷却塔では良好に分配されるが、代表的な直交流冷
却塔等の高い冷却塔では、分配パイプの大きさが水溜め
に適合する大型が必要である。そこで、この発明は熱移
動面に対して流体を均一に移動できる流体分配装置、流
体供給方法及び直交流冷却塔を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明による流体分配
装置は、包囲体(52)と、包囲体(52)内に配置された
熱伝達媒体(56)と、包囲体(52)の上部に取り付けら
れたファン(60)と、底部(40)、前側面(42)、後側
面(44)及び第1の端部(46)及び第2の端部(48)を
有しかつ熱伝達媒体(56)の上方に配置されたパン槽を
形成する分配パン(16)と、分配パン(16)の底部(4
0)に配置されかつ分配パン(16)から熱伝達媒体(5
6)に流体を供給する流動制限用の噴出口(38)とを備
え、供給パイプ(20)で受け取られる温度から低下した
温度の熱交換用冷却流体を生ずる冷却塔に使用する。こ
の流体分配装置は、接続ポート(36)と共に流体の通路
を形成する上部(22)、側面(24)及び底部(26)を備
え、縦軸とほぼ平行な流体排出用の開口部(28)が底部
(26)に形成された流体移送用通路(14)と、第1の開
口部(18)及び第2の開口部(19)を有する入口チャン
バ(12)とを含む。第1の開口部(18)及び第2の開口
部(19)の一方は供給パイプ(20)に接続されかつ冷却
流体を入口チャンバ(12)に送り、入口チャンバ(12)
は第1の端部(46)及び第2の端部(48)の一方に隣接
してかつ後側面(44)に沿って配置される。流体移送用
通路(14)は、入口チャンバ(12)からの流体を流体移
送用通路(14)に供給する第1の開口部(18)及び第2
の開口部(19)の他方に接続された接続ポート(36)と
共に後側面(44)で分配パン(16)に搭載される。流体
移送用通路(14)は流体排出用の開口部(28)を通じて
分配パン(16)に均一に流体を分配して噴出口(38)に
ほぼ均等な静圧ヘッドを付与する。流体排出用の開口部
(28)は後側面(44)に隣接して配置される。分配パン
(16)は流体移送用通路(14)の縦軸とほぼ平行な縦軸
を有する。底部(26)は分配パン(16)の底部(40)か
ら間隔をあけて配置される。第1の開口部(18)及び第
2の開口部(19)の一方は第1の断面積部を有し、第1
の開口部(18)及び第2の開口部(19)の他方は第1の
断面積部より大きな第2の断面積部を有する。入口チャ
ンバ(12)は入口側部(12a)及びほぼ水平な入口底部
(12b)とを有し、第1の開口部(18)及び第2の開口
部(19)の一方(18)は入口底部(12b)に形成されか
つ供給パイプ(20)に接続される。入口側部(12a)
は、第1の開口部(18)及び第2の開口部(19)の他方
(19)と共に入口底部(12b)に対してほぼ垂直に設け
られ、第1の開口部(18)及び第2の開口部(19)の他
方(19)は接続ポート(36)に連結され、入口チャンバ
(12)は供給パイプ(20)に対してほぼ直角の流体移送
用通路(14)に供給パイプ(20)からの流体を供給す
る。流体移送用通路(14)の底部(26)の下方で、縦軸
が流体移送用通路(14)の縦軸と平行になるように分配
パン(16)の底部(40)に固着された堰部(30)を含
み、堰部(30)は流体移送用通路(14)の縦軸に対して
ほぼ直角に底部(26)に沿いかつ分配パン(16)の全長
とほぼ同じ長さで延び出す。また、複数のそらせ板(3
4)が設けられ、分配パン(16)の底部(40)と後側面
(44)は互いに交差して、交差部に隅部(44a)を形成
する。分配パン(16)に搭載されたそらせ板(34)は隅
部(44a)で前側面(42)に向かって後側面(44)から
延びる。そらせ板(34)は第1の端部(46)及び第2の
端部(48)から後側面(44)に沿って間隔をあけ、そら
せ板(34)は開口部(29)から底部(40)の噴出口(3
8)に向かう方向に流体を偏向する。本発明による流体
供給方法は、縦軸、底部(26)、第1の端部(46)及び
第2の端部(48)及び底部(26)に形成された流体排出
用の開口部(28)を有する流体移送用通路(14)と、複
数の重力供給式の噴出口(38)を備えた底部(40)を有
する分配パン(16)とを備えた流体分配装置(10)を有
する冷却塔−熱交換装置を使用して、流体を入口チャン
バ(12)、分配パン(16)及び流体移送用通路(14)に
供給する。この流体供給方法は、入口チャンバ(12)と
流体移送用通路(14)とを第1の端部(46)及び第2の
端部(48)の一方(48)に連結し、流体分散装置(10)
の入口チャンバ(12)に熱交換装置からほぼ垂直方向に
冷却流体を連絡する過程と、入口チャンバ(12)内の流
体の流れの方向をほぼ90度の角度で偏向して流体移送
用通路(14)に向かってほぼ水平方向に向ける過程と、
垂直方向の流体の流速を入口チャンバ(12)内の水平方
向において低速に低下させる過程と、ほぼ水平方向の入
口チャンバ(12)から流体移送用通路(14)内の流体を
流体移送用通路(14)の縦軸に沿って通過させ、流体移
送用通路(14)内の流体の少なくとも一部を流体排出用
の開口部(28)を通じて分配パン(16)に向ける過程
と、分配パン(16)内の流体の流れの方向を流体移送用
通路(14)の軸に対してほぼ直角に偏向して複数の重力
供給式の噴出口(38)に対してほぼ均一に流体を供給す
る過程とを含む。この流体供給方法は、底部(26)の流
体排出用の開口部(28)から分配パン(16)の底部(4
0)に流体を排出する過程、堰部(30)を分配パン(1
6)の底部(40)に搭載する過程と、流体排出用の開口
部(28)及び流体移送用通路(14)の端部から分配パン
(16)の底部(40)の堰部(30)上に流体を供給して分
配パン(16)の底部(40)で均一な流れによって均一な
流体分散を行う過程とを含んでもよい。本発明による直
交流冷却塔は、空気入口(54)、空気出口(58)を有す
る包囲体(52)と、包囲体(52)内に収容されかつ熱伝
達面を有する熱伝達媒体(56)と、包囲体(52)を通じ
て空気を移動して、空気入口(54)から熱伝達媒体(5
6)の熱伝達面を横切って空気出口(58)から空気を排
出するファン(60)と、包囲体(52)の底部に設けられ
かつ熱伝達媒体(56)の熱伝達面を横切って流れる冷却
された水を捕集する溜め(68)と、熱伝達媒体(56)の
熱伝達面の上部に配置されかつ熱伝達媒体(56)に均一
に水を分配する流体分配装置(70)とを備えている。流
体分配装置(70)は、後側面(73)、第1の端部、第2
の端部及び底部(82)を有しかつパン槽を形成する分配
パン(71)と、底部及びこの底部に長さ方向に形成され
た開口部(84)を有しかつ分配パン(71)内の流体を後
側面(73)に隣接する底部(82)の上方に移動する流体
移送用通路(72)と、後側面(73)及び第1の端部、第
2の端部に配置されかつ分配パン(71)と流体移送用通
路(72)とに接続された入口チャンバ(74)と、包囲体
(52)に設けられかつ包囲体(52)及び包囲体(52)の
頂部にほぼ垂直に延びる供給パイプ(76)とを備えてい
る。開口部(84)は後側面(73)に隣接して底部(82)
に配置されかつ流体移送用通路(72)から分配パン(7
1)に流体を通過させ、供給パイプ(76)は入口チャン
バ(74)に接続されて水を入口チャンバ(74)、流体移
送用通路(72)、後側面(73)及び一端で分配パン(7
1)に供給する。底部(82)に配置されかつ分配パン(7
1)から熱伝達媒体(56)に流体を伝達する複数の流動
制限用の噴出口(80)が設けられる。流体移送用通路
(72)の底部(82)、分配パン(71)の底部及び後側面
(73)は協力して開口部(84)から流れる水の通路を流
体移送用通路(72)の下方に形成して噴出口(80)に水
を供給する。冷却塔は外縁を有し、空気出口(58)は環
状の外周部を有する。分配パン(71)は平面的に見て矩
形に形成され、後側面(73)は空気出口(58)の環状の
外周部に隣接する中心部を有する。後側面(73)、空気
出口(58)及び冷却塔(50)の縁部は協力して入口チャ
ンバ(74)を支持する。
【0005】
【作用】本発明の流体分配装置(10、70)は、重力供給
式の流動制限ノズル又はオリフィスによって構成される
流動制限用の噴出口(38、80)を含む分配パン(16、7
1)に均一に流体を分配する底部供給型の流体分配装置
である。直交流冷却塔に使用すると、本発明による流体
分配装置(10、70)は頭上に配管される温水パイプを省
略できるから、必要なポンプエネルギを減少し、優れた
外観の直交流冷却塔(50)が得られかつ下方の熱伝達媒
体(56)の表面に均一に水を分配することができる。本
発明の流体分配装置(10、70)は、分配パン(16、7
1)、入口チャンバ(12、74)及び流体移送用通路(樋
状通路)(14、72)を含む。分配パン(16、71)は底部
(40)と4側面(42、44、46、48)を有する代表的形状
である。噴出口(38、80)は分配パン(16、71)の底部
(40、82)内に配置される。流動指向用そらせ板(34)
は、分配パン(16、71)の底部(40)と後側壁(44)で
形成される分配パン(16、71)の隅部(44a)に配置さ
れる。直交流冷却塔(50)に使用する場合、分配パン
(16、71)は、熱伝達媒体(56)が噴出口(38、80)の
直下になるように直交流冷却塔(50)内に配置できる。
本発明の入口チャンバ(12、74)は分配パン(16、71)
の後側隅部(44a)に隣接して配置される。入口チャン
バ(12、74)は、流体分配装置(10、70)の下方から立
上がる流体供給パイプ(20、76)に連結するため、底部
に水平に向く第1の開口部(18)を有する。また、入口
チャンバ(12、74)は分配パン(16、71)に連結されて
流体を入口チャンバ(12、74)から流出させる側面に垂
直に向く流体排出用の開口部(28、84)を有する。開口
部(18、28、84)以外、入口チャンバ(12、74)は全側
面が完全に閉鎖されて内部に流体が流動する。流体移送
用通路(14、72)は分配パン(16、71)の内側かつ後側
縁に沿って配置される。流体移送用通路(14、72)は分
配パン(16、71)の全長に延びるから、分配パン(16、
71)の縦軸と流体移送用通路(14、72)の縦軸は平行で
ある。流体移送用通路(14、72)は上部(22)、側面
(24)、部分的底部(26)及びそらせ板(34)を有す
る。流体移送用通路(14、72)の底部(26、82)と分配
パン(16、71)の底部(40)との間に流体流動の空間を
形成して、流体移送用通路(14、72)は分配パン(16、
71)の上方に設けられる。流体移送用通路(14、72)の
全長にわたり延び出す開口部又は隙間(29)が流体移送
用通路(14、72)の底部(26)に形成される。この隙間
(29)は分配パン(16、71)の後側面(44、73)又は噴
出口(38、80)から最も遠い側面に隣接する流体移送用
通路(14、72)の底部(26、82)の側面に配置される。
流体移送用通路(14、72)の全長にわたり延び出す堰部
(30)は流体移送用通路(14、72)の下方で分配パン
(16、71)内に配置される。動作の際は、分配すべき流
体は供給パイプ(20、78)から入口チャンバ(12、74)
の底部に送られる。流体は入口チャンバ(12、74)内を
流れ、入口チャンバ(12、74)の断面流動面積が増加す
るにつれて入口チャンバ(12、74)内で減速し、入口チ
ャンバ(12、74)を流出後、分配パン(16、71)に流入
する。分配パン(16、71)に流入する際、一部の流体は
流体移送用通路(14、72)の底部(26、82)の流体排出
用の開口部(28、84)を流下し、大部分の流体は流体移
送用通路(14、72)に流入する。一度流体移送用通路
(14、72)に入ると、流体の一部は流体移送用通路(1
4、72)の底部(26、82)の流体排出用の開口部(28、8
4)を流下し、残りの流体は更に流体移送用通路(14、7
2)を流下する。流体移送用通路(14、72)の底部(2
6、82)の流体排出用の開口部(28、84)を通る流下過
程は流体移送用通路(14、72)の全長で継続する。一度
流体が流体移送用通路(14、72)の底部(26、82)を通
過すると、方向を変えて流体移送用通路(14、72)の下
方に流れ、堰部(30)を越え、噴出口(38、80)が配置
された分配パン(16、71)の一部に流入する。かくて、
分配パン(16、71)全体に均一な水圧が得られ、流体は
流体分配装置(10、70)の下方に均一に分配される。こ
のように、分配パン(16、71)の縦方向全体にかつ分配
パン(16、71)の縦軸に対して横方向に流体を供給し、
流体移送用通路(14、72)から最も遠い噴出口(38、8
0)までの流体供給点の距離を最小限度に短縮できる。
流体移送用通路(14、72)によりその長さ方向に流体を
均一に流すと共に、第1の開口部(18)、第2の開口部
(19)及び流体排出用の開口部(28、80)により流体の
速度ヘッドを均一な圧力ヘッドに変換して各噴出口(3
8、80)から熱伝達媒体(56)上に均一に流体を噴出す
ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明による流体分配装置、流体供給
方法及び直交流冷却塔の実施例を図1〜図5について従
来の直交流冷却塔を示す図6と共に説明する。図1及び
図2は本発明による流体分配装置10を示す。図1は流
体分配装置10の断面図、図2は流体分配装置10の平
面図である。これらの図面では、同一部品には同一の参
照数字を使用する。図1に示すように、流体分配装置1
0は入口側部12a及び入口底部12bをを備えた入口
チャンバ12、流体移送用通路14、及び分配パン16
で構成される。全側面が包囲された入口チャンバ12の
入口側部12aは、第1の開口部18が形成された入口
底部12bに対してほぼ垂直に設けられる。しかし入口
チャンバ12は第1の開口部18を有し、供給パイプ2
0から流体は入口チャンバ12に流入し、入口チャンバ
12は第2の開口部19を有し、流体は入口チャンバ1
2から流体移送用通路14に流入できる。第2の開口部
19は通常、高さ約12.7cm(5インチ)長さ91.
4cm(36インチ)の矩形である。第1の開口部18
は円形で通常その直径は15.2〜30.5cm(6〜1
2インチ)である。従って第2の開口部19の流動断面
面積は第1の開口部18よりも大きいから、第2の開口
部19を通って入口チャンバ12から流出する流体の速
度は、第1の開口部18を通ってチャンバ12に流入す
る流体よりも小さい。
【0007】入口チャンバ12は好適にはポリエチレン
又はポリプロピレン等のプラスチック材料から一体部品
としてモールド成形で作られる。しかし入口チャンバ1
2は他の材料で作ることも可能で、複数の異なる構成要
素の組立品として設計することもできる。
【0008】入口チャンバ12は分配パン16に接続ポ
ート36で連結され、図2に示すように分配パン16の
一端部に配置される。分配パン16内には上部22、側
部24及び底部26で構成される流体移送用通路14が
配置される。底部26は流体移送用通路14の全長に設
けられた開口部28を有し、入口チャンバ12に隣接し
て流体移送用通路14の側面に配置される。開口部28
は通常、5〜10cm(2〜4インチ)の幅を有する。
流体移送用通路14は通常、亜鉛メッキ鋼材で作られる
が、ガラス繊維強化ポリエステル、木材又はプラスチッ
ク材料等の他の材料で作ってもよい。流体移送用通路1
4の通常の断面の大きさは高さ約17.8〜30.5cm
(7〜12インチ)で幅約20.3〜40.6cm(8〜
16インチ)である。この程度の流体移送用通路14の
長さは流体移送用通路14を使用する分配パン16の長
さにほぼ等しい約180〜600cm(6〜20フィー
ト)である。
【0009】流体移送用通路14は、この縦軸を分配パ
ン16の縦軸に平行にして分配パン16の後側部44に
隣接して配置される。流体移送用通路14は分配パン1
6の底部40の上方に設けられ、隙間29が流体移送用
通路14の底部26と分配パン16の底部40との間に
形成される。
【0010】分配パン16は、図2に示すように、底部
40、前側部42、後側部44及び第1の端部46と第
2の端部48で構成される。ノズル又はオリフィスによ
り構成される流体制限用の噴出口38は底部40に設け
られ、流体を分配パン16から底部40に流動させる。
流体制限用の噴出口38は通常重力流動式で、ノズルを
通る流動は、ノズルの型式、ノズル開口部の大きさ、圧
力又は流体制限用の噴出口38の上方の流体の高さによ
って変わる。設計と製造を簡単にするため流体制限用の
噴出口38は全部、同一型式と同一開口部にするとよ
い。その結果、分配パン16から均一の流体分配を得る
ため、同じ流体圧力が流体溜め全体に得られることが重
要である。
【0011】分配パン16は通常、亜鉛メッキ鋼材で作
られるが、ガラス繊維強化ポリエステル、木材又は他の
プラスチックなども使用できる。分配パン16は通常、
深さ約15.2〜35.6cm(6〜14インチ)幅約6
0〜150cm(2〜5フィート)で長さは約180〜
600cm(6〜20フィート)である。
【0012】分配パン16は、流体移送用通路14の下
方の空間29内で底部40に固着された堰部30を含
む。通常、縦軸が分配パン16の軸線と平行になるよう
に、堰部30は分配パン16の全長にわたり延びて配置
される。堰部30は通常、分配パン16の後側部44か
ら約10.2〜17.8cm(4〜7インチ)離れた位置
に配置される。堰部30の目的は隙間29を通る流体の
運動を減速しかつ均一にして、流体制限用の噴出口38
を含む分配パン16の隙間29に均一な流体分配を与え
ることである。堰部30は通常垂直方向に配置される
が、場合によっては垂直から0゜〜60゜の角度傾斜し
て配置してもよい。
【0013】分配パン16は、底部40と後側側面44
とで形成されるパン16の隅部44aで分配パン16に
固着される4つの流動指向用のそらせ板34を有する。
そらせ板34は通常、僅か10数cmの長さと2.5〜
7.6cm(1〜3インチ)の高さを有する。図2は、
そらせ板34が配置される分配パン16の縦軸に沿う位
置を示す。図示のように、入口チャンバ12に最も近い
そらせ板34は、入口チャンバ12が流体移送用通路1
4に連結される縁部14aから僅かにずれて配置され
る。残りの3つのそらせ板34は、一般に入口チャンバ
12に最も近いそらせ板34の位置と分配パン16の第
1の端部46との間で相互に等距離離して配置される。
【0014】そらせ板34の目的は、流体移送用通路1
4の底部26の開口部28を通して流下する流体を分配
パン16に指向することである。そらせ板34は特に高
速の流体流動の場合に必要である。高速の流体は流体移
送用通路14の底部26を高速度で流下するから、流体
移送用通路14の縦方向にかなりの高速ベクトルで開口
部28に流下する。そらせ板34は再び流体の方向を変
え、流動制限用の噴出口38を含む分配パン16の一部
に向けて流体を90゜旋回する。
【0015】再び図1に戻り、本発明の動作を高速流体
流動の場合について説明する。流体は第1の開口部18
を通る供給パイプ(揚水管)20を経て入口チャンバ1
2に供給される。入口チャンバ12に流入するとき、流
体はほぼ垂直方向からほぼ水平方向に90°角度を変え
る。高速流動では入口チャンバ12は流体で充満する。
流体は第2の開口部19を通って入口チャンバ12から
流出し、流体の大部分は流体移送用通路14に流入し、
流体移送用通路14は分配パン16内に配置されると共
に、小量の流体は開口部28から直接分配パン16内に
流入する。流体移送用通路14に流入すると、流体は、
入口チャンバ12内の傾斜する方向から流体移送用通路
14の縦軸に平行な方向に再び方向を変えて流動する。
再び高速流動の流体で流体移送用通路14は完全に充満
する。流体が流体移送用通路14を流下すると、流体の
一部は流体移送用通路14の全長にわたって開口部28
から絶えず流下すると同時に、残りの流体は底部パネル
26上を通り流体移送用通路14で送られる。
【0016】開口部28を通過後、流体の流動方向は分
配パン16の後側面44との接触で反転され、分配パン
16の底部40との接触でほぼ水平方向に変えられ、更
にそらせ板34によって分配パン16の横軸に平行に変
えられるから、流体は流体移送用通路14の下方を流動
する。流体移送用通路14の下方を流動間、流動は堰部
30に衝突し、堰部30は流体流動を制限しかつ平均化
する。堰部30を通過後、流体は流体移送用通路14の
下方の流動を継続し、流動制限用の噴出口38を含む分
配パン16の一部に流入する。
【0017】流体分配装置10の上記の動作のため、分
配パン16の隅部44aでの流体の受取り及び縦軸に沿
う流体移送用通路14による移送と分配によって、分配
パン16全体に均一な流体レベル(水位)が得られる。
事実上、流体は分配パン16の縦方向全体に、分配パン
16の縦軸に横の方向に供給され、流体移送用通路14
から最も遠い噴出口38までの流体供給点の距離を最小
限度に短縮できる。また、分配パン16に対する有効な
流体供給点である隙間29は流体の水位より下方に配置
されるから、分配パン16への流体の流入は、隙間29
により制限されかつ分配パン16内の流体によって減速
され、分配パン16内の乱流発生は防止される。
【0018】低速流動の場合の本発明による流体分配装
置の動作を図3について説明する。図3に使用する参照
数字は、同じ構成要素については図1と図2と同一の数
字を使用する。
【0019】高速流動の場合と同様に、流体は第1の開
口部18を経て供給パイプ20から入口チャンバ12に
流入する。入口チャンバ12に流入すると、流体の流動
方向は垂直から水平に変わり、第2の開口部19に向っ
て流れる。第2の開口部19を通る流体の流速は、第2
の開口部19の増加した断面積のため第1の開口部18
を通る流速よりも低い。
【0020】入口チャンバ12を出ると、流体は分配パ
ン16に流入し、流体の一部は開口部28を流下し、流
体の大部分は流体移送用通路14に流入する。流体移送
用通路14は流入すると、流体移送用通路14の底部2
6は流体移送用通路14を流体が縦方向に流下するよう
に動作する。しかし流体が流体移送用通路14を流下す
る際、流体の一部は開口部28に流下する。この流下は
流体移送用通路14の全長にわたって連続的に起こるた
め、流体移送用通路14全体で均一な水の流下が起こ
る。
【0021】低速流動の場合には、入口チャンバ12と
流体移送用通路14には高速流動の場合のような完全な
流体充填は起こらないことに注意されたい。事実、低速
流動の場合の代表的な流体断面を図3の21で示す。
【0022】開口部28に流入後、流体は底部40とそ
らせ板34によって流体移送用通路14の底部26に向
けられる。低速流動の場合には、開口部28を流下する
流体の縦方向の速度ベクトルは大きくないから、分配パ
ン16内に均一な流体圧力を与えるためそらせ板34は
必要ではない。しかし、そらせ板34の存在は均一な分
配を妨害しないから、この存在は流体分配装置に流体の
広い流動速度で良好に動作する融通性を与える。
【0023】流体移送用通路14の底部26の下方を通
過中に、流体は堰部30を越えて流動し、堰部30は流
体流動を均一化し、次に流体は流動制限用の噴出口38
を含む分配パン16の一部に向けて流れる。流体は分配
パン16内の流体レベル(水位)より下方のレベルで分
配パン16の一部に流入する。
【0024】直交流冷却塔内の熱伝達媒体に冷却すべき
温水を分配させる場合に本発明による流体分配装置を使
用できる。図4は、本発明の流体分配装置を利用する直
交流冷却塔50の立面断面図を示す。直交流冷却塔50
は冷却水捕集溜め68と熱伝達媒体56が収容される包
囲体52を含む。熱伝達媒体56は通常、複数のシート
を束にして構成され包囲体52の側面で支持される。
【0025】包囲体52は、直交流冷却塔50の両側面
に2つの空気入口54を有する。直交流冷却塔50の動
作間に熱伝達媒体56を通して流下する水が外側にはね
出すことを防止する入口ルーパ55が空気入口54に配
置される。
【0026】包囲体52は、通常、包囲体52の上部中
心に設けられる空気入口58を含む。空気入口58内に
は、通常、軸流ファンであるファン60が配置される。
ファン60は通常、直径が約1.8〜4.8m(6〜16
フィート)である。ファン60は軸62に固着され、モ
ータ66でベルトと滑車を経て駆動される。ベルトと滑
車の代りに歯車駆動装置も使用できよう。
【0027】包囲体52の上部には本発明の流体分配装
置70がそれぞれ熱伝達媒体56の上方に配置される。
前記のように、流体分配装置70は分配パン71、流体
移送用通路72、及び入口チャンバ74を含む。分配パ
ン71の底部には等間隔の流体制限用オリフィスを構成
する噴出口80が設けられる。
【0028】入口チャンバ74は分配パン71の後縁か
つ隅部73aに配置される。入口チャンバ74の位置を
明示するため空気出口58とファン60の1側面を断面
図で示す。入口チャンバ74は底部が直交流冷却塔50
の内部を上方に伸びる供給パイプ78に接続される。入
口チャンバ74の出口は分配パン71の後側面73に接
続される。流体移送用通路72の軸線が分配パン71の
軸線と平行になるように、流体移送用通路72が分配パ
ン71の後側内部に配置される。
【0029】流体移送用通路72は底部82を有し、更
に分配パン71の後側に隣接し、底部82の側部の開口
部84を有する。開口部84は流体移送用通路72及び
分配パン71の全長にわたり延び出す。分配パン71
は、流体移送用通路72の下方にあり分配パン71のほ
ぼ全長にわたり延び出す堰部75を有する。
【0030】図5は直交流冷却塔50の平面図を示す。
図5に使用する参照数字は図4の構成要素の参照数字と
同一である。図5に示すように直交流冷却塔50は包囲
体52、2つの空気入口54及びファン60を含む。分
配パン71、流体移送用通路72及び入口チャンバ74
を有する流体分配装置70が包囲体52の両側に配置さ
れる。複数の流体制限用ノズルである噴出口80は分配
パン71の底部に部分的に図示する均一間隔パターンで
配置される。
【0031】供給パイプ76は入口チャンバ74の底部
に接続され、チャンバ74は分配パン71に接続され
る。入口チャンバ74は分配パン71の後側の一隅部
(44a)に接続されることに注意されたい。分配パン7
1の内側にその後側に沿って流体移送用通路72が配置
される。流体移送用通路72の底部の開口部84は分配
パン71の後側に隣接して設けられる。分配パン71
は、分配パン71の底部と後縁で形成される隅部73a
に配置される複数の流動指向用のそらせ板88を有す
る。前記のように、入口チャンバ74に最も近いそらせ
板88が入口チャンバ74と分配パン71との連結部か
ら僅かにずれ位置に配置され、残りのそらせ板88は分
配パン71の縁部に対して等距離離れた位置にくるよう
に、分配パン71の長手方向に配置される。
【0032】参考のための図6は、従来の直交流冷却塔
に使用される代表的上部供給流体分配装置を示す。従来
の流体分配装置100は分配パン102、流体移送用通
路104及び供給パイプ116を含む。流体移送用通路
104は更に、流体移送用通路104の両縁の中心から
傾斜する傾斜そらせ板106を含む。傾斜そらせ板10
6は分配パン102に隣接した流体移送用通路104の
側面内部の開口部118の上方に配置される。分配パン
102は更に流動ノズル112、傾斜堰部110及び2
つの垂直堰部108と109を含む。供給パイプ116
は流体移送用通路104の中心上部から流体移送用通路
104に流体を供給することに注意されたい。これは本
発明の流体分配装置と根本的に異なる点で、本発明では
流体分配装置に下方から、かつ1側面からのみ又は非対
称的に流体が供給される。
【0033】図5に戻り、本発明の流体分配装置では、
直交流冷却塔50の全長を長くすることなく、流体分配
装置の下方から流体を供給することに注意されたい。入
口チャンバ74を分配パン71の一端に配置することに
より、空気出口58を分配パン71の縦方向中心部近く
に維持して、直交流冷却塔50の全体の長さを最小にす
ることが可能である。
【0034】流体底部供給流体分配装置に適用した本発
明を説明したが、本発明は、流体が上部かつ分配パンの
一隅部から供給される流体上部供給装置にも応用できる
と考えられる。上記説明は本発明を明瞭かつ完全に説明
するものであるが、本発明の精神の範囲内で種々の変更
が可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明による流体分配装置、流体供給方
法及び直交流冷却塔では、流体が流体移送用通路を流れ
る時、流体の一部は流体移送用通路の開口部を通して分
配パンに流下するため乱流の起こらない均一な流体流動
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 分配パン、流体移送用通路、入口チャンバ及
び供給パイプを示す高速流体流動で動作する本発明の流
体分配装置の断面図
【図2】 本発明の流体分配装置の平面図
【図3】 低速の流体流動で動作する流体分配装置の別
の断面図
【図4】 本発明の流体分配装置を使用する直交流冷却
塔の側面断面図
【図5】 図4の直交流冷却塔の平面図
【図6】 直交流冷却塔に使用された従来の水分配装置
の斜視図
【符号の説明】
10...流体分配装置、 12、74...入口チャ
ンバ、 12a...入口側部、 12b...入口底
部、 14、72...流体移送用通路、 16、7
1...分配パン、 18...第1の開口部、 1
9...第2の開口部、 20、78...供給パイ
プ、 22...上部、 24...一側部、2
6...底部、 28...開口部、 30...堰
部、 34、88...そらせ板、 36...接続ポ
ート、 38、80...噴出口、 40、82...
底部、 42...前側面、 44...後側面、 4
4a...隅部、 46...第1の端部、 4
8...第2の端部、 52...包囲体、54...
空気入口、 56...熱伝達媒体、 58...空気
出口、 60...ファン、 68...溜め、

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包囲体(52)と、包囲体(52)内に配置
    された熱伝達媒体(56)と、包囲体(52)の上部に取り
    付けられたファン(60)と、底部(40)、前側面(4
    2)、後側面(44)及び第1の端部(46)及び第2の端
    部(48)を有しかつ熱伝達媒体(56)の上方に配置され
    たパン槽を形成する分配パン(16)と、分配パン(16)
    の底部(40)に配置されかつ分配パン(16)から熱伝達
    媒体(56)に流体を供給する流動制限用の噴出口(38)
    とを備え、供給パイプ(20)で受け取られる温度から低
    下した温度の熱交換用冷却流体を生ずる冷却塔に使用す
    る流体分配装置において、 接続ポート(36)と共に流体の通路を形成する上部(2
    2)、側面(24)及び底部(26)を備え、縦軸とほぼ平
    行な流体排出用の開口部(28)が底部(26)に形成され
    た流体移送用通路(14)と、 第1の開口部(18)及び第2の開口部(19)を有する入
    口チャンバ(12)とを含み、 第1の開口部(18)及び第2の開口部(19)の一方は供
    給パイプ(20)に接続されかつ冷却流体を入口チャンバ
    (12)に送り、入口チャンバ(12)は第1の端部(46)
    及び第2の端部(48)の一方に隣接してかつ後側面(4
    4)に沿って配置され、 流体移送用通路(14)は、入口チャンバ(12)からの流
    体を流体移送用通路(14)に供給する第1の開口部(1
    8)及び第2の開口部(19)の他方に接続された接続ポ
    ート(36)と共に後側面(44)で分配パン(16)に搭載
    され、流体移送用通路(14)は流体排出用の開口部(2
    8)を通じて分配パン(16)に均一に流体を分配して噴
    出口(38)にほぼ均等な静圧ヘッドを付与することを特
    徴とする流体分配装置。
  2. 【請求項2】 流体排出用の開口部(28)は後側面(4
    4)に隣接して配置される請求項1に記載の流体分配装
    置。
  3. 【請求項3】 分配パン(16)は流体移送用通路(14)
    の縦軸とほぼ平行な縦軸を有する請求項1に記載の流体
    分配装置。
  4. 【請求項4】 底部(26)は分配パン(16)の底部(4
    0)から間隔をあけて配置された請求項3に記載の流体
    分配装置。
  5. 【請求項5】 第1の開口部(18)及び第2の開口部
    (19)の一方は第1の断面積部を有し、第1の開口部
    (18)及び第2の開口部(19)の他方は第1の断面積部
    より大きな第2の断面積部を有する請求項1に記載の流
    体分配装置。
  6. 【請求項6】 入口チャンバ(12)は入口側部(12a)
    及びほぼ水平な入口底部(12b)とを有し、第1の開口
    部(18)及び第2の開口部(19)の一方(18)は入口底
    部(12b)に形成されかつ供給パイプ(20)に接続さ
    れ、 入口側部(12a)は、第1の開口部(18)及び第2の開
    口部(19)の他方(19)と共に入口底部(12b)に対し
    てほぼ垂直に設けられ、第1の開口部(18)及び第2の
    開口部(19)の他方(19)は接続ポート(36)に連結さ
    れ、入口チャンバ(12)は供給パイプ(20)に対してほ
    ぼ直角の流体移送用通路(14)に供給パイプ(20)から
    の流体を供給する請求項5に記載の流体分配装置。
  7. 【請求項7】 流体移送用通路(14)の底部(26)の下
    方で、縦軸が流体移送用通路(14)の縦軸と平行になる
    ように分配パン(16)の底部(40)に固着された堰部
    (30)を含み、堰部(30)は流体移送用通路(14)の縦
    軸に対してほぼ直角に底部(26)に沿いかつ分配パン
    (16)の全長とほぼ同じ長さで延び出す請求項6に記載
    の流体分配装置。
  8. 【請求項8】 複数のそらせ板(34)を備え、 分配パン(16)の底部(40)と後側面(44)は互いに交
    差して、交差部に隅部(44a)を形成し、 分配パン(16)に搭載されたそらせ板(34)は隅部(44
    a)で前側面(42)に向かって後側面(44)から延び、 そらせ板(34)は第1の端部(46)及び第2の端部(4
    8)から後側面(44)に沿って間隔をあけ、そらせ板(3
    4)は開口部(29)から底部(40)の噴出口(38)に向
    かう方向に流体を偏向する請求項7に記載の流体分配装
    置。
  9. 【請求項9】 縦軸、底部(26)、第1の端部(46)及
    び第2の端部(48)及び底部(26)に形成された流体排
    出用の開口部(28)を有する流体移送用通路(14)と、
    複数の重力供給式の噴出口(38)を備えた底部(40)を
    有する分配パン(16)とを備えた流体分配装置(10)を
    有する冷却塔−熱交換装置を使用して、流体を入口チャ
    ンバ(12)、分配パン(16)及び流体移送用通路(14)
    に供給する方法において、 入口チャンバ(12)と流体移送用通路(14)とを第1の
    端部(46)及び第2の端部(48)の一方(48)に連結
    し、流体分散装置(10)の入口チャンバ(12)に熱交換
    装置からほぼ垂直方向に冷却流体を連絡する過程と、 入口チャンバ(12)内の流体の流れの方向をほぼ90度
    の角度で偏向して流体移送用通路(14)に向かってほぼ
    水平方向に向ける過程と、 垂直方向の流体の流速を入口チャンバ(12)内の水平方
    向において低速に低下させる過程と、 ほぼ水平方向の入口チャンバ(12)から流体移送用通路
    (14)内の流体を流体移送用通路(14)の縦軸に沿って
    通過させ、流体移送用通路(14)内の流体の少なくとも
    一部を流体排出用の開口部(28)を通じて分配パン(1
    6)に向ける過程と、 分配パン(16)内の流体の流れの方向を流体移送用通路
    (14)の軸に対してほぼ直角に偏向して複数の重力供給
    式の噴出口(38)に対してほぼ均一に流体を供給する過
    程とを含むことを特徴とする流体供給方法。
  10. 【請求項10】 底部(26)の流体排出用の開口部(2
    8)から分配パン(16)の底部(40)に流体を排出する
    過程を含む請求項9に記載の流体供給方法。
  11. 【請求項11】 堰部(30)を分配パン(16)の底部
    (40)に搭載する過程と、 流体排出用の開口部(28)及び流体移送用通路(14)の
    端部から分配パン(16)の底部(40)の堰部(30)上に
    流体を供給して分配パン(16)の底部(40)で均一な流
    れによって均一な流体分散を行う過程を含む請求項10
    に記載の流体供給方法。
  12. 【請求項12】 空気入口(54)、空気出口(58)を有
    する包囲体(52)と、 包囲体(52)内に収容されかつ熱伝達面を有する熱伝達
    媒体(56)と、 包囲体(52)を通じて空気を移動して、空気入口(54)
    から熱伝達媒体(56)の熱伝達面を横切って空気出口
    (58)から空気を排出するファン(60)と、 包囲体(52)の底部に設けられかつ熱伝達媒体(56)の
    熱伝達面を横切って流れる冷却された水を捕集する溜め
    (68)と、 熱伝達媒体(56)の熱伝達面の上部に配置されかつ熱伝
    達媒体(56)に均一に水を分配する流体分配装置(70)
    とを備えた直交流冷却塔において、 流体分配装置(70)は、 後側面(73)、第1の端部、第2の端部及び底部(82)
    を有しかつパン槽を形成する分配パン(71)と、 底部及びこの底部に長さ方向に形成された開口部(84)
    を有しかつ分配パン(71)内の流体を後側面(73)に隣
    接する底部(82)の上方に移動する流体移送用通路(7
    2)と、 後側面(73)及び第1の端部、第2の端部に配置されか
    つ分配パン(71)と流体移送用通路(72)とに接続され
    た入口チャンバ(74)と、 包囲体(52)に設けられかつ包囲体(52)及び包囲体
    (52)の頂部にほぼ垂直に延びる供給パイプ(76)とを
    備え、 開口部(84)は後側面(73)に隣接して底部(82)に配
    置されかつ流体移送用通路(72)から分配パン(71)に
    流体を通過させ、供給パイプ(76)は入口チャンバ(7
    4)に接続されて水を入口チャンバ(74)、流体移送用
    通路(72)、後側面(73)及び一端で分配パン(71)に
    供給することを特徴とする直交流冷却塔。
  13. 【請求項13】 底部(82)に配置されかつ分配パン
    (71)から熱伝達媒体(56)に流体を伝達する複数の流
    動制限用の噴出口(80)を備え、流体移送用通路(72)
    の底部(82)、分配パン(71)の底部及び後側面(73)
    は協力して開口部(84)から流れる水の通路を流体移送
    用通路(72)の下方に形成して噴出口(80)に水を供給
    する請求項12に記載の直交流冷却塔。
  14. 【請求項14】 冷却塔(50)は外縁を有し、 空気出口(58)は環状の外周部を有し、 分配パン(71)は平面的に見て矩形に形成され、 後側面(73)は空気出口(58)の環状の外周部に隣接す
    る中心部を有し、 後側面(73)、空気出口(58)及び冷却塔(50)の縁部
    は協力して入口チャンバ(74)を支持する請求項13に
    記載の直交流冷却塔。
JP4193640A 1991-07-31 1992-07-21 流体分配装置、流体供給方法及び直交流冷却塔 Expired - Lifetime JPH0830639B2 (ja)

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