JPH08302786A - 消臭剤等の容器取付け具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 臭気が気になるトイレにおいて、消臭剤や芳
香剤、消毒剤等が簡単に使用できるようにして、清潔で
快適な環境を保つことを可能にする。 【構成】 容器とポンプ機構部を保持すると共に、洋式
便器の上縁に固定される吸着盤６を有する容器支持体４
を備え、容器支持体４は、洋式便器の上方に固定される
上方部材４ａと、側方に固定される側方部材４ｂとから
構成され、容器支持体４は、上方部材４ａの洋式便器の
上縁側と対向する面および／または側方部材４ｂの上縁
の外側と対向する面に吸着盤６を固定し、上方部材４ａ
にはポンプ機構部と洋式便器の内部とを連結するノズル
部５を固定し、側方部材４ｂにはポンプ機構部および容
器３の上方口部が螺合されるキャップ部２を固定する。 【効果】 液体状の消臭剤等を、洋式便器に座ったまま
の状態、あるいは座る前にワンタッチの操作で便器内へ
落下させることが可能になり、清潔で快適な環境を保つ
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、消臭剤、消毒剤芳香
剤や等が収納された容器の取付け具に係り、特に、臭気
が気になるトイレにおいて、消臭剤や芳香剤、消毒剤等
が簡単に使用できるようにして、清潔で快適な環境を保
つことを可能にした消臭剤等の容器取付け具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、各種の消臭剤や消毒剤、芳香
剤等の各種薬剤（以下、単に消臭剤等という）が、広く
販売されている。最近では、人々が臭いに敏感になって
いる傾向があり、特にトイレなどにおいては、使用前あ
るいは使用後に、これらの消臭剤等が使用される。消臭
剤等は液体状であり、スプレー式の容器（噴霧式の容
器）に収納されて、霧状で噴射させる場合と、ポンプ式
の容器に収納されて、１〜２滴あるいは数滴を滴下させ
るタイプとの２種類がある。

【０００３】そして、スプレー式の場合には、スプレー
機構部を含む全長が十数センチ、直径が４〜５センチの
ような数センチ前後の大型の金属製などの容器であり、
１８０〜２００ｍｌ前後の消臭剤等が収納されて、霧状
に散布される。また、ポンプ式の場合には、ポンプ機構
部を含む全長が７〜８センチのように十センチ以下、直
径も３センチ前後の小型のガラス製などの容器であり、
一回の使用時には、１〜２滴あるいは数滴の消臭剤等の
液体が、点滴式に滴下される。このような２つのタイプ
の容器に収納された消臭剤等、スプレー式でもポンプ式
でも、操作が簡単であり、使用には極めて便利である。
しかしながら、例えばトイレの室内の壁などにスプレー
式の容器を固定した状態で消臭剤等を用意しても、全て
の人が使用するとは限らない。

【０００４】特に、日常的に特定の人が使用する一般家
庭などでは、臭気を気に掛けながらも、面倒くさがって
ほとんど使用しない、という傾向がみられる。また、操
作が簡単な電動式の消臭器を、洋式便器の外側に直接取
付けるようにした電動式トイレ消臭器も、従来から用い
られている。この電動式トイレ消臭器は、吸着盤によっ
て消臭器本体を洋式便器の上縁の外側に固定し、スイッ
チ操作によって、便器内の空間に存在する臭気をシート
状の脱臭剤やフィルターへ導いて触媒消臭する機能をも
っている。

【０００５】したがって、操作は極めて簡単である。な
お、電源は家庭用の交流１００Ｖであるが、直流６Ｖ程
度のモータでファンを駆動する方式である。しかし、水
洗式の洋式便器に電気的な配線を行う必要があるので、
ショートや感電等が発生する危険性があり、また、トイ
レの清掃時等には、コード等が取付けられている消臭器
全体を便器から取り脱す等の手間を要する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の消臭剤等が収納
され手動操作を行うスプレー式やポンプ式の容器では、
その保管場所（保管位置）に問題があるため、折角トイ
レの室内の手近な場所に用意しておいても、消臭剤等が
有効に使用されない、という不都合があった。また、電
動式の消臭器は、洋式便器の上縁の外側に取付けるの
で、スイッチ操作だけで使用できるが、電気的ショート
や感電等の危険性があるので、幼児などのいる一般家庭
で安心して使用するには不向きである、という問題があ
る。

【０００７】この発明では、消臭剤等等の容器の取付け
具を工夫して、消臭剤等が収納された噴霧式の容器（ス
プレー缶）やポンプ式の容器などを、洋式便器の上方の
縁（ふち）の外側に安定して固定できるようにして、消
臭剤等がワンタッチ操作のみで使用できるようにすると
共に、感電等の危険性がなく安全な状態で取付けること
ができ、清潔で快適な環境を保つことを可能にする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明では、液
体状の消臭剤等を吸排出するポンプ機構部を有し、液体
状の消臭剤等が充填される容器を洋式便器の上縁の外側
に固定する固定手段を備えた消臭剤等の容器取付け具に
おいて、前記容器と前記ポンプ機構部を保持すると共
に、前記洋式便器の上縁に固定される吸着盤を有する容
器支持体を備え、前記容器支持体は、前記洋式便器の上
方に固定される上方部材と、側方に固定される側方部材
とから構成され、前記容器支持体は、前記上方部材の前
記洋式便器の上縁側と対向する面および／または前記側
方部材の前記洋式便器の前記上縁の外側と対向する面に
前記吸着盤が固定され、かつ、前記上方部材に前記ポン
プ機構部と前記洋式便器の内部とを連結するノズル部が
固定され、前記側方部材には前記ポンプ機構部および前
記容器の上方口部が螺合されるキャップ部が固定されて
いる。

【０００９】請求項２の発明では、上記請求項１の容器
取付け具において、上記容器支持体の上記洋式便器の上
縁側と対向する面および／または上記側方部材の前記上
縁の外側と対向する面に固定される吸着盤は、前記洋式
便器の上縁側と対向する面および／または前記側方部材
の前記上縁の外側と対向する面において、前記容器支持
体の幅方向に配列され、かつ、前記容器支持体の長さ方
向に調整可能に構成された少なくとも２個の吸着盤を備
えている。

【００１０】請求項３の発明では、上記請求項１の容器
取付け具において、上記容器支持体の上記洋式便器の上
縁側と対向する面および／または上記側方部材の前記上
縁の外側と対向する面に固定される吸着盤は、１個の盤
面に複数個の小吸盤群が形成された蛸足状吸盤で構成し
ている。

【００１１】請求項４の発明では、液体状の消臭剤等を
吸排出するポンプ機構部を有し、液体状の消臭剤等が充
填される容器を洋式便器の上縁の外側に固定する固定手
段を備えた消臭剤等の容器取付け具において、前記容器
と前記ポンプ機構部を保持すると共に、前記洋式便器の
上縁近傍に固定される固定手段を有する容器支持体を備
え、前記容器支持体は、前記洋式便器の上方に固定され
る上方部材と、側方に固定される側方部材とから構成さ
れ、前記容器支持体の前記洋式便器の上縁との固定手段
は、前記上方部材および側方部材と１対をなす断面が逆
Ｌ字状のスライド板部で、かつ、前記洋式便器の上縁側
と対向する面および前記洋式便器の内側と対向する面と
を有し、前記逆Ｌ字状のスライド板部の前記洋式便器の
上縁側と対向する面には前記洋式便器の上縁を横切る方
向にスライド溝が形成され、前記逆Ｌ字状のスライド板
部と前記上方部材とを固定するネジ部材とから構成さ
れ、前記容器支持体の上方部材および側方部材と、これ
らの部材と１対をなす前記断面が逆Ｌ字状のスライド板
部とで、前記洋式便器の上縁側と外側および内側を挟持
した状態で、前記ネジ部材により固定することによっ
て、前記消臭剤等が充填される容器を洋式便器の上縁の
外側に固定するようにしている。

【００１２】請求項５の発明では、霧状の消臭剤等を噴
射するスプレー機構部を有し、液体状の消臭剤等が充填
される容器を洋式便器の上縁の外側に固定する固定手段
を備えた消臭剤等の容器取付け具において、前記容器と
前記スプレー機構部のキャップ部を保持すると共に、前
記洋式便器の上縁に固定される吸着盤を有する容器支持
体を備え、前記容器支持体は、前記洋式便器の上方に固
定される上方部材と、側方に固定される側方部材と、前
記容器の下面を支える下方部材とから構成され、前記容
器支持体は、前記上方部材の前記洋式便器の上縁側と対
向する面および／または前記側方部材の前記上縁の外側
と対向する面に前記吸着盤が固定され、かつ、前記上方
部材には前記スプレー機構部のキャップ部と前記洋式便
器の内部とを連結するノズル部が固定され、前記側方部
材には前記スプレー機構部のキャップ部が固定されて固
定されている。

【００１３】請求項６の発明では、上記請求項５の容器
取付け具において、上記容器支持体の上記洋式便器の上
縁側と対向する面および／または上記側方部材の前記上
縁の外側と対向する面に固定される吸着盤は、前記洋式
便器の上縁側と対向する面および／または前記側方部材
の前記上縁の外側と対向する面において、前記容器支持
体の幅方向に配列され、かつ、前記容器支持体の長さ方
向に調整可能に構成された少なくとも２個の吸着盤を備
えている。

【００１４】請求項７の発明では、上記請求項５の容器
取付け具において、上記容器支持体の上記洋式便器の上
縁側と対向する面および／または上記側方部材の前記上
縁の外側と対向する面に固定される吸着盤は、１個の盤
面に複数個の小吸盤群が形成された蛸足状吸盤で構成し
ている。

【００１５】請求項８の発明では、上記請求項５から請
求項７の容器取付け具において、上記容器は、マジック
テープ等の保持手段によって上記容器支持体の側方部材
に保持可能に構成している。

【００１６】請求項９の発明では、霧状の消臭剤等を噴
射するスプレー機構部を有し、液体状の消臭剤等が充填
される容器を洋式便器の上縁の外側に固定する固定手段
を備えた消臭剤等の容器取付け具において、前記容器と
前記スプレー機構部のキャップ部を保持すると共に、前
記洋式便器の上縁近傍に固定される固定手段を有する容
器支持体を備え、前記容器支持体は、前記洋式便器の上
方に固定される上方部材と、側方に固定される側方部材
と、前記容器の下面を支える下方部材とから構成され、
前記容器支持体の前記洋式便器の上縁との固定手段は、
前記上方部材および側方部材と１対をなす断面が逆Ｌ字
状のスライド板部で、かつ、前記洋式便器の上縁側と対
向する面および前記洋式便器の内側と対向する面とを有
し、前記逆Ｌ字状のスライド板部の前記洋式便器の上縁
側と対向する面には前記洋式便器の上縁を横切る方向に
スライド溝が形成され、前記逆Ｌ字状のスライド板部と
前記上方部材とを固定するネジ部材とから構成され、前
記容器支持体の上方部材および側方部材と、これらの部
材と１対をなす前記断面が逆Ｌ字状のスライド板部と
で、前記洋式便器の上縁側と外側および内側を挟持した
状態で、前記ネジ部材により固定している。

【００１７】

【作用】この発明では、噴霧式の容器（スプレー缶）や
ポンプ式の容器などの消臭剤等が収納された容器を、洋
式便器の操作しやすい位置に固定することにより、便器
に座ったままの状態、あるいは座る直前でのスプレー操
作やポンプ操作を可能にして、臭気を感じない清潔で快
適な環境が得られるようにする（請求項１から請求項９
の発明）。スプレー機構部やポンプ機構部は、従来から
周知であり、この発明の容器取付け具は、容器を洋式便
器に直接取付けると共に、容器内に消臭剤等がなくなっ
たとき簡単に交換や補充が行えるようにして、スプレー
やポンプのワンタッチ操作と、清潔で快適な環境の保持
とを可能にした点に特徴を有している。

【００１８】そのために、この発明の取付け具では、容
器支持体を工夫しており、この容器支持体に、洋式便器
と固定するための固定手段として吸着盤や挟持手段を設
けると共に、スプレー式やポンプ式の容器本体部と着脱
自在に構成され、噴霧（スプレー）機構部の押下（キャ
ップ）部あるいは点滴（ポンプ）機構部の押下部と、容
器本体部内の消臭剤等を洋式便器の内部へ導くノズル部
とを一体的に固定して保持する保持手段を設けている。
このように、容器本体部については、消臭剤等の補充や
交換のために、取外し可能に構成すると共に、その他の
各部は一体的に構成している。

【００１９】この発明の消臭剤等の容器取付け具は、容
器支持体が中心部分である。この容器支持体は、一方
で、洋式便器へ確実に固定すると共に、トイレの清掃時
等には容易かつ迅速に取外せるような固定手段を有し、
他方で、容器本体部と着脱自在に構成されて、噴霧（ス
プレー）機構部の押下（キャップ）部あるいは点滴（ポ
ンプ）機構部の押下部と、容器本体部内の消臭剤等を容
器本体部に取付けられた噴霧機構部あるいは点滴機構部
の先端部から洋式便器の内部へ導くノズル部とを保持す
るための保持手段とを有している。

【００２０】

【実施例１】次に、この発明の消臭剤等の容器取付け具
について、図面を参照しながら、その実施例を詳細に説
明する。この実施例は、主として請求項１の発明に対応
しているが、請求項２から請求項４の発明にも関連して
いる。この第１の実施例は、点滴（ポンプ）機構部を備
え、液体状の消臭剤等が充填されたプラスチック製の瓶
等の小型で比較的軽量の容器を取付ける場合である。

【００２１】図１は、この発明の消臭剤等の容器取付け
具について、その要部構成の一実施例を示す図で、(1)
は正面図、(2) は一部切欠き右側面図である。図の符号
において、１ａ〜１ｆはポンプ部を構成する各部で、１
ａは押下ボタン、１ｂはスプリング、１ｃと１ｄは球状
弁、１ｅは吸引用パイプ、１ｆは液溜め室、２は回転式
のボトルキャップ、３は容器、４は容器支持体で、４ａ
は上方部材、４ｂは側方部材、４ｃは容器支持体４のカ
バー部材、５はノズル部で、５ａは先端部、６は吸着盤
（固定手段）、破線の７は洋式便器の上縁の位置を示
す。

【００２２】この図１(1) と(2) に示す取付け具は、容
器支持体４と、ノズル部５と、固定手段である吸着盤６
と、保持手段である容器３をポンプ部の下方に固定する
ボトルキャップ２と、ポンプ部の計５つの要素から構成
されている。まず、容器支持体４は、図１(2) に一部切
欠き右側面図で示すように、側面がほぼ逆Ｌ字状に形成
された２枚の板部、すなわち、上方部材４ａと側方部材
４ｂとから構成されており、側方部材４ｂには、容器３
を安定して保持し、その移動を抑制するために容器支持
体４のカバー部材４ｃが設けられている。なお、このカ
バー部材４ｃは、必ずしも必要ではないが、人が触れて
容器３が移動するのを防止する機能を有している。した
がって、側方部材４ｂを下方に延長し、その両側の端部
に沿って容器３の移動を防止する１対の突起片を設けて
もよい。

【００２３】図２は、図１に示した容器取付け具につい
て、その一実施例を示す図で、(1)は容器支持体４の上
面図、(2) は図１(1) のＡ−Ａ線の断面図である。図に
おける符号は図１と同様であり、４ｄは上方部材４ａに
設けられた押下ボタン１ａ用の孔部、４ｅは上方部材４
ａに設けられたスリット部を示す。

【００２４】図１(2) に示した容器支持体４の上方部材
４ａには、この図２(1) に上面図で示すように、ポンプ
部を構成する押下ボタン１ａが挿入される孔部４ｄが設
けられている。また、その下面には、洋式便器（破線の
７）の上縁へ固定するために、固定手段として吸着盤６
が設けられている。なお、図１(2) と図２(1) に示した
吸着盤６は、１個の円形状に形成された場合である。ま
た、吸着盤６は、清掃時等に容易に取り脱せるように、
外面端部につまみ（細線状の突起部）が形成されている
ものを使用すれば一層便利である。

【００２５】この吸着盤６をネジで容器支持体４の上方
部材４ａに固定する場合には、上方部材４ａにスリット
部４ｅを設けて取付け位置を調整可能にしている。その
詳細な構造は、後出の図３と同様に、ネジ等によって位
置調整時には緩やかに保持し、最適位置に合せた後固定
する構成にすればよい。取付け時には、吸着盤６の中心
を洋式便器の上縁の中央（平坦部）に一致させる位置調
整を行うことが可能であるから、洋式便器の上縁が多少
異なる曲率半径を有していても、容器支持体４を安定し
て固定させることができる。なお、図１(2) には、容器
支持体４の上方部材４ａのみに吸着盤６を設けている場
合を示したが、側方部材４ｂのみに吸着盤６を設けても
よいし、上方部材４ａと側方部材４ｂの両方に設けても
よい。

【００２６】この図１と図２に示した小型で比較的軽量
な容器３、すなわち、ポンプ式の容器の場合には、保持
手段によって、ポンプ部と回転式のボトルキャップ２と
を一体的に保持する。具体的には、図１(2) に示すよう
に、容器支持体４の側方部材４ｂと、ポンプ部の収納部
材の側方部材４ｂ側と対向する一面とを接着剤等で固定
する。

【００２７】そして、ポンプ部の下方に、回転式のボト
ルキャップ２を回動自在に固定する。すなわち、ポンプ
部の下方に設けられたボトルキャップ２の内縁と容器３
の上端の開口部外周とに螺旋状の溝を設け、回動自在の
ボトルキャップ２に、容器３の口部を螺合させて保持す
る（回転式保持手段）。容器３の断面の形状が、図２
(2) のように楕円形の場合には、回動自在のボトルキャ
ップ２を使用するが、断面が円形の容器の場合には、必
ずしも回動自在のボトルキャップを用いなくても、容器
の保持と消臭剤の補充のための取り脱しが可能である。

【００２８】さらに、この容器支持体４の上方部材４ａ
には、容器３内に充填され、ポンプ部の液溜め室１ｆま
で吸上げられた液体状の消臭剤等を洋式便器内へ導くた
めのノズル部５が取付けられている。上方部材４ａとノ
ズル部５との固定には、接着剤等で要所を接着したり、
ネジ等で固定する。なお、ノズル部５は、容器３内の液
体状の消臭剤等を洋式便器内へ導く機能を有しており、
図２(1) には曲った形状の場合を示したが、吸着盤６に
小型のものを２個使用して後出の図３(1) のように取付
ける場合や、１個の吸着盤６の上部を貫通させる等の方
法を採用すれば、直線状のノズル部５を用いることがで
きる。

【００２９】この発明の消臭剤等の容器取付け具は、以
上のような構成であり、洋式便器７への取付け時には、
図１(2) に示したように、消臭剤等の液体が充填された
容器３の口部と、ポンプ部の下方に固定されたボトルキ
ャップ２とを螺合させてボトルキャップ２を回転し、容
器３を容器支持体４で保持する。この状態では、容器３
の内部に、ポンプ部によって消臭剤等を上方へ吸引する
吸引用パイプ１ｅが挿入される。次に、容器支持体４の
上方部材４ａに設けられた吸着盤６によって、洋式便器
の上縁７の外側へ固定すれば、準備が完了する。

【００３０】ポンプ部の構成自体は、すでに述べたよう
に公知であり、図１(2) に一切欠き側面図で示したよう
に、押下ボタン１ａは、スプリング１ｂによって図の位
置に保持されている。最初に、ポンプ部の押下ボタン１
ａを１，２回操作すると、容器３の内部から、ポンプ部
の液溜め室１ｆへ消臭剤等が吸上げられて充填される。
この状態では、一方の球状弁１ｃと他方の球状弁１ｄ
は、その自重によって下方に位置している。

【００３１】消臭剤等の使用時に、押下ボタン１ａを押
下すると、その圧力変化によって、液溜め室１ｆの下方
に設けられた一方の球状弁１ｃは、瞬時に下方に押圧さ
れて逆流を防止し、液溜め室１ｆの右上方に設けられた
他方の球状弁１ｄが瞬時に上方へ移動され、ノズル部５
の先端部５ａから１〜２滴あるいは数滴の消臭剤等の液
体が、洋式便器７内へ滴下する。反対に押下ボタン１ａ
から手を離したとき、押下ボタン１ａがスプリング１ｂ
によって押上げられると、液溜め室１ｆの右上方に設け
られた他方の球状弁１ｄが瞬時に下方へ移動されてノズ
ル部５への流路が遮断され、液溜め室１ｆの下方に設け
られた一方の球状弁１ｃは、瞬時に上方に移動され、そ
の際の圧力の変動によって、容器３内の消臭剤等の液体
が、吸引用パイプ１ｅを介してポンプ部の液溜め室１ｆ
内に吸引される。

【００３２】このように、消臭剤等の液体が直接、洋式
便器７内へ滴下されるので、消臭効果が大きく、しか
も、操作は洋式便器に座ったまま、あるいは座る前に、
ポンプ部の押下ボタン１ａを押すだけでよい。したがっ
て、トイレ内を常に清潔で快適な環境に保つことができ
る。なお、図１と図２に示した容器３は、図２(2) のよ
うに断面が楕円形の容器の場合であるが、断面が円形や
角形の場合には、容器支持体４の側方部材４ｂの形状を
多少変形すれば、同様に実施可能であることはいうまで
もない。

【００３３】

【実施例２】この実施例は、請求項２と請求項６の発明
に対応している。先の図１や図２に示した実施例では、
固定手段として機能する１個の吸着盤６を、容器支持体
４の上方部材４ａに設ける場合を説明した。この第２の
実施例では、固定手段として機能する１個の吸着盤６
を、容器支持体４の長さ方向に調整可能に構成して、少
なくとも２個の吸着盤を使用する点に特徴を有してい
る。

【００３４】図３は、この発明の容器取付け具における
固定手段について、第２の実施例の要部構成を示す図
で、(1) は固定手段の上面図、(2) は固定手段の状態を
示す右側面図、(3) は固定手段の正面図である。図の符
号において、１１は容器支持体の上方部材、１１ａはス
リット部、１２は容器支持体の側方部材、１３は吸着盤
取付け板、１４と１５は固定手段である吸着盤、１６は
ボルト、１７はナット、１８はノズル部を示す。

【００３５】この図３(1) 〜(3) には、消臭剤等の容器
取付け具において、洋式便器への固定手段として機能す
る吸着盤１４，１５の取付け方に特徴を有している。取
付け対象とされる洋式便器の上縁部の形状、特にその断
面の丸み（曲率半径Ｒ）や上縁部の平坦部の幅が種々で
あるから、吸着盤１４，１５を、洋式便器の上縁の幅方
向に移動可能にすることによって、確実に固定する。そ
のために、容器支持体の上方部材１１にスリット部１１
ａを設けておき、吸着盤取付け板１３がスリット部１１
ａの長さ方向（洋式便器の上縁部の幅方向）へ移動でき
るようにしている。

【００３６】吸着盤取付け板１３の位置の調整時には、
ナット１７を指先で回して、ボルト１６の頭部との間隔
を大きくし、吸着盤１４，１５が洋式便器の上縁部の中
央に位置するようにして、ナット１７を固定する。図３
には示していないが、容器支持体の側方部材１２側に
は、先の図１や図２に示したように、ポンプ機構部とノ
ズル部１８とを一体的に取付け、また、ポンプ式の容器
が保持できるようにする。

【００３７】なお、この図３に示した吸着盤１４，１５
の取付け方法は、容器支持体の側方部材１２の洋式便器
の上縁の外側と対向する面にも、設けることができる。
また、ポンプ機構部を有する場合のみでなく、消臭剤等
を霧状（ガス状）で噴射する容器の場合にも、同様に適
用することができる（請求項６の発明）ことはいうまで
もない。

【００３８】

【実施例３】この実施例は、請求項３と請求項７の発明
に対応している。先の図１や図２に示した実施例では、
固定手段として機能する１個の吸着盤６を、容器支持体
４の上方部材４ａに設ける場合を説明した。この第３の
実施例では、固定手段として機能する１個の吸着盤６の
代りに、１個の盤面に複数個の小吸盤群が形成された蛸
足状吸盤を使用する点、および複数個の小吸盤群の取付
け場所と使用個数を変更した点に特徴を有している。

【００３９】図４は、この発明の容器取付け具につい
て、第３の実施例の要部構成を示す図で、(1) は側面
図、(2) は固定手段の洋式便器への吸着面を示す図であ
る。図の符号において、２１はポンプ部兼キャップ部、
２２は容器、２３は容器支持体で、２３ａは上方部材、
２３ｂは側方部材、２４と２５は固定手段である蛸足状
の吸着盤、２６はノズル部、２７は保持手段であるポン
プ部兼キャップ部２１の保持部を示す。

【００４０】この図４(1) と(2) に示す消臭剤等の容器
取付け具も、ポンプ機構部等は先の第１の実施例と同様
であり、洋式便器への固定手段として機能する蛸足状の
吸着盤２４，２５に特徴を有している。なお、この蛸足
状の吸着盤２４，２５も、それ自体は従来から公知であ
る。蛸足状の吸着盤２４，２５は、先の図１や図２に示
した円形の吸着盤６に比べて、吸着部分が多いので、取
付け対象とされる洋式便器の上縁部の形状、特にその断
面の丸み（曲率半径Ｒ）や上縁部の平坦部の幅が種々で
あっても、洋式便器の上縁の吸着盤２４、あるいは側面
外方の吸着盤２５は、いずれかの位置に配置された何個
かの吸着部分によって洋式便器に固定される。

【００４１】なお、図４(1) には、容器支持体２３の上
方部材２３ａと、側方部材２３ｂとに、それぞれ蛸足状
の吸着盤２４，２５を設ける場合を示した。しかし、ポ
ンプ機構を有する容器２２は、比較的小容量で軽量であ
るから、必ずしも２個の吸着盤２４，２５を設けること
は必要ではない。すなわち、容器支持体２３の上方部材
２３ａのみに蛸足状の吸着盤２４を設けても、あるいは
側方部材２３ｂのみに蛸足状の吸着盤２４を設けても、
容器２２および容器支持体２３を安定した状態で固定す
ることができる。

【００４２】

【実施例４】この実施例は、請求項５から請求項８の発
明に対応している。先の第１から第３の実施例では、ポ
ンプ機構を備え、液体状の消臭剤等を点滴式に滴下させ
る容器を使用する場合の取付け具を中心に説明した。こ
の第４の実施例では、スプレー機構部を備え、消臭剤等
を霧状（ガス状）に噴射する容器を取付ける点に特徴を
有している。スプレー機構部を備え、液体状の消臭剤等
が充填されて霧状に噴射する容器自体は、従来から周知
である。

【００４３】この第４の実施例でも、洋式便器への固定
手段として、１個または２個の円形の吸着盤、あるいは
蛸足状の吸着盤を使用する点は、先の第１から第３の実
施例と同様であり、保持対象が、比較的大型のガスボン
ベ式の容器である点で異なっている。スプレー式の大型
容器の場合も同様に、そのスプレー部とノズル部とを、
接着剤等で容器支持部へ一体的に固定すると共に、スプ
レー部の上方に設けられたキャップ部と容器本体部の上
端の噴射口とを嵌合可能に構成し、また、容器本体部の
安定した保持と、交換時の容器本体部の取り脱しとを可
能にするために、マジックテープ等で保持する。大型容
器の場合、安定して保持するために、容器支持体とし
て、容器の底面側に、容器の下面を支える下方部材を設
ける。

【００４４】図５は、この発明の消臭剤等の容器取付け
具について、第４の実施例を示す側面図である。図の符
号において、３１はキャップ部で、３１ａはスプレー押
圧部兼噴出穴部、３１ｂはノズル部３４の貫通穴、３２
はスプレー機構部を有する容器、３３は容器支持体で、
３３ａは上方部材、３３ｂは側方部材、３３ｃは下方部
材、３４はノズル部で、３４ａは先端部、３５と３６は
吸着盤（固定手段）、３７はマジックテープ等の保持手
段の取付け位置を示す。

【００４５】第４の実施例では、この図５に示すよう
に、スプレー機構部を有する容器３２を取付ける場合で
あり、容器支持体３３は、上方部材３３ａと、側方部材
３３ｂおよび下方部材３３ｃとが一体的に形成されてい
る。そして、容器支持体３３の上方部材３３ａには、洋
式便器の上縁に固定される吸着盤３５が、容器支持体３
３の側方部材３３ｂには、洋式便器の上縁の外側に固定
される吸着盤３６が設けられている（請求項５の発
明）。

【００４６】なお、この吸着盤３５，３６は、それぞれ
先の図３に示したように、洋式便器の上縁に沿って配置
される１対の吸着盤（図３の１４，１５）で構成するこ
ともできる（請求項６の発明）。また、この吸着盤３
５，３６は、先の図４に示したように、１個の盤面に複
数個の小吸盤群が形成された蛸足状吸盤（蛸足状の吸着
盤２４，２５）を使用することもできる（請求項７の発
明）。

【００４７】さらに、これらの吸着盤３５，３６は、必
ずしも、容器支持体３３の上方部材３３ａと側方部材３
３ｂの両方に設ける必要はなく、いずれか一方だけでも
よいことはいうまでもない。この場合に、破線で示すよ
うな位置３７で、マジックテープ等によって容器支持体
３３の側方部材３３ｂとスプレー機構部を有する容器３
２とを保持すれば、一層安定した状態での支持が可能に
なる（請求項８の発明）。

【００４８】また、ノズル部３４を可撓性の材料で構成
すると共に、容器支持体３３の側方部材３３ｂに上下方
向の溝を形成して、ノズル部３４が上下方向に移動でき
るようにすれば、容器３２の交換時に、キャップ部３１
をスプレー機構部を有する容器３２から取り脱すことが
容易になる。容器３２のスプレー機構部の上端のパイプ
先端と、キャップ部３１の位置関係は、スプレー機構部
の上端のパイプ先端が、スプレー押圧部兼噴出穴部３１
ａの下端の小穴に嵌合され、キャップ部３１が押下され
たとき、霧状の消臭剤等がスプレー押圧部兼噴出穴部３
１ａの内部を通って、キャップ部３１の右方に固定され
たノズル部３４から洋式便器内の空間に噴霧されるよう
に設定される。

【００４９】キャップ部３１の構成は、通常のスプレー
缶の上端に取付けられている小型のスプレー押圧部兼噴
出穴部（図５の３１ａ）を、容器３２の直径とほぼ同一
のキャップの内部中央に一体的に固定した形状である。
また、キャップ部３１の側面に設けられたノズル部３４
の貫通穴３１ｂは、多少大きめに形成することによっ
て、キャップ部３１を容器３２から取り脱す際の操作が
容易になる。キャップ部３１をこのように構成する理由
は、容器３２を保持するためには、なるべく大きなキャ
ップ部３１で上方を支持する方が安定するからであり、
同時に、容器３２の交換時の操作も配慮した結果であ
る。

【００５０】また、蛸足状吸盤の場合には、容器支持体
３３の上方部材３３ａと蛸足状吸盤とによって、ノズル
部３４を挟持する状態に固定する。以上のように、この
第４の実施例は、比較的大型で、スプレー機構部を有す
る容器３２を洋式便器の上縁の外側で固定する場合であ
り、容器３２の保持手段としては、容器支持体３３の上
方部材３３ａに固定されたノズル部３４を介してキャッ
プ部３１の内部中央に設けられたスプレー押圧部兼噴出
穴部３１ａで支持するが、消臭剤等の補充時には、容器
３２を容易に取り脱すことができる。

【００５１】

【実施例５】この実施例は、請求項４と請求項９の発明
に対応している。先の第１から第４の実施例では、固定
手段として１個の円形の吸着盤や蛸足状の吸着盤を使用
する場合を説明した。この第５の実施例は、洋式便器へ
の固定手段として、吸着盤の代りに挟持手段を使用する
点に特徴を有している。

【００５２】図６は、この発明の消臭剤等の容器取付け
具について、第５の実施例を示す側面図である。図の符
号において、４１は容器支持体で、４１ａは上方部材、
４１ｂは側方部材、４２は断面が鍵の手状のスライド板
部で、４２ａは洋式便器の上縁４５側と対向する面、４
２ｂは洋式便器の上縁４５を横切る方向に形成されたス
ライド溝、４２ｃは洋式便器の上縁４５の内側と対向す
る面、４３はネジ部材、４４は洋式便器の上縁４５と便
座４６とのギャップ調整ネジ、４５は洋式便器の上縁、
４６は便座を示す。

【００５３】この図６には、容器取付け具を洋式便器の
上縁４５に固定する挟持手段の要部について、詳細に示
している。すでに述べたように、現在市販されている洋
式便器の上縁４５は、多種多様な形状を有しており、消
臭剤等の容器を取付ける場合に、特にその曲率半径が異
なると、安定した固定が困難になる。

【００５４】そこで、洋式便器の上縁４５の断面形状が
種々である点を配慮して、吸着盤の代りに、容器支持体
４１の上方部材４１ａと側方部材４１ｂ、およびこれら
と１対をなす断面が鍵の手状のスライド板部４２、すな
わちスライド板部４２の洋式便器の上縁４５側と対向す
る面４２ａと上縁４５の内側と対向する面４２ｃとによ
って、洋式便器の上縁４５近傍を挟持するように構成し
ている。断面が鍵の手状のスライド板部４２の洋式便器
の上縁４５側と対向する面４２ａには、洋式便器の上縁
４５を横切る方向（図６では左右方向）に形成されたス
ライド溝４２ｂが設けられており、洋式便器の上縁４５
の幅に応じて、容器支持体４１の側方部材４１ｂと、ス
ライド板部４２の洋式便器の上縁４５の内側と対向する
面４２ｃとの間隔を調整し、ネジ部材４３によって容器
支持体４１とスライド板部４２とを固定する。なお、図
６では１個のネジ部材４３のみを示しているが、２個の
ネジ部材４３を使用すれば（図６の紙面と垂直方向
に）、より安定した固定が可能になる。また、蝶ネジの
代りに、図３に示したように、平型のナットを使用すれ
ば、高さ方向の大きさを小さくすることできる。

【００５５】洋式便器の上縁４５と便座４６とのギャッ
プ調整ネジ４４は、便座４６によってネジ部材４３の頭
部が押圧されないように機能する。洋式便器の上縁４５
と便座４６とのギャップは、１０ｍｍ前後である。な
お、容器支持体４１として共通に説明したが、図１から
図４で説明したポンプ機構部を有する小型軽量の容器を
支持する場合（請求項４の発明）でも、図５で説明した
スプレー機構部を有する比較的大型の容器を支持する場
合（請求項９の発明）でも、洋式便器の上縁４５への挟
持方法は同様である。

【００５６】

【発明の効果】請求項１の消臭剤等の容器取付け具で
は、容器とポンプ機構部を保持すると共に、洋式便器の
上縁に固定される吸着盤を有する容器支持部を設け、容
器支持部には、上方部材の洋式便器の上縁側と対向する
面および／または側方部材の洋式便器の上縁の外側と対
向する面に吸着盤を固定し、かつ、上方部材にはポンプ
機構部と洋式便器の内部とを連結するノズル部を固定
し、側方部材にはポンプ機構部および容器の上方口部が
螺合されるキャップ部を固定している。したがって、液
体状の消臭剤等を、洋式便器に座ったままの状態、ある
いは座る前にワンタッチの簡単な操作で、便器内へ滴下
させることが可能になり、清潔で快適な環境を保つこと
ができる。

【００５７】請求項２の消臭剤等の容器取付け具では、
請求項１の容器取付け具において、容器支持部の固定手
段として使用される吸着盤を、洋式便器の上縁の幅方向
に少なくとも２個配列している。したがって、請求項１
の容器取付け具による効果に加えて、消臭剤等の容器を
一層安定した状態で洋式便器に取付けることができる。

【００５８】請求項３の消臭剤等の容器取付け具では、
請求項１の容器取付け具において、容器支持部の固定手
段として使用される吸着盤に、１個の盤面に複数個の小
吸盤群が形成された蛸足状吸盤を用いている。したがっ
て、請求項１の容器取付け具による効果に加えて、消臭
剤等の容器を一層安定した状態で洋式便器に取付けるこ
とができる。

【００５９】請求項４の消臭剤等の容器取付け具では、
容器支持部の固定手段として、容器支持部の上方部材お
よび側方部材と、これらの部材と１対をなす断面が鍵の
手状のスライド板部とで、洋式便器の上縁側と外側およ
び内側を挟持した状態で、ネジ部材によって固定してい
る。したがって、洋式便器の上縁の断面形状が種々に異
なっていても、消臭剤等の容器を一層安定した状態で洋
式便器に取付けることができる。

【００６０】請求項５の消臭剤等の容器取付け具では、
液体状の消臭剤等が充填される容器について、スプレー
機構部のキャップ部を保持すると共に、洋式便器の上縁
に固定される吸着盤を有する容器支持体を設け、容器支
持体の上方部材の洋式便器の上縁側と対向する面および
／または側方部材の上縁の外側と対向する面に吸着盤を
固定し、かつ、上方部材にはスプレー機構部のキャップ
部と洋式便器の内部とを連結するノズル部を固定し、側
方部材にはスプレー機構部のキャップ部を固定してい
る。したがって、消臭剤等を、洋式便器に座ったままの
状態、あるいは座る前に簡単に便器内の空間に噴射する
ことが可能になり、請求項１の消臭剤等の容器取付け具
と同様に、清潔で快適な環境を保つことができる。

【００６１】請求項６の消臭剤等の容器取付け具では、
請求項５の容器取付け具において、容器支持部の固定手
段として使用される吸着盤を、洋式便器の上縁の幅方向
に少なくとも２個配列している。したがって、請求項５
の容器取付け具による効果に加えて、消臭剤等の容器を
一層安定した状態で洋式便器に取付けることができる。

【００６２】請求項７の消臭剤等の容器取付け具では、
請求項５の容器取付け具において、容器支持部の固定手
段として使用される吸着盤に、１個の盤面に複数個の小
吸盤群が形成された蛸足状吸盤を用いている。したがっ
て、請求項５の容器取付け具による効果に加えて、消臭
剤等の容器を一層安定した状態で洋式便器に取付けるこ
とができる。

【００６３】請求項８の消臭剤等の容器取付け具では、
請求項５から請求項７の容器取付け具において、消臭剤
等が充填された容器を、マジックテープ等の保持手段に
よって容器支持体の側方部材に保持可能にしている。し
たがって、請求項５から請求項７の容器取付け具による
効果に加えて、消臭剤等の容器を一層安定した状態で洋
式便器に取付けることができる。

【００６４】請求項９の消臭剤等の容器取付け具では、
容器支持部の固定手段として、容器支持部の上方部材お
よび側方部材と、これらの部材と１対をなす断面が鍵の
手状のスライド板部とで、洋式便器の上縁側と外側およ
び内側を挟持した状態で、ネジ部材によって固定してい
る。したがって、請求項４の消臭剤等の容器取付け具と
同様に、洋式便器の上縁の断面形状が種々に異なってい
ても、消臭剤等の容器を一層安定した状態で洋式便器に
取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の消臭剤等の容器取付け具について、
その要部構成の一実施例を示す図である。

【図２】図１に示した容器取付け具について、その一実
施例を示す図である。

【図３】この発明の容器取付け具について、第２の実施
例の要部構成を示す図である。

【図４】この発明の容器取付け具について、第３の実施
例の要部構成を示す図である。

【図５】この発明の消臭剤等の容器取付け具について、
第４の実施例を示す側面図である。

【図６】この発明の消臭剤等の容器取付け具について、
第５の実施例を示す側面図である。

【符号の説明】

１ａ ポンプ部の押下ボタン １ｂ スプリング １ｃ 球状弁 １ｄ 球状弁 １ｅ 吸引用パイプ １ｆ 液溜め室 ２ 回転式のボトルキャップ ３ 容器 ４ 容器支持体 ４ａ 上方部材 ４ｂ 側方部材 ５ ノズル部 ５ａ 先端部 ６ 吸着盤

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液体状の消臭剤等を吸排出するポンプ機
   構部を有し、液体状の消臭剤等が充填される容器を洋式
   便器の上縁の外側に固定する固定手段を備えた消臭剤等
   の容器取付け具において、 前記容器と前記ポンプ機構部を保持すると共に、前記洋
   式便器の上縁に固定される吸着盤を有する容器支持体を
   備え、 前記容器支持体は、前記洋式便器の上方に固定される上
   方部材と、側方に固定される側方部材とから構成され、 前記容器支持体は、前記上方部材の前記洋式便器の上縁
   側と対向する面および／または前記側方部材の前記洋式
   便器の前記上縁の外側と対向する面に前記吸着盤が固定
   され、かつ、前記上方部材に前記ポンプ機構部と前記洋
   式便器の内部とを連結するノズル部が固定され、前記側
   方部材には前記ポンプ機構部および前記容器の上方口部
   が螺合されるキャップ部が固定されていることを特徴と
   する消臭剤等の容器取付け具。
2. 【請求項２】 請求項１の容器取付け具において、 上記容器支持体の上記洋式便器の上縁側と対向する面お
   よび／または上記側方部材の前記上縁の外側と対向する
   面に固定される吸着盤は、前記洋式便器の上縁側と対向
   する面および／または前記側方部材の前記上縁の外側と
   対向する面において、前記容器支持体の幅方向に配列さ
   れ、かつ、前記容器支持体の長さ方向に調整可能に構成
   された少なくとも２個の吸着盤を備えたことを特徴とす
   る消臭剤等の容器取付け具。
3. 【請求項３】 請求項１の容器取付け具において、 上記容器支持体の上記洋式便器の上縁側と対向する面お
   よび／または上記側方部材の前記上縁の外側と対向する
   面に固定される吸着盤は、１個の盤面に複数個の小吸盤
   群が形成された蛸足状吸盤であることを特徴とする消臭
   剤等の容器取付け具。
4. 【請求項４】 液体状の消臭剤等を吸排出するポンプ機
   構部を有し、液体状の消臭剤等が充填される容器を洋式
   便器の上縁の外側に固定する固定手段を備えた消臭剤等
   の容器取付け具において、 前記容器と前記ポンプ機構部を保持すると共に、前記洋
   式便器の上縁近傍に固定される固定手段を有する容器支
   持体を備え、 前記容器支持体は、前記洋式便器の上方に固定される上
   方部材と、側方に固定される側方部材とから構成され、 前記容器支持体の前記洋式便器の上縁との固定手段は、
   前記上方部材および側方部材と１対をなす断面が逆Ｌ字
   状のスライド板部で、かつ、前記洋式便器の上縁側と対
   向する面および前記洋式便器の内側と対向する面とを有
   し、前記逆Ｌ字状のスライド板部の前記洋式便器の上縁
   側と対向する面には前記洋式便器の上縁を横切る方向に
   スライド溝が形成され、前記逆Ｌ字状のスライド板部と
   前記上方部材とを固定するネジ部材とから構成され、 前記容器支持体の上方部材および側方部材と、これらの
   部材と１対をなす前記断面が逆Ｌ字状のスライド板部と
   で、前記洋式便器の上縁側と外側および内側を挟持した
   状態で、前記ネジ部材により固定することによって、前
   記消臭剤等が充填される容器を洋式便器の上縁の外側に
   固定することを特徴とする消臭剤等の容器取付け具。
5. 【請求項５】 霧状の消臭剤等を噴射するスプレー機構
   部を有し、液体状の消臭剤等が充填される容器を洋式便
   器の上縁の外側に固定する固定手段を備えた消臭剤等の
   容器取付け具において、 前記容器と前記スプレー機構部のキャップ部を保持する
   と共に、前記洋式便器の上縁に固定される吸着盤を有す
   る容器支持体を備え、 前記容器支持体は、前記洋式便器の上方に固定される上
   方部材と、側方に固定される側方部材と、前記容器の下
   面を支える下方部材とから構成され、 前記容器支持体は、前記上方部材の前記洋式便器の上縁
   側と対向する面および／または前記側方部材の前記上縁
   の外側と対向する面に前記吸着盤が固定され、かつ、前
   記上方部材には前記スプレー機構部のキャップ部と前記
   洋式便器の内部とを連結するノズル部が固定され、前記
   側方部材には前記スプレー機構部のキャップ部が固定さ
   れていることを特徴とする消臭剤等の容器取付け具。
6. 【請求項６】 請求項５の容器取付け具において、 上記容器支持体の上記洋式便器の上縁側と対向する面お
   よび／または上記側方部材の前記上縁の外側と対向する
   面に固定される吸着盤は、前記洋式便器の上縁側と対向
   する面および／または前記側方部材の前記上縁の外側と
   対向する面において、前記容器支持体の幅方向に配列さ
   れ、かつ、前記容器支持体の長さ方向に調整可能に構成
   された少なくとも２個の吸着盤を備えたことを特徴とす
   る消臭剤等の容器取付け具。
7. 【請求項７】 請求項５の容器取付け具において、上記
   容器支持体の上記洋式便器の上縁側と対向する面および
   ／または上記側方 部材の前記上縁の外側と対向する面に固定される吸着盤
   は、１個の盤面に複数個の小吸盤群が形成された蛸足状
   吸盤であることを特徴とする消臭剤等の容器取付け具。
8. 【請求項８】 請求項５から請求項７の容器取付け具に
   おいて、 上記容器は、マジックテープ等の保持手段によって上記
   容器支持体の側方部材に保持可能にされていることを特
   徴とする消臭剤等の容器取付け具。
9. 【請求項９】 霧状の消臭剤等を噴射するスプレー機構
   部を有し、液体状の消臭剤等が充填される容器を洋式便
   器の上縁の外側に固定する固定手段を備えた消臭剤等の
   容器取付け具において、 前記容器と前記スプレー機構部のキャップ部を保持する
   と共に、前記洋式便器の上縁近傍に固定される固定手段
   を有する容器支持体を備え、 前記容器支持体は、前記洋式便器の上方に固定される上
   方部材と、側方に固定される側方部材と、前記容器の下
   面を支える下方部材とから構成され、 前記容器支持体の前記洋式便器の上縁との固定手段は、
   前記上方部材および側方部材と１対をなす断面が逆Ｌ字
   状のスライド板部で、かつ、前記洋式便器の上縁側と対
   向する面および前記洋式便器の内側と対向する面とを有
   し、前記逆Ｌ字状のスライド板部の前記洋式便器の上縁
   側と対向する面には前記洋式便器の上縁を横切る方向に
   スライド溝が形成され、前記逆Ｌ字状のスライド板部と
   前記上方部材とを固定するネジ部材とから構成され、 前記容器支持体の上方部材および側方部材と、これらの
   部材と１対をなす前記断面が逆Ｌ字状のスライド板部と
   で、前記洋式便器の上縁側と外側および内側を挟持した
   状態で、前記ネジ部材により固定することによって、前
   記消臭剤等が充填される容器を洋式便器の上縁の外側に
   固定することを特徴とする消臭剤等の容器取付け具。