JPH08300530A - ポリオレフィン発泡塗装成形物 - Google Patents
ポリオレフィン発泡塗装成形物Info
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- JPH08300530A JPH08300530A JP10748695A JP10748695A JPH08300530A JP H08300530 A JPH08300530 A JP H08300530A JP 10748695 A JP10748695 A JP 10748695A JP 10748695 A JP10748695 A JP 10748695A JP H08300530 A JPH08300530 A JP H08300530A
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- JP
- Japan
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- ethylene
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- vinyl acetate
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 接着性と耐ブロッキング性の良好なポリオレ
フィン発泡体塗装成形物の提供。 【構成】 (A)酢酸ビニル含有量が特定量であり、メ
ルトインデックスが特定の範囲にあるエチレン/酢酸ビ
ニル共重合体、(B)アクリル酸エステルと無水マレイ
ン酸の含有量が特定量であり、メルトインデックスが特
定の範囲にあるエチレン/アクリル酸エステル/無水マ
レイン酸共重合体、(C)塩素含有量が特定量である塩
素化エチレン/酢酸ビニル共重合体、の中より選ばれた
1種以上の高分子重合体と該重合体に対し0.0001
〜1重量%のシリコ−ンオイルを必須とする塗膜が表面
に直接形成されているポリオレフィン発泡体塗装成形
物。
フィン発泡体塗装成形物の提供。 【構成】 (A)酢酸ビニル含有量が特定量であり、メ
ルトインデックスが特定の範囲にあるエチレン/酢酸ビ
ニル共重合体、(B)アクリル酸エステルと無水マレイ
ン酸の含有量が特定量であり、メルトインデックスが特
定の範囲にあるエチレン/アクリル酸エステル/無水マ
レイン酸共重合体、(C)塩素含有量が特定量である塩
素化エチレン/酢酸ビニル共重合体、の中より選ばれた
1種以上の高分子重合体と該重合体に対し0.0001
〜1重量%のシリコ−ンオイルを必須とする塗膜が表面
に直接形成されているポリオレフィン発泡体塗装成形
物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、美粧を目的として塗装
の施されたポリオレフィン発泡体成形物、特にポリエチ
レン発泡体成形物に関する。さらに詳しくは、ワンコ−
ト仕上げで特に経済性に優れ、実用温度範囲−20℃〜
50℃において耐ブロッキング性と接着性を備えた美粧
のための塗装を施したポリオレフィン発泡体成形物、特
にポリエチレン発泡体成形物に関する。
の施されたポリオレフィン発泡体成形物、特にポリエチ
レン発泡体成形物に関する。さらに詳しくは、ワンコ−
ト仕上げで特に経済性に優れ、実用温度範囲−20℃〜
50℃において耐ブロッキング性と接着性を備えた美粧
のための塗装を施したポリオレフィン発泡体成形物、特
にポリエチレン発泡体成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン発泡体をはじめとするポリ
オレフィン発泡体は、優れた性質、例えば耐薬品性、耐
水性、柔軟性、緩衝性、断熱性等を有し、軽量で価格も
安いため緩衝材をはじめとして通函、土木建築資材、ス
ポ−ツ用品、雑貨等広範囲に使用されており、将来とも
需要の伸びが期待されている材料の一つである。しか
し、このような優れた特徴を有していながら、特にポリ
エチレン発泡体について、例えばスポ−ツ用品、教育資
材、玩具、雑貨等への使用は一部にとどまっている。そ
の汎用化を妨げている原因の一つにポリエチレン発泡体
が無極性で且つ結晶性であるため接着性に乏しく美粧の
ための塗装が極めて困難であることが挙げられる。
オレフィン発泡体は、優れた性質、例えば耐薬品性、耐
水性、柔軟性、緩衝性、断熱性等を有し、軽量で価格も
安いため緩衝材をはじめとして通函、土木建築資材、ス
ポ−ツ用品、雑貨等広範囲に使用されており、将来とも
需要の伸びが期待されている材料の一つである。しか
し、このような優れた特徴を有していながら、特にポリ
エチレン発泡体について、例えばスポ−ツ用品、教育資
材、玩具、雑貨等への使用は一部にとどまっている。そ
の汎用化を妨げている原因の一つにポリエチレン発泡体
が無極性で且つ結晶性であるため接着性に乏しく美粧の
ための塗装が極めて困難であることが挙げられる。
【0003】従来よりポリエチレン発泡体成形物の着色
には、あらかじめ原料ポリエチレンに染顔料を混練して
おき、これを発泡させる方法がとられているが、2色以
上の多色仕上げが困難でデザイン性に欠け、色調の鮮明
さ及び光沢に劣るという欠点を有している。一方、ポリ
エチレン樹脂成形物の表面に塗装を施す一つの方法とし
て表面処理(クロム酸硫酸混酸処理、火炎処理、プラズ
マ処理、紫外線処理等)をした後塗装を施す方法が知ら
れているが、これらの表面処理は工程が複雑で多大な設
備を必要とし経済性に欠けることや、成形物の形の複雑
さにより処理効果にばらつきを生じるという欠点を有し
ている。それ故、簡便な工程で経済的にポリエチレン樹
脂成形物に塗装を施すもう一つの方法として、エチレン
/酢酸ビニル共重合体等の低コモノマ−含有量のエチレ
ン共重合体や塩素化エチレン/酢酸ビニル共重合体を表
面処理無しに塗装して充分な接着性を有する塗膜を形成
する方法が知られている。しかしこれらの共重合体は室
温でも若干の粘着傾向を示し、ポリエチレン発泡体成形
品の積み重ね保管時に通常必要とされる耐ブロッキング
性、即ち、塗工面と塗工面或いは塗工面と非塗工面とが
40〜50℃以下の温度、50g/cm2以下の軽圧条
件下で接着を起こし、これをひきはなす時に支障を起こ
すようであってはならないという要求に対し不十分であ
る。
には、あらかじめ原料ポリエチレンに染顔料を混練して
おき、これを発泡させる方法がとられているが、2色以
上の多色仕上げが困難でデザイン性に欠け、色調の鮮明
さ及び光沢に劣るという欠点を有している。一方、ポリ
エチレン樹脂成形物の表面に塗装を施す一つの方法とし
て表面処理(クロム酸硫酸混酸処理、火炎処理、プラズ
マ処理、紫外線処理等)をした後塗装を施す方法が知ら
れているが、これらの表面処理は工程が複雑で多大な設
備を必要とし経済性に欠けることや、成形物の形の複雑
さにより処理効果にばらつきを生じるという欠点を有し
ている。それ故、簡便な工程で経済的にポリエチレン樹
脂成形物に塗装を施すもう一つの方法として、エチレン
/酢酸ビニル共重合体等の低コモノマ−含有量のエチレ
ン共重合体や塩素化エチレン/酢酸ビニル共重合体を表
面処理無しに塗装して充分な接着性を有する塗膜を形成
する方法が知られている。しかしこれらの共重合体は室
温でも若干の粘着傾向を示し、ポリエチレン発泡体成形
品の積み重ね保管時に通常必要とされる耐ブロッキング
性、即ち、塗工面と塗工面或いは塗工面と非塗工面とが
40〜50℃以下の温度、50g/cm2以下の軽圧条
件下で接着を起こし、これをひきはなす時に支障を起こ
すようであってはならないという要求に対し不十分であ
る。
【0004】従って、特に経済性に優れ、且つポリエチ
レン発泡体が使用されるような比較的低温域、即ち実用
使用温度−20℃〜50℃の範囲において接着性と耐ブ
ロッキング性の良好な美粧のための塗装の施されたポリ
エチレン発泡体の開発が望まれていた。
レン発泡体が使用されるような比較的低温域、即ち実用
使用温度−20℃〜50℃の範囲において接着性と耐ブ
ロッキング性の良好な美粧のための塗装の施されたポリ
エチレン発泡体の開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の欠点を克服し、接着性と耐ブロッキング性の良好な美
粧のための塗装の施されたポリオレフィン発泡体、特に
ポリエチレン発泡体を提供することを目的とする。
の欠点を克服し、接着性と耐ブロッキング性の良好な美
粧のための塗装の施されたポリオレフィン発泡体、特に
ポリエチレン発泡体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者等は、上記エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体等の良好な接着性とワンコ−ト
仕上げによる経済性の利点をポリエチレン発泡体成形物
の美粧塗装に適用し、且つ上記耐ブロッキング性の問題
点を解決すべく検討を行なった結果、本発明に至った。
即ち、本発明は、下記(A)、(B)、(C) (A)共重合している酢酸ビニルの含有量が10〜40
重量%の範囲にあり、且つメルトインデックスが5〜5
00g/10分の範囲にあるエチレン/酢酸ビニル共重
合体 (B)共重合しているアクリル酸エステルと無水マレイ
ン酸の合計の含有量が10〜40重量%の範囲にあり且
つメルトインデックスが2〜200g/10分の範囲に
あるエチレン/アクリル酸エステル/無水マレイン酸共
重合体 (C)塩素含有量が2〜40重量%の範囲にある塩素化
エチレン/酢酸ビニル共重合体 の中より選ばれた少なくとも1種以上の高分子重合体と
当該高分子重合体に対し0.0001〜1重量%の範囲
にあるシリコ−ンオイルを必須成分とする塗膜がポリオ
レフィン発泡体の表面に直接形成されていることを特徴
とするポリオレフィン発泡体塗装成形物である。
ン/酢酸ビニル共重合体等の良好な接着性とワンコ−ト
仕上げによる経済性の利点をポリエチレン発泡体成形物
の美粧塗装に適用し、且つ上記耐ブロッキング性の問題
点を解決すべく検討を行なった結果、本発明に至った。
即ち、本発明は、下記(A)、(B)、(C) (A)共重合している酢酸ビニルの含有量が10〜40
重量%の範囲にあり、且つメルトインデックスが5〜5
00g/10分の範囲にあるエチレン/酢酸ビニル共重
合体 (B)共重合しているアクリル酸エステルと無水マレイ
ン酸の合計の含有量が10〜40重量%の範囲にあり且
つメルトインデックスが2〜200g/10分の範囲に
あるエチレン/アクリル酸エステル/無水マレイン酸共
重合体 (C)塩素含有量が2〜40重量%の範囲にある塩素化
エチレン/酢酸ビニル共重合体 の中より選ばれた少なくとも1種以上の高分子重合体と
当該高分子重合体に対し0.0001〜1重量%の範囲
にあるシリコ−ンオイルを必須成分とする塗膜がポリオ
レフィン発泡体の表面に直接形成されていることを特徴
とするポリオレフィン発泡体塗装成形物である。
【0007】本発明に用いられるポリオレフィン発泡体
としてはポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、
ポリエチレン−ポリスチレン共重合発泡体等があり、こ
れらのうちポリエチレン発泡体である場合に特に本発明
の効果が顕著である。ポリエチレン発泡体は、低密度ポ
リエチレンまたは高密度ポリエチレンのいずれでもよ
く、また架橋ポリエチレンまたは未架橋ポリエチレンの
いずれでもよい。ポリオレフィン発泡体の発泡倍率は5
倍未満では柔軟性が不十分であり、一方、50倍を超え
ると柔軟過ぎるため、一般に5〜50倍である。
としてはポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、
ポリエチレン−ポリスチレン共重合発泡体等があり、こ
れらのうちポリエチレン発泡体である場合に特に本発明
の効果が顕著である。ポリエチレン発泡体は、低密度ポ
リエチレンまたは高密度ポリエチレンのいずれでもよ
く、また架橋ポリエチレンまたは未架橋ポリエチレンの
いずれでもよい。ポリオレフィン発泡体の発泡倍率は5
倍未満では柔軟性が不十分であり、一方、50倍を超え
ると柔軟過ぎるため、一般に5〜50倍である。
【0008】本発明の発泡体は上記(A)、(B)、
(C)の中より選ばれた少なくとも1種以上の高分子重
合体と当該高分子重合体に対し0.0001〜1重量%
の範囲にあるシリコ−ンオイルを必須成分とする塗膜が
ポリオレフィン発泡体の表面に直接形成されていること
を特徴とする。本発明に使用される(A)エチレン/酢
酸ビニル共重合体において酢酸ビニル含有量が10〜4
0重量%の範囲にあることが肝要である。10重量%未
満では塗装する際の溶剤に対する溶解性が低下し、ポリ
オレフィン発泡体に対し塗膜を溶融接着する際にエチレ
ン/酢酸ビニル共重合体の融点がポリオレフィン発泡体
の熱変形温度(ポリエチレン発泡体にあっては約90
℃)を超えるためポリオレフィン発泡体の変形をきた
し、40重量%を超えると耐ブロッキング性及び発泡体
への接着性が不十分になる。またJISK 6730に
よるメルトインデックスが5〜500g/10分の範囲
にあることが肝要である。5g/10分未満では高粘度
のため溶剤への溶解及び塗布の際に支障をきたし、50
0g/10分を超えると塗膜の強度が不足する。
(C)の中より選ばれた少なくとも1種以上の高分子重
合体と当該高分子重合体に対し0.0001〜1重量%
の範囲にあるシリコ−ンオイルを必須成分とする塗膜が
ポリオレフィン発泡体の表面に直接形成されていること
を特徴とする。本発明に使用される(A)エチレン/酢
酸ビニル共重合体において酢酸ビニル含有量が10〜4
0重量%の範囲にあることが肝要である。10重量%未
満では塗装する際の溶剤に対する溶解性が低下し、ポリ
オレフィン発泡体に対し塗膜を溶融接着する際にエチレ
ン/酢酸ビニル共重合体の融点がポリオレフィン発泡体
の熱変形温度(ポリエチレン発泡体にあっては約90
℃)を超えるためポリオレフィン発泡体の変形をきた
し、40重量%を超えると耐ブロッキング性及び発泡体
への接着性が不十分になる。またJISK 6730に
よるメルトインデックスが5〜500g/10分の範囲
にあることが肝要である。5g/10分未満では高粘度
のため溶剤への溶解及び塗布の際に支障をきたし、50
0g/10分を超えると塗膜の強度が不足する。
【0009】本発明に使用される(B)エチレン/アク
リル酸エステル/無水マレイン酸共重合体は、エチレン
/アクリル酸メチル/無水マレイン酸共重合体、エチレ
ン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体、エチ
レン/アクリル酸ブチル/無水マレイン酸共重合体など
であり、共重合しているアクリル酸エステルと無水マレ
イン酸の合計の含有量が10〜40重量%の範囲にある
ことが肝要である。上記エチレン/酢酸ビニル共重合体
と同様に、アクリル酸エステルと無水マレイン酸の合計
の含有量が10重量%未満では溶剤に対する溶解性の低
下及び高融点のため塗膜の溶融接着の際にポリオレフィ
ン発泡体の変形をきたし、40重量%を超えると耐ブロ
ッキング性及びポリオレフィン発泡体への接着性が不十
分になる。また、アクリル酸エステル、無水マレイン酸
各々の含有量については、アクリル酸エステルが9〜3
9重量%、無水マレイン酸が1〜10重量%の範囲にあ
ることが好ましい。更に、JIS K 6730による
メルトインデックスが2〜200g/10分の範囲にあ
ることが肝要である。2g/10分未満では高粘度のた
め溶剤への溶解及び塗布の際に支障をきたし、200g
/10分を超えると塗膜の強度が不足する。
リル酸エステル/無水マレイン酸共重合体は、エチレン
/アクリル酸メチル/無水マレイン酸共重合体、エチレ
ン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体、エチ
レン/アクリル酸ブチル/無水マレイン酸共重合体など
であり、共重合しているアクリル酸エステルと無水マレ
イン酸の合計の含有量が10〜40重量%の範囲にある
ことが肝要である。上記エチレン/酢酸ビニル共重合体
と同様に、アクリル酸エステルと無水マレイン酸の合計
の含有量が10重量%未満では溶剤に対する溶解性の低
下及び高融点のため塗膜の溶融接着の際にポリオレフィ
ン発泡体の変形をきたし、40重量%を超えると耐ブロ
ッキング性及びポリオレフィン発泡体への接着性が不十
分になる。また、アクリル酸エステル、無水マレイン酸
各々の含有量については、アクリル酸エステルが9〜3
9重量%、無水マレイン酸が1〜10重量%の範囲にあ
ることが好ましい。更に、JIS K 6730による
メルトインデックスが2〜200g/10分の範囲にあ
ることが肝要である。2g/10分未満では高粘度のた
め溶剤への溶解及び塗布の際に支障をきたし、200g
/10分を超えると塗膜の強度が不足する。
【0010】本発明に使用される(C)塩素化エチレン
/酢酸ビニル共重合体においては塩素含有量が2〜40
重量%の範囲にあることが肝要である。上記エチレン/
酢酸ビニル共重合体同様に塩素含有量が2重量%未満で
は溶剤に対する溶解性の低下及び高融点のため塗膜の溶
融接着の際にポリオレフィン発泡体の変形をきたし、4
0重量%を超えると耐ブロッキング性及びポリオレフィ
ン発泡体への接着性が不十分になる。
/酢酸ビニル共重合体においては塩素含有量が2〜40
重量%の範囲にあることが肝要である。上記エチレン/
酢酸ビニル共重合体同様に塩素含有量が2重量%未満で
は溶剤に対する溶解性の低下及び高融点のため塗膜の溶
融接着の際にポリオレフィン発泡体の変形をきたし、4
0重量%を超えると耐ブロッキング性及びポリオレフィ
ン発泡体への接着性が不十分になる。
【0011】本発明の発泡体において使用される塗膜
は、上記の中から選ばれた少なくとも1種以上の高分子
重合体とともに、シリコ−ンオイルを必須とする。シリ
コ−ンオイルとしては、ジメチルシリコ−ンオイル、メ
チルフェニルシリコ−ンオイル、メチルハイドロジェン
シリコ−ンオイル、その他多くの変性シリコ−ンオイル
が使用できる。シリコ−ンオイルの含有量は高分子重合
体に対して0.0001〜1重量%の範囲にあることが
肝要である。0.0001重量%未満では耐ブロッキン
グ性、塗膜表面の光沢の低下及びゆず肌を生じ、1重量
%を超えると含有量の増加に伴う耐ブロッキング性の向
上効果が認められずまた塗膜を手で触れた場合に皮膚に
移行したシリコ−ンオイルによる手先のぬめり感が著し
くなるので好ましくない。
は、上記の中から選ばれた少なくとも1種以上の高分子
重合体とともに、シリコ−ンオイルを必須とする。シリ
コ−ンオイルとしては、ジメチルシリコ−ンオイル、メ
チルフェニルシリコ−ンオイル、メチルハイドロジェン
シリコ−ンオイル、その他多くの変性シリコ−ンオイル
が使用できる。シリコ−ンオイルの含有量は高分子重合
体に対して0.0001〜1重量%の範囲にあることが
肝要である。0.0001重量%未満では耐ブロッキン
グ性、塗膜表面の光沢の低下及びゆず肌を生じ、1重量
%を超えると含有量の増加に伴う耐ブロッキング性の向
上効果が認められずまた塗膜を手で触れた場合に皮膚に
移行したシリコ−ンオイルによる手先のぬめり感が著し
くなるので好ましくない。
【0012】本発明では、塗膜中に必要に応じ顔料、体
質顔料、顔料分散剤、光安定剤、帯電防止剤、難燃剤、
防かび・防菌剤等の添加剤を含有させることによって、
ポリエチレン発泡体塗装成形物の付加価値をさらに高め
ることができる。本発明に使用される添加剤は例えば以
下のようなものである。顔料としてはは一般に使用され
ているものでよく、例えばカ−ボンブラック、鉄黒、チ
タンブラック、チタンホワイト、チタンイエロ−、黄色
酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブル−、酸
化クロムグリ−ン等の無機顔料、レ−キレッドC、カ−
ミン6B、パ−マネントレッド2B、パ−マネントレッ
ド4R、ナフト−ルレッド、ピラゾロンレッド、モノア
ゾエロ−、ジスアゾエロ−、ジスアゾオレンジ、フタロ
シアニンブル−、フタロシアニングリ−ン等の有機顔料
が挙げられる。安全衛生上の観点から、鉛、カドミウム
等の重金属系の顔料でないことが好ましい。
質顔料、顔料分散剤、光安定剤、帯電防止剤、難燃剤、
防かび・防菌剤等の添加剤を含有させることによって、
ポリエチレン発泡体塗装成形物の付加価値をさらに高め
ることができる。本発明に使用される添加剤は例えば以
下のようなものである。顔料としてはは一般に使用され
ているものでよく、例えばカ−ボンブラック、鉄黒、チ
タンブラック、チタンホワイト、チタンイエロ−、黄色
酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブル−、酸
化クロムグリ−ン等の無機顔料、レ−キレッドC、カ−
ミン6B、パ−マネントレッド2B、パ−マネントレッ
ド4R、ナフト−ルレッド、ピラゾロンレッド、モノア
ゾエロ−、ジスアゾエロ−、ジスアゾオレンジ、フタロ
シアニンブル−、フタロシアニングリ−ン等の有機顔料
が挙げられる。安全衛生上の観点から、鉛、カドミウム
等の重金属系の顔料でないことが好ましい。
【0013】体質顔料としては、硫酸バリウム、炭酸バ
リウム、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、セッコウ、アルミナ白、クレ−、シリカ、シリ
カ白、タルク等が使用できる。顔料分散剤としては、一
般に非水系用分散剤として使用されているものでよく、
例えばポリエステル、アクリルまたはアクリルポリエス
テル等のカルボキシル基を有する高分子、脂肪酸金属
塩、ナフテン酸金属塩、レシチン、ロジン、ロジン誘導
体、有機ベントナイト、水添ヒマシ油ワックス、ポリア
マイド系ワックス、酸化ポリエチレン、金属セッケン類
等が挙げられる。光安定剤としては、2−ヒドロキシ−
4−n−オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン
系、2(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾ−ル等のベンゾトリアゾ−ル系、及びその
他の紫外線吸収剤、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)デカンジオエ−ト等のヒンダ
−ドアミン系のラジカル捕捉剤が挙げらえれ、これら紫
外線吸収剤、ラジカル捕捉剤を各々単独或いは併用して
使用できる。
リウム、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、セッコウ、アルミナ白、クレ−、シリカ、シリ
カ白、タルク等が使用できる。顔料分散剤としては、一
般に非水系用分散剤として使用されているものでよく、
例えばポリエステル、アクリルまたはアクリルポリエス
テル等のカルボキシル基を有する高分子、脂肪酸金属
塩、ナフテン酸金属塩、レシチン、ロジン、ロジン誘導
体、有機ベントナイト、水添ヒマシ油ワックス、ポリア
マイド系ワックス、酸化ポリエチレン、金属セッケン類
等が挙げられる。光安定剤としては、2−ヒドロキシ−
4−n−オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン
系、2(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾ−ル等のベンゾトリアゾ−ル系、及びその
他の紫外線吸収剤、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)デカンジオエ−ト等のヒンダ
−ドアミン系のラジカル捕捉剤が挙げらえれ、これら紫
外線吸収剤、ラジカル捕捉剤を各々単独或いは併用して
使用できる。
【0014】帯電防止剤としては、スルホン酸型、リン
酸型のアニオン系、四級アミン塩型のカチオン系および
ポリアルコ−ル型、ポリエ−テル型の非イオン系界面活
性剤の中から特に帯電防止用途に市販されているもの
(旭電化工業(株)製商品名アデカミン、日本乳化剤(株)
製商品名ニュ−コ−ル、日本油脂(株)製商品名エレガ
ン、花王(株)製商品名エレクトロストッパ−、住友化学
工業(株)製商品名スミスタット、明成化学工業(株)製商
品名デクト−ル、ライオン(株)製商品名レオスタット、
(株)理経製商品名ネガスタットなど)から適宜選択して
使用できる。
酸型のアニオン系、四級アミン塩型のカチオン系および
ポリアルコ−ル型、ポリエ−テル型の非イオン系界面活
性剤の中から特に帯電防止用途に市販されているもの
(旭電化工業(株)製商品名アデカミン、日本乳化剤(株)
製商品名ニュ−コ−ル、日本油脂(株)製商品名エレガ
ン、花王(株)製商品名エレクトロストッパ−、住友化学
工業(株)製商品名スミスタット、明成化学工業(株)製商
品名デクト−ル、ライオン(株)製商品名レオスタット、
(株)理経製商品名ネガスタットなど)から適宜選択して
使用できる。
【0015】難燃剤としては、Sb2O3、Sb2O5、M
g(OH)2、Al(OH)3、ポリリン酸アンモン、ク
レ−、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、モリブデン化
合物等の無機系難燃剤、トリス(モノクロロプロピル)
ホスフェ−ト、トリス(トリブロモフェニル)ホスフェ
−ト等のリン系難燃剤、ポリジブロモフェニルオキサイ
ド、ビストリブロモフェノキシエタン、ジアリルテトラ
ブロモフタレ−ト等のハロゲン系難燃剤が使用できる。
g(OH)2、Al(OH)3、ポリリン酸アンモン、ク
レ−、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、モリブデン化
合物等の無機系難燃剤、トリス(モノクロロプロピル)
ホスフェ−ト、トリス(トリブロモフェニル)ホスフェ
−ト等のリン系難燃剤、ポリジブロモフェニルオキサイ
ド、ビストリブロモフェノキシエタン、ジアリルテトラ
ブロモフタレ−ト等のハロゲン系難燃剤が使用できる。
【0016】防かび・防菌剤としては、防菌防黴剤事典
(日本防菌防黴学会)に記載されているトリアジン誘導
体類、フェノ−ル誘導体類、有機ヨ−ド類、イソチアゾ
−ル誘導体類、イミダゾ−ル誘導体類、イミド誘導体
類、オキシキノリン誘導体類、スルファミド誘導体類、
チアゾ−ル誘導体類、ニトリル誘導体類などの市販製剤
が使用でき、また銀、銅、亜鉛などの抗菌性金属を含有
したゼオライト等(例えば(株)シナネンゼオミック製商
品名ゼオミック)の無機系抗菌剤のフィラ−を使用して
もよい。
(日本防菌防黴学会)に記載されているトリアジン誘導
体類、フェノ−ル誘導体類、有機ヨ−ド類、イソチアゾ
−ル誘導体類、イミダゾ−ル誘導体類、イミド誘導体
類、オキシキノリン誘導体類、スルファミド誘導体類、
チアゾ−ル誘導体類、ニトリル誘導体類などの市販製剤
が使用でき、また銀、銅、亜鉛などの抗菌性金属を含有
したゼオライト等(例えば(株)シナネンゼオミック製商
品名ゼオミック)の無機系抗菌剤のフィラ−を使用して
もよい。
【0017】本発明のポリオレフィン発泡体塗装成形物
を得る方法としては、当該高分子重合体、顔料、シリコ
−ンオイルおよび添加剤の混合物(以下塗膜成分と略
す。)を加熱溶融混練し、ホットメルトアプリケ−タ−
を用いて塗布する方法とか、塗膜成分をエマルジョン化
し、はけ、スプレ−などの方法で塗布するなどいろいろ
な方法があるが、塗膜成分を溶剤に溶解分散せしめ、は
け塗り、スプレ−塗装などにより塗布するのが一般的で
ある。また、塗膜成分をエマルジョン化或いは溶剤に溶
解分散せしめて塗布する場合は、塗膜乾燥後、塗装成形
物の表面を当該高分子重合体の融点以上からポリオレフ
ィン発泡体の熱変形温度(ポリエチレンにあっては約9
0℃)以下の範囲で熱風または遠赤外線等で加熱し、塗
膜を溶融接着せしめることにより塗膜とポリオレフィン
発泡体間の充分な接着性を得ることができる。
を得る方法としては、当該高分子重合体、顔料、シリコ
−ンオイルおよび添加剤の混合物(以下塗膜成分と略
す。)を加熱溶融混練し、ホットメルトアプリケ−タ−
を用いて塗布する方法とか、塗膜成分をエマルジョン化
し、はけ、スプレ−などの方法で塗布するなどいろいろ
な方法があるが、塗膜成分を溶剤に溶解分散せしめ、は
け塗り、スプレ−塗装などにより塗布するのが一般的で
ある。また、塗膜成分をエマルジョン化或いは溶剤に溶
解分散せしめて塗布する場合は、塗膜乾燥後、塗装成形
物の表面を当該高分子重合体の融点以上からポリオレフ
ィン発泡体の熱変形温度(ポリエチレンにあっては約9
0℃)以下の範囲で熱風または遠赤外線等で加熱し、塗
膜を溶融接着せしめることにより塗膜とポリオレフィン
発泡体間の充分な接着性を得ることができる。
【0018】塗膜成分を溶解分散せしめる溶剤として
は、塗膜成分を溶解分散せしめるものなら特定しなくと
もよいが、トルエン、キシレン及びソルベントナフサな
どが当該高分子重合体に対する溶解性、経済性から好ま
しい。塗膜成分を溶解分散する際には、必要に応じ70
℃程度に加熱することにより当該高分子重合体の溶解速
度を速めることができる。また塗膜成分を溶剤に溶解分
散せしめてなる塗料が室温でゲル状を呈する場合には、
ホットエアレススプレ−装置等を用い塗料を40〜50
℃に加熱して塗布することにより良好な塗膜を得ること
ができる。本発明における塗膜層の厚みは、1〜100
g/m2 好ましくは5〜50g/m2 が適当である。塗
膜層の厚みが1g/m2 未満では被覆強度が弱く、また
均一な塗布が困難となり、100g/m2 を超えるとは
け塗り、スプレ−塗装等により塗布する場合、塗料の粘
度上昇のため均一な塗布が困難となることがある。
は、塗膜成分を溶解分散せしめるものなら特定しなくと
もよいが、トルエン、キシレン及びソルベントナフサな
どが当該高分子重合体に対する溶解性、経済性から好ま
しい。塗膜成分を溶解分散する際には、必要に応じ70
℃程度に加熱することにより当該高分子重合体の溶解速
度を速めることができる。また塗膜成分を溶剤に溶解分
散せしめてなる塗料が室温でゲル状を呈する場合には、
ホットエアレススプレ−装置等を用い塗料を40〜50
℃に加熱して塗布することにより良好な塗膜を得ること
ができる。本発明における塗膜層の厚みは、1〜100
g/m2 好ましくは5〜50g/m2 が適当である。塗
膜層の厚みが1g/m2 未満では被覆強度が弱く、また
均一な塗布が困難となり、100g/m2 を超えるとは
け塗り、スプレ−塗装等により塗布する場合、塗料の粘
度上昇のため均一な塗布が困難となることがある。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。試験例中
の各試験法、測定法は下記のとおりである。 (1)接着性 JIS K 5400の碁盤目テ−プ法に準拠して測定
したものである。 (2)耐ブロッキング性 塗工面−塗工面のブロッキング性を温度40℃、荷重5
0g/cm2 で24時間後にテストしたものであり、下
記の基準で評価した。 ◎:全くついてないまたは軽くついているが無傷ではが
れる。(耐ブロッキング性良) ×:はがせるが塗面に傷がつくまたは一体化してはがせ
ない。(耐ブロッキング性不良) (3)冷熱サイクル試験 50℃/1時間、−20℃/1時間を1サイクルとして
50サイクル経過後の接着性及び塗膜の外観変化(ひび
割れ、ふくれ、脆化、変色)の有無を評価した。
が、本発明はこれに限定されるものではない。試験例中
の各試験法、測定法は下記のとおりである。 (1)接着性 JIS K 5400の碁盤目テ−プ法に準拠して測定
したものである。 (2)耐ブロッキング性 塗工面−塗工面のブロッキング性を温度40℃、荷重5
0g/cm2 で24時間後にテストしたものであり、下
記の基準で評価した。 ◎:全くついてないまたは軽くついているが無傷ではが
れる。(耐ブロッキング性良) ×:はがせるが塗面に傷がつくまたは一体化してはがせ
ない。(耐ブロッキング性不良) (3)冷熱サイクル試験 50℃/1時間、−20℃/1時間を1サイクルとして
50サイクル経過後の接着性及び塗膜の外観変化(ひび
割れ、ふくれ、脆化、変色)の有無を評価した。
【0020】
【実施例1】エチレン/酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニ
ル含量28重量%、メルトインデックス20g/10
分、住友化学工業(株)製商品名スミテ−ト)20gと顔
料(フタロシアニンブル−、アクリルポリエステル系分
散剤を少量含む、大日精化工業(株)製商品名FPGK0
49ブル−)10gとシリコ−ンオイル(ジメチルシリ
コ−ンオイル、信越化学工業(株)製商品名KF69)の
0.1重量%トルエン分散液2gを100gのトルエン
に混合し、ホットスタ−ラ−上で70℃で1時間加熱撹
拌し均一に溶解分散した後室温まで冷却し、塗料(シリ
コ−ンオイルのエチレン/酢酸ビニル共重合体に対する
含有量は0.01重量%)とした。
ル含量28重量%、メルトインデックス20g/10
分、住友化学工業(株)製商品名スミテ−ト)20gと顔
料(フタロシアニンブル−、アクリルポリエステル系分
散剤を少量含む、大日精化工業(株)製商品名FPGK0
49ブル−)10gとシリコ−ンオイル(ジメチルシリ
コ−ンオイル、信越化学工業(株)製商品名KF69)の
0.1重量%トルエン分散液2gを100gのトルエン
に混合し、ホットスタ−ラ−上で70℃で1時間加熱撹
拌し均一に溶解分散した後室温まで冷却し、塗料(シリ
コ−ンオイルのエチレン/酢酸ビニル共重合体に対する
含有量は0.01重量%)とした。
【0021】この塗料を架橋ポリエチレン発泡体(30
倍発泡、旭化成工業(株)製商品名メフ)の試験片(10
0mm×100mm×20mm)にはけ塗りし室温で1
時間乾燥した。乾燥後、熱風循環式オ−ブン中に入れ、
80℃で10分間溶融接着のための熱処理をし、再び室
温まで冷却し、塗装試験片とした。冷却後塗膜の塗布量
を測定したところ40g/m2であった。この塗装試験
片につき性能試験(接着性、耐ブロッキング性、冷熱サ
イクル試験)を行なった結果を表1に示す。
倍発泡、旭化成工業(株)製商品名メフ)の試験片(10
0mm×100mm×20mm)にはけ塗りし室温で1
時間乾燥した。乾燥後、熱風循環式オ−ブン中に入れ、
80℃で10分間溶融接着のための熱処理をし、再び室
温まで冷却し、塗装試験片とした。冷却後塗膜の塗布量
を測定したところ40g/m2であった。この塗装試験
片につき性能試験(接着性、耐ブロッキング性、冷熱サ
イクル試験)を行なった結果を表1に示す。
【0022】
【実施例2】エチレン/アクリル酸エチル/無水マレイ
ン酸共重合体(アクリル酸エチル含量30重量%、無水
マレイン酸含量1.7重量%、メルトインデックス7g
/10分、住友化学工業(株)製商品名ボンダイン)20
gと顔料(カ−ボンブラック、アクリルポリエステル系
分散剤を少量含む、大日精化工業(株)製商品名FPGK
100ブラック)10gとシリコ−ンオイル(ジメチル
シリコ−ンオイル、信越化学工業(株)製商品名KF6
9)の1重量%トルエン分散液2gをトルエン100g
に混合し、以下実施例1と同様の操作を行ない(シリコ
−ンオイルのエチレン/アクリル酸エチル/無水マレイ
ン酸共重合体に対する含有量は0.1重量%)、塗装試
験片を得た。このもの塗膜の塗布量は50g/m2 であ
った。性能試験を行なった結果を表1に示す。
ン酸共重合体(アクリル酸エチル含量30重量%、無水
マレイン酸含量1.7重量%、メルトインデックス7g
/10分、住友化学工業(株)製商品名ボンダイン)20
gと顔料(カ−ボンブラック、アクリルポリエステル系
分散剤を少量含む、大日精化工業(株)製商品名FPGK
100ブラック)10gとシリコ−ンオイル(ジメチル
シリコ−ンオイル、信越化学工業(株)製商品名KF6
9)の1重量%トルエン分散液2gをトルエン100g
に混合し、以下実施例1と同様の操作を行ない(シリコ
−ンオイルのエチレン/アクリル酸エチル/無水マレイ
ン酸共重合体に対する含有量は0.1重量%)、塗装試
験片を得た。このもの塗膜の塗布量は50g/m2 であ
った。性能試験を行なった結果を表1に示す。
【0023】
【実施例3】塩素化エチレン/酢酸ビニル共重合体(塩
素含有量11.5重量%)の20重量%トルエン溶液
(日本製紙(株)製商品名ス−パ−クロン)100gに顔
料(黄色酸化鉄、アクリルポリエステル系の分散剤を少
量含む、大日精化工業(株)製商品名FPGK011エロ
−)とシリコ−ンオイル(ジメチルシリコ−ンオイル、
信越化学工業(株)製商品名KF69)の0.01重量%
トルエン分散液2gを混合撹拌し、塗料(シリコ−ンオ
イルの塩素化エチレン/酢酸ビニル共重合体に対する含
有量は0.001重量%)とした。この塗料をエア−ス
プレ−装置にて架橋ポリエチレン発泡体(20倍発泡、
旭化成工業(株)製商品名メフ)の試験片(300mm×
300mm×50mm)に塗布し、以下実施例1と同様
の操作を行ない塗装試験片を得た。このものの塗膜の塗
布量は25g/m2であった。性能試験を行なった結果
を表1に示す。
素含有量11.5重量%)の20重量%トルエン溶液
(日本製紙(株)製商品名ス−パ−クロン)100gに顔
料(黄色酸化鉄、アクリルポリエステル系の分散剤を少
量含む、大日精化工業(株)製商品名FPGK011エロ
−)とシリコ−ンオイル(ジメチルシリコ−ンオイル、
信越化学工業(株)製商品名KF69)の0.01重量%
トルエン分散液2gを混合撹拌し、塗料(シリコ−ンオ
イルの塩素化エチレン/酢酸ビニル共重合体に対する含
有量は0.001重量%)とした。この塗料をエア−ス
プレ−装置にて架橋ポリエチレン発泡体(20倍発泡、
旭化成工業(株)製商品名メフ)の試験片(300mm×
300mm×50mm)に塗布し、以下実施例1と同様
の操作を行ない塗装試験片を得た。このものの塗膜の塗
布量は25g/m2であった。性能試験を行なった結果
を表1に示す。
【0024】
【実施例4】エチレン/酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニ
ル含量28重量%、メルトインデックス450g/10
分、住友化学工業(株)製商品名スミテ−ト)10gとエ
チレン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体
(アクリル酸エチル含量12重量%、無水マレイン酸含
量3.3重量%、メルトインデックス3g/10分、住
友化学工業(株)製商品名ボンダイン)5gと顔料(ナフ
ト−ルレッド、アクリルポリエステル系の分散剤を少量
含む、大日精化工業(株) 製商品名FPGK038レッ
ド)10gとシリコ−ンオイル(ジメチルシリコ−ンオ
イル、信越化学工業(株)製KF69)の0.1重量%ト
ルエン溶液1.5gをトルエン100gに混合し、以下
実施例1と同様の操作を行なって塗装試験片を得た(シ
リコ−ンオイルの、エチレン/酢酸ビニル共重合体及び
エチレン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体
の合計量に対する含有量は0.01重量%)。このもの
の塗膜の塗布量は30g/m2であった。性能試験結果
を表1に示す。
ル含量28重量%、メルトインデックス450g/10
分、住友化学工業(株)製商品名スミテ−ト)10gとエ
チレン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体
(アクリル酸エチル含量12重量%、無水マレイン酸含
量3.3重量%、メルトインデックス3g/10分、住
友化学工業(株)製商品名ボンダイン)5gと顔料(ナフ
ト−ルレッド、アクリルポリエステル系の分散剤を少量
含む、大日精化工業(株) 製商品名FPGK038レッ
ド)10gとシリコ−ンオイル(ジメチルシリコ−ンオ
イル、信越化学工業(株)製KF69)の0.1重量%ト
ルエン溶液1.5gをトルエン100gに混合し、以下
実施例1と同様の操作を行なって塗装試験片を得た(シ
リコ−ンオイルの、エチレン/酢酸ビニル共重合体及び
エチレン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体
の合計量に対する含有量は0.01重量%)。このもの
の塗膜の塗布量は30g/m2であった。性能試験結果
を表1に示す。
【0025】
【実施例5】エチレン/酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニ
ル含量10重量%、メルトインデックス70g/10
分、住友化学工業(株)製スミテ−ト)100gとエチレ
ン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体(アク
リル酸エチル含量17重量%、無水マレイン酸含量3.3
重量%、メルトインデックス65g/10分、住友化学
工業(株)製商品名ボンダイン)100gと顔料(ジスア
ゾエロ−、アクリルポリエステル系の分散剤を少量含
む、大日精化工業(株)製商品名FPGK027)100
gとシリコ−ンオイル(ジメチルシリコ−ンオイル、信
越化学工業(株)製商品名KF69)0.02gとをトル
エン1000gに混合し、ホットスタ−ラ−上にて70
℃、1時間加熱撹拌し均一溶解分散した後、50℃まで
冷却し、冷めないようにすばやくエアレススプレ−装置
に移し替え架橋ポリエチレン発泡体(20倍発泡、旭化
成工業(株)製商品名メフ)の試験片(300mm×30
0mm×50mm)にスプレ−塗装した(シリコ−ンオ
イルの、エチレン/酢酸ビニル共重合体とエチレン/ア
クリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体の合計量に対
する含有量は0.01重量%)。室温にて1時間乾燥
後、熱風循環式オ−ブン中で90℃、5分間溶融接着の
ための熱処理をし、室温に冷却して塗装試験片を得た。
塗膜の塗布量は50g/m2 であった。この塗装試験片
の性能試験結果を表1に示す。
ル含量10重量%、メルトインデックス70g/10
分、住友化学工業(株)製スミテ−ト)100gとエチレ
ン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体(アク
リル酸エチル含量17重量%、無水マレイン酸含量3.3
重量%、メルトインデックス65g/10分、住友化学
工業(株)製商品名ボンダイン)100gと顔料(ジスア
ゾエロ−、アクリルポリエステル系の分散剤を少量含
む、大日精化工業(株)製商品名FPGK027)100
gとシリコ−ンオイル(ジメチルシリコ−ンオイル、信
越化学工業(株)製商品名KF69)0.02gとをトル
エン1000gに混合し、ホットスタ−ラ−上にて70
℃、1時間加熱撹拌し均一溶解分散した後、50℃まで
冷却し、冷めないようにすばやくエアレススプレ−装置
に移し替え架橋ポリエチレン発泡体(20倍発泡、旭化
成工業(株)製商品名メフ)の試験片(300mm×30
0mm×50mm)にスプレ−塗装した(シリコ−ンオ
イルの、エチレン/酢酸ビニル共重合体とエチレン/ア
クリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体の合計量に対
する含有量は0.01重量%)。室温にて1時間乾燥
後、熱風循環式オ−ブン中で90℃、5分間溶融接着の
ための熱処理をし、室温に冷却して塗装試験片を得た。
塗膜の塗布量は50g/m2 であった。この塗装試験片
の性能試験結果を表1に示す。
【0026】
【比較例1】実施例1においてシリコ−ンオイルの混合
量を0.1重量%トルエン分散液2gから0.001重
量%トルエン分散液0.2gに替えて実験を行なった
(シリコ−ンオイルのエチレン/酢酸ビニル共重合体に
対する含有量は1×10-5重量%)。得られた塗装試験
片の性能試験結果を表1に示す。
量を0.1重量%トルエン分散液2gから0.001重
量%トルエン分散液0.2gに替えて実験を行なった
(シリコ−ンオイルのエチレン/酢酸ビニル共重合体に
対する含有量は1×10-5重量%)。得られた塗装試験
片の性能試験結果を表1に示す。
【0027】
【比較例2】実施例1においてエチレン/酢酸ビニル共
重合体をエチレン/酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含
量41重量%、メルトインデックス60g/10分、住
友化学工業(株)製商品名スミテ−ト)に替えて実験を
行なった。得られた塗装試験片の性能試験結果を表1に
示す。
重合体をエチレン/酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含
量41重量%、メルトインデックス60g/10分、住
友化学工業(株)製商品名スミテ−ト)に替えて実験を
行なった。得られた塗装試験片の性能試験結果を表1に
示す。
【0028】
【比較例3】実施例5において高分子重合体ををエチレ
ン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体(アク
リル酸エチル含量6重量%、無水マレイン酸3.3重量
%、メルトインデックス200g/10分、住友化学工
業(株)製商品名ボンダイン)に替えて実験を行なった。
90℃、5分間のオ−ブン中熱処理では塗膜は溶融する
ことなく、充分な接着性は得られなかった。塗装試験片
の性能試験結果を表1に示す。また、ここで用いたエチ
レン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体の融
点である100℃で熱処理を施すと、ポリエチレン発泡
体は変形した。
ン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体(アク
リル酸エチル含量6重量%、無水マレイン酸3.3重量
%、メルトインデックス200g/10分、住友化学工
業(株)製商品名ボンダイン)に替えて実験を行なった。
90℃、5分間のオ−ブン中熱処理では塗膜は溶融する
ことなく、充分な接着性は得られなかった。塗装試験片
の性能試験結果を表1に示す。また、ここで用いたエチ
レン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体の融
点である100℃で熱処理を施すと、ポリエチレン発泡
体は変形した。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ワンコ−ト仕上げによ
る経済的な方法で、実用温度範囲−20〜50℃におい
て良好な接着性と耐ブロッキング性を有する美粧塗装さ
れたポリオレフィン、特にポリエチレン発泡体塗装成形
物を得ることができる。本発明による美粧塗装を施した
ポリオレフィン、特にポリエチレン発泡体成形物は、レ
ジャ−用品、スポ−ツ用品、教育資材、玩具、屋内外部
品等として好適に利用できる。
る経済的な方法で、実用温度範囲−20〜50℃におい
て良好な接着性と耐ブロッキング性を有する美粧塗装さ
れたポリオレフィン、特にポリエチレン発泡体塗装成形
物を得ることができる。本発明による美粧塗装を施した
ポリオレフィン、特にポリエチレン発泡体成形物は、レ
ジャ−用品、スポ−ツ用品、教育資材、玩具、屋内外部
品等として好適に利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/00 101 B32B 27/00 101 27/32 27/32 C C08J 7/04 CES C08J 7/04 CESB // C08L 23/08 LDK C08L 23/08 LDK C08L 23:00
Claims (1)
- 【請求項1】 下記(A)、(B)、(C)の中より選
ばれた少なくとも1種以上の高分子重合体と当該高分子
重合体に対し0.0001〜1重量%の範囲にあるシリ
コ−ンオイルを必須成分とする塗膜が発泡倍率5〜50
倍のポリオレフィン発泡体の表面に直接形成されている
ことを特徴とするポリオレフィン発泡体塗装成形物。 (A)共重合している酢酸ビニルの含有量が10〜40
重量%の範囲にあり、且つメルトインデックスが5〜5
00g/10分の範囲にあるエチレン/酢酸ビニル共重
合体 (B)共重合しているアクリル酸エステルと無水マレイ
ン酸の合計の含有量が10〜40重量%の範囲にあり且
つメルトインデックスが2〜200g/10分の範囲に
あるエチレン/アクリル酸エステル/無水マレイン酸共
重合体 (C)塩素含有量が2〜40重量%の範囲にある塩素化
エチレン/酢酸ビニル共重合体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10748695A JPH08300530A (ja) | 1995-05-01 | 1995-05-01 | ポリオレフィン発泡塗装成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10748695A JPH08300530A (ja) | 1995-05-01 | 1995-05-01 | ポリオレフィン発泡塗装成形物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08300530A true JPH08300530A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14460443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10748695A Withdrawn JPH08300530A (ja) | 1995-05-01 | 1995-05-01 | ポリオレフィン発泡塗装成形物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08300530A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110669278A (zh) * | 2019-11-17 | 2020-01-10 | 斯莱达医疗用品(惠州)有限公司 | 一种有效减少呼吸管路冷凝水管材 |
-
1995
- 1995-05-01 JP JP10748695A patent/JPH08300530A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110669278A (zh) * | 2019-11-17 | 2020-01-10 | 斯莱达医疗用品(惠州)有限公司 | 一种有效减少呼吸管路冷凝水管材 |
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