JPH08300103A - 鋳型の製造方法 - Google Patents
鋳型の製造方法Info
- Publication number
- JPH08300103A JPH08300103A JP14100195A JP14100195A JPH08300103A JP H08300103 A JPH08300103 A JP H08300103A JP 14100195 A JP14100195 A JP 14100195A JP 14100195 A JP14100195 A JP 14100195A JP H08300103 A JPH08300103 A JP H08300103A
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- JP
- Japan
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- layer
- coating layer
- powder
- model
- powdery mixture
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Mold Materials And Core Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セラミック製の鋳型を製造する際に、所要の
厚さを有するセラミックシェル層を短時間で形成する。 【構成】 枠2で囲まれた模型1の上面4上に、エチル
シリケートの加水分解液とジルコンフラワー#350と
ジルコンサンド#80とを混合し混練して形成した粉体
状混合物を散布して被覆層12を形成した後、被覆層1
2上にバックアップ用粉体層13を形成する。バックア
ップ用粉体層13を押圧装置で押圧した後、模型1に形
成されたガス供給孔7から被覆層12中にアンモニアガ
スを吹き込み、エチルシリケートの加水分解液をゲル化
させ、被覆層12を硬化させてセラミックシェル層を形
成する。
厚さを有するセラミックシェル層を短時間で形成する。 【構成】 枠2で囲まれた模型1の上面4上に、エチル
シリケートの加水分解液とジルコンフラワー#350と
ジルコンサンド#80とを混合し混練して形成した粉体
状混合物を散布して被覆層12を形成した後、被覆層1
2上にバックアップ用粉体層13を形成する。バックア
ップ用粉体層13を押圧装置で押圧した後、模型1に形
成されたガス供給孔7から被覆層12中にアンモニアガ
スを吹き込み、エチルシリケートの加水分解液をゲル化
させ、被覆層12を硬化させてセラミックシェル層を形
成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳型の製造方法に関す
るものであり、特に高耐熱性の鋳型の製造方法に関する
ものである。
るものであり、特に高耐熱性の鋳型の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】高耐熱性の鋳型の製造方法として、模型
表面に任意の厚さで形成したセラミックシェル層を焼成
して鋳型を製造する方法が知られている。例えば、ショ
ウ・プロセスでコンポジット・ショウ・プロセスとして
開発された方法では、図9に示すように、模型31の表
面および見切面に、模型形状に応じて1〜2分間でゲル
化するように調整したスラリ32を注入、塗布、又は吹
きつけを行った後、スラリ32硬化前に粗粒耐火材33
をインベストメント法におけるスタッコのようにふりか
け、第2層のスラリ34を注入、塗布、吹きつけ、滴下
などにより粗粒耐火材33をカバーし、第2層硬化前に
バッキング用鋳型砂35を第2層泥装上にかぶせ、つき
硬め、スラリの硬化後模型31を取り去り、急速乾燥
し、焼成して鋳型を製造する(「精密鋳造法」131〜
133頁,昭和48年初版発行(日本鋳物協会精密鋳造
部会編))。
表面に任意の厚さで形成したセラミックシェル層を焼成
して鋳型を製造する方法が知られている。例えば、ショ
ウ・プロセスでコンポジット・ショウ・プロセスとして
開発された方法では、図9に示すように、模型31の表
面および見切面に、模型形状に応じて1〜2分間でゲル
化するように調整したスラリ32を注入、塗布、又は吹
きつけを行った後、スラリ32硬化前に粗粒耐火材33
をインベストメント法におけるスタッコのようにふりか
け、第2層のスラリ34を注入、塗布、吹きつけ、滴下
などにより粗粒耐火材33をカバーし、第2層硬化前に
バッキング用鋳型砂35を第2層泥装上にかぶせ、つき
硬め、スラリの硬化後模型31を取り去り、急速乾燥
し、焼成して鋳型を製造する(「精密鋳造法」131〜
133頁,昭和48年初版発行(日本鋳物協会精密鋳造
部会編))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記コンポジ
ット・ショウ・プロセスでは、スラリのゲル化速度をゲ
ル化剤の混合割合で調整するため、スラリの粘度管理が
不適切であると模型に沿ってスラリが流れないという問
題点がある。また、スラリのゲル化過程において鋳型が
適当な弾力性を有する程度に固化した状態で型抜きを行
ない、鋳型表面をガスバーナーなどで速やかに乾燥させ
る必要があるため、ゲル化状態の判断を誤ると型抜き後
の乾燥が良好に行われないという問題点がある。そこ
で、本発明は、これらの問題を解消するためになされた
ものであり、模型表面に任意の厚さのセラミックシェル
層を形成し、該セラミックシェル層を焼成して鋳型を製
造する際に、スラリの粘度管理やゲル化の判断が不要
で、工程管理が容易な鋳型の製造方法を提供することを
目的とする。
ット・ショウ・プロセスでは、スラリのゲル化速度をゲ
ル化剤の混合割合で調整するため、スラリの粘度管理が
不適切であると模型に沿ってスラリが流れないという問
題点がある。また、スラリのゲル化過程において鋳型が
適当な弾力性を有する程度に固化した状態で型抜きを行
ない、鋳型表面をガスバーナーなどで速やかに乾燥させ
る必要があるため、ゲル化状態の判断を誤ると型抜き後
の乾燥が良好に行われないという問題点がある。そこ
で、本発明は、これらの問題を解消するためになされた
ものであり、模型表面に任意の厚さのセラミックシェル
層を形成し、該セラミックシェル層を焼成して鋳型を製
造する際に、スラリの粘度管理やゲル化の判断が不要
で、工程管理が容易な鋳型の製造方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、エチルシリケートの加水分解液と耐火
材粉末と耐火材粒子とを混練して粉体状混合物を調整す
る工程と、該粉体状混合物を通気性を有する模型の表面
に任意の厚さに堆積させる工程と、堆積した該粉体状混
合物に重ねてバックアップ用粉体を堆積させる工程と、
該粉体状混合物に塩基性ガスを吹き込んで該エチルシリ
ケートの加水分解液をゲル化させ、該粉体状混合物を硬
化させる工程と、該模型を除去する工程と、硬化した該
粉体状混合物を焼成する工程とを有することを特徴とす
る。
めに、本発明は、エチルシリケートの加水分解液と耐火
材粉末と耐火材粒子とを混練して粉体状混合物を調整す
る工程と、該粉体状混合物を通気性を有する模型の表面
に任意の厚さに堆積させる工程と、堆積した該粉体状混
合物に重ねてバックアップ用粉体を堆積させる工程と、
該粉体状混合物に塩基性ガスを吹き込んで該エチルシリ
ケートの加水分解液をゲル化させ、該粉体状混合物を硬
化させる工程と、該模型を除去する工程と、硬化した該
粉体状混合物を焼成する工程とを有することを特徴とす
る。
【0005】耐火材粉末としては、例えば、200メッ
シュ以下の大きさのジルコンフラワ、溶融シリカ、溶融
アルミナ粉末等の粉末の単独又は混合物が用いられる。
耐火材粒子としては、例えば、150メッシュ以上の大
きさのジルコンサンド、溶融シリカ、ハイアルミナサン
ド、シャモット、ムライト等の単独又は混合物が用いら
れる。通気性模型は、模型材質そのものが通気性を有す
る物であってもよく、模型表面に開口を有する貫通孔が
形成された物であってもよい。バックアップ用粉体の種
類は、特に限定されず、例えば、鋳砂,ガラスビーズ,
プラスチック片等を用いることができる。硬化した粉体
状混合物の焼成は、該粉体状混合物単体で行ってもよ
く、該粉体状混合物を鋳枠内に充填された鋳砂中に埋設
した状態で行ってもよい。塩基性ガスとしては、例え
ば、アンモニアガスが用いられるが、ガスの供給経路
は、通気性模型を通して該粉体混合物中にガスを吹き込
むようにしてもよく、あるいは、バックアップ用粉体側
からガスを供給し、該通気性模型を経て外部に排出され
るようにしてもよい。
シュ以下の大きさのジルコンフラワ、溶融シリカ、溶融
アルミナ粉末等の粉末の単独又は混合物が用いられる。
耐火材粒子としては、例えば、150メッシュ以上の大
きさのジルコンサンド、溶融シリカ、ハイアルミナサン
ド、シャモット、ムライト等の単独又は混合物が用いら
れる。通気性模型は、模型材質そのものが通気性を有す
る物であってもよく、模型表面に開口を有する貫通孔が
形成された物であってもよい。バックアップ用粉体の種
類は、特に限定されず、例えば、鋳砂,ガラスビーズ,
プラスチック片等を用いることができる。硬化した粉体
状混合物の焼成は、該粉体状混合物単体で行ってもよ
く、該粉体状混合物を鋳枠内に充填された鋳砂中に埋設
した状態で行ってもよい。塩基性ガスとしては、例え
ば、アンモニアガスが用いられるが、ガスの供給経路
は、通気性模型を通して該粉体混合物中にガスを吹き込
むようにしてもよく、あるいは、バックアップ用粉体側
からガスを供給し、該通気性模型を経て外部に排出され
るようにしてもよい。
【0006】
【作用】エチルシリケートの加水分解液と耐火材粉末と
耐火材粒子とを混合して粉体状混合物を形成し、該粉体
状混合物を模型表面に堆積させて所要の厚さとし、さら
に、該粉体混合物上にバックアップ用粉体を堆積させて
該粉体状混合物の嵩密度を高める。該粉体混合物中に塩
基性ガスを供給してエチルシリケートの加水分解液をゲ
ル化させ、該粉体状混合物を硬化させて所要厚さのセラ
ミックシェル層を形成した後、セラミックシェル層を脱
型して焼成し、鋳型を製造する。
耐火材粒子とを混合して粉体状混合物を形成し、該粉体
状混合物を模型表面に堆積させて所要の厚さとし、さら
に、該粉体混合物上にバックアップ用粉体を堆積させて
該粉体状混合物の嵩密度を高める。該粉体混合物中に塩
基性ガスを供給してエチルシリケートの加水分解液をゲ
ル化させ、該粉体状混合物を硬化させて所要厚さのセラ
ミックシェル層を形成した後、セラミックシェル層を脱
型して焼成し、鋳型を製造する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。なお、図1〜8は、本実施例の鋳型の造形
工程を示す説明図であり、以下の説明は該造形工程に従
って行う。
て説明する。なお、図1〜8は、本実施例の鋳型の造形
工程を示す説明図であり、以下の説明は該造形工程に従
って行う。
【0008】図1及び図2に示すように、模型1の上面
には、枠2が取り外し可能に立設されており、模型1の
上方には、粉末状混合物等を枠2内に投入する投入装置
3が備えられている。
には、枠2が取り外し可能に立設されており、模型1の
上方には、粉末状混合物等を枠2内に投入する投入装置
3が備えられている。
【0009】模型1の上面4は、鋳造しようとする鋳物
の表面と同一形状をなしている。また、模型1の下面5
は平坦に形成され、模型1が模型支持面6上に安定に載
置されている。模型1には、下面5と上面4とを連通し
て下面5側から供給されるガスを上面4上に供給するガ
ス供給孔7が複数個形成されており、ガス供給孔7の上
面4側端部には、微細な貫通孔が多数形成されたパンチ
ングベント8が嵌挿されている。
の表面と同一形状をなしている。また、模型1の下面5
は平坦に形成され、模型1が模型支持面6上に安定に載
置されている。模型1には、下面5と上面4とを連通し
て下面5側から供給されるガスを上面4上に供給するガ
ス供給孔7が複数個形成されており、ガス供給孔7の上
面4側端部には、微細な貫通孔が多数形成されたパンチ
ングベント8が嵌挿されている。
【0010】枠2は、その下端が模型1の上面4の周縁
に密着して立設されており、その上端が上面4の最高部
より十分に上方となるように形成されている。
に密着して立設されており、その上端が上面4の最高部
より十分に上方となるように形成されている。
【0011】投入装置3は、粉体状混合物貯蔵装置(図
示せず)と、バックアップ用粉体貯蔵装置(図示せず)
とに接続されており、粉体状混合物10又はバックアッ
プ用粉体11が必要に応じて下端に形成された投入口9
から排出可能とされている。なお、投入口9は、粉体状
混合物10又はバックアップ用粉体11の投入時に上面
4の最高部の上方に位置するように配設される。
示せず)と、バックアップ用粉体貯蔵装置(図示せず)
とに接続されており、粉体状混合物10又はバックアッ
プ用粉体11が必要に応じて下端に形成された投入口9
から排出可能とされている。なお、投入口9は、粉体状
混合物10又はバックアップ用粉体11の投入時に上面
4の最高部の上方に位置するように配設される。
【0012】なお、粉体状混合物10としては、バイン
ダとしてのエチルシリケートの加水分解液(SiO22
0重量%)と、耐火材粉末であるジルコンフラワー#3
50と、耐火材粒子であるジルコンサンド#80とを
1:3:4の割合で混合し、混練機で混練して形成され
たものが用いられており、バックアップ用粉体11とし
ては生砂が用いられている。
ダとしてのエチルシリケートの加水分解液(SiO22
0重量%)と、耐火材粉末であるジルコンフラワー#3
50と、耐火材粒子であるジルコンサンド#80とを
1:3:4の割合で混合し、混練機で混練して形成され
たものが用いられており、バックアップ用粉体11とし
ては生砂が用いられている。
【0013】図1及び図2に示す工程では、図1に示す
ように、枠2により囲まれた模型1の上面4上に投入装
置3の投入口9から粉体状混合物10を投入して堆積さ
せ、上面4を覆う被覆層12を形成する。次いで、図2
に示すように、投入装置3の投入口9から被覆層12上
にバックアップ用粉体11を投入して堆積させ、バック
アップ用粉体層13を形成する。
ように、枠2により囲まれた模型1の上面4上に投入装
置3の投入口9から粉体状混合物10を投入して堆積さ
せ、上面4を覆う被覆層12を形成する。次いで、図2
に示すように、投入装置3の投入口9から被覆層12上
にバックアップ用粉体11を投入して堆積させ、バック
アップ用粉体層13を形成する。
【0014】枠2内にバックアップ用粉体層13を形成
した後、図3及び図4に示す工程で、押圧装置14によ
って被覆層12及びバックアップ用粉体層13をつき固
める。
した後、図3及び図4に示す工程で、押圧装置14によ
って被覆層12及びバックアップ用粉体層13をつき固
める。
【0015】図3に示す押圧装置14は、昇降可能に備
えられたシリンダロッド15と、シリンダロッド15の
先端に枠2の内法よりやや小さく形成された押圧板16
とを備えている。
えられたシリンダロッド15と、シリンダロッド15の
先端に枠2の内法よりやや小さく形成された押圧板16
とを備えている。
【0016】図3及び図4に示す工程では、図3に示す
ように、押圧板16がバックアップ用粉体層13の上面
を下方に押しつけて被覆層12及びバックアップ用粉体
層13を均一に押し固めた後、図4に示すように、押圧
板16が引き上げられる。この押圧により、被覆層12
及びバックアップ用粉体層13の嵩密度が高められる。
なお、本工程は本発明の実施に必ずしも必要ではなく、
本工程を省略することも可能である。
ように、押圧板16がバックアップ用粉体層13の上面
を下方に押しつけて被覆層12及びバックアップ用粉体
層13を均一に押し固めた後、図4に示すように、押圧
板16が引き上げられる。この押圧により、被覆層12
及びバックアップ用粉体層13の嵩密度が高められる。
なお、本工程は本発明の実施に必ずしも必要ではなく、
本工程を省略することも可能である。
【0017】被覆層12及びバックアップ用粉体層13
の押圧がなされた後、図5に示す工程で、被覆層12中
に塩基性ガスを吹き込む。
の押圧がなされた後、図5に示す工程で、被覆層12中
に塩基性ガスを吹き込む。
【0018】図5に示すように、本工程では、模型1の
下側にガス供給装置17が配設され、枠2の上部にガス
回収装置18が配設される。ガス供給装置17は、図示
しないアンモニアガス発生装置と、ガス供給用ヘッド2
0と、該アンモニアガス発生装置(図示せず)とガス供
給用ヘッド20とに接続するガス供給管19とから形成
されている。ガス供給用ヘッド20には、ガス供給用ヘ
ッド20上に模型1を載置した状態で、模型1のガス供
給孔7とガス供給用ヘッド20内の空間22とを連通す
る連通孔21が形成されている。ガス回収装置18は、
図示しないガス回収装置本体と、枠2と気密に嵌合され
るガス回収用ヘッド24と、該ガス回収装置本体(図示
せず)とガス回収用ヘッド24とに接続するガス回収管
23とから形成されている。
下側にガス供給装置17が配設され、枠2の上部にガス
回収装置18が配設される。ガス供給装置17は、図示
しないアンモニアガス発生装置と、ガス供給用ヘッド2
0と、該アンモニアガス発生装置(図示せず)とガス供
給用ヘッド20とに接続するガス供給管19とから形成
されている。ガス供給用ヘッド20には、ガス供給用ヘ
ッド20上に模型1を載置した状態で、模型1のガス供
給孔7とガス供給用ヘッド20内の空間22とを連通す
る連通孔21が形成されている。ガス回収装置18は、
図示しないガス回収装置本体と、枠2と気密に嵌合され
るガス回収用ヘッド24と、該ガス回収装置本体(図示
せず)とガス回収用ヘッド24とに接続するガス回収管
23とから形成されている。
【0019】図5に示す工程では、塩基性ガスであるア
ンモニアガスがアンモニアガス発生装置(図示せず)か
らガス供給用ヘッド20内の空間22に供給され、ガス
供給孔7を経て被覆層12中に吹き込まれる。被覆層1
2中に吹き込まれたアンモニアガスは、被覆層12及び
バックアップ用粉体層13中を拡散しつつ上部に移動し
てバックアップ用粉体層13の上部空間に流出し、ガス
回収管23を通ってガス回収装置本体(図示せず)に流
れ込み、回収される。この際、被覆層12中では、アン
モニアガスの拡散により被覆層12を形成する粉体状混
合物10が一様に短時間でアルカリ側に移行し、エチル
シリケートの加水分解液のゲル化が一様に促進され、被
覆層12が短時間で硬化してセラミックシェル層25が
形成される。
ンモニアガスがアンモニアガス発生装置(図示せず)か
らガス供給用ヘッド20内の空間22に供給され、ガス
供給孔7を経て被覆層12中に吹き込まれる。被覆層1
2中に吹き込まれたアンモニアガスは、被覆層12及び
バックアップ用粉体層13中を拡散しつつ上部に移動し
てバックアップ用粉体層13の上部空間に流出し、ガス
回収管23を通ってガス回収装置本体(図示せず)に流
れ込み、回収される。この際、被覆層12中では、アン
モニアガスの拡散により被覆層12を形成する粉体状混
合物10が一様に短時間でアルカリ側に移行し、エチル
シリケートの加水分解液のゲル化が一様に促進され、被
覆層12が短時間で硬化してセラミックシェル層25が
形成される。
【0020】被覆層12へのアンモニアガス供給を終了
した後、図6〜8に示す工程で、造形された鋳型原型2
6を取り出す。
した後、図6〜8に示す工程で、造形された鋳型原型2
6を取り出す。
【0021】図6に示す工程では、模型1及び枠2から
ガス供給装置17及びガス回収装置18を取り外した
後、セラミックシェル層25とバックアップ用粉体層1
3とから形成された鋳型原型26を模型1及び枠2から
抜型する。
ガス供給装置17及びガス回収装置18を取り外した
後、セラミックシェル層25とバックアップ用粉体層1
3とから形成された鋳型原型26を模型1及び枠2から
抜型する。
【0022】図7に示す工程では、鋳型原型26のセラ
ミックシェル層25とバックアップ用粉体層13とを分
離させ、図8に示す如くセラミックシェル層25を取り
出す。その後、取り出したセラミックシェル層25を焼
成することにより、所望のセラミック製の鋳型が形成さ
れる。
ミックシェル層25とバックアップ用粉体層13とを分
離させ、図8に示す如くセラミックシェル層25を取り
出す。その後、取り出したセラミックシェル層25を焼
成することにより、所望のセラミック製の鋳型が形成さ
れる。
【0023】以上に示す如く、粉体状混合物10を堆積
させて単層の被覆層12を形成し、被覆層12中にアン
モニアガスを吹き込むことにより所要の厚さを有するセ
ラミックシェル層25を短時間で形成することができ
る。さらに、被覆層12中へのアンモニアガス吹き込み
前に被覆層12及びバックアップ用粉体層13を押圧装
置14を用いて押圧することにより、被覆層12の嵩密
度を大きくすることができ、得られるセラミックシェル
層25が緻密になって、強度の大きな鋳型が得られる。
させて単層の被覆層12を形成し、被覆層12中にアン
モニアガスを吹き込むことにより所要の厚さを有するセ
ラミックシェル層25を短時間で形成することができ
る。さらに、被覆層12中へのアンモニアガス吹き込み
前に被覆層12及びバックアップ用粉体層13を押圧装
置14を用いて押圧することにより、被覆層12の嵩密
度を大きくすることができ、得られるセラミックシェル
層25が緻密になって、強度の大きな鋳型が得られる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、模型表面に粉体状混合
物を任意の厚さで堆積させることが可能であるため、所
要の厚さを有するセラミックシェル層を短時間で形成す
ることが可能となり、セラミックシェル層を焼成して形
成される鋳型の生産性が向上する。
物を任意の厚さで堆積させることが可能であるため、所
要の厚さを有するセラミックシェル層を短時間で形成す
ることが可能となり、セラミックシェル層を焼成して形
成される鋳型の生産性が向上する。
【図1】本発明の実施例における被覆層形成工程の説明
図である。
図である。
【図2】上記被覆層形成工程の別の説明図である。
【図3】上記被覆層の押圧工程を示す説明図である。
【図4】上記押圧工程の別の説明図である。
【図5】上記被覆層にガスを供給するガス供給工程の説
明図である。
明図である。
【図6】上記ガス供給により形成されたセラミックシェ
ル層の脱型工程の説明図である。
ル層の脱型工程の説明図である。
【図7】上記脱型工程の別の説明図である。
【図8】上記脱型工程で脱型したセラミックシェル層を
示す図である。
示す図である。
【図9】従来の鋳型の製造方法を示す説明図である。
1 模型 10 粉体状混合物 11 バックアップ用粉体
Claims (1)
- 【請求項1】 エチルシリケートの加水分解液と耐火材
粉末と耐火材粒子とを混練して粉体状混合物を調整する
工程と、 該粉体状混合物を通気性を有する模型の表面に任意の厚
さに堆積させる工程と、 堆積した該粉体状混合物に重ねてバックアップ用粉体を
堆積させる工程と、 該粉体状混合物に塩基性ガスを吹き込んで該エチルシリ
ケートの加水分解液をゲル化させ、該粉体状混合物を硬
化させる工程と、 該模型を除去する工程と、 硬化した該粉体状混合物を焼成する工程とを有すること
を特徴とする鋳型の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14100195A JPH08300103A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 鋳型の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14100195A JPH08300103A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 鋳型の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08300103A true JPH08300103A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15281870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14100195A Pending JPH08300103A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 鋳型の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08300103A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011140068A (ja) * | 1998-11-20 | 2011-07-21 | Rolls-Royce Corp | 鋳造部品を製造する方法 |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP14100195A patent/JPH08300103A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011140068A (ja) * | 1998-11-20 | 2011-07-21 | Rolls-Royce Corp | 鋳造部品を製造する方法 |
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