JPH08296933A - 自動製氷装置 - Google Patents

自動製氷装置

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JPH08296933A
JPH08296933A JP10194495A JP10194495A JPH08296933A JP H08296933 A JPH08296933 A JP H08296933A JP 10194495 A JP10194495 A JP 10194495A JP 10194495 A JP10194495 A JP 10194495A JP H08296933 A JPH08296933 A JP H08296933A
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JP
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water
ice
temperature
water supply
tray
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JP10194495A
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English (en)
Inventor
Hideji Hatanaka
秀治 幡中
Yoshitoshi Miyamoto
恵年 宮本
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製氷皿内に通常量を越えた多量の水が貯留さ
れた状態で製氷が行われることを防止する。 【構成】 給水装置からの水を製氷皿13の凹部53c
内に注入する。凹部53cに注入された水は溝54d〜
54hよりも溝54a〜54cの方が深いので、凹部5
3cから凹部53aおよび53bを経て凹部53dに流
入する。このため、給水装置からの給水量が少なくて
も、温度検出部55の両側に存する凹部53c,53d
には水が溜まるので、温度検出部55の温度センサ56
は通常量の水が有る場合と同様の温度を検出し、そのま
ま製氷動作を継続させて製氷完了時にその氷を製氷皿1
3から落とす。このため、次の給水時に通常量の水が供
給されても、製氷皿13内に多量の水が溜められるおそ
れがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製氷皿へ自動給水して製
氷を繰り返し行う自動製氷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫におけるこの種の自動製氷装置の
従来構成を図9に示す。この自動製氷装置は、冷蔵室1
内の貯水タンク2からの注水によって水受皿3に溜めら
れた一定量の水を給水ポンプ4により製氷室5に設けら
れた製氷皿6に給水パイプ7を介して供給し、その水が
氷になると、製氷皿6が反転され且つ捻られることによ
り、氷が製氷皿6から剥離されて図示しない貯氷ケース
内に落下貯留される。この離氷後、製氷皿6は逆転され
て元に戻され、再び給水ポンプ4により製氷皿6に一定
量の水が供給されるという動作を繰り返すようになって
いる。
【0003】上記製氷皿6内は、角氷を製造するために
複数の凹部8に区画形成されており、それら凹部8の相
互間は浅溝(図示せず)により連通されている。また、
製氷皿6の後部には、水受部9が突設されており、給水
ポンプ4から送られてくる水は直接的には給水パイプ7
により上記水受部9に注入される。水受部9に注入され
た水は、まず最後部の凹部8のうちの一つに流入し、そ
の凹部8から図示しない浅溝を介して残る凹部8の全て
に行き渡るように構成されている。
【0004】一方、製氷皿6の前部側には、2個の凹部
8間に位置するようにして温度検出部(図示せず)が設
けられており、この温度検出部の検出温度が製氷完了と
して設定された所定温度以下となったとき、上記の離氷
を行う。また、給水ポンプ4による給水後に、温度検出
部の検出温度が給水完了として設定された所定温度以上
となったとき、製氷皿6に水有りとして製氷動作を継続
する。
【0005】そして、給水タンク2内の水が無くなっ
て、水受皿3内に水が無く、或いは有っても少量となっ
た場合には、給水ポンプ4が給水動作を行っても、温度
検出部の検出温度は上昇しないので、このときには、水
無しとして以後の製氷動作を中止すると共に、貯水タン
ク2が空になったことを例えばLEDで報知する。貯水
タンク2に水が入れられると、製氷動作を再開し、まず
製氷皿6への給水が行われるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】貯水タンク2が空にな
ったとき、製氷皿6の貯水量が通常量よりもやや少ない
程度ならば、温度検出部が所定温度以上を検出して水有
りとなるので、そのまま製氷が行われる。この場合に
は、次の給水時に貯水タンク2の空を報知するので、製
氷動作の再開時の給水時には、製氷皿6内に通常通りの
一定量の水が溜めらる。
【0007】ところが、貯水タンク2が空になったと
き、製氷皿6の貯水量が少なく、図示しない温度検出部
が所定温度以上を検出できない程度の量であると、そこ
で貯水タンク2の空を報知し、その後の製氷動作の再開
時に、給水ポンプ4により通常通りの一定量の水が供給
されるので、製氷皿6には製氷動作停止時に溜められて
いた水に製氷動作再開時の一定量の水が加えられたこと
となる。
【0008】すると、製氷皿6には、通常量を上回った
多量の水が貯留されたこととなるので、その水位は凹部
8を乗り越えた高水位となる。このため、製氷が完了す
ると、各凹部8で製造された角氷の上部が板状の氷によ
って連ねられた状態となってしまい、後で板状の氷を割
って角氷を分離する作業をしなければならなくなるとい
う不具合を生ずる。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、製氷皿内に通常水量を越えた多量の水
が貯留された状態で製氷が行われることを防止すること
がでる自動製氷装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、角氷を形成するための複数個の凹部を有し
た製氷皿に温度検出部を設け、給水装置から前記製氷皿
へ給水する動作が行われて前記温度検出部の検出温度が
所定温度以上となったとき水有りとし、その後、前記温
度検出部の検出温度が所定温度以下になったとき製氷完
了として前記製氷皿から氷を取り出し、再度前記給水装
置から製氷皿へ給水する動作を行うことを繰り返し実行
する自動製氷装置において、前記給水装置から前記製氷
皿への注水部位を、前記温度検出部の配設部位の近傍に
定めたことを特徴とするものである(請求項1)。
【0011】この場合、温度検出部を、製氷皿の隣り合
う2個の凹部間に設けると共に、該製氷皿に、複数個の
凹部の相互間を連通させて給水装置から供給された水を
それら凹部に行き渡らせるための溝を形成し、それら溝
のうち、給水装置から供給された水を受ける凹部と温度
検出部に接する凹部との間を連通させる溝は、他の溝よ
りも深く形成する構成とすることができる(請求項
2)。また、給水装置は、製氷皿よりも上方に配置さ
れ、落差により製氷皿へ給水する落差式のものとするこ
とが好ましい(請求項3)。
【0012】
【作用】上記手段の本発明では、製氷皿への給水時、給
水装置からの水は温度検出部に注水される。このため、
給水装置の貯水量が少なくなり、製氷皿への給水量が少
なくなっても、温度検出部は所定温度以上を検出する。
従って、製氷はそのまま継続され、次の給水時には、製
氷皿には通常の一定量の水が溜められた状態となる。
【0013】また、給水装置から製氷皿への給水時に、
その水は製氷皿の複数個の凹部のうち定まった凹部に注
水される。注水された凹部と温度検出部に接する凹部と
の間を連通する溝は他の溝よりも深く形成されているか
ら、水は先ずそれら深溝により連通された凹部に溜めら
れる。このため、給水装置からの給水量が少なくても、
温度検出部に接する凹部にはより多くの水を溜めること
ができるから、温度検出部はより確実に所定温度以上を
検出するようになる。また、給水装置を落差式とした場
合には、該給水装置の給水口を温度検出部の配設部位に
対応した位置に支障なく設けることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を冷蔵庫の自動製氷装置に適用
した一実施例を図1ないし図8に基づいて説明する。図
8には、冷蔵庫本体11に搭載された自動製氷装置周辺
の概略構成が示されている。同図において、冷蔵庫本体
11に形成された製氷室12内には、プラスチック製の
製氷皿13、この製氷皿13を回動可能に支持した駆動
機構14などを備えた製氷機15が配設されている。こ
の製氷機15は、製氷皿13に水を貯留し、その水が製
氷室12内に供給される冷気により冷却されて氷となっ
た後、駆動機構14により製氷皿13を反転させ且つひ
ねることにより離氷させる構成となっており、このよう
にして形成された氷は貯氷容器16に貯留されるように
なっている。
【0015】上記製氷皿13への給水は、落差式の給水
装置17によって行われる。即ち、製氷室12の上方に
は仕切壁18を介して冷蔵室19が形成されており、こ
の冷蔵室19内に載置台20が設けられている。この載
置台20には、水受容器21が一体に設けられている。
そして、図7に示すように、水受容器21の底部には、
給水口22が設けられており、水受容器21に受けられ
た水がこの給水口22から製氷皿13に落差により供給
されるようになっている。
【0016】上記水受容器21の内部には、図7にも示
すように、定量貯水器23が着脱可能に装着されてい
る。この定量貯水器23は、一定量、例えば105cc
の水が貯留されるように構成されており、この貯水量は
製氷皿13への最適給水量となっている。そして、定量
貯水器23の底部中央には、出水口24が形成されてお
り、この出水口24は出水弁機構25により開閉される
ように構成されている。
【0017】上記出水弁機構25は、弁棒26と、弁体
27とから構成されている。上記弁棒26は、定量貯水
器23に一体に設けられた支持アーム28に上下動可能
に支持された上弁棒29と、弁体27に上下動可能に設
けられた下弁棒30とを、隔膜31を介して当接させて
構成されている。支持アーム28と上弁棒29の下端フ
ランジ29aとの間には圧縮ばね32が設けられてお
り、この圧縮ばね32により上弁棒29は下方に付勢さ
れている。また、弁体27と下弁棒30の下端フランジ
30aとの間には圧縮ばね33が設けられており、この
圧縮ばね33により弁体27は下弁棒30に対して上方
に付勢されている。
【0018】そして、水受容器21の下方側には、弁操
作装置34が配設されている。この弁操作装置34は、
下弁棒30の下方においてケース35に上下動可能に設
けられた操作軸36と、ケース35内に設けられたモー
タ37(図6参照)の回転を操作軸36の上下運動に変
換するカム機構(図示せず)を備えている。上記操作軸
36は、水受容器20の底部の孔38を閉鎖するパッキ
ン39を介して下弁棒30に当接している。しかして、
操作軸36が上下することに伴い、下弁棒30及び上弁
棒29が上下動されると共に、弁体27も上下動して出
水口24を定量貯水器23の外側から開閉するようにな
っている。なお、出水口24の開口縁部には、シール材
として環状の軟質ゴム製のパッキン40が取着されてい
る。
【0019】一方、載置台20には、貯水タンク41が
着脱可能にセットされている。この貯水タンク41の下
部には筒部42が下向きに突設されていて、この筒部4
2にキャップ43が螺着されている。このキャップ43
の中央には、注水口44が形成され、その注水口44は
注水弁機構45の弁体46により上方から開閉されるよ
うになっている。弁体46は、キャップ43に設けられ
た支持枠47に上下動可能に支持された弁棒48に取着
され、支持枠47との間に設けられた圧縮ばね49によ
り下方に付勢されている。そして、この注水弁機構45
の弁棒48は、出水弁機構25の弁棒26と同一軸線上
に配置されるようになっている。
【0020】上記キャップ43の下面には、筒部43a
が下向きに突設されている。この筒部43aの外径寸法
は、定量貯水器23の上面開口部の内径寸法よりも若干
小さく設定されており、筒部43aは、定量貯水器23
の内周面との間に隙間を形成した状態で該定量貯水器2
3内に挿入されている。なお、図8において、50は貯
水タンク41が載置台20にセットされたことをレバー
51を介して検出するタンク検出用スイッチ、52は貯
氷容器16の貯氷量を検出するためのレバーである。
【0021】さて、前記製氷皿13には、図1〜図4に
示すように、角氷を製造するための複数個の凹部53a
〜53hが形成されていると共に、前記給水装置17か
ら供給される水を各凹部53a〜53hに行き渡らせる
ようにするために、それら凹部53a〜53hを相互に
連通する溝54a〜54hが形成されている。
【0022】製氷皿13の外側には温度検出部55が配
設されている。この温度検出部55はサーミスタなどの
温度センサ56を樹脂層57によりモールドして構成さ
れ、前(図1で左)から2列目の凹部53c及び53d
間に配置されて図示しない線ばねにより押え板58を介
して両凹部53c及び53dの側面部に押圧固定されて
いる。
【0023】しかして、前記水受容器21の給水口22
は、製氷室12と冷蔵室19とを仕切る前記仕切壁18
を貫通し、製氷皿13内に望んでいる。この場合、給水
口22は、複数個の凹部53a〜53hのうち、温度検
出部55に接する一方の凹部53cの直上に位置するよ
うに設けられている。従って、給水装置17から供給さ
れる水は、直接的には凹部53c内に受け入れられるよ
うになっている。
【0024】そして、温度検出部55に接する一方の凹
部53cと温度検出部55に接する他方の凹部53dと
の間を最小の凹部数で連通させる溝、すなわち凹部53
cと凹部53aとを連通させる溝54a、凹部53aと
凹部53bとを連通させる溝54b、凹部53bと凹部
53dとを連通させる溝54cは、他の溝54d〜54
hよりも深く設定されている。また、その深溝54a〜
54cの一方の内側面には、図5にも示すように、その
上下方向全体に延びるリブ59が突設されている。な
お、このリブ59は先端が尖った断面三角形をなしてい
る。
【0025】一方、前記温度検出部55の温度センサ5
6の検出温度信号は、図6に示すように、図示しないマ
イクロコンピュータを主体とする制御装置60に入力さ
れる。また、この制御装置60には、前記タンク検出用
スイッチ50からの検出信号が入力されるようになって
いる。そして、制御装置60は、温度センサ56の検出
温度、タンク検出用スイッチ50の検出信号および予め
記憶されたプログラムに基づいて弁操作装置34のモー
タ37、製氷機15の駆動機構14の製氷皿反転用モー
タ61、報知用LED62を制御する。なお、報知用L
ED62は、貯水タンク41の空を報知するためのもの
である。
【0026】次に上記構成の作用を説明する。この作用
説明により、同時に制御装置60の制御内容が理解され
るであろう。図7の状態では、貯水タンク41の注水口
44は弁体46により閉鎖され、また弁操作装置34の
操作軸36は下限位置にあって出水弁機構25の弁棒2
7は注水弁機構45の弁棒48から離間し、出水口24
は開放されている。
【0027】この状態で、制御装置60が弁操作装置3
4のモータ37を起動させて操作軸36を一往復、すな
わち上昇させ且つ下降させる。すると、まず操作軸36
の上昇により、弁棒26が押し上げられることにより、
弁体27がパッキン40に接して出水口24を閉鎖す
る。弁棒27が更に押し上げられると、弁棒27の上端
(上弁棒29の上端)が注水弁機構45の弁棒48に下
方から当接して該弁棒48を押し上げる。
【0028】すると、弁体46が上方に移動して注水口
44を開放するようになるため、貯水タンク41内の水
が注水口44から定量貯水器23内に流出するようにな
る。そして、定量貯水器23内の水が上昇し、その水面
によりキャップ43の筒部43aの下端開口が塞がれる
ようになると、注水口44からの水の流出が止まり、こ
れにより定量貯水器23には、一定量の水が溜められた
状態になる。
【0029】この後、操作軸36は上限位置から下限位
置まで下降されるようになる。この操作軸36の下降に
伴い、まず注水弁機構45の弁体46が注水口44を閉
鎖し、次いで出水弁機構25の弁体27が定量貯水器2
3の出水口24を開放する。すると、定量貯水器23内
の水が出水口24から水受容器21に流出し、そして落
差により給水口22から製氷皿13内に供給される。
【0030】給水口22から製氷皿13内に供給される
水は、直接的には、温度検出部55の近傍、この実施例
では温度検出部55に接する一方の凹部53cに注入さ
れる。そして、凹部53c内に注入された水は、まず深
い溝54a〜54cを通って凹部53a,53b,53
dに流入し、それら凹部53a〜53dの水位が浅い溝
54d〜54hの底面を越えるようになると、それら溝
54d〜54hを通って凹部53f〜53hに流入す
る。このように、製氷皿13に通常の一定量の水が供給
されると、全ての凹部53a〜53hに水が行き渡り、
その水位は浅溝53d〜53hの底よりも高く、各凹部
53a〜53hの側面部上端よりも低い水位(例えば図
2にHで示す水位)となる。温度検出部55はこのよう
な製氷皿13内の水、特にはその両側の凹部53c,5
3d内の水により暖められるようになる。
【0031】制御装置60は、給水装置17による給水
終了(モータ37の通電終了)から所定時間経過する
と、温度センサ56の検出温度と第1基準温度とを比較
する。この第1基準温度は、製氷皿13内に水が溜めら
れているときの温度センサ56の温度を実験により求
め、その実測温度よりもやや低く設定されたものであ
る。このとき、上述のように温度センサ56は、凹部5
3c,53d内の水により暖められていることから、そ
の検出温度は第1基準温度以上となるので、制御装置6
0は製氷皿13内に水有り、ひいては貯水タンク41に
水有りと判断し、そのまま製氷動作を継続させる。
【0032】この製氷動作の継続により、制御装置60
は、以後、温度センサ56の検出温度を第2基準温度と
比較する。この第2基準温度は、製氷完了を検出するた
めに設定された温度である。さて、製氷皿13内に溜め
られた水は、製氷室12内に供給される冷気により冷や
されてやがて氷となる。すると、製氷皿13の温度は冷
気により更に冷やされるようになるため、温度センサ5
6の検出温度は第2基準温度以下となり、これにより制
御装置60は製氷完了と判断して駆動機構14の製氷皿
反転用モータ61を起動させる。すると、製氷皿13が
反転され、且つひねられ、これにより角氷を凹部53a
〜53hから剥離させて貯氷容器16内に落とす。
【0033】この後、制御装置60は製氷皿反転用モー
タ61を逆転させて製氷皿13を基の位置に戻し、再び
弁操作装置34のモータ37を起動させて操作軸36を
一往復させる。これにより、給水装置17から製氷皿1
3に一定量の水が供給され、以後、上述の動作を繰り返
し実行する。
【0034】さて、製氷動作の繰り返し実行により、貯
水タンク41内の水が無くなると、製氷皿13への給水
時に定量貯水器23内に通常よりも少量の水しか溜めら
れず、製氷皿13への給水量が減少することがある。こ
のとき、給水口22から製氷皿13の凹部53cに注入
された水は、凹部53eとの連通溝54hが浅いため、
より深い溝54a〜54cで連通された凹部53aおよ
び凹部53bを順に経て凹部54dに流入する。
【0035】このため、給水装置17からの給水量が少
ない場合でも、凹部53a〜53dには比較的高水位の
水を溜めることができるようになり、温度検出部55
は、その両側の凹部53cおよび53d内の水により暖
められることとなる。従って、温度センサ56の検出温
度は第1基準温度以上となって、制御装置60はそのま
ま製氷動作を継続する。
【0036】そして、次の製氷皿13への給水時には、
製氷皿13へは水が供給されないため、温度センサ56
の検出温度は第1基準温度を下回るようになるので、制
御装置60は貯水タンク41に水が無いと判断して報知
用LED62を点灯させる。使用者は、そのLED62
の点灯により貯水タンク41を載置台20から取り外し
て水を入れた後、再び載置台20にセットする。制御装
置60は、この貯水タンク41の再セットを、タンク検
出用スイッチ50がオフからオンに切り替わることによ
り検出し、LED62を消灯すると共に、弁操作装置3
4のモータ37を起動させて操作軸36を一往復させ、
給水装置17から製氷皿13への給水を行う。この給水
は、製氷皿13内に水の無い状態で行われるため、凹部
53a〜54hの側面部上端を越えた水位の水が貯留さ
れることはない。従って、製氷完了時に角氷が板状の氷
によって連なった状態になることがない。
【0037】なお、以上の説明から理解されるように、
制御装置60は温度センサ56の検出温度に基づいて製
氷皿13ひいては貯水タンク41内に水が有るか否かを
判断すると共に、製氷完了を判断する判断手段としての
機能を果すものである。
【0038】ちなみに、貯水タンク41が空になったと
き、製氷皿13への給水量が極く少なく、凹部53dま
で水が行き渡らない状態になることがある。このとき、
温度センサ56の検出温度が第1基準温度以上にならな
い場合が生ずるかも知れないが、貯水タンク41に水を
入れた後の再給水時に、通常の一定量の水が製氷皿13
に供給されても、凹部53a〜54hの側面部上端を越
えた水位とならないように、各凹部53a〜5hの内容
積、溝54a〜cの深さが設定されている。
【0039】このように本実施例によれば、給水装置1
7から製氷皿13への注水部位を温度検出部55の近傍
に定めたので、貯水タンク41が空になった時、製氷皿
13への給水量が少なくても、少なくとも凹部53cに
溜められた水に暖められることによって温度センサ56
が通常量の水が供給されたと同様の高い温度を検出する
ようになる。このため、製氷皿13に少量の水が溜めら
れた状態で製氷動作が中止され、その後、通常の一定量
の水が供給されて製氷皿13内に凹部53a〜53hの
側面部上端を上回る水位の多量の水が製氷皿13に溜め
られることを防止できる。従って、製氷を完了したと
き、角氷が板状の氷により連ねられた状態になることを
防止できる。
【0040】しかも、温度検出部55に接する一方の凹
部53cと他方の凹部53dとは、他の溝54d〜54
hよりも深い溝54a〜54cにより凹部53aおよび
53bを介して連通されているので、給水装置17の給
水量が少量でも、温度検出部55の両側の凹部53cお
よび53dに水を溜めることができる。このため、給水
装置17の給水量が少量でも、より確実に温度センサ5
6が通常量の水が供給されたと同様の高い温度を検出で
きるようになり、角氷が板状の氷により連ねられた状態
になることをより確実に防止できる。
【0041】また、深溝53a〜53cの内面には、リ
ブ59が突設されているので、深溝53a〜53cでで
きた氷には、リブ59によって縦溝が形成されるように
なる。このため、製氷完了に伴う離氷時に、深溝53a
〜53cで凍った氷が縦溝で容易に割れるようになり、
角氷が一体に連なることを確実に防止できる。
【0042】また、給水装置17を落差式としたので、
給水口22の位置を比較的自由に設定でき、該給水口2
2を温度検出部55の配設部位の近傍に対応した位置に
支承なく設けることができる。即ち、図9に示す従来の
ポンプ式の給水装置では、水受皿3内の水を給水ポンプ
4により一旦吸い上げ、そして水受皿3を迂回して製氷
皿6へと供給しなければならない。このため、給水ポン
プ4に給水パイプ7を接続し、この給水パイプ7を冷蔵
室1の背壁部に通して製氷室5に導入しなければならな
い。このような理由から、給水パイプ7は製氷室5に対
して後方から突出する状態になり、製氷皿6が反転する
ことを考慮すると、給水パイプ7を製氷皿6の後側から
前側にまで延長して前側の温度検出部近くに位置させる
ことが困難となる。
【0043】しかしながら、本実施例のような落差式の
給水装置17とした場合には、給水口22は仕切壁18
に通して製氷室12内に臨ませる構成であるので、給水
口22の位置を比較的自由に設定でき、支承なく製氷皿
13の温度検出部55近傍に対応位置させることができ
る。なお、スイッチ50は貯水タンク41が定量貯水器
23の上にセットされたことを検出する検出手段を構成
するが、これは他のセンサに代えても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。請求項1記載の自動
製氷機では、給水装置から製氷皿への注水部位を、温度
検出部の配設部位の近傍に定めたことにより、給水装置
から製氷皿への給水量が少なくなっても、温度検出部は
所定温度以上を検出するので、その少量の水はそのまま
製氷されて次の給水は製氷皿に水が溜められていない状
態で行われるようりなり、製氷皿に多量の水が貯留され
た状態で製氷が行われて角氷が板状の氷により連ねられ
てしまうことを防止できる。
【0045】請求項2記載の自動製氷機では、給水装置
から供給される水を直接受ける凹部と温度検出部に接す
る凹部との間を連通する溝が他の溝よりも深く形成され
ていることにより、給水装置からの給水量が少なくて
も、温度検出部に接する凹部にはより多くの水を溜める
ことができるので、温度検出部はより確実に所定温度以
上を検出するようになり、製氷皿に多量の水が貯留され
た状態で製氷が行われることをより確実に防止できる。
【0046】請求項3記載の自動製氷装置では、給水装
置を落差式としたことにより、該給水装置の給水口の位
置を比較的自由に設定できるので、給水口を温度検出部
の配設部位に応じた位置に支障なく設けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す製氷皿の平面図
【図2】図1のII−II線に沿う縦断面図
【図3】図1の III−III 線に沿う縦断面図
【図4】製氷皿の部分斜視図
【図5】製氷皿の部分拡大平面図
【図6】電気的構成を示すブロック図
【図7】落差式の給水装置の縦断面図
【図8】自動製氷装置部分の縦断面図
【図9】従来構成を示す図8相当図
【符号の説明】
12は製氷室、13は製氷皿、14は駆動機構,15は
製氷機,17は給水装置,19は冷蔵室,21は水受容
器,22は給水口、23は定量貯水器、25は出水弁機
構、34は弁操作装置、41は貯水タンク、45は注水
弁機構、53a〜53hは凹部、54a〜54hは溝、
55は温度検出部、56は温度センサ、59はリブであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角氷を形成するための複数個の凹部を有
    した製氷皿に温度検出部を設け、給水装置から前記製氷
    皿へ給水する動作が行われて前記温度検出部の検出温度
    が所定温度以上となったとき水有りとし、その後、前記
    温度検出部の検出温度が所定温度以下になったとき製氷
    完了として前記製氷皿から氷を取り出し、再度前記給水
    装置から製氷皿へ給水する動作を行うことを繰り返し実
    行する自動製氷装置において、 前記給水装置から前記製氷皿への注水部位を、前記温度
    検出部の配設部位の近傍に定めたことを特徴とする自動
    製氷装置。
  2. 【請求項2】 温度検出部は、製氷皿の隣り合う2個の
    凹部間に設けられていると共に、該製氷皿には、複数個
    の凹部の相互間を連通させて給水装置から供給された水
    をそれら凹部に行き渡らせるための溝が形成され、それ
    ら溝のうち、給水装置から供給された水を受ける凹部と
    温度検出部に接する凹部との間を連通させる溝は、他の
    溝よりも深く形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の自動製氷装置。
  3. 【請求項3】 給水装置は製氷皿よりも上方に配置さ
    れ、落差により製氷皿へ給水する落差式のものであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の自動製氷装置。
JP10194495A 1995-04-26 1995-04-26 自動製氷装置 Pending JPH08296933A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011080227A3 (en) * 2009-12-31 2011-10-20 Arcelik Anonim Sirketi A refrigerator with a water filling device for filling an ice tray
CN108775742A (zh) * 2018-05-23 2018-11-09 青岛海尔股份有限公司 一种制冰模及具有其的冰箱

Cited By (3)

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WO2011080227A3 (en) * 2009-12-31 2011-10-20 Arcelik Anonim Sirketi A refrigerator with a water filling device for filling an ice tray
CN108775742A (zh) * 2018-05-23 2018-11-09 青岛海尔股份有限公司 一种制冰模及具有其的冰箱
CN108775742B (zh) * 2018-05-23 2021-06-22 海尔智家股份有限公司 一种制冰模及具有其的冰箱

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