JPH0829640A - ファラデーミラーを用いた光伝送処理システム - Google Patents

ファラデーミラーを用いた光伝送処理システム

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JPH0829640A
JPH0829640A JP6189834A JP18983494A JPH0829640A JP H0829640 A JPH0829640 A JP H0829640A JP 6189834 A JP6189834 A JP 6189834A JP 18983494 A JP18983494 A JP 18983494A JP H0829640 A JPH0829640 A JP H0829640A
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JP
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light
fiber
optical
faraday
mirror
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Application number
JP6189834A
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Inventor
Yoshihiro Konno
良博 今野
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Namiki Precision Jewel Co Ltd
Original Assignee
Namiki Precision Jewel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】入射光をファラデーミラーで安定化させて回帰
し、正確な光伝送処理を行う。 【構成】光ファイバー6aのコアと等価で単一の屈折率
を有する同一外径のファイバー部83aと、ファイバー
部83aの45°ファラデー回転子80と相対する側に
レンズとなる球状部83bとを一体に形成した集束ファ
イバー83をファラデーミラー8に備え、半導体レーザ
1から発信される光を安定した偏波状態に維持すること
により受光ダイオード3で受信し、偏波状態の安定した
回帰光に基づいて集光ファイバー83の光軸角度調整或
いは双方向光通信,位置変化の計測を正確に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバーにおける
光の偏波変動をファラデーミラーで補償し、所定の安定
した光伝送処理目的を達成するファラデーミラーを用い
た光伝送処理システムの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光通信や光ファイバー計測系に
おいては熱変化や機械的な振動が光ファイバーの複屈折
状態を変動させ、また、その光の偏波状態がファイバー
伝播中に変動することに起因して光線強度が不安定なも
のになることが知れらている。この光線強度を安定化す
るべく、45°ファラデー回転子とミラーとを組み合せ
たファラデーミラーで、偏波状態の位相が逆向きに90
°ずれている光線を回帰させることが提案されている。
【0003】そのファラデーミラーは、レンズを介して
光ファイバーと45°ファラデー回転子並びにミラーと
を連結することから構成することができる。このファラ
デーミラーでは、光ファイバーから出射された光が45
°ファラデー回転子を透過する際にレンズによって45
°偏波状態を回転し、その回転した光がミラーで反射し
て同一経路を光ファイバーまで再び回帰することから偏
波状態を90°だけ旋回する。このため、上述した複屈
折変動は往復する光の偏波状態が互いに対角化されるこ
とにより偏波状態が見かけ上変化していない状態にな
る。
【0004】但し、その成立条件としては光ファイバー
の複屈折変化が光の往復時間に対して時間的に無限長と
も見なせる程に緩やかであり、回帰光が光ファイバー内
を同一の複屈折状態で伝播することが必要である。この
条件を満足するにはミラーから回帰する光線の結合損失
を少なく、ファイバー端面等における近端反射(リター
ンロス)も極力制限する必要がある。
【0005】その観点からすると、上述した従来のファ
ラデーミラーにおいては光ファイバーとレンズとが夫々
個別に組み合されているため、光線の放射角がミラーに
対して垂直になるようファイバーのコア軸を中心とした
回転調整で正確に位置合せしなければならない。然し、
それにはX,Y方向の平面状態,Z方向の調整と共に二
軸のアオリ角度も調整する必要があるから、結合角度ズ
レが生じ易い。このことから、従来のファラデーミラー
では光線を安定化させて回帰させ難く、それに伴って各
種の光伝送処理も正確に行い難いのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光ファイバ
ーとレンズとの結合損失,近端反射を少なくするようフ
ァラデーミラーを改良し、光線を安定化させて回帰する
ことから正確な光伝送処理を行えるファラデーミラーを
用いた光伝送処理システムを提供することを目的とす
る。また、その光伝送処理を具体的手段として適用する
ことにより有用な光伝送処理システムを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ファラデーミラーを用いた光伝送処理システムにおいて
は、半導体レーザを有する光発信側の伝送路と、受光ダ
イオードを有する光受信側の伝送路とをカプラーで結合
し、そのカプラーからは二系統の導光路を分岐させ、片
側の導光路にはファラデーミラーを接続すると共に、他
側の導光路には各光伝送の処理目的に応じた光学デバイ
スを接続し、上記ファラデーミラーは、45°ファラデ
ー回転子と、該45°ファラデー回転子を磁化する永久
磁石と、該45°ファラデー回転子を透過する光を当該
45°ファラデー回転子に反射する光反射手段と、上記
導光路を形成する光ファイバーと端末を相対させて45
°ファラデー回転子との間に介在する集束ファイバーと
を備え、上記集束ファイバーは、端末が相対する光ファ
イバーのコアと等価で単一な屈折率を有する同一外径の
ファイバー部と、そのファイバー部の45°ファラデー
回転子と相対する側に位置する球状部とを一体に形成
し、光偏波の安定化手段とするようにされている。
【0008】本発明の請求項2に係るファラデーミラー
を用いた光伝送処理システムにおいては、ファラデーミ
ラーは球状部を45°ファラデー回転子に相対させて集
束ファイバーを内挿保持するファイバーホルダーを有
し、そのファイバーホルダーを外装ケースの内部に玉継
手で回転可能に備え、且つ、光反射手段としてミラーを
備え、上記光学デバイスとしては光を終結させるターミ
ネータを備え、上記ファラデーミラー組立の際に、ミラ
ーから45°ファラデー回転子に回帰する光の光量に応
じてファイバーホルダーを玉継手で回転調整し、集束フ
ァイバーの光軸角度をミラー反射の最大位置に設定する
角度調整手段として適用するようにされている。
【0009】本発明の請求項3に係るファラデーミラー
を用いた光伝送処理システムにおいては、ファラデーミ
ラーは光反射手段として下り信号光を受光して反射する
受光ダイオードと、その受光ダイオードから反射した光
を偏向して上り信号光とする光偏向素子とを備え、上記
光学デバイスとしては光を終結させるターミネータを備
え、上記半導体レーザから入力する高速周波数の下り信
号光は偏向素子を通過させて受光ダイオードに入光し、
且つ、該受光ダイオードから反射する光は低速周波数の
上り信号光として光偏向素子で偏向すると共に、45°
ファラデー回転子より集束ファイバーを通過させて光フ
ァイバーに出力する反射型の双方向通信端末手段として
適用するようにされている。
【0010】本発明の請求項4に係るファラデーミラー
を用いた光伝送処理システムにおいては、ファラデーミ
ラーは光反射手段としてミラーを備え、上記光学デバイ
スとしては所定の空間距離を隔て位置する振動板を基準
に光を導出入する光マイクロフォンを備え、上記光マイ
クロフォンは、光ファイバーのコアと等価で単一な屈折
率を有する同一外径のファイバー部と、該ファイバー部
の先端側に一体成形された球状部とからなる集束ファイ
バーを備え、更に、該集束ファイバーの球状部と相対す
る45°ファラデー回転子と、その45°ファラデー回
転子を磁化する永久磁石と、上記振動板を基準に光を導
出入する開孔部とを備え、上記ファラデーミラーの回帰
光と光マイクロフォンの振動板から反射した光による回
帰光とをマイケルソン干渉させ、振動板を基準にした位
置変化を測定する計測手段として適用するようにされて
いる。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に係るファラデーミラーを用
いた光伝送処理システムでは、ファラデーミラーが光フ
ァイバーのコアと等価で単一な屈折率を有する同一外形
のファイバー部と、そのファイバー部の45°ファラデ
ー回転子と相対する側に位置する球状部とからなる集束
ファイバーを有し、その集束ファイバーのファイバー部
と球状部とが一体に形成されているため、光反射手段か
ら反射して光ファイバーに回帰する光線の結合係数を少
なくしかもリターンロスも少なくすることができる。こ
のことから、回帰光は往復で90°の偏波回転となり、
偏波状態が常時対角成分と重なり合って時間軸に対して
安定状態に維持でき、その光信号を電気信号として受信
側の受光ダイオードで変換することにより各種の光伝送
処理を正確な光データに基づいて行える。
【0012】本発明の請求項2に係るファラデーミラー
を用いた光伝送処理システムでは、受光ダイオードに伝
送される光線の光量に応じてファイバーホルダーを玉継
手で回転することから、ファラデーミラー組立の際に集
束ファイバーの角度調整手段として適用するものであ
り、その角度調整には安定した偏波状態の回帰光に基づ
いて行えることにより集束ファイバーを反射光の最強位
置に正確に位置設定することができる。
【0013】本発明の請求項3に係るファラデーミラー
を用いた光伝送処理システムでは、光情報の発信側とな
る局側と受信側ととなる加入者側の双方向通信端末手段
として適用するものであり、テレビジョン情報等を受発
信するのに一本のファイバーで済むと共に、上り信号光
用の半導体レーザを不要なものにできる。また、局側が
反射光をモニタしているため、加入者側の受信状況及び
障害の有無等を判別することができる。従って、簡単な
運用システムで済み且つ障害点探索システムも不要にで
きるからシステム全体を安価なものにすることができ
る。
【0014】本発明の請求項4に係るファラデーミラー
を用いた光伝送処理システムでは、スピーカー等の振動
板から反射光を光マイクロフォンに通過させ、その回帰
光とファラデーミラーの回帰光とをマイケルソン干渉さ
せて位置変化を捉えることによる計測手段として適用す
るものであり、この計測系中のファラデーミラー並びに
光マイクロフォンにはファイバーと球状部とを一体に成
形した集束ファイバーを備え、各光を安定化させて回帰
できることにより正確な測定データを得ることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して説明すれば、図
1,図3並びに図8はファラデーミラーを用いた光伝送
処理システムを適用する夫々別の具体例を示す。その各
具体例の基本となる光学回路系を図1に基づいて説明す
ると、この光学回路系は半導体レーザ1を有する光発信
側の電送路2と、受光ダイオード3とを有する光受信側
の電送路4とをカプラー5で結合することにより構成さ
れている。そのカプラー5からは二系統の導光路6,7
を分岐させ、片側の導光路6にはファラデーミラー8が
接続されている。また、他側の導光路7には光伝送によ
る処理目的に応じた光学デバイス9が接続されている。
なお、半導体レーザ1とカプラー5との間には光非可逆
伝送素子としてアイソレータ10が備え付けられてい
る。
【0016】この光学回路系のファラデーミラー8は、
図2で示すように45°ファラデー回転子80と、その
45°ファラデー回転子80を磁化する永久磁石81
と、45°ファラデー回転子80を透過する光を当該4
5°ファラデー回転子80に反射する光反射手段82
と、導光路6を形成する光ファイバー6aと端末を相対
させて45°ファラデー回転子80との間に介在する集
束ファイバー83とを備えることにより構成されてい
る。45°ファラデー回転子80は小型化を図るべく、
LPE法により製作された厚み約300μm程度のBi
置換希土類ガーネット膜を採用するとよい。また、ガー
ネット膜間の多重反射や膜面上の反射光を回避するべ
く、光線の伝播方向に対して1〜15°程度傾斜させ
て、好適には4°程度の角度を付けて取り付けるのがよ
い。
【0017】集束ファイバー83は、端末が相対する光
ファイバー6aのコアと等価で単一の屈折率を有する同
一外径のファイバー部83aと、そのファイバー部83
aの45°ファラデー回転子80と相対する側に位置す
る球状部83bとを一体に形成したものが組み付けられ
ている。この集束ファイバー83は光ファイバー6aの
外径と同一のファイバー系を有する石英ロッドを用い、
その片軸端側をファイバー径よりも大きい球状部83b
として溶融成形することにより石英ロッドのファイバー
部83aを含めて全体が一体に形成されている。
【0018】このファラデーミラー8においては、集束
ファイバー83のファイバー部83aを光ファイバー6
aと相対させて入出射光を導出入するものであり、その
集束ファイバー83の先端には球状レンズとなる球状部
83bが一体に形成されているから、光ファイバーとの
結合損失を少なくしかも近端反射を少なく制御できる。
このため、45°ファラデー回転子80を透過した後に
光反射手段82で反射する光が回帰すると、その回帰光
は偏向状態が常時対角成分と重なり合って往復で90°
の偏波回転となり、逆向きの複屈折が同時に発生するこ
とにより時間軸に対して安定や偏波状態を維持できる。
従って、この回帰光に基づいて光通信や光ファイバー計
測系等による光伝送処理を行えば、光の偏波状態がファ
イバー伝播中に変動しても光線強度が安定化することに
より正確な光伝送処理を行うことができる。
【0019】上述した光学回路系を基本とし、図1の光
伝送処理システムはファラデーミラー8自体を組み立て
る際に集束ファイバー83の光軸角度を調整する手段と
して適用されている。その光軸角度調整手段として適用
する場合、ファラデーミラー8の光反射手段82にはミ
ラー82aを備え、光学デバイス9としては光を終結す
るターミネータ9aが備えられている。ここで、ミラー
82aとしては誘電体材料の多層蒸着層或いは金やアル
ミニウム等の金属膜で反斜面を形成したものを用いるこ
とができる。なお、集束ファイバー83の球状部83b
を直径1.2mm程度に形成したものではビームウエス
トまでの空間伝播距離が約2.7mm程度であり、その
位置には波長域λ=1.31μmで98%以上の反射率
が得られる誘電体多層蒸着膜のミラーを設置するとよ
い。
【0020】そのファラデーミラー8においては、ファ
イバー部83aを光ファイバー6aのクリーブカット部
6bと融着させてフェルール保持部84の中心の貫通孔
内に内挿すると共に、球状部83bをファラデー回転子
80と相対するよう突出させることから集束ファイバー
83が組み付けられている。このフェルール保持部84
は光ファイバー6aの端末側と共に、ファイバーホルダ
ー85の内部に嵌込み固定されている。
【0021】ファイバーホルダー85は集束ファイバー
83の球状部83bが突出する片軸端85aを球形に形
成し、その球形の軸端85aをソケット部85bで回転
可能に支持した玉継手を介してスリーブ管86aの内部
に取り付けられている。また、スリーブ管86には光フ
ァイバー6a側を収容するケース本体部86bと、45
°ファラデー回転子80並びにこの45°ファラデー回
転子80を内側に位置する永久磁石81,ミラー82a
を収容するキャップ部86cを嵌め込むことにより外装
ケース86を含むファラデーミラー8の全体が組み立て
られている。
【0022】そのファラデーミラー8を組み立てる際、
半導体レーザ1からカプラー5を介して光を導光路6よ
り45°ファラデー回転子80に入射し、この45°フ
ァラデー回転子80を透過する光をミラー82aで反射
し、一方、その反射光を45°ファラデー回転子80よ
り集束ファイバー83に回帰させてカプラー5より受光
ダイオード3に伝送する。その光の光量を受光ダイオー
ド3で電気信号に変換し、集光機能が最適状態を実現す
る位置に合せてファイバーホルダー85を玉継手85
a,85bで回転調整する。この電気信号に基づいて最
適状態を実現すると、ファイバーホルダー85は球形の
軸端85aをソケット部85bにYAGレーザ等の照射
処理で固定するようにできる。
【0023】その光伝送処理システムでは、ファイバー
ホルダー85をミラー反射の最大位置に固定させて集束
ファイバー83の光軸角度を設定することから、コリメ
ータファイバーの結合効率を0.2dB以下と極めて安
定化させ、ファラデー回転子80を含めた光学系全体で
も0.5dB以下の損失で十分に結合するようにでき
る。また、コリメータファイバー単独の近端反射は62
dB程度に抑制でき、この集束ファイバー83の光軸設
定は安定化した偏波状態の回帰光に基づいて行えるから
ミラー反射の正確な最大位置を求めることができる。
【0024】図3で示すファラデーミラーを用いた光伝
送処理システムは、光情報を提供する局側と一般家庭等
の加入者側との反射型双方向通信端末手段として適用さ
れている。このファラデーミラー8には、光反射手段と
して下り信号光を受光して反射する受光ダイオード82
bと、その受光ダイオード82bから反射した光を偏向
して上り信号光とするAOまたはEOの光偏向素子82
cとが備えられている。それ以外は、図1で示すファラ
デーミラー8と共通の構成を有する。光学デバイス9と
しては、図1で示すと同様に光を終結させるターミネー
タ9aが導光路7の端末に接続されている。この双方向
通信端末手段は、例えばテレビジョンの各チャンネルに
応じた光情報を局側から一般家庭に入力し、その光情報
のうちから一般家庭より特定のチャンネル情報を選択し
て局側に出力し、この出力信号に応じて選択されたチャ
ンネル情報を局側から一般家庭に送信する如きテレビジ
ョンチャンネルの選択手段として適用することができ
る。
【0025】そのテレビジョンチャンネル情報を伝送す
るときには局側からは高速周波数の光を半導体レーザ1
より発信することになるが、一般家庭の端末側に備える
ファラデーミラー80においては光偏向素子82cを通
る高速下り信号光を受光ダイオード82bで受光する。
この時、受光ダイオード82bは面積が広いため、図5
で示すように光偏向素子82cがON状態に発生する回
折光もOFF状態の透過光も共に受光する。従って、半
導体レーザ1より伝送されて来た高速下り信号光は光偏
向素子82cの動作状態に依存せず、図6で示すように
変調されないで受光ダイオード82bでそのまま受光す
ることができる。
【0026】一方、受光ダイオード82bで反射された
上り信号光は光偏向素子82cがOFF状態,即ち、回
折しない時にのみ光ファイバー6に伝送されるため、図
7で示すように変調されて低速上り信号光として動作さ
せることができる。この変調は、例えば高速下り信号光
が640MbPs程度である場合、低速上り信号光とし
ては64MbPs程度にすることができる。また、その
変調された回帰光は45°ファラデー回転子80で偏波
状態を回転させ、下り信号光に対して90°回転した状
態で光ファイバー6に伝送される。従って、上り用と下
り用の信号光が互いに干渉することなく安定した伝送が
可能となり、特定のチャンネル数の選択データとして受
信側の受光ダイオード3に送信できる。なお、光偏向素
子82cは上り用,下り用として2回通過することから
消光比を向上することができる。
【0027】図8で示すファラデーミラーを用いた光伝
送処理システムは、スピーカー等の振動板11を基準に
した位置変化を測定する計測手段として適用されてい
る。この光伝送処理システムにおいては、ファラデーミ
ラー8には図1で示すものと同一の構成を有するものが
備えられている。また、位置変化計測用の光学デバイス
9としては図9で示す光マイクロフォン9bが備え付け
られている。
【0028】その光マイクロフォン9bは45°ファラ
デー回転子90,該45°ファラデー回転子90を磁化
する永久磁石91,ファイバー部92aと球状部92b
が一体成形された集束ファイバー92を備え、図1で示
すファラデーミラー8とミラー等の光反射手段82を備
えない以外は略共通の構成を有する。その集束ファイバ
ー92についても、ファイバー部92aが導光路7を形
成する光ファイバー7aのコアと等価で単一な屈折率を
有する同一外径のものでなる。この他には、ファイバー
ホルダー93のキャップ側には振動板11に対して光を
出射し、また、該振動板11から反射する光を入射する
よう開孔部94が設けられている。
【0029】その位置変化の計測手段では、ファラデー
ミラー8の回帰光と光マイクロフォン9bの振動板11
から反射した光による回帰光との距離の差によって光を
強め合ったり或いは打ち消し合ったりするマイケルソン
干渉計とし、等傾角干渉縞を観察することから位置変化
を測定する。この計測にあたっても、ファラデーミラー
8と光マイクロフォン9bとがファイバー部83a,9
2aと球状部83b,92bとを一体に形成した集束フ
ァイバー83,92をいずれも有するところから、各回
帰光は偏波状態を安定化させて出力することにより測定
データとしても正確なものを得ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係るファラデーミ
ラーを用いた光伝送処理システムに依れば、光ファイバ
ーのコアと等価で単一の屈折率を有する同一外径のファ
イバー部と、そのファイバー部の45°ファラデー回転
子と相対する側にレンズとなる球状部を一体に形成した
集束ファイバーを備えることから、光ファイバーに回帰
する光線の結合係数を少なくしかもリターンロスを少な
くできて偏波状態を安定よく維持できる。また、この安
定した偏波状態の回帰光を用いることにより各種の光伝
送処理を正確な光データに基づいて行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファラデーミラーを用いた光伝送
処理システムの一つの適用例である集束ファイバーの光
軸角度調整手段を示す説明図である。
【図2】図1のシステム中に装備されるファラデーミラ
ーを示す側断面図である。
【図3】本発明に係るファラデーミラーを用いた光伝送
処理システムの別の適用例である反射型双方向光通信端
末手段を示す説明図である。
【図4】図3のシステム中に装備されるファラデーミラ
ーを示す側断面図である。
【図5】同システム中の光偏向素子における光の変調状
態を示す説明図である。
【図6】同システム中の高速下り信号光を波形で示す説
明図である。
【図7】同システム中の低速上り信号光を波形で示す説
明図である。
【図8】本発明に係るファラデーミラーを用いた光伝送
処理システムの更に別の適用例である位置変化の計測手
段を示す説明図である。
【図9】同システム中に装備される光マイクロフォンを
示す側断面図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 光発信側の伝送路 3 受光ダイオード 4 光受信側の伝送路 5 カプラー 6,7 導光路 6a,7a 導光路を形成する光ファイバー 8 ファラデーミラー 80 45°ファラデー回転子 81 永久磁石 82 光反射手段 82a ミラー 82b 受光ダイオード 82c 光偏向素子 83 集束ファイバー 83a ファイバー部 83b 球状部 85 ファイバーホルダー 85a,85b 玉継手 86 外装ケース 9 光学デバイス 9a ターミネータ 9b 光マイクロフォン 90 45°ファラデー回転子 91 永久磁石 92 集束ファイバー 92a ファイバー部 92b 球状部 11 振動板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザを有する光発信側の伝送路
    と、受光ダイオードを有する光受信側の伝送路とをカプ
    ラーで結合し、そのカプラーからは二系統の導光路を分
    岐させ、片側の導光路にはファラデーミラーを接続する
    と共に、他側の導光路には各光伝送の処理目的に応じた
    光学デバイスを接続し、 上記ファラデーミラーは、45°ファラデー回転子と、
    該45°ファラデー回転子を磁化する永久磁石と、該4
    5°ファラデー回転子を透過する光を当該45°ファラ
    デー回転子に反射する光反射手段と、上記導光路を形成
    する光ファイバーと端末を相対させて45°ファラデー
    回転子との間に介在する集束ファイバーとを備え、 上記集束ファイバーは、端末が相対する光ファイバーの
    コアと等価で単一な屈折率を有する同一外径のファイバ
    ー部と、そのファイバー部の45°ファラデー回転子と
    相対する側に位置する球状部とを一体に形成し、光偏波
    の安定化手段として備えたことを特徴とするファラデー
    ミラーを用いた光伝送処理システム。
  2. 【請求項2】 上記ファラデーミラーは球状部を45°
    ファラデー回転子に相対させて集束ファイバーを内挿保
    持するファイバーホルダーを有し、そのファイバーホル
    ダーを外装ケースの内部に玉継手で回転可能に備え、且
    つ、光反射手段としてミラーを備え、上記光学デバイス
    としては光を終結させるターミネータを備え、 上記ファラデーミラー組立の際に、上記ミラーから45
    °ファラデー回転子に回帰する光の光量に応じてファイ
    バーホルダーを玉継手で回転調整し、集束ファイバーの
    光軸角度をミラー反射の最大位置に設定する角度調整手
    段として適用したことを特徴とする請求項1記載のファ
    ラデーミラーを用いた光伝送処理システム。
  3. 【請求項3】 上記ファラデーミラーは光反射手段とし
    て下り信号光を受光して反射する受光ダイオードと、そ
    の受光ダイオードから反射した光を偏向して上り信号光
    とする光偏向素子とを備え、上記光学デバイスとしては
    光を終結させるターミネータを備え、 上記半導体レーザから入力する高速周波数の下り信号光
    は光偏向素子を通過させて受光ダイオードに入光し、且
    つ、該受光ダイオードから反射する光は低速周波数の上
    り信号光として光偏向素子で偏向すると共に、45°フ
    ァラデー回転子より集束ファイバーを通過させて光ファ
    イバーに出力する双方向通信端末手段として適用したこ
    とを特徴とする請求項1記載のファラデーミラーを用い
    た光伝送処理システム。
  4. 【請求項4】 上記ファラデーミラーは光反射手段とし
    てミラーを備え、上記光学デバイスとしては所定の空間
    距離を隔て位置する振動板を基準に光を導出入する光マ
    イクロフォンを備え、 上記光マイクロフォンは、光ファイバーのコアと等価で
    単一な屈折率を有する同一外径のファイバー部と、該フ
    ァイバー部の先端側に一体成形された球状部とからなる
    集束ファイバーを備え、更に、該集束ファイバーの球状
    部と相対する45°ファラデー回転子と、その45°フ
    ァラデー回転子を磁化する永久磁石と、上記振動板を基
    準に光を導出入する開孔部とを備え、 上記ファラデーミラーの回帰光と光マイクロフォンの振
    動板から反射した光による回帰光とをマイケルソン干渉
    させ、振動板を基準にした位置変化を測定する計測手段
    として適用したことを特徴とする請求項1記載のファラ
    デーミラーを用いた光伝送処理システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100321703A1 (en) * 2007-12-14 2010-12-23 The Science And Technology Facilities Council Optical sensor

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