JPH08294943A - かしめ盲栓及びかしめ盲栓抜取り治具 - Google Patents
かしめ盲栓及びかしめ盲栓抜取り治具Info
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- JPH08294943A JPH08294943A JP10405095A JP10405095A JPH08294943A JP H08294943 A JPH08294943 A JP H08294943A JP 10405095 A JP10405095 A JP 10405095A JP 10405095 A JP10405095 A JP 10405095A JP H08294943 A JPH08294943 A JP H08294943A
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- blind plug
- caulking
- hole
- blind
- shoulder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 かしめ盲栓を穴に打ち込み後、突出部を手鋸
で切断する面倒な作業が不要となり、また仕上げ加工も
容易に行うことができるで作業能率の向上が図れるかし
め盲栓を提供することにある。 【構成】 金型等に穿設された穴に圧入し、穴を閉塞す
るかしめ盲栓において、先端部に筒状部22、基端部に
前記筒状部22より大径の肩部23を有したかしめ盲栓
本体21と、このかしめ盲栓本体21の肩部23に同軸
的に一体に突設された小径首部25を有する係合頭部2
6とを具備し、金型等に穿設された穴にめねじ部を形成
した後、係合頭部26を工具によって掛止し、そのめね
じ部にかしめ盲栓本体21の筒状部22をねじ込む。次
に係合頭部26をハンマ等によって横方向に叩打し、小
径首部25をその根元から切断した後、肩部23を叩打
して穴に圧入し、最後に肩部23を研磨加工して仕上げ
る。
で切断する面倒な作業が不要となり、また仕上げ加工も
容易に行うことができるで作業能率の向上が図れるかし
め盲栓を提供することにある。 【構成】 金型等に穿設された穴に圧入し、穴を閉塞す
るかしめ盲栓において、先端部に筒状部22、基端部に
前記筒状部22より大径の肩部23を有したかしめ盲栓
本体21と、このかしめ盲栓本体21の肩部23に同軸
的に一体に突設された小径首部25を有する係合頭部2
6とを具備し、金型等に穿設された穴にめねじ部を形成
した後、係合頭部26を工具によって掛止し、そのめね
じ部にかしめ盲栓本体21の筒状部22をねじ込む。次
に係合頭部26をハンマ等によって横方向に叩打し、小
径首部25をその根元から切断した後、肩部23を叩打
して穴に圧入し、最後に肩部23を研磨加工して仕上げ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形用金型等の製作
時に、製作上の都合または誤って穿設された穴を閉塞す
るかしめ盲栓およびかしめ盲栓抜き取り治具に関する。
時に、製作上の都合または誤って穿設された穴を閉塞す
るかしめ盲栓およびかしめ盲栓抜き取り治具に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形品を射出成形する成形
用金型においては、金型製作時に金型本体に製品成形部
の加工上の都合により穴加工を行ったり、冷却水路やエ
ジェクタピン挿通用の多数の穴が穿設される。
用金型においては、金型製作時に金型本体に製品成形部
の加工上の都合により穴加工を行ったり、冷却水路やエ
ジェクタピン挿通用の多数の穴が穿設される。
【0003】すなわち、図7に示すように、金型本体1
はキャビティ1a、コア2、注入された溶融樹脂3から
作られている。溶融樹脂3を冷却するための冷却水路4
が設けられている。この冷却水路4は溶融樹脂3側より
横穴5を開けてつながっている。横穴5の端部をかしめ
盲栓6によって閉塞している。
はキャビティ1a、コア2、注入された溶融樹脂3から
作られている。溶融樹脂3を冷却するための冷却水路4
が設けられている。この冷却水路4は溶融樹脂3側より
横穴5を開けてつながっている。横穴5の端部をかしめ
盲栓6によって閉塞している。
【0004】したがって、1つの成形用金型に複数のか
しめ盲栓6を設ける必要があり、また加工時に誤って金
型本体1に傷を付けたときには、その傷の部分に穴を穿
設し、その穴にかしめ盲栓を埋め込むときもある。
しめ盲栓6を設ける必要があり、また加工時に誤って金
型本体1に傷を付けたときには、その傷の部分に穴を穿
設し、その穴にかしめ盲栓を埋め込むときもある。
【0005】ところで、従来のかしめ盲栓は、ピンタイ
プとねじタイプとがある。図8に示すものは、ピンタイ
プのかしめ盲栓である。すなわち、8は金型本体1に穿
設された穴であり、この穴8を閉塞するために、ストレ
ートピンまたはテーパピンからなるかしめ盲栓9を挿入
し、このかしめ盲栓9の頭部9aをハンマ10によって
打ち込み、所望の位置まで打ち込んだ後、かしめ盲栓9
の金型本体1から突出している部分を手鋸11によって
切断する。
プとねじタイプとがある。図8に示すものは、ピンタイ
プのかしめ盲栓である。すなわち、8は金型本体1に穿
設された穴であり、この穴8を閉塞するために、ストレ
ートピンまたはテーパピンからなるかしめ盲栓9を挿入
し、このかしめ盲栓9の頭部9aをハンマ10によって
打ち込み、所望の位置まで打ち込んだ後、かしめ盲栓9
の金型本体1から突出している部分を手鋸11によって
切断する。
【0006】さらに、かしめ盲栓9の金型本体1から突
出している部分をハンマ10によって叩打し、金型本体
1と面一になるようにかしめ盲栓9をかしめ、その後、
かしめ盲栓9の端面をサンドペーパやヤスリ等によって
研磨加工して仕上げしている。
出している部分をハンマ10によって叩打し、金型本体
1と面一になるようにかしめ盲栓9をかしめ、その後、
かしめ盲栓9の端面をサンドペーパやヤスリ等によって
研磨加工して仕上げしている。
【0007】また、図9に示すものは、ねじタイプのか
しめ盲栓であり、前述のように金型本体1に穿設された
穴8にタップ加工によりめねじ部12を形成し、このめ
ねじ部12に合致するおねじ部13を有するねじ軸から
なるかしめ盲栓14にスパナ15と係合する係合頭部1
6を設ける。
しめ盲栓であり、前述のように金型本体1に穿設された
穴8にタップ加工によりめねじ部12を形成し、このめ
ねじ部12に合致するおねじ部13を有するねじ軸から
なるかしめ盲栓14にスパナ15と係合する係合頭部1
6を設ける。
【0008】そして、かしめ盲栓14のおねじ部13を
穴8のめねじ部12にねじ込んだ後、かしめ盲栓14の
金型本体1から突出している部分を手鋸11によって切
断する。さらに、かしめ盲栓14の金型本体1から突出
している部分をハンマ10によって叩打し、金型本体1
と面一になるようにかしめ盲栓14をかしめ、その後、
かしめ盲栓14の端面をサンドペーパ等によって研磨加
工して仕上げしている。
穴8のめねじ部12にねじ込んだ後、かしめ盲栓14の
金型本体1から突出している部分を手鋸11によって切
断する。さらに、かしめ盲栓14の金型本体1から突出
している部分をハンマ10によって叩打し、金型本体1
と面一になるようにかしめ盲栓14をかしめ、その後、
かしめ盲栓14の端面をサンドペーパ等によって研磨加
工して仕上げしている。
【0009】また、図10に示すように、金型本体1に
対して入子17をボルト18によって固定した場合、穴
19はかしめ盲栓14によって閉塞するが、入子17の
交換等によってボルト18を緩める必要が生じたとき、
かしめ盲栓14を穴19から抜取る必要がある。そこ
で、従来においては、かしめ盲栓14に電気ドリル20
aによって下穴を開け、この下穴にタップ20bによっ
てタップ加工する。さらに、タップ穴にボルト20cを
ねじ込み、ボルト20cをジャッキとして利用してかし
め盲栓14を抜取っている。
対して入子17をボルト18によって固定した場合、穴
19はかしめ盲栓14によって閉塞するが、入子17の
交換等によってボルト18を緩める必要が生じたとき、
かしめ盲栓14を穴19から抜取る必要がある。そこ
で、従来においては、かしめ盲栓14に電気ドリル20
aによって下穴を開け、この下穴にタップ20bによっ
てタップ加工する。さらに、タップ穴にボルト20cを
ねじ込み、ボルト20cをジャッキとして利用してかし
め盲栓14を抜取っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のかしめ盲栓は、金型本体に穿設された穴の径や
深さに合わせてその都度製作する必要があり、特にねじ
タイプのかしめ盲栓はタップ加工を行う面倒な作業が必
要である。また、いずれのかしめ盲栓も、金型本体から
突出している部分を手鋸で切断する面倒が作業が必要で
あり、このとき誤って手鋸によって金型本体に傷を付け
る虞があり、かしめ盲栓の近傍に金型本体の突出部が存
在すると、かしめ盲栓の仕上代を小さくできず、研磨加
工による仕上げに時間がかかるという問題がある。
た従来のかしめ盲栓は、金型本体に穿設された穴の径や
深さに合わせてその都度製作する必要があり、特にねじ
タイプのかしめ盲栓はタップ加工を行う面倒な作業が必
要である。また、いずれのかしめ盲栓も、金型本体から
突出している部分を手鋸で切断する面倒が作業が必要で
あり、このとき誤って手鋸によって金型本体に傷を付け
る虞があり、かしめ盲栓の近傍に金型本体の突出部が存
在すると、かしめ盲栓の仕上代を小さくできず、研磨加
工による仕上げに時間がかかるという問題がある。
【0011】さらに、かしめ盲栓を抜取る必要が生じた
ときには、かしめ盲栓に電気ドリルによって下穴を開
け、この下穴にタップによってタップ加工し、さらに、
タップ穴にボルトをねじ込むなどの面倒が作業が必要で
あった。
ときには、かしめ盲栓に電気ドリルによって下穴を開
け、この下穴にタップによってタップ加工し、さらに、
タップ穴にボルトをねじ込むなどの面倒が作業が必要で
あった。
【0012】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、金型本体等に穿設さ
れた穴の径が多少異なっても、共通のかしめ盲栓を用い
ることができ、また、かしめ盲栓を穴に打ち込み後、突
出部を手鋸で切断する面倒な作業が不要となり、また仕
上げ加工も容易に行うことができ、さらに、金型本体等
に圧入されたかしめ盲栓を簡単に抜取ることができ、作
業能率の向上が図れるかしめ盲栓及びかしめ盲栓抜取り
治具を提供することにある。
もので、その目的とするところは、金型本体等に穿設さ
れた穴の径が多少異なっても、共通のかしめ盲栓を用い
ることができ、また、かしめ盲栓を穴に打ち込み後、突
出部を手鋸で切断する面倒な作業が不要となり、また仕
上げ加工も容易に行うことができ、さらに、金型本体等
に圧入されたかしめ盲栓を簡単に抜取ることができ、作
業能率の向上が図れるかしめ盲栓及びかしめ盲栓抜取り
治具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1は、金型等に穿設された穴に
圧入し、穴を閉塞するかしめ盲栓において、外周面にね
じ部を有した先端開口の筒状部及びこの筒状部の基端部
に筒状部より大径の肩部を有した盲栓本体と、このかし
め盲栓本体の肩部に同軸的に一体に突設された小径首部
を介して連接された係合頭部とを具備したことを特徴と
する。
達成するために、請求項1は、金型等に穿設された穴に
圧入し、穴を閉塞するかしめ盲栓において、外周面にね
じ部を有した先端開口の筒状部及びこの筒状部の基端部
に筒状部より大径の肩部を有した盲栓本体と、このかし
め盲栓本体の肩部に同軸的に一体に突設された小径首部
を介して連接された係合頭部とを具備したことを特徴と
する。
【0014】請求項2は、前記盲栓本体の肩部の上面
を、平坦形状、円錐凸形状または円錐凹形状に形成した
ことにある。請求項3は、金型等の穴に圧入されたかし
め盲栓を抜取るかしめ盲栓抜取り治具において、先端部
に尖先部、外周面に軸方向に複数条の逃げ溝を有し、か
しめ盲栓の肩部を介して筒状部まで打ち込み貫通可能な
ポンチ部を有する抜き取り治具本体と、この抜き取り治
具本体の基端部に同軸的に一体に設けられた掛合頭部と
を具備したことを特徴とする。請求項4は、請求項3の
掛合頭部の基端面に掛合頭部より小径に形成された被叩
打部を突設したことを特徴とする。
を、平坦形状、円錐凸形状または円錐凹形状に形成した
ことにある。請求項3は、金型等の穴に圧入されたかし
め盲栓を抜取るかしめ盲栓抜取り治具において、先端部
に尖先部、外周面に軸方向に複数条の逃げ溝を有し、か
しめ盲栓の肩部を介して筒状部まで打ち込み貫通可能な
ポンチ部を有する抜き取り治具本体と、この抜き取り治
具本体の基端部に同軸的に一体に設けられた掛合頭部と
を具備したことを特徴とする。請求項4は、請求項3の
掛合頭部の基端面に掛合頭部より小径に形成された被叩
打部を突設したことを特徴とする。
【0015】
【作用】金型等に穿設された穴にめねじ部を形成した
後、係合頭部を工具によって掛止し、そのめねじ部にか
しめ盲栓本体の筒状部に形成されたねじ部をねじ込む。
次に係合頭部をハンマ等によって横方向に叩打し、小径
首部をその根元から切断した後、肩部を叩打して穴に圧
入し、最後に肩部を研磨加工して仕上げる。
後、係合頭部を工具によって掛止し、そのめねじ部にか
しめ盲栓本体の筒状部に形成されたねじ部をねじ込む。
次に係合頭部をハンマ等によって横方向に叩打し、小径
首部をその根元から切断した後、肩部を叩打して穴に圧
入し、最後に肩部を研磨加工して仕上げる。
【0016】また、金型等の穴に圧入されたかしめ盲栓
を抜取る際には、かしめ盲栓抜取り治具のポンチ部をか
しめ盲栓の肩部を介して筒状部まで打ち込み、掛合頭部
に工具を掛合して回すことにより、かしめ盲栓本体の筒
状部を穴から抜取る。
を抜取る際には、かしめ盲栓抜取り治具のポンチ部をか
しめ盲栓の肩部を介して筒状部まで打ち込み、掛合頭部
に工具を掛合して回すことにより、かしめ盲栓本体の筒
状部を穴から抜取る。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1はかしめ盲栓を示し、21はかしめ盲栓
本体であり、例えば低炭素鋼のSS材またはSUS系の
材料によって形成されている。このかしめ盲栓本体21
の先端部には先端開口の筒状部22が設けられ、この外
周面にはねじ部22aが形成されている。基端部には筒
状部22より大径の円板状の肩部23が設けられてい
る。
説明する。図1はかしめ盲栓を示し、21はかしめ盲栓
本体であり、例えば低炭素鋼のSS材またはSUS系の
材料によって形成されている。このかしめ盲栓本体21
の先端部には先端開口の筒状部22が設けられ、この外
周面にはねじ部22aが形成されている。基端部には筒
状部22より大径の円板状の肩部23が設けられてい
る。
【0018】肩部23の下面、つまり筒状部22側の周
縁部にはテーパ面に形成されたストッパ部24が設けら
れ、上面は円錐凹形状に形成されている。なお、肩部2
3の上面の形状は円錐凹形状に限定されず、平坦形状、
円錐凸形状でもよい。または円錐凹形状に形成したこと
にある。
縁部にはテーパ面に形成されたストッパ部24が設けら
れ、上面は円錐凹形状に形成されている。なお、肩部2
3の上面の形状は円錐凹形状に限定されず、平坦形状、
円錐凸形状でもよい。または円錐凹形状に形成したこと
にある。
【0019】さらに、肩部23の上面にはかしめ盲栓本
体21と同軸的に小径首部25を介して連接された係合
頭部26が一体に設けられている。小径首部25はその
根元部25aが最も強度的に弱くなるように先端側に向
かって先細のテーパに形成され、係合頭部26はスパナ
等の工具が掛止できるように四角形、六角形に形成され
ている。
体21と同軸的に小径首部25を介して連接された係合
頭部26が一体に設けられている。小径首部25はその
根元部25aが最も強度的に弱くなるように先端側に向
かって先細のテーパに形成され、係合頭部26はスパナ
等の工具が掛止できるように四角形、六角形に形成され
ている。
【0020】次に、図2を参照して前述のように構成さ
れたかしめ盲栓を用いて金型本体27に穿設された穴2
8を閉塞する場合について説明する。同図(a)に示す
ように、金型本体27に穴28を穿設し、その開口縁に
座ぐり加工を行って大径部28aを形成し、穴28の内
周面にタップ加工によりめねじ部29を形成する。
れたかしめ盲栓を用いて金型本体27に穿設された穴2
8を閉塞する場合について説明する。同図(a)に示す
ように、金型本体27に穴28を穿設し、その開口縁に
座ぐり加工を行って大径部28aを形成し、穴28の内
周面にタップ加工によりめねじ部29を形成する。
【0021】次に、同図(b)に示すように、かしめ盲
栓本体21の筒状部22のねじ部22aをめねじ部29
に螺合し、スパナ等を係合頭部26に掛止し、強く締め
付けることにより、ねじ部22aを穴28にねじ込み挿
入する。
栓本体21の筒状部22のねじ部22aをめねじ部29
に螺合し、スパナ等を係合頭部26に掛止し、強く締め
付けることにより、ねじ部22aを穴28にねじ込み挿
入する。
【0022】肩部23のストッパ部24が穴28の開口
縁に接触したところで、さらに締め付けを行って小径首
部25の根元部25aをねじ切るか、もしくは、同図
(c)に示すように、係合頭部26をハンマによって横
方向に叩打して小径首部25をその根元部25aから切
断する。
縁に接触したところで、さらに締め付けを行って小径首
部25の根元部25aをねじ切るか、もしくは、同図
(c)に示すように、係合頭部26をハンマによって横
方向に叩打して小径首部25をその根元部25aから切
断する。
【0023】次に、同図(d)に示すように、肩部23
の上面をハンマによって叩打し、肩部23を穴28に圧
入し、コーキングを行う。このコーキングによって肩部
23の周縁部が穴28の開口縁に食い込み、開口28が
閉塞されるとともに、肩部23の上面が金型本体27と
略面一となる。
の上面をハンマによって叩打し、肩部23を穴28に圧
入し、コーキングを行う。このコーキングによって肩部
23の周縁部が穴28の開口縁に食い込み、開口28が
閉塞されるとともに、肩部23の上面が金型本体27と
略面一となる。
【0024】次に、肩部23の上面をサンドペーパ、ヤ
スリ等によって研磨加工し、ハンマによる叩打痕、傷を
補修し、金型本体27と面一に仕上げ加工することによ
り、同図(e)に示すように、かしめ盲栓による穴閉塞
が終了する。
スリ等によって研磨加工し、ハンマによる叩打痕、傷を
補修し、金型本体27と面一に仕上げ加工することによ
り、同図(e)に示すように、かしめ盲栓による穴閉塞
が終了する。
【0025】また、かしめ盲栓を低炭素鋼のSS材また
はSUS系の材料で形成したが、金型本体27と色が異
なる例えば銅材で形成することにより、穴28に打ち込
んで閉塞したとき、色の違いにより盲栓位置を容易に判
別でき、後日のメンテナンスが容易となる。
はSUS系の材料で形成したが、金型本体27と色が異
なる例えば銅材で形成することにより、穴28に打ち込
んで閉塞したとき、色の違いにより盲栓位置を容易に判
別でき、後日のメンテナンスが容易となる。
【0026】図3はかしめ盲栓の抜取り治具を示し、3
0は抜取り治具本体である。抜取り治具本体30は超硬
合金等の金属によって形成され、先端部にはポンチ部3
1が設けられている。ポンチ部31は前記かしめ盲栓の
筒状部22の内径より小径で、前記肩部23を貫通して
筒状部22の内部に突出する長さに形成されている。
0は抜取り治具本体である。抜取り治具本体30は超硬
合金等の金属によって形成され、先端部にはポンチ部3
1が設けられている。ポンチ部31は前記かしめ盲栓の
筒状部22の内径より小径で、前記肩部23を貫通して
筒状部22の内部に突出する長さに形成されている。
【0027】また、ポンチ部31の尖先部32は挟角度
90〜120゜に形成され、その尖先部32から基端側
に向かって案内部33が形成され、この案内部33は挟
角度10〜30゜に形成されている。さらに、ポンチ部
31の外周面には軸方向に複数条(本実施例では4条)
の逃げ溝34が形成されている。この逃げ溝34は開口
に向かってハの字状に拡開しており、打ち込み抵抗を少
なくしている。
90〜120゜に形成され、その尖先部32から基端側
に向かって案内部33が形成され、この案内部33は挟
角度10〜30゜に形成されている。さらに、ポンチ部
31の外周面には軸方向に複数条(本実施例では4条)
の逃げ溝34が形成されている。この逃げ溝34は開口
に向かってハの字状に拡開しており、打ち込み抵抗を少
なくしている。
【0028】抜取り治具本体30の基端部には同軸的に
一体に掛合頭部35が設けられ、この外周面にはスパナ
等の締め付け工具と掛合するように四角形または六角形
に形成されている。さらに、掛合頭部35の基端面には
掛合頭部35より小径に形成された被叩打部36が一体
に突設されており、抜くと治具本体30の打ち込み時に
ハンマによって叩打できるようになっている。
一体に掛合頭部35が設けられ、この外周面にはスパナ
等の締め付け工具と掛合するように四角形または六角形
に形成されている。さらに、掛合頭部35の基端面には
掛合頭部35より小径に形成された被叩打部36が一体
に突設されており、抜くと治具本体30の打ち込み時に
ハンマによって叩打できるようになっている。
【0029】次に、かしめ盲栓の抜取り治具の作用につ
いて説明する。図4(a)は金型本体27に穿設された
穴28にかしめ盲栓が圧入された状態を示し、このかし
め盲栓を抜取る場合について説明すると、まず、抜取り
治具本体30の掛合頭部35を手指で持ち、ポンチ部3
1の尖先部32をかしめ盲栓の肩部23の中心部に位置
決めする。
いて説明する。図4(a)は金型本体27に穿設された
穴28にかしめ盲栓が圧入された状態を示し、このかし
め盲栓を抜取る場合について説明すると、まず、抜取り
治具本体30の掛合頭部35を手指で持ち、ポンチ部3
1の尖先部32をかしめ盲栓の肩部23の中心部に位置
決めする。
【0030】次に、同図(b)に示すように、被叩打部
36をハンマ37によって叩打すると、ポンチ部31は
肩部23に突き刺さり、肩部23を貫通して筒状部22
の内部に突出する。このとき、ポンチ部31がかしめ盲
栓本体31の軸心からずれても、案内部33が筒状部2
2の内壁によってガイドされ、軸心方向に導くことがで
きる。ポンチ部31の根元付近まで突き刺さったところ
で、同図(c)に示すように、掛合頭部35にモンキー
レンチ等の工具を掛合し、かしめ盲栓のねじ込み方向と
逆方向(矢印方向)に回すと、ポンチ部31とかしめ盲
栓本体21とが一体に回転し、穴28からかしめ盲栓本
体21が抜取られる。
36をハンマ37によって叩打すると、ポンチ部31は
肩部23に突き刺さり、肩部23を貫通して筒状部22
の内部に突出する。このとき、ポンチ部31がかしめ盲
栓本体31の軸心からずれても、案内部33が筒状部2
2の内壁によってガイドされ、軸心方向に導くことがで
きる。ポンチ部31の根元付近まで突き刺さったところ
で、同図(c)に示すように、掛合頭部35にモンキー
レンチ等の工具を掛合し、かしめ盲栓のねじ込み方向と
逆方向(矢印方向)に回すと、ポンチ部31とかしめ盲
栓本体21とが一体に回転し、穴28からかしめ盲栓本
体21が抜取られる。
【0031】図5はかしめ盲栓及び抜取り治具の使用例
を示し、金型本体40に入子41を固定した場合であ
り、入子41には穴42及びこの穴42と連続してボル
ト穴43が設けられている。金型本体40にはボルト穴
43に対応してねじ穴44が設けられている。ボルト穴
43には穴42側からボルト45が挿入され、ボルト4
5は金型本体40のねじ穴44にねじ込まれている。
を示し、金型本体40に入子41を固定した場合であ
り、入子41には穴42及びこの穴42と連続してボル
ト穴43が設けられている。金型本体40にはボルト穴
43に対応してねじ穴44が設けられている。ボルト穴
43には穴42側からボルト45が挿入され、ボルト4
5は金型本体40のねじ穴44にねじ込まれている。
【0032】前記穴42をかしめ盲栓によって閉塞する
場合には、図2に示した手順によってかしめ盲栓を取り
付け、入子41の交換等によってボルト45を緩める場
合には、図4に示した手順によってかしめ盲栓を穴42
から抜取ることができる。
場合には、図2に示した手順によってかしめ盲栓を取り
付け、入子41の交換等によってボルト45を緩める場
合には、図4に示した手順によってかしめ盲栓を穴42
から抜取ることができる。
【0033】図6は金型のコア46の冷却穴47及びボ
ルト穴48をかしめ盲栓によって閉塞した使用例を示
し、49はコア46に対して固定した入子を示す。ま
た、コア46に限らず、キャビティ側、スライド入子に
も同様に使用できる。
ルト穴48をかしめ盲栓によって閉塞した使用例を示
し、49はコア46に対して固定した入子を示す。ま
た、コア46に限らず、キャビティ側、スライド入子に
も同様に使用できる。
【0034】さらに、この発明のかしめ盲栓は、成形用
金型の金型本体に穿設された穴を閉塞することに限定さ
れず、プレス型、工作機械等の穴を閉塞する場合にも利
用できる。
金型の金型本体に穿設された穴を閉塞することに限定さ
れず、プレス型、工作機械等の穴を閉塞する場合にも利
用できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、金型本体等に穿設された穴の径が多少異なっても、
共通のかしめ盲栓を用いることができ、また、かしめ盲
栓を穴に打ち込み後、突出部を手鋸で切断する面倒な作
業が不要となり、また仕上げ加工も容易に行うことがで
きる。
ば、金型本体等に穿設された穴の径が多少異なっても、
共通のかしめ盲栓を用いることができ、また、かしめ盲
栓を穴に打ち込み後、突出部を手鋸で切断する面倒な作
業が不要となり、また仕上げ加工も容易に行うことがで
きる。
【0036】さらに、金型本体等に圧入されたかしめ盲
栓を抜取る必要が使用したときには主目盲栓抜取り治具
を用いることにより、簡単に抜取ることができると共
に、穴を損傷することがなく、穴を再利用できるという
効果がある。
栓を抜取る必要が使用したときには主目盲栓抜取り治具
を用いることにより、簡単に抜取ることができると共
に、穴を損傷することがなく、穴を再利用できるという
効果がある。
【0037】かしめ盲栓の除去はドリル等を要し、慎重
な作業を行わないと金型製品部に傷を付ける等の問題が
発生していたが、このかしめ盲栓を利用することで未経
験者でも簡単に作業が行えるという効果がある。
な作業を行わないと金型製品部に傷を付ける等の問題が
発生していたが、このかしめ盲栓を利用することで未経
験者でも簡単に作業が行えるという効果がある。
【図1】この発明の一実施例を示すかしめ盲栓の側面図
および縦断側面図。
および縦断側面図。
【図2】同実施例のかしめ盲栓の作用説明図。
【図3】同実施例のかしめ盲栓抜取り治具の側面図及び
A−A断面図。
A−A断面図。
【図4】同実施例のかしめ盲栓抜取り治具の作用説明
図。
図。
【図5】同実施例のかしめ盲栓及び抜取り治具の使用例
を示す縦断側面図。
を示す縦断側面図。
【図6】同実施例のかしめ盲栓の使用例を示す一部切欠
した斜視図。
した斜視図。
【図7】金型本体にかしめ盲栓を取り付けた状態の縦断
側面図。
側面図。
【図8】従来のピンタイプかしめ盲栓の作用説明図。
【図9】従来のねじタイプかしめ盲栓の作用説明図。
【図10】従来のかしめ盲栓の取り外し手順を示す作用
説明図。
説明図。
21…かしめ盲栓本体 30…抜取り治
具本体 22…筒状部 31…ポンチ部 22…ねじ部 32…尖先部 23…肩部 34…逃げ溝 25…小径首部 35…掛合頭部 26…係合頭部 36…被叩打部 27…金型本体 28…穴
具本体 22…筒状部 31…ポンチ部 22…ねじ部 32…尖先部 23…肩部 34…逃げ溝 25…小径首部 35…掛合頭部 26…係合頭部 36…被叩打部 27…金型本体 28…穴
Claims (4)
- 【請求項1】 金型等に穿設された穴に圧入し、穴を閉
塞するかしめ盲栓において、外周面にねじ部を有した先
端開口の筒状部及びこの筒状部の基端部に筒状部より大
径の肩部を有した盲栓本体と、このかしめ盲栓本体の肩
部に同軸的に一体に突設された小径首部を介して連接さ
れた係合頭部とを具備したことを特徴とするかしめ盲
栓。 - 【請求項2】 かしめ盲栓本体の肩部は、その上面が、
平坦形状、円錐凸形状または円錐凹形状に形成されてい
ることを特徴とする請求項1記載のかしめ盲栓。 - 【請求項3】 金型等の穴に圧入されたかしめ盲栓を抜
取るかしめ盲栓抜取り治具において、先端部に尖先部、
外周面に軸方向に複数条の逃げ溝を有し、かしめ盲栓の
肩部を介して筒状部まで打ち込み貫通可能なポンチ部を
有する抜き取り治具本体と、この抜き取り治具本体の基
端部に同軸的に一体に設けられた掛合頭部とを具備した
ことを特徴とするかしめ盲栓抜き取り治具。 - 【請求項4】 金型等の穴に圧入されたかしめ盲栓を抜
取るかしめ盲栓抜取り治具において、先端部に尖先部、
外周面に軸方向に複数条の逃げ溝を有し、かしめ盲栓の
肩部を介して筒状部まで打ち込み貫通可能なポンチ部を
有する抜き取り治具本体と、この抜き取り治具本体の基
端部に同軸的に一体に設けられた掛合頭部と、この掛合
頭部の基端面に突設され掛合頭部より小径に形成された
被叩打部とを具備したことを特徴とするかしめ盲栓抜き
取り治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10405095A JPH08294943A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | かしめ盲栓及びかしめ盲栓抜取り治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10405095A JPH08294943A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | かしめ盲栓及びかしめ盲栓抜取り治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08294943A true JPH08294943A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=14370391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10405095A Pending JPH08294943A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | かしめ盲栓及びかしめ盲栓抜取り治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08294943A (ja) |
-
1995
- 1995-04-27 JP JP10405095A patent/JPH08294943A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031216 |