JPH08294820A - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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JPH08294820A
JPH08294820A JP7279196A JP27919695A JPH08294820A JP H08294820 A JPH08294820 A JP H08294820A JP 7279196 A JP7279196 A JP 7279196A JP 27919695 A JP27919695 A JP 27919695A JP H08294820 A JPH08294820 A JP H08294820A
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JP
Japan
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electrode
workpiece
electric discharge
machining
shape
Prior art date
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Application number
JP7279196A
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English (en)
Inventor
Tomoko Sendai
知子 千代
Tatsushi Sato
達志 佐藤
Yoshihito Imai
祥人 今井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の電極および被加工物形状や電極動作に
対応する加工シミュレーションが困難である。 【解決手段】 電極および被加工物の形状を仮想的な粒
子12a、13aの集合体12、13としてそれぞれ表
現し電極の消耗量および被加工物の加工量に応じて各粒
子12a、13aを順次消去することにより、電極およ
び被加工物の形状をそれぞれシミュレーションする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電極と被加工物
との間隙に放電させることにより被加工物を加工する放
電加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、放電加工は電極の消耗を伴う
加工法であり、この電極の消耗が被加工物の形状精度に
大きく影響する。しかしながら、電極が複雑であった
り、非接触加工であることから、加工中の電極の形状を
予測することが困難であるため、作業者は加工速度を犠
牲にして、なるべく電極消耗の少ない加工条件を選択し
て加工を行ったり、電極が消耗する前に無駄な電極の交
換を行う等していた。
【0003】もし、予め電極の加工中の形状がわかれ
ば、電極が消耗する限界ぎりぎりまで加工速度を上げた
加工条件を選ぶことができる上に、電極の交換のタイミ
ングも容易につかむことができ無駄を省くことができ
る。
【0004】電極の消耗をシミュレーションした例とし
ては、東京農工大学の国技、森氏による研究報告「形彫
り放電加工における工作物形状シミュレーション」電気
加工学会誌VOL.28No.59がある。このシミュ
レーション方法を図21に示すフロー図に沿って説明す
る。まず、電極表面の2次元形状データを多数のデータ
点からなる折線で図22に示すように表す(ステップS
1)。図22中、1は多数のデータ点1aからなる電
極、2は被加工物、3は電極1の消耗量を表し、3aは
消耗を表すベクトル、4は被加工物2の加工量を表し、
4aは加工を表すベクトル、5は仮想的な放電の発生位
置である。
【0005】次に、電極1の表面の形状から加工ギャッ
プ分布を計算により求める(ステップS2)。次いで、
このようにして求められたギャップ分布内の最小ギャッ
プが、設定された値を持つように電極1を少し送る(ス
テップS3)。次いで、電極1の形状と加工ギャップ分
布から、電極面に沿った電極消耗体積分布を一斉に計算
する(ステップS4)。次いで、電極消耗体積から電極
消耗深さの分布を計算し、各データ点1aを法線方向に
一斉に移動させる(ステップS5)。そして最後に、シ
ミュレーションの精度を高めるため、各データ点1aの
間隔が等しくなるように、電極形状の再定義を行い(ス
テップS6)、加工終了(ステップS7)の深さまでステ
ップS2〜S6の動作を繰り返す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電加工装置は
以上のような方法で加工シミュレーションが成されてい
るので、電極および被加工物の形状や、電極動作には制
限があり、又、電極消耗等についての考慮が成されてい
ないので、電極交換の無駄が起こる等の問題点があっ
た。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ために成されたもので、任意の電極および被加工物形状
や電極動作に対応する加工シミュレーションが可能で、
加工速度が速い条件で電極交換を無駄なく行うことが可
能な放電加工装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る放電加工装置は、電極および被加工物の形状を仮想的
な粒子の集合体としてそれぞれ表現し電極の消耗量およ
び被加工物の加工量に応じて各粒子を順次消去すること
により、電極および被加工物の形状をそれぞれシミュレ
ーションするようにしたものである。
【0009】又、この発明の請求項2に係る放電加工装
置は、電極および被加工物の形状を仮想的な粒子の集合
体としてそれぞれ表現し電極の消耗量および被加工物の
加工量に応じて各粒子を各集合体から順次分離すること
により、電極および被加工物の形状をそれぞれシミュレ
ーションするようにしたものである。
【0010】又、この発明の請求項3に係る放電加工装
置は、請求項1または2において、放電所定回数当たり
の電極の消耗量および被加工物の加工量を、電極および
被加工物の粒子の大きさで表すようにしたものである。
【0011】又、この発明の請求項4に係る放電加工装
置は、請求項3において、放電所定回数当たりの電極の
消耗量および被加工物の加工量に比例して粒子の大きさ
を変化させるようにしたものである。
【0012】又、この発明の請求項5に係る放電加工装
置は、請求項1または2において、電極と被加工物とを
徐々に接近させ電極および被加工物のそれぞれ対応する
両粒子間の距離が放電ギャップ以下になったら両粒子を
それぞれ消去または両集合体から分離させるようにした
ものである。
【0013】又、この発明の請求項6に係る放電加工装
置は、電極および被加工物の形状を電極および被加工物
が対応する方向にそれぞれ並行な線分の集合体としてそ
れぞれ表現し電極の消耗量および被加工物の加工量に応
じて各線分の一部を順次消去することにより、電極およ
び被加工物の形状をそれぞれシミュレーションするよう
にしたものである。
【0014】又、この発明の請求項7に係る放電加工装
置は、電極および被加工物の形状を電極および被加工物
が対応する方向にそれぞれ並行な線分の集合体としてそ
れぞれ表現し電極の消耗量および被加工物の加工量に応
じて各線分の一部を各線分から順次分離することによ
り、電極および被加工物の形状をそれぞれシミュレーシ
ョンするようにしたものである。
【0015】又、この発明の請求項8に係る放電加工装
置は、請求項6または7において、放電所定回数当たり
の電極の消耗量および被加工物の加工量を、電極および
被加工物の線分の長さで表すようにしたものである。
【0016】又、この発明の請求項9に係る放電加工装
置は、請求項8において、放電所定回数当たりの電極の
消耗量および被加工物の加工量に比例して線分の長さを
変化させるようにしたものである。
【0017】又、この発明の請求項10に係る放電加工
装置は、加工の進行に伴う電極および被加工物の形状の
変化を画面に表示するようにしたものである。
【0018】又、この発明の請求項11に係る放電加工
装置は、加工の進行に伴う電極の限界消耗形状を予め設
定し電極の形状が限界消耗形状に達すると電極の交換の
指令を行うようにしたものである。
【0019】又、この発明の請求項12に係る放電加工
装置は、加工の進行に伴う電極の限界消耗形状を予め設
定し電極の形状が限界消耗形状に達すると加工の条件変
更の指令を行うようにしたものである。
【0020】又、この発明の請求項13に係る放電加工
装置は、加工の進行に伴う電極の限界消耗形状を予め設
定するとともに加工速度優先で且つ電極の形状が限界消
耗形状に達しない加工条件を予め設定するようにしたも
のである。
【0021】又、この発明の請求項14に係る放電加工
装置は、電極の形状を所定の厚さと高さとを有する仮想
的な同心状円筒の集合体として表現するとともに被加工
物の形状を仮想的な粒子の集合体として表現し、電極の
消耗量および被加工物の加工量に応じて同心状円筒およ
び粒子を順次消去することにより、電極および被加工物
の形状をそれぞれシミュレーションするようにしたもの
である。
【0022】又、この発明の請求項15に係る放電加工
装置は、請求項14において、電極は板状に形成され回
転軸を中心として回転させた軌跡を電極の仮想的な形状
と定義したものである。
【0023】又、この発明の請求項16に係る放電加工
装置は、請求項14または15において、電極および被
加工物の同心状円筒および粒子の大きさは、放電所定回
数当たりの電極の消耗量および被加工物の加工量をそれ
ぞれ表すようにしたものである。
【0024】又、この発明の請求項17に係る放電加工
装置は、請求項14または15において、電極と被加工
物とを徐々に接近させ電極および被加工物のそれぞれ対
応する同心状円筒と粒子との間の距離が放電ギャップ以
下になったら同心状円筒および粒子をそれぞれ消去させ
るようにしたものである。
【0025】又、この発明の請求項18に係る放電加工
装置は、電極のX方向の厚さをd、電極消耗率をw、所
望の加工深さをhとそれぞれした場合、電極の送り勾配
aはh/(d/w)の式に基づいて設定するようにした
ものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態を図に基づ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1における
放電加工装置の要部の構成を示すブロック図、図2は図
1における放電加工装置の動作を示すフロー図、図3は
図1における放電加工装置に適用される発明の概念を説
明するための模式図である。図において、6は入力部、
7は加工シミュレーション部、8は加工条件データ格納
部、9は出力部、10は表示部、11は入力部6、加工
シミュレーション部7、加工条件データ格納部および出
力部9で構成される加工シミュレーションシステムであ
る。
【0027】次に、上記のように構成された実施の形態
1における放電加工装置の動作を図2について説明す
る。まず、加工パスから入力部6を介して電極図形、被
加工物図形、加工条件等の情報を入力する(ステップS
11)。ところで、加工条件データ格納部8には予め各加
工条件に対応する放電一回当たりの電極消耗量、被加工
物加工量、放電ギャップが設定されて格納されている。
次いで、入力された電極形状、被加工物形状を、加工シ
ミュレーション部7において、加工条件データ格納部に
格納された放電一回当たりの電極消耗量、被加工物加工
量等のデータにしたがって、図3に示すように電極およ
び被加工物の各形状を粒子の集合体で表す(ステップS
12)。
【0028】図3において、12は例えば球状の各粒子
12aで構成され電極の形状を表す集合体、13は例え
ば球状の各粒子13aで構成され被加工物の形状を表す
集合体である。そして、各粒子12a、13aの一粒の
大きさは電極消耗量および被加工物加工量に等しく表さ
れている。次いで、電極を送って被加工物に少しずつ近
付ける(ステップS13)。そして、電極が被加工物に十
分近付くと、電極と被加工物との間の最も近付いた箇所
に放電が起こる。
【0029】したがって、最も近付いた箇所の両粒子1
2a、13a間の距離を計算し(ステップS14)、その
最小距離が放電ギャップより小であることが確認された
(ステップS15)時点、すなわち、放電が起こった時点
で、図3(A)においてハッチングで示した両粒子12
a、13aを図3(B)に示すように消去する(ステッ
プS16)。次に、電極の位置をそのままにして再度放電
する箇所があれば、同様にして図3(B)においてハッ
チングで示した両粒子12a、13aを図3(C)に示
すように消去する。そして、放電する箇所が無くなれ
ば、図3(D)に示すように、さらに電極を少し被加工
物側に近付け、以下、指定された深さまで上記動作を繰
り返し(ステップS17)加工を終了する。これらの形状
変化は順次出力部9を介して出力され、表示部10にお
いて適宜表示される。
【0030】なお、図4はこのようにして表示部10に
おいて表示された一例を示す模式図であり、電極1と被
加工物2と1mmずつ重ねて、電極1をZ方向に動かし
た場合の電極1および被加工物2の形状を表すものであ
る。
【0031】このように上記実施の形態1によれば、電
極および被加工物の形状を仮想的な粒子の集合体として
それぞれ表現するようにしたので、任意の電極形状およ
び被加工物形状、電極動作に対応する加工シミュレーシ
ョンが容易にできるようになり、又、電極消耗や被加工
物形状を表示部の画面に表示するようにしたので、電極
設計や加工条件決定が容易になるという効果がある。
【0032】実施の形態2.尚、上記実施の形態1で
は、加工条件データ格納部8において、放電一回当たり
の電極消耗量と被加工物加工量とが設定されている場合
について説明したが、放電所定回数当たりの電極消耗量
および被加工物加工量を設定するようにしても良く、
又、代わりに電極体積消耗率を設定しても良く、その場
合は、消耗率がそのまま電極と被加工物の粒子の一粒の
大きさの差を表すことになる。すなわち、例えば電極体
積消耗率50%の場合は、被加工物を表す粒子一粒の大
きさは電極を表す粒子一粒の大きさの2倍となる。
【0033】実施の形態3.又、上記実施の形態1で
は、電極の消耗量および被加工物の加工量に応じて各粒
子を順次消去するようにしたが、電極の消耗量および被
加工物の加工量に応じて各粒子を各集合体から順次分離
させて、両集合体の間に浮遊させるようにしても良く、
上記実施の形態1と同様の効果を発揮し得ることは勿論
のこと、浮遊している各粒子を加工屑として模擬するこ
とができるので、より現実的な加工シミュレーションを
行うことが可能になる。
【0034】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4における放電加工装置の動作を示すフロー図、図6
は図5における放電加工装置に適用される発明の概念を
説明するための模式図である。尚、上記実施の形態1で
は、電極の表面上どの位置においても電極消耗は等しい
と仮定して説明したが、実際には加工屑の影響や形状の
違い等によって変化する。例えば、角部の電極消耗は平
面部より大きいと言われている。したがって、本実施の
形態では集合体を形成する粒子の大きさを、放電所定回
数当たりの電極消耗量に比例して順次変化させるように
したものである。
【0035】なお、図5におけるステップS11〜S16
17は、図2に示す実施の形態1におけるものと同様な
ので説明を省略する。そして、ステップS16で該当する
粒子が消去され仮に図6(A)に示すような状態になる
と、まず、下、左右いずれにも粒子が存在している場合
には平面部と見なし、下および左右のいずれか一方に粒
子が存在していない場合には角部と見なし、図6(B)
に示すように、角部の粒子を消耗量に比例した大きさの
粒子に変換する(ステップS18)。さらに、消耗が進行
して図6(C)に示すような状態になると、角部の粒子
の大きさを図6(D)に示すように変換する。そして、
以下順次この動作を繰り返して指定された深さまで達す
ると、加工を終了する(ステップS17)。
【0036】このように上記実施の形態4によれば、電
極消耗量の多い角部の粒子の大きさを平面部の粒子の大
きさより大に表すようにしたので、より一層精度の良い
加工シミュレーションができるという効果がある。
【0037】実施の形態5.尚、上記実施の形態4で
は、角部であるか否かを粒子の大きさに反映させた場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
要するに放電所定回数当たりの電極消耗量に比例して粒
子の大きさを変化させるようにすれば良く、上記実施の
形態4の場合と同様の効果を発揮し得ることは言うまで
もない。
【0038】実施の形態6.図7はこの発明の実施の形
態6における放電加工装置の動作を示すフロー図、図8
はこの発明の概念を説明するための模式図である。な
お、構成は図1に示すブロック図と同様なので流用す
る。以下、実施の形態6における放電加工装置の動作を
図7について説明する。
【0039】まず、加工パスから入力部6を介して電極
図形、被加工物図形、加工条件等の情報を入力する(ス
テップS21)。ところで、加工条件データ格納部8には
予め各加工条件に対応する放電一回当たりの電極消耗
量、被加工物加工量、放電ギャップが設定されて格納さ
れている。次いで、入力された電極形状、被加工物形状
を、加工シミュレーション部7において、加工条件デー
タ格納部8に格納された放電一回当たりの電極消耗量、
被加工物加工量等のデータにしたがって、図8に示すよ
うに電極および被加工物の各形状を対応する方向にそれ
ぞれ並行な線分の集合体で表す(ステップS22)。
【0040】図8において、14は各線分14aで構成
され電極の形状を表す集合体、15は各線分15aで構
成され被加工物の形状を表す集合体である。そして、各
線分14a、15aの長さは所定回数当たりの電極消耗
量および被加工物量に等しく表されている。次いで、電
極を送って被加工物に少しずつ近付ける(ステップ
23)。そして、電極が被加工物に十分近付くと、電極
と被加工物との間の最も近付いた箇所に放電が起こる。
【0041】したがって、最も近付いた箇所の両線分1
4a、15a間の距離を計算し(ステップS24)、その
最小距離が放電ギャップより小であることが確認された
(ステップS25)時点、すなわち、放電が起こった時点
で、図8において太線で示した両線分14a、15aの
先端の一部を消耗量および加工量に応じた分だけ消去す
る(ステップS26)。次に、電極の位置をそのままにし
て再度放電する箇所があれば、図示はしないが同様にし
てその箇所の両線分の先端の一部を消去する。そして、
放電する箇所が無くなれば、さらに電極を少し被加工物
側に近付け、以下、指定された深さまで上記動作を繰り
返し(ステップS27)加工を終了する。これらの形状変
化は順次出力部9を介して出力され、表示部10におい
て適宜表示される。
【0042】このように上記実施の形態6によれば、電
極および被加工物の形状を仮想的な線分の集合体として
それぞれ表現するようにしたので、3次元形状も可能と
なり任意の電極形状および被加工物形状、電極動作に対
応する加工シミュレーションが容易にできるようにな
り、又、電極消耗や被加工物形状を表示部の画面に表示
するようにしたので、電極設計や加工条件決定が容易に
なるという効果がある。
【0043】実施の形態7.尚、上記実施の形態6で
は、電極の消耗量および被加工物の加工量に応じて各線
分の一部を順次消去するようにしたが、電極の消耗量お
よび被加工物の加工量に応じて各線分の一部を各集合体
から順次分離させて、両集合体の間に浮遊させるように
しても良く、上記実施の形態6と同様の効果を発揮し得
ることは勿論のこと、浮遊している各線分の一部を加工
屑として模擬することができるので、より現実的な加工
シミュレーションを行うことが可能になる。
【0044】実施の形態8.図9はこの発明の実施の形
態8における放電加工装置の要部の構成を示すブロック
図、図10は図9における放電加工装置の動作を示すフ
ロー図である。図において、図1に示す実施の形態1と
同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。16は
限界消耗形状設定部で、電極が限界消耗形状に到達する
までに消去される粒子の数(限界消去粒子数)が予め設
定され入力されている。17は出力部9から出力される
電極交換指令、18は6〜9、16で構成される加工シ
ミュレーションシステムである。
【0045】次に、上記のように構成された実施の形態
8における放電加工装置の動作を図10について説明す
る。なお、図10におけるステップS11〜S16、S
17は、図2に示す実施の形態1におけるものと同様なの
で説明を省略する。そして、ステップS16で該当する粒
子が順次消去されて電極の消耗が進行すると、加工シミ
ュレーション部7では、消去された粒子数を限界消耗形
状設定部16に入力されている限界消去粒子数と比較し
(ステップS19)、これを越えると電極の消耗が限界に
達したと判断し出力部9を介して電極交換指令17を送
出する。
【0046】このように上記実施の形態8によれば、加
工の進行に伴う電極の限界消去粒子数を予め設定し、消
去粒子数が限界消去粒子数を越えると電極交換指令17
を出すようにしているので、電極交換のタイミングが明
確になり、電極交換の無駄を省くことが可能となる。
【0047】実施の形態9.尚、上記実施の形態8で
は、限界消去粒子数を電極の消耗限界の判断基準として
いるが、例えば電極の角部の「丸み」等のような形状の
一部の特徴を判断基準としても良く、上記実施の形態8
と同様の効果を得ることができる。
【0048】実施の形態10.又、上記実施の形態8で
は、実施の形態1の場合と同様に電極の形状を粒子の集
合体で表した場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、実施の形態6の場合と同様に電極の形
状を線分の集合体で表した場合に適用しても同様の効果
を発揮し得ることは言うまでもない。
【0049】実施の形態11.図11はこの発明の実施
の形態11における放電加工装置の要部の構成を示すブ
ロック図、図12は図11における放電加工装置の動作
を示すフロー図である。本実施の形態では、上記実施の
形態8と同様にステップS11〜S16、S19の工程を経
て、消去粒子数が限界消去粒子数を越えたと判断される
と、加工シミュレーション部7から出力部9を介して加
工条件変更指令が送出され(ステップS28)、表示部1
0に例えば「加工条件を変更して下さい」等のメッセー
ジで表示される。なお、この加工条件変更指令はメッセ
ージに限定されるものではなく、何らかのマークで表す
等しても良く、又、表示部10で表示しなくともブザー
等で警報を出すようにしても良いことは言うまでもな
い。
【0050】このように上記実施の形態11によれば、
消去粒子数が限界消去粒子数を越えたと判断されると、
加工条件変更指令を送出して表示するようにしているの
で、加工条件の適否を容易に把握することができるよう
になり、加工精度を必要最小限に満足する範囲内で加工
速度を十分に上げることが可能になる。
【0051】実施の形態12.図13はこの発明の実施
の形態12における放電加工装置の要部の構成を示すブ
ロック図、図14は図13における放電加工装置の動作
を示すフロー図である。本実施の形態では、ステップS
11で入力される基本加工条件は、加工速度優先の電極消
耗の大きい加工条件が入力される。そして、上記実施の
形態11と同様にステップS12〜S16、S19の工程を経
て、消去粒子数が限界消去粒子数を越えたと判断される
と、加工条件データ格納部8から加工速度を若干犠牲に
した電極消耗の小さい加工条件を抽出して、加工条件の
変更を行い(ステップS29)、再度ステップS12に戻っ
て加工シミュレーションのやり直しを行う。以下、同様
の動作を繰り返して、消去粒子数が限界消去粒子数を越
えなければ、その時の加工条件を適切な加工条件として
出力部9を介し適切な加工条件指令として送出する(ス
テップS30)。
【0052】このように上記実施の形態12によれば、
消去粒子数が限界消去粒子数を越えると、加工条件の変
更を行って適切な加工条件を求めるようにしているの
で、操作に熟練を要することなく精度の高い加工が可能
になる。
【0053】実施の形態13.図15はこの発明の実施
の形態13における放電加工装置の電極の形状を模式し
て示す断面斜視図、図16はこの発明の実施の形態13
に適用される発明の概念を説明するための斜視図、図1
7はこの発明の実施の形態13における放電加工装置の
動作を示すフロー図である。尚、上記各実施の形態にお
いては、特に電極が回転する場合についての説明は行わ
なかったが、この実施の形態13においては電極が回転
する場合について説明する。
【0054】すなわち、電極が回転する場合は、例えば
上記実施の形態1において図3に示す電極の形状を表す
集合体12の各粒子12aを、電極回転に追従して移動
させながら各粒子12aのシミュレーション操作を行え
ば良いが、回転電極は同一平面上で且つ電極中心から同
一距離にある粒子は消耗状態が同じであることに着目
し、モデルをさらに単純化する。今、電極回転数を無限
大だと仮定すると、図15に示すように電極21を回転
軸を中心とした一定の層厚さが所定の幅を有した同心状
円筒21a〜21e集合体で表現することができる。
【0055】そして、各同心状円筒21a〜21eの層
厚さと幅は、被加工物22側の一粒子と例えば同心状円
筒21aとの体積比が電極消耗率を表すように定義す
る。図15において、同心状円筒の半径を中心からそれ
ぞれr0、r1、・・・rn、rn+1、高さをh、被加工物
22側一粒子の体積をv、電極消耗率をwとしたとき、
(rn−rn-12・πh=v・wとなるようにhとrn
決定する。
【0056】次に、上記のような概念が適用された実施
の形態13における放電加工装置の動作を図17につい
て説明する。まず、電極図形、被加工物図形、加工条件
等の情報を入力する(ステップS11)。次いで、入力さ
れた電極形状および被加工物形状を予めデータ格納部に
格納された放電一回当たりの電極消耗量、被加工物加工
量のデータにしたがって、図15に示すように電極21
および被加工物22の各形状を同心状円筒および粒子の
集合体で表す(ステップS31)。次に、電極21を送っ
て被加工物22に少しずつ近付ける(ステップS13)。
そして、電極21が被加工物22に十分近付くと、電極
21と被加工物22との間の最も近付いた箇所に放電が
起こる。
【0057】したがって、図16(A)に示すように最
も近付いた箇所の同心状円筒21eと粒子22aとの間
の距離を計算し(ステップS32)、その最小距離が放電
ギャップより小であることが確認された(ステップ
15)時点、すなわち、放電が起こった時点で、図16
(B)に示すように同心状円筒21eと粒子22aを消
去する(ステップS33)。そして、放電する箇所がなく
なれば電極21を少し近付け、以下、指定された深さま
で上記動作を繰り返し加工を終了する(ステップ
34)。これらの形状変化は順次出力部を介して出力さ
れ表示部において適宜表示される。
【0058】このように上記実施の形態13によれば、
回転する電極を同心状円筒の集合体として仮想的に表現
するようにしたので、例えば実施の形態1におけるよう
に粒子の集合体として表現するものと比較し、さらに容
易に任意の電極形状に対応する加工シミュレーションが
精度良くできるようになる。
【0059】実施の形態14.図18はこの発明の実施
の形態14における放電加工装置の電極の形状を示す斜
視図、図19は図18における電極の形状を模式して示
す断面斜視図である。上記実施の形態13では電極21
の形状が棒状の場合について説明したが、本実施の形態
14は図18に示すように電極23の形状が板状である
場合に適用されるものである。
【0060】今、電極23を図中矢印で示すように回転
させた場合の軌跡は、被加工物の一粒子に対応する電極
消耗体積が、電極中心部分からの距離にかかわらず一定
であることに着目すると、図19に示すように幅が均等
な同心状円筒23a〜23eの集合体で表現することが
できる。したがって、上記実施の形態13におけると同
様に図17に示すフローに基づいて動作させるようにす
れば、上記実施の形態13と同様の効果を発揮し得るこ
とは言うまでもない。
【0061】実施の形態15.又、上記実施の形態1
3、14において、放電所定回数当たりの電極の消耗量
および被加工物の加工量を、電極の同心状円筒および被
加工物の粒子の大きさで表すようにすれば、任意の電極
形状および被加工物形状、電極動作に対応する加工シミ
ュレーションを精度良く行うことができる。
【0062】実施の形態16.図20はこの発明の実施
の形態16における放電加工装置に適用される発明の概
念を説明するための模式図である。電極の長さ方向消耗
量を補正するための軸方向成分の送り(Z方向)を、水
平方向成分の送り(XY方向)と合成しながら加工を行
うと、加工深さが一定の定常状態になることが図20に
示すようにシミュレーションにより判明した。又、この
定常状態における電極24の送り勾配をa、電極24の
水平送り方向の厚さをd、電極消耗率をw、被加工物2
5の加工深さをhとすると、h=a・d/wの関係式が
成立することが判明した。
【0063】よって、実施の形態16では上式を変形し
てa=h/(d/w)の式で得られる送り勾配aで電極
24を動作させて加工するようにしたので、シミュレー
ションを行うことなく、被加工物25に対して所望の深
さhで加工することが可能になる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、電極および被加工物の形状を仮想的な粒子の集合
体としてそれぞれ表現し電極の消耗量および被加工物の
加工量に応じて各粒子を順次消去することにより、電極
および被加工物の形状をそれぞれシミュレーションする
ようにしたので、任意の電極形状および被加工物形状、
電極動作に対応する加工シミュレーションが容易にでき
る放電加工装置を提供することができる。
【0065】又、この発明の請求項2によれば、電極お
よび被加工物の形状を仮想的な粒子の集合体としてそれ
ぞれ表現し電極の消耗量および被加工物の加工量に応じ
て各粒子を各集合体から順次分離することにより、電極
および被加工物の形状をそれぞれシミュレーションする
ようにしたので、任意の電極形状および被加工物形状、
電極動作に対応する加工シミュレーションが容易にで
き、且つ加工屑の状態も把握することができる放電加工
装置を提供することができる。
【0066】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1または2において、放電所定回数当たりの電極の消耗
量および被加工物の加工量を、電極および被加工物の粒
子の大きさで表すようにしたので、任意の電極形状およ
び被加工物形状、電極動作に対応する加工シミュレーシ
ョンが精度良くできる放電加工装置を提供することがで
きる。
【0067】又、この発明の請求項4によれば、請求項
3において、放電所定回数当たりの電極の消耗量および
被加工物の加工量に比例して粒子の大きさを変化させる
ようにしたので、任意の電極形状および被加工物形状、
電極動作に対応する加工シミュレーションが精度良くで
きる放電加工装置を提供することができる。
【0068】又、この発明の請求項5によれば、請求項
1または2において、電極と被加工物とを徐々に接近さ
せ電極および被加工物のそれぞれ対応する両粒子間の距
離が放電ギャップ以下になったら両粒子をそれぞれ消去
または両集合体から分離させるようにしたので、任意の
電極形状および被加工物形状、電極動作に対応する加工
シミュレーションが容易にでき、且つ加工屑の状態も把
握することができる放電加工装置を提供することができ
る。
【0069】又、この発明の請求項6によれば、電極お
よび被加工物の形状を電極および被加工物が対応する方
向にそれぞれ並行な線分の集合体としてそれぞれ表現し
電極の消耗量および被加工物の加工量に応じて各線分の
一部を順次消去することにより、電極および被加工物の
形状をそれぞれシミュレーションするようにしたので、
任意の電極形状および被加工物形状、電極動作に対応す
る加工シミュレーションが容易にできる放電加工装置を
提供することができる。
【0070】又、この発明の請求項7によれば、電極お
よび被加工物の形状を電極および被加工物が対応する方
向にそれぞれ並行な線分の集合体としてそれぞれ表現し
電極の消耗量および被加工物の加工量に応じて各線分の
一部を各線分から順次分離することにより、電極および
被加工物の形状をそれぞれシミュレーションするように
したので、任意の電極形状および被加工物形状、電極動
作に対応する加工シミュレーションが容易にでき、且つ
加工屑の状態も把握することができる放電加工装置を提
供することができる。
【0071】又、この発明の請求項8によれば、請求項
6または7において、放電所定回数当たりの電極の消耗
量および被加工物の加工量を、電極および被加工物の線
分の長さで表すようにしたので、任意の電極形状および
被加工物形状、電極動作に対応する加工シミュレーショ
ンが精度良くできる放電加工装置を提供することができ
る。
【0072】又、この発明の請求項9によれば、請求項
8において、放電所定回数当たりの電極の消耗量および
被加工物の加工量に比例して線分の長さを変化させるよ
うにしたので、任意の電極形状および被加工物形状、電
極動作に対応する加工シミュレーションが精度良くでき
る放電加工装置を提供することができる。
【0073】又、この発明の請求項10によれば、加工
の進行に伴う電極および被加工物の形状の変化を画面に
表示するようにしたので、電極設計や加工条件の決定が
容易な放電加工装置を提供することができる。
【0074】又、この発明の請求項11によれば、加工
の進行に伴う電極の限界消耗形状を予め設定し電極の形
状が限界消耗形状に達すると電極の交換の指令を行うよ
うにしたので、電極交換のタイミングが明確となり、電
極交換の無駄を省くことが可能な放電加工装置を提供す
ることができる。
【0075】又、この発明の請求項12によれば、加工
の進行に伴う電極の限界消耗形状を予め設定し電極の形
状が限界消耗形状に達すると加工の条件変更の指令を行
うようにしたので、加工精度を必要最小限に満足する範
囲内で加工速度を十分に上げることが可能な放電加工装
置を提供することができる。
【0076】又、この発明の請求項13によれば、加工
の進行に伴う電極の限界消耗形状を予め設定するととも
に加工速度優先で且つ電極の形状が限界消耗形状に達し
ない加工条件を予め設定するようにしたので、操作に熟
練を要することなく精度の高い加工が可能な放電加工装
置を提供することができる。
【0077】又、この発明の請求項14によれば、電極
の形状を所定の厚さと高さとを有する仮想的な同心状円
筒の集合体として表現するとともに被加工物の形状を仮
想的な粒子の集合体として表現し、電極の消耗量および
被加工物の加工量に応じて同心状円筒および粒子を順次
消去することにより、電極および被加工物の形状をそれ
ぞれシミュレーションするようにしたので、任意の電極
形状および被加工物形状、電極動作に対応する加工シミ
ュレーションが容易にできる放電加工装置を提供するこ
とができる。
【0078】又、この発明の請求項15によれば、請求
項14において、電極は板状に形成され回転軸を中心と
して回転させた軌跡を電極の仮想的な形状と定義したの
で、板状の電極および被加工物形状、電極動作に対応す
る加工シミュレーションが精度良くできる放電加工装置
を提供することができる。
【0079】又、この発明の請求項16によれば、請求
項14または15において、電極および被加工物の同心
状円筒および粒子の大きさは、放電所定回数当たりの電
極の消耗量および被加工物の加工量をそれぞれ表すよう
にしたので、任意の電極形状および被加工物形状、電極
動作に対応する加工シミュレーションが精度良くできる
放電加工装置を提供することができる。
【0080】又、この発明の請求項17によれば、請求
項14または15において、電極と被加工物とを徐々に
接近させ電極および被加工物のそれぞれ対応する同心状
円筒と粒子との間の距離が放電ギャップ以下になったら
同心状円筒および粒子をそれぞれ消去させるようにした
ので、任意の電極形状および被加工物形状、電極動作に
対応する加工シミュレーションが容易にできる放電加工
装置を提供することができる。
【0081】又、この発明の請求項18によれば、電極
のX方向の厚さをd、電極消耗率をw、所望の加工深さ
をhとそれぞれした場合、電極の送り勾配aはh/(d
/w)の式に基づいて設定するようにしたので、シミュ
レーションを行うことなく所望の深さの加工が可能な放
電加工装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における放電加工装
置の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1における放電加工装置の動作を示すフロ
ー図である。
【図3】 図1における放電加工装置に適用される発明
の概念を説明するための模式図である。
【図4】 図1における表示部に表示された電極および
被加工物の一例を示す模式図である。
【図5】 この発明の実施の形態4における放電加工装
置の動作を示すフロー図である。
【図6】 図5における放電加工装置に適用される発明
の概念を説明するための模式図である。
【図7】 この発明の実施の形態6における放電加工装
置の動作を示すフロー図である。
【図8】 図7における放電加工装置に適用される発明
の概念を説明するための模式図である。
【図9】 この発明の実施の形態8における放電加工装
置の要部の構成を示すブロック図である。
【図10】 図9における放電加工装置の動作を示すフ
ロー図である。
【図11】 この発明の実施の形態11における放電加
工装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図12】 図11における放電加工装置の動作を示す
フロー図である。
【図13】 この発明の実施の形態12における放電加
工装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図14】 図13における放電加工装置の動作を示す
フロー図である。
【図15】 この発明の実施の形態13における放電加
工装置の電極の形状を模式して示す断面斜視図である。
【図16】 この発明の実施の形態13に適用される発
明の概念を説明するための斜視図である。
【図17】 この発明の実施の形態13における放電加
工装置の動作を示すフロー図である。
【図18】 この発明の実施の形態14における放電加
工装置の電極の形状を示す斜視図である。
【図19】 図18における電極の形状を模式して示す
断面斜視図である。
【図20】 この発明の実施の形態16における放電加
工装置に適用される発明の概念を説明するための模式図
である。
【図21】 従来の放電加工装置の加工シミュレーショ
ンの一例を示すフロー図である。
【図22】 図15における加工シミュレーションの概
念を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1,21,23,24 電極、2,22,25 被加工
物、6 入力部、7 加工シミュレーション部、8 加
工条件データ格納部、9 出力部、10 表示部、1
1,18 加工シミュレーションシステム、12,1
3,14,15 集合体、12a,13a 粒子、14
a,15a 線分、17 電極交換指令、19 加工条
件変更指令、20 適切な加工条件指令、21a〜21
e,23a〜23e 同心状円筒。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極と被加工物との間隙に放電させて上
    記被加工物を加工する放電加工装置において、上記電極
    および被加工物の形状を仮想的な粒子の集合体としてそ
    れぞれ表現し上記電極の消耗量および上記被加工物の加
    工量に応じて上記各粒子を順次消去することにより、上
    記電極および被加工物の形状をそれぞれシミュレーショ
    ンするようにしたことを特徴とする放電加工装置。
  2. 【請求項2】 電極と被加工物との間隙に放電させて上
    記被加工物を加工する放電加工装置において、上記電極
    および被加工物の形状を仮想的な粒子の集合体としてそ
    れぞれ表現し上記電極の消耗量および上記被加工物の加
    工量に応じて上記各粒子を上記各集合体から順次分離す
    ることにより、上記電極および被加工物の形状をそれぞ
    れシミュレーションするようにしたことを特徴とする放
    電加工装置。
  3. 【請求項3】 電極および被加工物の粒子の大きさは、
    放電所定回数当たりの上記電極の消耗量および上記被加
    工物の加工量をそれぞれ表すことを特徴とする請求項1
    または2記載の放電加工装置。
  4. 【請求項4】 放電所定回数当たりの電極の消耗量およ
    び被加工物の加工量に比例して粒子の大きさを変化させ
    るようにしたことを特徴とする請求項3記載の放電加工
    装置。
  5. 【請求項5】 電極と被加工物とを徐々に接近させ上記
    電極および被加工物のそれぞれ対応する両粒子間の距離
    が放電ギャップ以下になったら上記両粒子をそれぞれ消
    去または両集合体から分離させるようにしたことを特徴
    とする請求項1または2記載の放電加工装置。
  6. 【請求項6】 電極と被加工物との間隙に放電させて上
    記被加工物を加工する放電加工装置において、上記電極
    および被加工物の形状を上記電極および被加工物が対応
    する方向にそれぞれ並行な線分の集合体としてそれぞれ
    表現し上記電極の消耗量および上記被加工物の加工量に
    応じて上記各線分の一部を順次消去することにより、上
    記電極および被加工物の形状をそれぞれシミュレーショ
    ンするようにしたことを特徴とする放電加工装置。
  7. 【請求項7】 電極と被加工物との間隙に放電させて上
    記被加工物を加工する放電加工装置において、上記電極
    および被加工物の形状を上記電極および被加工物が対応
    する方向にそれぞれ並行な線分の集合体としてそれぞれ
    表現し上記電極の消耗量および上記被加工物の加工量に
    応じて上記各線分の一部を上記各線分から順次分離する
    ことにより、上記電極および被加工物の形状をそれぞれ
    シミュレーションするようにしたことを特徴とする放電
    加工装置。
  8. 【請求項8】 電極および被加工物の線分の長さは、放
    電所定回数当たりの上記電極の消耗量および上記被加工
    物の加工量をそれぞれ表すことを特徴とする請求項6ま
    たは7記載の放電加工装置。
  9. 【請求項9】 放電所定回数当たりの電極の消耗量およ
    び被加工物の加工量に比例して線分の長さを変化させる
    ようにしたことを特徴とする請求項8記載の放電加工装
    置。
  10. 【請求項10】 電極と被加工物との間隙に放電させて
    上記被加工物を加工する放電加工装置において、上記加
    工の進行に伴う上記電極および被加工物の形状の変化を
    画面に表示するようにしたことを特徴とする放電加工装
    置。
  11. 【請求項11】 電極と被加工物との間隙に放電させて
    上記被加工物を加工する放電加工装置において、上記加
    工の進行に伴う上記電極の限界消耗形状を予め設定し上
    記電極の形状が上記限界消耗形状に達すると上記電極の
    交換の指令を行うことを特徴とする放電加工装置。
  12. 【請求項12】 電極と被加工物との間隙に放電させて
    上記被加工物を加工する放電加工装置において、上記加
    工の進行に伴う上記電極の限界消耗形状を予め設定し上
    記電極の形状が上記限界消耗形状に達すると上記加工の
    条件変更の指令を行うことを特徴とする放電加工装置。
  13. 【請求項13】 電極と被加工物との間隙に放電させて
    上記被加工物を加工する放電加工装置において、上記加
    工の進行に伴う上記電極の限界消耗形状を予め設定する
    とともに加工速度優先で且つ上記電極の形状が上記限界
    消耗形状に達しない加工条件を予め設定することを特徴
    とする放電加工装置。
  14. 【請求項14】 回転する電極と被加工物との間隙に放
    電させて上記被加工物を加工する放電加工装置におい
    て、上記電極の形状を所定の厚さと高さとを有する仮想
    的な同心状円筒の集合体として表現するとともに上記被
    加工物の形状を仮想的な粒子の集合体として表現し、上
    記電極の消耗量および上記被加工物の加工量に応じて上
    記同心状円筒および粒子を順次消去することにより、上
    記電極および被加工物の形状をそれぞれシミュレーショ
    ンするようにしたことを特徴とする放電加工装置。
  15. 【請求項15】 電極は板状に形成され回転軸を中心と
    して回転させた軌跡を電極の仮想的な形状と定義したこ
    とを特徴とする請求項14記載の放電加工装置。
  16. 【請求項16】 電極および被加工物の同心状円筒およ
    び粒子の大きさは、放電所定回数当たりの上記電極の消
    耗量および上記被加工物の加工量をそれぞれ表すことを
    特徴とする請求項14または15記載の放電加工装置。
  17. 【請求項17】 電極と被加工物とを徐々に接近させ上
    記電極および被加工物のそれぞれ対応する同心状円筒と
    粒子との間の距離が放電ギャップ以下になったら上記同
    心状円筒および粒子をそれぞれ消去させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項14または15記載の放電加工装
    置。
  18. 【請求項18】 電極と被加工物との間隙に放電させ上
    記電極の長さ方向消耗量を補正する軸方向成分の送り
    (Z方向)を水平方向成分の送り(XY方向)と合成し
    ながら上記被加工物を加工する放電加工装置において、
    上記電極のX方向の厚さをd、電極消耗率をw、所望の
    加工深さをhとそれぞれした場合、上記電極の送り勾配
    aはh/(d/w)の式に基づいて設定されていること
    を特徴とする放電加工装置。
JP7279196A 1995-03-01 1995-10-26 放電加工装置 Pending JPH08294820A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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