JPH0829135A - 物品形状測定装置およびそれを用いた物品認識装置 - Google Patents

物品形状測定装置およびそれを用いた物品認識装置

Info

Publication number
JPH0829135A
JPH0829135A JP6164198A JP16419894A JPH0829135A JP H0829135 A JPH0829135 A JP H0829135A JP 6164198 A JP6164198 A JP 6164198A JP 16419894 A JP16419894 A JP 16419894A JP H0829135 A JPH0829135 A JP H0829135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
light
image
output
cutting line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6164198A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Mimura
一弘 味村
Toshiji Takei
利治 武居
Yasuhiro Takemura
安弘 竹村
Noburo Tomita
信郎 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Osaka Cement Co Ltd filed Critical Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority to JP6164198A priority Critical patent/JPH0829135A/ja
Publication of JPH0829135A publication Critical patent/JPH0829135A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品の形状を適確迅速に測定する装置、およ
び物品を認識する装置の提供。 【構成】 搬送台上の物品に、互に平行な2本の平面状
光ビームを投光し、2本の光切断線を形成する手段に、
この2本の光切断線の間隔測定手段とこの測定手段から
の出力を積算する手段、又は上記2本の光切断線を比較
してその形状の差異を測定する手段を組み合わせて物品
形状測定装置を構成し、それに測定された物品形状の特
徴量を算出する手段、およびこの特徴量に基いて物品カ
テゴリーを判定する手段を組み合わせて物品認識装置を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物流の分野、工場や倉
庫のオートメーションの分野に於いて、物品を搬送する
搬送台上の物品の立体形状を測定して、物品の認識や識
別、検査、位置測定を行う為に有用な物品形状測定装置
及びこれを用いた認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、物品の立体形状を測定する方
法として、物品にスリット光を照射して、この物品によ
る光切断線を形成させ、その光切断線の形状の変化を測
定して形状算出を行う、光切断線法を用いた方法が知ら
れている。図1は光切断線法を用いた従来の物品形状測
定装置の構成図である。
【0003】図1において、物品10が搬送台11の上
に乗せられて搬送されている。搬送台に向かって、スリ
ット光投光器12から、平面状の光ビーム13が照射さ
れ、搬送台上に光切断線14を形成している。この光切
断線14の形状は、撮像装置15で斜め上方より撮影さ
れ、物品10の通過による光切断線14の形状の変化が
捉えられるように撮像される。この光切断線14の形状
は、光ビーム13が照射した搬送台11及び物品10の
形状を反映して変化する。
【0004】図2(イ)は、物品10が搬送台11上に
存在しないときに撮像された光切断線14aの撮像図の
一例を示し、図2(ロ)は、搬送台11上の物品10が
光ビーム13を通過するときに撮像された光切断線14
bの撮像図の一例である。図1に示したように搬送台表
面が平面のときは、図2(イ)に示したような直線の光
切断線が撮像され、物品の通過時には、図2(ロ)に示
したように、光ビームが照射された部分の物品の高さ、
光ビームに沿った方向の物品の幅を反映した形状に一部
が変化した光切断線が撮像される。次に、コンピュータ
16および画像処理装置17を用いて光源の照射角度、
位置や撮像装置の撮像角度、位置等の情報をもとに、撮
像された光切断線の画像から、物品の光切断線方向の断
面形状を算出できる。更に物品は搬送台により搬送され
るので、光切断線の形状の変化から物品全体の断面形状
がわかり、それによって物品の形状を測定認識すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の方法にお
いては、光ビームが照射された部分全ての断面形状を算
出してしまうので、物品だけでなく搬送台部分を含んだ
形状が測定されてしまうという問題があり、物品と搬送
台とを区別するために、予め搬送台の形状を記憶してお
いて、測定された形状から搬送台部分を除去したり、測
定者が測定結果を判断して搬送台部分を除去したりし
て、形状測定後に物品部分だけを抜き出す手段が必要で
あった。
【0006】本発明は、上述の技術的な課題を解決する
ためになされたもので、搬送台部分の形状は測定され
ず、物品部分だけを抜き出す手段を用いることなく物品
部分の形状のみを測定することができる物品形状測定装
置及びこれを用いた認識装置を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の技術的な
課題を解決するためになされたものである。本発明にか
かる第1の物品形状測定装置は、一定の速度で物品を搬
送する搬送台上に、物品の搬送方向に交差する2本の相
互に平行な平面状の光ビームを投光し、前記物品上に2
本の光切断線(以後、光切断線組と記す。)を形成させ
る光ビーム照射手段と、前記光切断線組の少なくとも1
つの場所において、前記搬送台の搬送方向に平行な方向
の前記光切断線組の間隔の変化を、前記物品が前記搬送
台上にないとき、この搬送台表面上に形成された光切断
線組の間隔を基準にして測定する間隔測定手段と、前記
間隔測定手段からの出力の時間に対する積分演算を行う
積分演算手段と、を有することを特徴とするものであ
る。
【0008】前記第1の物品形状測定装置において、そ
の間隔測定手段が、光切断線組の像(以下、光切断線組
像と記す)を所定位置に結像させる結像光学系と、前記
光切断線組像上の少なくとも1ケ所に配置され、結像光
学系の結像面における搬送台の搬送方向に、複数の受光
領域が一列に配置されている1次元光電変換手段と、こ
の1次元光電変換手段からの出力に基づき、前記1次元
光電変換手段毎に前記光切断線組像が入射した前記受光
領域の間隔を、前記物品が光ビームに照射されていない
ときの前記光切断線組像の各々の光切断線像が入射して
いる受光領域の間隔を基準にして測定する受光領域間隔
測定手段とを有するものであってもよい。
【0009】前記第1の物品形状測定装置において、そ
の間隔測定手段が、光切断線組を撮像する撮像手段と、
この撮像手段で撮像された画像において、前記光切断線
組像の少なくとも1ケ所で、撮像された画像上における
前記搬送台の搬送方向と平行な方向の光切断組像の間隔
の変化を、前記物品が前記搬送台上にないとき、この搬
送台表面に形成される光切断線組像の間隔を基準にして
測定する第1の画像処理手段を有するものであってもよ
い。
【0010】前記第1の物品形状測定装置において、そ
の間隔測定手段が、搬送台の搬送方向に平行な水平走査
方向を有し、かつ時系列の撮像信号を出力する走査型光
電変換手段と、前記撮像信号に含まれる水平同期信号間
に出現し、光切断線組像に対応して出力される2つの出
力ピークの時間間隔を、物品搬送台上にないとき、この
搬送台表面に形成される光切断線組像による出力ピーク
の時間間隔を基準にして測定する第1のピーク間隔測定
手段を有するものであってもよい。
【0011】前記第1の物品形状測定装置において、前
記第1のピーク間隔測定手段が、走査型光電変換手段か
ら出力される撮像信号中に含まれる光切断線に対応する
出力ピークを検出する毎に第1の出力状態と第2の出力
状態とを反転出力し、走査型光電変換手段から出力され
る撮像信号中に含まれる水平同期信号を検出したときに
は、第1の出力状態に設定される第1のトリガフリップ
フロップ手段と、第1のトリガフリップフロップ手段か
ら出力されるパルスの幅を、物品が前記光ビームに照射
されていないときのパルス幅を基準にして測定する第1
のパルス幅測定手段とを有するものであることが好まし
い。
【0012】前記第1の物品形状測定装置において、前
記間隔測定手段が、光切断線組の像を所定位置に結像さ
せる結像光学系と、この光切断線組像上の少なくとも1
ケ所に配置され、前記結像光学系の結像面における前記
搬送台の搬送方向に検出方向を有し、前記光切断線組像
を構成する2本の光切断線の像の中央で分割された検出
面を有する1次元位置検出手段の対と、前記1次元位置
検出手段からの出力に基づき、前記1次元位置検出手段
毎に前記光切断線の像の間隔を、前記物品が光ビームに
照射されていないときの光切断線組像の間隔を基準にし
て算出する間隔算出手段とを有するものであってもよ
い。
【0013】本発明にかかる第2の物品形状測定装置に
おいて、一定の速度で物品を搬送する搬送台上に、前記
物品の搬送方向に交差する2本の相互に平行な平面状の
光ビームを投光し、2本の光切断線(以後、光切断線組
と記す)を形成させる光ビーム照射手段と、前記光切断
線組を構成する2本の光切断線を比較して形状の違う部
分を抜き出し、この抜き出した部分の形状を測定する差
異形状測定手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0014】前記第2の物品形状測定装置において、そ
の差異測定手段が、搬送台の搬送方向と平行な水平走査
方向を有し、時系列の撮像信号を出力する走査型光電変
換手段と、前記撮像信号を、撮像信号中に含まれる搬送
台上に物品が存在しないときの水平同期信号後の1番目
のピークと、水平同期信号後の2番目のピークとの間の
時間分だけ遅延させた時間遅延信号と、遅延させていな
い信号とを比較する信号遅延比較手段と、前記信号遅延
比較手段から出力される信号中の出力ピークの間隔を測
定する第2のピーク間隔測定手段を有するものであって
もよい。
【0015】また前記第2の物品形状測定装置におい
て、その差異測定手段が、前記光切断線組を撮像する撮
像手段と、前記撮像手段で撮像された画像において、2
本の光切断線間で演算を行い、形状の違う部分を抽出す
る第2の画像処理手段とを有するものであってもよい。
【0016】上記第1および第2の物品形状測定装置に
おいて、2本の光ビームが、搬送台面に対し垂直の方向
から入射し、前記2本の光ビームの間隔が、データの取
得のサンプリング間隔時間における搬送台の移動距離に
等しいことが好ましい。
【0017】本発明に係る第1の物品識別装置は、前記
第1の物品形状測定装置と、その積分演算手段から出力
された積分値から出力された差異データから、物品の
幅、高さ、長さのピークや平均値や変化量などの特徴量
を算出する特徴量算出手段と、前記特徴量算出手段で得
られた特徴量に基づいて、物品の属するカテゴリーの判
定を行う判定手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0018】本発明に係る第2の物品識別装置は、前記
第2の物品形状測定装置と、その差異測定手段から出力
された差異データから、物品の幅、高さ、長さのピーク
や平均値や変化量などの特徴量を算出する特徴量算出手
段と、前記特徴量算出手段で得られた特徴量に基づい
て、物品の属するカテゴリーの判定を行う判定手段とを
有することを特徴とするものである。
【0019】前記第1および第2の物品認識装置の各々
において、前記判定手段が、物品毎に算出された特徴量
を入力し、物品のカテゴリーを示す出力を有するニュー
ラルネットワークであってもよい。
【0020】前記第1および第2の物品認識装置の各々
において、前記物品形状測定装置における前記2本の光
ビームが、搬送台面に対し垂直な方向から入射し、前記
2本の光ビームの間隔が、データの取得サンプリング間
隔時間における搬送台の移動距離に等しいことが好まし
い。
【0021】
【作用】上述のような本発明の第1の物品形状測定装置
において、その光ビーム照射手段では、一定の速度で物
品を搬送する搬送台上に、物品の搬送方向に交差する2
本の相互に平行な平面状の光ビームを投光し、2本の光
切断線(以後、光切断線組と記す)を形成させ、搬送台
上に物品が在るときは物品及び搬送台上に、また物品が
無いときは搬送台のみの上に、2本の光切断線を形成さ
せている。物品が無いときは、台上に光ビームが照射さ
れ、光ビームの照射された搬送台の形状を反映した光切
断線が形成されるが、物品が在るときは、光ビームの一
部は台上でなく、物品上に照射され、光ビームが照射さ
れた物品の各部分の高さを反映した形に光切断線が形成
されているので、物品の各部の高さを光切断線の形状に
反映させることができる。
【0022】本発明の第1の物品形状測定装置の前記間
隔測定手段では、光切断線組の少なくとも1つの場所に
おいて、搬送台の搬送方向に平行な方向の光切断線組の
間隔の変化を、物品が光ビームに照射されていないとき
の光切断線組の間隔を基準にして測定して、搬送台の搬
送方向に沿った方向の光切断線の間隔を測定する。この
とき、2本の光切断線の間隔は光ビームが照射された部
分の高さの差を反映しているので、光ビームが照射され
た部分の高さの差を反映した測定値を得ることができ
る。このようにすれば、搬送台部分の形状は測定される
ことなく、搬送台上の物品の形状のデータを取得するこ
とができる。
【0023】本発明の第1物品形状測定装置の前記積分
演算手段では、物品の搬送と共に変化する高さの差を反
映した前記間隔測定手段からの出力の、時間に対する積
分演算を行い、物品の搬送方向の高さの変化を算出し
て、間隔測定手段を配置した場所に対応した場所毎の物
品の搬送方向の断面形状を測定することができ、全ての
間隔測定手段の出力から得られる断面形状より、物品の
形状を特定することができる。
【0024】本発明の第1の物品形状測定装置の一実施
態様において、結像光学系では、光切断線組の像を結像
光学系の結像面に結像させており、光切断線組像上の少
なくとも1ケ所に配置され、結像光学系の結像面におけ
る搬送台の搬送方向に、複数の受光領域が一列に配置さ
れている1次元光電変換手段では、各受光領域毎に入射
した光束の光量に応じた電気信号を出力しており、受光
領域の配列方向が搬送方向と同じで、光切断線組像と交
差しているので、1次元光電変換手段では、光切断線組
像によって2つの出力のピークが得られ、1次元光電変
換手段からの出力をもとに、1次元光電変換手段毎に光
切断線組像が入射した受光領域の間隔を、物品が光ビー
ムに照射されていないときの光切断線組像の受光領域の
間隔を基準にして測定する受光領域間隔測定手段では、
光切断線組像のそれぞれの光切断線の像の入射した2ケ
所の受光領域を特定し、特定した受光領域の間隔を測定
するが、このとき、物品が光ビームに照射されていない
ときの光切断線組像の間隔を基準にした値に変換、出力
しているものであり、光ビームが照射された部分の高さ
の差を、1次元光電変換手段が配置された場所毎に測定
している。
【0025】本発明の第1の物品形状測定装置の他の実
施態様において、光切断線組を撮像する撮像手段では、
物品の搬送によって間隔の変化する光切断線組の像を撮
像しており、画像処理手段では、撮像装置で撮像された
画像において、光切断線組像の少なくとも1ケ所で、撮
像された画像上における搬送台の搬送方向と平行な方向
の光切断組像の間隔の変化を、物品が光ビームに照射さ
れていないときの光切断線組像の間隔を基準にして測定
しており、光ビームが照射された部分の高さの差を、画
像処理手段で測定する場所毎に測定している。
【0026】本発明の第1の物品形状測定装置のさらに
他の実施態様において、搬送台の搬送方向と、自身の走
査方向とが平行になるように配置され、時系列の撮像信
号を出力する走査型光電変換手段では、走査型光電変換
手段の走査方向が搬送台の搬送方向と同じなので、走査
型光電変換手段の走査が光切断線組像に交差するように
行われ、撮像信号は、撮像信号に含まれる水平同期信号
間に、2本の光切断線に対応して2つの出力のピークが
現れている信号になり、この2つのピークの間隔は撮像
された光切断線組像の間隔を反映したものとなり、第1
のピーク間隔測定手段では、撮像信号に含まれる水平同
期信号間に出現し、光切断線組像に対応して出力される
2つの出力ピークの時間間隔を、物品が光ビームに照射
されていないときの光切断線組像による出力ピークの時
間間隔を基準にして測定しており、光ビームが照射され
た部分の高さの差を、走査型光電変換手段において走査
した場所毎に測定している。
【0027】上記さらに他の実施態様において、その第
1のピーク間隔測定手段に含まれる第1のトリガフリッ
プフロップ手段は、走査型光電変換手段から出力される
撮像信号中に含まれる前記光切断線に対応する出力ピー
クを検出する毎に第1の出力状態と第2の出力状態とを
反転させ、走査型光電変換手段から出力される撮像信号
中に含まれる水平同期信号を検出したときには、第1の
出力状態に設定され、2本の光切断線の像による2つの
ピークの位置がそれぞれ立ち上がり、立ち下がりとなる
パルス信号が出力され、第1のパルス幅測定手段では、
第1のトリガフリップフロップ手段から出力されるパル
ス幅を、物品が光ビームに照射されていないときのパル
ス幅を基準にして測定し、撮像信号中の2つの出力のピ
ークの時間間隔を、物品が光ビームに照射されていない
ときのピーク間隔を基準にして測定している。
【0028】本発明の第1の物品形状測定装置の間隔測
定手段において、結像光学系では、光切断線組の像を結
像光学系の結像面に結像させており、光切断線組像上の
少なくとも1ケ所に配置され、結像光学系の結像面にお
ける搬送台の搬送方向に検出方向を有し、光切断線組像
を構成する2本の光切断線の像の中央で分割された検出
面を有する1次元位置検出手段では、1次元位置検出手
段が配置された場所における搬送台の搬送方向の光切断
線の像の位置を各光切断線それぞれに測定し、間隔算出
手段では、1次元位置検出手段からの分割された各検出
面の出力をもとに、1次元位置検出手段毎に該光切断線
の像の間隔を、物品が光ビームに照射されていないとき
の光切断線組像の間隔を基準にして算出しており、光ビ
ームが照射された部分の高さの差を、1次元位置検出手
段が配置された場所毎に測定している。
【0029】本発明の第2の物品形状測定装置の前記光
ビーム照射手段において一定の速度で物品を搬送する搬
送台上に、物品の搬送方向に交差する2本の相互に平行
な平面状の光ビームを投光し、2本の光切断線(以後、
光切断線組と記す)を形成させ、物品が在るときは物品
及び搬送台上に、また物品が無いときは搬送台上に、2
本の光切断線を形成させている。物品が無いときは、台
上に光ビームが照射され、光ビームの照射された搬送台
の形状を反映した光切断線が形成されるが、物品が在る
ときは、光ビームの一部は台上でなく、物品上に照射さ
れ、光ビームが照射された物品の各部分の高さを反映し
た形に光切断線が形成されているので、物品の各部の高
さを光切断線の形状に反映させることができる。
【0030】本発明の第2の物品形状測定装置の差異測
定手段では、光ビーム照射手段によって形成された2本
の光切断線を比較して形状の違う部分を抜き出し、この
抜き出し部分の形状を測定する。物品が無いときは、光
切断線の形状は同じだが、物品が在るときは、物品の存
在により光切断線の形状が変化するので、2本の光切断
線間で形状の差異が生じる。この光切断線組の差異の部
分は、光ビームが照射された部分の物品の形状を反映し
ており、光切断線の差異の部分の形状を測定することに
より、物品の形状を測定することができる。このとき、
搬送台の形状は測定されない。
【0031】本発明の前記第2の物品形状測定装置の一
実施態様において、その差異測定手段中に、搬送台の搬
送方向と、自身の走査方向とが平行になるように配置さ
れ、時系列の撮像信号を出力する走査型光電変換手段で
は、走査型光電変換手段の走査方向が搬送台の搬送方向
と同じなので、走査型光電変換手段の走査が光切断線組
像に交差するように行われ、撮像信号は、撮像信号に含
まれる水平同期信号間に、2本の光切断線に対応して2
つの出力のピークが現れている信号になり、この2つの
ピークの間隔は撮像された光切断線組像の間隔を反映し
たものとなる。
【0032】また本発明の前記第2の物品形状測定装置
の前記態様における差異測定手段中の信号遅延比較手段
では、撮像信号を、撮像信号中に含まれる搬送台上に物
品が存在しないときの水平同期信号後の1番目のピーク
と、水平同期信号後の2番目のピークとの間の時間分だ
け遅延させた時間遅延信号と、遅延させていない信号と
を比較しており、物品が無いときは2つのピークが重な
っているが、物品があるときは、光切断線の形状が変化
してピークの位置が変化し、2つのピークが重ならなく
なる。この重ならなくなった2つのピークの差は、光ビ
ームが照射された部分の物品の形状を反映している。
【0033】さらに、本発明の前記第2の物品形状測定
装置の前記実施態様における前記差異測定手段中の第2
のピーク間隔測定手段では、信号遅延比較手段から出力
される信号中の、光切断線組像に対応し、信号遅延比較
手段で重ならなかった出力のピークの時間間隔を測定し
ており、光ビームが照射された部分の高さの差を、走査
型光電変換手段において走査した場所毎に測定してい
る。
【0034】本発明の前記第2の物品形状測定装置の他
の実施態様において、その差異測定手段中の撮像手段で
は、光切断線組の像を撮像し、第2の画像処理手段で
は、撮像手段で撮像された画像中の2本の光切断線同士
で演算を行い、形状の差異部分を抽出する。
【0035】本発明にかかる前記第1および第2の物品
形状測定装置の各々において、2本の光ビームが、搬送
台面に対して垂直の方向から入射し、ビームの間隔が、
データの取得のサンプリング間隔時間における搬送台の
移動距離と等しくすることにより、物品の形状の測定が
より厳密に行われる。
【0036】本発明の物品識別装置は、本発明の前記第
1又は第2の物品形状測定装置と、物品形状の特徴量を
算出する手段と、物品の属するカテゴリーを判定する手
段とを有するものであって、その特徴量算出手段では、
物品の形状の情報である積分演算手段から出力された積
分値から、或は差異測定手段から出力された差異データ
から物品の幅、高さ、長さのピークや平均値や変化量な
どの特徴量を算出する。また前記判定手段では、特徴量
算出手段で得られた特徴量に基づいて、判定したい物品
がどのカテゴリーに属するかの判定を行う。
【0037】上記のような本発明の物品識別装置におい
て、その判定手段が、物品毎に算出された特徴量を入力
し、物品のカテゴリーを示す出力を有するニューラルネ
ットワークである場合、容易に且つ有効に物品の判定が
できる。このようなニューラルネットワークでは、学習
により、物品の判定に対する寄与度の大きい特徴の判定
基準への重み付けを大きくし、寄与度の小さい特徴の判
定基準への重み付けを小さくし、更に、特徴の類似した
複数の物品がある場合は、それらの特徴の差のある部分
を特に強調して判定するので、判定基準の作成も容易に
なる。
【0038】本発明の物品識別装置に用いられる物品形
状測定装置において、2本の光ビームが搬送台面に対し
て垂直な方向から入射し、ビームの間隔が、データの取
得のサンプリング間隔時間における搬送台の移動距離に
等しくすることにより物品の形状の測定がより厳密にな
り、従って、物品の識別をより正確に行うことが可能に
なる。
【0039】
【実施例】次に、本発明の物品形状測定装置及びこれを
用いた認識装置を具体的な実施例により説明するが、本
発明はそれらに限定されるものではない。実施例1 図3は、本発明の物品形状測定装置の一実施例の構成を
示す構成図である。以下、図3について詳しく説明す
る。物品10は、搬送台11に乗せられて搬送されてい
る。2本の相互に平行な平面状の光ビームを照射する光
源として、スリット光投光器32を用い、搬送台11上
に向かって2本の相互に平行なスリット光33a,33
bを照射すると、搬送台11上に2本の光切断線34
a,34bが形成される。このとき、搬送される物品1
0が必ずスリット光33a,33bを横切り、従って光
切断線34a,34bの形状が変化するようにスリット
光投光器32を配置する。
【0040】そして、結像レンズ35により、光切断線
34a,34bの像が、結像レンズ35の結像面に結像
する。結像面には、複数の1次元光電変換器36a,3
6b,36c…が配置されている。ここで、1次元光電
変換器36a,36b,36c…は、複数の受光領域が
一列に並べられたもので、受光領域の列の方向が、搬送
台11の結像面における搬送方向と一致するように配置
される。1次元光電変換器36a,36b,36c…で
は、各受光領域毎に入射した光量に対応した電気信号を
出力し、光切断線34a,34bの像を撮像する。この
とき、物品10の通過による光切断線34a,34bの
形状の変化が捉えられるように光学軸を設定する。
【0041】図4は、結像レンズ35によって1次元光
電変換器36a,36b,36c…が配置された結像面
40の上に結像した光切断線の結像図であって、物品1
0は、矢印X方向に移動するものとする。図4(イ)
は、スリット光33a,33bが照射された搬送台11
上に物品10が存在しない場合を示し、光切断線34
a,34bは、2本の平行な直線として結像する。図4
(ロ)は、物品10が、スリット光33aのみを横切る
場合を示し、物品10の存在のため、線の一部が移動し
た光切断線34aが結像する。図4(ハ)は、物品10
が、スリット光33a,33bの両方を横切る場合を示
し、物品10の存在のため、線の一部が移動した光切断
線34a,34bが結像する。図4(ニ)は、物品10
が、スリット光33bのみを横切る場合を示し、物品1
0の存在のため、線の一部が移動した光切断線34bが
結像する。
【0042】結像レンズ35によって1次元光電変換器
36a,36b,36c…が配置された面40の上に結
像した光切断線の像は、スリット光33a及び33bが
照射された物品の部分の凹凸を反映しており、図4に示
したような光切断線の線の一部の移動量は、スリット光
が照射された部分の搬送台からの高さに対応しているの
で、物品の搬送により図4(イ)、(ロ)、(ハ)、
(ニ)のように、光切断線の形状は変化していく。
【0043】次に、図3に示されているように1次元光
電変換器36a,36b,36c…の各受光領域に入射
した光量の情報は、間隔測定装置37に出力される。こ
の間隔測定装置37では、各1次元光電変換器36a,
36b,36c…毎に、2本の光切断線の像が入射した
受光領域の間隔を測定する。ここで、図4(ロ)におい
て、光切断線の像の間隔の測定量として、光切断線が入
射した受光領域の間の受光領域の数を数えると、1次元
光電変換器36a,36eでは2,1次元光電変換器3
6b,36c,36dで3であると測定される。
【0044】そして、測定された2本の光切断線の像の
間隔の測定値は、スリット光束上に物品が存在しないと
きの光切断線の間隔を零とした値に変換されて出力され
る。具体的には、測定された光切断線の間隔から、スリ
ット光束上に物品が存在しないときの光切断線の間隔を
引いた値が出力され、例えば、物品の通過により光切断
線の間隔が大きくなった1次元光電変換器からは、正の
出力が、物品の通過により光切断線の間隔が小さくなっ
た1次元光電変換器からは、負の出力値が得られる。図
4(イ)において、光切断線の間隔は2なので、図4
(ロ)では、1次元光電変換器36a,36eで0,1
次元光電変換器36b,36c,36dで1となる。こ
れらの値は積分演算装置38に出力される。
【0045】積分演算装置38では、物品の搬送と共に
変化する間隔測定装置37からの出力値を、上述した各
1次元光電変換器毎に次々に加算している。この加算さ
れた値は、各1次元光電変換器に於ける光ビームが照射
された部分の搬送台からの物品の高さを反映しているの
で、物品が搬送され、光ビームの照射位置が移動してい
けば、上述の各1次元光電変換器毎の搬送台からの物品
の高さの変化を測定することができる。このようにすれ
ば、搬送台部分の形状のデータは測定されず、物品部分
のみの形状を測定することができる。
【0046】図5は、光切断線の像が単位時間当たり
に、前述の図4に示したような変化をした場合の、1次
元光電変換器36a,36b,36cそれぞれの積分値
の変化を表した説明図である。1次元光電変換器36a
では、積分値の変化がないことから物品の通過がなかっ
たことがわかる。36b,36cでは、それぞれの測定
領域を通過した物品の部分の形状を反映して積分値が変
化している。更に多くの1次元光電変換器について積分
値の変化を調べれば、更に細かい物品の形状を測定する
ことができる。このとき、間隔測定装置の各1次元光電
変換器の数の積分演算装置を用意して、1次元光電変換
器毎の出力を各積分演算装置で演算して、並列に演算結
果を出力してもよいし、1台若しくは数台の積分演算装
置だけで、積分演算をする1次元光電変換器を次々と変
えて、全ての1次元光電変換器についての積分演算を行
ってもよい。
【0047】上述のような方法により、各1次元光電変
換器毎の積分値の変化を測定し、各1次元光電変換器の
データを合わせて物品全体の形状を知ることができる。
このとき、スリット光33a,33bを搬送台面の垂直
方向から入射させ、スリット光33a,33bの間隔
を、データ取得のサンプリング間隔の時間で搬送台が移
動する距離と等しくしておけば、より厳密な形状が測定
され、好適である。
【0048】なお、搬送台11の物品を乗せる面は平面
であることは必要なく、例えば、断面形状がV字型であ
ってもよい。図6は、V字型搬送台に投光された2本の
スリット光によって形成された光切断線34a,34b
の撮像図であって、屈折した形となる。
【0049】更に、本発明の物品形状測定装置は、搬送
台の物品10を乗せる面の種類が複数ある場合でも、そ
れぞれの台について物品が無いときの光切断線の像をメ
モリさせる必要が無いという利点を有する。
【0050】本発明に用いられるスリット光投光器32
は、スリット像を結像するもの、シリンダレンズを用い
てスリット状の光ビームを形成させるもの、コヒーレン
ト光を用いるもの、インコヒーレント光を用いるもの等
があるが、いずれのものも用いることができる。また、
結像レンズ35は、複数のレンズ群としてもよい。
【0051】更に、1次元光電変換器36a,36b,
36cは、市販のリニアフォトダイオードアレイ、リニ
アセンサを用いることができる。また、複数のフォトダ
イオードを平面上に配列させた2次元フォトダイオード
アレイを用いても同様の機能を実現することができ、更
にまた、一般のフォトダイオードを多数個並べて同様の
機能を実現してもよい。
【0052】また更に、間隔測定装置37は、1次元光
電変換器36a,36b,36c…からの情報をコンピ
ュータに取り込み、ソフトウェアで上述の処理を行い間
隔を測定してもよいし、電子回路によって同様の機能を
実現することもできる。また積分演算装置38は、間隔
測定装置37と同様に、コンピュータを用いてソフトウ
ェアで上述の処理を行ってもよいし、電子回路によって
も同様の機能を実現することができる。
【0053】実施例2 図7は、本発明の物品形状測定装置の他の実施例の構成
を示す構成図である。以下、図7について詳しく説明す
る。物品10は、搬送台11に乗せられて搬送されてい
る。2本の相互に平行な平面状の光ビームを照射する手
段として、スリット光投光器32を用い、搬送台11上
に向かって2本の相互に平行なスリット光33a,33
bを照射しており、搬送台11上に2本の光切断線34
a,34bが形成されている。このとき、搬送される物
品10が必ずスリット光33a,33bを横切って、光
切断線34a,34bの形状が変化するようにスリット
光投光器32を配置する。
【0054】次に、撮像装置75によって、斜め上方よ
り、物品10の通過による光切断線34a,34bの形
状の変化が捉えられるように撮像する。撮像された撮像
情報は、画像処理装置76に送られる。
【0055】図8は、画像処理装置76において処理さ
れる光切断線34a,34bを示した説明図である。画
像処理装置76においては、始めに、撮像された2本の
光切断線の間隔を測る複数の測定線80a,80b,8
0c…を設定する。このとき、測定線の方向は、画像処
理装置76上における搬送台11の搬送方向Xと平行な
方向に設定されている。次に、測定線を光切断線と交差
している部分までの線分とし、各測定線の線分の長さを
測定することにより、この線分に沿った方向の光切断線
の間隔を測定することができる。測定された値は、スリ
ット光束上に物品が存在しないときに測定された光切断
線の間隔の値を零とした値に変換されて出力される。
【0056】具体的には、測定された光切断線の間隔の
値から、スリット光束上に物品が存在しないときの光切
断線の間隔を引いた値が出力され、例えば、物品の通過
により光切断線の間隔を大きくなった測定線では、正の
出力値が、物品の通過により光切断線の間隔が小さくな
った測定線では、負の出力値が得られる。このような方
法によれば、搬送台を基準にして物品の高さを測定で
き、搬送台の形状は測定されないので、物品の形状のみ
を測定することができる。このような画像処理装置76
には、デジタルコンピュータと組み合わせて用いられる
デジタル画像処理装置を用いることができる。このと
き、処理の手順などはコンピュータのソフトウェアで制
御するので、測定線の数や位置の変更などがソフトウェ
アの変更で簡単に行えるので好適である。画像処理装置
76で測定された測定線毎の光切断線の間隔の測定値
は、それぞれ積分演算装置38に入力されるが、以後の
処理は実施例1と同様に行うことができる。
【0057】図7の装置において、スリット光投光器3
2としては、スリット像を結像するもの、シリンダレン
ズを用いてスリット状の光ビームを形成させるもの、コ
ヒーレント光を用いるもの、インコヒーレント光を用い
るもの等があるが、いずれのものも用いることができ
る。また、撮像装置75は、CCD等の固体撮像素子を
用いたものや、撮像管などを用いることができる。
【0058】実施例3 図9は、本発明の物品形状測定装置の更に他の実施例の
構成を示す構成図である。以下、図9について詳しく説
明する。物品10は、搬送台11に乗せられて搬送され
ている。2本の相互に平行な線状の光ビームを照射する
手段として、スリット光投光器32を用い、搬送台11
上に向かって2本の相互に平行なスリット光33a,3
3bを照射しており、搬送台11上に2本の光切断線3
4a,34bが形成されている。このとき、搬送される
物品10が必ずスリット光33a,33bを横切って、
光切断線34a,34bの形状が変化するようにスリッ
ト光投光器32を配置する。
【0059】次に、CCDやMOS、撮像管などの走査
型の撮像デバイスを用いたビデオカメラ95によって、
斜め上方より物品10の通過による光切断線34a,3
4bの形状の変化が捉えられるように撮像する。またこ
のとき、搬送台11の搬送方向と撮像デバイスの走査方
向とが一致するように撮像する。ビデオカメラ95から
は、撮像された像の情報を含んで時系列の撮像信号であ
るビデオ信号が出力されて、ピーク間隔測定装置96に
送られる。
【0060】図10は、ビデオカメラ95から出力され
るビデオ信号の波形図である。ビデオカメラ95内の撮
像デバイス上では搬送台の搬送方向Xと走査方向が平行
であり、光切断線34a,34bと交差するように走査
しているので、ビデオ信号には、2本の光切断線34
a,34bに対応する2つの出力のピーク104a,1
04bがあり、出力のピークが次々と現れる信号にな
る。ピークの位置は光切断線の位置に対応している。
【0061】よって、スリット光33a,33bの照射
範囲に物品10が存在しない場合、即ち、光切断線の像
が図4(イ)或いは、図6に示すものである場合、ビデ
オ信号上の2つのピーク104a,104bの間隔は一
定である。しかし、搬送台11上に物品10があり、物
品10が、スリット光33a,33bを通過する場合に
は、光切断線の像の間隔が変化する部分があるため、ビ
デオ信号上の2つのピーク104a,104bの間隔も
変化し、その変化量は、ビデオカメラ95内の撮像デバ
イスで走査した部分の光切断線の像の間隔を反映した量
になっている。
【0062】よって、物品がスリット光の照射範囲に存
在しないときのビデオ信号のピークの間隔を基準にし
て、物品がスリット光を通過するときのピークの間隔を
測定し、出力する装置を用いれば、物品がスリット光の
照射範囲に存在しないときの光切断線の間隔を基準にし
た、撮像デバイスで走査した部分毎の光切断線の間隔の
変化を測定することができる。このように上述のような
ビデオカメラ95を用いた方法によれば、2本の光切断
線34a,34bの間隔の変化を、ビデオ信号上の2つ
のピーク104a,104bの間隔の変化として検出す
ることが可能となり、以後の信号処理が簡単となる利点
がある。
【0063】ここで、上述のピーク間隔測定装置96の
一例として、トリガフリップフロップ回路と、積分回路
を応用したパルス幅測定回路とを組み合わせた回路につ
いて以下に説明する。トリガフリップフロップ回路は、
デジタル回路の一種で、信号が入力されると、出力電圧
が“L”レベルから、“H”レベルへ或いは“H”レベ
ルから“L”レベルへ反転する回路である。この回路に
よれば、ビデオ信号中のピーク104aを検出する前
は、“L”レベルであった出力が、ピーク104aを検
出すると、“H”レベルに反転し、2番目のピーク10
4bを検出したときに“L”レベルに戻る。
【0064】図11はトリガフリップフロップ回路の波
形図であって、2つのピーク104a,104bを有す
る入力信号が印可されると、2つのピーク104a,1
04bに対応した幅のパルス111が出力される。この
とき、ビデオ信号中の水平同期信号109a及び109
bをトリガフリップフロップ回路のクリア信号として用
いて、水平同期信号109a,109bが入力される度
にトリガフリップフロップ回路の出力を強制的に“L”
レベルに戻すことが有利である。
【0065】この構成によれば、搬送台の汚れやビデオ
カメラの撮像範囲の死角にスリット光が入ったことなど
により、ピークが1つになるような状態が生じても、パ
ルスの反転を防止でき、2本の光切断線の間隔の幅のパ
ルスを出力することができる。また、トリガフリップフ
ロップ回路の出力の反転を引き起こす入力信号レベルを
高めに設定しておけば、ノイズや光量の変動などの影響
を低減することができる。なお、トリガフリップフロッ
プ回路は市販されているTTL−IC等を利用して簡単
に作成することが可能である。
【0066】そして、トリガフリップフロップ回路の出
力であるパルス111を、演算増幅器等で簡単に構成す
ることができる積分回路のスイッチ信号として用いるこ
とにより、積分回路よりパルス111のパルス幅に比例
した出力電圧を得ることができ、この出力電圧を物品
が、スリット光の照射範囲に存在しないときの光切断線
の間隔のときの積分回路からの出力電圧を基準とした値
に交換したものが、ピーク間隔測定装置96の出力信号
になる。
【0067】上述のようにして、物品がスリット光の照
射範囲に存在しないときのビデオ信号のピークの間隔を
基準にして、物品がスリット光を通過するときのピーク
の間隔を測定し、出力する装置を用いれば、物品がスリ
ット光の照射範囲に存在しないときの光切断線の間隔を
基準にした、撮像デバイスで走査した部分毎の光切断線
の間隔の変化を測定することができる。このような方法
によれば、搬送台を基準にして物品の高さを測定でき、
搬送台の形状は測定されないので、物品の形状のみを測
定することができる。
【0068】ピーク間隔測定装置96からの出力信号
は、積分演算装置38に入力されるが、後の処理は実施
例1と同様にして行うことができる。図9の装置におい
て、ビデオ信号をトリガフリップフロップ回路に入力す
る前に、シュミットトリガ回路などを用いて波形整形し
てビデオ信号中のピークをデジタル化すれば、ノイズや
光量変動の影響を受けにくくなるという利点がある。
【0069】実施例4 本実施例では、搬送台上に2本のスリット光を照射し、
スリット光により形成された光切断線を結像レンズで、
結像させるところまでは、実施例1と同様なのでそれ以
後について詳しく説明する。本実施例では、結像レンズ
の結像面に複数の1次元位置検出素子を配置するところ
に特徴がある。1次元位置検出素子を用いることによ
り、アナログ的に光切断線の間隔を測定でき、位置分解
能を上げることができ、また、素子自体で光切断線の位
置情報を算出するので、装置が簡単になり、また測定時
間も短くなるなどの利点が生じ、好適である。
【0070】図12は、結像レンズの結像面に配置され
た複数の1次元位置検出素子121a,121a′,1
21b,121b′,121c,121c′…の配列を
示す説明図である。これらの1次元位置検出素子は、そ
の位置検出方向が、結像面上における搬送台の搬送方向
と同じになるように配列される。また、1次元位置検出
素子はその位置検出面に入射した1つの光束の位置を検
出する素子なので、1つの1次元位置検出素子には、1
つの光切断線の像の光束しか入射しないようにする。更
に、図12に示すように1次元位置検出素子121aと
121a′,121bと121b′,121cと121
c′…が、結像面上における搬送台の搬送方向Xに平行
に隣り合うように配置する。上述のように配置された各
1次元位置検出素子は、入射した光切断線の像の光束の
位置に対応した電気信号を出力し、間隔算出装置に入力
される。
【0071】間隔算出装置では、1次元位置検出素子か
らの信号をもとに、光切断線組像の各部分の間隔を、物
品がスリット光束上に存在しないときの光切断線の間隔
を基準にして算出し、結果を出力する。間隔の測定は、
前段の1次元位置検出素子121a,121a′,12
1b,121b′,121c,121c′…の、搬送台
の搬送方向に沿って隣り合った素子、121aと121
a′,121bと121b′,121cと121c′,
…毎に、各素子から出力された位置の情報を統合するこ
とで求めることができる。
【0072】そして、測定された2本の光切断線の像の
間隔は、スリット光束上に物品が存在しないときの光切
断線の間隔を零とした値に変換されて出力される。具体
的には、測定された光切断線の間隔から、スリット光束
上に物品が存在しないときの光切断線の間隔を引いた値
が出力され、例えば、物品の通過により光切断線の間隔
を大きくなったときは、正の出力が、物品の通過により
光切断線の間隔が小さくなったときは、負の出力値が得
られる。このような方法によれば、搬送台を基準にして
物品の高さを測定でき、搬送台の形状は測定されないの
で、物品の形状のみを測定することができる。
【0073】間隔算出装置からの出力信号は、積分演算
装置38に入力されるが、後の処理は実施例1と同様な
ので省略する。ここで、1次元位置検出素子121a,
121a′,121b,121b′,121c,121
c′…は、いろいろな形状、機能のものが市販されてお
り、これらを利用することができる。また、本実施例で
は、2つの1次元位置検出素子が搬送方向に隣り合うよ
うに配置したが、始めから位置検出面が2つに分割され
ているものを用いれば、好適である。また、間隔算出装
置は、コンピュータを用いてソフトウェアで実現するこ
ともできるし、同様の機能を電子回路などでハードウェ
アで実現することもできる。
【0074】実施例5 本実施例では、搬送台上に2本のスリット光を照射し、
スリット光により形成された光切断線を、CCDやMO
S、撮像管などの走査型の撮像デバイスを用いたビデオ
カメラによって撮像するところまでは、実施例3と同様
なのでそれ以後の装置について詳しく説明する。実施例
3で述べたようにビデオカメラからは、図10で示した
ような2本の光切断線像によるピーク104a及び10
4bを含むビデオ信号が出力されている。このビデオ信
号は、図13に示すような差異形状測定装置に入力され
る。
【0075】図13は、本実施例で使用される差異形状
測定装置の構成を示す構成図である。ビデオ信号は、入
力端子130に入力された後2つに分岐され、一方のビ
デオ信号は遅延回路131により遅延された後、差算回
路132の一方の端子に供給される。他の一方のビデオ
信号は差算回路132の他の一方の端子に直接入力され
て、遅延回路131を通過した信号と通過していない信
号との間で差算演算が行われる。遅延回路131の遅延
時間は、物品10が存在しないときに、2つの光切断線
34a及び34bに対応する2つのピーク104a及び
104bの1番目のピーク104aと2番目のピーク1
04bが重なるような時間に設定する。図14は、遅延
回路131及び差算回路132により処理される信号波
形図であって、遅延回路131を通らず、非遅延出力ピ
ーク104a,104bを有する非遅延信号140及び
遅延回路131を通り、遅延出力ピーク104ad,1
04bdを有する遅延信号141を示す。
【0076】このようにしておけば、物品が無いとき
は、遅延しなかった信号140の2つめのピーク104
bが差算によりなくなることになる。しかし、物品が通
過して光切断線の形状が変化すると、ピークの位置もず
れるので、差算により消えていた2つのピークが現れて
くる。
【0077】図15は差算回路から出力される信号を示
す説明図である。物品が無いときは、出力信号150の
ような信号が出力され、物品の存在により形状が変化し
た光切断線の部分では、出力信号151のような信号が
出力される。出力信号151の中央の2本のピーク15
2a及び152bの間隔は、物品の搬送台からの高さを
反映している。これらの信号はピーク間隔測定装置13
3に入力され、ピーク152aと152bの間隔が測定
されて、物品の形状を測定することができる。またこの
とき、搬送台部分の形状を示す信号は遅延回路131及
び差算回路132により消えているので、物品の形状だ
けを簡単に測定できる。
【0078】図13の装置において、遅延回路131及
び差算回路132は、ディレイラインやコンパレータ、
オペアンプなどの電子デバイスを用いれば簡単に実現で
きる。また、ピーク間隔測定装置133には、実施例3
で述べたようなトリガフリップフロップ回路と、積分回
路を応用したパルス幅測定回路を組み合わせたものを用
いることができる。
【0079】実施例6 本実施例では、搬送台上に2本のスリット光を照射し、
スリット光により形成された光切断線を、撮像装置によ
って撮像するところまでは、実施例2と同様なのでそれ
以後の装置について詳しく説明する。実施例2で述べた
ように撮像装置によって、光切断線の像が撮像される。
撮像された画像情報は、画像処理装置に入力される。
【0080】図16は、画像処理装置で処理される光切
断線34a及び34bを示した説明図である。画像処理
装置では、図16で示したような画像がフレームメモリ
に記憶される。次に、光切断線34a,34bを別々に
するために撮像された画像を2つの画像に分けて2つの
フレームメモリに記憶する。このとき、搬送方向に搬送
台上に物品が存在しないときの光切断線の間隔分だけず
らして記憶する。その後に2つのフレームメモリ間で差
算演算をして、光切断線34a,34bの形状の差異部
分が抽出される。
【0081】図17は、光切断線の差異部分を示した説
明図である。図17に示したような差異部分の形状は、
2本のスリット光が照射された部分の形状の違いを反映
している。光切断線34aは、物品及び搬送台の形状、
光切断線34bは、搬送台の形状を反映しており、光切
断線34a,34bの差異部分の形状は、光切断線34
a上にある物品の形状を表している。物品の搬送に伴っ
て、光切断線の差異部分の形状を次々に測定、フレーム
メモリに記憶し、記憶された光切断線の差異形状を画像
処理装置内で3次元的に積み重ねることにより、物品全
体の形状を測定することができる。測定された形状は、
搬送台部分の形状を含んでおらず、簡単に物品の形状だ
けを測定することができる。このような画像処理装置に
は、デジタルコンピュータと組み合わせて使用されるデ
ジタル画像処理装置を用いることができる。
【0082】実施例7 本実施例では、物品形状測定装置を用いた認識装置につ
いての例を示す。物品形状測定装置の構成については、
実施例1で述べたものと同様なので省略し、測定された
形状の情報から物品の認識を行う認識装置について説明
する。認識装置は、図18に示されているように、物品
形状測定装置と、特徴量算出手段と判定手段とから構成
される。
【0083】物品形状測定装置の積分演算装置38から
出力されたデータは、特徴量算出手段に入力される。特
徴量算出手段では、積分演算装置からの出力をもとに装
置上で物品の外形状を形成させて、形成された形状から
物品の特徴を反映する特徴量を取得する。特徴量として
は、物品の最大高、最大幅、最大長や、高さ、幅、長さ
の平均値などがある。具体的には、スリット光束上に物
品が存在しないときの光切断線の間隔を基準にした1次
元光電変換器毎の光切断線の間隔の積分値の変化が、1
次元光電変換器の位置に対応した物品の搬送方向の断面
形状を反映しているので、全ての1次元光電変換器から
の出力により取得された断面形状を搬送方向と直交する
方向に重ねれば物品全体の形状を反映したデータを取得
することができる。このような特徴量算出手段は、コン
ピュータを用いてソフトウェアにより上述の機能を実現
させることもできるし、同様の機能を電子回路を用いて
ハードウェアにより実現することもできる。
【0084】次に、特徴量算出手段から出力された特徴
量は、判定手段に入力される。判定手段における物品の
判定は、認識したい各物品の特徴量が、どのような範囲
の値を示すかを予め調べておき、認識したい物品を含む
カテゴリーを予め作成することにより実現される。この
とき複数のカテゴリー間で全ての特徴量について重なり
がない限りは、認識したい物品の特徴量が予め調べた範
囲に入るか否かの二値論理の組み合わせで行うことがで
きる。また、統計的に、認識した物品の特徴量を成分と
するベクトル(特徴ベクトルと呼ぶ)の各カテゴリーか
らの距離を評価する方法としてマハラノビス距離や市街
地距離等が提案されており、これらの距離を利用して判
定することもできる。
【0085】更に、複数のカテゴリーにおいて、その全
ての特徴量の取り得る範囲が確率的に重なりを持つ場合
は、単層乃至は多層のパーセプトロンに代表される階層
型のニューラルネットワークを用いて判定を行うことが
有効である。このような階層型のニューラルネットワー
クにおいては各カテゴリーに属する物品の特徴量を入力
層の各ノードに入力し、そのときのカテゴリーを示す所
望の出力の提示を複数回、全ての物品について行うこと
により、そのニューラルネットワークが、入力された物
品の特徴量に相応しいカテゴリーを出力するように、ニ
ューラルネットワーク内の結線が組織化されるので、二
値論理の組み合わせのみでは完全に分離できないような
カテゴリーも判定可能になる。入力層の各ノードには、
認識したい物品の特徴量が入力され、出力層のノードの
出力の状態により、未知の物品の認識が行われる。
【0086】上記ニューラルネットワークの学習アルゴ
リズムは特に限定する必要はなく、例えば3層以上の多
層パーセプトロン構造の場合には、よく知られた一般化
デルタルールに基づく誤差逆伝搬法等を用いることがで
きる。更に、ニューラルネットワークにはこの他にも例
えば特徴量を成分とする特徴ペクトル空間において、カ
テゴリーを超球で作成するようなネットワークや、基準
となるデータポイントからの距離の重み付けをするよう
なネットワークであるラジアルベイシスファンクション
等があり、これを用いてもよい。
【0087】このような判定手段は、コンピュータを用
いてソフトウェアにより認識の機能を実現してもよい
し、同様の機能を電子回路を用いてハードウェアにより
実現することもできる。また、実施例1以外の物品形状
測定装置からのデータをもとにしても同様な方法で物品
の認識を行うことができる。
【0088】
【発明の効果】本発明にかかる第1、および第2の物品
形状測定装置及びそれを用いた認識装置によれば、2本
の光切断線の間隔の測定により、物品の高さを搬送台と
の相対距離で測定できるので、搬送台部分は形状測定さ
れず、物品部分の形状のみを測定することができる。ま
た、上記発明の一態様において、光切断線の間隔の測定
位置や数などの変更をソフトウェアの変更により簡単に
行えることができる装置を提供することができる。更
に、上記発明の他の実施態様において、光切断線の間隔
の測定を、撮像信号上の出力のピークの間隔の測定で行
うことができ、信号処理が簡単に行える装置を提供する
ことができる。更にまた、上記発明のさらに他の実施態
様によれば、1次元位置検出手段の使用により、光切断
線の間隔の測定を簡単に行える装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の物品形状測定装置の構成を示す
構成図。
【図2】図2は、従来の物品形状測定装置に係わる光切
断線の一例の撮像図。
【図3】図3は、本発明の物品形状測定装置の一実施例
の構成を示す構成図。
【図4】図4は、本発明に係る光切断線の一例の結像
図。
【図5】図5は、本発明に係る積分値の変化を示した説
明図。
【図6】図6は、本発明に係る光切断線の一例の撮像
図。
【図7】図7は、本発明の物品形状測定装置の他の実施
例の構成を示す構成図。
【図8】図8は、本発明に係る画像処理装置内で処理さ
れる光切断線を示した説明図。
【図9】図9は、本発明の物品形状測定装置の更に他の
実施例の構成を示す構成図。
【図10】図10は、本発明の物品形状測定装置の一実
施態様におけるビデオ信号の波形図。
【図11】図11は、本発明の物品形状測定装置の一実
施態様におけるトリガフリップフロップ回路の波形図。
【図12】図12は、本発明の物品形状測定装置の一実
施態様における1次元位置検出素子の配列を示す説明
図。
【図13】図13は、本発明の物品形状測定装置の一実
施態様における差異形状測定装置の構成を示す構成図。
【図14】図14は、本発明の物品形状測定装置の一実
施態様における遅延回路及び差算回路で処理される信号
の波形図。
【図15】図15は、本発明の物品形状測定装置の一実
施態様における差算回路より出力された信号を示す説明
図。
【図16】図16は、本発明の物品形状測定装置の一実
施態様における画像処理装置で処理される光切断線を示
した説明図。
【図17】図17は、本発明の物品形状測定装置の一実
施態様における光切断線の差異部分を示す説明図。
【図18】図18は、本発明の物品認識装置の構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
10…物品 11…物品搬送台 12,32…スリット光投光器 13…光ビーム 14,14a,14b,34,34a,34b…光切断
線 15,75…撮像装置 16…コンピュータ 17,76…画像処理装置 33a,33b…光ビーム(スリット光) 35…結像レンズ 36,36a〜36e…1次元光電変換器 37…受光間隔測定手段 38…積分演算装置 40…結像面 80a〜80d…測定線 95…ビデオカメラ 96…ピーク間隔測定装置 104a,104b,152a,152b…出力ピーク 104ad,104bd…遅延出力ピーク 109a,109b…水平同期信号 111…パルス 121a〜121e,121a′〜121e′…1次元
位置検出素子 130…入力端子 131…遅延回路 132…差算回路 133…ピーク間隔測定装置 140…非遅延信号 141…遅延信号 150…物品不存在時の出力信号 151…物品存在時の出力信号
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/60 9061−5H G06F 15/70 350 M (72)発明者 冨田 信郎 千葉県船橋市豊富町585番地 住友セメン ト株式会社中央研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の速度で物品を搬送する搬送台上
    に、物品の搬送方向に交差する2本の相互に平行な平面
    状の光ビームを投光し、前記物品上に2本の光切断線
    (以後、光切断線組と記す)を形成させる光ビーム照射
    手段と、 前記光切断線組の少なくとも1つの場所において、前記
    搬送台の搬送方向に平行な方向の前記光切断線組の間隔
    の変化を、前記物品が前記搬送台上にないとき、この搬
    送台表面上に形成された光切断線組の間隔を基準にして
    測定する間隔測定手段と、 前記間隔測定手段からの出力の、時間に対する積分演算
    を行う積分演算手段と、を有することを特徴とする物品
    形状測定装置。
  2. 【請求項2】 前記間隔測定手段が、 前記光切断線組の像(以下、光切断線組像と記す)を所
    定位置に結像させる結像光学系と、 前記光切断線組像上の少なくとも1ケ所に配置され、前
    記結像光学系の結像面における前記搬送台の搬送方向
    に、複数の受光領域が一列に配置されている1次元光電
    変換手段と、 前記1次元光電変換手段からの出力に基づき、前記1次
    元光電変換手段毎に前記光切断線組像が入射した前記受
    光領域の間隔を、前記物品が前記光ビームに照射されて
    いないときの前記光切断線組像の各々の光切断線像が入
    射している受光領域の間隔を基準にして測定する受光領
    域間隔測定手段と、を有する請求項1に記載の物品形状
    測定装置。
  3. 【請求項3】 前記間隔測定手段が、 前記光切断線組を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段で撮像された画像において、前記光切断線
    組像の少なくとも1ケ所で、撮像された画像上における
    前記搬送台の搬送方向と平行な方向の前記光切断組像の
    間隔の変化を、前記物品が前記搬送台上にないとき、こ
    の搬送台表面に形成される前記光切断線組像の間隔を基
    準にして測定する第1の画像処理手段と、を有する請求
    項1に記載の物品形状測定装置。
  4. 【請求項4】 前記間隔測定手段が、 前記搬送台の搬送方向に平行な水平走査方向を有し、か
    つ時系列の撮像信号を出力する走査型光電変換手段と、 前記撮像信号に含まれる水平同期信号間に出現し、前記
    光切断線組像に対応して出力される2つの出力ピークの
    時間間隔を、前記物品が前記搬送台上にないとき、この
    搬送台表面に形成される光切断線組像による出力ピーク
    の時間間隔を基準にして測定する第1のピーク間隔測定
    手段とを有する請求項1に記載の物品形状測定装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のピーク間隔測定手段が、 前記走査型光電変換手段から出力される撮像信号中に含
    まれる前記光切断線に対応する出力ピークを検出する毎
    に第1の出力状態と第2の出力状態とを反転出力し、前
    記走査型光電変換手段から出力される撮像信号中に含ま
    れる水平同期信号を検出したときには、第1の出力状態
    に設定される第1のトリガフリップフロップ手段と、 前記第1のトリガフリップフロップ手段から出力される
    パルスの幅を、前記物品が前記光ビームに照射されてい
    ないときのパルス幅を基準にして測定する第1のパルス
    幅測定手段と、を有する請求項4に記載の物品形状測定
    装置。
  6. 【請求項6】 前記間隔測定手段が、 前記光切断線組の像を所定位置に結像させる結像光学系
    と、 前記光切断線組像上の少なくとも1ケ所に配置され、前
    記結像光学系の結像面における前記搬送台の搬送方向に
    検出方向を有し、前記光切断線組像を構成する2本の光
    切断線の像の中央で分割された検出面を有する1次元位
    置検出手段の対と、 前記1次元位置検出手段からの出力に基づき、前記1次
    元位置検出手段毎に前記光切断線の像の間隔を、前記物
    品が光ビームに照射されていないときの前記光切断線組
    像の間隔を基準にして算出する間隔算出手段と、を有す
    る請求項1に記載の物品形状測定装置。
  7. 【請求項7】 一定の速度で物品を搬送する搬送台上
    に、物品の搬送方向に交差する2本の相互に平行な平面
    状の光ビームを投光し、2本の光切断線(以後、光切断
    線組と記す)を形成させる光ビーム照射手段と、 前記光切断線組を構成する2本の光切断線を比較して形
    状の違う部分を抜き出し、この抜き出した部分の形状を
    測定する差異形状測定手段と、を有することを特徴とす
    る物品形状測定装置。
  8. 【請求項8】 前記差異測定手段が、 前記搬送台の搬送方向と平行な水平走査方向を有し、か
    つ時系列の撮像信号を出力する走査型光電変換手段と、 前記撮像信号を、前記撮像信号中に含まれる搬送台上に
    物品が存在しないときの水平同期信号後の1番目のピー
    クと、水平同期信号後の2番目のピークとの間の時間分
    だけ遅延させた時間遅延信号と、遅延させていない信号
    とを比較する信号遅延比較手段と、 前記信号遅延比較手段から出力される信号中の出力ピー
    クの間隔を測定する第2のピーク間隔測定手段とを有す
    る請求項7に記載の物品形状測定装置。
  9. 【請求項9】 前記差異測定手段が、、 前記光切断線組を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段で撮像された画像において、2本の光切断
    線間で演算を行い、形状の違う部分を抽出する第2の画
    像処理手段と、を有する請求項7に記載の物品形状測定
    装置。
  10. 【請求項10】 前記2本の光ビームが、搬送台面に対
    し垂直な方向から入射し、前記2本の光ビームの間隔
    が、データの取得のサンプリング間隔時間における搬送
    台の移動距離に等しい、請求項1〜9のいづれか1項に
    記載の物品形状測定装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜6のいづれか1項に記載の
    物品形状測定装置と、前記積分演算手段から出力された
    積分値から、物品の幅、高さ、長さのピークや平均値や
    変化量などの特徴量を算出する特徴量算出手段と、 前記特徴量算出手段で得られた特徴量に基づいて、物品
    の属するカテゴリーの判定を行う判定手段とを有するこ
    とを特徴とする物品認識装置。
  12. 【請求項12】 請求項7〜9のいずれか1項に記載の
    物品形状測定装置と、その差異測定手段から出力された
    差異データから、物品の幅、高さ、長さのピークや平均
    値や変化量などの特徴量を算出する特徴量算出手段と、 前記特徴量算出手段で得られた特徴量に基づいて、物品
    の属するカテゴリーの判定を行う判定手段とを有するこ
    とを特徴とする物品認識装置。
  13. 【請求項13】 前記判定手段が、 前記物品毎に算出された前記特徴量を入力し、前記物品
    のカテゴリーを示す出力を有するニューラルネットワー
    クである、請求項11又は12に記載の物品認識装置。
  14. 【請求項14】 前記物品形状測定装置における前記2
    本の光ビームが、搬送台面に対し垂直な方向から入射
    し、前記2本の光ビームの間隔が、データの取得のサン
    プリング間隔時間における搬送台の移動距離に等しい、
    請求項11〜13のいずれか1項に記載の物品認識装
    置。
JP6164198A 1994-07-15 1994-07-15 物品形状測定装置およびそれを用いた物品認識装置 Pending JPH0829135A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6164198A JPH0829135A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 物品形状測定装置およびそれを用いた物品認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6164198A JPH0829135A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 物品形状測定装置およびそれを用いた物品認識装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0829135A true JPH0829135A (ja) 1996-02-02

Family

ID=15788546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6164198A Pending JPH0829135A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 物品形状測定装置およびそれを用いた物品認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0829135A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019510227A (ja) * 2016-03-22 2019-04-11 フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ イメージに基づいたトリガーを持つ対象物の三次元測定のための装置および方法およびコンピュータプログラム
WO2019176877A1 (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 株式会社小糸製作所 オブジェクト識別システム、自動車、車両用灯具、オブジェクトの種類の識別方法
JP2020148773A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 ジック アーゲー 光線三角測量装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019510227A (ja) * 2016-03-22 2019-04-11 フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ イメージに基づいたトリガーを持つ対象物の三次元測定のための装置および方法およびコンピュータプログラム
US11287247B2 (en) 2016-03-22 2022-03-29 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Apparatus for three-dimensional measurement of an object, method and computer program
US11885612B2 (en) 2016-03-22 2024-01-30 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Apparatus for three-dimensional measurement of an object, method and computer program with image-based triggering
WO2019176877A1 (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 株式会社小糸製作所 オブジェクト識別システム、自動車、車両用灯具、オブジェクトの種類の識別方法
JPWO2019176877A1 (ja) * 2018-03-15 2021-03-18 株式会社小糸製作所 オブジェクト識別システム、自動車、車両用灯具、オブジェクトの種類の識別方法
US11841435B2 (en) 2018-03-15 2023-12-12 Koito Manufacturing Co., Ltd. Object identification system
JP2020148773A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 ジック アーゲー 光線三角測量装置
US11567203B2 (en) 2019-03-12 2023-01-31 Sick Ag Light line triangulation apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2966107B2 (ja) 寸法測定システム
JP4389602B2 (ja) 物体検出装置、物体検出方法、プログラム
CN112393681A (zh) 提供三维成像的图像数据中的强度峰值位置的方法和设备
JPH07248212A (ja) 三次元形状計測装置
JPH11295229A (ja) 表面検査装置
Lee et al. Machine vision system for curved surface inspection
JPH0829135A (ja) 物品形状測定装置およびそれを用いた物品認識装置
EP0837301A2 (en) Position detecting element and range sensor
JP3363576B2 (ja) 物品有無判定装置
JP3340879B2 (ja) 表面欠陥検出方法および装置
JP2715897B2 (ja) Icの異物検査装置及び方法
JPS59112211A (ja) 加工物の空間座標決定方法および装置
JP2787851B2 (ja) パターン特徴抽出装置
US20220412731A1 (en) Apparatus and method for quantifying the surface flatness of three-dimensional point cloud data
JP3381420B2 (ja) 突起検出装置
Schneiter et al. High-speed, high-resolution 3D range camera
JP2959017B2 (ja) 円形画像判別方法
JPS61139715A (ja) 車間距離計測装置
JPH04238207A (ja) 欠陥検査装置
JPH0961117A (ja) 三次元位置検出装置
JP2812525B2 (ja) 距離計測方法
JPH0334801B2 (ja)
Wu et al. An imaging system with structured lighting for on‐line generic sensing of three‐dimensional objects
JP2532922B2 (ja) 物体形状の測定法
CN116295028A (zh) 目标物体的测量方法及其装置、存储介质和电子设备