JPH0828990A - 蓄熱式空気調和機 - Google Patents

蓄熱式空気調和機

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JPH0828990A
JPH0828990A JP15720494A JP15720494A JPH0828990A JP H0828990 A JPH0828990 A JP H0828990A JP 15720494 A JP15720494 A JP 15720494A JP 15720494 A JP15720494 A JP 15720494A JP H0828990 A JPH0828990 A JP H0828990A
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Shigeo Aoyama
繁男 青山
Tetsuei Kuramoto
哲英 倉本
Kazuhiko Machida
和彦 町田
Kozo Suzuki
皓三 鈴木
Yoshihide Sugita
吉秀 杉田
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Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
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Matsushita Refrigeration Co
Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 利用側冷凍サイクルにおける冷媒循環量の制
御性の向上を図る。 【構成】 利用側冷凍サイクル内の室内ユニット12
a,12bの入口と出口とを第1バイパス流量弁BV1
を介して連通する第1バイパス回路と、冷媒状態量検出
装置SNにより検出した各室内ユニット12a,12b
の冷媒過熱度SHに応じてそれぞれの室内流量弁RVの
開度を制御する第1流量制御装置CN1とからなり、第
1流量制御装置CN1により、冷房運転時には複数の室
内ユニット12a,12b出口の冷媒過熱度SHの総和
SHo が所定範囲内に収まるように第1バイパス流量弁
BV1の開度を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気を熱源とする空気
調和機において、夜間電力を利用するための蓄熱・放熱
機能、及びその制御機能を備えた蓄熱式空気調和機の能
力制御運転に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄熱式空気調和機については、既にさま
ざまな開発がなされており、例えば、特開平1−186
507号公報に示されているような蓄熱式空気調和機が
ある。
【0003】その基本的な技術について以下述べる。図
5に示すように、室外ユニットは、圧縮機2,四方弁
3,熱源側熱交換器4,減圧装置5,第1補助熱交換器
14aを環状に順次接続して熱源側冷凍サイクルを形成
し、一方、第1補助熱交換器14aと熱交換するように
一体に形成されている第2補助熱交換器14b,冷媒タ
ンク10,冷媒搬送ポンプPM,利用側熱交換器15
a,15bを環状に順次接続して利用側冷凍サイクルを
形成している。
【0004】更に、熱源側冷凍サイクルにおける第1補
助熱交換器14aに対して並列に設置した蓄熱用熱交換
器13aと、利用側冷凍サイクルにおける第2補助熱交
換器14bに対して並列に設置した放熱用熱交換器13
bと、蓄熱材である水16を有する蓄熱槽STRを設置
している。
【0005】そして、熱源側冷凍サイクルにおいて、第
1補助熱交換器14aと蓄熱用熱交換器13aとの回路
の切り替えは三方切替弁17a,17bにより行い、利
用側冷凍サイクルにおいて、第2補助熱交換器14bと
放熱用熱交換器13bとの回路の切り替えは三方流量弁
18a,18bにより行う。
【0006】以上のように構成された蓄熱式空気調和機
について、その動作を説明する。まず、夜間運転は、熱
源側冷凍サイクルのみの運転であり、熱源側冷凍サイク
ルにおいて四方弁3によって製氷運転、及び蓄熱(温
水)運転に切り替えられ、製氷運転時は図中の実線矢印
の方向に冷媒が流れて冷房サイクルが形成され、熱源側
熱交換器4を凝縮器、蓄熱槽内の蓄熱用熱交換器13a
を蒸発器として作用させて、蓄熱槽内の蓄熱用熱交換器
13aの周囲に氷として蓄冷される。
【0007】また、蓄熱運転時には図中の破線方向に冷
媒が流れて暖房サイクルが形成され、熱源側熱交換器4
を蒸発器、蓄熱槽内の蓄熱用熱交換器13aを凝縮器と
して作用させて、蓄熱槽内の第1熱交換器13aを介し
て蓄熱槽STR内に温水として蓄熱される。この場合、
第1補助熱交換器14aは使用されない。
【0008】この場合、熱源側冷凍サイクルと利用側冷
凍サイクルが分離されていて、両サイクル内の冷媒が混
合することがないため、適正冷媒封入量を維持でき、か
つ、熱源側冷凍サイクルの配管長が短くて済むため、圧
縮機2内の冷凍機油が流出しても戻り易く、圧縮機2の
信頼性を高めることができる。
【0009】一方、昼間運転は熱源側冷凍サイクル、及
び利用側冷凍サイクルの両方を運転させる。
【0010】特に、利用側での熱負荷が1日のうちで比
較的大きい、いわゆるピーク負荷時の場合、三方切替弁
17a,17bの切り替えにより第1補助熱交換器14
aが熱源側冷凍サイクルに連通され、また、利用側冷凍
サイクルにおいては、三方流量弁18a,18bにより
第2補助熱源側14b、及び放熱用熱交換器13bへ流
入する冷媒量が分配されている。
【0011】夜間に蓄熱槽STR内の蓄熱材に蓄えられ
冷熱、あるいは、温熱を蓄熱槽内の放熱用熱交換器13
bを介して、利用側冷凍サイクル内の冷媒と熱交換し、
かつ熱源側冷凍サイクルの運転により冷却、あるいは加
熱された冷媒が第2補助熱交換器14bを介して、利用
側冷凍サイクル内の冷媒と熱交換する。
【0012】それら二つの熱交換器で熱交換された冷媒
を冷媒搬送ポンプPMにて各室内ユニット12a,12
bの利用側熱交換器15a,15bへ搬送して室内空気
と熱交換することにより、各室内の冷房、あるいは、暖
房を行なう。
【0013】従って、この場合、熱源側冷凍サイクルに
おける冷房、あるいは暖房能力は、熱源側冷凍サイクル
の能力と、蓄熱槽STRの放熱用熱交換器13bでの放
熱能力とのほぼ和となり、冷房、あるいは暖房能力が増
大する。
【0014】以上のように、夜間の余剰電力エネルギー
を熱に変換して蓄熱しておき、昼間にその電力を利用す
ることにより、昼間の高負荷時刻における電力ピークを
抑え、電力利用の平準化が図れる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例では、冷媒搬送ポンプPMが定速運転されるた
め、利用側の室内空調負荷が変動する場合、利用側冷凍
サイクルにおける冷媒循環量の調整ができず、室内空調
負荷全体に対応した運転ができないという欠点を有して
いた。
【0016】そこで、本発明は上記欠点を鑑み、利用側
冷凍サイクルにおける冷媒循環量の制御性を向上し得る
蓄熱式空気調和機を提供することを目的とするものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、第1の技術的手段として、圧縮機、第1
四方弁、熱源側熱交換器、第1膨張弁、冷媒対冷媒熱交
換器の第1補助熱交換器を順次環状に接続し、第2膨張
弁と蓄熱槽の蓄熱用熱交換器との直列接続回路を前記第
1膨張弁と前記冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器
との直列接続回路に並列に接続した熱源側冷凍サイクル
と、冷媒搬送ポンプ、第2四方弁、冷媒タンクを環状に
接続したポンプユニットと、室内流量弁と利用側熱交換
器とからなる複数の室内ユニットと、前記冷媒対冷媒熱
交換器の第2補助熱交換器と第1流量弁との直列接続回
路と前記蓄熱槽の放熱用熱交換器と第2流量弁との直列
接続回路とを並列に接続したものとを環状に接続した利
用側冷凍サイクルと、前記利用側冷凍サイクル内の前記
室内ユニットの入口と出口とを第1バイパス流量弁を介
して連通する第1バイパス回路と、冷房運転時に複数の
前記室内ユニット出口の冷媒過熱度を検出する冷媒状態
量検出装置と、前記冷媒状態量検出装置により検出した
各室内ユニットの冷媒過熱度に応じてそれぞれの前記室
内流量弁の開度を制御する第1流量制御装置とからな
り、前記第1流量制御装置により、冷房運転時には複数
の前記室内ユニット出口の冷媒過熱度の総和が所定範囲
内に収まるように、前記冷媒過熱度の総和が前記所定範
囲の下限以下の場合は、前記第1バイパス流量弁の開度
を大きくし、前記冷媒過熱度の総和が前記所定範囲の上
限以上の場合は、前記第1バイパス流量弁の開度を小さ
くするように設定するのである。
【0018】また、第2の技術的手段として、圧縮機、
第1四方弁、熱源側熱交換器、第1膨張弁、冷媒対冷媒
熱交換器の第1補助熱交換器を順次環状に接続し、第2
膨張弁と蓄熱槽の蓄熱用熱交換器との直列接続回路を前
記第1膨張弁と前記冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交
換器との直列接続回路に並列に接続した熱源側冷凍サイ
クルと、冷媒搬送ポンプ、第2四方弁、冷媒タンクを環
状に接続したポンプユニットと、室内流量弁と利用側熱
交換器とからなる複数の室内ユニットと、前記冷媒対冷
媒熱交換器の第2補助熱交換器と第1流量弁との直列接
続回路と前記蓄熱槽の放熱用熱交換器と第2流量弁との
直列接続回路とを並列に接続したものとを環状に接続し
た利用側冷凍サイクルと、前記冷媒搬送ポンプ出口と前
記第2四方弁との間と前記第2四方弁と前記冷媒タンク
との間とを第2バイパス流量弁を介して連通する第2バ
イパス回路と、暖房運転時に複数の前記室内ユニット出
口の冷媒過冷却度を検出する冷媒状態量検出装置と、前
記冷媒状態量検出装置により検出した各室内ユニットの
冷媒過冷却度に応じてそれぞれの前記室内流量弁の開度
を制御する第2流量制御装置とからなり、前記第2流量
制御装置により、暖房運転時には複数の前記室内ユニッ
ト出口の冷媒過冷却度の総和が所定範囲内に収まるよう
に、前記冷媒過冷却度の総和が前記所定範囲の下限以下
の場合は、前記第2バイパス流量弁の開度を大きくし、
前記冷媒過冷却度の総和が前記所定範囲の上限以上の場
合は、前記第2バイパス流量弁の開度を小さくするよう
に設定するのである。
【0019】また、第3の技術的手段として、圧縮機、
第1四方弁、熱源側熱交換器、第1膨張弁、冷媒対冷媒
熱交換器の第1補助熱交換器を順次環状に接続し、第2
膨張弁と蓄熱槽の蓄熱用熱交換器との直列接続回路を前
記第1膨張弁と前記冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交
換器との直列接続回路に並列に接続した熱源側冷凍サイ
クルと、冷媒搬送ポンプ、第2四方弁、冷媒タンクを環
状に接続したポンプユニットと、室内流量弁と利用側熱
交換器とからなる複数の室内ユニットと、前記冷媒対冷
媒熱交換器の第2補助熱交換器と第1流量弁との直列接
続回路と前記蓄熱槽の放熱用熱交換器と第2流量弁との
直列接続回路とを並列に接続したものとを環状に接続し
た利用側冷凍サイクルと、前記利用側冷凍サイクル内の
前記室内ユニットの入口と出口とを第1バイパス流量弁
を介して連通する第1バイパス回路と、複数の前記室内
ユニット出口の冷房運転時の冷媒過熱度、及び暖房運転
時の冷媒過冷却度を検出する冷媒状態量検出装置と、前
記冷媒状態量検出装置により検出した各室内ユニットの
冷房運転時の冷媒過熱度、及び暖房運転時の冷媒過冷却
度に応じてそれぞれの前記室内流量弁の開度を制御する
第3流量制御装置とからなり、前記第3流量制御装置に
より、前記室内ユニットの運転台数を検知し、運転台数
が少ない場合に、前記第1バイパス流量弁の開度を大き
くし、運転台数が多い場合に、前記第1バイパス流量弁
の開度を小さくするように設定するのである。
【0020】また、第4の技術的手段として、圧縮機、
第1四方弁、熱源側熱交換器、第1膨張弁、冷媒対冷媒
熱交換器の第1補助熱交換器を順次環状に接続し、第2
膨張弁と蓄熱槽の蓄熱用熱交換器との直列接続回路を前
記第1膨張弁と前記冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交
換器との直列接続回路に並列に接続した熱源側冷凍サイ
クルと、冷媒搬送ポンプ、第2四方弁、冷媒タンクを環
状に接続したポンプユニットと、室内流量弁と利用側熱
交換器とからなる複数の室内ユニットと、前記冷媒対冷
媒熱交換器の第2補助熱交換器と第1流量弁との直列接
続回路と前記蓄熱槽の放熱用熱交換器と第2流量弁との
直列接続回路とを並列に接続したものとを環状に接続し
た利用側冷凍サイクルと、前記利用側冷凍サイクルにお
ける前記蓄熱槽の前記放熱用熱交換器と前記冷媒対冷媒
熱交換器の第2補助熱交換器との集合管入口と集合管出
口とを第3バイパス流量弁を介して連通する第3バイパ
ス回路と、集合管出口における冷房運転時の冷媒過冷却
度、及び暖房運転時の冷媒過熱度を検出する冷媒状態量
検出装置と、集合管出口の冷媒状態量、すなわち、冷房
運転時の冷媒過冷却度、暖房運転時の冷媒過熱度が所定
範囲内に収まるように、前記冷媒状態量の総和が前記所
定範囲の下限以下の場合は、前記第3バイパス流量弁の
開度を大きくし、前記冷媒状態量の総和が前記所定範囲
の上限以上の場合は、前記第3バイパス流量弁の開度を
小さくするように設定する第4流量制御装置とを備えた
のである。
【0021】
【作用】第1の技術的手段によれば、冷房運転の場合、
利用側冷凍サイクルにおいて、冷媒搬送ポンプより送ら
れた低温低圧の液冷媒が各室内ユニットに流入し、利用
側熱交換器を介して空気と熱交換して室内空気を冷却
し、同時に冷媒自身は利用側熱交換器の伝熱管内で蒸発
し、利用側熱交換器の出口では過熱ガス冷媒、または二
相冷媒となって、蓄熱槽、または冷媒対冷媒熱交換器へ
と搬送された後、冷媒タンクを通って冷媒搬送ポンプに
戻る。
【0022】この時の各室内ユニットの冷媒過熱度を冷
媒状態量検出装置にて検出し、それら冷媒過熱度信号を
第1流量制御装置へ出力し、第1流量制御装置にて第1
バイパス流量弁、及び室内流量弁の開度を所定に設定
し、それらの開度信号を第1バイパス流量弁、及び室内
流量弁各々に出力して駆動させる。
【0023】この場合、冷媒搬送ポンプは、利用側の熱
負荷が最大となる場合に対応した性能を有しているた
め、利用側熱負荷が比較的大きい場合は、第1流量制御
装置により、室内ユニットへ流入する冷媒循環量が多く
なるように、第1バイパス流量弁は全閉、または僅かな
開度に制御される。
【0024】逆に、利用側熱負荷が比較的小さい場合
は、一定速の冷媒搬送ポンプでは各室内ユニットでの必
要冷媒循環量以上に流してしまうため、各室内ユニット
では冷媒循環量が過多となり、各室内ユニット内の室内
流量弁による流量制御可能範囲を越えてしまい、各室内
ユニット出口において二相冷媒となってしまう(冷媒過
熱度が確保できなくなってしまう)おそれがあるので、
室内ユニット出口の冷媒過熱度の総和が所定範囲内に収
まるように、第1流量制御装置により、第1バイパス流
量弁の開度を大きくして、室内ユニットへ流入する総冷
媒循環量を、各室内ユニット内の室内流量弁による流量
制御可能範囲内まで減少させていく。
【0025】この時の各室内ユニットの冷媒過熱度を冷
媒状態量検出装置にて検出し、各冷媒過熱度が所定範囲
内(一般的には1〜3K)となるように、更に、第1流
量制御装置により、室内ユニット内にある室内流量弁の
開度を制御する(冷媒過熱度が小さい場合は室内流量弁
開度を小さくし、逆に、冷媒過熱度が大きい場合には室
内流量弁開度を大きくする)と、利用側熱交換器の伝熱
管内蒸発熱伝達率を最大にすることができ、冷房能力を
最大限に引き出すことができる。
【0026】また、第2の技術的手段によれば、暖房運
転の場合、利用側冷凍サイクルにおいて、冷媒搬送ポン
プより蓄熱槽、または冷媒対冷媒熱交換器を介して送ら
れた高温高圧のガス冷媒が各室内ユニットに流入し、利
用側熱交換器を介して空気と熱交換して室内空気を加熱
し、同時に冷媒自身は利用側熱交換器の伝熱管内で凝縮
し、利用側熱交換器の出口では液冷媒、または二相冷媒
となって、冷媒タンクへと搬送された後、冷媒搬送ポン
プに戻る。
【0027】この時の各室内ユニットの冷媒過冷却度を
冷媒状態量検出装置にて検出し、それら冷媒過冷却度信
号を第2流量制御装置へ出力し、第2流量制御装置にて
第2バイパス流量弁、及び室内流量弁の開度を所定に設
定し、それらの開度信号を第2バイパス流量弁、及び室
内流量弁各々に出力して駆動させる。
【0028】この場合、冷媒搬送ポンプは、利用側熱負
荷が比較的大きい場合に対応した性能を有しているた
め、第2バイパス流量弁は全閉、または僅かな開度とす
る。
【0029】しかし、利用側熱負荷が比較的小さい場
合、一定速の冷媒搬送ポンプでは各室内ユニットでの必
要冷媒循環量以上に流してしまうため、各室内ユニット
では冷媒循環量が過多となり、各室内ユニット内の室内
流量弁の制御可能範囲を越えてしまい、各室内ユニット
出口において二相冷媒となってしまう(各室内ユニット
出口での冷媒過冷却度が確保できなくなってしまう)お
それがあるので、室内ユニット出口の冷媒過冷却度の総
和が所定範囲内に収まるように、第2流量制御装置によ
り、第2バイパス流量弁の開度を大きくして、室内ユニ
ットへ流入する総冷媒循環量を、各室内ユニット内の室
内流量弁による流量制御可能範囲内まで減少させてい
く。
【0030】この時の各室内ユニットの冷媒過冷却度を
冷媒状態量検出装置にて検出し、各冷媒過冷却度が所定
範囲内(一般的には1〜3K)となるように、更に、第
2流量制御装置により、室内ユニット内にある室内流量
弁の開度を制御する(冷媒過冷却度が小さい場合は室内
流量弁開度を小さくし、逆に、過冷却度が大きい場合に
は室内流量弁開度を大きくする)と、利用側熱交換器の
伝熱管内凝縮熱伝達率を最大にすることができ、暖房能
力を最大限に引き出すことができる。
【0031】また、第3の技術的手段によれば、冷房運
転の場合、利用側冷凍サイクルにおいて、冷媒搬送ポン
プより送られた低温低圧の液冷媒が各室内ユニットに流
入し、室内ユニットの利用側熱交換器を介して空気と熱
交換して室内空気を冷却し、同時に冷媒自身は室内ユニ
ットの利用側熱交換器の伝熱管内で蒸発し、室内ユニッ
トの利用側熱交換器の出口では過熱ガス冷媒、または二
相冷媒となって、蓄熱槽、または冷媒対冷媒熱交換器へ
と搬送された後、冷媒タンクを通って冷媒搬送ポンプに
戻る。
【0032】冷媒搬送ポンプは、利用側の熱負荷が最大
となる場合に対応した性能を有しているため、利用側熱
負荷が小さくなるに従って、一定速の冷媒搬送ポンプで
は各室内ユニットでの必要冷媒循環量以上に流してしま
うため、各室内ユニットでは冷媒循環量が過多となり、
各室内ユニット内の室内流量弁による流量制御可能範囲
を越えてしまい、各室内ユニット出口において冷媒は過
熱ガスになりきらず、二相冷媒となってしまう(冷媒過
熱度が確保できなくなってしまう)ので、室内ユニット
出口の冷媒過熱度が所定範囲内に収まるように、運転し
ている室内ユニットの台数に応じて、第3流量制御装置
により、第1バイパス流量弁の開度を全開、または大き
く設定して、運転している室内ユニットへ流入する冷媒
循環量を少なくして、各室内ユニット内の室内流量弁に
よる流量制御可能範囲内まで減少させていく。
【0033】一方、利用側熱負荷が比較的大きい場合、
即ち運転される室内ユニットの台数が多い場合には、室
内ユニットへ流入する冷媒循環量を多くして、室内ユニ
ット出口の冷媒過熱度が所定範囲内に収まるように、運
転している室内ユニットの台数に応じて、第1バイパス
流量弁の開度は全閉、または小さな開度に制御される。
【0034】この時の各室内ユニット出口の冷媒過熱度
を冷媒状態量検出装置にて検出し、それら冷媒過熱度信
号を第3流量制御装置へ出力し、第3流量制御装置にて
室内流量弁の開度を所定に設定し、それらの開度信号を
室内流量弁各々に出力して駆動させる。
【0035】この時の各室内ユニットの冷媒過熱度を冷
媒状態量検出装置にて検出し、各冷媒過熱度が所定範囲
内(一般的には1〜3K)となるように、更に、第3流
量制御装置により、室内ユニット内にある室内流量弁の
開度を制御する(冷媒過熱度が小さい場合は室内流量弁
開度を小さくし、逆に、冷媒過熱度が大きい場合には室
内流量弁開度を大きくする)と、室内ユニットの利用側
熱交換器の伝熱管内蒸発熱伝達率を最大にすることがで
き、冷房能力を最大限に引き出すことができる。
【0036】暖房運転の場合、冷媒搬送ポンプより蓄熱
槽、または冷媒対冷媒熱交換器を介して送られた高温高
圧のガス冷媒が各室内ユニットに流入し、室内ユニット
の利用側熱交換器を介して空気と熱交換して室内空気を
加熱し、同時に冷媒自身は利用側熱交換器の伝熱管内で
凝縮し、室内ユニットの利用側熱交換器の出口では液冷
媒、または二相冷媒となって、冷媒タンクへと搬送され
た後、冷媒搬送ポンプに戻る。
【0037】冷媒搬送ポンプは、冷房運転時と同様、利
用側の熱負荷が最大となる場合に対応した性能を有して
いるため、利用側熱負荷が小さくなるに従って、一定速
の液冷媒搬送ポンプでは各室内ユニットでの必要冷媒循
環量以上に流してしまうため、各室内ユニットでは冷媒
循環量が過多となり、各室内ユニット内の室内流量弁に
よる流量制御可能範囲を越えてしまい、各室内ユニット
出口において冷媒は液冷媒になりきらず、二相冷媒とな
ってしまう(冷媒過冷却度が確保できなくなってしま
う)ので、室内ユニット出口の冷媒過冷却度が所定範囲
内に収まるように、運転している室内ユニットの台数に
応じて、第3流量制御装置により、第1バイパス流量弁
の開度を全開、または大きく設定して、運転している室
内ユニットへ流入する冷媒循環量を少なくして、各室内
ユニット内の室内流量弁による流量制御可能範囲内まで
減少させていく。
【0038】一方、利用側熱負荷が比較的大きい場合、
即ち運転される室内ユニットの台数が多い場合には、室
内ユニットへ流入する冷媒循環量を多くして、室内ユニ
ット出口の冷媒過冷却度が所定範囲内に収まるように、
運転している室内ユニットの台数に応じて、第1バイパ
ス流量弁の開度は全閉、または小さな開度に制御され
る。
【0039】この時の各室内ユニット出口の冷媒過冷却
度を冷媒状態量検出装置にて検出し、それら冷媒過冷却
度信号を第3流量制御装置へ出力し、第3流量制御装置
にて室内流量弁の開度を所定に設定し、それらの開度信
号を室内流量弁各々に出力して駆動させる。
【0040】この時の各室内ユニットの冷媒過冷却度を
冷媒状態量検出装置にて検出し、各冷媒過冷却度が所定
範囲内となるように、更に、第3流量制御装置により、
室内ユニット内にある室内流量弁の開度を制御する(冷
媒過冷却度が小さい場合は室内流量弁開度を小さくし、
逆に、冷媒過冷却度が大きい場合には室内流量弁開度を
大きくする)と、室内ユニットの利用側熱交換器の伝熱
管内凝縮熱伝達率を最大にすることができ、暖房能力を
最大限に引き出すことができる。
【0041】また、第4の技術的手段によれば、冷房運
転の場合、利用側の熱負荷に対して、熱源となる蓄熱槽
や圧縮機からの取り出し能力はバランスするのが理想的
であるが、利用側サイクルにおける冷媒循環量が適切で
ない場合は両者のバランスが崩れてしまうので、蓄熱槽
の放熱用熱交換器と冷媒対冷媒熱交換器の第2補助熱交
換器との集合管出口の冷媒過冷却度を冷媒状態量検出装
置にて検出し、その冷媒過冷却度信号を第4流量制御装
置へ出力し、集合管出口の冷媒過冷却度が所定範囲内に
収まるように、第4流量制御装置にて第3バイパス流量
弁の開度を所定に設定し、それらの開度信号を第3バイ
パス流量弁に出力して駆動させる。
【0042】すなわち、蓄熱槽の放熱用熱交換器、及び
冷媒対冷媒熱交換器の第2補助熱交換器における熱取り
出し量が大き過ぎる場合は、集合管出口における冷媒過
冷却度が所定範囲内に対して小さくなってしまうので、
第3バイパス流量弁開度を大きくすることにより、集合
管出口における冷媒過冷却度を大きくし、更には蓄熱槽
の放熱用熱交換器、及び冷媒対冷媒熱交換器の第2補助
熱交換器における熱取り出し量を小さく抑えることがで
きる。
【0043】逆に、蓄熱槽の放熱用熱交換器、及び冷媒
対冷媒熱交換器の第2補助熱交換器における熱取り出し
量が小さ過ぎる場合は、集合管出口における冷媒過冷却
度が所定範囲内に対して大きくなってしまうので、第3
バイパス流量弁開度を小さくすることにより、集合管出
口における冷媒過冷却度を小さくし、更には蓄熱槽の放
熱用熱交換器、及び冷媒対冷媒熱交換器の第2補助熱交
換器における熱取り出し量を大きく引き出すことができ
る。
【0044】暖房運転の場合、蓄熱槽の放熱用熱交換器
と冷媒対冷媒熱交換器の第2補助熱交換器との集合管出
口の冷媒過熱度を冷媒状態量検出装置にて検出し、その
冷媒過熱度信号を第4流量制御装置へ出力し、集合管出
口の冷媒過熱度が所定範囲内に収まるように、第4流量
制御装置にて第3バイパス流量弁の開度を所定に設定
し、それらの開度信号を第3バイパス流量弁に出力して
駆動させる。
【0045】すなわち、蓄熱槽の放熱用熱交換器、及び
冷媒対冷媒熱交換器の第2補助熱交換器における熱取り
出し量が大き過ぎる場合は、集合管出口における冷媒過
熱度が所定範囲内に対して小さくなってしまうので、第
3バイパス流量弁開度を大きくすることにより、集合管
出口における冷媒過熱度を大きくし、更には蓄熱槽の放
熱用熱交換器、及び冷媒対冷媒熱交換器の第2補助熱交
換器における熱取り出し量を小さく抑えることができ
る。
【0046】逆に、蓄熱槽の放熱用熱交換器、及び冷媒
対冷媒熱交換器の第2補助熱交換器における熱取り出し
量が小さ過ぎる場合は、集合管出口における冷媒過熱度
が所定範囲内に対して大きくなってしまうので、第3バ
イパス流量弁開度を小さくすることにより、集合管出口
における冷媒過熱度を小さくし、更には蓄熱槽の放熱用
熱交換器、及び冷媒対冷媒熱交換器の第2補助熱交換器
における熱取り出し量を大きく引き出すことができる。
【0047】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面を参照し
ながら説明するが、従来と同一構成については同一符号
を付し、その詳細な説明を省略する。
【0048】図1は本発明の第1の実施例の蓄熱式空気
調和機の昼間冷房運転時の冷凍サイクル図である。
【0049】本実施例の蓄熱式空気調和機は、室外ユニ
ット1と、蓄熱槽STRと、ポンプユニットPUと、室
内ユニット12a,12bとから構成されている。
【0050】室外ユニット1は、圧縮機2、第1四方弁
3a、熱源側熱交換器4、第1膨張弁5a、第2膨張弁
5b、第1補助熱交換器14aと第2補助熱交換器14
bとからなる冷媒対冷媒熱交換器HEX、利用側熱交換
器14b用の第1流量弁RV1、蓄熱槽STRの放熱用
熱交換器13b用の第2流量弁RV2とから構成されて
いる。
【0051】蓄熱槽STRは、蓄熱材である水16と蓄
熱用熱交換器13a、放熱用熱交換器13bとからな
る。ポンプユニットPUは、冷媒タンク10、冷媒搬送
ポンプPM、及び第2四方弁3bとからなる。室内ユニ
ット12a,12bは、それぞれ室内流量弁RV、及び
室内熱交換器15a,15bとから構成されている。
【0052】熱源側冷凍サイクルは、圧縮機2、第1四
方弁3a、熱源側熱交換器4、第1膨張弁5a、冷媒対
冷媒熱交換器HEXの第1補助熱交換器14aを順次環
状に接続し、第2膨張弁5bと蓄熱槽STRの蓄熱用熱
交換器13aとの直列接続回路を、第1膨張弁5aと冷
媒対冷媒熱交換器HEXの第1補助熱交換器14aとの
直列接続回路に並列に接続してなる。
【0053】また、利用側冷凍サイクルは、冷媒搬送ポ
ンプPM、第2四方弁3b、冷媒タンクを環状に接続し
たポンプユニットPUと、室内流量弁RVと利用側熱交
換器15a,15bとからなる複数の室内ユニット12
a,12bと、冷媒対冷媒熱交換器HEXの第2補助熱
交換器14bと第1流量弁RV1との直列接続回路と蓄
熱槽STRの放熱用熱交換器13bと第2流量弁RV2
との直列接続回路とを並列に接続したものとを環状に接
続してなる。
【0054】更に、利用側冷凍サイクルにおいて、室内
ユニット12a,12bの入口と出口とを、第1バイパ
ス流量弁BV1を介して連通する第1バイパス回路を設
置している。
【0055】SNは各室内ユニット12a,12bの入
口と出口とに設置され冷媒状態量検出装置であり、冷媒
の温度,圧力より、冷房運転時に冷媒過熱度SH、暖房
運転時に冷媒過冷却度SCを検出する。
【0056】CN1は第1流量制御装置であり、冷媒状
態量検出装置SN、第1バイパス流量弁BV1と信号線
で接続されており、冷媒状態量検出装置SNの出力信号
を受取り、所定の演算実施後、冷房運転時には複数の室
内ユニット12a,12b出口の冷媒過熱度SHの総和
SHo が所定範囲内に収まるように、冷媒過熱度SHの
総和SHo が所定範囲の下限以下の場合は、第1バイパ
ス流量弁BV1の開度を大きくし、冷媒過熱度SHの総
和SHo が所定範囲の上限以上の場合は、第1バイパス
流量弁BV1の開度を小さくするように設定し、第1バ
イパス流量弁BV1へ開度信号を出力する。また、第1
流量制御装置CN1は、冷媒状態量検出装置SNにより
検出した各室内ユニット12a,12bの冷房運転時の
冷媒過熱度SH、暖房運転時の冷媒過冷却度SCに応じ
てそれぞれの室内流量弁RVの開度を制御する。
【0057】以上のように構成された本実施例の蓄熱式
空気調和機について、以下その動作を説明する。但し、
昼間運転以外については従来例と同様の作用をするので
説明を割愛し、昼間運転についてのみ説明する。
【0058】昼間冷房運転の場合、利用側冷凍サイクル
において、冷媒搬送ポンプPMより送られた低温低圧の
液冷媒が各室内ユニット12a,12bに流入し、利用
側熱交換器15a,15bを介して空気と熱交換して室
内空気を冷却し、同時に冷媒自身は利用側熱交換器15
a,15bの伝熱管内で蒸発し、利用側熱交換器15
a,15bの出口では過熱ガス冷媒、または二相冷媒と
なって、蓄熱槽STR、または冷媒対冷媒熱交換器HE
Xへと搬送された後、冷媒タンク10を通って冷媒搬送
ポンプPMに戻る。
【0059】この時の各室内ユニット12a,12bの
冷媒過熱度SHを冷媒状態量検出装置SNにて検出し、
それら冷媒過熱度SH信号を第1流量制御装置CN1へ
出力し、第1流量制御装置CN1にて第1バイパス流量
弁BV1、及び室内流量弁RVの開度を所定に設定し、
それらの開度信号を第1バイパス流量弁BV1、及び室
内流量弁RV各々に出力して駆動させる。
【0060】この場合、冷媒搬送ポンプPMは、利用側
の熱負荷が最大となる場合に対応した性能を有している
ため、利用側熱負荷が比較的大きい場合は、第1流量制
御装置CN1により、室内ユニット12a,12bへ流
入する冷媒循環量が多くなるように、第1バイパス流量
弁BV1は全閉、または僅かな開度に制御される。
【0061】逆に、利用側熱負荷が比較的小さい場合
は、一定速の冷媒搬送ポンプPMでは各室内ユニット1
2a,12bでの必要冷媒循環量以上に流してしまうた
め、各室内ユニット12a,12bでは冷媒循環量が過
多となり、各室内ユニット12a,12b内の室内流量
弁RVによる流量制御可能範囲を越えてしまい、各室内
ユニット12a,12b出口において二相冷媒となって
しまう(冷媒過熱度SHが確保できなくなってしまう)
おそれがあるので、室内ユニット12a,12b出口の
冷媒過熱度SHの総和SHo が所定範囲内に収まるよう
に、第1流量制御装置CN1により、第1バイパス流量
弁BV1の開度を大きくして、室内ユニット12a,1
2bへ流入する総冷媒循環量を、各室内ユニット12
a,12b内の室内流量弁RVによる流量制御可能範囲
内まで減少させていく。
【0062】この時の各室内ユニット12a,12bの
各冷媒過熱度SHが所定範囲内(一般的には1〜3K)
となるように、更に、第1流量制御装置CN1により、
室内ユニット12a,12b内にある室内流量弁RVの
開度を制御する(冷媒過熱度SHが小さい場合は室内流
量弁RV開度を小さくし、逆に、冷媒過熱度SHが大き
い場合には室内流量弁RV開度を大きくする)と、利用
側熱交換器15a,15bの伝熱管内蒸発熱伝達率を最
大にすることができ、冷房能力を最大限に引き出すこと
ができる。
【0063】次に、本発明の第2の実施例を図面を参照
しながら説明するが、第1の実施例と同一構成について
は同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0064】図2は本発明の第2の実施例の蓄熱式空気
調和機の昼間暖房運転時の冷凍サイクル図である。
【0065】第2の実施例は、第1の実施例の蓄熱式空
気調和機の構成から、室内ユニット12a,12bの入
口と出口とを第1バイパス流量弁BV1を介して連通す
る第1バイパス回路と、第1流量制御装置CN1とを削
除し、その代わりに、冷媒搬送ポンプPM吐出側と冷媒
タンク10入口側とを第2バイパス流量弁BV2を介し
て連通するバイパス回路2と、第2流量制御装置CN2
とを設置したものである。
【0066】第2流量制御装置CN2は、冷媒状態量検
出装置SN、第2バイパス流量弁BV2と信号線で接続
されており、冷媒状態量検出装置SNの出力信号を受取
り、所定の演算実施後、暖房運転時には複数の室内ユニ
ット12a,12b出口の冷媒過冷却度SCの総和SC
o が所定範囲内に収まるように、冷媒過冷却度SCの総
和SCo が所定範囲の下限以下の場合は、第2バイパス
流量弁BV2の開度を大きくし、冷媒過冷却度SCの総
和SCo が所定範囲の上限以上の場合は、第2バイパス
流量弁BV2の開度を小さくするように設定し、第2バ
イパス流量弁BV2へ開度信号を出力する。また、第2
流量制御装置CN2は、冷媒状態量検出装置SNにより
検出した各室内ユニット12a,12bの冷房運転時の
冷媒過熱度SH、暖房運転時の冷媒過冷却度SCに応じ
てそれぞれの室内流量弁RVの開度を制御する。
【0067】以上のように構成された本実施例の蓄熱式
空気調和機について、以下その動作を説明する。但し、
昼間運転以外については従来例と同様の作用をするので
説明を割愛し、昼間運転についてのみ説明する。
【0068】昼間暖房運転の場合、利用側冷凍サイクル
において、冷媒搬送ポンプPMより蓄熱槽STR、また
は室外ユニット1の冷媒対冷媒熱交換器HEXを介して
送られた高温高圧のガス冷媒が各室内ユニット12a,
12bに流入し、利用側熱交換器15a,15bを介し
て空気と熱交換して室内空気を加熱し、同時に冷媒自身
は利用側熱交換器15a,15bの伝熱管内で凝縮し、
利用側熱交換器15a,15bの出口では液冷媒、また
は二相冷媒となって、冷媒タンク10を通って冷媒搬送
ポンプPMに戻る。
【0069】この時の各室内ユニット12a,12bの
冷媒過冷却度SCを冷媒状態量検出装置SNにて検出
し、それら冷媒過冷却度SC信号を第2流量制御装置C
N2へ出力し、第2流量制御装置CN2にて第2バイパ
ス流量弁BV2、及び室内流量弁RVの開度を所定に設
定し、それらの開度信号を第2バイパス流量弁BV2、
及び室内流量弁RV各々に出力して駆動させる。
【0070】この場合、冷媒搬送ポンプPMは、利用側
熱負荷が比較的大きい場合に対応した性能を有している
ため、第2バイパス流量弁BV2は全閉、または僅かな
開度とする。
【0071】しかし、利用側熱負荷が比較的小さい場
合、一定速の冷媒搬送ポンプPMでは各室内ユニット1
2a,12bでの必要冷媒循環量以上に流してしまうた
め、各室内ユニット12a,12bでは冷媒循環量が過
多となり、各室内ユニット12a,12b内の室内流量
弁RVの制御可能範囲を越えてしまい、各室内ユニット
12a,12b出口において二相冷媒となってしまう
(各室内ユニット12a,12b出口での冷媒過冷却度
SCが確保できなってしまう)おそれがあるので、室内
ユニット12a,12b出口の冷媒過冷却度SCの総和
SCo が所定範囲内に収まるように、第2流量制御装置
CN2により、第2バイパス流量弁BV2の開度を大き
くして、室内ユニット12a,12bへ流入する総冷媒
循環量を、各室内ユニット12a,12b内の室内流量
弁RVによる流量制御可能範囲内まで減少させていく。
【0072】この時の各室内ユニット12a,12bの
冷媒過冷却度SCを冷媒状態量検出装置SNにて検出
し、各冷媒過冷却度SCが所定範囲内(一般的には1〜
3K)となるように、更に、第2流量制御装置CN2に
より、室内ユニット12a,12b内にある室内流量弁
RVの開度を制御する(冷媒過冷却度SCが小さい場合
は室内流量弁RV開度を小さくし、逆に、過冷却度SC
が大きい場合には室内流量弁RV開度を大きくする)
と、利用側熱交換器15a,15bの伝熱管内凝縮熱伝
達率を最大にすることができ、暖房能力を最大限に引き
出すことができる。
【0073】次に、本発明の第3の実施例を図面を参照
しながら説明するが、第1の実施例と同一構成について
は同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0074】図3は本発明の第3の実施例の蓄熱式空気
調和機の昼間冷房運転時の冷凍サイクル図である。
【0075】第3の実施例は、第1の実施例の蓄熱式空
気調和機の構成から、第1流量制御装置CN1を削除
し、その代わりに、第3流量制御装置CN3を設置した
ものである。
【0076】第3流量制御装置CN1は、冷媒状態量検
出装置SN、第1バイパス流量弁BV1、室内流量弁R
Vと信号線で接続されており、冷媒状態量検出装置SN
の出力信号を受取り、所定の演算実施後、冷媒状態量検
出装置SNにより検出した各室内ユニット12a,12
bの冷房運転時の冷媒過熱度SH、及び暖房運転時の冷
媒過冷却度SCに応じてそれぞれの室内流量弁RVへ開
度信号を出力する。また、第3流量制御装置CN1は、
室内ユニット12a,12bの運転台数を検知し、運転
台数が少ない場合に、第1バイパス流量弁BV1の開度
を大きくし、運転台数が多い場合に、第1バイパス流量
弁BV1の開度を小さくするように設定し、第1バイパ
ス流量弁BV1へ開度信号を出力する。
【0077】以上のように構成された本実施例の蓄熱式
空気調和機について、以下その動作を説明する。但し、
昼間運転以外については従来例と同様の作用をするので
説明を割愛し、昼間運転についてのみ説明する。
【0078】昼間冷房運転の場合、利用側冷凍サイクル
において、冷媒搬送ポンプPMより送られた低温低圧の
液冷媒が各室内ユニット12a,12bに流入し、室内
ユニット12a,12bの利用側熱交換器15a,15
bを介して空気と熱交換して室内空気を冷却し、同時に
冷媒自身は室内ユニット12a,12bの利用側熱交換
器15a,15bの伝熱管内で蒸発し、室内ユニット1
2a,12bの利用側熱交換器15a,15bの出口で
は過熱ガス冷媒、または二相冷媒となって、蓄熱槽ST
R、または冷媒対冷媒熱交換器HEXへと搬送された
後、冷媒タンク10を通って冷媒搬送ポンプPMに戻
る。
【0079】この時の各室内ユニット12a,12bの
冷媒過熱度SHを冷媒状態量検出装置SNにて検出し、
それら冷媒過熱度SH信号を第3流量制御装置CN3へ
出力し、第3流量制御装置CN3にて第1バイパス流量
弁BV1、及び室内流量弁RVの開度を所定に設定し、
それらの開度信号を第1バイパス流量弁BV1、及び室
内流量弁RV各々に出力して駆動させる。
【0080】この場合、冷媒搬送ポンプPMは、利用側
の熱負荷が最大となる場合に対応した性能を有している
ため、各室内ユニット12a,12b内の室内流量弁R
Vにより流量制御が可能となる範囲内に収まるべく、運
転している室内ユニット12a,12bの台数に応じ
て、第3流量制御装置CN3により、予め設定された開
度に第1バイパス流量弁BV1を設定する。
【0081】即ち、室内ユニットの運転台数:2台の場
合、第1バイパス流量弁BV1開度:X1、室内ユニッ
トの運転台数:1台の場合、第1バイパス流量弁BV1
開度:X2、室内ユニットの運転台数:0台の場合、第
1バイパス流量弁BV1開度:X3と設定する。
【0082】但し、第1バイパス流量弁BV1開度はX
1<X2<X3とする。このことにより、冷媒搬送ポン
プPMを一定速で運転した場合でも、各室内ユニット1
2a,12bでの必要冷媒循環量以上に流してしまって
各室内ユニット12a,12bでは冷媒循環量が過多と
なることがなくなる。
【0083】このとき、各室内ユニット12a,12b
出口において冷媒過熱度SHが所定範囲内(一般的には
1〜3K)となるように、更に、第3流量制御装置CN
3により、室内ユニット12a,12b内にある室内流
量弁RVの開度を制御する(冷媒過熱度SHが小さい場
合は室内流量弁RV開度を小さくし、逆に、冷媒過熱度
SHが大きい場合には室内流量弁RV開度を大きくす
る)と、室内ユニット12a,12bの利用側熱交換器
15a,15bの伝熱管内蒸発熱伝達率を最大にするこ
とができ、冷房能力を最大限に引き出すことができる。
【0084】次に昼間暖房運転の場合、利用側冷凍サイ
クルにおいて、冷媒搬送ポンプPMより蓄熱槽STR、
または室外ユニット1の冷媒対冷媒熱交換器HEXを介
して送られた高温高圧のガス冷媒が各室内ユニット12
a,12bに流入し、利用側熱交換器15a,15bを
介して空気と熱交換して室内空気を加熱し、同時に冷媒
自身は利用側熱交換器15a,15bの伝熱管内で凝縮
し、利用側熱交換器15a,15bの出口では液冷媒、
または二相冷媒となって、冷媒タンク10を通って冷媒
搬送ポンプPMに戻る。
【0085】この時の各室内ユニット12a,12bの
冷媒過冷却度SCを冷媒状態量検出装置SNにて検出
し、それら冷媒過冷却度SC信号を第3流量制御装置C
N3へ出力し、第3流量制御装置CN3にて第1バイパ
ス流量弁BV1、及び室内流量弁RVの開度を所定に設
定し、それらの開度信号を第1バイパス流量弁BV1、
及び室内流量弁RV各々に出力して駆動させる。
【0086】この場合、各室内ユニット12a,12b
内の室内流量弁RVにより流量制御が可能となる範囲内
に収まるべく、運転している室内ユニット12a,12
bの台数に応じて、第3流量制御装置CN3により、予
め設定された開度に第1バイパス流量弁BV1を設定す
る。
【0087】即ち、室内ユニットの運転台数:2台の場
合、第1バイパス流量弁BV1開度:X1、室内ユニッ
トの運転台数:1台の場合、第1バイパス流量弁BV1
開度:X2、室内ユニットの運転台数:0台の場合、第
1バイパス流量弁BV1開度:X3と設定する。
【0088】但し、第1バイパス流量弁BV1開度はX
1<X2<X3とする。このことにより、冷媒搬送ポン
プPMを一定速で運転した場合でも、各室内ユニット1
2a,12bでの必要冷媒循環量以上に流してしまって
各室内ユニット12a,12bでは冷媒循環量が過多と
なることがなくなる。
【0089】このとき、各室内ユニット12a,12b
出口において冷媒過冷却度SCが所定範囲内(一般的に
は1〜3K)となるように、更に、第3流量制御装置C
N3により、室内ユニット12a,12b内にある室内
流量弁RVの開度を制御する(冷媒過冷却度SCが小さ
い場合は室内流量弁RV開度を小さくし、逆に、冷媒過
冷却度SCが大きい場合には室内流量弁RV開度を大き
くする)と、室内ユニット12a,12bの利用側熱交
換器15a,15bの伝熱管内凝縮熱伝達率を最大にす
ることができ、暖房能力を最大限に引き出すことができ
る。
【0090】次に、本発明の第4の実施例を図面を参照
しながら説明するが、第1の実施例と同一構成について
は同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0091】図4は本発明の第4の実施例の蓄熱式空気
調和機の昼間冷房運転時の冷凍サイクル図である。
【0092】第4の実施例は、第1の実施例の蓄熱式空
気調和機の構成から、室内ユニット12a,12bの入
口と出口とを第1バイパス流量弁BV1を介して連通す
る第1バイパス回路と、第1流量制御装置CN1とを削
除し、その代わりに、利用側冷凍サイクルにおける蓄熱
槽STRの放熱用熱交換器13bと冷媒対冷媒熱交換器
HEXの第2補助熱交換器14bとの集合管入口と集合
管出口とを第3バイパス流量弁BV3を介して連通する
第3バイパス回路と、第4流量制御装置CN4とを設置
し、各室内ユニット12a,12bの入口と出口とに設
置された冷媒状態量検出装置SNを、集合管出口に移転
させて、集合管出口における冷房運転時の冷媒過冷却
度、及び暖房運転時の冷媒過熱度を検出するようにした
ものである。
【0093】第4流量制御装置CN4は、冷媒状態量検
出装置SN、第3バイパス流量弁BV3と信号線で接続
されており、冷媒状態量検出装置SNの出力信号を受取
り、所定の演算実施後、集合管出口の冷媒状態量、すな
わち、冷房運転時の冷媒過冷却度、暖房運転時の冷媒過
熱度が所定範囲内に収まるように、冷媒状態量の総和が
所定範囲の下限以下の場合は、第3バイパス流量弁BV
3の開度を大きくし、冷媒状態量の総和が所定範囲の上
限以上の場合は、第3バイパス流量弁BV3の開度を小
さくするように設定し、第3バイパス流量弁BV3へ開
度信号を出力する。
【0094】以上のように構成された本実施例の蓄熱式
空気調和機について、以下その動作を説明する。但し、
昼間運転以外については従来例と同様の作用をするので
説明を割愛し、昼間運転についてのみ説明する。
【0095】昼間冷房運転の場合、利用側の熱負荷に対
して、熱源となる蓄熱槽STRや圧縮機2からの取り出
し能力はバランスするのが理想的であるが、利用側サイ
クルにおける冷媒循環量が適切でない場合は両者のバラ
ンスが崩れてしまうので、蓄熱槽STRの利用側熱交換
器13bと冷媒対冷媒熱交換器HEXの利用側熱交換器
14bとの集合管出口の冷媒過冷却度SCを冷媒状態量
検出装置SNにて検出し、その冷媒過冷却度信号を第4
流量制御装置CN4へ出力し、集合管出口の冷媒過冷却
度SCが所定範囲内に収まるように、第4流量制御装置
CN4にて第3バイパス流量弁BV3の開度を所定に設
定し、それらの開度信号を第3バイパス流量弁BV3に
出力して駆動させる。
【0096】すなわち、蓄熱槽STRの利用側熱交換器
13b、及び冷媒対冷媒熱交換器HEXの利用側熱交換
器14bにおける熱取り出し量が大き過ぎる場合は、集
合管出口における冷媒過冷却度SCが所定範囲内に対し
て小さくなってしまうので、第3バイパス流量弁BV3
開度を大きくすることにより、集合管出口における冷媒
過冷却度SCを大きくし、更には蓄熱槽STRの利用側
熱交換器13b、及び冷媒対冷媒熱交換器HEXの利用
側熱交換器14bにおける熱取り出し量を小さく抑える
ことができる。
【0097】逆に、蓄熱槽STRの利用側熱交換器13
b、及び冷媒対冷媒熱交換器HEXの利用側熱交換器1
4bにおける熱取り出し量が小さ過ぎる場合は、集合管
出口における冷媒過冷却度SCが所定範囲内に対して大
きくなってしまうので、第3バイパス流量弁BV3開度
を小さくすることにより、集合管出口における冷媒過冷
却度SCを小さくし、更には蓄熱槽STRの利用側熱交
換器13b、及び冷媒対冷媒熱交換器HEXの利用側熱
交換器14bにおける熱取り出し量を大きく引き出すこ
とができる。
【0098】また、昼間の暖房運転の場合、蓄熱槽ST
Rの放熱用熱交換器13bと冷媒対冷媒熱交換器HEX
の第2補助熱交換器14bとの集合管出口の冷媒過熱度
SHを冷媒状態量検出装置SNにて検出し、その冷媒過
熱度信号を第4流量制御装置CN4へ出力し、集合管出
口の冷媒過熱度SHが所定範囲内に収まるように、第4
流量制御装置CN4にて第3バイパス流量弁BV3の開
度を所定に設定し、それらの開度信号を第3バイパス流
量弁BV3に出力して駆動させる。
【0099】すなわち、蓄熱槽STRの放熱用熱交換器
13b、及び冷媒対冷媒熱交換器HEXの第2補助熱交
換器14bにおける熱取り出し量が大き過ぎる場合は、
集合管出口における冷媒過熱度SHが所定範囲内に対し
て小さくなってしまうので、第3バイパス流量弁BV3
開度を大きくすることにより、集合管出口における冷媒
過熱度SHを大きくし、更には蓄熱槽STRの放熱用熱
交換器13b、及び冷媒対冷媒熱交換器HEXの第2補
助熱交換器14bにおける熱取り出し量を小さく抑える
ことができる。
【0100】逆に、蓄熱槽STRの放熱用熱交換器13
b、及び冷媒対冷媒熱交換器HEXの第2補助熱交換器
14bにおける熱取り出し量が小さ過ぎる場合は、集合
管出口における冷媒過熱度SHが所定範囲内に対して大
きくなってしまうので、第3バイパス流量弁BV3開度
を小さくすることにより、集合管出口における冷媒過熱
度を小さくし、更には蓄熱槽STRの放熱用熱交換器1
3b、及び冷媒対冷媒熱交換器HEXの第2補助熱交換
器14bにおける熱取り出し量を大きく引き出すことが
できる。
【0101】
【発明の効果】以上のように本発明は、利用側冷凍サイ
クル内の室内ユニットの入口と出口との間を連通する第
1バイパス回路の第1バイパス流量弁と、室内ユニット
内の室内流量弁とを、冷房運転時に、複数の室内ユニッ
ト出口の冷媒過熱度の総和が所定範囲内に収まるよう
に、第1流量制御装置にて制御することにより、冷媒搬
送ポンプが定速運転され、利用側の室内空調負荷が変動
する場合においても、利用側冷凍サイクルにおける冷媒
循環量を室内空調負荷に応じて制御できる。
【0102】従って、利用側冷凍サイクルにおいて、室
内空調負荷変動に柔軟に対応し得る制御性に優れた蓄熱
式空気調和機を提供し得る。
【0103】また他の本発明は、利用側冷凍サイクル内
の液冷媒搬送ポンプ出口と第2四方弁との間と第2四方
弁と冷媒タンクとの間とを連通する第2バイパス回路の
第2バイパス流量弁と、室内ユニット内の室内流量弁と
を、暖房運転時に、複数の室内ユニット出口の冷媒過冷
却度の総和が所定範囲内に収まるように、第2流量制御
装置にて制御することにより、冷媒搬送ポンプが定速運
転され、利用側の室内空調負荷が変動する場合において
も、利用側冷凍サイクルにおける冷媒循環量を室内空調
負荷に応じて制御できる。
【0104】従って、利用側冷凍サイクルにおいて、室
内空調負荷変動に柔軟に対応し得る制御性に優れた蓄熱
式空気調和機を提供し得る。
【0105】またさらに他の本発明は、利用側冷凍サイ
クル内の室内ユニットの入口と出口との間を連通する第
1バイパス回路の第1バイパス流量弁の開度を、室内ユ
ニットの運転台数に応じて、運転台数が多い場合に開度
を小さく、逆に、運転台数が少ない場合は開度を大きく
するように、第3流量制御装置にて制御することによ
り、冷媒搬送ポンプが定速運転され、利用側の室内空調
負荷が変動する場合においても、利用側冷凍サイクルに
おける冷媒循環量を室内空調負荷に応じて制御できる。
【0106】従って、利用側冷凍サイクルにおいて、室
内空調負荷変動に柔軟に対応し得る制御性に優れた蓄熱
式空気調和機を提供し得る。
【0107】また別のもう一つの本発明は、利用側冷凍
サイクルにおける蓄熱槽の放熱用熱交換器と冷媒対冷媒
熱交換器の第2補助熱交換器との集合管入口と集合管出
口とを連通する第3バイパス回路の第3バイパス流量弁
を、蓄熱槽の利用側熱交換器と冷媒対冷媒熱交換器の利
用側熱交換器との集合管出口の冷媒状態量(冷房時:過
冷却度,暖房時:過熱度)が所定範囲内に収まるよう
に、第4流量制御装置にて制御することにより、冷媒搬
送ポンプが定速運転され、利用側の室内空調負荷が変動
する場合においても、利用側冷凍サイクルにおける、蓄
熱槽の利用側熱交換器と冷媒対冷媒熱交換器の利用側熱
交換器を流れる冷媒循環量を室内空調負荷に応じて制御
できる。
【0108】従って、利用側冷凍サイクルにおいて、室
内空調負荷変動に柔軟に対応し得る制御性に優れた蓄熱
式空気調和機を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による蓄熱式空気調和機
の昼間冷房運転時の冷凍システム図
【図2】本発明の第2の実施例による蓄熱式空気調和機
の昼間暖房運転時の冷凍システム図
【図3】本発明の第3の実施例による蓄熱式空気調和機
の昼間冷房運転時の冷凍サイクル図
【図4】本発明の第4の実施例による蓄熱式空気調和機
の昼間冷房運転時の冷凍サイクル図
【図5】従来例を示す蓄熱式空気調和機の冷凍システム
【符号の説明】
2 圧縮機 3a 第1四方弁 3b 第2四方弁 4 熱源側熱交換器 5a 第1膨張弁 5b 第2膨張弁 10 冷媒タンク 12a,12b 室内ユニット 13a 蓄熱槽の蓄熱用熱交換器 13b 蓄熱槽の放熱用熱交換器 14a 冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器 14b 冷媒対冷媒熱交換器の第2補助熱交換器 15a,15b 利用側熱交換器 STR 蓄熱槽 HEX 冷媒対冷媒熱交換器 PM 液冷媒搬送ポンプ PU ポンプユニット RV 室内流量弁 RV1 第1流量弁 RV2 第2流量弁 SN 冷媒状態量検知装置 BV1 第1バイパス流量弁 BV2 第2バイパス流量弁 BV3 第3バイパス流量弁 CN1 第1流量制御装置 CN2 第2流量制御装置 CN3 第3流量制御装置 CN4 第4流量制御装置
フロントページの続き (72)発明者 町田 和彦 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (72)発明者 鈴木 皓三 東京都千代田区神田神保町2丁目2番30号 東京電力株式会社開発研究所内 (72)発明者 杉田 吉秀 東京都千代田区神田神保町2丁目2番30号 東京電力株式会社開発研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、第1四方弁、熱源側熱交換器、
    第1膨張弁、冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器を
    順次環状に接続し、第2膨張弁と蓄熱槽の蓄熱用熱交換
    器との直列接続回路を前記第1膨張弁と前記冷媒対冷媒
    熱交換器の第1補助熱交換器との直列接続回路に並列に
    接続した熱源側冷凍サイクルと、 冷媒搬送ポンプ、第2四方弁、冷媒タンクを環状に接続
    したポンプユニットと、室内流量弁と利用側熱交換器と
    からなる複数の室内ユニットと、前記冷媒対冷媒熱交換
    器の第2補助熱交換器と第1流量弁との直列接続回路と
    前記蓄熱槽の放熱用熱交換器と第2流量弁との直列接続
    回路とを並列に接続したものとを環状に接続した利用側
    冷凍サイクルと、 前記利用側冷凍サイクル内の前記室内ユニットの入口と
    出口とを第1バイパス流量弁を介して連通する第1バイ
    パス回路と、冷房運転時に複数の前記室内ユニット出口
    の冷媒過熱度を検出する冷媒状態量検出装置と、前記冷
    媒状態量検出装置により検出した各室内ユニットの冷媒
    過熱度に応じてそれぞれの前記室内流量弁の開度を制御
    する第1流量制御装置とからなり、 前記第1流量制御装置により、冷房運転時には複数の前
    記室内ユニット出口の冷媒過熱度の総和が所定範囲内に
    収まるように、前記冷媒過熱度の総和が前記所定範囲の
    下限以下の場合は、前記第1バイパス流量弁の開度を大
    きくし、前記冷媒過熱度の総和が前記所定範囲の上限以
    上の場合は、前記第1バイパス流量弁の開度を小さくす
    るように設定することを特徴とする蓄熱式空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、第1四方弁、熱源側熱交換器、
    第1膨張弁、冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器を
    順次環状に接続し、第2膨張弁と蓄熱槽の蓄熱用熱交換
    器との直列接続回路を前記第1膨張弁と前記冷媒対冷媒
    熱交換器の第1補助熱交換器との直列接続回路に並列に
    接続した熱源側冷凍サイクルと、 冷媒搬送ポンプ、第2四方弁、冷媒タンクを環状に接続
    したポンプユニットと、室内流量弁と利用側熱交換器と
    からなる複数の室内ユニットと、前記冷媒対冷媒熱交換
    器の第2補助熱交換器と第1流量弁との直列接続回路と
    前記蓄熱槽の放熱用熱交換器と第2流量弁との直列接続
    回路とを並列に接続したものとを環状に接続した利用側
    冷凍サイクルと、 前記冷媒搬送ポンプ出口と前記第2四方弁との間と前記
    第2四方弁と前記冷媒タンクとの間とを第2バイパス流
    量弁を介して連通する第2バイパス回路と、暖房運転時
    に複数の前記室内ユニット出口の冷媒過冷却度を検出す
    る冷媒状態量検出装置と、前記冷媒状態量検出装置によ
    り検出した各室内ユニットの冷媒過冷却度に応じてそれ
    ぞれの前記室内流量弁の開度を制御する第2流量制御装
    置とからなり、 前記第2流量制御装置により、暖房運転時には複数の前
    記室内ユニット出口の冷媒過冷却度の総和が所定範囲内
    に収まるように、前記冷媒過冷却度の総和が前記所定範
    囲の下限以下の場合は、前記第2バイパス流量弁の開度
    を大きくし、前記冷媒過冷却度の総和が前記所定範囲の
    上限以上の場合は、前記第2バイパス流量弁の開度を小
    さくするように設定することを特徴とする蓄熱式空気調
    和機。
  3. 【請求項3】 圧縮機、第1四方弁、熱源側熱交換器、
    第1膨張弁、冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器を
    順次環状に接続し、第2膨張弁と蓄熱槽の蓄熱用熱交換
    器との直列接続回路を前記第1膨張弁と前記冷媒対冷媒
    熱交換器の第1補助熱交換器との直列接続回路に並列に
    接続した熱源側冷凍サイクルと、 冷媒搬送ポンプ、第2四方弁、冷媒タンクを環状に接続
    したポンプユニットと、室内流量弁と利用側熱交換器と
    からなる複数の室内ユニットと、前記冷媒対冷媒熱交換
    器の第2補助熱交換器と第1流量弁との直列接続回路と
    前記蓄熱槽の放熱用熱交換器と第2流量弁との直列接続
    回路とを並列に接続したものとを環状に接続した利用側
    冷凍サイクルと、 前記利用側冷凍サイクル内の前記室内ユニットの入口と
    出口とを第1バイパス流量弁を介して連通する第1バイ
    パス回路と、複数の前記室内ユニット出口の冷房運転時
    の冷媒過熱度、及び暖房運転時の冷媒過冷却度を検出す
    る冷媒状態量検出装置と、前記冷媒状態量検出装置によ
    り検出した各室内ユニットの冷房運転時の冷媒過熱度、
    及び暖房運転時の冷媒過冷却度に応じてそれぞれの前記
    室内流量弁の開度を制御する第3流量制御装置とからな
    り、 前記第3流量制御装置により、前記室内ユニットの運転
    台数を検知し、運転台数が少ない場合に、前記第1バイ
    パス流量弁の開度を大きくし、運転台数が多い場合に、
    前記第1バイパス流量弁の開度を小さくするように設定
    することを特徴とする蓄熱式空気調和機。
  4. 【請求項4】 圧縮機、第1四方弁、熱源側熱交換器、
    第1膨張弁、冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器を
    順次環状に接続し、第2膨張弁と蓄熱槽の蓄熱用熱交換
    器との直列接続回路を前記第1膨張弁と前記冷媒対冷媒
    熱交換器の第1補助熱交換器との直列接続回路に並列に
    接続した熱源側冷凍サイクルと、 冷媒搬送ポンプ、第2四方弁、冷媒タンクを環状に接続
    したポンプユニットと、室内流量弁と利用側熱交換器と
    からなる複数の室内ユニットと、前記冷媒対冷媒熱交換
    器の第2補助熱交換器と第1流量弁との直列接続回路と
    前記蓄熱槽の放熱用熱交換器と第2流量弁との直列接続
    回路とを並列に接続したものとを環状に接続した利用側
    冷凍サイクルと、 前記利用側冷凍サイクルにおける前記蓄熱槽の前記放熱
    用熱交換器と前記冷媒対冷媒熱交換器の第2補助熱交換
    器との集合管入口と集合管出口とを、第3バイパス流量
    弁を介して連通する第3バイパス回路と、集合管出口に
    おける冷房運転時の冷媒過冷却度、及び暖房運転時の冷
    媒過熱度を検出する冷媒状態量検出装置と、 集合管出口の冷媒状態量、すなわち、冷房運転時の冷媒
    過冷却度、暖房運転時の冷媒過熱度が所定範囲内に収ま
    るように、前記冷媒状態量の総和が前記所定範囲の下限
    以下の場合は、前記第3バイパス流量弁の開度を大きく
    し、前記冷媒状態量の総和が前記所定範囲の上限以上の
    場合は、前記第3バイパス流量弁の開度を小さくするよ
    うに設定する第4流量制御装置とを備えた蓄熱式空気調
    和機。
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