JPH08289368A - 無線データ伝送装置 - Google Patents

無線データ伝送装置

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JPH08289368A
JPH08289368A JP9255795A JP9255795A JPH08289368A JP H08289368 A JPH08289368 A JP H08289368A JP 9255795 A JP9255795 A JP 9255795A JP 9255795 A JP9255795 A JP 9255795A JP H08289368 A JPH08289368 A JP H08289368A
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rach
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mobile
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Keijiro Take
啓二郎 武
Akira Otsuka
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access, e.g. scheduled or random access
    • H04W74/002Transmission of channel access control information
    • H04W74/006Transmission of channel access control information in the downlink, i.e. towards the terminal

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル自動車電話やディジタルコードレ
ス電話などの電話呼を中心とした無線通信システムにお
いて、移動局同士及び移動機とLAN上の端末との間で、
無線回線を介したパケットデータ送受信のためのデータ
伝送方式を行うことにある。 【構成】 基地局及び基地局制御装置は移動局に対して
RACHを提供する手段を有し、基地局もしくは基地局制御
装置がRACHにおいてチャネル情報を報知する手段を有
し、移動局は当該チャネル情報に基づき、パケット送出
可否、及びRACHの移行を行う手段を持つ。更に、基地局
及び基地局制御装置は当該RACHを用いて移動局に対して
パケットを転送する手段を持つ。また、基地局制御装置
は端末識別子管理手段と、パケット分割、再構成手段を
有し、移動局間及び移動局とLAN上の端末との間のパケ
ットの転送を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル自動車電
話システムやディジタルコードレス電話システムなどの
電話を中心とした無線通信システムにおける、パケット
データ伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複数の基地局と交換機、及び当該
基地局の構成する無線ゾーン内に存在する複数の移動局
とで構成される無線通信システムにおいて、当該基地局
と移動局との間で、電話及びデータ信号の送受信を行う
方法としては、CCHにおいて移動局と基地局との間で
TCHの割当を行った後、当該TCHを用いて移動局と
基地局との間で1:1の双方向のデータ通信を行う方法
がある。
【0003】例えば特開平6−77886号公報に示さ
れているように、移動局からデータ通信の要求があった
場合には、基地局及び交換機は回線の使用状況から単一
もしくは複数のTCHの選択処理を行い、要求されたT
CHが選択できた場合には当該移動局に当該TCHを指
定し、移動局は指定されたTCHにおいてデータ通信を
行うという方法が取られている。
【0004】一方、複数の移動局と基地局との間でデー
タの送受信を行う方法としては、前記の回線交換により
移動局と基地局との間にTCHを割り当て1:1の双方
向のデータ通信回線を提供する方法以外に、上記無線通
信システムにおいて共通チャネルを設け、共通チャネル
内に複数の移動局を収容し当該共通チャネルにおいてラ
ンダムアクセスにより、データの送受信を行う方法があ
る。このランダムアクセスによる方法は回線交換におけ
るCCHに用いられている。
【0005】例えば、当該ランダムアクセス方式におけ
るチャネル競合制御は特開平5−95358号公報に示
されているように、共通チャネルにおいて移動局から基
地局への上り信号及び下り信号はスロット化されてお
り、上り信号の下り信号のスロットは同期しており、下
り信号を構成する各スロットの末尾には移動局の送信を
制御する送信禁止/許可情報が付加されている。
【0006】基地局は各スロットにおいて上りチャネル
を監視しており、移動局からの上り信号を検出したスロ
ットでは、下り信号の同一スロットの送信禁止/許可情
報を送信禁止に変更し、次のスロットでの他の移動局の
発信を禁止して信号の衝突を回避している。
【0007】基地局に対する上り情報が発生した移動局
は、基地局からの発信禁止/許可情報が発信禁止である
ことを受信すると、以後送信許可になるまで送信禁止/
許可情報を監視し続け、送信許可となった時点で送信確
率に従って次のスロットでの送信開始または送信待機を
判断する。
【0008】前記の回線交換によるデータ通信では一つ
のTCHにおいて1つの移動局が当該TCHを占有して
高速のデータ通信を行うことができるが、TCH割り当
て処理のために接続遅延がある。また、ランダムアクセ
ス方式によるデータ通信の場合には接続遅延は小さい
が、複数の移動局が一つのTCHにアクセスすると高い
トラフィックを扱うこととなりスループットが落ちる。
また、複数のTCHを用いる場合には当該TCH間の管
理が必要となる。
【0009】本発明において、ユーザ情報の送受信を行
う無線物理チャネルを通信チャネル(以下、TCH)と
呼び、無線チャネルの確立や呼の接続に用いる制御情報
の送受信を行う無線物理チャネルを制御チャネル(以
下、CCH)と呼ぶ。但し、TCHのすべてもしくは一
部を用いて、前記制御情報を送受信する場合には当該T
CHのすべてもしくは一部を論理的にTCH付随制御チ
ャネル(以下、ACH)と呼ぶ。更に、TCHを電話信
号の送受信に用いたときの当該TCHを論理的に音声チ
ャネル(以下、VCH)と呼び、TCHをランダムアク
セスを用いたデータ通信に使用したときの当該TCHを
ランダムアクセスチャネル(以下、RACH)と呼ぶ。
【0010】すなわち、VCH及びRACHは機能的に
は異なるチャネルを表わすが、無線物理チャネルとして
は双方ともTCHである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の回線交換による
データ通信方式では、電話呼、及びデータ呼に関わらず
TCHの中から新たな電話呼の発生時に割り当てる為、
データが発生する度にTCHを新たに割り当てねばなら
ず、接続遅延が大きいという問題を解決しようとしてい
る。
【0012】従来のランダムアクセス方式によるデータ
通信では、複数のTCHをRACHとして運用した場合
のTCHの管理が複雑化するという問題を解決しようと
しているいる。
【0013】従来の回線交換によるデータ通信方式で
は、移動局がTCHで通信中に他の移動局が当該TCH
で前記移動局の通信が終了するまで待機する為、待機中
の移動局のパケット伝送待ち時間が増大するという問題
を解決しようとしている。
【0014】また、従来の方式では、データ通信用回線
としての伝送速度は一定である為、当該データ通信用回
線のトラフィックに応じて回線の伝送速度を変更するこ
とができないという問題を解決しようとしている。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数の基
地局、移動局、及び基地局制御装置からなり、基地局と
複数の移動局との間の無線チャネルはCCHと複数のT
CHからなるチャネル構成を持ち、基地局が複数のTC
HをRACHとして使用している無線通信システムにお
いて、基地局と複数の移動局との間で通信を行ない、音
声双方向通信を1単位とした複数のTCHからなり、T
CHの下りチャネルに付随のCCHがあるチャネル構成
を持つ無線通信システムにおいて、電話呼に利用されて
いないTCHをすべてRACHとして制御する手段を持
つものである。
【0016】第2の発明は、複数の基地局、移動局、及
び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局との
間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチャ
ネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHとし
て使用している無線通信システムにおいて、基地局がC
CHを用いてRACHとして利用できるTCHを報知す
る手段と、当該RACHの下り回線でチャネル状態を周
期的に通知する手段と、チャネル状態が変化した場合に
移行できる他のRACHを通知する手段を持つものであ
る。
【0017】第3の発明は、複数の基地局、移動局、及
び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局との
間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチャ
ネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHとし
て使用している無線通信システムにおいて、パケット送
出待機状態にある移動局が、基地局からのパケット送信
禁止情報メッセージ、及び移行先RACH列の通知の受
信を契機に、指定された他のRACHに移行する手段を
持つものである。
【0018】第4の発明は、複数の基地局、移動局、及
び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局との
間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチャ
ネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHとし
て使用している無線通信システムにおける移動局のRA
CH移行時に、各移動局は各々移行確率を算出する手段
と、算出した移行確率に基づきRACH移行を継続する
手段と、当該移行確率に基づきチャネル移行を延期する
手段を持つものである。
【0019】第5の発明は、複数の基地局、移動局、及
び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局との
間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチャ
ネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHとし
て使用している無線通信システムにおいて、基地局制御
装置が新たな電話呼が発生した場合に当該電話呼を収容
する基地局が運用するRACHの内から、電話呼に利用
するTCHを選択する手段と、当該TCHを移行RAC
H列から削除し、移行RACH列を変更する手段と、変
更したRACH列を前記基地局内のすべてのRACHで
通知する手段と、基地局制御装置内に持つ変換テーブル
を変更する手段を持つものである。
【0020】第6の発明は、複数の基地局、移動局、及
び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局との
間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチャ
ネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHとし
て使用している無線通信システムにおいて、基地局及び
基地局制御装置が同一基地局内で運用されている複数の
RACH毎に、移行できるRACHを巡回的に指定する
ように管理する手段を持つものである。
【0021】第7の発明は、複数の基地局、移動局、及
び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局との
間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチャ
ネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHとし
て使用している無線通信システムにおいて、送出するパ
ケットを有する移動局が捕捉しているRACHでセグメ
ントの送出ができない場合に、基地局から報知される移
行チャネル列に従い順次移行し、一順した段階で移行確
率Pを算出する手段と、当該確率Pと予め端末が記憶する
閾値とを比較する手段と、比較結果に基づきチャネル移
行を継続する手段と、予め基地局が記憶する延期時間T
の間移行を延期する手段を持つものである。
【0022】第8の発明は、複数の基地局、移動局、及
び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局との
間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチャ
ネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHとし
て使用している無線通信システムにおいて、移動局が基
地局から報知される移行チャネル情報に基づいて、RA
CH列を移行し、当該基地局が管理するRACHをすべ
て移行した段階で、巡回した回数を記憶する手段と、当
該回数に応じて巡回確率を算出する手段と、予め移動局
が記憶する閾値と比較して移行の継続と延期の判断を行
う手段と、延期の場合には予め定められた時間の間チャ
ネル移行を延期する手段を持つものである。
【0023】第9の発明は、複数の基地局、移動局、及
び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局との
間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチャ
ネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHとし
て使用している無線通信システムにおいて、一つの基地
局が複数のRACHを管理する手段と、基地局制御装置
が新たにRACHの利用要求を受信したときに当該移動
局に順次異なるRACHを割り当てる手段を持つもので
ある。
【0024】第10の発明は、複数の基地局、移動局、
及び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局と
の間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチ
ャネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHと
して使用している無線通信システムにおいて、無線アク
セス方式としてTDMA方式を用いている場合、同期ビ
ットと当該移動局番号とで構成されるセグメントを生成
し、当該移動局が捕捉しているRACHに送出する手段
と、基地局が当該セグメントを正常に受信した場合に、
当該RACHの下りチャネルで当該RACHの利用権を
当該移動局に通知するとともに、当該RACHを捕捉し
ている他の移動局にパケット送信の禁止を通知する手段
と、当該セグメントにより上り同期を確立する手段と、
移動局は各セグメントを識別できる符号を付加する手段
と、基地局制御装置もしくは基地局が当該識別符号によ
り最終セグメント受信時に前記の利用権を解放する手段
を持つものである。
【0025】第11の発明は、複数の基地局、移動局、
及び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局と
の間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチ
ャネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHと
して使用している無線通信システムにおいて、基地局制
御装置が移動局を識別する移動局番号とLANにおいて
移動局を識別するアドレスとRACHを識別するチャネ
ル番号CNとの対応関係を表現する変換テーブルを備
え、移動局からRACH利用要求時、または新たなセグ
メント受信時に当該変換テーブルを検索し、当該テーブ
ルに記述されたデータの変更する手段と、データがない
場合には当該変換テーブルを書き換える手段を持つもの
である。
【0026】第12の発明は、複数の基地局、移動局、
及び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局と
の間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチ
ャネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHと
して使用している無線通信システムにおいて、基地局制
御装置はLANからのパケットを受信したときに、前記
の変換テーブルから当該パケットの宛先の移動局が捕捉
しているRACH番号を検索し、当該RACHを管理す
る基地局に対し、パケットの着信通知を送出する手段
と、当該基地局が前記パケット着信通知を受信したとき
に、当該基地局が管理してるすべてのRACHにおいて
にパケット着信通知を送信する手段と、移動局がチャネ
ル移行中である場合には、当該着信通知を受信により、
チャネル移行を中止し、チャネル移行を開始したRAC
Hに戻る手段と、基地局制御装置はパケット着信通知を
送出後、前記変換テーブルに記憶している当該移動局番
号に対応したRACHでパケットを送信する手段を持つ
ものである。
【0027】第13の発明は、複数の基地局、移動局、
及び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局と
の間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチ
ャネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHと
して使用している無線通信システムにおいて、基地局及
び基地局制御装置が無線ゾーン内の予め指定された複数
のTCH群のすべてもしくはその一部を1つの統合RA
CHとして取り扱い、制御する手段を持つものである。
【0028】第14の発明は、複数の基地局、移動局、
及び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局と
の間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチ
ャネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHと
して使用している無線通信システムにおいて、基地局及
び基地局制御装置がTCH群のうち任意のTCHを1つ
の統合RACHとして取り扱い、制御する手段と、前記
統合RACHの一部あるいはすべてを分離して、複数の
RACHとして運用する手段と、速度の異なる複数のR
ACHを管理する手段を持つものである。
【0029】第15の発明は、複数の基地局、移動局、
及び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局と
の間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチ
ャネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHと
して使用している無線通信システムにおいて、異なるT
CHで受信したセグメントからパケットを構築する手段
を持つものである。
【0030】第16の発明は、複数の基地局、移動局、
及び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局と
の間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチ
ャネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHと
して使用している無線通信システムにおいて、基地局制
御装置が一つのRACHで予め定められた時間以内に当
該RACHの利用権を持つ移動局からのパケットの受信
がない場合に、当該RACHの利用権を解放する手段
と、当該RACHを解放した時点までに前記移動局から
受信したセグメントを予め定められた時間の間保持する
手段と、前記移動局が再度残りのセグメントを送出して
きたときに、前記セグメントと新たに送信してきたセグ
メントからパケットを構築する手段を持つものである。
【0031】第17の発明は、複数の基地局、移動局、
及び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局と
の間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチ
ャネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHと
して使用している無線通信システムにおいて、無線ゾー
ン内で複数のRACHを運用している場合に、基地局も
しくは基地局制御装置が電話呼に割り当てを禁止したT
CHを設ける手段と、RACHの利用要求を出した移動
局数に応じて当該割り当て禁止チャネル数を決定する手
段を持つものである。
【0032】第18の発明は、複数の基地局、移動局、
及び基地局制御装置からなり、基地局と複数の移動局と
の間の無線チャネルはCCHと複数のTCHからなるチ
ャネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRACHと
して使用している無線通信システムにおいて、1つの基
地局が管理している各RACHの回線利用効率を測定す
る手段と、測定した各RACHの回線利用効率に基づ
き、回線利用効率の悪いRACHを選択する手段と、選
択したRACHをRACH群から削除する手段を持つも
のである。
【0033】
【作用】上記のように構成される無線パケットデータ通
信装置では、基地局及び基地局制御局が電話呼に割り当
てられていない無線回線及び有線回線をすべてRACH
として制御し、電話呼が発生した場合にはRACHに使
用している回線の中から当該電話呼に対する回線を選択
して割り当てる。
【0034】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、基地局もしくは基地局制御装置がRA
CHとして使用している回線の下りチャネルにおいて、
当該RACHに関するチャネル情報及び他のRACHに
関する情報を周期的もしくは状態遷移時に報知し、移動
局は当該情報に基づきパケットの送信判断及びチャネル
移行判断及びRACHからの離脱の判断を行う。
【0035】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、基地局もしくは基地局制御装置がRA
CHの下り回線で周期的もしくは状態遷移時に移行でき
る他のRACH列を含む情報を報知し、パケットを送信
していいない移動局は当該情報を受信した段階でチャネ
ル移行処理に入る。
【0036】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、チャネル移行処理に入った移動局のチ
ャネル移行確率算出部において算出した移行確率に基づ
きチャネルを移行するか、延期するかの判断を行う。
【0037】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信方装置では、新たに電話呼が発生した場合に、前
記移行チャネル列から当該電話呼に割り当てたTCHを
用いていたRACHのCNを削除し、当該TCHのRA
CHとしての運用を停止し、当該RACHを補足してい
た移動局に対して、当該RACHから前記移行チャネル
列に従いチャネルを移行することを促す情報を報知す
る。また、基地局制御装置は、当該RACHを捕捉して
いる旨の登録がなされていた移動局の登録を変更する。
【0038】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信方装置では、基地局もしくは基地局制御装置が、
当該基地局の管理する各RACHの下り回線で報知する
移行チャネル列を巡回的に移行するように指定する。
【0039】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、パケット送出待ち状態の移動局が前記
移行チャネル列に従いRACHを一巡した段階で、当該
移動局内の巡回確率算出部で算出した確率と、予め移動
局内に記憶した閾値と比較することでチャネル移行の続
行と中断を判断する。
【0040】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、前記巡回確率算出部が巡回回数に応じ
て算出確率が変化する巡回確率算出アルゴリズムを持
ち、移動局は当該移動局が移行チャネル列を一巡した段
階で当該アルゴリズムにより算出された確率によりチャ
ネル移行の続行と中断を決定する。
【0041】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、基地局制御装置が移動局からRACH
の利用要求を受け付け、当該移動局が在圏する無線ゾー
ンで複数のRACHが運用されている場合に、当該複数
のRACHのうち、それ以前に当該無線ゾーンに在圏す
る異なる移動局に割り当てたRACHとは異なるRAC
Hを割り当てる。
【0042】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、パケット送出待機状態である移動局
は、捕捉しているRACHの下り回線で、基地局もしく
は基地局制御装置からのチャネル情報により上り回線が
空状態であることを認識したときに、同期ビットを含む
第1セグメントを当該RACHの上り回線で送出し、当
該セグメントが正常に受信され上り同期が取れれば、当
該RACHを当該移動局が獲得でき、以降当該RACH
において連続的にセグメントを送出する。基地局制御装
置は、当該移動局から送られてくるセグメントを組み立
ててパケットとしてLANに送出する。
【0043】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、基地局制御装置はRACHを捕捉して
いる移動局の端末識別子と、当該RACHの識別子及び
LAN上での当該移動局の識別子との対応を変換テーブ
ル上で管理し、移動局のRACH利用要求時、及びチャ
ネル移行時に受信したパケットの経路により変換テーブ
ルの変更を行う。
【0044】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、基地局制御装置はLAN及び移動局か
ら受信したパケットの宛先に基づき、前記変換テーブル
を検索し、当該宛先に対応する移動局が存在すれば、当
該移動局が捕捉しているRACHを管理する基地局が制
御するすべてのRACHにパケット受信通知を送出した
後、当該パケットを前記変換テーブルに記憶されている
当該移動局に対応したRACHに転送する。移動局は当
該パケット受信通知を受信したときにチャネル移行中で
あれば、移行元RACHに戻り、パケットの転送を受け
る。
【0045】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、基地局制御装置及び基地局が同一基地
局内で、予め決められたTCHを結合して高速度な一つ
のRACHを形成し、制御する。
【0046】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、基地局制御装置及び基地局が可変速度
の複数の統合したRACHを管理、制御するとともに、
当該RACHを分離及び統合して制御する。
【0047】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、統合RACHを形成する異なるTCH
から連続的に転送されるセグメントから、基地局制御装
置がデータパケットを再構築し、当該統合RACHを捕
捉している移動局に対する着信データパケットをセグメ
ントに分解し、当該統合RACHを構成するCCHに分
散して転送する。
【0048】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、基地局制御装置が終了フラグが付加さ
れたセグメントを受信する前に、予め定められた時間の
間、新たなセグメントの受信がない場合には当該RAC
Hの状態を空状態として、利用権を解放する。また、基
地気局制御装置は当該移動局から受信したセグメントを
予め決められた時間の間保持する。
【0049】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、基地局制御装置が無線ゾーン内のすべ
てのTCHのうち、最低1つのTCHには電話呼を割り
当てることをしない。
【0050】上記のように構成される無線パケットデー
タ通信装置では、基地局が管理するRACHの中で他の
RACHに比べて回線利用効率の悪いRACHは、他の
基地局のRACHと干渉している可能性が高いので、R
ACHとしての利用を中止する。
【0051】
【実施例】
実施例1 図3は本発明における基地局と複数の移動局との間の通
信を行う無線通信システムの一実施例を示す図であり、
図4は本発明における基地局と移動局との間の無線回線
にTDMA方式を用いた場合のキャリア構成を示した一
実施例を示す図であり、図5は本発明における呼設定の
一実施例を示すフローチャートである。
【0052】基地局制御装置では複数の基地局と接続さ
れており、各基地局は無線ゾーンを形成し、複数のTC
Hを移動局に提供している。基地局及び基地局制御装置
は電話呼に使用されていないTCHは常時RACHとし
て制御しており、移動局からRACH利用要求が無線回
線上の制御回線を通じて基地局に伝送され、基地局は当
該RACH利用要求を基地局制御装置に転送する。基地
局制御装置では当該RACH利用要求を受信すると(ス
テップS0114)、前記基地局が制御しているRACHが
存在するか否かの判断をし、(ステップ0115)存在する
場合には基地局制御装置は当該RACHの一つを選択し
て、当該移動局に指定し通知する。(ステップS0116)
前記の基地局が制御しているRACHが存在しない場合
には、呼損となる。(ステップS0103)
【0053】また、移動局が電話呼のためのTCH利用
要求を伝送した場合には、当該TCH利用要求は無線回
線上の制御回線を通じて基地局に伝送され、基地局は当
該TCH利用要求は基地局制御局に転送する。基地局制
御装置が当該TCH利用要求を受信すると(ステップS0
101)、基地局制御装置は当該基地局の管理するTCH
の中で電話呼に利用されていないTCHが存在するか否
かの判断を行う。(ステップS0102)前記移動局に対し
て割り当て可能なTCHが存在する場合には、当該TC
HはRACHとして運用しているので、当該RACHの
一つを選択し、(ステップS0104)当該RACHの解放
を行い、(ステップS0105)当該RACHを前記移動局
に割り当てる。(ステップS0106)基地局制御装置から
TCHを割り当てられたTCHの回線交換のための呼接
続処理を行って回線を設定し、(ステップS0107)通話
が開始される。(ステップS0108)通話が終了すると
(ステップS0108)基地局制御装置は有線側の終呼処理
を行うとともに、(ステップS0110)無線側のTCHを
解放し、(ステップS0111)当該TCHをRACHと
し、(ステップS0112)RACHとして制御を開始す
る。(ステップS0113)
【0054】但し、基地局制御装置で実行する処理のう
ち、TCHの選択や割り当て、解放の処理(ステップS0
101、S0102、S0104、S0105、S0106、S0112、S01013の一
部)を基地局内で行う方法もある。
【0055】本方法によれば、基地局もしくは基地局制
御装置において管理しているTCHのすべてを通常時は
RACHとして利用でき、電話呼が発生したときのみR
ACHとして使用しているTCHのうちの一つをVCHと
して使用できるため、チャネル利用効率を高めることが
できる。
【0056】実施例2 図6は本発明におけるRACHの状態遷移の一実施例を
示す図であり、図7は本発明における移動局と基地局と
の間でのRACH上でのアクセス権獲得の一実施例を示
すシーケンス図である。
【0057】移動局がRACH利用要求を上りCCHで
送出し(0201)、当該RACH利用要求を受信した基地
局はRACHの中の一つを選択し、当該移動局に通知す
る。(0202)当該移動局は基地局から通知されたRAC
Hに移行し、当該RACHで基地局から報知されるチャ
ネル情報を受信する。(0203)当該チャネル情報は当該
RACHのチャネルの状態をメッセージで表現してい
る。チャネル状態は、空き状態、占有状態、退去状態、
禁止状態、アイドル状態からなる。RACHが空き状態
の場合は、当該RACHでセグメントを送出中の移動局
が存在しない状態であり、当該RACHを捕捉している
すべての移動局がパケットを送出可能な状態である。占
有状態は当該RACHでパケットを送出中の移動局が存
在している状態であり、当該移動局を除く移動局のパケ
ット送信を禁止している状態である。退去状態は、当該
RACHを電話呼に利用するために当該RACHを捕捉
しているすべての移動局にチャネル移行を促している状
態である。禁止状態は当該RACHを捕捉しているすべ
ての移動局の電波の発射を禁止している状態である。ア
イドル状態は当該RACHを設定中の状態である。
【0058】受信したチャネル情報によりチャネル状態
が空き状態であることを判断した移動局は、無線アクセ
ス方式がTDMAH方式である場合には同期ビットと当
該移動局の識別符号からなるセグメントを当該TCHで
送出し、基地局が当該セグメントを正常に受信し、チャ
ネル状態を占有状態とし、当該移動局の識別符号を付加
したチャネル情報を下りチャネルにおいて報知すること
により、当該移動局に当該TCHのアクセス権を許可す
る。
【0059】この方法によれば、基地局が指定したRA
CHを他の移動局が使用中であった場合に、送手出パケ
ットを有する移動局は、CCHに移行して基地局から他
のRACHを指示してもらうという処理を省略でき、自
律的に移動局がRACHを移行し、空いているRACH
を検出してパケットの送出ができる。
【0060】実施例3 図8は本発明における移動局のチャネル移行タイミング
の一実施例を示す図であり、図9は本発明における移動
局のチャネル移行の一実施例を示すフローチャートであ
る。
【0061】前記の基地局が制御する各RACHでは、
当該RACHのチャネル状態を示すメッセージを報知し
ており、当該RACHを捕捉している移動局は当該メッ
セージを受信し、(ステップS0301)チャネル状態に応
じてセグメントの送出可否の判断を行っている。当該チ
ャネル状態が空状態であり、送出データを持つ移動局は
チャネル状態が空状態であるときには第一セグメントを
送出する。前記基地局が当該セグメントを正常に受信し
た場合には、チャネル状態を占有状態とし、占有状態を
表わす符号と、正常に受信した当該セグメントの送出元
移動局番号、及び移行RACH列を付加したメッセージ
をチャネル状態を報知するメッセージとして送出する。
当該情報を受信した移動局が送出元移動局である場合に
は、当該移動局が当該RACHのアクセス権を獲得で
き、当該移動局以外の移動局のうち送出するデータを持
つ移動局は、当該メッセージを受信したことを契機に
(ステップS0302)メッセージに含まれる移行RACH
列に基づきRACHを移行する。(ステップS0303)
【0062】この方法によれば、移動局は捕捉している
RACHの状態に変化がないときには、当該RACHの
状態を周期的に知ることができ、また、RACHの状態
が変化するタイミングで当該RACHの遷移する次の状
態を知ることができ、他のRACHから移行してきた場
合にも周期的に報知される移行先RACH通知で、また
他の移動局が利用権を獲得した場合には即座に移行先R
ACHを知ることができるので、送信パケットを有する
移動局はRACHの状況に応じて即座にRACHの移行
処理に入ることができる。
【0063】実施例4 図10は本発明における移動局の構成の一実施例を示す
図であり、図11は本発明におけるチャネル移行の一実
施例を示す図であり、図12は本発明における移動局に
おけるチャネル移行確率を算出する一実施例を示すフロ
ーチャートである。
【0064】実施例3において、送出データを持つ移動
局が前記基地局からのチャネル情報により、捕捉してい
るRACHが占有状態であることを検出した場合に、当
該移動局の確率算出部において移行確率Paを算出し、
(ステップS0401)当該移動局の記憶部に記憶している
閾値と比較し(ステップS0402)、Paが当該閾値よりも
大きい場合には、RACH移行処理に入り、小さい場合
には前記記憶部に記憶している延期時間T1だけ待機し
た後、再度前記基地局からの報知情報を受信し、チャネ
ル情報を確認する。
【0065】この方法によれば、移動局がチャネル移行
のタイミングを当該移動局毎に算出した確率によりチャ
ネル移行処理を開始し、複数の移動局のチャネル移行の
タイミングが変わる為、移動局はパケット送信禁止通知
や移行先RACH通知の受信したタイミングですべての
移動局がRACH移行処理に入ることがなくなり、同一
RACHの同一タイミングで競合する移動局が減じるこ
とができ、チャネル利用効率が高めることができる。
【0066】実施例5 図13は本発明における基地局制御装置で登録されてい
るRACHと移動局番号の対応を表わす一実施例を示す
表(表1)、および本発明におけるRACHの移行状態
の一実施例を示す説明図、図14は本発明における基地
局制御装置でのRACH管理方式の一実施例を示すフロ
ーチャートである。
【0067】基地局もしくは基地局制御装置が、当該基
地局が管理するRACH群について移行先RACHを巡
回的に、例えば、当該基地局が3つのRACHを管理し
ている場合には移行先RACH列としてRACH1→R
ACH2→RACH3→RACH1という巡回を組むよ
うに、移行先RACH列を1,2,3と決定する。
【0068】ここで、移行先RACH列として、RAC
H1→RACH2→RACH3→RACH1→RACH
2→RACH3→RACH1という具合に2巡回で一つ
の巡回列を組む方法や、RACH1→RACH2→RA
CH1→RACH3→RACH1という具合に一つおき
に移行元のRACHに戻りながら巡回する巡回列を組む
方法などの規則的にすべてのRACHを巡回できる方法
と、RACH1→RACH2→RACH1という具合に
規則的ではあるがRACHのうちの一部を用いた巡回列
を組む方法がある。
【0069】当該基地局の構成する無線ゾーン内で移動
局が電話呼を発呼したとき、当該移動局の発呼を受け付
けた(ステップS0101)基地局制御装置は、当該基地局
内に当該移動局に割り当てれるTCHが存在するか否か
の判断を行い(ステップS0102)、利用可能なTCHを
選択する(ステップS0104)。ここで、当該TCHはR
ACHとして運用されていれば、基地局制御装置は前記
移行先RACH列から前記移動局に割り当てるTCHで
運用されているRACHを削除し、新たに移行先RAC
H列を作成する(ステップS0501)。
【0070】すなわち、前記の例の通りに基地局が3つ
のTCHを管理しており、そのすべてをRACHとして
運用し、移行先RACH列を1,2,3として報知し、
前記移動局にTCH−3(RACH−3)を電話呼用に
割り当てたとすると、新たに作成される移行先RACH
列は1,2となる。前記移動局に割り当てたTCH−3
を削除した移行先RACH列を当該基地局の管理してい
るすべてのRACH、すなわち、前記の例の場合にはR
ACH−1、RACH−2、RACH−3で新たな移行
先RACH列を報知する(ステップS0502)。但し、R
ACH−3においてはチャネル情報が退去状態となった
旨のメッセージに当該移行先RACH列が付加される。
【0071】また、基地局制御装置においては、移動局
が捕捉しているRACHの識別番号であるRACH番号
と移動局番号との対応を取った変換テーブルを保持して
おり、移行先RACH列から削除されたRACHを捕捉
していた移動局の移動局番号のRACH番号を前記移行
先RACH列に従い書き換える(ステップS0503)。更
に、前記移動局の通話が終了した場合(ステップS011
0)、基地局制御装置は当該TCHを解放し(ステップS
0111)、当該移動局が通話に利用していたTCHをRA
CHとして運用するために当該TCHをRACHとし
(ステップS0112)、当該RACHを前記移行RACH
列に追加し(ステップS0504)、前記基地局の運用する
すべてのRACHで報知する(ステップS0505)。
【0072】この方法によれば、RACHに利用してい
るTCHを電話呼に割り当て、当該RACHを利用して
いた移動局を他のRACHに移行することができるの
で、基地局が管理しているTCHのチャネル利用効率が
高まるとともに、同一基地局内で運用されるRACH間
の移行先チャネルを巡回列で指定し、RACHに利用し
ているTCHに電話呼を割り当てた場合においても、当
該RACHを捕捉している移動局は基地局から報知され
る移行先RACHに自律的に移行してデータパケットの
送受信が可能であり、さらに、移動局がチャネル移行を
行った際に当該RACHの受信が不可能な場合に移動局
は自律的に巡回列の次のチャネルに移行して、パケット
の送信を試みることもできる。
【0073】実施例6 図15は本発明における移動局における移動局チャネル
移行方法の一実施例を示すフローチャートである。
【0074】移動局が送信するパケットを保有している
(ステップS0601)ときに、該移動局が、捕捉している
RACHで保有しているパケットが送信できるか否かを
判定する(ステップS0602)。該RACHでパケット送
信ができない場合(ステップS0602のNo)、実施例6記
載の基地局から報知される巡回列に従って、チャネル移
行処理を実施する(ステップS0603)。チャネル移行
後、再度移行先のRACHを使用してパケットを送信で
きるか否かを判定する(ステップS0604)。
【0075】ここで、更に送信できなかった場合(ステ
ップS0604のNo)、基地局から報知されている巡回列を
一巡したか否かを判定する(ステップS0605)。一巡し
ていないなら(ステップS0605のNo)、再度チャネル移
行処理を実施する(ステップS0603)。一巡していたな
ら(ステップS0605のYes)、直ちに再度チャネル移行を
繰り返すか否かを判定する(ステップS0606)。この判
定は、例えば乱数を発生させて確率Pbを計算し、ある
閾値を越えているか否かにより行なう。これにより、確
率Pbで直ちにチャネル移行を行ない(ステップS0606
のYes)、確率1−Pbでチャネル移行を所定の時間
(Tb)のみ遅らせる(ステップS0608)こととなる。
ここで、移行の延期を行なっている間は、初めに捕捉し
たRACHにてパケット送信を待つ。また、各閾値は移
動局の状態に応じて変更しても構わない。
【0076】この方法によれば、基地局もしくは基地局
制御装置で管理されている移動局の登録は、移動局がチ
ャネル移行を開始した最初のRACHである為、当該移
動局が当該移行開始チャネルを捕捉している時間を長く
することで、着信の成功する可能性が高まるとともに、
移動局が同時にRACHの移行を行う確率が減少するの
で、移行先RACHにおいて同一のタイミングでセグメ
ントの送出を行う確率も減少し、それに伴いセグメント
の衝突確率が減少するので、結果として回線利用効率が
増す。
【0077】実施例7 図16は本発明におけるチャネル移行方法の一実施例を
示すフローチャートである。実施例6において、パケッ
トの送信を行なおうとしている移動局が、パケットの送
信ができずに、基地局から報知される巡回列に従ってチ
ャネル移行を行ない、該巡回列を一巡した時にその一巡
した回数に応じて直ちに移行を行なう確率、および移行
を延期する場合の延期時間を変化させる。例えば、巡回
列を一巡した時(ステップS0705のYes)、巡回列を一巡
した回数をカウントアップし(ステップS0706)、この
回数から移行確率を変化させる(ステップS0707)。そ
の後、直ちに移行を継続するか否か(ステップS0708)
を判定する。この判定を行なう時に、ステップS0707で
求めた移行確率を使用する。ここで移行を行なわないな
ら(ステップS0708のNo)、一巡した回数から移行延期
時間を求め(ステップS0710)、該時間だけチャネル移
行することを延期する(ステップS0711)。このチャネ
ル移行の延期を行なっている間は、初めに捕捉したRA
CHにてパケット送信を待つ。
【0078】この方法によれば、基地局もしくは基地局
制御装置で管理されている移動局の登録は、移動局がチ
ャネル移行を開始した最初のRACHである為、当該移
動局が当該移行開始チャネルを捕捉している時間を長く
することで、着信の成功する可能性が高まるとともに、
移動局の無用なチャネル移行を減少させることができ
る。
【0079】実施例8 図17は本発明における基地局制御装置でのチャネル割
り当て方式の一実施例を示すフローチャートである。例
えば、基地局で3つのRACHを管理しており、そのR
ACHをそれぞれ#1、#2、#3とし、基地局制御装
置にてRACHの移動局への指定順序を#1の次が#
2、その次が#3として、#3の次に#1を指定するこ
ととする。基地局制御装置は、移動局からのRACH利
用要求を受信し(ステップS0801)、前回の要求でRA
CH#2を指定していた場合、#2の次の指定順序にあ
るRACH#3を選択し(ステップS0802)、要求した
移動局へRACH#3を利用する旨通知を行なう(ステ
ップS0803)。また、次に他の移動局からRACH利用
要求があった場合にはRACH#1を指定する。
【0080】この方法によれば、移動局がRACH使用
時に基地局から指定されるRACHは移動局毎に異なる
ため、基地局が管理する複数のRACHのすべてに移動
局を分散でき、同一RACHにおいて競合する移動局数
を減じることができ、パケット送出の待ち時間を短縮で
きる。
【0081】実施例9 図18は本発明における移動局でのセグメント構成方法
の一実施例であり、図19は本発明における回線競合方
法の一実施例を示すシーケンス図である。図18では、
ユーザデータ0903にIPヘッダ0901、TCPヘッダ0902を
含むLANに送出するパケットを、無線区間のTDMA
で送出できるサイズに分割した例を示している。各々分
割されたものに分割順番等を識別するための識別符号09
06を付加したものをセグメントと呼ぶ。また、上りRA
CHの同期を取るための同期ビット0904、移動局を識別
するための移動局番号0905からなるものもセグメント呼
び、移動局では、パケット送信時にこのセグメント0907
を生成する。同期ビット、移動局番号から構成されるセ
グメント0907は、パケット送信に先立って最初に送信さ
れるため、第1セグメントと呼び、以降送信される順に
第2セグメント0908、・・・、最終セグメント0909と呼
ぶ。
【0082】次にパケット送信時の動作を説明する。図
19において移動局#2があるRACHを使用してパケ
ットの送信を行なうこととする。まず、移動局#2は、
同期ビットと移動局#2を識別するための移動局番号を
含む第1セグメントを基地局に送信する(0911)。基地
局では、第1セグメントを正常に受信することにより、
移動局と基地局との間の上りRACHの同期を取り、更
に該RACHを移動局#2に利用権を与えることを決定す
る。その後基地局は、該RACHに対応する下りRAC
Hの付随制御チャネルを使用して、移動局#2に対し該
RACHの利用権を与えた旨と、移動局#2以外の該R
ACHを捕捉している移動局(移動局#1、移動局#
n)に対してパケットの送信を禁止する旨を利用権設定
で通知し(0912)、第1セグメントを基地局制御装置に
送信する(0913)。移動局#2は、利用権が与えられた
ことを認識し、パケットの情報が設定されている第2セ
グメント以降の送信を行ない、これらセグメントを受信
した基地局は基地局制御装置に各セグメントを送信す
る。基地局は、移動局#2から最終セグメントを受信し
た時(0918)、移動局#2の該RACHの利用権を解放
する旨を利用権解放で通知する(0920)。移動局#2以
外の該RACHを捕捉している移動局は、利用権設定受
信(0912)から利用権解放受信(0920)までの間は、セ
グメントの送信は行なえない。
【0083】この方法によれば、同期ビットを含むセグ
メントにより競合制御を行う為、移動局がRACH割り
当て時および移行した時点において上り同期を取る必要
がない。また、LAN上に送出できるパケット単位でR
ACHの利用権を移動局が獲得することができる為、基
地局制御装置は移動局から連続的に送られてくるセグメ
ントを順序通りに組み立てることでLANに送出できる
パケットを再構築でき、パケット再構築処理を簡略化で
きる。
【0084】実施例10 図20は本発明における基地局制御装置構成の一実施例
を示す構成図、および図20中の表2は本発明における
基地局制御装置内に登録されている変換テーブルの構成
要素の一実施例を示す表であり、図21は本発明におけ
る基地局制御装置での変換テーブル管理方法の一実施例
を示すフローチャートである。
【0085】移動局とLANとの間でパケットの送受信
を行なう際の移動局の移動管理について説明する。図2
0に示す様に、基地局制御装置1001には、LANと接続
するためのLANインタフェース機能1008、LANから
のパケットを取り込んだり、LANへパケットを送信し
たりするパケット取込/送信機能1007を持つ。また、基
地局と接続するための基地局インタフェース機能1005、
移動局から基地局経由のセグメントを取り込んだり、移
動局へ基地局経由でセグメントを送信するセグメント取
込/送信機能1004を持つ。更に、移動局からのLAN宛
のセグメントをパケットに組み立てたり、LANから移
動局宛のパケットをセグメント化するパケット組立/セ
グメント化機能1003と、移動局の移動を管理するための
情報を保持する変換テーブル1002を持つ。この変換テー
ブル1002には、例えば表2に示す様に移動局を一意に識
別するための移動局番号TN1011と移動局をLANにお
いて識別するアドレスTA1012、および移動局が捕捉し
ているRACHを示すRACHチャネル番号CN1013が
設定されている。
【0086】図21を用いて、該変換テーブル1002の更
新について説明する。変換テーブル1002を更新する要因
としては、移動局からのRACH利用要求と、移動局が
LANへパケットを送信する際のパケットの受信があ
る。基地局制御装置1001は、移動局からRACHの利用
要求があった場合(ステップS1002)に、該変換テーブ
ル1002を検索し、利用要求を送信した移動局に関する情
報を得る(ステップS1003)。例えば、TN2である移
動局がCN3のRACHの利用要求を送信した場合、変
換テーブル1002には表2に示す様に移動局TN2が存在
しているため(ステップS1004のYes)変換テーブル中の
CN1013がCN3であるか比較する(ステップS100
5)。表2においては、TN2のCNはCN2となって
いるため、変換テーブルのCNをCN3に変更する(ス
テップS1007)。また、変換テーブルに存在しない移動
局からのRACH利用要求があった場合は、変換テーブ
ルに該移動局のTN、TAと要求したCNを設定する
(ステップS1006)。
【0087】次に、基地局制御装置1001が、移動局TN
1からRACHチャネルCN2を使用したLAN宛のパ
ケットを受信した場合(ステップS1008)は、該パケッ
ト送信に使用したCNと変換テーブル中のCNを比較す
る(ステップS1009)。表2に示す例では、比較の結
果、CNが異なっているため変換テーブル中のCNをC
N2に変更する(ステップS1007)。以上により移動局
の位置管理を行なう変換テーブルの更新が行われる。
【0088】この方法によれば、基地局制御装置におい
て、LANで利用される端末識別子と無線通信システム
側で用いる端末識別子との変換と管理を行う為、LAN
側においては移動局の移動を意識せずに処理が行えると
ともに、基地局制御装置では移動局から連続的に送られ
てくるセグメントを順序番号に従い組み立てるだけでL
ANに送出できるパケットを再構築でき、パケット再構
築処理を簡略化できる。
【0089】実施例11 図22は本発明における基地局制御装置での、自律的に
RACHを移行する移動局へのパケット着信処理の一実
施例を示すフローチャートであり、図23は本発明にお
ける移動局でのパケット着信処理の一実施例を示すフロ
ーチャートであり、図24は本発明におけるパケット着
信方式の一実施例を示す移動局-基地局制御装置間のシ
ーケンス図である。
【0090】基地局制御装置において、LANからある
移動局宛のパケットを受信した場合の処理を説明する。
LANからパケットが送信され(1101)、基地局制御装
置で該パケットを受信した場合(ステップS1101)、基
地局制御装置は、パケットの宛先となる移動局に関する
情報を該基地局制御装置が持つ変換テーブル(図22の
1002)から検索し、移動局番号TNと該移動局が捕捉し
ているRACHチャネル番号CNを得る(ステップS110
2)。基地局制御装置は、得られたCNを管理している
基地局を経由して該パケットの宛先となる移動局に対し
てパケット着信通知を送信する(ステップS1103)。こ
こで、該パケット着信通知は該当基地局に対して1つ送
信され(1102)、基地局では管理している全RACHの
下り付随制御チャネルを使用してRACH毎にパケット
着信通知を送信する(1103〜1105)。例えば移動局TN
2がパケットの宛先であり、該移動局TN2がチャネル
移行中でRACHチャネルCN2からCN1に移行して
いたとする。該移動局TN2は、パケット着信通知をC
N1で受信(ステップS1111)後、チャネル移行中であ
るため(ステップS1112のYes)チャネル移行を中止し
(ステップS1113)、チャネル移行開始RACHである
CN2に戻る(ステップS1114)。
【0091】基地局制御装置では、基地局からのパケッ
ト着信通知の送信処理、移動局のチャネル移行の中止処
理、チャネル移行開始RACHへ戻る処理を待つため
に、パケット着信通知を基地局に送信後、タイマを開始
し(1106)、該タイマのタイムアウトを待つ(1107)こ
とにより、パケット送信のための遅延処理を行なう(ス
テップS1104)。該遅延処理後、基地局制御装置は、移
動局TN2に対してパケットを送信する(ステップS110
5)。ここでのパケット送信では基地局制御装置がパケ
ットをセグメント化し、基地局に対してRACHチャネ
ル番号CN2を指定して送信する(1108〜1109)。基地
局は、該セグメントをCN2を使用して移動局に送信す
る(1110〜1111)。
【0092】この方法によれば、移動局から明示的に位
置登録を行うことなく、移動管理が行われるため、位置
登録のためのトラフィックが軽減されるとともに、移動
局の捕捉しているRACHをTCHのチャネル番号CN
で管理しているので、自律的にRACHを移行する移動
局に対しても着信パケットを当該CNを持つTCHで送
信することにより、パケットの着信を可能とすることが
できる。
【0093】実施例12 図25は本発明における無線アクセス方式としてTDM
A方式を用いたときのRACHの遷移状態の一実施例を
示す図であり、図26は本発明における基地局制御装置
でのRACH管理の一実施例を示すフローチャートであ
る。基地局及び基地局制御装置は予め定められたTCH
の中で電話呼に利用されていない異なる複数のTCHを
論理的には一つのRACHとして取り扱い、データ送信
要求のある移動局は当該RACHを構成するすべてのT
CHに対するアクセス権を各TCHにおいて、前記第1
のセグメントを送出し、正常に基地局で受信されれば獲
得することができ、アクセス権を獲得できた当該移動局
はRACHを構成するすべてのTCHにおいて、第2セ
グメント以降のセグメントを送出することができる。前
記の通りに構成されるRACHは各基地局において1回
線設定される。
【0094】ここで、移動局から電話呼の発呼があり、
当該発呼の受け付けをした基地局制御装置は、(ステッ
プS1201)予め統合RACHに利用することを定めたT
CH以外の空TCH、すなわち、1つのTCHで運用さ
れているRACHが内場合には、当該移動局に割り当て
るTCHを統合RACHを形成するTCHから選択し、
(ステップS1202)当該TCHを退去状態とし、下りチ
ャネルで通知する。(ステップS1204)次に、当該TC
Hを除く統合RACHを形成するTCHを禁止状態と
し、当該RACHでのセグメントの送出を制限する。
(ステップS1205)次に、基地局制御装置は当該移動局
に当該TCHを割り当て、(ステップS1206)呼接続処
理を行い通話に入る。(ステップS1211)また、基地局
及び基地局制御装置は、前記のRACHを構成していた
TCHのうち電話呼に割り当てられたTCHを除くTC
Hでは新たなRACHを構成するTCH列を報知する。
(ステップS1207)次に当該TCH列を構成するTCH
を空状態とし、(ステップS1208)新たにRACHを運
用する。(ステップS1209)
【0095】次に、電話呼が終呼し、基地局及び基地局
制御装置が終呼を受け付けたとき、(ステップS1213)
基地局制御装置は前記のTCHを解放し、(ステップS1
214)当該TCHを加えた新たなRACHを構成し、構
成TCH列を下り回線で移動局に通知し、新たに追加さ
れたTCHを空状態とする。
【0096】この方法によれば、複数のTCHを一つの
RACHとして取り扱うため、高速のRACHを形成で
きるとともに、予め決められたTCHを用いて高速のR
ACHを形成するため、基地局及び基地局制御装置にお
いて高速RACHから送信されるセグメントの処理が簡
略化できる。
【0097】実施例13 図27は本発明における無線アクセス方式としてTDM
A方式を用いたときのRACHの遷移状態の一実施例を
示す図であり、図28は本発明における基地局制御装置
でのRACH管理の一実施例を示すフローチャートであ
る。基地局及び基地局制御装置は、電話呼の終了に伴う
空TCHの存在がある場合、(ステップS1302)、及び
当該基地局が管理するRACHの回線数を判断し、(ス
テップS1203)複数存在する場合には、当該RACHの
統合/分割の可能性の判断を行う。ここで、RACHを
統合するには、移動局側が統合するRACHの双方にア
クセスできなくてはならないので、無線アクセス方式を
TDMA/TDD方式とした場合には移動局が複数の送
受信機を有していなければ同一タイムスロット上のRA
CHは統合できない。また、移動局の周波数切替性能が
1タイムスロット分の時間である場合には、連続したタ
イムスロットで、かつ異なる周波数のRACHは統合す
ることができないという条件がでる。また、当該条件に
基づきRACHを分割することがある。
【0098】このため、基地局制御装置または基地局は
無線アクセス方式上、もしくは移動局の性能上の条件に
基づき、統合及び分割可能なRACHを選択する。(ス
テップS1302)次に、基地局では、統合及び分割候補と
なるRACHのチャネル状態を調べ、(ステップS130
3)当該チャネル状態が双方とも空状態であれば双方の
チャネル状態を禁止状態とし、移動局からの当該RAC
Hのアクセス権獲得を禁止する。(ステップS1306)ま
た、双方もしくは片方が占有状態の場合には、当該RA
CHで伝送中のデータの送信が終了するまで、待機す
る。(ステップS1305)双方のRACHが禁止状態とな
った時点で、基地局制御装置は当該基地局が管理するす
べてのRACHにおいて統合及び分割対象となるRAC
HのRACH番号を報知し、(ステップS1307)統合R
ACHのチャネル状態を禁止状態から空状態に変更し、
当該統合RACHでのアクセス権の獲得を開始させる。
移動局は統合及び分割されたRACHにおいてデータを
伝送する。また、電話呼が発呼した場合には前記の発明
5の処理が行われる。
【0099】この方法によれば、一つの基地局内に複数
の高速のRACHを形成でき、かつ高速のRACHを分
離して複数のRACHを形成できるるとともに、移動局
の性能や電話呼のトラフィックに応じて当該RACHの
伝送速度が可変となる為、電話呼への影響の少ない柔軟
な高速のデータ通信回線が提供できる。
【0100】実施例14 図29は本発明おける基地局制御装置でのパケット組み
立て方法の一実施例を示すフローチャートである。図3
0は本発明における基地局制御装置構成の一実施例を示
す図である。
【0101】移動局が統合RACHによりデータを送信
している場合には、移動局は複数のTCHを用いてセグ
メントを送信する。送信されたセグメントは基地局を経
由して基地局制御装置まで有線回線で送信されるが、た
とえ無線回線部分においてセグメントの順序が維持され
ても基地局における有線部分へのセグメントの送出にお
いて、その順序が保証されるとは限らない。すなわち、
基地局−基地局制御装置間においてセグメントの順序が
維持されるとは限らない。このため、基地局制御装置は
前記統合RACHを形成する各TCHに対応した各有線
回線でばらばらに送られてくるセグメントからパケット
を再構築する必要がある。
【0102】そこで一実施例としては、移動局は各セグ
メントに順序番号を付して送信し、基地局制御装置(14
01)は統合RACHがどのTCHから構成されているか
管理する制御部(1402)と各TCH上で送られてくるセ
グメントを蓄積する複数の回線から到着するセグメント
を蓄積するセグメント蓄積部(8a〜8e)、各セグメント
のセグメント順序番号読みとり部(9a〜9e)、及びセグ
メント組立部(1403)からなり、各TCHで伝送された
セグメントは、まず、各伝送されてきたTCH単位でセ
グメント蓄積部に蓄積され、各セグメント蓄積部単位に
セグメント順序番号読みとり部がセグメント各蓄積部か
らセグメントを読み出し、セグメント番号を抽出し、制
御部からの指示に基づきセグメントをセグメント番号順
にセグメント組立部引き渡し、セグメント組立部がパケ
ットに構築する。
【0103】また、基地局−基地局制御装置間において
移動局から伝送されるセグメントの順序が保証されるよ
うに基地局が各TCHから伝送されてたセグメントを一
旦保持した後、有線回線にセグメントの順序が保証され
ている有線回線に乗せ替える方法もある。このような伝
送方式を用いている場合には、前記の制御部において、
当該セグメントの伝送される回線番号を管理し、到着し
たセグメントを順次組み立てることにより、セグメント
蓄積部、及びセグメント番号読みとり部を省略すること
も可能である。
【0104】この方法によれば、移動局は複数のTCH
から形成されるRACHを用いてセグメントを伝送する
ため、基地局または基地局制御装置は当該複数のTCH
すべてを用いて連続的に送信されてくるセグメントの順
序を管理し、パケットとして組み立てることができる。
【0105】実施例15 図31は本発明における基地局制御装置でのパケット組
み立て方法の一実施例を示すフローチャートである。パ
ケット送信中の移動局が1パケットの全セグメントを送
信する前に、無線ゾーンをまたがる移動あるいは無線ゾ
ーンなのチャネル切り替え等により、異なるRACHで
後続するセグメントを送信する場合について説明する。
【0106】基地局制御装置、あるいは基地局は、移動
局からのあるパケットに関する最初のセグメントを受信
した時(ステップS1501)に次のセグメントを待つタイ
マを設定する(ステップS1502)。このタイマがタイム
アウトする前に次のセグメントを受信したならば(ステ
ップS1503のYes)、タイマを停止し(ステップS150
4)、1パケットの全セグメントを受信したか否かを判定
する(ステップS1505)。全セグメントを受信していな
い場合(ステップS1505のNo)は、再度前記タイマ(ス
テップS1502)を設定する。ここで、移動局が異なるR
ACHを使用して後続するセグメントを送信しようと
し、該タイマがタイムアウトしたならば(ステップS150
3のNo)、基地局制御装置、あるいは基地局は、今まで
に受信していたセグメントを保持する(ステップS150
7)。その後、異なるRACHで後続するセグメントの
受信を待ち、後続セグメントを受信したならば(ステッ
プS1508)、前記タイマを再度開始する(ステップS150
2)。以上の処理を続けることにより、1パケットの全
セグメントを受信した(ステップS1505)後に、基地局
制御装置、あるいは基地局において、保持していたセグ
メントも使用しパケットの組立を行なう(ステップS150
6)。
【0107】この方法によれば、移動局が無線ゾーンを
またがる移動をした場合にも、基地局制御装置に移動元
基地局で伝送したパケットの一部を保持している為、当
該移動を行った移動局からのでデータ伝送を保証でき
る。
【0108】実施例16 図32は本発明におけるチャネル割り当て方法の一実施
例を示すフローチャートである。
【0109】無線ゾーン内のある数のRACHは、電話
呼に使用せず、データ通信用に保持しておく場合につい
て説明する。ある一定数のRACHを保持する場合に
は、例えば図5において、移動局から電話呼の発呼受付
があり(ステップS0101)、移動局にTCHを割り当て
可能か否か(ステップS0102)を判定する際に、その一
定数より多くのRACHがあるか否かを判定する。ここ
でRACHが一定数より多くある場合(ステップS0102
のYes)には、電話呼の発呼に対してTCHを割当てる
(ステップS0104以降の処理)。RACHが一定数しか
無い場合(ステップS0102のNo)は、その発呼は呼損と
する(ステップS0103)。
【0110】また、RACHを利用している移動局数に
応じて、保持するRACH数を決定する場合には、例え
ば図32に示す動作を行なう。移動局から電話呼の発呼
受け付けを受けた時(ステップS1601)、その時点でR
ACHを利用している移動局数から保持するRACH数
を算出し(ステップS1602)、算出したRACH数より
多くのRACHがあるならば(ステップS1603のYes)、
該電話呼に対して図5のステップS0104からステップS01
08の処理に対応するTCHの割り当てを行ない(ステッ
プS1604)、呼が終話したら図5のステップS0109からス
テップS0113の処理に対応する該TCHをRACHに戻
す処理(ステップS1605)を行なう。また、ステップS16
02で算出したRACH数以下のRACHしか残っていな
い場合(ステップS1603のNo)は、その電話呼を呼損と
する(ステップS1606)。
【0111】この方法によれば、基地局が形成する無線
ゾーンにおいて電話呼への割り当てを禁止するチャネル
を設けることで、すべての、もしくは一部の無線ゾーン
においては、RACHを常時運用できる為、移動局が無
線ゾーンをまたがる移動をしたときや電話呼のトラフィ
ックが高いときにもデータ通信が行うことができる。
【0112】実施例17 図33は本発明における基地局制御装置の構成を示す一
実施例であり、図34は干渉を起こしているRACHの
削除の一実施例を示すフローチャートである。
【0113】基地局制御装置(1401)は、各TCH上で
送られてくるセグメントの個数の計測することにより当
該TCHのスループットを測定するスループット測定部
とTCH毎のスループットを比較し、干渉を起こしてい
るTCHを選択し、当該TCHを利用しているRACH
を禁止状態にし、当該TCHの利用を取り止める処理を
する制御部(1402)、及びセグメント蓄積部(8a〜8
c)、セグメント順序番号読み取り部(9a〜9c)、及び
セグメント組み立て部からなる。
【0114】スループット測定部では、予め定められた
時間TP内にセグメント蓄積部に到着したセグメント数を
計測し(ステップS1701)、制御部に通知する(ステッ
プS1703)。制御部では時間TP毎に各TCH単位に送信
されてくるスループットの平均値を計算し(ステップS1
704)、当該平均値と各スループットの差を算出し(ス
テップS1705)、当該差が制御部が記憶する閾値よりも
大きい場合(ステップS1706)には、当該スループット
の測定されたTCHが他の基地局から干渉を受けている
ものとみなし(ステップS1707)、当該TCHを利用し
ているRACHを禁止状態とし(ステップS1708)、当
該TCHの電界の測定を行い(ステップS1709)、当該
TCHが干渉を受けていると判断した場合には(ステッ
プS1710)、当該TCHの利用を取り止め、前記RAC
Hが統合RACHの場合には(ステップS1711)、干渉
を受けていたTCH以外のTCHで統合RACHを形成
し(ステップS1712)、前記RACHが統合RACHで
ない場合には当該TCHのRACHへの利用を一定時間
停止する(ステップS1713)。
【0115】この方法によれば、各基地局において当該
基地局が管理しているすべてのRACHを構成するTC
Hのチャネル利用効率を測定することで、基地局もしく
は基地局制御装置のみで干渉を起こしているTCHを検
出するすることができるため、移動局との信号の送受信
なしに干渉チャネルを特定し、当該干渉を受けているT
CHのRACHとしての利用を避けて、干渉回避のため
の信号を減らすことができる。
【0116】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果が得られ
る。
【0117】電話を中心とした無線通信システムにおい
て電話呼に利用されていない回線をすべてRACHとし
て利用でき、複数の電話呼用回線交換チャネルを一つの
RACHとして、利用し高速のデータ通信回線を形成さ
れるとともに、前記複数の電話呼用回線交換チャネルを
それぞれ一つのランダムアクセスとして運用すこともで
きる為、呼設定などの信号のやり取りなしに同時に複数
の移動局との間のデータ通信を行えるという第1の発明
の効果がある。
【0118】RACH内で当該RACHに関する情報と
他のRACHに関する情報を報知するする為、移動局に
おいてRACHでの競合制御やRACHの移行を効率的
かつ迅速に行うことができるという第2の発明の効果が
ある。
【0119】RACHが占有されたタイミング及び占有
された状態において周期的に移行できるRACHの情報
を報知する為に、移動局がパケット伝送のための待ち時
間を短縮できるという第3の発明の効果がある。
【0120】移動局がチャネル移行のタイミングを当該
移動局毎に算出した確率によりチャネル移行を行い、複
数の移動局のチャネル移行のタイミングが変わる為、同
一RACHに同一タイミングで競合する移動局が減じ、
チャネル利用効率が高まるという第4の発明の効果があ
る。
【0121】RACHに利用しているTCHを電話呼に
割り当て、当該RACHを利用していた移動局を他のR
ACHに移行することができるので、基地局が管理して
いるTCHのチャネル利用効率が高まるという第5の発
明の効果がある。
【0122】同一基地局内で運用されるRACH間の移
行先チャネルを巡回列で指定している為、移動局がチャ
ネル移行を行った際に当該RACHの受信が不可能な場
合に巡回列の次のチャネルに移行できるという第6の発
明の効果がある。
【0123】基地局もしくは基地局制御装置で管理され
ている移動局の登録は、移動局がチャネル移行を開始し
た最初のRACHである為、当該移動局が当該移行開始
チャネルを捕捉している時間を長くすることで、着信の
成功する可能性が高まるとともに、移動局が同時にRA
CHの移行を行う確率が減少するので、移行先RACH
において同一のタイミングでセグメントの送出を行う確
率も減少し、セグメントの衝突確率が減少するという第
7の発明の効果がある。
【0124】基地局もしくは基地局制御装置で管理され
ている移動局の登録は、移動局がチャネル移行を開始し
た最初のRACHである為、当該移動局が当該移行開始
チャネルを捕捉している時間を長くすることで、着信の
成功する可能性が高まるとともに、移動局の無用なチャ
ネル移行を減少させるという第8の発明の効果がある。
【0125】移動局がRACH使用時に基地局から指定
されるRACHは移動局毎に異なる為、同一のRACH
を捕捉する移動局を分散でき、競合する移動局数を減じ
ることができ、パケット送出の待ち時間を短縮できると
いう第9の発明の効果がある。
【0126】同期ビットを含むセグメントにより競合制
御を行う為、移動局がRACH割り当て時および移行し
た時点において上り同期を取る必要がない。また、LA
N上に送出できるパケットの単位でRACHの利用権を
移動局が獲得することができる為、基地局制御装置は移
動局から送られているセグメントを組み立てることでL
ANにパケットを送出できるという第10の発明の効果
がある。
【0127】基地局制御装置において、LANで利用さ
れる端末識別子と無線通信システム側で用いる端末識別
子との変換と管理を行う為、LAN側においては移動局
の移動を意識せずに処理が行えるとともに、移動局の捕
捉しているRACHをTCHのチャネル番号CNで管理
しているので、着信パケットを当該CNを持つTCHで
送信することができるという第11の発明の効果があ
る。
【0128】移動局から位置登録を行うことなく、移動
管理が行われるため、位置登録のためのトラフィックが
軽減されるとともに、当該移動局への着信パケットの配
送が容易に行えるという第12の発明の効果がある。
【0129】複数のTCHを一つのRACHとして取り
扱うため、高速のRACHを形成できるとともに、予め
決められたTCHを用いて高速のRACHを形成するた
め、基地局及び基地局制御装置において高速RACHか
ら送信されるセグメントの処理が簡略化できるという第
13の発明の効果がある。
【0130】一つの基地局内に複数の高速のRACHを
形成でき、かつ高速のRACHを分離して複数のRAC
Hを形成できるるとともに、移動局の性能や電話呼のト
ラフィックに応じて当該RACHの伝送速度が可変とな
る為、電話呼への影響の少ない柔軟な高速のデータ通信
回線が提供できるという第14の発明の効果がある。
【0131】移動局は複数のTCHから形成されるRA
CHを用いてセグメントを伝送するため、基地局及び基
地局制御装置は当該複数のTCHすべてを用いて連続的
に送信されてくるセグメントの順序を管理し、パケット
として組み立てることができるという第15の発明の効
果がある。
【0132】移動局が無線ゾーンをまたがる移動をした
場合にも、基地局制御装置に移動元基地局で伝送したパ
ケットの一部を保持している為、当該移動を行った移動
局からのでデータ伝送を保証できるという第16の発明
の効果がある。
【0133】すべて、もしくは複数の無線ゾーンにおい
て電話呼への割り当てを禁止するチャネルを設けること
で、RACHを常時運用できる為、移動局が無線ゾーン
をまたがる移動をしたとき、及び電話呼のトラフィック
が高いときにもデータ通信が行えるという第17の発明
の効果がある。
【0134】基地局におけるチャネル利用効率を測定す
ることで、干渉を起こしているTCHを検出するするこ
とができるため、移動局との信号の送受信なしに干渉チ
ャネルを特定できるという第18の発明の効果がある。
【0135】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例におけるTCH割当のフローチャートで
ある。
【図2】従来例におけるRACHの競合制御の概要図で
ある。
【図3】本発明における無線通信システムの概要図であ
る。
【図4】基地局と移動局との間の無線回線にTDMA方
式を用いた場合のキャリア構成図である。
【図5】呼設定の一実施例を示すフローチャートであ
る。
【図6】RACHの状態遷移の一実施例を示す説明図で
ある。
【図7】移動局と基地局との間でのRACH上でのアク
セス権獲得の一実施例を示すシーケンス図である。
【図8】移動局のチャネル移行タイミングを示すシーケ
ンス図である。
【図9】移動局のチャネル移行を示すフローチャートで
ある。
【図10】移動局の構成の一実施例を示す構成図であ
る。
【図11】本発明におけるチャネル移行の一実施例を示
す説明図である。
【図12】移動局におけるチャネル移行確率を算出する
フローチャートである。
【図13】本発明における基地局制御装置で登録されて
いるRACHと移動局番号の対応を表わす一例を示す
表、およびRACHの移行状態の一実施例を示す説明図
である。
【図14】基地局制御装置でのRACH管理方式の一実
施例を示すフローチャートである。
【図15】移動局における移動局チャネル移行方法の一
実施例を示すフローチャートである。
【図16】チャネル移行方法の一実施例を示すフローチ
ャートである。
【図17】基地局制御装置でのチャネル割り当て方式の
一実施例を示すフローチャートである。
【図18】移動局でのセグメント構成方法の一実施例を
示す説明図である。
【図19】回線競合方法の一実施例を示すシーケンス図
である。
【図20】基地局制御装置構成の一実施例を示す構成
図、および基地局制御装置内に登録されている変換テー
ブルの構成要素の一例を示す表である。
【図21】基地局制御装置での変換テーブル管理方法の
一実施例を示すフローチャートである。
【図22】基地局制御装置でのパケット着信処理の一実
施例を示すフローチャートである。
【図23】移動局でのパケット着信処理の一実施例を示
すフローチャートである。
【図24】パケット着信方式の一実施例を示す移動局−
基地局制御装置間のシーケンス図である。
【図25】無線アクセス方式としてTDMA方式を用い
たときのRACHの状態遷移図である。
【図26】基地局制御装置でのRACH管理の一実施例
を示すフローチャートである。
【図27】無線アクセス方式としてTDMA方式を用い
たときのRACHの遷移状態の一実施例を示す説明図で
ある。
【図28】基地局制御装置でのRACH管理の一実施例
を示すフローチャートである。
【図29】基地局制御装置でのパケット組み立て方法の
一実施例を示すフローチャートである。
【図30】基地局制御装置構成の一実施例を示す構成図
である。
【図31】基地局制御装置でのパケット組み立て方法の
一実施例を示すフローチャートである。
【図32】チャネル割り当て方法の一実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図33】基地局制御装置構成の一実施例を示す構成図
である。
【図34】干渉を起こしているRACHの削除の一実施
例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a〜1f 移動局 2a〜2c 基地局 3 基地局制御装置 4 LAN 5a〜5c 固定データ端末 6a〜6c 基地局-基地局制御局間回線 7a〜7e 加入者公衆電話回線 8a〜8e セグメント蓄積部 9a〜9e セグメント順序番号読み取り部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基地局、移動局、及び基地局制御
    装置からなり、基地局と複数の移動局との間の無線チャ
    ネルは制御チャネル(以下CCHとする)と音声双方向
    通信を1単位とした複数の通信チャネル(以下TCHと
    する)からなり、当該TCHの下りチャネルには付随の
    CCHがあるチャネル構成を持つ無線通信システムにお
    いて、TCHの中で電話用音声信号が伝送されていない
    チャネルすべてをランダムアクセス方式を用いたデータ
    通信用チャネル(以下RACHとする)とし、移動局が
    前記RACHのすべてを利用してデータパケットの送受
    信を行うことを特徴とした無線データ伝送装置。
  2. 【請求項2】 複数の基地局、移動局、及び基地局制御
    装置からなり、基地局と複数の移動局との間の無線チャ
    ネルはCCHと複数のTCHからなるチャネル構成を持
    つ無線通信システムにおいて、基地局がCCHを用いて
    TCHのうちRACHとして利用できるチャネルを通知
    する手段と、各RACHにおいて当該RACHのチャネ
    ル情報を報知する手段を具備し、更に他の移行できるR
    ACHを通知する手段を有することを特徴とする無線デ
    ータ伝送装置。
  3. 【請求項3】 複数の基地局、移動局、及び基地局制御
    装置からなり、基地局と複数の移動局との間の無線チャ
    ネルはCCHと複数のTCHからなるチャネル構成を持
    つ無線通信システムにおいて、複数のTCHをRACH
    として使用している基地局が請求項2記載のチャネル情
    報を報知する手段を用いて当該RACHの一つにおいて
    パケット送信禁止通知、及び移行先RACH通知を送信
    し、当該RACHにおける当該通知を受信した移動局
    は、当該受信を契機として、当該RACHから前記移行
    先RACH通知により指定されたRACHへ移行する手
    段を備えることを特徴とした無線データ伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のRACH移行手段におい
    て、各移動局はRACHを移行する確率Paを算出する
    手段と、当該確率と移動局が記憶している閾値を比較す
    る手段と、前記確率が当該閾値よりも大きい場合にRA
    CHを移行する手段と、前記確率が当該閾値よりも小さ
    い場合には時間T1だけ移行を延期する手段とを具備する
    ことを特徴とした無線データ伝送装置。
  5. 【請求項5】 複数の基地局、移動局、及び基地局制御
    装置からなり、基地局と複数の移動局との間の無線チャ
    ネルはCCHと複数のTCHからなるチャネル構成を持
    ち、基地局が複数のTCHをRACHとして使用してい
    る無線通信システムにおいて、複数のTCHをRACH
    として使用している基地局、及び当該基地局を制御して
    いる基地局制御装置が新たな電話呼の発生によりTCH
    を必要としたときに、管理しているRACH群から電話
    呼に割り当てたRACHを削除する手段と、基地局から
    前記のRACHを捕捉している移動局に対して、請求項
    2記載の報知手段により当該RACHの退去指示通知を
    行なうとともに、当該RACHがRACHとして利用で
    きなくなった旨を当該基地局が管理する他のすべてのR
    ACHで請求項2記載の手段により通知する手段と、基
    地局制御装置は前記のRACHに登録されていた移動局
    の登録を前記のRACHで指定していた移行先RACH
    に変更する手段を特徴とする無線データ伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の管理手段により管理され
    ているRACHのうち、移動局が移行できる1つの基地
    局が管理するRACHを巡回的に決定する手段と、移動
    局は前記手段により決定された巡回列を請求項2記載の
    報知手段により移動局に通知し、当該通知に従い、順次
    チャネルを移行する手段を具備することを特徴とした無
    線データ伝送装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の巡回的RACH指定に基
    づくRACH移行において、送出するパケットを有する
    移動局は、捕捉しているRACHが他の移動局のパケッ
    ト送信に利用されている場合には、基地局から通知され
    る移行先RACHに従い順次移行し、当該基地局が管理
    するすべてのRACHを巡回した段階ですべてのRAC
    Hが他の移動局に使用されていたときには、各移動局毎
    にRACHの移行を継続する確率Pbを算出する手段
    と、算出した確率Pbと移動局が記憶している閾値とを
    比較する手段と、前記手段の比較結果に基づき前記閾値
    よりも確率Pbが大きい場合には再度請求項6記載の巡
    回的RACH指定に基づくRACHの移行を開始し、前
    記閾値よりも確率Pbが小さい場合には時間TだけRA
    CH移行を延期する手段を特徴とする無線データ伝送装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の巡回的RACH指定に基
    づくRACH移行において、移動局が移行チャネル巡回
    列の巡回回数を記憶する手段を有し、移動局が基地局か
    ら報知される移行チャネル情報に基づいて、移行チャネ
    ル巡回列を移行し、当該基地局が管理するすべてのRA
    CHを移行した段階で、当該巡回回数に応じて巡回確率
    Pcを算出する手段と、予め移動局が記憶する閾値と比
    較して移行の継続と延期の判断を行う手段と、延期の場
    合には前記回数に応じて延期時間Tを変化させる手段を
    持つことを特徴とした無線データ伝送装置。
  9. 【請求項9】 複数の基地局、移動局、及び基地局制御
    装置からなり、基地局と複数の移動局との間の無線チャ
    ネルはCCHと複数のTCHからなるチャネル構成を持
    ち、基地局が複数のTCHをRACHとして使用してい
    る無線通信システムにおいて、一つの基地局が複数のR
    ACHを管理する手段と、基地局制御装置は、移動局が
    CCHを用いて新たにRACHの利用を希望したときに
    当該移動局に使用するRACHを指定する手段と、基地
    局制御装置は順次利用要求のあった移動局に順次異なる
    RACHを割り当てる手段を備えることを特徴とした無
    線データ伝送装置。
  10. 【請求項10】 複数の基地局、移動局、及び基地局制
    御装置からなり、基地局と複数の移動局との間の無線チ
    ャネルはCCHと複数のTCHからなり、当該TCHの
    下りチャネルには付随のCCHがあるチャネル構成を持
    ち、基地局と移動局間の無線アクセス方式としてTDM
    A方式を用いている無線通信システムにおいて、移動局
    はLANに送出できる構成のパケットを生成する手段
    と、当該パケットをセグメント化する手段と、第1のセ
    グメントに同期ビットと当該移動局を識別する番号とを
    付加してセグメントを生成する手段とを具備し、前記の
    第1セグメントを送信可能なRACHに送出し、基地局
    が当該セグメントを正常に受信した場合には、前記のR
    ACHの下り付随CCHで当該移動局番号と当該移動局
    以外の移動局が当該RACHでの送信を禁止する情報を
    通知することにより、当該RACHの利用権を当該移動
    局に通知するとともに、当該RACHを捕捉している他
    の移動局にパケット送信を禁止する手段と、前記の第1
    のセグメントにより、上り同期を確立する手段と、移動
    局は各セグメントを識別できる番号を付加する手段と、
    基地局制御装置もしくは基地局は、当該識別符号により
    最終セグメントを受信した場合には前記RACHの利用
    権を解放させる手段を備えることを特徴とする無線デー
    タ伝送装置。
  11. 【請求項11】 複数の基地局、移動局、及びLANと
    接続された基地局制御装置からなり、基地局と複数の移
    動局との間の無線チャネルはCCHと複数のTCHから
    なるチャネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRA
    CHとして使用している無線通信システムにおいて、移
    動局から送出されたセグメントをLANに送出できるパ
    ケット構成に組み立てる手段と、組み立てた当該パケッ
    トをLANに送出する手段を具備し、基地局制御装置は
    移動局を識別する移動局番号TNとLANにおいて移動
    局を識別するアドレスTAとRACHを識別するチャネ
    ル番号CNとの対応関係を表現する変換テーブルを備
    え、移動局からRACH利用要求があった際に前記の変
    換テーブルを検索する手段と、当該移動局のTNが当該
    変換テーブルに存在しない場合には、当該変換テーブル
    にTNと請求項9記載のチャネル割当方式により指定し
    たRACHのCNを登録する手段と、当該移動局のTN
    が登録されている場合には、登録されているTNに対応
    したCNを、請求項9記載のチャネル割当方式により指
    定したRACHのCNに変更する手段と、TNにより識
    別される移動局からRACHを用いたパケットの受信時
    に前記のRACHのCNと変換テーブルに記憶されたC
    Nとが異なる場合、変換テーブルを変更する手段を備え
    ることを特徴とした無線データ伝送装置。
  12. 【請求項12】 複数の基地局、移動局、及びLANと
    接続された基地局制御装置からなり、基地局と複数の移
    動局との間の無線チャネルはCCHと複数のTCHから
    なるチャネル構成を持ち、基地局が複数のTCHをRA
    CHとして使用している無線通信システムにおいて、基
    地局制御装置はLANから移動局宛のパケットを受信し
    たときに、請求項11記載の変換テーブルから前記移動
    局の捕捉しているRACHのチャネル番号TNを検索
    し、当該RACHを管理している基地局に対し、前記移
    動局に対するパケットのTNを付加した着信通知を送出
    する手段と、前記基地局は基地局制御装置からパケット
    着信通知を受信したときに、当該基地局が管理してるす
    べてのRACHに対応した下りCCHを用いてパケット
    着信通知を送信する手段と、移動局はパケット送出のた
    めにチャネルを移行中である場合には、当該着信通知の
    受信により、チャネル移行を中止し、チャネル移行を開
    始したRACHに戻る手段と、基地局制御装置はパケッ
    ト着信通知を送出してから、時間Tp後に変換テーブル
    に記憶している当該移動局番号に対応したRACHに対
    して、パケットを送信する手段と、基地局は基地局制御
    装置から受信したパケットを無線チャネル上に中継する
    手段を備えることを特徴とした無線データ伝送装置。
  13. 【請求項13】 複数の基地局、移動局、及び基地局制
    御装置からなり、基地局と複数の移動局との間の無線チ
    ャネルはCCHと複数のTCHからなるチャネル構成を
    持つ無線通信システムにおいて、1つの基地局が管理し
    ている複数のTCHの中の2つ以上のTCHを固定的に
    1つのRACHとして統合して取り扱う手段と、電話呼
    が発生した場合に前記の統合したRACHの中の1つの
    TCHを電話呼に割り当てる手段と、前記の電話呼に割
    り当てられたTACH以外の統合RACHとして決められ
    た残りのTCHを統合して1つのRACHとして取り扱
    う手段と、基地局及び基地局制御装置は、前記の電話呼
    が終了して解放されたTCHと前記のRACHを組み合
    わせて1つのRACHとして運用する手段を具備するこ
    とを特徴とした無線データ伝送装置。
  14. 【請求項14】 複数の基地局、移動局、及び基地局制
    御装置からなり、基地局と複数の移動局との間の無線チ
    ャネルはCCHと複数のTCHからなるチャネル構成を
    持ち、基地局が複数のTCHをRACHとして使用して
    いる無線通信システムにおいて、基地局が2つ以上のT
    CHをRACHに利用している場合には、基地局及び基
    地局制御装置は当該TCHの中の幾つかのTCHを組み
    合わせ一つのRACHを組み立てる手段と、基地局及び
    基地局制御装置は当該RACHを複数のRACHに分離
    して運用する手段と、基地局及び基地局制御装置は速度
    の異なる複数のRACHを運用する手段を具備すること
    を特徴とした無線データ伝送装置。
  15. 【請求項15】 請求項13あるいは14記載の統合R
    ACHを構成する複数のTCHを用いて、一つの移動局
    から、当該複数のTCHで連続して送信されるセグメン
    トの順序を識別する手段と、前記識別手段により順序付
    けされたセグメントを組み合わせてLANに送出できる
    パケットに組み立てる手段を具備することを特徴とした
    無線データ伝送装置。
  16. 【請求項16】 複数の基地局、移動局、及び基地局制
    御装置からなり、基地局と複数の移動局との間の無線チ
    ャネルはCCHと複数のTCHからなるチャネル構成を
    持ち、すべてもしくはいくつかの基地局が一つ以上のT
    CHをRACHとして使用している無線通信システムに
    おいて、基地局もしくは基地局制御装置は時間TTの間に
    RACHの利用権を有する移動局からのセグメントの受
    信がなければ当該RACHでのパケット送信は異常終了
    したものと見なし、当該RACHを解放する手段と、当
    該移動局から受信したセグメントを保持する手段と、移
    動局が当該RACHにおいて送信にできなかったセグメ
    ントを記憶する手段と、新たに当該移動局がRACHの
    利用権を獲得し、前記の送信できなかったセグメントを
    再度当該RACHで送信する手段と、基地局もしくは基
    地局制御装置が保持しているセグメント及び新たに受信
    したセグメントを用いてパケットを組み立てる手段を備
    えることを特徴とした無線データ伝送装置。
  17. 【請求項17】 複数の基地局、移動局、及び基地局制
    御装置からなり、基地局と複数の移動局との間の無線チ
    ャネルはCCHと複数のTCHからなるチャネル構成を
    持ち、基地局が複数のTCHをRACHとして使用して
    いる無線通信システムにおいて、基地局がRACHとし
    て利用しているTCHを、電話呼への利用のためにVC
    Hとして使用することを禁止する手段と、当該RACH
    を利用している移動局数に応じて当該VCHへの割当を
    禁止したTCHのチャネル数を決定する手段を具備する
    ことを特徴とした無線データ伝送装置。
  18. 【請求項18】 複数の基地局、移動局、及び基地局制
    御装置からなり、基地局と複数の移動局との間の無線チ
    ャネルはCCHと複数のTCHからなるチャネル構成を
    持ち、基地局が複数のTCHをRACHとして使用して
    いる無線通信システムにおいて、1つの基地局が管理し
    ている各RACHの回線利用効率を測定する手段と、測
    定した各RACHの回線利用効率を比較する手段と、比
    較した結果に基づき他のRACHよりも回線利用効率の
    悪いRACHを選択する手段と、選択したRACHをR
    ACH群から削除するとともに、当該RACHの利用を
    禁止し、当該RACHを移行先RACHから削除する手
    段を具しすることを特徴とした無線データ伝送装置。
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