JPH08287033A - 離散型多値状態ニューラルネットワーク装置 - Google Patents

離散型多値状態ニューラルネットワーク装置

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Publication number
JPH08287033A
JPH08287033A JP7085162A JP8516295A JPH08287033A JP H08287033 A JPH08287033 A JP H08287033A JP 7085162 A JP7085162 A JP 7085162A JP 8516295 A JP8516295 A JP 8516295A JP H08287033 A JPH08287033 A JP H08287033A
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JP
Japan
Prior art keywords
neuron
neural network
state
value
network equipment
Prior art date
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Pending
Application number
JP7085162A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Yoshikawa
厚 吉川
Eitaro Aiyoshi
英太郎 相吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一気に状態遷移することにより生じていた局
所解への収束を微少な遷移しか許さないことによって最
適解により近づく可能性を増大した離散型多値状態ニュ
ーラルネットワーク装置を提供する。 【構成】 問題をエネルギ関数に埋め込むためにエネル
ギ関数決定部1が作動し、ネットワークを構成している
ユニットの数、ユニット間の重み係数の設定、各ユニッ
トのしきい値の設定が行われ、次に初期状態決定部2に
よって各ニューロンの最初の出力が乱数等により適当に
決定される。発火ニューロン選択部3で更新すべきニュ
ーロンを乱数等で1つだけ選び、そのニューロンに対し
て帰還入力を帰還入力計算部4で計算し、その結果によ
って選択されたニューロンの出力を変化させる。以上の
処理を終了条件を満たすまで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、あらゆる整数計画問題
を解くことができ、例えばN進数変換器などのハードの
実現およびA/Dコンバータの実現に素子数を大幅に低
減することができるとともにオペレーションリサーチの
設計問題を高速にしかもより最適値に近い近似値で解く
ことができる離散型多値状態ニューラルネットワーク装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】与えられた問題の下で、ある目的関数を
最小(もしくは最大)にする解を求める問題を最適化問
題という。したがって、これを定式化すると、
【数1】 となる。ここで、fは目的関数である。この最適化問題
の中でXが組合せ的(有限あるいは加算無限の要素を持
つ離散集合)である時、この問題を組合せ最適化問題と
いう。ここでは、この形式の例として次の形式の整数計
画問題を解くものとする。
【0003】
【数2】 この種の整数計画問題を解くためのニューラルネットワ
ークとして、相互結合型ニューラルネットワークである
Hopfield型ニューラルネットワークを改良した装置が提
案され、ある種の線形計画問題や巡回セールスマン問題
などに適用されている。このニューラルネットワークの
原理は、ネットワーク全体のニューロンの状態遷移を記
述する差分方程式の定常解が、解くべき整数計画問題の
局所的最適解となっているように予めニューロン間の重
み係数を設定しておき、適当な初期状態からこのネット
ワークを動作させて、その組合せ問題の局所的最適解を
得ようとするものである。すなわち、ネットワークを構
成するユニットは図6(a)に示すようなニューロンモ
デルになり、結合は例えばニューロンの数が4の時には
図6(b)に示すような結合になる。
【0004】上述した問題を解くために、変数xi は第
iニューロンの状態量とし、その値がそのままニューロ
ンの出力量となるものとし、n個のこれらをまとめた
(x1,x2 ,…,xn )をベクトルxで表現する。ニ
ューラルネットワークの構造は、Hopfield型と同様、す
べてのニューロンに自己ループ結合がない相互結合型ニ
ューラルネットワークとし、第kニューロンの入力は、
【数3】 とする。これを最小化方向に動かすには、離散値xk
0,1,…,Nの中間点における偏微分係数で判定する
ことにより、関数Eをxk のみで最小にするような場合
のxk の値を決めることができる。動作原理を、上記の
条件が等号で成立する場合も考慮してまとめると、第k
ニューロンの状態遷移則は、
【数4】 となる。
【0005】なお、ニューラルネットワークの状態遷移
方式は、1時刻においては唯一のニューロンのみが上記
の状態遷移則で次時刻の状態を決め、残りのニューロン
は上記の遷移則と無関係に前時刻の状態をそのまま保持
するいわゆる非同期式状態遷移方式であるとする。以上
が多値組合せ状態空間上で定義された2次関数の値を逐
次減少させることができる多値状態ニューラルネットワ
ークの原理である。
【0006】この動作原理を見てわかるように、状態の
遷移は、せっかく最適値の近くまで行ったにも関わら
ず、値が一気に変わってしまうので、局所解に陥る可能
性が高く、ニューロンを使った高速な問題解決機として
の役割が薄い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、せっ
かく最適値の近くまで行ったにも関わらず、値が一気に
変わってしまうことによって局所解に陥る可能性が高
く、ニューロンを使用した高速な問題解決機として役割
が薄いという問題がある。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、一気に状態遷移することによ
り生じていた局所解への収束を微少な遷移しか許さない
ことによって最適解により近づく可能性を増大した離散
型多値状態ニューラルネットワーク装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、組合せ最適化問題を解く
ための相互結合型ニューラルネットワーク装置におい
て、状態遷移は隣値に制限し、構造は遅延機能付きに改
良し、結合は自己ループを含む完全相互結合とし、その
もとで状態は一般のN値問題まで解くように拡張したニ
ューロンを有することを要旨とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明にあっては、ニューラル
ネットワークは構造的には自己ループ結合があり、また
2次の係数も扱えるので、Hopfield型ニューラルネット
ワークとは全く異なり、更に各ニューロンには遅延機能
が設けられているので、ニューロンの構造自体が従来の
ものとは大幅に異なる。しかも、標準的な2次関数をエ
ネルギ関数としているので、従来のHopfield型よりも応
用分野が広くなっている。変数が任意のN値を取り得る
標準的2次関数を最小化することができる。これらよ
り、標準的な2次関数の範囲であれば、最小化問題を解
くことができ、かつ多値の問題を扱え、しかも最適値に
至ることが従来よりも大幅に増大し得る。
【0011】
【実施例】まず、本発明の実施例を説明する前に、本発
明の離散型多値状態ニューラルネットワーク装置につい
て数式的に説明する。
【0012】ニューロンの状態遷移式を次式のように表
す。
【0013】
【数5】 xk (t+1)=xk (t)+sk (t) (4a) この式において、wkk≧0のとき、
【数6】 kk<0のとき、
【数7】 とすれば、ニューロンの現状態値の隣値にしか遷移しな
い方式が実現できる。
【0014】次に以上の差分方程式で表される状態遷移
をニューラルネットワークで実現する。まず、変数
k ,sk ,xk を第kニューロンのそれぞれの入力、
内部状態、出力にとる。まず、式(4b〜4g)より、
ニューロンの特性として図2のような入力と内部状態の
関係が得られる。このようなステップ状の非線形関係を
すべてのニューロンに共通に、
【数8】 sk =f(vk ), k=1,…,n (5) と表すと、式(4a)は、
【数9】 xk (t+1)=xk (t)+f(vk ) (6) となり、更に内部状態sk と出力xk の間の遅延機能を
内蔵した図3のようなニューロンの構造を想定すること
ができる。ここで注意すべきことは、上述した多値状態
ニューラルネットワークと異なり、第kニューロンの入
力vk には第kニューロンからの出力xk も結合係数w
kkを通して帰還されることである。すなわち、ニューラ
ルネットワークは図4のような、ニューロンの自己結合
も含む相互結合構造となる。
【0015】次に、本発明の実施例について説明する。
【0016】図1(a)は、本発明の一実施例の構成を
示すブロック図である。同図において、1はエネルギ関
数決定部であり、最小化問題として解くべき問題をエネ
ルギ関数の重み係数と閾値として表現する役目を果た
す。2は初期状態決定部であり、ニューラルネットワー
クの初期状態を乱数によって任意に決定するなどの方法
を用いて決定する部分である。3は発火ニューロン選択
部である。このニューラルネットワークは非同期式に動
くので、一度に1つのニューロンしか状態を変化させな
い。そこで、変化するニューロンを選ぶのがこのモジュ
ールである。ここでも、乱数で選ぶなどの方法により1
つを選択する。4は帰還入力計算部であり、発火ニュー
ロン選択部3で選ばれたニューロンに対して帰還入力を
計算する。5は次状態決定部で状態を変化させる。6は
終了判定部で、イテレーション回数の上限やニューラル
ネットワークの状態によってこのネットワークの動作を
終了させるためのものである。
【0017】図1(b)は、複数のニューロン(ユニッ
トと同じ)から構成され、問題を表現しているエネルギ
状態記憶器7としてのニューラルネットワークに、いか
に図1(a)に示した各構成要素が関わるかを示した図
である。エネルギ関数決定部はニューラルネットワーク
を構成している各ユニットの重み係数と閾値を決めるこ
とによって最小化問題をエネルギ関数として表現する部
分である。初期状態決定部2は各ニューロンの最初の出
力を決める。これらの2つは最初にただ1回だけ動く。
エネルギ状態記憶器7の中から状態を変化させるニュー
ロンを決めるのが発火ニューロン選択部3であり、その
ニューロンに対して帰還入力を計算するのが帰還入力計
算部4であり、それの計算結果にしたがって出力を変化
させるのが次状態決定部5である。
【0018】次に、図5に示すフローチャートを参照し
て、図1に示す実施例の作用を説明する。
【0019】まず、解くべき問題をエネルギ関数に埋め
込むためにエネルギ関数決定部1が働く。これによっ
て、ネットワークを構成しているユニットの数、ニュー
ロン間の重み係数の設定、各ユニットの閾値の設定がな
される(ステップS11)。次に、初期状態決定部2に
よって各ニューロンの最初の出力が乱数などを使って適
当に決定される(ステップS12)。ネットワークの重
み係数と閾値それに出力値が決定するとエネルギが計算
できる。上記の2つが終わるとネットワークを動作させ
る。すなわち、発火ニューロン選択部3で更新すべきニ
ューロンを乱数などを使って1つだけ選び(ステップS
13)、そのニューロンに対して帰還入力を計算し(ス
テップS14)、その結果によって選択されたニューロ
ンの出力を変化させる(ステップS15)。これらのこ
とを予め設定されたイテレーション回数や特別な条件を
満たすまで繰り返される(ステップS16)。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2次関数の2乗項係数を持った一般多値の組合せ最適化
問題を解くために、ニューロンの特性式の閾値を考慮
し、遷移を隣値に制限することによってより最適値に近
い近似解を得られるような装置とした。関数の非増加性
は、2乗項係数の符合に無関係に示されており、最小化
関数が必ずしも凸関数でなくとも成り立つ性質であるか
ら、なおさら広範な応用性が期待できる。いちいち連続
系で問題を解くような変形をせずに、はじめから離散値
の問題としてそのまま解くことができ、しかも、十分な
近似度で求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明において隣値に次状態を決定する方法を
示した入力と内部状態関係図である。
【図3】本発明の装置におけるニューロンの内部構成を
示す図である。
【図4】本発明のニューロンの結合状態を示す図であ
る。
【図5】図1に示す実施例の作用を示すフローチャート
である。
【図6】従来のニューロンの構成とネットワークの構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 エネルギ関数決定部 2 初期状態決定部 3 発火ニューロン選択部 4 帰還入力計算部 5 次状態決定部 6 終了判定部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組合せ最適化問題を解くための相互結合
    型ニューラルネットワーク装置において、状態遷移は隣
    値に制限し、構造は遅延機能付きに改良し、結合は自己
    ループを含む完全相互結合とし、そのもとで状態は一般
    のN値問題まで解くように拡張したニューロンを有する
    ことを特徴とする離散型多値状態ニューラルネットワー
    ク装置。
JP7085162A 1995-04-11 1995-04-11 離散型多値状態ニューラルネットワーク装置 Pending JPH08287033A (ja)

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JP7085162A JPH08287033A (ja) 1995-04-11 1995-04-11 離散型多値状態ニューラルネットワーク装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7085162A JPH08287033A (ja) 1995-04-11 1995-04-11 離散型多値状態ニューラルネットワーク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08287033A true JPH08287033A (ja) 1996-11-01

Family

ID=13850976

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7085162A Pending JPH08287033A (ja) 1995-04-11 1995-04-11 離散型多値状態ニューラルネットワーク装置

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JP (1) JPH08287033A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020035179A (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 富士通株式会社 最適化装置、最適化装置の制御方法及び最適化装置の制御プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020035179A (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 富士通株式会社 最適化装置、最適化装置の制御方法及び最適化装置の制御プログラム

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