JPH08286922A - ファジィ・ニューラルネットワーク装置 - Google Patents

ファジィ・ニューラルネットワーク装置

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JPH08286922A
JPH08286922A JP7087158A JP8715895A JPH08286922A JP H08286922 A JPH08286922 A JP H08286922A JP 7087158 A JP7087158 A JP 7087158A JP 8715895 A JP8715895 A JP 8715895A JP H08286922 A JPH08286922 A JP H08286922A
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JP7087158A
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Takeshi Inoue
剛 井上
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Original Assignee
Sharp Corp
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
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    • G06N7/02Computing arrangements based on specific mathematical models using fuzzy logic
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N3/00Computing arrangements based on biological models
    • G06N3/02Neural networks
    • G06N3/04Architecture, e.g. interconnection topology
    • G06N3/043Architecture, e.g. interconnection topology based on fuzzy logic, fuzzy membership or fuzzy inference, e.g. adaptive neuro-fuzzy inference systems [ANFIS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め分かっているファジィルールを効率的に
利用して少ないデータで学習ができるようにし、学習後
のネットワークを再構成することなくファジィルールを
抽出できるようにし、試行錯誤を減らすために各入力の
出力に対する重要度を求めることを目的とする。 【構成】 ファジィルールを具現化するメンバーシップ
関数の組み合わせからルールの一致度を求め、この一致
度に応じて出力を導出するネットワークを入出力の項目
数に基づいて構築し、対象とする入力パターンとそれに
対応する出力パターンとで表されるサンプルデータの入
出力関係を正しくシミュレートするために学習する学習
機能を有するファジィ・ニューラルネットワークと、技
術者が作成したファジィルールをネットワークに設定す
るファジィルール設定部と、学習後のネットワークから
ファジィルールの抽出を行なうファジィルール抽出部
と、各入力の出力に対する寄与率を求める重要度抽出部
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファジィ推論とニュー
ラルネットワークとを用いたファジィ・ニューラルネッ
トワーク装置に関し、特に技術者が作成したファジィル
ールをネットワークに設定したり、学習後のネットワー
クからファジィルールを自動的に抽出したり、出力の変
化に対する入力の寄与率を自動的に抽出したりすること
ができるファジィ・ニューラルネットワーク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ファジィ推論とニューラルネ
ットワークとを融合したファジィ・ニューラルネットワ
ーク装置が知られている。その中には、図30に示すよ
うに、後件部にメンバーシップ関数を持たないネットワ
ークでの各ノードを結ぶ結合の重みが、ランダム値また
はある決まった一定の値設定されるかについて、とくに
述べられていなかった(例えば、特開平5−73323
号参照)。
【0003】また、技術者が作成したファジィルールを
ネットワークに設定する場合には、ルール(図31
(a))に合わせてネットワーク(図31(b))を構成し
ているものがある(例えば、特開平5−224939号
参照)。
【0004】また、技術者のルールがない場合は、学習
が終了した時点のネットワークの重みの大きさから、図
32に示すような純ニューロを、例えば図31(b)に
示すファジィ・ニューラルネットワークへと再構成し、
その結果得られた構造をルールとするものがある(例え
ば、特開平6−119175号参照)。
【0005】また、ネットワークで学習を行なわずにデ
ータから直接にファジィルールを抽出する方法がある
(例えば、特開平6−96219号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のファジ
ィ・ニューラルネットワーク装置では、各ノードを結ぶ
結合の重みがランダム値またはある決まった一定値など
に設定されるため、技術者が予め分かっている知識を効
率的に利用できないばかりでなく、ネットワークの学習
に時間が掛かるという不都合がある。
【0007】また、技術者の作成したルールから予めネ
ットワークを構成する場合は、技術者が作成したルール
以外にも重要なルールがあったとき、そのルールを抽出
できないという不都合がある。
【0008】また、純ニューロからファジィ・ニューラ
ルネットワークへ変換してルールを抽出する場合は、学
習のために多数のデータが必要であり、ネットワークの
学習に時間がかかってしまうだけでなく、ネットワーク
の再構成を行なわなければならないため複雑な処理を必
要とするという不都合がある。
【0009】また、ニューラルネットワークの学習など
によらず、データから直接ファジィルールを抽出する場
合は、ファジィルールの細かい調整は技術者が試行錯誤
で修正しなければならないという不都合がある。
【0010】また、実際の問題において、どの項目をど
の様にどの程度変更することによって希望の結果を得る
ことができるかを導き出すことは、技術者が試行錯誤で
行なわなければならないという不都合がある。
【0011】そこで、本発明は、予め分かっているファ
ジィルールを効率的に利用して、少ないデータでも学習
ができるようにし、学習をより早く収束させることがで
きるようにすることを目的とする。また、ネットワーク
を再構成することなくファジィルールを抽出できるよう
にし、さらにエキスパートが作成したルール以外でも重
要なルールが存在したときは正しいルールが抽出できる
ようにし、さらに技術者の試行錯誤を減らすために各入
力の重要度を求めることができるようにすることを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明に係る
ファジィ・ニューラルネットワーク装置は、ファジィル
ールを具現化するメンバーシップ関数の組み合わせから
ルールの一致度を求め、この一致度に応じて出力を導出
するネットワークを入出力の項目数に基づいて構築し、
対象とする入力パターンとそれに対応する出力パターン
とで表されるサンプルデータの入出力関係を正しくシミ
ュレートするために学習する学習機能を有するファジィ
・ニューラルネットワークと、技術者が作成したファジ
ィルールをファジィ・ニューラルネットワークに設定す
るファジィルール設定部とを備えることを特徴とする。
【0013】本願の第2の発明に係るファジィ・ニュー
ラルネットワーク装置は、ファジィルールを具現化する
メンバーシップ関数の組み合わせからルールの一致度を
求め、この一致度に応じて出力を導出するネットワーク
を入出力の項目数に基づいて構築し、対象とする入力パ
ターンとそれに対応する出力パターンとで表されるサン
プルデータの入出力関係を正しくシミュレートするため
に学習する学習機能を有するファジィ・ニューラルネッ
トワークと、学習後のファジィ・ニューラルネットワー
クからファジィルールの抽出を行なうファジィルール抽
出部とを備えることを特徴とする。
【0014】本願の第3の発明に係るファジィ・ニュー
ラルネットワーク装置は、本願の第2の発明を構成する
ファジィルール抽出部が、ある1つの入力に関するファ
ジィルールの抽出を行なう1入力ルール抽出部、ある2
つの入力のAND条件に関するファジィルールの抽出を
行なう2入力ルール抽出部、ある3つの入力のAND条
件に関するファジィルールの抽出を行なう3入力ルール
抽出部のうちの少なくとも1つ以上の抽出部を有するこ
とを特徴とする。
【0015】本願の第4の発明に係るファジィ・ニュー
ラルネットワーク装置は、ファジィルールを具現化する
メンバーシップ関数の組み合わせからルールの一致度を
求め、この一致度に応じて出力を導出するネットワーク
を入出力の項目数に基づいて構築し、対象とする入力パ
ターンとそれに対応する出力パターンとで表されるサン
プルデータの入出力関係を正しくシミュレートするため
に学習する学習機能を有するファジィ・ニューラルネッ
トワークと、学習後のファジィ・ニューラルネットワー
クの各入力から出力への寄与率を求める重要度抽出部と
を備えることを特徴とする。
【0016】
【作用】本願の第1の発明に係るファジィ・ニューラル
ネットワーク装置においては、ファジィルール設定部に
よってファジィ・ニューラルネットワークのルールと出
力とを結ぶ結合の重みの初期値を、技術者の作成したフ
ァジィルールを基に設定した後に学習を行なう。
【0017】本願の第2および第3の発明に係るファジ
ィ・ニューラルネットワーク装置においては、ファジィ
ルール抽出部によって、学習の終了したファジィ・ニュ
ーラルネットワークのルールと出力とを結ぶ結合の重み
からファジィルールを抽出する。
【0018】本願の第4の発明に係るファジィ・ニュー
ラルネットワーク装置においては、重要度抽出部によっ
て、学習の終了したファジィ・ニューラルネットワーク
のルールと出力とを結ぶ結合の重みから各入力の出力に
対する寄与率(重要度)を抽出する。
【0019】
【実施例】図1は、本発明によるファジィ・ニューラル
ネットワーク装置の一実施例を示すブロック図である。
本実施例は、学習機能を有するファジィ・ニューラルネ
ットワーク10と、対象とする入力パターンおよびそれ
に対応する出力パターンで表されるサンプルデータの入
出力関係を格納した入出力パターン格納部20と、技術
者が作成したファジィルールをネットワーク内に設定す
るファジィルール設定部30と、学習後のネットワーク
の重みからファジィルールを抽出するファジィルール抽
出部40と、出力に対する入力の寄与率を自動的に抽出
する重要度抽出部50とから構成されている。
【0020】学習機能を有するファジィ・ニューラルネ
ットワーク10は、ファジィ・ニューラルネットワーク
が構成されているネットワーク部11と、このネットワ
ーク部11の出力パターンと入出力パターン格納部20
に格納されている目標となる出力パターンとの誤差を検
出する誤差検出部12と、この誤差検出部12で検出し
た誤差をもとに入出力パターン格納部20に格納された
パターンを正しくシミュレートするために学習する学習
部13と、誤差検出部12で検出する誤差が一定値以下
になった場合に学習の終了を入出力パターン格納部20
に伝える終了判定部14と、学習後のネットワークの重
みであるルールの重要度を格納するルールの重み格納部
15とから構成されている。
【0021】ネットワーク部11は、図2に示すよう
に、2入力1出力のファジィ・ニューラルネットワーク
を構築しており、入力層A、メンバーシップ層前半部
B、メンバーシップ層後半部C、ルール層Dおよび出力
層Eの5層からなっている。入力層Aは、入力パラメー
タX1に対する2つのノードA11,A12と、入力パ
ラメータX2に対する2つのノードA21,A22とで
構成され、ノードA11,A21に定数1を、ノードA
12に入力パラメータX1を、ノードA22に入力パラ
メータX2を、それぞれ入力する。
【0022】メンバーシップ層B,Cは、入力パラメー
タX1,X2ごとに、図3に示すようなBig,Mid
dle,Smallの各メンバーシップ関数によって3
領域に分割するように構成されている。つまり、前半部
Bは各4つのノードB11〜B14と、ノードB21〜
B24とで構成され、ノードB11〜B14で定数1と
入力パラメータX1とを結合させ、ノードB21〜B2
4で定数1と入力パラメータX2とを結合させる。
【0023】後半部Cは各3つのノードC11〜C13
と、ノードC21〜C23とで構成され、前半部Bの1
〜2つのノードを結合させる。すなわち、1つのノード
を結合させる部分はノードC11,C21でメンバーシ
ップ関数Smallを構成する部分となり、ノードC1
3,C23でメンバーシップ関数Bigを構成する部分
となる。2つのノードを結合させる部分はノードC1
2,C22でメンバーシップ関数Middleを構成す
る部分となる。メンバーシップ層B,Cのこの構成は入
力パラメータ毎に必ず構成されるもので、入力パラメー
タ毎に前半部Bで4ノード、後半部Cで3ノードと固定
されている。
【0024】ルール層Dは、入力パラメータX1側のメ
ンバーシップ層後半部Cの各ノードの出力と、入力パラ
メータX2側のメンバーシップ層後半部Cの各ノードの
出力とのそれぞれの論理積(ANDルール)を取るよう
にノードD1〜D9によって構成されている。すなわ
ち、ノードD1〜D3はノードC11とノードC21〜
C23との論理積を取り、ノードD4〜D6はノードC
12とノードC21〜C23との論理積を取り、ノード
D7〜D9はノードC13とノードC21〜C23との
論理積を取るようにそれぞれ構成されている。
【0025】出力層Eは、出力パラメータ数に応じてノ
ード数を決定し、各ノード毎にルール層Dからの出力を
全て結合して出力する。この例では1つのノードE1で
ルール層Dからの出力を全て結合し出力Yとして出力す
るように構成されている。
【0026】このようなネットワークを構成する各ノー
ド間の結合部分には、全てその結合ごとに重みがある。
なかでもネットワークの学習によって調整される重みと
してメンバーシップ関数のセンター値(メンバーシップ
関数の出力値が0.5となるときの入力値)を表す重み
Wa1〜Wa8と、メンバーシップ関数の傾きを表す重
みWb1〜Wb8と、ルールの重要度を表す重みWd1
〜Wd9の3種類の重みがある。それ以外の重みは全て
固定値(=1)となっている。
【0027】次に、ファジィルール設定部30について
説明する。このファジィルール設定部30は技術者が作
成したルールをネットワーク部11に設定する手段で、
図4に示すように、技術者が作成したファジィルールを
格納するファジィルール格納部31、技術者が作成した
ファジィルールに基づいてファジィルールを数値に変換
するファジィルール変換部32、ファジィルール変換部
32の結果をもとにネットワーク部11に重みを設定す
る設定部33からなる。
【0028】ファジィルール格納部31は、技術者が予
め分かっている知識からある1つの入力とある1つの出
力とに関するファジィルールと、ある2つの入力とある
1つの出力とに関するファジィルールとを作成し格納す
る。このファジィルール格納部31に格納されるある1
つの入力とある1つの出力とに関するファジィルール
は、図5に示すように、入出力関係を表す4つの関数
(a)〜(d)と、この関数に対応する4つのファジィ
ルール(a)〜(d)をもとに、簡単なファジィルール
を技術者が作成したものを格納する。
【0029】すなわち、図5に示す関数(a)〜(d)
は入出力関係を簡単なグラフに表したもので、これを技
術者が予め分かっている知識に当てはめ、次のようにあ
る1つの入力とある1つの出力に関するファジィルール
(a)〜(d)を作成し格納する。
【0030】ルール(a):「入力が小さいとき、出力
は大きくなる。」または「入力が大きいとき、出力は小
さくなる。」 ルール(b):「入力が大きいとき、出力は大きくな
る。」または「入力が小さいとき、出力は小さくな
る。」 ルール(c):「入力が中くらいのとき、出力は大きく
なる。」または「入力が小さいか大きいとき、出力は小
さくなる。」 ルール(d):「入力が小さいか大きいとき、出力は大
きくなる。」または「入力が中くらいのとき、出力は小
さくなる。」 の4つのルールである。
【0031】また、ファジィルール格納部31に格納さ
れるある2つの入力とある1つの出力に関するファジィ
ルールは、図5に示す4つの関数(a)〜(d)をそれ
ぞれ2つずつ組み合わせて出来る全16通りの組み合わ
せをもとに、技術者が作成した簡単なファジィルールを
格納する。
【0032】図6に示すグラフは、図5に示す関数
(a)と関数(a)とを組み合わせた3次元の関数を示
すグラフで、この関数に対応するファジィルール(a)
&(a)は次のようになる。
【0033】ルール(a)&(a):「入力1が小さ
く、かつ入力2が小さいとき、出力は大きくなる。」ま
たは「入力1が大きく、かつ入力2が大きいとき、出力
は小さくなる。」 この他に、ルール(a)&(b)、(a)&(c)、
…、(d)&(c)、(d)&(d)の15通りの組み
合わせがある。いくつかのルールを次に示す。
【0034】ルール(a)&(b):「入力1が小さ
く、かつ入力2が大きいとき、出力は大きくなる。」ま
たは「入力1が大きく、かつ入力2が小さいとき、出力
は小さくなる。」 ルール(a)&(c):「入力1が小さく、かつ入力2
が中くらいのとき、出力は大きくなる。」または「入力
1が大きく、かつ入力2が小さいか大きいとき、出力は
小さくなる。」 ルール(d)&(c):「入力1が小さいか大きく、か
つ入力2が中くらいのとき、出力は大きくなる。」また
は「入力1が中くらい、かつ入力2が小さいか大きいと
き、出力は小さくなる。」 ルール(d)&(d):「入力1が小さいか大きく、か
つ入力2が小さいか大きいとき、出力は大きくなる。」
または「入力1が中くらい、かつ入力2が中くらいのと
き、出力は小さくなる。」
【0035】この方法によって作成されるルールは、簡
単な入出力の関係を表したものなので、技術者の知識が
曖昧な場合でも作成することができ、かつ使用すること
ができる。なお、入出力関係が分からない入力および出
力に関するファジィルールは作成する必要はない。
【0036】ファジィルール変換部32では、入出力パ
ターン格納部20の入出力情報とファジィルール格納部
31に格納されたファジィルールとから、そのファジィ
ルールに関するルール層Dのノードに何らかの重み付け
を各出力毎に全てのファジィルールについて行なう。こ
のとき、ある1つの入力とある1つの出力に関するファ
ジィルールであれば、その1つの入力と1つの出力に対
応するルール層Dのノードの全てに重み付けを行なう。
また、ある2つの入力とある1つの出力に関するファジ
ィルールであれば、その2つの入力と1つの出力に関す
るルール層Dのノードの全てに重み付けを行なう。
【0037】次に、ネットワーク部11の構成が3入力
1出力の場合について説明する。図7に示すように、3
入力1出力の場合は、図2に示す2入力1出力のネット
ワークの構成に対し、入力パラメータX3が追加された
ことに伴い、入力層Aは2つのノードA31,A32が
追加され、メンバーシップ層前半部Bは4つのノードB
31〜B34が追加され、メンバーシップ層後半部Cは
3つのノードC31〜C33が追加される。これによっ
て、ルール層Dは27個のノードD01〜D27で構成
され、出力層Eは1つのノードE1で構成される。
【0038】このネットワークに技術者が作成したファ
ジィルールを設定するとき、ファジィルール格納部31
に、次のようなファジィルールが格納されているとす
る。 ルール1: if X1 is Middle then Y is Small ルール2: if X2 is Big then Y is Big ルール3: if X3 is Big then Y is Big ルール4: if X2 is Big and X3 is Big then Y is Bi
g
【0039】次に、このファジィルールによってどのよ
うにネットワークの重み付けがなされるかについて説明
する。まず、図8に示すように、ファジィルールが1つ
も設定されていない状態の重み付けを0とする。次に、
図9に示すように、出力が小さくなる場合は−1、出力
が大きくなる場合は+1としてファジィルール毎に重み
付けを更新する。
【0040】この場合、ルール1は、1つの入力X1と
1つの出力Yとに関するファジィルールで、先のファジ
ィルール(d)であるので、図5の関数(d)を実現す
るような重み付けを行なう。そのために、「X1 is Smal
l 」に関するノードを+1、「 X1 is Middle 」に関す
るノードを−1、「X1 is Big 」に関するノードを+1
と重み付けをする。ただし、大小関係が分かる方法であ
ればこれに限られることはない。
【0041】ルール2は、1つの入力X2と1つの出力
Yとに関するファジィルールで、先のファジィルール
(b)であるので、図5の関数(b)を実現するような
重み付けを行なう。そのために、「X2 is Small 」に関
するノードを−1、「X2 is Middle 」に関するノード
を±0、「X2 is Big 」に関するノードを+1として、
図10に示すように重み付けを更新する。
【0042】ルール3は、1つの入力X3と1つの出力
Yとに関するファジィルールで、先のファジィルール
(b)であるので、図5の関数(b)を実現するような
重み付けを行なう。そのために、「X3 is Small 」に関
するノードを−1、「X3 is Middle」に関するノードを
±0、「X3 is Big 」に関するノードを+1として、図
11に示すように重み付けを更新する。
【0043】ルール4は、2つの入力X2,X3と1つ
の出力Yとに関するファジィルールで、先のファジィル
ール(b)であるので、関数(b)&(b)の関数を実
現するような重み付けを行なう。そのために、「X2 is
Small 」と「X3 is Small 」に関するノードを−1、
「X2 is Middle」と「X3 is Middle」に関するノードを
±0、「X2 is Big 」と「X3 is Big 」に関するノード
を+1として、図12に示すように重み付けを更新す
る。
【0044】このとき、図中に示す重み301,302
は、ルール2、ルール3およびルール4によって3回更
新され、−3,+3となっている。しかし、この3つの
ルールのうち2つがすでに分かっていれば、残る1つの
ルールは容易に導き出せることから、重み301は−2
より小さく更新する必要はなく、重み302は+2より
大きく更新する必要はない。その結果、図13に示すよ
うな重み付けになる。このようにしてファジィルール格
納部31に格納されている全てのルールについて重みを
更新する。
【0045】設定部33では、ファジィルール変換部3
2の結果をもとに、ネットワーク部11のルール層Dと
出力層Eとを結ぶルールの重みに適切な値を設定する。
前述のルール1からルール4を設定したときのファジィ
ルール変換部32の結果は、図13に示す通りである。
【0046】ここで、ネットワーク部11の出力Yが
0.0〜1.0までの正規化した値を取るとすると、こ
の出力Yはネットワーク部11のルール層Dの各ノード
D01〜D27の出力とルールの重みWd01〜Wd2
7とを掛け合わせたものの加重平均をとるために、ルー
ル層Dの各ノードと出力とを結ぶルールの重みWd01
〜Wd27は基本的には0.0〜1.0をとる。このこ
とからファジィルール変換部32の結果、−2が0.0
となり、+2が1.0となるようにファジィルール変換
部32の結果に対応するネットワーク部11のルール層
Dの各ノードと出力とを結ぶルールの重みを設定する。
【0047】図14に、実際に設定された重みの値を、
図15に実際にファジィルールを設定したネットワーク
の入出力関係のグラフを示す。また、出力の計算方法に
合わせてルール層Dの各ノードと出力とを結ぶルールの
重みのとり得る値の範囲は変わるので、その範囲にあわ
せて適当な重みをネットワーク部11に設定することも
可能である。
【0048】次に、本発明によるファジィ・ニューラル
ネットワーク装置のワークステーションにおけるシミュ
レーション結果について説明する。9入力1出力の構成
を有するネットワーク部11に、ファジィルールを設定
せずにルールの重みの初期値をランダムに設定し、図1
6、図17および図18に示す実験用学習データを、図
19の誤差が同じ(0.236)になるまで学習したと
きと、同じデータを、図20および図21に示すファジ
ィルールを設定し、図19の誤差が同じ(0.236)
になるまで学習したときのそれぞれの学習回数を、図2
2に示す。
【0049】すなわち、図16〜図18に示すデータは
ネットワークの学習に使用するデータであり、図19に
示す検証データはネットワークがどの程度学習されたか
を検証するためのデータである。それぞれの学習データ
を使用して学習を行い、この検証データをネットワーク
に入力したときの誤差が同じになるまで学習を行うこと
により、同程度の能力を持つネットワークが学習によっ
て出来たことになる。同程度の能力を持つネットワーク
が学習によって出来るまでの学習回数を比較することに
よって、学習データの量が少なくても学習が可能である
か、学習時間が短縮できるかを検証できる。
【0050】ここでのシミュレーションは、学習デー
タを使用して学習を1回行う。検証データをネットワ
ークに入力し、出力層から出力された値と、入力した検
証データの出力との差の合計を求める。その差の合計
が(0.236)になるまで,の処理を繰り返し行
った。
【0051】図22に示す実験結果から明らかなよう
に、データの数が少ない(学習データ6個)ときにファ
ジィルールを設定せずに学習した結果、20万回の学習
を行なっても目標に到達できなかったのに対し、ファジ
ィルールを設定した場合は26064回で目標に到達で
きた。このことから、ファジィルールを設定することに
よって学習データが少なくても学習が可能であることが
分かる。また、どのデータのときもほとんどファジィル
ールを設定せずに学習したときよりファジィルールを設
定して学習したときの方が学習回数が少なくなってい
る。このことから、ファジィルールを設定することによ
って学習時間が短縮されることが分かる。
【0052】次に、ファジィルール抽出部40について
説明する。このファジィルール抽出部40は、図23に
示すように、重み格納部15に格納した学習後のネット
ワークのルールの重要度をもとに、1つの入力に関する
ファジィルールを抽出する1入力ルール抽出部41と、
2つの入力に関するファジィルールを抽出する2入力ル
ール抽出部42と、3つの入力に関するファジィルール
を抽出する3入力ルール抽出部43のうち少なくとも1
つ以上を有する。ここで、重み格納部15は学習後のネ
ットワーク部11の内部状態を格納し、具体的にはルー
ル層Dの各ノードと出力層Eとを結ぶルールの重みWd
01〜Wd27の値である。
【0053】1入力ルール抽出部41は、学習したネッ
トワークの入出力項目のうちある1つの入力項目とある
1つの出力項目の関係のファジィルールを抽出する。ま
ず、ある1つの入力とある1つの出力に注目し、その入
力項目と出力項目とに関するそれぞれのメンバーシップ
関数Small,Middle,Bigごとにルールの
重み(重要度)の総和をとり、その大小を比較してその
比較の結果から1つの入力に関するファジィルールを技
術者の理解しやすい形式で抽出する。
【0054】前述した3入力1出力のネットワーク(図
7)において、このネットワークで入力X1と出力Yと
に関するファジィルールを抽出する場合、「X1 is Smal
l 」に関するルール層DのノードD01〜D06と出力
Yとを結ぶルールの重みWd01〜Wd06の総和と、
「X1 is Middle」に関するルール層DのノードD07〜
D12と出力Yとを結ぶルールの重みWd07〜Wd1
2の総和と、「X1 isBig 」に関するルール層Dのノー
ドD13〜D18と出力Yとを結ぶルールの重みWd1
3〜Wd18の総和とを比較する。
【0055】この結果から、図24に示すような変換方
式で、出力が大きくなるときの1つの入力項目に関する
ファジィルール(入力条件)を技術者の理解しやすい形
式で抽出することができる。すなわち、1入力ルール抽
出部41の結果が「Small<Middle<Big 」であれば変
換されたルール(出力が大きくなる)は「X1 is Big th
en Y is Big 」となる。また、「Small>Middle>Big」
であれば変換されたルールは「X1 is Small then Y is
Big 」となる。また、「Small<Middle>Big」であれば
変換されたルールは「X1 is Middle then Y is Big 」
となる。また、「Small>Middle<Big」であれば変換さ
れたルールは「X1 is Small or X1 is Big then Y is B
ig 」となる。
【0056】また、図25に示すような変換方式で、出
力が小さくなるときの1つの入力項目に関するファジィ
ルール(入力条件)を技術者の理解しやすい形式で抽出
することができる。すなわち、1入力ルール抽出部41
の結果が「Small<Middle<Big」であれば変換されたル
ール(出力が小さくなる)は「X1 is Small then Y is
Small 」となる。また、「Small>Middle>Big」であれ
ば変換されたルールは「X1 is Big then Y is Small 」
となる。また、「Small<Middle>Big」であれば変換さ
れたルールは「X1 is Small or X1 is Big then Y is S
mall」となる。また、「Small>Middle<Big」であれば
変換されたルールは「X1 is Middle then Y is Small」
となる。これを1つの入力と1つの出力の全ての組み合
わせ、または1つの入力と1つの出力の任意の組み合わ
せについて行なう。
【0057】また、この比較のとき、Small,Mi
ddle,Bigの差が大きいほどその入力はその出力
に対して影響が大きくなるので、ある閾値に対してそれ
よりも比較したときの差が大きいものを選択することに
よって重要なファジィルールのみを抽出することができ
る。さらに、比較したときの差が大きなものから順に任
意の数のファジィルールを抽出することにより、任意の
数の重要なファジィルールを抽出することができる。
【0058】次に、2入力ルール抽出部42では、学習
したネットワークの入出力項目のうち、ある2つの入力
項目とある1つの出力項目の関係のファジィルールを抽
出する。まず、ある2つの入力とある1つの出力に注目
し、その入力項目と出力項目のみに関するそれぞれのメ
ンバーシップ関数Small,Middle,Bigご
とにルールの重み(重要度)の総和をとり、その大小を
比較して、その比較の結果から2つの入力に関するファ
ジィルールを技術者の理解しやすい形式で抽出する。
【0059】前述した3入力1出力のネットワーク(図
7)において、2つの入力X1,X2と、出力Yとに関
するファジィルールを抽出する場合、「X1 is Small 」
と入力X2に関するルール層DのノードD01〜D03
と出力Yとを結ぶルールの重みWd01〜Wd03の総
和と、「X1 is Middle」と入力X2に関するルール層D
のノードD07〜D09と出力Yとを結ぶルールの重み
Wd07〜Wd09の総和と、「X1 is Big 」と入力X
2に関するルール層DのノードD13〜D15と出力Y
とを結ぶルールの重みWd13〜Wd15の総和とを比
較した結果と、「X2 is Small 」と入力X1に関するル
ール層DのノードD01,D07,D13と出力Yとを
結ぶルールの重みWd01,Wd07,Wd13の総和
と、「X2is Middle」と入力X1に関するルール層Dの
ノードD02,D08,D14と出力Yとを結ぶルール
の重みWd02,Wd08,Wd14の総和と、「X2 i
sBig 」と入力X1に関するルール層DのノードD0
3,D09,D15と出力Yとを結ぶルールの重みD0
3,D09,D15の総和とを比較する。
【0060】この結果から、図26に示すような変換方
式で、出力が大きくなるときの2つの入力項目に関する
ファジィルール(入力条件)を技術者の理解しやすい形
式で抽出することができる。また、同様に図27に示す
ような変換方式によって出力が小さくなるときの2つの
入力項目に関するファジィルール(入力条件)を技術者
の理解しやすい形式で抽出することができる。これを、
2つの入力と1つの出力の全ての組み合わせ、または2
つの入力と1つの出力の任意の組み合わせについて行な
う。
【0061】また、この比較のときメンバーシップ関数
Small,Middle,Bigの差が大きいほどそ
の入力はその出力に対して影響が大きくなるので、ある
閾値に対してそれよりも比較したときの差が大きいもの
を選択することによって重要なファジィルールのみを抽
出することができる。さらに、比較したときの差が大き
なものから順に任意の数のファジィルールを抽出するこ
とにより、任意の数の重要なファジィルールを抽出する
ことができる。
【0062】次に、3入力ルール抽出部43では、学習
したネットワークの入出力項目のうち、ある3つの入力
項目とある1つの出力項目の関係のファジィルールを抽
出する。ある3つの入力とある1つの出力に注目し、そ
の入力項目と出力項目のみに関するそれぞれのメンバー
シップ関数Small,Middle,Bigの全ての
組み合わせについてそれぞれのルールの重み(重要度)
の総和をとり、最も大きい値を持つ組み合わせ、または
最も小さい値を持つ組み合わせから3つの入力に関する
ファジィルールを技術者の理解しやすい形式で抽出す
る。
【0063】前述した3入力1出力のネットワーク(図
7)において、入力X1,X2,X3と出力Yとに関す
るファジィルールを抽出する場合、図28に示すような
計算を行なう。図中、項目401は「X1 is Small 」と
「X2 is Small 」に関するノードD01とノードE1と
を結ぶルールの重みWd01と、「X1 is Small 」と
「X3 is Small 」に関するノードD04とノードE1と
を結ぶルールの重みWd04と、「X2 is Small 」と
「X3 is Small 」に関するノードD19とノードE1と
を結ぶルールの重みWd19の合計である。
【0064】このような計算を全ての組み合わせについ
て行ない、この結果によって得られた最大値を持つ入力
の組み合わせから3つの入力項目に関して出力が大きく
なるときのファジィルール(入力条件)を技術者が理解
しやすい形式で抽出する。すなわち、図28の項目40
1が最大値を持つ入力の組み合わせのとき、抽出できる
ファジィルールは、 「X1 is Small and X2 is Small and X3 is Small then
Y is Big」 となる。
【0065】また、最小値を持つ入力の組み合わせか
ら、次のような3つの入力項目に関する出力が小さくな
るときのファジィルール(入力条件)が得られる。すな
わち、項目402が最小値を持つ入力の組み合わせのと
き、抽出できるファジィルールは、 「X1 is Big and X2 is Big and X3 is Big then Y is
Small」 となる。
【0066】また、この比較のとき、最小値と最大値の
差が大きいほど、その入力はその出力に対して影響が大
きくなるので、ある閾値に対してそれよりも比較したと
きの差が大きいものを選択することによって、重要なフ
ァジィルールのみを抽出することができる。さらに、比
較したときの差が大きなものから順に任意の数のファジ
ィルールを抽出することにより、任意の数の重要なファ
ジィルールを抽出することができる。
【0067】この結果、抽出されたファジィルールをデ
ィスプレイ等へ表示またはその他の方法で外部へ出力
し、技術者に理解しやすい形式で提示することにより、
実際の問題においてどの項目をどの様に変更することに
よって希望の結果を得ることができるかを技術者が容易
に導き出すことができるため、技術者の試行錯誤を軽減
することができる。
【0068】次に、重要度抽出部50について説明す
る。重要度抽出部50は、図29に示すように、重み格
納部15に格納した学習後のネットワークのルールの重
要度をもとに、各入力が各出力の変化に影響する寄与率
を求める寄与率抽出部51を有する。
【0069】寄与率抽出部51では、学習したネットワ
ークの入出力項目のうち、ある1つの出力項目に対する
ある1つの入力項目の寄与率(重要度)を抽出する。ま
ず、ある1つの入力とある1つの出力に注目し、その入
力項目と出力項目に関するそれぞれメンバーシップ関数
Small,Middle,Bigごとにルールの重み
(重要度)の総和をとり、SmallからMiddle
への変化量、MiddleからBigへの変化量を求
め、各変化量からその入力の出力に対する影響量を求
め、その影響量の合計に対しての各影響量の割合を求め
た結果を寄与率とし抽出する。
【0070】前述した3入力1出力のネットワーク(図
7)において、出力Yに対する入力X1の寄与率(重要
度)を抽出する場合、「X1 is Small 」に関するルール
層DのノードD01〜D06とノードE1とを結ぶルー
ルの重みWd01〜Wd06の総和と、「X1 is Middl
e」に関するルール層DのノードD07〜D12とノー
ドE1とを結ぶルールの重みWd07〜Wd12の総和
と、「X1 is Big 」に関するルール層DのノードD13
〜D18とノードE1とを結ぶルールの重みWd13〜
Wd18の総和をとり、次の式およびによって、変
化量H〔1〕とH〔2〕を求める。 H〔1〕=|Σ(X1 is Small)−Σ(X1 is Middle)|/N … H〔2〕=|Σ(X1 is Middle)−Σ(X1 is Big)|/N … このときNは、 N=(入力項目数−1)×3 … となる。
【0071】変化量H〔1〕と変化量H〔2〕から入力
X1の出力Yへの影響量E〔1〕を次式によって求め
る。 E〔1〕=H〔1〕+H〔2〕 … 同じ出力についての全ての入力の影響量E〔i〕を求
め、各入力の出力Yに対する寄与率K〔i〕を、次式
によって求める。 K〔i〕=(E〔i〕/ΣiE〔i〕)×100(%) … このときiは入力番号である。
【0072】この結果から各入力の出力に対する寄与率
を抽出することができる。これを全ての入力とある1つ
の出力の全ての組合せ、または全ての入力とある1つの
出力の任意の組合せについて行なう。この結果、抽出さ
れた寄与率(重要度)をディスプレイ等へ表示またはそ
の他の方法で外部へ出力し、技術者に提示することによ
って、実際の問題において、どの項目をどの程度変更す
ることにより希望の結果を得ることができるかを技術者
が知ることができる。これにより技術者の試行錯誤を軽
減することができる。
【0073】
【発明の効果】本願の第1の発明に係るファジィ・ニュ
ーラルネットワーク装置によれば、技術者が作成したル
ールをファジィルール設定部からネットワークの後半部
の結合の重みの初期値として設定することにより、技術
者の持つ知識を効率的に利用することができ、少ないデ
ータで学習が可能になり、学習時間を短縮することがで
きる。
【0074】また、本願の第2および第3の発明に係る
ファジィ・ニューラルネットワーク装置によれば、ファ
ジィルール抽出部により、技術者に理解しやすい形式で
ファジィルールを抽出することができる。また、入出力
の項目全てからネットワークを構築するため、技術者の
知らなかったファジィルールを得ることができる。
【0075】また、本願の第4の発明に係るファジィ・
ニューラルネットワーク装置によれば、重要度抽出部に
より、各入力の出力に対する寄与率(重要度)を求める
ことができるので、どの入力がどの出力に対してどの程
度影響があるかを知ることができる。
【0076】また、これらファジィルール抽出部および
重要度抽出部によって抽出されたファジィルールおよび
各入力の寄与率(重要度)によって、実際の問題におい
てどの項目をどの様にどの程度変更することによって希
望の結果を得ることができるかを容易に導き出すことが
できるため、技術者の試行錯誤を低減することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるファジィ・ニューラルネットワー
ク装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示すネットワーク部の構成図で、2入力
1出力のファジィ・ニューラルネットワークを示す構成
図である。
【図3】図2に示すメンバーシップ層のメンバーシップ
関数を示す図である。
【図4】図1に示すファジィルール設定部のブロック図
である。
【図5】(a)〜(d)は1入力1出力関係の関数を示
す図である。
【図6】2入力1出力関係の関数を示す図である。
【図7】図1に示すネットワーク部の構成図で、3入力
1出力のファジィ・ニューラルネットワークを示す構成
図である。
【図8】ファジィルールを設定するための重みを示す図
である。
【図9】ファジィルールを設定するための重みを示す図
である。
【図10】ファジィルールを設定するための重みを示す
図である。
【図11】ファジィルールを設定するための重みを示す
図である。
【図12】ファジィルールを設定するための重みを示す
図である。
【図13】ファジィルールを設定するための重みを示す
図である。
【図14】図1に示すネットワーク部の構成図で、重み
を設定した3入力1出力のファジィ・ニューラルネット
ワークを示す構成図である。
【図15】ファジィルールを設定したファジィ・ニュー
ラルネットワークの入出力関係の関数を示す図である。
【図16】実験用学習データを示す図である。
【図17】実験用学習データを示す図である。
【図18】実験用学習データを示す図である。
【図19】実験用検証用データを示す図である。
【図20】検証用の1つの入力に関するルールを示す図
である。
【図21】検証用の2つの入力に関するルールを示す図
である。
【図22】実験結果を示す図である。
【図23】図1に示すファジィルール抽出部のブロック
図である。
【図24】1つの入力に関するファジィルールの抽出結
果を示す図である。
【図25】1つの入力に関するファジィルールの抽出結
果を示す図である。
【図26】2つの入力に関するファジィルールの抽出結
果を示す図である。
【図27】2つの入力に関するファジィルールの抽出結
果を示す図である。
【図28】3つの入力に関するファジィルールの抽出結
果を示す図である。
【図29】図1に示す重要度抽出部のブロック図であ
る。
【図30】後半部にファジィ関数を持たない従来例のネ
ットワークを示す図である。
【図31】(a)はファジィルールを示す図であり、
(b)はこのファジィルールに合わせて構築したファジ
ィ・ニューラルネットワークを示す図である。
【図32】従来例による純ニューロのネットワークを示
す図である。
【符号の説明】
10 学習機能を有するファジィ・ニューラルネットワ
ーク 11 ネットワーク部 12 誤差検出部 13 学習部 14 終了判定部 15 重み格納部 20 入出力パターン格納部 30 ファジィルール設定部 40 ファジィルール抽出部 50 重要度抽出部 A 入力層 B メンバーシップ層前半部 C メンバーシップ層後半部 D ルール層 E 出力層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファジィルールを具現化するメンバーシ
    ップ関数の組み合わせからルールの一致度を求め、この
    一致度に応じて出力を導出するネットワークを入出力の
    項目数に基づいて構築し、対象とする入力パターンとそ
    れに対応する出力パターンとで表されるサンプルデータ
    の入出力関係を正しくシミュレートするために学習する
    学習機能を有するファジィ・ニューラルネットワーク
    と、 技術者が作成したファジィルールを前記ファジィ・ニュ
    ーラルネットワークに設定するファジィルール設定部
    と、を備えることを特徴とするファジィ・ニューラルネ
    ットワーク装置。
  2. 【請求項2】 ファジィルールを具現化するメンバーシ
    ップ関数の組み合わせからルールの一致度を求め、この
    一致度に応じて出力を導出するネットワークを入出力の
    項目数に基づいて構築し、対象とする入力パターンとそ
    れに対応する出力パターンとで表されるサンプルデータ
    の入出力関係を正しくシミュレートするために学習する
    学習機能を有するファジィ・ニューラルネットワーク
    と、 前記学習後の前記ファジィ・ニューラルネットワークか
    らファジィルールの抽出を行なうファジィルール抽出部
    と、を備えることを特徴とするファジィ・ニューラルネ
    ットワーク装置。
  3. 【請求項3】 前記ファジィルール抽出部は、ある1つ
    の入力に関するファジィルールの抽出を行なう1入力ル
    ール抽出部、ある2つの入力のAND条件に関するファ
    ジィルールの抽出を行なう2入力ルール抽出部、ある3
    つの入力のAND条件に関するファジィルールの抽出を
    行なう3入力ルール抽出部のうちの少なくとも1つ以上
    の抽出部を有することを特徴とする請求項2記載のファ
    ジィ・ニューラルネットワーク装置。
  4. 【請求項4】 ファジィルールを具現化するメンバーシ
    ップ関数の組み合わせからルールの一致度を求め、この
    一致度に応じて出力を導出するネットワークを入出力の
    項目数に基づいて構築し、対象とする入力パターンとそ
    れに対応する出力パターンとで表されるサンプルデータ
    の入出力関係を正しくシミュレートするために学習する
    学習機能を有するファジィ・ニューラルネットワーク
    と、 前記学習後の前記ファジィ・ニューラルネットワークの
    各入力から出力への寄与率を求める重要度抽出部と、を
    備えることを特徴とするファジィ・ニューラルネットワ
    ーク装置。
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