JPH08285282A - ガスタービン - Google Patents
ガスタービンInfo
- Publication number
- JPH08285282A JPH08285282A JP8676795A JP8676795A JPH08285282A JP H08285282 A JPH08285282 A JP H08285282A JP 8676795 A JP8676795 A JP 8676795A JP 8676795 A JP8676795 A JP 8676795A JP H08285282 A JPH08285282 A JP H08285282A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- burner
- cooler
- supplied
- compressed air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 拡散炎方式のパイロットバーナにおけるNO
xの生成量を抑え、燃焼器全体のNOxの生成量を低減
する。 【構成】 拡散炎方式のパイロットバーナに、圧縮機の
途中から抽気したクーラ(中間冷却器)で冷却され圧縮
機で昇圧された圧縮空気を供給し、又は圧縮機を出た圧
縮空気の一部を冷却器で冷却して供給するようにした。
xの生成量を抑え、燃焼器全体のNOxの生成量を低減
する。 【構成】 拡散炎方式のパイロットバーナに、圧縮機の
途中から抽気したクーラ(中間冷却器)で冷却され圧縮
機で昇圧された圧縮空気を供給し、又は圧縮機を出た圧
縮空気の一部を冷却器で冷却して供給するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NOxの生成を抑制す
ることができるガスタービンに関する。
ることができるガスタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガスタービンの1例を図3に示
す。圧縮機301で圧縮された空気は燃焼器302のパ
イロットバーナ303およびメインバーナ304に供給
され、ここで燃料を燃焼させて高温燃焼ガスを発生さ
せ、高温燃焼ガスはタービン305で膨張する。
す。圧縮機301で圧縮された空気は燃焼器302のパ
イロットバーナ303およびメインバーナ304に供給
され、ここで燃料を燃焼させて高温燃焼ガスを発生さ
せ、高温燃焼ガスはタービン305で膨張する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ガスタービンで生成す
るNOxを低減するために、近年拡散炎方式のパイロッ
トバーナと予混合炎方式のメインバーナからなる予混合
型燃焼器が採用されている。
るNOxを低減するために、近年拡散炎方式のパイロッ
トバーナと予混合炎方式のメインバーナからなる予混合
型燃焼器が採用されている。
【0004】この型式の燃焼器では、NOxの大半が拡
散炎方式のパイロットバーナで生成されている。また、
NOx低減のためにこの拡散炎パイロット量を少なくす
ると火炎が不安定となる。
散炎方式のパイロットバーナで生成されている。また、
NOx低減のためにこの拡散炎パイロット量を少なくす
ると火炎が不安定となる。
【0005】また更に、1500℃級の高温ガスタービ
ンでは、メインバーナに予混合燃焼方式を採用しても火
炎温度が自づと高くなるため、低NOx化が困難であ
る。
ンでは、メインバーナに予混合燃焼方式を採用しても火
炎温度が自づと高くなるため、低NOx化が困難であ
る。
【0006】本発明は、以上の問題点を解決することが
できるガスタービンを提供しようとするものである。
できるガスタービンを提供しようとするものである。
【0007】
(1)本発明のガスタービンは、圧縮機の途中から抽気
された圧縮空気を冷却するクーラ、及び前記クーラで冷
却された圧縮空気を昇圧して燃焼器の拡散炎方式のパイ
ロットバーナに供給する圧縮機を備えたことを特徴とす
る。
された圧縮空気を冷却するクーラ、及び前記クーラで冷
却された圧縮空気を昇圧して燃焼器の拡散炎方式のパイ
ロットバーナに供給する圧縮機を備えたことを特徴とす
る。
【0008】(2)本発明のガスタービンは、圧縮機を
出た圧縮空気の一部を冷却して燃焼器の拡散炎方式のパ
イロットバーナに供給するクーラを備えたことを特徴と
する。
出た圧縮空気の一部を冷却して燃焼器の拡散炎方式のパ
イロットバーナに供給するクーラを備えたことを特徴と
する。
【0009】
【作用】本発明では、圧縮機の途中から抽気された圧縮
空気をクーラで冷却した上圧縮機で所定の圧力に昇圧し
て拡散炎方式のパイロットバーナに供給し、又は、圧縮
機を出た圧縮空気の一部をクーラで冷却して拡散炎方式
のパイロットバーナに供給している。従って、拡散炎方
式のパイロットバーナに供給される空気の温度が通常の
空気温度より低くなり、拡散炎の火炎温度を低くするこ
とができる。
空気をクーラで冷却した上圧縮機で所定の圧力に昇圧し
て拡散炎方式のパイロットバーナに供給し、又は、圧縮
機を出た圧縮空気の一部をクーラで冷却して拡散炎方式
のパイロットバーナに供給している。従って、拡散炎方
式のパイロットバーナに供給される空気の温度が通常の
空気温度より低くなり、拡散炎の火炎温度を低くするこ
とができる。
【0010】拡散炎のNOx生成量Aは、空気温度差Δ
tに対して、次の式1の関係がある。
tに対して、次の式1の関係がある。
【0011】
【数1】
【0012】例えば空気温度を100℃低くすると、N
Oxの生成量は67%に低減する。
Oxの生成量は67%に低減する。
【0013】本発明においては、前記のように拡散炎方
式のパイロットバーナに供給される空気の温度を低くし
ているので、NOxの生成量を低く抑えることができ
る。
式のパイロットバーナに供給される空気の温度を低くし
ているので、NOxの生成量を低く抑えることができ
る。
【0014】また、本発明では、前記のように、パイロ
ットバーナに供給される空気のみをクーラで冷却してい
るので、クーラを小型とし、かつ、圧縮空気を冷却する
冷却水等の冷媒の使用量を少なくすることができる。
ットバーナに供給される空気のみをクーラで冷却してい
るので、クーラを小型とし、かつ、圧縮空気を冷却する
冷却水等の冷媒の使用量を少なくすることができる。
【0015】また更に、高温のガスタービンでは、NO
x生成量を抑えるために予混合炎方式のメインバーナか
ら供給される予混合気の火炎温度をNOxが生成しない
限界温度に抑え、残りの燃料を拡散炎方式のパイロット
バーナで燃焼するようにしているが、本発明では、拡散
炎方式のパイロットバーナに供給される空気の温度を低
くしているので、NOxの生成量を極めて低く抑えるこ
とができる。
x生成量を抑えるために予混合炎方式のメインバーナか
ら供給される予混合気の火炎温度をNOxが生成しない
限界温度に抑え、残りの燃料を拡散炎方式のパイロット
バーナで燃焼するようにしているが、本発明では、拡散
炎方式のパイロットバーナに供給される空気の温度を低
くしているので、NOxの生成量を極めて低く抑えるこ
とができる。
【0016】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1によって説明
する。102は、予混合炎方式のメインバーナ104と
拡散炎方式のパイロットバーナ103を有する燃焼器
で、その燃焼ガスはタービン105に供給されるように
なっている。
する。102は、予混合炎方式のメインバーナ104と
拡散炎方式のパイロットバーナ103を有する燃焼器
で、その燃焼ガスはタービン105に供給されるように
なっている。
【0017】圧縮機101の出口側は前記メインバーナ
104に接続されている。また、圧縮機101の途中の
中間段から抽気された空気は、クーラとしての中間冷却
器106に導入され、中間冷却器106の出口側は高圧
圧縮機107の入口側に接続され、高圧圧縮機107の
出口側は前記パイロットバーナ103に接続されてい
る。
104に接続されている。また、圧縮機101の途中の
中間段から抽気された空気は、クーラとしての中間冷却
器106に導入され、中間冷却器106の出口側は高圧
圧縮機107の入口側に接続され、高圧圧縮機107の
出口側は前記パイロットバーナ103に接続されてい
る。
【0018】本実施例では、圧縮機101で圧縮された
空気は燃焼器102のメインバーナ104に供給され
る。一方、圧縮機101の中間段から抽気された空気
は、中間冷却器106で冷却され、その後高圧圧縮機1
07で圧縮昇圧されてパイロットバーナ103に供給さ
れる。燃焼器102で燃焼した高温ガスはタービン10
5に供給されて膨張する。
空気は燃焼器102のメインバーナ104に供給され
る。一方、圧縮機101の中間段から抽気された空気
は、中間冷却器106で冷却され、その後高圧圧縮機1
07で圧縮昇圧されてパイロットバーナ103に供給さ
れる。燃焼器102で燃焼した高温ガスはタービン10
5に供給されて膨張する。
【0019】前記したように、拡散炎方式のパイロット
バーナと予混合炎方式のメインバーナを用いた燃焼器で
は、NOxの大半が拡散炎方式のパイロットバーナで生
成される。本実施例では、圧縮機101の中間段から抽
気された圧縮空気が中間冷却器106で冷却され高圧圧
縮機107で昇圧されて低温の状態で拡散炎方式のパイ
ロットバーナ103に供給されるので、「作用」欄で説
明したようにパイロットバーナ103によるNOxの生
成量を低く抑えることができ、従って、燃焼器102で
生成されるNOx量を低減させることができる。
バーナと予混合炎方式のメインバーナを用いた燃焼器で
は、NOxの大半が拡散炎方式のパイロットバーナで生
成される。本実施例では、圧縮機101の中間段から抽
気された圧縮空気が中間冷却器106で冷却され高圧圧
縮機107で昇圧されて低温の状態で拡散炎方式のパイ
ロットバーナ103に供給されるので、「作用」欄で説
明したようにパイロットバーナ103によるNOxの生
成量を低く抑えることができ、従って、燃焼器102で
生成されるNOx量を低減させることができる。
【0020】また、パイロットバーナ103に供給され
る空気(通常全空気量の10%)のみが中間冷却器10
6で冷却され高圧圧縮機107で圧縮されるために、中
間冷却器106と高圧圧縮機107を小型にし、かつ、
中間冷却器106に用いられる冷却水等の冷媒の使用量
を少なくすることができる。
る空気(通常全空気量の10%)のみが中間冷却器10
6で冷却され高圧圧縮機107で圧縮されるために、中
間冷却器106と高圧圧縮機107を小型にし、かつ、
中間冷却器106に用いられる冷却水等の冷媒の使用量
を少なくすることができる。
【0021】本発明の第2の実施例を、図2によって説
明する。本実施例における燃焼器202、パイロットバ
ーナ203、メインバーナ204及びタービン205は
前記第1の実施例におけるものと異なるところはない。
明する。本実施例における燃焼器202、パイロットバ
ーナ203、メインバーナ204及びタービン205は
前記第1の実施例におけるものと異なるところはない。
【0022】本実施例では、圧縮機201を出た圧縮空
気の1部が冷却器206を経て拡散炎方式のパイロット
バーナ203に供給されるようになっており、また、前
記圧縮機201を出た圧縮空気の残部が予混合炎方式の
メインバーナ204に供給されるようになっている。
気の1部が冷却器206を経て拡散炎方式のパイロット
バーナ203に供給されるようになっており、また、前
記圧縮機201を出た圧縮空気の残部が予混合炎方式の
メインバーナ204に供給されるようになっている。
【0023】本実施例においても、拡散炎方式のパイロ
ットバーナ203に供給される空気のみを冷却してお
り、前記第1の実施例と同様な作用及び効果を奏するこ
とができる。
ットバーナ203に供給される空気のみを冷却してお
り、前記第1の実施例と同様な作用及び効果を奏するこ
とができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は圧縮機の途中から抽気され又は
圧縮機を出た圧縮空気をクーラで冷却した上拡散炎方式
のパイロットバーナに供給しているので、NOxの生成
量を低減させ、かつ、クーラを小型化し冷媒の使用量を
少なくすることができる。
圧縮機を出た圧縮空気をクーラで冷却した上拡散炎方式
のパイロットバーナに供給しているので、NOxの生成
量を低減させ、かつ、クーラを小型化し冷媒の使用量を
少なくすることができる。
【図1】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例の構成図である。
【図3】従来のガスタービンの構成図である。
101,201 圧縮機 102,202 燃焼器 103,203 パイロットバーナ 104,204 メインバーナ 105,205 タービン 106 中間冷却器 206 冷却器 107 高圧圧縮機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷村 聡 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】 圧縮機の途中から抽気された圧縮空気を
冷却するクーラ、及び前記クーラで冷却された圧縮空気
を昇圧して燃焼器の拡散炎方式のパイロットバーナに供
給する圧縮機を備えたことを特徴とするガスタービン。 - 【請求項2】 圧縮機を出た圧縮空気の一部を冷却して
燃焼器の拡散炎方式のパイロットバーナに供給するクー
ラを備えたことを特徴とするガスタービン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8676795A JPH08285282A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | ガスタービン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8676795A JPH08285282A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | ガスタービン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08285282A true JPH08285282A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=13895907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8676795A Pending JPH08285282A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | ガスタービン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08285282A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013139784A (ja) * | 2012-01-04 | 2013-07-18 | General Electric Co <Ge> | ガスタービンエンジンを運転する方法および装置 |
JP2020079591A (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-28 | デル カンポ, オスバルドDEL CAMPO, Osvaldo | 微小規模分散型エネルギー熱電併給の方法および装置 |
-
1995
- 1995-04-12 JP JP8676795A patent/JPH08285282A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013139784A (ja) * | 2012-01-04 | 2013-07-18 | General Electric Co <Ge> | ガスタービンエンジンを運転する方法および装置 |
JP2020079591A (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-28 | デル カンポ, オスバルドDEL CAMPO, Osvaldo | 微小規模分散型エネルギー熱電併給の方法および装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990629 |