JPH08284450A - 組立プールおよびその組立方法 - Google Patents

組立プールおよびその組立方法

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JPH08284450A
JPH08284450A JP12293495A JP12293495A JPH08284450A JP H08284450 A JPH08284450 A JP H08284450A JP 12293495 A JP12293495 A JP 12293495A JP 12293495 A JP12293495 A JP 12293495A JP H08284450 A JPH08284450 A JP H08284450A
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JP
Japan
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pool
recess
elastic plug
waterproof strip
elastic
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JP12293495A
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English (en)
Inventor
Toshio Suzuki
利生 鈴木
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MASUSETSUTO KK
Original Assignee
MASUSETSUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水槽体を複数の方向より交わるように分割し
た形状のプールセグメントを複数個接続してプールを形
成するのにあたり、各プールセグメントの接合端縁間と
分割端縁の交わり位置の水密化を容易かつ確実にできる
ようにする。 【構成】 複数個のプラスチック製のプールセグメント
1、2、3、4を、水槽体を平面から見て複数の方向よ
り交わるように分割した形状に形成する。各プールセグ
メント1、2、3、4の分割端縁に接合フランジ5、5
を形成する。分割端縁の交わり位置12に壁面26を有
する凹部13を形成する。各プールセグメント1、2、
3、4の隣合う接合フランジ5、5をボルト7により緊
締する際に、凹部13、13、13、13が寄せ集めら
れて形成される凹陥部に対し、上方より入らないが、前
記接合フランジ5、5の仮止めにより形成される仮止め
凹陥部には上方より入る大きさの弾性栓15を形成す
る。弾性栓15に、隣合う接合フランジ5、5間へ介在
される防水条6の一端が嵌入される嵌入凹部39を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は幼稚園や家庭等で使用
される水遊びや水泳用のプールの分野で利用され、特に
プラスチック製の複数個のプールセグメントをボルト、
ナットにより接続して成る組立プールに関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は先に図26、図27、図2
8、図29で示す組立プールを実用新案登録出願をし、
これは実開平6−67710号として公開実用新案公報
により知られている。
【0003】この従来例は複数個のプラスチック製のプ
ールセグメント1、2、3、4が水槽体9を平面から見
て複数の方向より交わるように分割した形状に形成さ
れ、プールセグメント1、2、3、4の各分割端縁に接
合フランジ5、5が形成され、分割端縁の交わり位置1
2に壁面26を有する凹部13が形成され、ボルト7の
緊締により隣合う接合フランジ5、5が弾性を有する防
水条6を介して接続されるとともに複数個の凹部13、
13、13、13が寄せ集められて凹陥部14が形成さ
れ、凹陥部14に弾性栓15が上方から嵌入されるもの
で、しかも弾性栓15は弾性を有する栓体34の上下面
に硬質プラスチック製の固定板36、37が接着され、
固定板37へめねじ17としてナットが接着されてな
り、またこの弾性栓15には上下に貫通する栓膨縮用の
おねじ16が設けられ、このおねじ16とめねじ17の
締め付けにより弾性栓15が壁面26、26、26、2
6に密着されて凹陥部14に密嵌されるものである。
【0004】また前記従来例を組立るには、まずプール
セグメント1、2、3、4を近づけ、隣り合う接合フラ
ンジ5、5ごとにボルト7、ナット8により仮止めして
防水条6が上方より入る間隙を形成し、次に防水条6を
上方より前記間隙に入れ、続いてボルト7、ナット8を
緊締して接合フランジ5、5で防水条6を締め付け、ま
た前記緊締により形成された凹陥部14に弾性栓15を
上方から嵌入し、しかる後、固定板36を指で押え、お
ねじ16を緊締するものであり、ここに弾性栓15とめ
ねじ17の回転が阻止されており、弾性栓15がおねじ
16と協動することがなく、おねじ16の螺動によりめ
ねじ17が上昇し、これと一体の栓体34が上下方向に
おいて収縮するとともに遠心方向へ膨出しようとする力
が各壁面26にかかって密着し、弾性栓15が凹陥部1
4に密嵌されるものである。なお符号11は各プールセ
グメント1、2、3、4の底板、18、19は底板11
より連続して立ち上がる側壁と端壁である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来例は弾性栓15を
上方より凹陥部14に嵌入するだけでは嵌合力が小さい
ため、上記の構成により弾性栓15を凹陥部14に強く
密嵌させるものであるが、ボルト7、ナット8の仮止め
および緊締後に、さらに弾性栓15をおねじ16締めし
て栓体34を上下方向に収縮させねばならず、しかもこ
のおねじ16締めは熟練者による手間と大きい力を必要
とし、例えば幼稚園や保育園等の教師のようないわゆる
素人では容易に組立作業をするのは困難であり、しかも
栓体34の周面と防水条6の端面とが接触するだけで、
前記両者の水密性が小さいものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するもので、すなわち複数個のプラスチック製のプー
ルセグメントが水槽体を平面から見て複数の方向より交
わるように分割した形状に形成され、前記各プールセグ
メントの分割端縁に接合フランジが形成され、前記分割
端縁の交わり位置に壁面を有する凹部が形成され、ボル
トの緊締により隣合う前記接合フランジが弾性を有する
防水条を介して接続されるとともに複数個の前記凹部が
寄せ集められて凹陥部が形成され、前記凹陥部に弾性栓
が密嵌される組立プールにおいて、前記弾性栓が前記ボ
ルトの緊締により形成される凹陥部への上方からの嵌入
が不能で、かつ前記ボルトの仮止めにより形成される前
記凹陥部より大きい仮止め凹陥部への嵌入が可能な大き
さに形成され、しかも前記弾性栓が前記各防水条の一端
の嵌入凹部を有することを特徴とする組立プールであ
り、また水槽体を平面から見て複数の方向より交わるよ
うに分割した形状に形成した複数個のプラスチック製の
プールセグメントを近づけ、次に前記各プールセグメン
トの分割端縁に形成された接合フランジを隣り合う接合
フランジごとにボルトにより仮止めして弾性を有する防
水条が上方より入る間隙を形成するとともに前記各プー
ルセグメントの分割端縁の交わり位置に形成した壁面を
有する凹部を寄せ集めて弾性栓が上方より入る大きさの
仮止め凹陥部を形成し、次に前記弾性栓を上方より前記
仮止め凹陥部に入れ、また前記防水条を上方より前記間
隙に入れるとともに前記防水条の一端を前記弾性栓へ形
成した嵌入凹部へ嵌入し、しかる後、前記ボルトの緊締
により前記接合フランジで前記防水条を締め付けるとと
もに前記仮止め凹陥部を縮小して前記壁面で前記弾性栓
を締め付けることを特徴とする組立プールの組立方法で
ある。
【0007】なお前記の水槽体を複数の方向より交わる
ように分割した形状は後述のように水槽体を縦横に分割
した形状や水槽体を放射状に分割した形状であってもよ
く、また水槽体を縦横に分割した形状に形成する場合は
分割端縁の交わり位置が分割端縁の直交位置となるもの
である。
【0008】
【実施例】この発明の第1実施例における水槽体9は図
1、2で示すもので、複数個のプールセグメント1、
1、2、2、3、3、4、4をFRP(ガラス繊維を補
強材とする強化プラスチック)で形成する。プールセグ
メント1、1、2、2、3、3、4、4は水槽体9を複
数の方向より交わるように分割した形状に形成するもの
で、具体的には図3で示すように縦横に分割した形状に
形成するものであり、そのうちプールセグメント1、
1、2、2は端部用であり、プールセグメント3、3、
4、4は中間部用である。この第1実施例の場合、図
1、2で示すように端部用のプールセグメント1、2の
縦A・横B・高さHの寸法は180cm×130cm×
65cm、中間部用のプールセグメントの縦A・横C・
高さHの寸法は180cm×150cm×65cmであ
る。中間部用のプールセグメント3、3、4、4の数は
所望の水槽体9の大きさいかんによるもので、適宜、増
減してもよく、また無くてもよい。図1、2、4、5、
6で示すように各プールセグメント1、2、3、4は底
板11と、底板11より連続して立ち上がる側壁18を
有し、さらに端部用のプールセグメント1、2は底板1
1より連続して立ち上がるとともに側壁18と連続する
端壁19を有する。各側壁18および各端壁19の上端
より断面L字状に連続するトップベンチ20、20を形
成し、各プールセグメント1の角隅部の下方へ排水孔2
1を設ける。図1中、符号22は排水孔21へ嵌脱自在
に設けた防水栓、23は足掛り用段部、24は各プール
セグメント1、2、3、4の底板11へ固着した木製の
補強材である。
【0009】図3で示すプールセグメント1、1、2、
2、3、3、4、4の縦横の分割端縁10に沿って図4
〜8で示すように段付きの接合フランジ5を一体形成
し、図5、6で示すように底板11より側壁18および
端壁19に沿って続く接合フランジ5では上方および下
方内端近傍とコーナー近傍へ、また図6で示すように底
板11のみに沿う接合フランジ5では両端近傍へそれぞ
れボルト遊挿孔25を穿ち、分割端縁10、10の交わ
り位置12つまり図5〜8で示すようにプールセグメン
ト1、1、2、2、3、3、4、4の各底板11におけ
る各直交位置へ中心角aが90度の弧状で、しかも壁面
26を有する凹部13を一体形成する。なお、後述のよ
うにこの凹部13が4個集合することにより図9の実線
で示す円形の凹陥部14が形成される。各壁面26は図
7で示すように接合フランジ5と連続するものであり、
凹部13の外方で、かつ底板11へ略扇状の凹陥部27
を一体形成し、凹陥部27の外方で、かつ底板11へ図
19で示すようにナット33を同時成型により埋設す
る。凹陥部27は図5〜9および図19、22で示すよ
うに周壁28と底板29とを有し、周壁28へボルト遊
挿孔25と対応するボルト遊挿孔30を穿設し、弧状の
壁面26の下端縁より中心角aが90度である扇形の延
出片31を連続して水平に形成する。また接合フランジ
5、5、5、5・・・のうち各端部用のプールセグメン
ト1にあっては図3で示す縦方向、各端部用のプールセ
グメント2にあっては横方向、各中間部用のプールセグ
メント3にあっては横方向と、縦方向の一方、各中間部
用のプールセグメント4にあっては縦方向の一方の各接
合フランジ5の下端縁に沿って帯状の延出片32を連続
して形成する。このため図5〜7および図22、24で
示すように各プールセグメント1、2、3、4において
延出片31、32を有する凹部13側、接合フランジ5
側と延出片32を有さない接合フランジ5側とでは後者
の接合フランジ5の方が延出片31、32の肉厚分、そ
の高さが短くなる。
【0010】この発明の第2実施例の水槽体9は図1
0、12で示すもので、複数個のプールセグメント1、
1、2、2、2、2をFRP(ガラス繊維を補強材とす
る強化プラスチック)で形成する。プールセグメント
1、1、2、2、2、2は水槽体9を複数の方向より交
わるように分割した形状に形成するもので、図示のよう
に放射状に分割した形状さらに具体的には等分した形状
に形成するものであり、この第2実施例の場合、60度
づつに等分した形状に形成するもので、図12、14で
示すようにプールセグメント1、2の径Dおよび高さh
の寸法は154cm×55cmである。図10〜14で
示すように各プールセグメント1、2は底板11と、底
板11より連続して立ち上がる弧状の側壁18を有す
る。各側壁18の上端より断面L字状に連続する弧状の
トップベンチ20を形成し、トップベンチ20の外向板
45へボルト遊挿孔46を形成し、各プールセグメント
1の下方へ排水孔21と凹陥部47を設ける。図中、符
号22は排水孔21へ嵌脱自在に設けた防水栓、23は
足掛り用段部、24は各プールセグメント1、2の底板
11へ固着した木製の補強材である。この第2実施例に
おけるプールセグメント1とプールセグメント2の違い
は排水孔21、凹陥部47の有無のみであり、製造の際
は1種類の成形型で足り、プールセグメント2の成形の
際には排水孔21、凹陥部47の該当部分へ入れ子を充
填し、プールセグメント1の成形の際には前記入れ子を
外せばよく、プールセグメント2には排水孔21、凹陥
部47が無く、プールセグメント1には排水孔21、凹
陥部47が形成される。
【0011】図11、13で示す各プールセグメント
1、2の放射状の分割端縁10に沿って図11、15、
16、21、23で示すように段付きの接合フランジ5
を一体形成し、図11、15で示すように底板11より
側壁18に沿って続く接合フランジ5の上方および下方
内端近傍とコーナー近傍へそれぞれボルト遊挿孔25を
穿ち、図11、14、16、17で示すように各プール
セグメント1、2の各底板11における交わり位置12
へ挟角bが60度の弧状で、しかも壁面26を有する凹
部13を一体形成する。なお、後述のようにこの凹部1
3が6個集合することにより図17の実線で示す円形の
凹陥部14が形成される。各壁面26は接合フランジ5
と連続するものであり、凹部13の外方で、かつ底板1
1へ略扇状の凹陥部27を一体形成し、凹陥部27の外
方で、かつ底板11へ図19で示すようにナット33を
同時成型により埋設する。この凹陥部27は図11、1
4、16、19、22で示すように周壁28と底板29
とを有し、周壁28へボルト遊挿孔25と対応するボル
ト遊挿孔30を穿設し、弧状の壁面26の下端縁より挟
角bが60度である扇形の延出片31を連続して水平に
形成する。また接合フランジ5、5のうち一方の接合フ
ランジ5の端縁に沿って帯状の延出片32を連続して形
成する。このため図11、21で示すように各プールセ
グメント1、2において延出片31、32を有する凹部
13側、接合フランジ5側と延出片32を有さない接合
フランジ5側とでは後者の接合フランジ5の方が延出片
31、32の肉厚分、その高さが短くなる。なお図18
・19・21〜24は第1・2実施例とも構造上、同一
性を有するので併用したものであり、図19は第1実施
例の図1におけるX−X、第2実施例の図12における
Y−Y方向からの拡大断面図である。
【0012】また第2実施例は各プールセグメント1、
2ごとに足掛り用段部48を具備するものである。この
足掛り用段部48はFRPで一体的に形成するもので、
図10、11および図14の仮想線で示すように弧状の
接地フランジ49より段付きの周壁50を連続して立ち
上がらせ、しかも足掛段部51を三日月状に形成し、周
壁50の上端縁に沿って断面L字状の係合縁64を連続
して形成し、係合縁64の外向面へねじ孔52を螺設
し、さらに図10、11、25で示すように周壁50の
両端へ、隣接する足掛り用段部48を接続するための接
続板53、53を連続して形成し、各接続板53の外向
面へ凹陥部54、54を形成し、各凹陥部54の側壁5
5および接続板53の接続片56へボルト遊挿孔57、
58を形成する。
【0013】図中、符号6は可撓性を有する防水条、符
号15は弾性栓であり、これらはこの発明のいずれの実
施例にも有り、その材質は各実施例とも同一であり、い
ずれの防水条6、弾性栓15も本実施例では独立気泡性
発泡ゴムで形成され、さらに具体的には独立気泡性のネ
オロン(ノブカワ商事株式会社製、商品名)で形成され
たものであり、前記ゴムは各気泡が独立しているため、
防水性を有し、しかも弾性に富み、本実施例として最適
である。なお、防水条6、弾性栓15は防水性を有する
弾性材であればよい。
【0014】また弾性栓15はいずれの実施例の場合で
も各ボルト7の緊締により形成される凹陥部14への上
方からの嵌入が不能な大きさで、かつ後述のように各ボ
ルト7の仮止めにより形成される仮止め凹陥部38つま
り凹陥部14より大きい仮止め凹陥部38への嵌入が可
能な大きさに形成する。すなわち後述のように隣合う接
合フランジ5、5同士を近づけ、各ボルト挿通孔25、
30へボルト7を挿通し、ナット8を緊締すると交わり
位置12へは凹部13、13・・の集合により凹陥部1
4、具体的には円形の凹陥部14が形成され、また前記
ボルト7、ナット8を緊締する以前の仮止め状態の際に
図9・17・20の仮想線および図18で示すように前
記凹陥部14より大きい凹陥部38が形成されるが、図
18の仮想線で示す弾性栓15は図19で示すようにい
ずれの実施例の場合でも各ボルト7の緊締により形成さ
れる小径状態の凹陥部14へ上方から嵌入することがで
きないが、図18で示すように各ボルト7の仮止めによ
り形成される大径状態の凹陥部つまり仮止め凹陥部38
へ上方から嵌入することができる大きさに形成するもの
であり、さらに本実施例では円柱形からなる弾性栓15
の直径L1を65mm、小径状態の凹陥部14の直径L
3を50mm、大径状態のいわゆる仮止め凹陥部38の
直径L2を62.5mmにするものであり、実験によれ
ば前記径L1、L2、L3の状態において弾性栓15は
凹陥部14へ上方から嵌入できず、かつ仮止め凹陥部3
8へ上方から嵌入できたものであり、他の実験例ではL
2、L3の値を前記数値にした場合、L1は58mm〜
70mmが後述の組立作業および組立後の密嵌性で好適
であった。
【0015】さらに弾性栓15に各防水条6の一端の嵌
入凹部39を複数個、形成するものであり、具体的には
円柱形の弾性栓15の周面から中心へ向け、しかも上面
から下面へ向けて各防水条6の一端を嵌入することが可
能な嵌入凹部39を防水条6の数および位置に応じて複
数個形成するものであり、第1実施例では角度上、90
度間隔で4個、また第2実施例では角度上、60度間隔
で6個形成する。また符号40は凹陥部14、27を覆
う伏皿状の硬質プラスチック製の保護蓋であり、図19
で示すようにこの保護蓋40の周縁内方で、かつ各ナッ
ト33に対応する位置へ、底面42が水平な凹孔44を
形成し、この凹孔44にボルト遊挿孔43を設ける。
【0016】前記実施例を組み立てるには第1実施例で
はプールセグメント1、1、2、2、3、3、4、4
を、第2実施例ではプールセグメント1、1、2、2、
2、2を近づける。ここに前記の構成のとおり隣合う接
合フランジ5、5の一方には帯状の延出片32が形成さ
れ、他方には前記延出片32がないので、図21、23
で示すように延出片32のない接合フランジ5の端縁が
延出片32上へ当接し、両接合フランジ5、5は等高と
なる。次に図21で示すように各ボルト遊挿孔25、3
0へ、また図23で示すように各ボルト遊挿孔25、2
5へそれぞれボルト7を挿通し、ナット8を緩く締め、
つまり仮止めし、図9・17・20・21・23で示す
ように防水条6が上方より入る間隙L4を形成するとと
もに交わり位置12に形成した凹部13を寄せ集めて図
9・17・18・20で示すように弾性栓15が上方よ
り入る大きさの仮止め凹陥部38を形成し、次に弾性栓
15を上方より仮止め凹陥部38に入れ、また各防水条
6を各接合フランジ5の全長に沿わせつつ両接合フラン
ジ5、5間の間隙L4へ入れるとともに各防水条6の一
端を弾性栓15に形成した嵌入凹部39へ嵌入する。こ
のとき各接合フランジ5は段部41を有するので図示の
ように防水条6は係止される。なお本実施例では図1
8、23で示すように仮止め時の間隙L4、仮止め凹陥
部38の各径L2より、これらへ入れる前の鎖線で示す
防水条6、弾性栓15の径の方が僅かに大きいが、いず
れも上方より押込めば、防水条6、弾性栓15は弾性に
より収縮して嵌入される。しかる後、図9・17・19
・22・24で示すように各ボルト7、ナット8を緊締
する。ここに両接合フランジ5、5は接近し、弾性を有
する防水条6は収縮し、しかもその復元方向へ働く力に
より接合フランジ5、5へ密着し、同時に仮止め凹陥部
38は縮小して凹陥部14となり、弾性栓15は各壁面
26で締め付けられて収縮し、しかも図20で示すよう
に弾性栓15の収縮により各嵌入凹部39内の防水条6
の一端も収縮し、図19で示す弾性栓15の復元方向へ
働く力により弾性栓15は各壁面26へ密着し、また防
水条6の一端部における端面、底面、両側面も弾性栓1
5に密着する。なお図5、6、11、15で示す各フラ
ンジ5の上方、コーナー近傍でのボルト締め作業は各セ
グメント1、2、3、4の外側から容易にすることがで
き、また交わり位置12近傍でのボルト締め作業も凹陥
部27が上向きに開口しているので簡単にすることがで
きる。また弾性栓15は縮小した凹陥部14へ上方から
の嵌入が不能であるほど大きいので、前記ボルト7、ナ
ット8の緊締により大きく収縮し、このため復元力も大
きく、密嵌力が極めて大きい。
【0017】続いて図19で示すように保護蓋40で凹
陥部14、27を覆い、保護蓋40へ設けたボルト遊挿
孔43よりボルト35を挿通するとともにナット33へ
螺着し、保護蓋40を固定する。なお防水栓22を排水
孔21へ嵌着する。またプール不使用時や運搬時には第
1実施例ではプールセグメント1、1、2、2、3、
3、4、4を、第2実施例ではプールセグメント1、
1、2、2、2、2を分解して積重ね、他の部品ととも
に保管、搬送をするものである。
【0018】なお第2実施例では各プールセグメント
1、2ごとに前述の足掛り用段部48を取り付けてもよ
い。足掛り用段部48を取り付けるには、係合縁64を
図14で示すようにトップベンチ20へ係合し、ボルト
59をボルト遊挿孔46より挿入してねじ孔52へ螺着
する。なお前記接続手段は係合縁64とトップベンチ2
0を着脱自在に接続するものであればタッピンねじ等他
の手段でもよい。また図11、25で示すように隣合う
足掛り用段部48、48の接続片56、56を当接し、
一方の凹陥部54よりボルト60を入れるとともにボル
ト遊挿孔57、58へ挿通し、ナット61締めする。こ
の足掛り用段部48もプール不使用時や運搬時には分解
して積重ね、他の部品とともに保管、搬送するものであ
る。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば各プールセグメントの
隣合う接合フランジをボルトにより仮止めして防水条お
よび弾性栓が上方より入る間隙および仮止め凹陥部を形
成し、仮止め凹陥部へ弾性栓を、また接合フランジの間
隙へ防水条をそれぞれ上方より入れるとともに防水条の
一端を弾性栓の各嵌入凹部へ入れ、しかる後、ボルトを
緊締して弾性栓および防水条を収縮させるという極めて
容易な作業で、漏水することがないプールを確実に組み
立てることができるものであり、従来例に比べて組立工
程を減らすことができ、素人でも大きい力を必要とする
ことなく、容易かつ確実に組立作業をすることができ、
しかも防水条の一端も弾性栓の嵌入凹部に嵌合して収縮
するので、弾性栓と防水条との水密度も高くなり、また
弾性栓自体の構造も簡単で、安価に提供できるものであ
る。
【0020】なお水槽体を放射状に等分した形状にプー
ルセグメントを形成する場合は、成形型が1種類で足
り、極めて容易かつ安価に製造することができる。
【0021】またプールセグメントの外側へ足掛り用段
部を着脱自在に設けた場合は年少者にとって安全に使用
できるとともに運搬および保管時に場所をとらず実用的
効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す一部切欠平面図で
ある。
【図2】同上の一部を切欠いた正面図である。
【図3】第1実施例の水槽体の分離状態を示す平面図で
ある。
【図4】第1実施例における端部用のプールセグメント
の拡大右側面図である。
【図5】同上の斜視図である。
【図6】同上における中間部用のプールセグメントの拡
大斜視図である。
【図7】同上の直交位置の分解斜視図である。
【図8】同上のプールセグメントの直交位置を示す部分
拡大平面図である。
【図9】同上の直交位置におけるプールセグメントの集
合状態を示す拡大平面図である。
【図10】この発明の第2実施例の斜視図である。
【図11】同上のプールセグメントと足掛り用段部の一
部を示す分解斜視図である。
【図12】同上の水槽体の一部を切欠いた平面図であ
る。
【図13】同上のプールセグメントの拡大平面図であ
る。
【図14】同上のプールセグメントの中央拡大端面図で
ある。
【図15】同上のプールセグメントにおける接合端縁部
分を示す拡大側面図である。
【図16】同上のプールセグメントにおける交わり位置
を示す拡大平面図である。
【図17】同上のプールセグメントの集合状態を示す拡
大平面図である。
【図18】この発明の第1・2実施例の仮止め時におけ
る交わり位置の拡大断面図である。
【図19】同上の緊締時における交わり位置の拡大断面
図である。
【図20】同上の仮止め時および緊締時の状態を説明す
る拡大平面図である。
【図21】同上の交わり位置近傍におけるプールセグメ
ントの仮止め状態を示す拡大断面図である。
【図22】同上の緊締状態を示す拡大断面図である。
【図23】同上の交わり位置近傍以外の位置におけるプ
ールセグメントの仮止め状態を示す拡大断面図である。
【図24】同上の緊締状態を示す拡大断面図である。
【図25】この発明の第2実施例における足掛り用段部
同士の接続状態を示す拡大横断面図である。
【図26】従来例の一部切欠平面図である。
【図27】同上の直交位置の分解斜視図である。
【図28】同上の直交位置におけるプールセグメントの
集合状態を示す拡大平面図である。
【図29】同上の拡大断図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 プールセグメント 5 接合フランジ 6 防水条 7 ボルト 9 水槽体 10 分割端縁 12 交わり位置 13 凹部 14 凹陥部 15 弾性栓 26 壁面 38 仮止め凹陥部 39 嵌入凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のプラスチック製のプールセグメ
    ントが水槽体を平面から見て複数の方向より交わるよう
    に分割した形状に形成され、前記各プールセグメントの
    分割端縁に接合フランジが形成され、前記分割端縁の交
    わり位置に壁面を有する凹部が形成され、ボルトの緊締
    により隣合う前記接合フランジが弾性を有する防水条を
    介して接続されるとともに複数個の前記凹部が寄せ集め
    られて凹陥部が形成され、前記凹陥部に弾性栓が密嵌さ
    れる組立プールにおいて、前記弾性栓が前記ボルトの緊
    締により形成される凹陥部への上方からの嵌入が不能
    で、かつ前記ボルトの仮止めにより形成される前記凹陥
    部より大きい仮止め凹陥部への嵌入が可能な大きさに形
    成され、しかも前記弾性栓が前記各防水条の一端の嵌入
    凹部を有することを特徴とする組立プール。
  2. 【請求項2】 水槽体を平面から見て複数の方向より交
    わるように分割した形状に形成した複数個のプラスチッ
    ク製のプールセグメントを近づけ、次に前記各プールセ
    グメントの分割端縁に形成された接合フランジを隣り合
    う接合フランジごとにボルトにより仮止めして弾性を有
    する防水条が上方より入る間隙を形成するとともに前記
    各プールセグメントの分割端縁の交わり位置に形成した
    壁面を有する凹部を寄せ集めて弾性栓が上方より入る大
    きさの仮止め凹陥部を形成し、次に前記弾性栓を上方よ
    り前記仮止め凹陥部に入れ、また前記防水条を上方より
    前記間隙に入れるとともに前記防水条の一端を前記弾性
    栓へ形成した嵌入凹部へ嵌入し、しかる後、前記ボルト
    の緊締により前記接合フランジで前記防水条を締め付け
    るとともに前記仮止め凹陥部を縮小して前記壁面で前記
    弾性栓を締め付けることを特徴とする組立プールの組立
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100596696B1 (ko) * 1998-10-28 2006-10-04 영성산업 주식회사 어린이용 풀장이나 간이 양어장으로 사용될 수 있는 조립형 플라스틱 수조
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