JPH08279044A - パターン認識装置およびジェスチャ認識装置 - Google Patents

パターン認識装置およびジェスチャ認識装置

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JPH08279044A
JPH08279044A JP7054152A JP5415295A JPH08279044A JP H08279044 A JPH08279044 A JP H08279044A JP 7054152 A JP7054152 A JP 7054152A JP 5415295 A JP5415295 A JP 5415295A JP H08279044 A JPH08279044 A JP H08279044A
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JP7054152A
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English (en)
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Akitoshi Tsukamoto
明利 塚本
Shichiu Ri
七雨 李
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IMEEJI JOHO KAGAKU KENKYUSHO
Original Assignee
IMEEJI JOHO KAGAKU KENKYUSHO
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06V40/20Movements or behaviour, e.g. gesture recognition

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  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 テンプレートマッチング処理装置12は、テ
ンプレート画像記憶装置14に予め登録しておいた複数
のテンプレート画像と、入力画像(これはビデオカメラ
などからの人物動画像を処理したもの)とを比較して相
違度を求め、状態認識装置16はその相違度に基づい
て、特定の部分、たとえば腕や脚の一致度を計算する。
そして、状態認識装置16では、一致度が最大のテンプ
レート画像について、状態番号記憶装置18に予め登録
しておいた状態番号を出力する。 【効果】 ジェスチャ認識装置10において簡単かつ高
速に人物の特定の部位の状態を同定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はパターン認識装置およ
びジェスチャ認識装置に関し、特にたとえばビデオカメ
ラなどで撮影した人物動画像を処理して人物の動作を認
識し、脚や腕などの状態を同定してコンピュータなどへ
情報を提供するジェスチャ認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術は、文献1:“視覚
言語処理システムにおける手の認識法”(クンラポン
ユーニパン,木下宏揚,酒井善則、電子情報通信学会論
文誌,D-II, Vol.J75-D-II, No.9, pp.1489-1497, Sep.
1992)および文献2:“シルエット画像を用いた手先動
作のリアルタイム認識とヒューマンインタフェースへの
応用”(李亜兵,辺見一男,亀井且有,井上和夫、第1
0回ヒューマン・インタフェース・シンポジウム論文
誌,pp.217-224, Oct.1994)に開示されるものがある。
【0003】文献1に記載された従来技術では、カメラ
でユーザの上半身をとらえた画像からそのカラー情報や
エッジ情報をもとに手を抽出し、腕の角度や手首の座標
を求めるようにしている。この手法は、色情報の閾値処
理によって領域分割を行い、その各領域をそれらを囲む
エッジのところまで拡張し、そして顔など手以外の部分
とを区別するために領域の面積や伸長度による判別を行
い、その結果得られた領域について、領域の重心から最
も長い軸の方向として腕の角度を求めるものである。
【0004】また、文献2に記載された従来技術では、
暗い背景上にある指の領域を2値化処理によって抽出し
たシルエット画像を用い、この画像を解析することによ
って2指の先端位置およびそれぞれの方向をリアルタイ
ムに決定するようにしている。この手法では、まずシル
エット画像の各走査線上において、画面の左右縁から内
側へ指領域のエッジ画素を探索し、この画素の位置が水
平方向に急激に変化する点を親指あるいは人差指の指先
候補点として求める。次に各指先候補点から或る距離だ
け下にある2本の走査線上で、それらの走査線が横切る
各指領域の中心点を結ぶ線分の傾きとしてそれぞれの指
の傾きを求め、この延長線と指領域の境界との交点を各
指の指先座標とする。さらに、この線分に直交する直線
が指領域を横切る部分の長さとして指の太さを求め、こ
の値からカメラと指との間の距離を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】文献1の手法では、被
験者の手の領域を抽出するために色画像処理が用いられ
ているため、領域が安定して抽出できるように照明条件
や閾値の設定を工夫する必要があった。また、得られた
領域の面積,伸長度,および長軸方向を求めるために多
くの計算量を必要とするため、実時間処理が困難である
などの問題点があった。
【0006】また、文献2の手法は手の形状を求めるも
のであるが、指先が極端に曲がっている場合や横方向を
向いた場合など、指の先端以外のシルエット部分が指の
先端よりも上にあるときには指先候補点を求めることが
できず、また指の太さや方向を正しく求めるためには指
の領域が他の指の領域と分離されていなければならない
など、技術の利用に関する制約が多かった。特に指先候
補点の探索方法は指先が上にあることを前提として利用
しているため、この前提が成立しないような指以外の部
位の形状認識に応用することは困難であった。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、簡
単かつ高速に特定のパターンを同定できる、パターン認
識方法を提供することである。この発明の他の目的は、
簡単かつ高速に人物の特定の部位の状態を同定できる、
ジェスチャ認識方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数のテ
ンプレートパターンを記憶するテンプレートパターン記
憶手段、複数のテンプレートパターンに個別的に対応す
る複数のパターン番号を記憶するパターン番号記憶手
段、入力パターンと複数のテンプレートパターンとによ
ってテンプレートマッチング処理を行うテンプレートマ
ッチング処理手段、テンプレートマッチング処理手段の
出力に基づいて入力パターン中の特定の部分におけるテ
ンプレート画像との一致度を求める一致度算出手段、一
致度算出手段によって算出された一致度のうち最大一致
度を示すテンプレートパターンに付与されたパターン番
号を出力するパターン番号出力手段を備える、パターン
認識装置である。
【0009】第2の発明は、複数のテンプレート画像を
記憶するテンプレート画像記憶手段、複数のテンプレー
ト画像に個別的に対応する複数の状態番号を記憶する状
態番号記憶手段、人物動画像を処理して得られる入力画
像と複数のテンプレート画像とによってテンプレートマ
ッチング処理を行うテンプレートマッチング処理手段、
テンプレートマッチング処理手段の出力に基づいて入力
画像中の特定の部分におけるテンプレート画像との一致
度を求める一致度算出手段、一致度算出手段によって算
出された一致度のうち最大一致度を示すテンプレート画
像に付与された状態番号を出力する状態番号出力手段を
備える、ジェスチャ認識装置である。
【0010】
【作用】ジェスチャ認識装置の場合、入力画像として
は、たとえばビデオカメラなどによって撮影された人物
動画像を用いる。テンプレート画像記憶手段に予め登録
された複数のテンプレート画像とその入力画像とのテン
プレートマッチング処理がテンプレートマッチング処理
手段によって行われる。そのため、テンプレートマッチ
ング処理手段は入力画像と各テンプレート画像との相違
度(D)を出力する。この相違度に基づいて入力画像の
特定の部分(たとえば腕や脚)の一致度Mが計算され、
状態番号出力手段は、たとえば状態番号記憶手段を参照
して、最大の一致度を示すテンプレート画像に付与され
た状態番号を出力する。
【0011】このような状態番号またはパターン番号
が、たとえばコンピュータのような状態(パターン)同
定装置に与えられる。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、特定の部分の一致度
によって入力パターンないし入力画像の状態を同定する
ようにしているので、従来技術に比べて、より簡単化か
つ高速化することができる。この発明の上述の目的,そ
の他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以
下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1に示すこの発明の実施例のジェスチャ認
識装置10は、一例として、図2に示すシルエット画像
のような入力画像を処理する。この種の画像は、たとえ
ば人体領域や衣服などに含まれないような輝度をもつ背
景の前に画像を撮影するカメラなどの画像入力装置(図
示せず)を固定し、人物がいない状況で撮影した背景画
像と、入力画像の各画素の輝度差分を求め、閾値処理を
行うことによって得ることができる。このようなシルエ
ット画像作成処理は、たとえばDatacube社のMax Video
システム(Datacube Inc:“Max Video 200 Hardware Ref
erence Manual"(1993)) ,あるいはEZEL社のHRU-TAICHI
-E2 (EZEL Inc:“HRU-TAICHI IV-80画像処理ライブラリ
リファレンスマニュアル”(1989)) などの汎用画像処理
装置を用いることにより生成することができる。
【0014】このようにして得られた入力画像は図1の
テンプレートマッチング処理装置12に与えられ、ここ
でテンプレート画像記憶装置14に記憶したテンプレー
ト画像と入力画像との相違度演算を行う。この相違度は
入力画像とテンプレート画像との間の輝度の差分和であ
る。なお、以下では、時刻tに入力される画像をI、そ
の大きさを横W画素、縦H画素とし、その位置(x,
y)にある画素の輝度をI(x,y)と表す。また、テ
ンプレート画像をTと表し、その大きさを横w画素×縦
h画素とする。入力画像I上の位置(x,y)における
相違度は数1で定義される。
【0015】
【数1】
【0016】テンプレートマッチング処理装置12はこ
の相違度を入力画像T上の或る範囲内において求め、そ
の最小値およびそれを与えた位置を出力する。得られた
最小相違度をD(T)、その位置を(XT ,YT )とす
ると、これらは数2で与えられる。
【0017】
【数2】
【0018】ここで、Aは相違度を求める範囲を示すも
のであり、前入力フレームにおける最小相違度を与えた
位置(XT ,YT )の近傍などとして適当に設定する。
このような演算は、“相関法を用いた実時間物体追跡シ
ステムの製作(2) ”(廣田,李,徐,辻、情処48全
大,No.5M-4, pp.73-74(1994))に記載の装置などを用い
ることにより行うことができる。
【0019】図3〜図6に、図1のテンプレート画像記
憶装置14に予め登録するテンプレート画像の一例を示
す。これらのテンプレート画像は、それぞれ、腕および
脚の状態を認識するために用いられるものの例である。
これらのテンプレート画像はテンプレートマッチング処
理装置12においてそれぞれ参照され、テンプレートマ
ッチング処理の結果として、各テンプレート画像による
最小相違度D(T)が図1の状態認識装置16に送られ
る。
【0020】なお、図3〜図6に示したテンプレート画
像は、それぞれ、図中に示した記号U,Li ,Ri およ
びFi などと表す。また、それぞれの状態番号を図中に
示すように各テンプレート画像に割り当てておき、テン
プレート画像Li ,Ri およびFi の状態番号を、以
下、 Num(Li ), Num(Ri )および Num(Fi )な
どと表す。この状態番号は図1の状態番号記憶装置18
に記憶しておく。なお、記号Uは初期状態を示し、Lは
左腕、Rは右腕、Fは脚を示す。
【0021】テンプレートマッチング処理装置12で
は、各テンプレート画像とのマッチング処理の結果得ら
れる最小相違度D(U),D(Li ),D(Ri )およ
びD(Fi )が得られ、これが状態認識装置16に伝送
される。状態認識装置16は、テンプレート間相違度記
憶装置20に記憶されたテンプレート間相違度および状
態番号記憶装置18に記憶された各テンプレート画像の
状態番号を参照して、入力画像Iにおける腕や脚の状態
番号を出力する。
【0022】ここで、一例として、左腕(L)の状態の
認識について述べる。図7に、状態認識装置16(図
1)の一部を詳細に示す機能ブロック図を示す。図7の
一致度算出装置22は、テンプレートマッチング処理装
置12から受け取ったテンプレートマッチング処理結果
に基づいて、各テンプレート画像の腕にあたる部分に実
際に存在する入力画像中の腕の画素数M(Li )を求め
るものである。この値を、以下、各テンプレート画像と
入力画像との「一致度」と呼ぶ。この一致度の算出は数
3によって行う。
【0023】
【数3】
【0024】ただし、D(Li ,U)は、数4で与えら
れるテンプレート画像Li と初期画像Uとの間の相違度
である。したがって、腕のあるテンプレート画像の画素
数D(Li)をD(Li ,U)から引き、腕のないテン
プレート画像の画素数D(U)を加えることによって、
腕に相当する部分の画素数M(Li)のみが一致度とし
て得られる。
【0025】
【数4】
【0026】この数4で与えられる相違度の値は予め図
1のテンプレート間相違度記憶装置20に記録してお
く。図7の最大一致度選択装置24は、一致度算出装置
22において算出された一致度に基づいて、その最大値
およびそれを与えたテンプレート画像の番号を求める。
得られた最大一致度M(L)およびテンプレート番号I
L は、それぞれ数5および数6を満たすものである。
【0027】
【数5】
【0028】
【数6】
【0029】図7の状態数決定装置26は、最大一致度
選択装置24において得られた、一致度が最大のテンプ
レート画像について、その状態番号を出力する装置であ
り、この装置26は状態番号記憶装置18に記憶された
各テンプレート画像の状態番号を参照する。ただし、最
大一致度選択装置24からの出力である最大一致度に対
して閾値によるエラーの判定を行う。出力される状態番
号は数7で示されるものである。
【0030】
【数7】
【0031】ここで、「99」は認識エラーを示す数値
である。また、Th(N(L))は閾値であり、図4に
示したテンプレート画像を用いる場合は「5」程度が適
当である。なお、複数のテンプレート画像が同じ最大一
致度を与えたときは、それらの状態番号の平均値を出力
する。以下に、数3を導出する方法を説明する。図4よ
り、左腕に当たる部分はテンプレート画像UとLi とで
異なった画素値をもつ領域である。このようなテンプレ
ート画像間で異なった画素値をもつ領域をArmと表す
と、任意の位置(x,y)について各テンプレート画像
との相違度を次のように変形することができる。
【0032】
【数8】
【0033】
【数9】
【0034】ここで、Arm以外の領域は画素値は同じ
であることから、
【0035】
【数10】
【0036】である。また、Arm領域における入力画
像と各テンプレート画像との相違度の和は、その領域の
総画素数となり、
【0037】
【数11】
【0038】である。したがって、
【0039】
【数12】
【0040】であり、結局、Arm領域におけるシルエ
ット画素の数は
【0041】
【数13】
【0042】となる。したがって、入力画像とテンプレ
ート画像Li との一致度は、
【0043】
【数14】
【0044】と求められる。ここで、図4に示したテン
プレート画像は、腕の部分が胴体の部分に比べて小さ
く、胴体の部分が図3に示したものと同じであるため、
両者のマッチング位置はほぼ同じであると近似すること
ができる。すなわち、数15のようにテンプレート画像
i の位置(XU ,YU )における相違度を最小相違度
で近似することができる。
【0045】
【数15】
【0046】この結果、数3が導かれる。図1に示すジ
ェスチャ認識装置10により、テンプレート画像の一部
の領域に対する入力画像とテンプレート画像との一致度
に基づいて、左腕の状態を認識することができる。な
お、右腕に対する処理も同様である。図8は実際の処理
結果例であり、処理の結果得られた各腕(実線が左腕、
破線が右腕)の状態番号を時間軸に沿って示したもので
ある。腕を回転させる動作がその結果に反映されている
ことがわかる。
【0047】一方、一般に行われるテンプレートマッチ
ング処理では、複数のテンプレート画像で示されたもの
の間の状態を推定することができない。これを改善する
ために、求めた最小相違度と、それを与えたテンプレー
ト画像に隣接するテンプレート画像による相違度とを比
較し、その間の状態の推定を行う。たとえば図4のテン
プレート画像を用いてテンプレートマッチング処理を行
う場合、隣合うテンプレート画像どうしで共通のシルエ
ット領域をもつため、隣接するテンプレート画像との相
違度の関係は図9に示すようになっていると仮定でき
る。したがって、この隣接するテンプレート画像の相違
度を比較することにより、その中間の状態を推定するこ
とができる。
【0048】図10が、このようにテンプレート画像の
間の状態を認識することができる状態認識装置16(図
1)の一部を詳細に示す機能ブロック図である。先の実
施例と同様に、状態認識装置16へ入力されるデータは
テンプレートマッチング処理装置12によって求められ
た入力画像と各テンプレート画像との最小相違度であ
る。以下、このデータに基づいて、一例として脚(F)
の状態を認識する処理について説明する。
【0049】図10の最小相違度選択装置28は、入力
画像と各テンプレート画像との最小相違度D(Fi )に
基づき、その最小値とそれを与えたテンプレート画像の
番号とを出力する。出力される相違度最小値D(F)お
よびテンプレート番号IF は以下の式を満たすものであ
る。
【0050】
【数16】
【0051】
【数17】
【0052】そして、隣接テンプレート相違度決定装置
30は、最小相違度選択装置28で指定されたテンプレ
ート画像に隣接するテンプレート画像の相違度を出力す
る装置である。この出力は、最小相違度D(F),およ
び次の式で与えられる隣接相違度D(F)+ ,D(F)
- である。
【0053】
【数18】
【0054】
【数19】
【0055】図10の中間状態推定装置32は、隣接相
違度決定装置30が出力した3つの相違度を比較し、そ
の中間状態を推定する。中間状態推定装置32の動作を
図11に示す。図11に示す処理によって隣接するテン
プレート間の状態が推定される。これは図9に示す各中
間状態の判定基準を基に手順化したものである。得られ
た結果をΔFで表す。なお、図11中Th(F)は相違
度に対する閾値であり、図6に示したテンプレート画像
を用いる場合はその白画素数の半分程度に設定するのが
好ましい。
【0056】すなわち、最小相違度D(F)と隣接相違
度D(F)+ およびD(F)- とのそれぞれの一致を比
較し、D(F)=D(F)+ でかつD(F)=D(F)
- のとき、およびD(F)≠D(F)+ ,D(F)≠D
(F)- でかつD(F)+ またはD(F)- がTh
(F)より大きいとき、ΔF=0として出力し、D
(F)=D(F)+ でかつD(F)≠D(F)- のとき
あるいはD(F)=D(F)-でかつD(F)≠D
(F)+ のとき、ΔF=2あるいはΔF=−2を出力
し、D(F)≠D(F)+ ,D(F)≠D(F)- でか
つD(F)+ がTh(F)より小さいときΔF=1で、
あるいはD(F)- がTh(F)より小さいときΔF=
−1で、出力される。
【0057】図10の状態数決定装置34は、最小相違
度選択装置28が出力した相違度最小値D(F)とテン
プレート番号IF ,および中間状態推定装置32が出力
した値ΔFに基づき、状態番号記憶装置18に記憶され
た各テンプレート画像の状態番号を参照して、数20に
よって状態番号Fを算出する。
【0058】
【数20】
【0059】図12は実際の処理結果例であり、処理の
結果得られた状態番号を時間軸に沿って示したものであ
る。脚の状態が滑らかに認識されていることがわかる。
また、前述の腕の部分の一致度に基づく状態推定法,お
よびテンプレート画像の間の状態を推定する方法を組み
合わせることにより、図4(または図5)に示したテン
プレート画像の間の腕の状態を推定することができる。
このような処理を行う状態認識装置16′のブロック図
を図13に示す。以下、左腕の状態を推定する処理につ
いて述べる。
【0060】図13の一致度算出装置22および最大一
致度選択装置24は、それぞれ、図7の一致度算出装置
22および最大一致度選択装置24と同じであり、これ
らによって最大一致度M(L)と、それを与えたテンプ
レート画像の番号IL とが出力される。図13実施例の
隣接(テンプレート)一致度決定装置36は、図10の
隣接(テンプレート)相違度決定装置30に代わり、最
大一致度選択装置24が指定したテンプレート画像に隣
接するテンプレート画像の一致度を出力するものであ
る。この隣接一致度決定装置36の出力は、最大一致度
M(L),および次の式で与えられる隣接一致度M
(L)+ ,M(L)- である。
【0061】
【数21】
【0062】
【数22】
【0063】そして、図13の中間状態推定装置38
は、隣接一致度決定装置36が出力した3つの一致度を
比較し、その中間状態を推定する。中間状態推定装置3
6の動作を図14に示す。図14に示す処理によって隣
接するテンプレート間の状態が推定される。これは、図
15に示す各中間状態の判定基準を基に手順化したもの
である。得られた結果をΔLで表す。
【0064】すなわち、最小相違度M(L)と隣接相違
度M(L)+ およびM(L)- とのそれぞれの一致を比
較し、M(L)=M(L)+ でかつM(L)=M(L)
- のとき、およびM(L)≠M(L)+ ,M(L)≠M
(L)- でかつM(L)+ またはM(L)- がTh
(L)より大きいとき、ΔF=0として出力し、M
(L)=M(L)+ でかつM(L)≠M(L)- のとき
あるいはM(L)=M(L)-でかつM(L)≠M
(L)+ のとき、ΔF=2あるいはΔF=−2を出力
し、M(L)≠M(L)+ ,M(L)≠M(L)- でか
つM(L)+ がTh(L)より小さいときΔF=1で、
あるいはM(L)- がTh(L)より小さいときΔF=
−1で、出力される。
【0065】状態数決定装置26は、図13実施例の場
合、最大一致度選択装置24が出力した最大一致度M
(L)とテンプレート番号IL ,および中間状態推定装
置38が出力した値ΔLに基づき、状態番号記憶装置1
8に記憶された各テンプレート画像の状態番号を参照し
て、数23によって状態番号Lを算出する。
【0066】
【数23】
【0067】なお、右腕に対する処理もM(L)および
Th(L)に代えてM(R)およびTh(R)を用いれ
ば同様である。図16は実際の処理結果例であり、処理
の結果得られた状態番号を時間軸に沿って示したもので
ある。実線が左腕を、破線が右腕をそれぞれ示す。図1
6から腕を回転させる動作が滑らかに認識されているこ
とがわかる。
【0068】そして、上述の状態数決意装置26(また
は34)から処理される状態番号が、腕や脚の状態を同
定する情報として利用される。なお、前述の実施例はシ
ルエット画像を用いることを前提として述べたが、この
発明の実施にはシルエット画像は必ずしも必要でない。
たとえば、数1の相違度の定義を次のように変え、青色
など単一色のスクリーンを用意し、その背景色と同じ色
を図3〜図6の黒色部分に適用したテンプレート画像を
用いることにより、そのスクリーンの前に立った人物の
動作を認識することが可能となる。
【0069】
【数24】
【0070】さらに、上で説明した実施例はジェスチャ
認識装置であるが、この発明は参照パターンと入力パタ
ーンとのテンプレートマッチング処理によって入力パタ
ーンを同定する全てのパターン認識装置に適用できる。
また、上述の実施例では2次元画像における特定部位の
状態を判断するようにした。しかしながら、たとえば前
(または後ろ)からの画像と横からの画像を用いれば、
3次元的な状態を同定することもできることは容易に理
解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】図1実施例への入力画像の一例を示す図解図で
ある。
【図3】テンプレート画像の一例を示し、腕の状態を認
識するための初期状態を示す。
【図4】左腕の状態を認識するためのテンプレート画像
の一例を示す図解図である。
【図5】右腕の状態を認識するためのテンプレート画像
の一例を示す図解図である。
【図6】脚の状態を認識するためのテンプレート画像の
一例を示す図解図である。
【図7】図1実施例の状態認識装置を詳細に示す機能ブ
ロック図である。
【図8】左腕の状態認識の認識結果の一例を示すグラフ
である。
【図9】隣接テンプレート画像間での相違度を示す図解
図である。
【図10】状態認識装置の他の例を詳細に示す機能ブロ
ック図である。
【図11】図10実施例において相違度を用いて中間状
態を推定する中間状態推定装置の動作を示すフロー図で
ある。
【図12】図10実施例によってテンプレート画像間の
状態を補間をした場合の脚の認識結果の一例を示すグラ
フである。
【図13】状態認識装置の他の例を詳細に示す機能ブロ
ック図である。
【図14】図13実施例において一致度を用いて中間状
態を推定する中間状態推定装置の動作を示すフロー図で
ある。
【図15】隣接テンプレート画像間での一致度を示す図
解図である。
【図16】図13実施例によってテンプレート画像間の
状態を補間をした場合の腕の認識結果の一例を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10 …ジェスチャ認識装置 12 …テンプレートマッチング処理装置 14 …テンプレート画像記憶装置 16 …状態認識装置 18 …状態番号記憶装置 20 …テンプレート間相違度記憶装置 26 …状態数決定装置 32,38 …中間状態推定装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のテンプレートパターンを記憶するテ
    ンプレートパターン記憶手段、 前記複数のテンプレートパターンに個別的に対応する複
    数のパターン番号を記憶するパターン番号記憶手段、 入力パターンと前記複数のテンプレートパターンとによ
    ってテンプレートマッチング処理を行うテンプレートマ
    ッチング処理手段、 前記テンプレートマッチング処理手段の出力に基づいて
    前記入力パターン中の特定の部分におけるテンプレート
    画像との一致度を求める一致度算出手段、 前記一致度算出手段によって算出された一致度のうち最
    大一致度を示すテンプレートパターンに付与されたパタ
    ーン番号を出力するパターン番号出力手段を備える、パ
    ターン認識装置。
  2. 【請求項2】前記テンプレートマッチング処理手段の出
    力に基づいて前記テンプレートパターンによって示され
    た前記特定の部分における中間状態を推定する中間状態
    推定手段、および推定した中間状態の状態番号を出力す
    る中間状態番号出力手段を備える、請求項1記載のパタ
    ーン認識装置。
  3. 【請求項3】複数のテンプレート画像を記憶するテンプ
    レート画像記憶手段、 前記複数のテンプレート画像に個別的に対応する複数の
    状態番号を記憶する状態番号記憶手段、 人物動画像を処理して得られる入力画像を付与する入力
    手段、 前記入力画像と前記複数のテンプレート画像とによって
    テンプレートマッチング処理を行うテンプレートマッチ
    ング処理手段、 前記テンプレートマッチング処理手段の出力に基づいて
    前記入力画像中の特定の部分におけるテンプレート画像
    との一致度を求める一致度算出手段、 前記一致度算出手段によって算出された一致度のうち最
    大一致度を示すテンプレート画像に付与された状態番号
    を出力する状態番号出力手段を備える、ジェスチャ認識
    装置。
  4. 【請求項4】前記テンプレートマッチング処理手段の出
    力に基づいて前記テンプレート画像によって示された前
    記特定の部分における中間状態を推定する中間状態推定
    手段、および推定した中間状態の状態番号を出力する中
    間状態番号出力手段を備える、請求項3記載のジェスチ
    ャ認識装置。
  5. 【請求項5】前記中間状態推定手段は、前記入力画像の
    前記特定の部分の状態に隣接する状態を示す2つの隣接
    テンプレート画像と前記入力画像との一致度に基づいて
    前記中間状態を推定する、請求項4記載のジェスチャ認
    識装置。
  6. 【請求項6】前記中間状態推定手段は、前記入力画像の
    前記特定の部分の状態に隣接する状態を示す2つの隣接
    テンプレート画像と前記入力画像との相違度に基づいて
    前記中間状態を推定する、請求項4記載のジェスチャ認
    識装置。
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