JPH08275966A - 冷媒循環式氷まくら - Google Patents

冷媒循環式氷まくら

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JPH08275966A
JPH08275966A JP11504295A JP11504295A JPH08275966A JP H08275966 A JPH08275966 A JP H08275966A JP 11504295 A JP11504295 A JP 11504295A JP 11504295 A JP11504295 A JP 11504295A JP H08275966 A JPH08275966 A JP H08275966A
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JP
Japan
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cold water
heat absorbing
heat
heat source
ice
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Pending
Application number
JP11504295A
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English (en)
Inventor
Tadamitsu Morimoto
宰充 森本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の氷まくらは定期的に氷水を交換しなけれ
ばならなかった。また頭部に氷のゴツゴツした感触が皮
膚に伝わる不快感があった。さらに冷たすぎたりぬるす
ぎたりして温度調節ができなかった。この発明はこれら
の問題を解消するものである。 【構成】この発明は吸熱部(氷まくら部)と熱源部(氷
投入部)を分離して設置し,相互をホ−ス等で連結して
冷媒を循環させることによって吸熱部を常に低温に保つ
事ができるようにした。また冷媒の温度や流量を調節す
る事によって吸熱部の温度を調節できるように氷枕を改
良したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は氷まくらの改良に関す
る。人が風邪などのために発熱している時には頭部を冷
却する事によって脳細胞を破壊から防止する事は重要な
医療処置である事は周知されている。従来ではこの目的
のためにゴム製の袋を用いてその中に氷を適当な大きさ
に割って入れ袋の口をきつく閉じて枕の代わりに用いて
いた。また氷嚢を併用する必要があるなど不便であっ
た。そこでこの発明は吸熱部(氷まくら部)と熱源部
(氷投入部)を分離して設置し,相互をホ−ス等で連結
して冷媒を循環させることによって吸熱部を常に低温に
保つ事ができるようにした。また冷媒の流量を調節する
事によって吸熱部の温度を調節できるように氷枕を改良
したものである。以下,実施例につき図面に従って詳細
に説明する。
【0002】
【従来の技術】従来ではこの目的のためにゴム製の袋を
用いてその中に氷を適当な大きさに割って入れ袋の口を
きつく閉じて枕の代わりに用い,また氷嚢と呼ばれる氷
水の入った袋を吊り下げて額にあてる事によって前頭部
の冷却をおこなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法によれば以
下の不都合を避ける事ができなかった。 (ア)袋の中の氷がとけない期間では冷たすぎると同時
に袋を通して氷のゴツゴツした感触が皮膚に伝わって不
快である。 (イ)袋の中の氷がとけてしまえば温度が上昇し所期の
目的を果たせなくなるために数時間おきに氷水を交換す
る事が必要であった。 (ウ)適度な温度に調節する事ができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】吸熱部と熱源部を分離し
て設置し,相互をホ−ス等で連結して冷媒を循環させて
吸熱部を常に低温に保つ事ができるようにした。また冷
媒の流量を調節する事によって吸熱部の温度を調節しう
るように改良した。
【0005】
【作用】実施例に従って説明する。
【0006】
【実施例】図1はこの発明の構成図である。1は吸熱部
(氷まくら部)でありこの発明の氷枕の本体部分であ
る。説明の簡便のために筒状のもので示した。使用時に
はこの筒状の空洞に頭部を挿入して用いる。頭部と接触
するので柔軟でかつ破れない性質の材料で形成されてい
る。図2に吸熱部1の詳細について断面図を示した。図
1において1aは冷水接続口で吸熱部1の下部に設置さ
れる。1bは温水接続口であり吸熱部1の上部に設置さ
れる。2は熱源部であり氷水を投入しておく容器であ
る。2aは冷水接続口で熱源部2の底部に設置される。
2bは温水接続口であり熱源部2の上部側面に設置され
る。2c及び2dは熱源部固定用のフックであり適当な
高さの台などに引っかけるためのものである。3は冷水
供給ホ−スであり1aと2aとを接続する。4は温水帰
還ホ−スであり1bと2bとを接続する。5は流量調節
弁であり図1においては温水帰還ホ−ス4の経路上に設
置した様子を示す。6は冷水,7は患者である。次にこ
の氷まくらの動作を説明する。熱源部2は吸熱部1より
も高い位置に設置される。熱源部2に冷水を注入すると
冷水は冷水供給ホ−ス3,吸熱部1,温水帰還ホ−ス
4,流量調節弁5を満たして冷水の循環回路が形成され
る。ここで注入される冷水の水面は温水接続口2bより
も高い事が必要である。またこのとき冷水の循環回路内
には気泡が混入せず人為的な操作を要しないで熱源部2
に帰還し大気中に放出される。なぜならば冷水の循環回
路の水面は吸熱部1のどの部分よりも高い位置にあるか
らである。吸熱部1の内部に熱的な不良導体である気泡
が存在しない事は頭部との熱交換効率を低下させないと
いう観点から氷枕の性能として非常に好ましい事であ
る。患者の頭部を吸熱部1に挿入すると頭部の重量が冷
水循環回路にかかり水圧が上昇する。このとき熱源部2
が吸熱部1よりも充分に高い位置に設置されていれば水
圧は冷水循環回路の全体にくまなくゆきわたり吸熱部1
は患者の後頭部が接する部分でさえも押しつぶされずに
冷水が充満する。次に吸熱部1が患者の頭部から熱を吸
収すれば温められた冷水(以下,温水と称する)は対流
作用によって吸熱部1の上部に移動する。引き続き温水
は温水帰還ホ−ス4,流量調節弁5を通過して熱源部1
へ移動する。熱源部1は帰還した温水と同量の冷水を冷
水供給ホ−ス3を介して吸熱部1に供給する。なぜなら
ば冷水循環回路は閉回路を構成しており温水が移動した
量だけ冷水も移動するからである。図1に示す矢印は冷
水循環方向を示している。ここで冷媒として封入される
低温の液体材料は冷水である事を例にして説明したが比
熱が大きく粘性の低いものであればなんでもよい事を付
記しておく。次にこの発明による氷まくらは吸熱部1の
温度制御が可能である事を説明する。吸熱部1の温度は
熱源部2から供給される冷水が搬入する負の熱量と患者
の頭部から吸収される正の熱量との総和によって決定さ
れる。従って冷水循環回路において単位時間あたりに移
動する冷水の量を調節すれば吸熱部1の温度は変化する
事は自明である。そこで温度調節の手段の一つとして冷
水循環回路内に流量調節弁5を設けた。流量調節弁5は
冷水循環回路内のどの位置に設置されてもよいが患者が
好みの温度に設定できるように手が届く範囲内である事
が好ましい。図1では温水帰還ホ−ス4の経路上に設置
した様子を示した。流量調節弁5を「閉」の状態にすれ
ば患者の頭部から吸収される正の熱量が集積されて吸熱
部の温度は上昇する。逆に流量調節弁5を「開」の状態
にすれば冷水循環回路内の対流によって温水は運び去ら
れて吸熱部1の温度は下降する。また流量調節弁5が
「開」と「閉」の中間の状態であれば吸熱部の温度は冷
水循環回路内の対流量に相関する温度に収れんする。次
に流量調節弁5を用いる手段とは別に冷水循環回路内の
対流量を熱源部2の配置(高さ)によって変化させる方
法によって吸熱部の温度制御が可能である事を示す。こ
こで熱源部2は密閉されており冷水循環回路内の冷水は
封入されている状態であると仮定して説明する。熱源部
2の位置が吸熱部1の位置よりも低いときには温水は吸
熱部1に滞留して熱源部2へ移動しない。その結果患者
からの絶え間ない発熱により吸熱部1の温度は上昇す
る。逆に熱源部2の位置が吸熱部1の位置よりも高い時
には温水は対流を始めて冷水に置き換えられるので吸熱
部1の温度は下降する。従って熱源部2の高さを変化さ
せる事によっても吸熱部1の温度を調節する事ができ
る。次に吸熱部1の温度制御手段として逆止弁を冷水循
環回路内に設置する方法について説明する。逆止弁は電
子回路におけるダイオ−ドのように順方向には抵抗を示
さないが逆方向には大きな抵抗を示すという特性を有す
るものである。これを図1において冷水循環回路上の冷
水接続口2a,冷水供給ホ−ス3,冷水接続口1aの区
間内における任意の位置に設置する(図示せず)。この
とき逆止弁の順方向は冷水が対流によって循環する方向
(図1において矢印で示した方向)に一致させておく事
が重要である。患者が頭を動かせば吸熱部1の内部で水
圧が上下に変化する。吸熱部1の内部水圧が高くなった
瞬間には逆止弁が閉じて冷水は冷水供給ホ−ス3を逆流
しない。一方温水帰還ホ−ス4内の温水は抵抗が無いた
めに熱源部2へ送り出される。次に吸熱部1の内部水圧
が低くなった瞬間には逆止弁が開いて冷水は冷水供給ホ
−ス3を通過して吸熱部1へ流入する。このようにして
吸熱部1の内部の温水は排出され同量の冷水が熱源部2
から供給される。言い換えれば吸熱部1と逆止弁とでポ
ンプが構成されていて患者が頭を動かすエネルギ−によ
ってその度ごとに冷水が強制的に循環させられる構成と
なっているわけである。なお逆止弁の順方向は冷水が対
流によって循環する方向に一致するように設置されてい
るので逆止弁の存在が対流による冷水の置換作用を阻害
するものでは無い事はいうまでもない事である。従って
患者は意識しなくても対流によって連続的に冷水の置換
がなされており特に温水を排出して吸熱部1の温度を下
げようと思った時に頭を動かせば冷水が供給され好みの
温度に調整できる。次に吸熱部1の温度制御手段として
温度検知センサ−と小型ポンプとを組み合わせて冷水循
環回路内に設置する方法について説明する。温度検知セ
ンサ−は吸熱部1の内部の適当な場所に設置する。例え
ば温水接続口1bの付近が適当である(図示せず)。小
型ポンプは冷水循環回路内のどの部分に設置してもよい
(図示せず)。温水が温度検知センサ−によってある一
定温度以上に達した事が検知されると小型ポンプを起動
して冷水を強制的に循環させる。そして再び吸熱部1の
温度が充分に低下した事を温度検知センサ−が検知すれ
ばポンプを停止させる。以上は温度制御装置の基本的な
構成とその動作概要の説明でありさらに詳細な説明は割
愛する。以上に述べたいずれの手段を用いてもこの発明
による氷まくらは吸熱部1の温度を任意に制御できると
いう従来にはなかった特徴を有している。以上までの説
明では熱源部2が1台に対して吸熱部1が1台だけの場
合について説明した。しかしこの発明の最大の特徴のひ
とつは熱源部2の容積が充分に大きい場合には複数の吸
熱部1を接続できる点である。従って大病院などで1台
の大容量の熱源部1を設置して各病室に配管しておけば
看護婦は吸熱部1のホ−スをそれらの配管に接続するだ
けで氷水を交換する必要がなくなり省力化に大きく貢献
できる。この場合の温度制御は最も容易に実現できる。
即ち熱源部2に冷水の温度を一定値に制御する装置を付
加しポンプによって冷水を冷水供給ホ−スへ送出する
(図示せず)。吸熱部では冷水が対流によらず強制的に
循環するので常に一定の低温度を保つ事ができる。この
時にそれぞれの吸熱部1の温水帰還ホ−スの経路上に図
1に示すような流量調節弁5を設置しておけばそれぞれ
の吸熱部1の温度は冷水の温度より高い範囲内で任意に
調節できる事は重ねて説明する必要はないであろう。ま
た流量調節弁5が温水の温度に従って高ければ開口度が
自動的に大となる性質のものであればさらに好ましい事
はいうまでもない。
【0007】
【発明の効果】この発明による氷まくらは,吸熱部(氷
まくら部)と熱源部(氷投入部)を分離して設置する事
により従来の氷まくらのように患者の頭部に氷のゴツゴ
ツした感触が皮膚に伝わる不快感はない。また簡単な構
成で冷媒の流量を調節できるので吸熱部の温度を任意に
調節できる。さらに熱源部の容積を大きくしておけば数
時間おきに細かく砕いた氷を補充しなければならないと
いう従来方式の氷まくらに付随するわずらわしさを軽減
できる。また1台の熱源部で複数台の冷却部を接続すれ
ば大病院などでは省力化に大きく貢献できるという特有
の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】吸熱部の斜視図及び断面図である。
【符号の説明】
1は吸熱部であり頭部を挿入する。1aは冷水接続口,
1bは温水接続口である。2は熱源部であり冷水を供給
する。2aは冷水接続口,2bは温水接続口,2c及び
2dは熱源部固定用のフックである。3は冷水供給ホ−
ス,4は温水帰還ホ−ス,5は流量調節弁,6は冷水,
7は患者である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸熱部(氷まくら部)と熱源部(氷投入
    部)を分離して設置し相互をホ−ス等で連結して冷媒を
    循環させることによって吸熱部を常に低温に保つ事がで
    きるようにした事を特徴とする氷まくら。
  2. 【請求項2】 冷媒の流量を調節する事によって吸熱部
    の温度を調節しうる特許請求項1に記載の氷まくら。
  3. 【請求項3】 1台の熱源部を複数の吸熱部に接続する
    事を特徴とする特許請求項1に記載の氷まくら。
JP11504295A 1995-04-03 1995-04-03 冷媒循環式氷まくら Pending JPH08275966A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11504295A JPH08275966A (ja) 1995-04-03 1995-04-03 冷媒循環式氷まくら

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11504295A JPH08275966A (ja) 1995-04-03 1995-04-03 冷媒循環式氷まくら

Publications (1)

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JPH08275966A true JPH08275966A (ja) 1996-10-22

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ID=14652757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11504295A Pending JPH08275966A (ja) 1995-04-03 1995-04-03 冷媒循環式氷まくら

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JP (1) JPH08275966A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8316649B2 (en) 2007-01-12 2012-11-27 Superior Quilting Ltd. Thermal controlled pillow
CN105662693A (zh) * 2016-03-18 2016-06-15 徐慈军 降烧仪

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8316649B2 (en) 2007-01-12 2012-11-27 Superior Quilting Ltd. Thermal controlled pillow
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