JPH08275962A - 大動物移動式診療台 - Google Patents

大動物移動式診療台

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JPH08275962A
JPH08275962A JP10694195A JP10694195A JPH08275962A JP H08275962 A JPH08275962 A JP H08275962A JP 10694195 A JP10694195 A JP 10694195A JP 10694195 A JP10694195 A JP 10694195A JP H08275962 A JPH08275962 A JP H08275962A
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upper table
foot
arm
rear upper
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Akio Kojima
昭夫 小島
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TOKACHI JUKI KOSAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 家畜を診療する場所まで移動させることによ
り、既存建物内で容易に使用できるなどの効果を有する
大動物移動式診療台の提供を目的とする。 【構成】 ベース2、上面テーブル4、保足アーム5か
ら構成され、ベース2は移動自在に構成され、ベース2
に対して昇降調整自在に支持された上面テーブル4は、
左右方向の切目を中心に前方上面テーブル9と後方上面
テーブル10に分割され、両者は屈曲自在に連結され、
前方上面テーブル9には補助アーム5Aを有する保足ア
ーム5が起伏自在に連設されると共に、前方上面テーブ
ル9と後方上面テーブル10には数個のベルト係止用フ
ック9A,10Aが設けられ、後方上面テーブル10に
は保定ベルト用巻取りドラム10C2が設けられ、保定
ベルト用巻取りドラムには先端にフック10C4を有す
る保定ベルト10Cの後端が係脱自在に連結されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家畜の治療に好適な大
動物移動式診療台を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。従来、大動物診療用の機械設
備は診療台と枠場で構成され、各々は独立した形で設置
固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。診療
室は動物の歩行スペースと相互機械間のスペース等によ
り相当広い面積を必要とする。加えて、機械設置のため
の深いピット、また、底部には機械基礎を必要とするた
め建築費は多大を要し、設備を希望しても費用の点で実
現が困難であり、既設の建物にも設置が不可能であっ
た。本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みなされたものであり、その目的とするところは、次の
ようなことのできるものを提供しようとするものであ
る。 1.不必要時には室内での移動ができる。 2.機械の基礎は不必要である。 3.診療室は小面積で良い。 4.既設の建物でも使用できる。 5.診療室の建築費は安価となる。 6.作業者がピットに落下する危険が皆無となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。すなわち、
本願のものは、ベース2と、上面テーブル4と、保足ア
ーム5とから構成され、ベース2は、移動自在であると
共に、所望する箇所で固定自在に構成され、ベース2に
対して昇降調整自在に支持された上面テーブル4は、左
右方向の切目を中心に前方上面テーブル9と後方上面テ
ーブル10に分割され、両者は屈曲自在に連結され、上
面テーブルは当該前方下面に左右方向をもって設けられ
た支点を中心として起伏自在に構成され、前方上面テー
ブル9の左右端には起伏自在に保足アーム5が連設さ
れ、保足アーム5の先端には直交方向をもって補助アー
ム5Aが連設されると共に、保足アーム5は伸縮自在に
構成され、前方上面テーブル9と後方上面テーブル10
には数個のベルト係止用フック9A,10Aが設けら
れ、後方上面テーブル10には、中央の左右位置をもっ
て開口部10C1が刻設され、この開口部には保定ベル
ト用巻取りドラム10C2が設けられ、この保定ベルト
用巻取りドラムには先端にフック10C4を有する保定
ベルト10Cの後端が係脱自在に連結されている大動物
移動式診療台である。上述のほか、下記のようにするこ
とができる。 A.前方上面テーブル9の前端中央付近と、後方上面テ
ーブル10の後端中央付近にはテーブル切欠き9B,1
0Bが形成されている。 B.後方上面テーブル10の左右端には脱着式の補助テ
ーブル10Dを接続することが可能に構成されている。 C.ベース2と、中間ベース3と、上面テーブル4と、
保足アーム5とから構成され、ベース2は、前後のフレ
ーム2Aと左右のフレーム2Bとが平面略方形に組立構
成され、フレームの四隅には方向自在の車輪2Cと、フ
レームをストック位置より移動させ固定位置設定された
後は、車輪を浮かしベースを固定する固定具2Dが設け
られ、また、左右のフレーム2Bの前方の左右端には前
後方向にスライドするアウトリガ2Eが設けられ、ベー
ス2上に重ねられた中間ベース3は、後方フレーム3A
と、この後方フレームに連設された左右の前方フレーム
3Bとから構成され、当該中間ベース3の後方部は第1
ピン6でベース2の後方部に連結されていると共に、両
者間には上記中間ベース3を第1ピン6を中心として起
伏せしめる第1油圧シリンダー7が配設せしめられ、中
間ベース3に重ねられた上面テーブル4は、前方縁部が
中間ベースの前方縁と第2ピン8で連結されていると共
に、当該上面テーブルは左右方向の切目を中心に前方上
面テーブル9と後方上面テーブル10に分割され、両者
は第3ピン11で屈曲自在に連結され、上面テーブルの
前方下面と上記中間ベース3の間には当該上面テーブル
を第2ピン8を中心として起伏せしめる第2油圧シリン
ダー12が配設せしめられ、前方上面テーブル9と後方
上面テーブル10間には、後方上面テーブル10を第3
ピン11を中心として起伏せしめる第3油圧シリンダー
13が配設され、前方上面テーブル9の左右端には起伏
自在に保足アーム5が連設され、保足アーム5の先端に
は直交方向をもって補助アーム5Aが取付け取外し自在
に連設され、保足アームは前方上面テーブル9の側方に
左右対称に添設したアーム用油圧シリンダー5Bで起伏
するよう構成され、保足アーム5には当該保足アームを
伸長せしめるようアーム伸縮用油圧シリンダー5Cが連
設され、前方上面テーブル9と後方上面テーブル10に
は数個のベルト係止用フック9A,10Aが設けられ、
前方上面テーブル9の前端中央付近と、後方上面テーブ
ル10の後端中央付近にはテーブル切欠き9B,10B
が形成され、後方上面テーブル10の中央の左右位置に
は左右に長い方形の開口部10C1が刻設され、この開
口部には保定ベルト用巻取りドラム10C2が設けら
れ、この保定ベルト用巻取りドラムにはスリット状溝1
0C3が刻設され、このスリット状溝には先端にフック
10C4を有する保定ベルト10Cの後端が係脱自在に
連結されている。
【0005】
【作用】作用は効果とともに説明する。
【0006】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例の詳
細を説明する。1は本発明の大動物移動式診療台で、ベ
ース2と、中間ベース3と、上面テーブル4と、保足ア
ーム5とから構成されている。ベース2は、前後のフレ
ーム2Aと左右のフレーム2Bとが平面略方形に組立構
成され、フレームの四隅には方向自在の車輪2Cと、フ
レームをストック位置より移動させ固定位置設定された
後に、車輪を浮かしベースを固定する固定具2Dが設け
られている。また、左右のフレーム2Bの前方の左右端
には前後方向にスライドするアウトリガ2Eが設けられ
ている。2E1はアウトリガの先端に設けられた固定具
である。このアウトリガは、後述のように動物を保持し
反転する際、大動物移動式診療台の安定具としての役割
を果すものである。
【0007】ベース2上に重ねられた中間ベース3は、
後方フレーム3Aと、この後方フレームに連設された左
右の前方フレーム3Bとから構成され、当該中間ベース
3の後方部は第1ピン6でベース2の後方部に連結され
ていると共に、両者間には上記中間ベース3を第1ピン
6を中心として起伏せしめる第1油圧シリンダー7が配
設せしめられている。(図9) 中間ベース3に重ねられた上面テーブル4は、前方縁部
が中間ベースの前方縁と第2ピン8で連結されていると
共に、当該上面テーブルは左右方向の切目を中心に前方
上面テーブル9と後方上面テーブル10に分割されてい
る。(図3,4) しかも、両者は第3ピン11で屈曲自在に連結され、上
面テーブルの前方下面と上記中間ベース3の間には当該
上面テーブルを第2ピン8を中心として起伏せしめる第
2油圧シリンダー12が配設せしめられている。(図
3) 前方上面テーブル9と後方上面テーブル10間には、後
方上面テーブル10を第3ピン11を中心として起伏せ
しめる第3油圧シリンダー13が配設されている。(図
3) 前方上面テーブル9の左右端には起伏自在に保足アーム
5が連設され、保足アーム5の先端には直交方向をもっ
て補助アーム5Aが取付け取外し自在に連設され、保足
アームは前方上面テーブル9の側方に左右対称に添設し
たアーム用油圧シリンダー5Bで起伏するよう構成さ
れ、保足アーム5には当該保足アームを伸長せしめるよ
うアーム伸縮用油圧シリンダー5Cが連設されている。
5Dは保足アーム5の支点である。(図4)
【0008】前方上面テーブル9と後方上面テーブル1
0には数個のベルト係止用フック9A,10Aが設けら
れている。(図4) 前方上面テーブル9の前端中央付近と、後方上面テーブ
ル10の後端中央付近にはテーブル切欠き9B,10B
が形成されている。これらのテーブル切欠きは、獣医が
立って診療する保有空間となっている。(図1) 後方上面テーブル10の中央の左右位置には左右に長い
方形の開口部10C1が刻設され、この開口部には保定
ベルト用巻取りドラム10C2が設けられ、この保定ベ
ルト用巻取りドラムにはスリット状溝10C3が刻設さ
れ、このスリット状溝には先端にフック10C4を有す
る保定ベルト10Cの他端が係脱自在に連結されてい
る。(図6,10) 後方上面テーブル10の左右端には脱着式の補助テーブ
ル10Dを接続することが可能に構成されている。その
連結構造は、後方上面テーブル10の左右端面に上方に
向け添着された受金物10D1に、補助テーブル10D
の内方面に突設された係合金物10D2を係脱するよう
構成されている。10D3は患畜頭部係止用フックであ
る。(図5)
【0009】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.家畜を診療する場所まで本発明の大動物移動式診療
台1を移動させ、ベース2に付属している固定具2Dを
作動させ大動物移動式診療台1を設置する。(図1) この結果、従来のものとは異なり、既存建物内で容易に
使用できる。 2.第2油圧シリンダー12を伸長せしめると前方上面
テーブル9と後方上面テーブル10は起立することにな
る。(図7) この状態にして動物14を上面テーブル4の横まで侵入
させ、ベース2のアウトリガ2Eを引き出してセットす
る。(図1) 3.後方上面テーブル10の左右にある保定ベルト用巻
取りドラム10C2に保定ベルトの先端を差込み動物の
胴部にセットし、後端のフックを前方上面テーブルのベ
ルト係止用フック9Aに引っ掛ける。ついで、保定ベル
ト用巻取りドラム10C2を回転させ保定ベルトを巻取
ると、動物は上面テーブルに引き寄せられ固定されるこ
とになる。このようにして動物を固定したのち、第2油
圧シリンダー12を縮小させ、上面テーブルを水平状態
にし診療し易いようにすることができる。(図7,8) 4.アーム用油圧シリンダー5Bを伸長させて保足アー
ムを起立させ、動物の足を結束し易いように任意の高さ
までアーム伸縮用油圧シリンダー5Cにより保足アーム
5を伸長させたのち、動物の足を補助アームに締結す
る。この結果、動物を確実に固定することができる。
(図8) 5.第1油圧シリンダー7と第2油圧シリンダー12を
伸縮させ、中間ベース3と前方上面テーブル9、後方上
面テーブル10を起立させ、応診し易い高さまで上面テ
ーブルを上昇、下降させることができる。 6.診療時において、図9のように上面テーブルを左方
(後方)へ傾斜させた後、第3油圧シリンダー13を伸
長させ後方上面テーブル10を屈折させると、後方上面
テーブル10と前方上面テーブル9とが側面V型の屈折
状態となるので、動物を安定した状態で支持し、診療を
より確実に行うことができる。 7.補助テーブル10Dを後方上面テーブル10の左右
の何れかに接続することによって、動物の頭部を確実に
保持することが可能である。(図5) 8.診療終了後、図9に示す状態から図7に示すように
上面テーブルを起立させることにより、動物を安全に起
立させることができる。このように、本発明のものは動
物を確実に固定することができると共に、その支持高
さ、角度を所望する状態とすることができるから、安全
かつ確実な治療を行うことができる有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】上面テーブルを起立させた状態の斜視図であ
る。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】ベース、中間ベース、上面テーブルの関係を示
す1部を切欠いた側面図である。
【図4】保足アームを中心に見た要部拡大斜視図であ
る。
【図5】補助テーブルを中心に見た要部拡大分解斜視図
である。
【図6】ベルト係止用フックと保定ベルトを中心に見た
要部拡大斜視図である。
【図7】動物の支持状態を示す略図的側面図である。
【図8】動物の支持状態を示す略図的側面図である。
【図9】動物の支持状態を示す略図的側面図である。
【図10】保定ベルトと保定ベルト用巻取りドラムとの
関係を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】 1 大動物移動式診療台 2 ベース 3 中間ベース 4 上面テーブル 5 保足アーム
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.家畜を診療する場所まで本発明の大動物移動式診療
台1を移動させ、ベース2に付属している固定具2Dを
作動させ大動物移動式診療台1を設置する。(図1) この結果、従来のものとは異なり、既存建物内で容易に
使用できる。 2.第2油圧シリンダー12を伸長せしめると前方上面
テーブル9と後方上面テーブル10は起立することにな
る。(図7) この状態にして動物14を上面テーブル4の横まで侵入
させ、ベース2のアウトリガ2Eを引き出してセットす
る。(図1) 3.後方上面テーブル10の左右にある保定ベルト用巻
取りドラム10C2に保定ベルトの先端を差込み動物の
胴部にセットし、後端のフックを前方上面テーブルのベ
ルト係止用フック9Aに引っ掛ける。ついで、保定ベル
ト用巻取りドラム10C2を回転させ保定ベルトを巻取
ると、動物は上面テーブルに引き寄せられ固定されるこ
とになる。このようにして動物を固定したのち、第2油
圧シリンダー12を縮小させ、上面テーブルを水平状態
にし診療し易いようにすることができる。(図7,8) 4.アーム用油圧シリンダー5Bを伸長させて保足アー
ムを起立させ、動物の足を結束し易いように任意の高さ
までアーム伸縮用油圧シリンダー5Cにより保足アーム
5を伸長させたのち、動物の足を補助アームに締結す
る。この結果、動物を確実に固定することができる。
(図8) 5.第1油圧シリンダー7と第2油圧シリンダー12を
伸縮させ、中間ベース3と前方上面テーブル9、後方上
面テーブル10を起立させ、応診し易い高さまで上面テ
ーブルを上昇、下降させることができる。 6.診療時において、図9のように上面テーブルを左方
(後方)へ傾斜させた後、第3油圧シリンダー13を伸
長させ後方上面テーブル10を前方へ傾斜させると、後
方上面テーブル10と前方上面テーブル9とが側面V型
の屈折状態となるので、動物を安定した状態で支持し、
診療をより確実に行うことができる。 7.補助テーブル10Dを後方上面テーブル10の左右
の何れかに接続することによって、動物の頭部を確実に
保持することが可能である。(図5) 8.診療終了後、図9に示す状態から図7に示すように
上面テーブルを起立させることにより、動物を安全に起
立させることができる。このように、本発明のものは動
物を確実に固定することができると共に、その支持高
さ、角度を所望する状態とすることができるから、安全
かつ確実な治療を行うことができる有用なものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース(2)と、上面テーブル(4)
    と、保足アーム(5)とから構成され、ベース(2)
    は、移動自在であると共に、所望する箇所で固定自在に
    構成され、ベース(2)に対して昇降調整自在に支持さ
    れた上面テーブル(4)は、左右方向の切目を中心に前
    方上面テーブル(9)と後方上面テーブル(10)に分
    割され、両者は屈曲自在に連結され、上面テーブルは当
    該前方下面に左右方向をもって設けられた支点を中心と
    して起伏自在に構成され、前方上面テーブル(9)の左
    右端には起伏自在に保足アーム(5)が連設され、保足
    アーム(5)の先端には直交方向をもって補助アーム
    (5A)が連設されると共に、保足アーム(5)は伸縮
    自在に構成され、前方上面テーブル(9)と後方上面テ
    ーブル(10)には数個のベルト係止用フック(9A,
    10A)が設けられ、後方上面テーブル(10)には、
    中央の左右位置をもって開口部(10C1)が刻設さ
    れ、この開口部には保定ベルト用巻取りドラム(10C
    2)が設けられ、この保定ベルト用巻取りドラムには先
    端にフック(10C4)を有する保定ベルト(10C)
    の後端が係脱自在に連結されていることを特徴とする大
    動物移動式診療台。
  2. 【請求項2】 前方上面テーブル(9)の前端中央付近
    と、後方上面テーブル(10)の後端中央付近にはテー
    ブル切欠き(9B,10B)が形成されている請求項1
    記載の大動物移動式診療台。
  3. 【請求項3】 後方上面テーブル(10)の左右端には
    脱着式の補助テーブル(10D)を接続することが可能
    に構成されている請求項1記載の大動物移動式診療台。
  4. 【請求項4】 ベース(2)と、中間ベース(3)と、
    上面テーブル(4)と、保足アーム(5)とから構成さ
    れ、ベース(2)は、前後のフレーム(2A)と左右の
    フレーム(2B)とが平面略方形に組立構成され、フレ
    ームの四隅には方向自在の車輪(2C)と、フレームを
    ストック位置より移動させ固定位置設定された後は、車
    輪を浮かしベースを固定する固定具(2D)が設けら
    れ、また、左右のフレーム(2B)の前方の左右端には
    前後方向にスライドするアウトリガ(2E)が設けら
    れ、ベース(2)上に重ねられた中間ベース(3)は、
    後方フレーム(3A)と、この後方フレームに連設され
    た左右の前方フレーム(3B)とから構成され、当該中
    間ベース(3)の後方部は第1ピン(6)でベース
    (2)の後方部に連結されていると共に、両者間には上
    記中間ベース(3)を第1ピン(6)を中心として起伏
    せしめる第1油圧シリンダー(7)が配設せしめられ、
    中間ベース(3)に重ねられた上面テーブル(4)は、
    前方縁部が中間ベースの前方縁と第2ピン(8)で連結
    されていると共に、当該上面テーブルは左右方向の切目
    を中心に前方上面テーブル(9)と後方上面テーブル
    (10)に分割され、両者は第3ピン(11)で屈曲自
    在に連結され、上面テーブルの前方下面と上記中間ベー
    ス(3)の間には当該上面テーブルを第2ピン(8)を
    中心として起伏せしめる第2油圧シリンダー(12)が
    配設せしめられ、前方上面テーブル(9)と後方上面テ
    ーブル(10)間には、後方上面テーブル(10)を第
    3ピン(11)を中心として起伏せしめる第3油圧シリ
    ンダー(13)が配設され、前方上面テーブル(9)の
    左右端には起伏自在に保足アーム(5)が連設され、保
    足アーム(5)の先端には直交方向をもって補助アーム
    (5A)が取付け取外し自在に連設され、保足アームは
    前方上面テーブル(9)の側方に左右対称に添設したア
    ーム用油圧シリンダー(5B)で起伏するよう構成さ
    れ、保足アーム(5)には当該保足アームを伸長せしめ
    るようアーム伸縮用油圧シリンダー(5C)が連設さ
    れ、前方上面テーブル(9)と後方上面テーブル(1
    0)には数個のベルト係止用フック(9A,10A)が
    設けられ、前方上面テーブル(9)の前端中央付近と、
    後方上面テーブル(10)の後端中央付近にはテーブル
    切欠き(9B,10B)が形成され、後方上面テーブル
    (10)の中央の左右位置には左右に長い方形の開口部
    (10C1)が刻設され、この開口部には保定ベルト用
    巻取りドラム(10C2)が設けられ、この保定ベルト
    用巻取りドラムにはスリット状溝(10C3)が刻設さ
    れ、このスリット状溝には先端にフック(10C4)を
    有する保定ベルト(10C)の後端が係脱自在に連結さ
    れていることを特徴とする大動物移動式診療台。
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