JPS5912885Y2 - 簡易診療台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、家畜の治療に好適な簡易診療台を提供しようと
するものである。

以下図面を参照しながら、本案の１実施例の詳細を説明
する。

１は本案の簡易診療台である。

そして、その構成は、平面はぼ方形のベース２の左方部
分に前後の位置をもって左方油圧シリンダー３を起伏自
在に植設し、上記左方油圧シリンダー３の上端は上記ベ
ース２と平行に支持されるべき上面テーブル４の左方部
分の下面に揺動自在に連結し、上記ベース２の右方端に
前後の位置をもって右方油圧シリンダー５を起伏自在に
連結すると共に当該右方油圧シリンダー５の上端は、上
記上面テーブル４の下面のほぼ中央部に揺動自在に連結
し、上記ベース２の右方端の前後位置と上記上面テーブ
ル４の左方部分の下面間には連杆６をピンＰで連結せし
め、一方、上記上面テーブル４は下面はは′方形に構成
され、上面にはラバー４Ａが張設され、かつ左方縁中央
には平面方形の切欠き部４Ｂが形成され、かつ当該上面
テーブル４の前後縁には起伏自在に探足アーム７を連設
し、上記探足アーム７には直交方向をもって補助アーム
７Ａを連結し、上記探足アーム７は、上記上面テーブル
４の右方下面に添設したアーム用油圧シリンダ−８で起
伏するよう構成され、上記上面テーブル４の左方部分に
はベルト用ノック止め４Ｃが適数偏設けられ、かつ当該
上面テーブル４の右方縁にはベルト係止用フツク４Ｄが
取付けられている。

４Ｅは、上記上面テーブル４の右方部に配設された背受
台であるが、当該上面テーブルに平面方形のくぼみ部４
Ｅ’を形威し、このくぼみ部には起伏自在の背受板４Ｅ
’を設け、かつこの背受板は起伏自在の支え棒４Ｅ″で
起立状態に保持するよう構成されている。

９は、消毒室９Ａと手術室９Ｂからなる診療室で、９Ｃ
はこの両室９Ａ、９Ｂを通して敷設されたレールで、こ
のレール上に本願の診療台１を載置して使用することが
できる。

この場合、ベース２には上記レール９Ｃ上を転動する車
輪（図示略）が設けられている。

この場合、診１療台１に固定した家畜をまず消毒室で消
毒し、ついで手術室で処置をすることができる。

第１４図、第１５図の場合は、トラック１０上に診療台
１を載置した場合を示している。

。この診療台１はトラックに係架したレール１０Ａ、巻
取りロールＩＯＢを利用して地上Ｇ、Ｌにおろすことが
できる。

１０Ｃは発電機である。なお、上記油圧シリンダー ３
．５．８などの作動は、診療台１の付近に設けた油圧ユ
ニット（図示略）の操作で行われる。

ついで、本案のものの使用方法を効果と共に説明する。

右方油圧シリンダー５を伸長せしめると上面テーブル４
は第４図の如く起立する。

動物１１の胴部にかけたバンド１２の１方をノック止め
４Ｃに、他方をフック４Ｄに係止して当該動物を上面テ
ーブル上に固定し、上記シリンダー５を収縮せしめると
テーブル４は水平状態となる。

ついで、アーム用油圧シリンダ−８を伸長せしめると保
定アーム７は起立するが、第６図の如く少し持ち上げた
状態にして補助アーム７Ａに動物１１の足を適当なバン
ドＢで固定する。

ついで、上記シリンダー８を更に伸長せしめると第７図
の如く足を上方に向けた状態で固定される。

手術などの処置に際して動物の支持状態を第８図、第９
図の如く左方あるいは右方へ傾斜させた状態にする必要
がある。

このうち、第８図の如く右方へ傾斜させた場合、背受板
４Ｅ″を起立せしめることにより動物の支持をより確実
に行うことができる。

この場合は、左方油圧シリンダー３、右方油圧シリンダ
ー５を伸縮せしめ、上面テーブル４の支持状態を所望す
る角度に調整することにより行うことができる。

第９図における４Ｆは短い三角柱状のストッパーである
。

なお、保定アーム７と補助アーム７Ａとの関係は、第５
図の如く、アーム７に適当間隔をもってネジ穴７′を穿
設しておき、この穴に補助アーム７Ａのネジ枠部７Ａ’
をねじ込み、当該補助アーム７Ａの高さを調整すること
ができる。

これは動物の大小によって補助アーム７Ａ高さを調整す
るためである。

また、上記切欠き部４Ｂは、この部分に獣医が立って手
術などを行うためのものである。

動物を上面テーブルからおろす場合は、上述とは逆の作
業をすればよい。

さらに、第１３図の場合は、消毒室で消毒したのちレー
ル９Ｃを利用して手術室９Ｂに移動させ所定処置ができ
る。

また、第１４図、第１５図の如くトラックに診療台１を
設置した場合は、農家への往診に利用できる。

すなわち、農家へ移動し、診療台を降ろして所望する処
置をして、終ったらトラック上にロールＩＯＢで引きあ
げ他へ移動することができる。

このように本案のものは動物を確実に固定することがで
きると共にその支持高さ、角度を所望する状態とするこ
とができるから、安全かつ確実な治療を行うことができ
る有用な考案と言うべきものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案のｌ実施例を示すもので、第１図は平面図、
第２図は正面図、第３図は第１図のＡ−Ａ線拡大断面図
、第４図は上面、テーブルを起立せしめた状態の略図的
正面図、第５図は保定アームと補助アームの関係を示す
斜視図、第６図、第７図、第８図、第９図は動物の支持
状態を示す略図的正面図、第１０図は第１図の要部拡大
図、第１１図は同上のＢ−Ｂ線拡大断面図、第１２図は
第１０図のＣ−Ｃ線拡大断面図、第１３図は診療室に設
置した状態の平面図、第１４図はトラック上に設置した
状態の平面図、第１５図は同上の側面図である。 １・・・・・・簡易診療台、２・・・・・・ベース、３
・・・・・・左方油圧シリンダー、４・・・・・・上面
テーブル、５・・・・・・右方油圧シリンダー、７・・
・・・・保定アーム、８・・・・・・アーム用油圧シリ
ンダー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面はぼ方形のベース２の左方部分に前後の位置をもっ
   て左方油圧シリンダー３を起伏自在に植設し、上記左方
   油圧シリンダー３の上端は上記ベース２と平行に支持さ
   れるべき上面テーブル４の左方部分の下面に揺動自在に
   連結し、上記ベース２の右方端に前後の位置をもって右
   方油圧シリンダー５を起伏自在に連結すると共に、当該
   右方油圧シリンダー５の上端は上記上面テーブル４の下
   面のほぼ中央部に揺動自在に連結し、上記ベース２の右
   方端の前後位置と上記上面テーブル４の左方部分の下面
   間には連杆６をピンＰで連結せしめ、一方、上記上面テ
   ーブル４は平面はぼ方形に構成され、上面にはラバー４
   Ａが張設され、かつ、左方縁中央には平面方形の切欠き
   部４Ｂが形成され、かつ、当該上面テーブル４の前後縁
   には起伏自在に探足アーム７を連設し、上記探足アーム
   ７には直交方向をもって補助アーム７Ａを連結し、上記
   探足アーム７は上記上面テーブル４の右方下面に添設し
   たアーム用油圧シリンダ−８で起伏するよう構成され、
   上記上面テーブル４の左方部分にはベルト用ノック止め
   ４Ｃが適数偏設けられ、かつ、当該上面テーブル４の右
   方縁にはベルト係止用フック４Ｄが取付けられていると
   共に、上記上面テーブル４の右方部に、当該上面テーブ
   ルに平面方形のくぼみ部４Ｅ’を形成し、このくぼみ部
   には起伏自在の背受板４Ｅ“を設け、がっ、この背受板
   には起伏自在の支え棒４Ｅ”’で起立状態を保持するよ
   う構成されていることを特徴とする簡易診療台。