JPH08272689A - ディスクキャッシュを内蔵するディスク記憶装置 - Google Patents

ディスクキャッシュを内蔵するディスク記憶装置

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JPH08272689A
JPH08272689A JP7071145A JP7114595A JPH08272689A JP H08272689 A JPH08272689 A JP H08272689A JP 7071145 A JP7071145 A JP 7071145A JP 7114595 A JP7114595 A JP 7114595A JP H08272689 A JPH08272689 A JP H08272689A
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JP
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hit
cache buffer
data
segment
full
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JP7071145A
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Inventor
Masutaka Harada
益孝 原田
Munehisa Matsumoto
宗久 松本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のセグメントに分割可能なキャッシュバッ
ファ33を内蔵するディスク記憶装置3において、フル
ヒット数とハーフヒット数により、キャッシュバッファ
33内のセグメント分割数を最適化し、フルヒット率の
向上を図る。 【構成】ホスト1からデータ要求があった時、最初にキ
ャッシュバッファ33内データのヒット検索を優先順位
の高いセグメントから行う。ここで、フルヒットとハー
フヒットの判別を行い、その結果をヒット管理テーブル
5に記録するように構成されている。それをもとに、ヒ
ット管理テーブル5のフルヒット回数記録部5aの値と
ハーフヒット回数記録部5bの統計情報の値の差を算出
して、設定値を超えた時、セグメント数変更の操作を自
動的に行いセグメントの最適化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】コンピュータのホストとディスク
記憶装置のアクセス時間の間には、何桁もの開きがある
ため、ディスク記憶装置によってシステム全体の応答時
間が抑えられ、ホストの利用効率を十分上げることが出
来なくなっている。
【0002】そこで、ディスク記憶装置の待ち時間を減
らすためのひとつの策として、ディスクキャッシュバッ
ファが採用されている。
【0003】本発明は、キャッシュバッファ制御技術に
関し、特にパーソナルコンピュータを含むシステムや、
ワークステーションを構成するディスク記憶装置に用い
るキャッシュバッファの効率的な運用に効果のある技術
に関する。
【0004】
【従来の技術】例えば、外部記憶装置として用いられる
ディスク記憶装置などにおいては、比較的安価に大きな
記憶容量を実現できるという利点はあるものの記憶媒体
であるディスクの回転待ちやヘッドのシーク動作などに
起因して、データの記録・再生などにおけるアクセス速
度の向上には、自ずと限界がある。
【0005】このため、パーソナルコンピュータなどに
内蔵されるようなディスク記憶装置においては、ディス
ク記憶装置内に高速アクセスが可能なキャッシュバッフ
ァを設け、ディスクに格納されているデータの一部をこ
のキャッシュバッファに格納して、ホスト側からのアク
セスに応答することにより、ディスク記憶装置とホスト
間の大きな動作速度の差異を緩和して、両者間における
データの授受を効率化することが一般的である。
【0006】その場合、ホスト側からアクセスされる目
的のデータがキャッシュバッファ上に存在する確率、す
なわちヒット率を可能な限り大きくすることが、キャッ
シュバッファをより有効に機能させるなどの観点から重
要であり、そのため従来から以下のような種々の技術が
提案されている。例えば、特開平5−225066号公
報「優先順位付けキャッシュ管理方法」に示すように、
実際のヒット率/ミス比率、目標のヒット率/ミス率に
ついて比較し、キャッシュバッファ内の優先順位の高い
セグメントのサイズを大きくし、ヒット率の向上を図ろ
うとするものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−22506
6号公報「優先順位付けキャッシュ管理方法」に示すよ
うに、実際のヒット率/ミス比率、目標のヒット率/ミ
ス率について比較し、キャッシュバッファのセグメント
サイズを変更する制御をしているが、パーソナルコンピ
ュータ等の場合、ディスク記憶装置内蔵のキャッシュバ
ッファ容量は、メインフレーム用のそれと比較すれば小
さくなるため、キャッシュバッファのセグメント各々の
ヒット率を管理するのは難しく、また、高いヒット率目
標をたてるとキャッシュバッファが優先順位の高いセグ
メントに占有されるという問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、セグメント毎の
ヒット率を管理するのではなく、セグメントに対して先
読み量が十分であるかないかを、フルヒット数とハーフ
ヒット数により管理を行い、キャッシュバッファ内のセ
グメント分割数の最適化を行う。また、フルヒット時の
最終セクタアドレスの履歴情報に基付き先読み量のデー
タ長さを調節することにより、キャッシュバッファを有
効に活用することが可能なキャッシュバッファ制御技術
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、複数のセグ
メントに分割可能なキャッシュバッファを内蔵するディ
スク記憶装置において、 1)ホストからのリード要求に対するキャッシュバッフ
ァのフルヒットとハーフヒットの回数をカウントする手
段、 2)前記フルヒットとハーフヒットの回数をもとにし
て、キャッシュバッファの分割数すなわち、セグメント
数を変化させる手段、 3)前記フルヒット時の最終セクタアドレスを保持する
先読み管理テーブルを設け、一度フルヒットした実績の
あるセクタを含むトラックに対するホストからの要求
で、ディスクからキャッシュバッファへのリードが必要
となった場合に、前回フルヒットした最終セクタアドレ
スまでを先読みする手段、 4)前記キャッシュバッファのセグメント数変更におい
て、セグメント数増加時、変更前データを分割保持す
る。また、セグメント数減少時、統合したセグメント毎
で変更前の優先順位の高いデータを保持する手段、を備
えたものである。
【0010】
【作用】本発明のディスク記憶装置によれば、フルヒッ
ト回数とハーフヒット回数を保持するカウンタを備え、
前記カウンタの統計情報の値により、前記ヒット回数の
差を算出して、キャッシュバッファのセグメント数を自
動的に切替えることが可能となる。
【0011】また、フルヒット時の最終セクタアドレス
を履歴の情報として先読み管理テーブルに保持すること
により、次の同一トラック上での先読みを行う場合、デ
ータ長さを調節することが可能となる。
【0012】これにより、セグメント数最適化によるフ
ルヒット率の向上と、無駄な先読み処理時間を低減する
ことが可能となる。
【0013】
【実施例】図1から図7に本発明の実施例を示す。
【0014】図2は、ディスク記憶装置3に内蔵するキ
ャッシュバッファ33を持つパーソナルコンピュータ構
成例を示したものである。
【0015】例えば、パーソナルコンピュータなどの一
部を構成する中央処理装置(CentralProcessing Unit)を
含むホスト1と、外部記憶装置としてのディスク記憶装
置3からなる。
【0016】前記ディスク記憶装置3は、マイクロプロ
セッサ31、ハードディスクコントローラ32、キャッ
シュバッファ33及びディスク2からなる。
【0017】マイクロプロセッサ31は、ディスク記憶
装置3の制御を行い、ハードディスクコントローラ32
は、ホスト1、キャッシュバッファ33、ディスク2の
データ及びコマンドのやりとりなどを受け持っている。
【0018】キャッシュバッファ33は、ディスク2に
格納されているデータの中でホスト1から、アクセスさ
れる確率の高いものを予めデータ保持しておき、キャッ
シュバッファ33に格納されたデータによって上位のホ
スト1からのアクセス要求に応答することにより、遅い
ディスク2とホスト1間におけるデータの授受の効率を
高めるものである。
【0019】図5は、ディスク2の構成を示したもので
ある。
【0020】図3は、トラック22上の記録形態を示し
たものである。
【0021】図5に示されるように、記録媒体である複
数のディスク2の各々の両面に同心円状に複数のトラッ
ク22が設けられており、各々のトラック22には、図
3に示されるようにデータの記録単位の一種であるレコ
ードが複数個格納されている。
【0022】また、個々のディスク2の両面には、それ
ぞれディスク2の回転中心から距離が互いに等しい状態
で当該ディスク2の径方向に同時に同一方向に移動し
て、目的のトラック22上への位置付け動作、すなわち
シーク動作を行う複数のヘッドが対向して配置されてお
り、このヘッドを介して任意のトラック22に対する前
記レコードデータの記録・再生動作が行われる。
【0023】上位のホスト1からの任意のアクセスは、
このシリンダ番号、ヘッド番号及びセクタ番号などを指
定して行われるものである。
【0024】図1は、キャッシュバッファ制御方式の動
作を示したものである。
【0025】図1に示されるように、キャッシュバッフ
ァ33には、複数のセグメント331〜334・・・が
設けられており、ディスク2の任意のトラック22に格
納されているレコードRなどのデータが、セグメント3
31〜334・・・に随時、格納出来るように構成され
ている。
【0026】このキャッシュバッファ33へのデータ格
納は、先読み時とホスト1への転送時に行われる。先読
みを行う条件は、リードコマンドが連続し、前コマンド
の最終セクタアドレス+1と次のコマンドの先頭アドレ
スが、一致する時(以下、シーケンシャルリードと記
す)である。例えば、ホスト1が要求するデータをディ
スク2から読み出しホスト1へデータを転送する。その
次のホスト1要求がシーケンシャルリードの時、要求デ
ータをホスト1へ転送後、それに続くデータをキャッシ
ュバッファ33に先読みしておく。一方、ホスト1への
転送時のデータ格納を行う例は、シーケンシャルリード
以外のリード(以下、ランダムリードと記す)の時であ
る。例えば、ホスト1が要求するデータがランダムリー
ドの時、キャッシュバッファ33の1セグメントを経由
し、ホスト1ヘデータ転送することで、キャッシュバッ
ファ33内にデータを保持する。
【0027】これにより、上位のホスト1からのアクセ
スに際して、キャッシュバッファ33に目的のデータが
存在する場合には、ディスク2にアクセスすることなく
高速なアクセスを可能とする。
【0028】また、キャッシュバッファ33の内部にお
けるこれらの複数のセグメント331〜334・・・
は、キャッシュ管理テーブル4によって管理されてお
り、キャッシュバッファ33内におけるセグメントスタ
ートアドレス、セグメント長さ、データスタートアドレ
ス、データ長さなどが記録されている。
【0029】さらに、個々のセグメント331〜334
・・・は、キャッシュ管理テーブル4においてLRU法
(Least Recently Used)により管理されている。
【0030】すなわち、上位のホスト1からディスク2
の所定のデータへのランダムリード要求があった場合、
最初にキャッシュバッファ33内に目的のデータが存在
する(以下、ヒットと記す)かの検索を優先順位の高い
セグメントから行う。ヒットした場合、そのセグメント
の優先順位を最上位と設定する。また、目的のデータが
存在しない(以下、ミスと記す)場合、優先順位最下位
のセグメントと最上位に設定し、ディスク2からリード
したデータを、優先順位最上位となったセグメントを経
由しホスト1へ転送し、同時に優先順位最上位のセグメ
ントにデータを保持する。シーケンシャルリードの場合
は、優先順位最上位のみ検索を行う。
【0031】最近にアクセスされたデータは次にアクセ
スされる可能性が高いので、なるべく長くキャッシュバ
ッファ33の内部に保持し、最も古い時点でアクセスさ
れたデータが格納されているセグメントを新しいデータ
先読みのために開放することにより、ヒット率の向上を
図っている。
【0032】本実施例では、目的のデータが全て存在す
る場合は、フルヒットとし、目的のデータの一部が存在
する場合は、ハーフヒットとする。ハーフヒットは、キ
ャッシュバッファ33内をアクセスし、存在しない分は
直接ディスク2に対してアクセスを行うことになる。
【0033】例えば、図3に示すトラック22のレコー
ドRn+1、Rn+2、Rn+3がキャッシュバッファ
33に格納されているとする。ホスト1からの要求デー
タがRn+1、Rn+2、Rn+3の場合キャッシュバ
ッファ33に全てのデータがあるため、ホスト1へ高速
転送可能であるフルヒットとなる。また、ホスト1から
の要求データがRn+1、Rn+2、Rn+3、Rn+
4、Rn+5の場合、キャッシュバッファ33内のRn
+1、Rn+2、Rn+3は、ホスト1へ高速転送さ
れ、その後ディスク2からRn+4、Rn+5のデータ
をリードする必要がある。この時、ハーフヒットとな
る。
【0034】また、本実施例では、キャッシュバッファ
33データのヒット検索がフルヒットの場合、フルヒッ
ト回数に+1するフルヒット回数記録部5aと、ハーフ
ヒットの場合、ハーフヒット回数に+1するハーフヒッ
ト回数記録部5bが設けられている。
【0035】それをもとに、ヒット管理テーブル5のフ
ルヒット回数とハーフヒット回数の統計情報の値の差を
算出して、設定値を超えた時セグメント数変更の操作を
行うものである。
【0036】さらに、本実施例では、フルヒット時に最
終セクタアドレスを履歴情報として保存する先読み管理
テーブル6が設けられている。
【0037】すなわち、フルヒット時にキャッシュバッ
ファ33データの最終セクタアドレスであるシリンダ番
号・ヘッド番号・セクタ番号の値を記録するシリンダ番
号記録部6a、ヘッド番号記録部6b、セクタ番号記録
部6cが設けられている。
【0038】その後、一度フルヒットした実績のあるセ
クタを含むトラック22にホスト1からのリード要求が
あった場合、先読み管理テーブル6を参照し、前回フル
ヒットした最終セクタアドレスまで先読みを行う。
【0039】以下、本実施例のキャッシュバッファ制御
方式の動作の一例を説明する。
【0040】図6は、ランダムリード時のキャッシュバ
ッファ制御方式の動作フローを示したものである。
【0041】図7は、シーケンシャルリード時のキャッ
シュバッファ制御方式の動作フローを示したものであ
る。
【0042】ホスト1は、ハードディスクコントローラ
32にシリンダ番号、ヘッド番号、セクタ番号などを指
示して、ディスク記憶装置3に対するアクセスを要求す
る。
【0043】最初に現コマンドのリードタイプを判別す
る。前回のコマンドとシーケンシャルリードの関係にあ
るとき、シーケンシャルリード(723)と認識し、そ
れ以外をランダムリード(701)として処理を行う。
【0044】ランダムリードの場合(701)、キャッ
シュバッファ33内の優先順位の高いセグメントから順
番にホスト1要求データを検索する(702)。ホスト
1要求データが存在すればヒットとし、当該セグメント
の優先順位を最上位に設定する(704)。フルヒット
の場合、フルヒットデータをホスト1へ転送を行う(7
06)。ハーフヒットの場合は、ハーフヒットデータを
ホスト1に転送し(712)、その後ディスク2にアク
セスし不足分のデータを優先順位最上位セグメントを経
由してホスト1転送する(713)。ミスの場合は、優
先順位最下位のセグメントを最上位に設定する(71
9)。その後ディスク2にアクセスを行い(720)、
要求データをホスト1へ転送し(721)、同時にキャ
ッシュバッファ33内の前記優先順位最上位に設定した
セグメントに保持する(722)。
【0045】シーケンシャルリードの場合(723)、
キャッシュバッファ33内の優先順位の高いセグメント
のみホスト1要求データを検索する(724)。これ
は、前リードコマンド処理で、必ず優先順位を最上位に
設定しているためである。ホスト1要求データが、フル
ヒットの場合、フルヒットデータをホスト1へ転送を行
い(727)、ハーフヒットの場合は、ハーフヒットデ
ータをホスト1に転送し(728)、その後ディスク2
にアクセスし不足分のデータを優先順位最上位セグメン
トを経由してホスト1転送する(729)。前リードコ
マンド処理で先読みを実施していない場合、つまりミス
の場合は、ディスク2にアクセスを行い(733)、要
求データをホスト1へ転送する(734)。
【0046】シーケンシャルリードの場合は、さらに要
求データをホスト1へ転送後、それに続くセクタの先読
みを行う。但し、フルヒット時を除く。図3に示すよう
にホスト1が要求した目的のレコードRnに続く後続の
レコードRn+1、Rn+2・・・を、ディスク2の該
当するシリンダ番号、ヘッド番号、セクタ番号のトラッ
ク22から、優先順位最上位に先読みを行う。この操作
によりキャッシュバッファ33内にディスク2から読み
出した目的のレコードデータを格納していく(732、
735)。
【0047】その後、前記の検索結果でフルヒットなら
ば、ヒット管理テーブル5のフルヒット回数記録部5a
に+1(708)、ハーフヒットで且つ、セグメントの
空き小のとき、同様にハーフヒット回数記録部5bに+
1にする(716)。また、例外としてハーフヒットの
ときでも、セグメントの使用量が少ない時(本例の場合
60%以下、715)は、先読み量が不十分とみなすこ
とで、ハーフヒット回数記録部5bに+1を実行しな
い。
【0048】この回数記録の統計情報は、先読み量に対
し、セグメント分割数が適切かどうかを判定するために
用いられるものである。
【0049】すなわち、キャッシュバッファ33のセグ
メントに先読みを行ったが、ハーフヒット回数が多い場
合には、フルヒットデータ22aに対する先読みスペー
スが不十分(セグメント容量小22b)であることを示
す。また、フルヒット回数が多い場合には、逆に先読み
するスペースが十分または、大きすぎる(セグメント容
量大22c)ことを示す。
【0050】そこで、フルヒットの回数とハーフヒット
の回数を比較を行い(709)、例えば、X=(フルヒ
ット数)−(ハーフヒット数)≧30の場合(710)
セグメントサイズを小さくする、すなわち、セグメント
の分割数を多くする(717)。
【0051】X=(フルヒット数)−(ハーフヒット
数)≦−10の場合(711)セグメントサイズを大き
くする、すなわち、セグメント分割数を少なくする(7
18)。
【0052】例えば、図1のヒット管理テーブル5のフ
ルヒット回数記録部5aの値が32で、ハーフヒット回
数記録部5bの値が2であり、 X=32−2=30 となり、Xの値が30となるので、キャッシュバッファ
33のセグメント数を多くする必要がある。
【0053】図4は、キュッシュバッファ33のセグメ
ント分割動作を示したものである。
【0054】図4に示す優先順位1のセグメント33a
と優先順位2のセグメント22bをそれぞれ2等分する
操作を行い、優先順位1セグメント33aを2等分する
ことで優先順位1のセグメント33c、優先順位2のセ
グメント33dと再割振りする。同様に優先順位の2セ
グメント33bを2等分することで、優先順位3のセグ
メント33e、優先順位4のセグメント33fと再割振
りする。同時に、キャッシュ管理テーブル4のLRU管
理及びセグメントスタートアドレス、セグメント長さも
変更する。
【0055】したがって、キャッシュバッファ33のセ
グメント数は、2個から4個になる。
【0056】ここで、セグメント数変化後、個々のセグ
メントは、セグメント数変更前のデータは、2つに分割
され、データのスタートアドレス、データの長さを再設
定する。これにより、セグメント変更前のデータの保持
を可能とする。
【0057】一方、図1のヒット管理テーブル5のフル
ヒット回数記録部5aの値が5で、ハーフヒット回数記
録部5bの値が15であり X=5−15=−10 となり、Xの値が−10となるので、キャッシュバッフ
ァ33のセグメント数を少なくする必要がある。
【0058】例えば、図4に示すセグメントをスタート
アドレスの上位から2個、優先順位1のセグメント33
g、優先順位4のセグメント33hを1つのセグメント
に統合することによりセグメント数を減らす操作を行
い、優先順位1のセグメント33gを含むセグメントを
優先順位1のセグメント33k、同様に優先順位2のセ
グメント33jを含むセグメントを優先順位2のセグメ
ント33mと再割振りする。同時に、キャッシュ管理テ
ーブル4のLRU管理及びセグメントスタートアドレ
ス、セグメント長さも変更する。但し、優先順位1のセ
グメント33gと優先順位2のセグメント33jが同一
のセグメントになった場合、優先順位3のセグメント3
3iを含むセグメントを優先順位2と再割振りする。
【0059】ここで、統合されたセグメントデータ(3
3k、33m)は、統合前の優先順位の低いセグメント
データ(33h、33i)をクリアし、優先順位の高い
データ(33g、33j)のスタートアドレスとデータ
長さをセグメント変更後のセグメントデータとし登録す
ることで、変更前の優先順位の高いデータを保持する。
【0060】したがって、キャッシュバッファ33のセ
グメント数は、4個から2個になる。
【0061】そして、セグメント数変更後にヒット管理
テーブル5のカウンタをリセットする。
【0062】以上、セグメント数の変更について説明し
た。セグメント数の増減処理のタイミングについては、
説明を容易にするために、上述のような説明をしたが、
実際の運用にあたっては、シーケンシャルリードが終了
した時点(ランダムリード等)で行うことが望ましい。
【0063】次に、先読み量の調整に関し以下説明す
る。
【0064】ホスト1からのリード要求で、キャッシュ
バッファ33内データがフルヒットした時、先読み管理
テーブル6にフルヒットデータの最終セクタアドレスで
あるシリンダ番号・ヘッド番号・セクタ番号の値をシリ
ンダ番号記録部6a、ヘッド番号記録部6b、セクタ番
号記録部6cにそれぞれ登録する(708)。
【0065】その後、ホスト1からシーケンシャルリー
ド要求があり、キャッシュバッファ33に先読みを行う
必要がある時、先読み直前に先読み管理テーブル6を参
照する(730)。もし同一トラック22上の登録値が
あった場合、先読み管理テーブル6の登録値である最終
セクタアドレスまで先読みを行う(732)。
【0066】例えば、図3のトラック22上のレコード
Rn+1〜Rn+5が、すでにキャッシュバッファ33
内に存在するものとする。そこでホスト1からのリード
要求で、レコードRn+1、Rn+2がフルヒットし、
そのフルヒットデータ22dの最終セクタアドレスのシ
リンダ番号が10、ヘッド番号が1、セクタ番号が40
である場合、先読み管理テーブル6のシリンダ番号記録
部6aに10、ヘッド番号記録部6bに1、セクタ番号
記録部6cに40と登録を行い、アクセス回数記録部6
dに1を加算していく。
【0067】また、先読み管理テーブル6の登録数(本
例では61〜64とする)が満杯になり、次の先読み管
理テーブル6に登録操作を行った時は、アクセス回数記
録部6dの値が少なく(本例では、1)、最も古い登録
値(本例では、63)に上書きする。
【0068】次にホスト1からシーケンシャルリード要
求があり、キャッシュバッファ33にシリンダ番号が1
0、ヘッド番号が1のトラック22上のデータ先読みを
行う必要がある時、先読み直前に先読み管理テーブル6
を参照する(730)。もし同一トラック22上のシリ
ンダ番号が10、ヘッド番号1が登録されている場合、
セクタ番号40、つまり、前回のフルヒットデータ22
dの最終レコードRn+2までの先読みを行う(73
2)。
【0069】もし、同一トラック22上の登録値がなか
った場合、トラック22の終点迄、または、1セグメン
ト満杯になるまで行う(735)。
【0070】以上のように、先読み管理を行うことによ
り、無駄な先読みを防ぎ処理時間を低減できる。
【0071】
【発明の効果】上記した本発明のディスク記憶装置3に
よれば、フルヒット回数とハーフヒットの回数を計算す
るカウンタを備え、前記カウンタの統計情報の値によ
り、前記ヒット回数の差を算出して、キャッシュバッフ
ァ33のセグメント数を自動的に切替えることが可能と
なる。
【0072】また、フルヒット時の最終セクタアドレス
を履歴の情報として先読み管理テーブル6に保存するこ
とにより、次の同一トラック22上での先読みを行う場
合、データ長さを調節することが可能となる。
【0073】これにより、セグメント数最適化によるフ
ルヒット率の向上と、無駄な先読み処理時間を低減する
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるキャッシュバッファ制
御方式の一例の動作を説明する概念図である。
【図2】一般的なパーソナルコンピュータのキャッシュ
バッファを内蔵するディスク記憶装置の構成図である。
【図3】本発明の一実施例であるトラック上の記録形態
を説明する概念図である。
【図4】本発明の一実施例であるキャッシュバッファセ
グメント分割の動作方式を説明する概念図である。
【図5】ディスクの構成の一例を示す概念図である。
【図6】ランダムリード時のキャッシュバッファ制御方
式の動作フロー図である。
【図7】シーケンシャルリード時のキャッシュバッファ
制御方式の動作フロー図である。
【符号の説明】
1…ホスト(上位処理装置)、 2…ディスク
(記録媒体)、21…シリンダ、
22…トラック、3…ディスク記憶装置(外部記憶装
置)、31…マイクロプロセッサ、32…ハードディスクコ
ントローラ、 33…キャッシュバッファ、331〜334
…セグメント、 4…キャッシュ管理テ
ーブル、5…ヒット管理テーブル、 5a
…フルヒット回数記録部、5b…ハーフヒット回数記録
部、 6…先読み管理テーブル、6a…シリンダ
番号記録部、 6b…ヘッド番号記録部、6
c…セクタ番号記録部、 6d…アクセス
回数記録部、33a〜33k,33m…キャッシュバッファの
セグメント分割構成。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のセグメントに分割可能なキャッシュ
    バッファを内蔵するディスク記憶装置において、 1)ホストからのリード要求に対するキャッシュバッフ
    ァのフルヒットとハーフヒットの回数をカウントする手
    段、 2)前記フルヒットとハーフヒットの回数をもとにし
    て、キャッシュバッファの分割数すなわち、セグメント
    数を変化させる手段、を備えたことを特徴とするディス
    ク記憶装置。
  2. 【請求項2】前記フルヒット時の最終セクタアドレスを
    保持する先読み管理テーブルを設け、一度フルヒットし
    た実績のあるセクタを含むトラックに対するホストから
    の要求で、ディスクからキャッシュバッファへのリード
    が必要となった場合に、前回フルヒットした最終セクタ
    アドレスまでを先読みする手段、を備えたことを特徴と
    する請求項1記載のディスク記憶装置。
  3. 【請求項3】前記キャッシュバッファのセグメント数変
    更において、セグメント数増加時、変更前データを分割
    保持する。まだ、セグメント数減少時、統合したセグメ
    ント毎で変更前の優先順位の高いデータを保持する手
    段、を備えたことを特徴とする請求項1または、請求項
    2記載のディスク記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2889776A1 (en) 2013-12-26 2015-07-01 Fujitsu Limited Data arrangement control program, data arrangement control method and data arrangment control apparatus

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2889776A1 (en) 2013-12-26 2015-07-01 Fujitsu Limited Data arrangement control program, data arrangement control method and data arrangment control apparatus
US9619150B2 (en) 2013-12-26 2017-04-11 Fujitsu Limited Data arrangement control method and data arrangement control apparatus

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