JPH08271051A - 送風式暖房器具 - Google Patents

送風式暖房器具

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JPH08271051A
JPH08271051A JP7101747A JP10174795A JPH08271051A JP H08271051 A JPH08271051 A JP H08271051A JP 7101747 A JP7101747 A JP 7101747A JP 10174795 A JP10174795 A JP 10174795A JP H08271051 A JPH08271051 A JP H08271051A
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JP
Japan
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heater
conversion element
thermoelectric conversion
fan
motor
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Withdrawn
Application number
JP7101747A
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English (en)
Inventor
Makoto Mihoya
誠 三保家
Haruhiko Murakami
春彦 村上
Masahiko Kobayashi
雅彦 小林
Hidetaka Niwa
英尊 丹羽
Yuichi Mizumura
雄一 水村
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH08271051A publication Critical patent/JPH08271051A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24DDOMESTIC- OR SPACE-HEATING SYSTEMS, e.g. CENTRAL HEATING SYSTEMS; DOMESTIC HOT-WATER SUPPLY SYSTEMS; ELEMENTS OR COMPONENTS THEREFOR
    • F24D18/00Small-scale combined heat and power [CHP] generation systems specially adapted for domestic heating, space heating or domestic hot-water supply
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24DDOMESTIC- OR SPACE-HEATING SYSTEMS, e.g. CENTRAL HEATING SYSTEMS; DOMESTIC HOT-WATER SUPPLY SYSTEMS; ELEMENTS OR COMPONENTS THEREFOR
    • F24D2101/00Electric generators of small-scale CHP systems
    • F24D2101/60Thermoelectric generators, e.g. Peltier or Seebeck elements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 停電等によって、外部からの通電が遮断され
ても、ヒーター周囲が冷却されるまで、ファンの回転を
継続させることのできる、送風式暖房器具を提供する。 【構成】 通電により発熱するヒーター3と、ヒーター
3に向けて送風を行うファン4と、ファン4を回転させ
るモーター5と、ヒーター3の放熱でモーター5を駆動
する、熱電変換素子13とを備える。ヒーター3の放熱
によって、熱電変換素子13に電力が発生し、前記電力
によって、ファン4のモーター5が駆動され、送風が行
われる。ヒーター3の通電が遮断されても、ヒーター3
の温度が低下するまでは、熱電変換素子から電力が発生
し続け、ファン4の回転が継続される。その結果、ファ
ン4の回転によって、通電が遮断された後、ヒーター3
周辺の冷却が速やかに行われ、送風式暖房器具の安全性
を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通電によって発熱す
る、抵抗式等のヒーターと、前記ヒーターに向けて送風
して温風を発生させるファンとを備えた送風式暖房器具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の抵抗式等のヒーターを用いた、送
風式暖房器具は、通電によって発熱するヒーターに向け
てファンで送風し、ヒーターで加熱された温風を吹き出
すことによって暖房を行うように構成されている。
【0003】図15は、前記暖房器具の内部構造の概略
を示すものであって、器具本体1の内部には、通電によ
って発熱するヒーター3が設けられ、また、ヒーター3
の後方には、ヒーター3から放射される熱を、前方に反
射させる反射板7が配置されている。器具本体1の前面
には、ヒーター3に、直接手などを触れて火傷をしない
ように、安全網8が取り付けられており、また、安全網
8の上部には、器具本体1内部に設けられたファン4に
よって、温風が吹き出される送風孔6が設けられてい
る。ヒーター3は、電源スイッチ9を介して電源プラグ
2に接続されており、また、電源プラグ2からは、並列
に接続された、前記電源スイッチ9とタイマー回路10
とを介して、整流回路11が接続されている。整流回路
11は、ファン4を駆動するモーター5へ、電源プラグ
2から取り込まれた電力を、直流電力に変換して供給す
る。
【0004】図16は、前記構成の送風式暖房器具の、
回路ブロック図であって、電源スイッチ9がONになる
と、商用電源12からヒーター3に通電されると同時
に、整流回路11へ通電され、整流回路11で直流に変
換されて、モーター5へ給電され、ファン4が回転す
る。そして、前記送風式暖房器具では、ファン4から送
風される空気が、ヒーター3で加熱された反射板7等に
沿って流れる間に温められて、送風孔6から温風として
吹き出され、ヒーター3によって、直接放射される熱と
合わせて、室内の暖房をおこなう。また、電源スイッチ
9をOFFにすると、ヒーター3へ通電が遮断される
が、この際、電源スイッチ9をOFFにしたことによっ
て、タイマー回路10が起動され、タイマー回路10に
よって設定された時間は、モーター5へ通電が継続され
て、ファン4が回転を続け、ヒーター3の周囲の冷却を
行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように構成さ
れている、従来の送風式暖房器具においては、使用中に
停電が起こったり、電源スイッチ9をOFFにしない
で、コンセントから電源プラグ2を抜いてしまったりし
た場合には、ヒーター3の通電が遮断されると、同時に
ファン4が停止してしまうため、ヒーター3の余熱によ
って、ヒーター3の周辺の温度が高い状態がしばらく続
くので、ヒーター3の通電を遮断した直後に、器具本体
1の表面に、手等を触れると、火傷をする恐れがあり、
暖房器具としての安全性を損なう問題があると共に、品
質の低下を招いていた。
【0006】本発明は、前述したような、従来の送風式
暖房器具の問題点を解決し、停電等によって、外部から
の通電が遮断されても、ヒーター周囲が冷却されるま
で、ファンの回転を継続させることのできる、送風式暖
房器具を提供することを、主な目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載された発明の送風式暖房器具は、通
電により発熱するヒーターと、前記ヒーターに向けて送
風を行うファンと、前記ファンを回転させるモーター
と、前記ヒーターの放熱により、前記モーターを駆動す
る熱電変換素子とを備えたものである。
【0008】また、請求項2に記載された発明の送風式
暖房器具は、前記熱電変換素子を、周囲の温度に応じて
屈伸する素子に取り付け、前記ヒーターの温度が低い場
合に、熱電変換素子とヒーター間の距離を接近させ、ヒ
ーターの温度が高い場合に、熱電変換素子とヒーター間
の距離を離間させるように構成したものである。
【0009】さらに、請求項3に記載された送風式暖房
器具は、通電により発熱するヒーターと、前記ヒーター
に向けて送風を行うファンと、前記ファンを回転させる
モーターと、前記ヒーターの放熱により、前記モーター
を駆動する、二珪素化鉄系の第1の熱電変換素子及びテ
ルル化ビスマス系の第2の熱電変換素子とを備え、前記
ヒーターを、前記第2の熱電変換素子に対して進退自在
に設けると共に、ヒーターを第2の熱電変換素子に接近
した位置に付勢する付勢手段と、ヒーターの通電時に、
前記付勢手段の付勢力に抗して、ヒーターを第2の熱電
変換素子から離間した位置に退避させる駆動手段とを設
けたものである。
【0010】
【作用】請求項1に記載された送風式暖房器具は、ヒー
ターが通電されて発熱すると、前記ヒーターの放熱によ
って、熱電変換素子に電力が発生する。前記電力によっ
て、ファンのモーターが駆動され、ファンが回転して送
風が行われる。そして、ヒーターの通電が遮断されて
も、ヒーターの温度が低下するまでは、熱電変換素子か
ら電力が発生し続け、ファンの回転が継続される。その
結果、前記ファンの回転によって、通電が遮断された
後、ヒーター周辺の冷却が速やかに行われる。
【0011】また、請求項2に記載された送風式暖房器
具は、ヒーターへの通電が遮断されて、放熱量が低下し
てくると、前記周辺の温度に応じて屈伸する素子が、屈
曲又は伸張して、熱電変換素子をヒーター側へ接近さ
せ、ファンを回転させるための必要な電力が得られるよ
うにする。また、ヒーターの通電時には、熱電変換素子
が、ヒーターから離間して、熱電変換素子の過熱を防止
する。
【0012】さらに、請求項3に記載された送風式暖房
器具は、ヒーターへの通電中は、付勢手段の付勢力に抗
する、駆動手段の作用によって、ヒーターは、第2の熱
電変換素子から退避した位置に移動しており、耐熱性が
劣る、テルル化ビスマス系の第2の熱電変換素子は、ヒ
ーターの過熱から保護されている。そして、ファンは、
耐熱性に優れた、二珪化鉄系の第1の熱電変換素子から
モーターに供給される電力によって回転し、送風が行わ
れる。また、ヒーターへの通電が遮断されると、駆動手
段の作用がなくなり、付勢手段の付勢力によって、ヒー
ターは、速やかに第2の熱電変換素子に接近した位置に
移動し、電力変換効率の優れた、テルル化ビスマス系の
第2の熱電変換素子からモーターに供給される電力によ
って、ヒーターの放熱量が低下した後もファンの回転が
継続されて、ヒーター周辺が速やかに冷却される。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の送風式暖房器具の第1実施例
を示すものであって、前述した図15中に示した部材
と、対応している部材に関しては、図1中に、同一の番
号で示している。図1において、商用電源のコンセント
に差し込まれる電源プラグ2と、ヒーター3とは、電源
スイッチ9を介して接続されている。また、ファン4を
回転させるモーター5は、電源プラグ2には、接続され
ておらず、ヒーター3の上部近傍に配置されている、熱
電変換素子13に連結されている。前記熱電変換素子1
3は、ヒーター3の温度(摂氏約700度)にも耐えら
れるように、例えば、マンガンをドープして作製した、
P形二珪素化鉄系半導体と、コバルトをドープして作製
した、n形二珪素化鉄系半導体とを組み合わせて構成さ
れている。前記熱電変換素子13は、その一端に、吸熱
部が形成され、他端に、放熱部が形成されている。前記
熱電変換素子13の吸熱部は、ヒーター3に近接する側
に配置されており、ヒーター3の放熱で、熱電変換素子
13の吸熱部が加熱され、放熱部との間に、温度差が生
じると、熱電変換素子13に電力が発生する。
【0014】図2は、図1に示した送風式暖房器具の回
路ブロック図であって、電源スイッチ9をONにする
と、商用電源12から、電源スイッチ9を介して、ヒー
ター3に通電され、ヒーター3が発熱する。ヒーター3
放熱によって、熱電変換素子13に発生した電力は、モ
ーター5に供給され、ファン4を回転させる。ファン4
は、ヒーター3によって加熱された反射板7の後方から
器具本体1の前面に設けられた、送風孔6を通して、前
方に温風を吹き出す。また、前記ファン4の回転によっ
て、熱電変換素子13の放熱部が冷却されて、吸熱部と
の間の温度差が維持される。そして、電源スイッチ9が
OFFとなると、ヒーター3は、通電が断たれるが、し
ばらくの間は、ヒーター3の余熱によって、放熱が行わ
れるので、熱電変換素子13は、ヒーター3の温度が低
下するまで、モーター5に電力を供給し続け、ファン4
の回転を継続させる。
【0015】図3は、本発明の送風式暖房器具の第2実
施例を示すものであって、本実施例においては、熱電変
換素子13の電力発生効率を向上させるために、吸熱部
13Aを、ヒーター3に近接する側に向けるとともに、
放熱部をファン4の前方に位置するように配置したもの
である。そして、熱電変換素子13を、前記のように配
置することによって、ヒーター3への通電が遮断された
後も、放熱部13Bの、ファン4による効率的な冷却が
行われ、熱電変換素子13の吸熱部13Aと、放熱部1
3Bとの間に、モーター5を駆動する電力を発生させる
ために必要な温度差を維持することができる。
【0016】図4、及び、図5は、本発明の第3実施例
を示す、要部概略図であって、前述した2つの実施例に
おいては、熱電変換素子13は、ヒーター3に対して定
位置に固定されているが、本実施例では、熱電変換素子
13を、ヒーター3の温度に応じて、ヒーター3に対し
て、進退動作を可能としたものである。すなわち、図
4、及び、図5において示すように、反射板7の一部に
は、バイメタル14が取り付けられている。 前述した
バイメタル14は、周囲が高温の状態では、図4に示す
ように、バイメタル14が、反射板7の前方に湾曲して
突出している状態になり、また、周囲の温度が低下して
くると、図5に示すように、反射板7の前面に対して引
っ込んで、ほぼ平らな状態となる。反射板7の裏面に
は、支持枠20で進退自在に支持されている、押し出し
棒15が設けられている。前記押し出し棒15の後端
は、戻しバネ19によって、前方に付勢されており、バ
イメタル14の裏面と、押し出し棒15の前端とが、常
に当接された状態に維持されている。
【0017】押し出し棒15の後端には、また、連結レ
バー16の一端が、回動自在に枢着されている。連結レ
バー16は、その中間位置で、支軸17によって、支持
枠20側に揺動自在に支持され、また、連結レバー16
の他端は、連結リンク18の一端と回動自在に枢着され
ている。さらに、前記連結リンク18の他端には、反射
板7の前面側へ、前端部が出没自在に設けられている、
熱電変換素子13の後端部が、回動自在に枢着されてい
る。また、熱電変換素子13の後端には、連結棒21を
介して、リレー22が連結されている。
【0018】図6に示すように、電源スイッチ9がON
の状態では、商用電源12からの電力を、電源スイッチ
9、リレー22、整流回路11を介して、モーター5に
供給され、ファン4が回転している。また、電源スイッ
チ9を介して、ヒーター3へ通電された状態となってい
る。そして、前記の状態では、図4に示すように、バイ
メタル14は、周囲の温度が高いため、反射板7の前方
に突出しているので、押し出し棒15は、戻しバネ19
によって、バイメタル14側へ押し出された状態にあ
る。
【0019】したがって、連結レバー16、及び、連結
リンク18によって、連結されている熱電変換素子13
は、支持枠20内に後退した位置にある。前記の状態で
は、連結棒21で、熱電変換素子13と連動されてい
る、リレー22は、熱電変換素子13と、モーター5と
の間の回路の通電を遮断している。
【0020】そして、図6において、電源スイッチ9が
OFFされると、ヒーター3への通電が遮断されるの
で、ヒーター3周囲の温度が低下してくる。ヒーター3
の周囲の温度の低下によって、バイメタル14は、図5
に示すように、平らな状態に変形し、裏面に当接されて
いる押し出し棒15を、戻しバネ19の付勢力に抗して
押し戻し、熱電変換素子13の前端を、反射板7の前面
に突出させる。
【0021】熱電変換素子13の前端が、反射板7の前
面に突出した位置に移動すると、連結棒21を介して、
リレー22が切り替わり、図6において、商用電源12
から、モーター5への、電力の供給を遮断すると同時
に、熱電変換素子13と、モーター5との間を通電状態
にする。熱電変換素子13は、反射板7の前面へ突出さ
れた状態では、その吸熱部が、ヒーター3へ接近した状
態となって、効率的に電力が発生し、ヒーター3の周囲
が冷却されるまで、ファン4の回転を継続させる。
【0022】次に、図7は、本発明の第4実施例を示す
ものである。本実施例のものも、前述した、第3実施例
の送風式暖房器具と同様に、熱電変換素子13を、周囲
の温度に応じて、ヒーター3に対して、進退自在に移動
させる機構を設けたものである。
【0023】本実施例においては、熱電変換素子13を
移動させるために、温度によって、形状が変化する、形
状記憶合金を用いている。図8、及び、図9は、本実施
例の、要部の構造を示す概略図であって、熱電変換素子
13は、反射板7を貫通して設けられている、保持部材
25に支持されている。本実施例では、保持部材25
は、中空の筒状に形成されており、熱電変換素子13
は、保持部材25に、摺動自在に嵌装されている。熱電
変換素子13の吸熱部13Aは、反射板7の前方に突出
されて設けられており、ヒーター3と対向して配置され
ている。保持部材25の外周には、コイル状に形成され
た形状記憶合金23が設けられ、前記形状記憶合金23
の両端は、保持部材25と、熱電変換素子13とに、そ
れぞれ連結されている。また、保持部材25の内部に
は、戻しバネ24が設けられている。そして、前記形状
記憶合金23は、高温に熱せられると収縮し、周囲の温
度が低下すると伸張するように、形状が記憶されてい
る。
【0024】前記の構成において、ヒーター3に通電さ
れている場合には、ヒーター3周囲が高温になっている
ため、図8に示すように、形状記憶合金23は収縮し、
熱電変換素子13は、戻しバネ24の反発力に抗して、
保持部材25内に入り込み、前記状態では、ヒーター3
の吸熱部13Aが、ヒーター3から離れた状態になって
いる。熱電変換素子13が、ヒーター3から離れている
ことによって、ヒーター3の放熱で、熱電変換素子13
の吸熱部13Aが過熱されて、損傷を受けることが防止
される。
【0025】また、ヒーター3への通電が遮断される
と、図9に示すように、形状記憶合金23は、周囲の温
度低下と共に、伸張し、戻しバネ24の付勢力によっ
て、熱電変換素子13は、ヒーター3へ、吸熱部13A
が接近するように、押し出される。熱電変換素子13の
吸熱部13Aは、ヒーター3に接近して、余熱による放
熱を効率よく吸収して、ヒーター3が冷却されるまで、
ファン4のモーター5を駆動する。
【0026】図10は、前述した第4実施例の変形例を
示すものであって、熱電変換素子13の電力変換効率を
向上させるために、熱電変換素子13の放熱部が、ファ
ン4の前方に位置するように構成したものである。
【0027】図11、及び、図12は、熱電変換素子1
3を、ヒーター3に対して進退させる機構の変形例を示
すものであって、熱電変換素子13を、支軸26によっ
て、保持部材25に対して、回動自在に取り付けている
ものである。熱電変換素子13の吸熱部13A先端と、
反射板7との間には、コイル状の形状記憶合金23の両
端が、それぞれ取り付けられており、前記形状記憶合金
23は、周囲が高温になると、収縮するように、形状が
記憶されている。そして、ヒーター3が通電されて、周
囲が高温の状態では、図11に示すように、形状記憶合
金23は、収縮しており、熱電変換素子13の吸熱部先
端は、上方に回動した位置に移動して、ヒーター3から
離れている。そして、ヒーター3の通電が遮断されて、
周囲の温度が低下すると、図12に示すように、形状記
憶合金23は伸張し、熱電変換素子13は、自重によっ
て、支軸26周りに、水平となるように回動して、熱電
変換素子13の吸熱部先端が、ヒーター3と接近する位
置に移動する。
【0028】本実施例においては、ファン4の、モータ
ー5への電力供給形態は、熱電変換素子13と、モータ
ー5との間で、閉じた回路を形成し、モーター5への電
力供給を、ヒーター3へ電力を供給している外部電源と
独立させた、単独電力供給の形態をとることができる。
また、外部電源から、ADコンバータを介して、熱電変
換素子13と並列に、モーター5へ電力供給を行う、複
合電力供給の形態とすることができる。そして、前記複
合電力供給の形態とした場合には、熱電変換素子13
が、ヒーター3へ通電中に、ヒーター3から離間して、
発電能力が低下しても、外部からの電力供給によって、
ファン4の回転を維持することができる。
【0029】次に、図13、及び、図14は、本発明の
第5実施例を示すものである。本実施例の特徴は、中間
部を支軸31で器具本体1に支持された、ヒーター支持
レバー30の上端に、ヒーター3が支持され、器具本体
1に対して、ヒーター3が揺動できるように構成されて
いることである。そして、器具本体1の下部には、ヒー
ター3への通電と同時に、プランジャー29を収縮作動
される、ソレノイド28が設けられており、前記ヒータ
ー支持レバー30の下端は、プランジャー29に、連結
軸32で連結されている。また、プランジャー29の先
端には、前記ソレノイド28が消勢された場合に、プラ
ンジャー29を、伸張位置に引き戻すための、戻しバネ
33が連結されている。
【0030】ヒーター3の上方には、熱電変換素子13
が配置され、また、反射板7前面に臨んだ位置は、熱電
変換素子27の吸熱部先端が配置されている、本実施例
では、熱電変換素子13には、耐熱性のある、二珪素化
鉄系のものが使用されており、また、熱電変換素子27
には、発電効率の高い、テルル化ビスマス系のものが使
用されている。
【0031】本実施例の送風式暖房器具では、ヒーター
3へ通電が開始されると、ソレノイド28が励磁され、
図13に示すように、プランジャー29がソレノイド2
8内に引き込まれ、ヒーター3は、熱電変換素子27の
吸熱部から、前方へ離れた位置になる。前記位置では、
ヒーター3からの放熱のうち、熱電変換素子27の吸熱
部に吸収される熱量は少なく、ヒーター3への通電中
に、ファン4を回転させるための、モーター5への電力
供給は、主に、熱電変換素子13によって行われる。そ
して、ヒーター3への通電が遮断されると同時に、ソレ
ノイド28は消勢されて、戻しバネ33の付勢力によっ
て、プランジャー29は伸張し、連結軸32で、プラン
ジャー29と連結されている、ヒーター支持レバー30
は、支軸31を中心に揺動して、図14に示すように、
ヒーター3を、熱電変換素子27の吸熱部の先端と接近
した位置へ移動させる。ヒーター3の移動によって、ヒ
ーター3の余熱による放熱は、熱電変換素子27の吸熱
部に効率よく吸収され、熱電変換素子13に代わって、
ヒーター3への通電遮断後も、モーター5への電力供給
が継続され、ヒーター3が冷却されるまでファン4が回
り続ける。
【0032】本実施例によれば、発電効率は高いが、耐
熱性の劣る、テルル化ビスマス系の熱電変換素子27
を、ヒーター3への通電が遮断されてから、ヒータ3に
近づけて動作させるので、ヒーター3の余熱による発電
効率を高めることができ、かつ、熱変換素子27の、熱
による損傷を防止することができる。
【0033】また、ヒーター3への通電中に、モーター
5へ電力を供給している、二珪素化鉄系の熱電変換素子
13は、発電効率は、熱電変換素子27よりは劣るが、
ヒーター3が高温になっているため、ファン4を回転さ
せるために十分な電力を、モーター5へ供給することが
できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた発明によれば、ヒーターの放熱で、熱電変換素子に
電力を発生させ、前記電力によって、ファンのモーター
を駆動するように構成しているため、停電等の非常時
や、電源プラグがコンセントから外された場合でも、ヒ
ーターへの通電が遮断された後、ヒーターの温度が低下
するまで、ファンの回転を継続することができる。
【0035】したがって、ヒーター周辺が、速やかに冷
却され、ヒーター周辺の温度の異常上昇が防止され、安
全性を高めることができる。また、従来の送風式暖房器
具のように、タイマー回路や、温度センサー回路等を設
ける必要がないので、器具の製造コストを下げることが
できると共に、高い品質を維持することができる。
【0036】そして、請求項2に記載された発明のよれ
ば、前記請求項1に記載された発明の効果に加えて、ヒ
ーターの通電が遮断されて、ヒーター温度が低下した場
合にも、ファンの回転を維持することができ、速やかに
ヒーター周辺を冷却することができる。また、ヒーター
通電時には、熱電変換素子をヒーターから遠ざけて、熱
電変換素子の異常過熱による損傷を防止して、耐久性を
向上させることができる。
【0037】さらに、請求項3に記載された発明によれ
ば、前記請求項1に記載された発明の効果に加えて、耐
熱性のある、二珪素化鉄系の第1の熱電変換素子と、前
記第1の熱電変換素子よりも耐熱性は劣るが、発電効率
の高い、テルル化ビスマス系の第2の熱電変換素子とを
組み合わせ、ヒーターへの通電の遮断時に、ヒーターが
第2の熱電変換素子へ接近し、通電時に、ヒーターが、
第2の熱電変換素子から離間するように構成しているた
め、ヒーター通電時の温風の送風と、ヒーターへの通電
が遮断された際の、ヒーター周辺の冷却とを、効率的に
行うことができると共に、熱電変換素子の異常過熱によ
る損傷を防止して、耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送風式暖房器具の第1実施例を示す図
であり、図1〔1〕が正面図、図1〔2〕が図1〔1〕
におけるI−I線縦断面図である。
【図2】本発明の送風式暖房器具の第1実施例の回路ブ
ロック図である。
【図3】本発明の送風式暖房器具の第2実施例を示す図
であり、図3〔1〕が正面図、図3〔2〕が図3〔1〕
におけるIII −III 線縦断面図である。
【図4】本発明の送風式暖房器具の第3実施例におけ
る、ヒーターの通電時の状態を示す要部概略図である。
【図5】本発明の送風式暖房器具の第3実施例におけ
る、ヒーターの通電遮断時の状態を示す要部概略図であ
る。
【図6】本発明の送風式暖房器具の第3実施例を示す回
路ブロック図である。
【図7】本発明の送風式暖房器具の第4実施例を示す図
である。
【図8】本発明の送風式暖房器具の第4実施例におけ
る、ヒーターの通電時の状態を示す要部概略図である。
【図9】本発明の送風式暖房器具の第4実施例におけ
る、ヒーターの通電遮断時の状態を示す要部概略図であ
る。
【図10】本発明の送風式暖房装置の第4実施例におけ
る、変形例を示す図である。
【図11】本発明の送風式暖房器具の第4実施例におけ
る、別の変形例の、ヒーターの通電時の状態を示す要部
概略図である。
【図12】本発明の送風式暖房器具の第4実施例におけ
る、別の変形例の、ヒーターの通電遮断時の状態を示す
要部概略図である。
【図13】本発明の送風式暖房器具の第5の実施例にお
ける、ヒーター通電時の状態を示す図である。
【図14】本発明の送風式暖房器具の第5の実施例にお
ける、ヒーター通電遮断時の状態を示す図である。
【図15】従来の送風式暖房器具の構造を示す図であ
り、図15〔1〕が正面図、図15〔2〕が図15
〔1〕におけるXV−XV線縦断面図である。
【図16】従来の送風式暖房器具の回路ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 器具本体 2 電源プラグ 3 ヒーター 4 ファン 5 モーター 6 送風孔 7 反射板 8 安全網 9 電源スイッチ 10 タイマー回路 11 整流回路 12 商用電源 13 熱電変換素子 14 バイメタル 15 押し出し棒 16 連結レバー 17 支軸 18 連結リンク 19 戻しバネ 20 支持枠 21 連結棒 22 リレー 23 形状記憶合金 24 戻しバネ 25 保持部材 26 支軸 27 熱電変換素子 28 ソレノイド 29 プランジャ 30 ヒーター支持レバー 31 支軸 32 連結軸 33 戻しバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 英尊 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 水村 雄一 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により発熱するヒーターと、前記ヒ
    ーターに向けて送風を行うファンと、前記ファンを回転
    させるモーターと、前記ヒーターの放熱により、前記モ
    ーターを駆動する熱電変換素子とを備えたことを特徴と
    する送風式暖房器具。
  2. 【請求項2】 前記熱電変換素子を、周囲の温度に応じ
    て屈伸する素子に取り付け、前記ヒーターの温度が低い
    場合に、熱電変換素子とヒーター間の距離を接近させ、
    ヒーターの温度が高い場合に、熱電変換素子とヒーター
    間の距離を離間させるように構成したことを特徴とする
    請求項1に記載された送風式暖房器具。
  3. 【請求項3】 通電により発熱するヒーターと、前記ヒ
    ーターに向けて送風を行うファンと、前記ファンを回転
    させるモーターと、前記ヒーターの放熱により、前記モ
    ーターを駆動する、二珪素化鉄系の第1の熱電変換素子
    及びテルル化ビスマス系の第2の熱電変換素子とを備
    え、前記ヒーターを、前記第2の熱電変換素子に対して
    進退自在に設けると共に、ヒーターを第2の熱電変換素
    子に接近した位置に付勢する付勢手段と、ヒーターの通
    電時に、前記付勢手段の付勢力に抗して、ヒーターを第
    2の熱電変換素子から離間した位置に退避させる駆動手
    段とを設けたことを特徴とする送風式暖房器具。
JP7101747A 1995-04-03 1995-04-03 送風式暖房器具 Withdrawn JPH08271051A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010112607A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Matsui Mfg Co 粉粒体材料の乾燥方法、及び粉粒体材料の乾燥装置
CN108870513A (zh) * 2018-07-16 2018-11-23 珠海格力电器股份有限公司 暖风机及暖风系统

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