JPH08263211A - 電子情報機器及びポインティングデバイス - Google Patents

電子情報機器及びポインティングデバイス

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JPH08263211A
JPH08263211A JP6756495A JP6756495A JPH08263211A JP H08263211 A JPH08263211 A JP H08263211A JP 6756495 A JP6756495 A JP 6756495A JP 6756495 A JP6756495 A JP 6756495A JP H08263211 A JPH08263211 A JP H08263211A
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button
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Withdrawn
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JP6756495A
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Shigeki Mori
重樹 森
Eisaku Tatsumi
栄作 巽
Atsushi Tanaka
淳 田中
Katsuhiko Nagasaki
克彦 長崎
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作上での誤動作を軽減する電子情報機器及
びポインティングデバイスを提供する。また、注意を要
する操作において、未然に誤動作を防ぐことができる電
子情報機器及びポインティングデバイスを提供する。 【構成】 ポインティングデバイス203によって操作
されるカーソル207の指示する表示オブジェクトの疑
似的な高さと、ポインティングデバイス203に付帯す
るキートップ部203の高さを比較し、差がある場合、
その差をなくす方向にキートップ部204を駆動制御す
る。また、注意を要する操作においては、ポインティン
グデバイス203に付帯するキートップ部204の昇降
を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポインティングデバイ
スを用いて、各種の操作を行なう電子情報機器及びポイ
ンティングデバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子情報機器において、特にデス
クトップコンピュータ、ワークステーション等において
は、マウス等のポインティングデバイスを用いて、表示
画面上のオブジェクトを操作することで、電子情報機器
への各種操作を行なっていた。この場合、ユーザは電子
情報機器の表示画面に注目しながら、ポインティングデ
バイスを移動させ、ポインティングデバイスの移動に対
応して移動する表示画面上のカーソル等により操作対象
を指示、選択する。更に、ポインティングデバイスに付
帯しているボタンを操作して、電子情報機器に対する処
理を行なっている。また、この際、表示画面上では、カ
ーソル等が指示する表示画面上のボタン表示等は、あた
かも本物の凸部を持つボタンであるかのように周囲に凸
部の持つ影を表示する。更に、ポインティングデバイス
に付帯するボタンの押下と連動し、表示画面上のボタン
の凸部も、あたかもボタンが押されたように表示されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子情報機器において、ポインティングデバイスに
付帯されているボタンの操作は、表示画面上に表示され
るカーソルの位置が、正しく目的の位置に置かれていな
いと、ユーザの目的とする動作を行わない。また、誤っ
たボタンオブジェクト上に置かれてしまった場合は、目
的とは反対の動作をする可能性があり、ユーザは常に表
示画面上のカーソルを注視していなければならなかっ
た。しかし、一般には、このような電子情報機器を対象
とした作業において、常に表示画面上のカーソルを注視
し続けることは、目の疲労を招いたり、当該電子情報機
器に対する物以外の他の仕事との連携を行なうことは困
難である。このため、カーソルから目を離している間
に、ユーザが意図せずにポインティングデバイスを操作
し、カーソルの位置がずれてしまった後で、ユーザがボ
タンを動作させてしまうということが容易に起こる。そ
の結果、ユーザが意図しない操作を行なってしまうとい
う問題点があった。更には、ユーザが表示画面より目を
離している場合には、この誤操作に気が付かないという
問題点もあった。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、第一の目的は、ポインティングデバイスに付
帯するボタンのキートップ部の高さが昇降制御可能と
し、カーソルが指示する表示画面に疑似的にわりあてら
れている表示オブジェクトの高さに連動させてキートッ
プ部を昇降させることにより、操作上での誤動作を軽減
する電子情報機器及びポインティングデバイスを提供す
ることである。
【0005】第二の目的は、ポインティングデバイスに
付帯するキートップ部の昇降を制限することで、注意を
要する操作において、未然に誤動作を防ぐことができる
電子情報機器及びポインティングデバイスを提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の第一の目的を達成
するための本発明による電子情報機器は以下の構成を備
える。即ち、ポインティングデバイスを用いて、各種の
操作を行なう電子情報機器であって、表示画面上に疑似
的な高さがわりあてられている表示オブジェクトを表示
する表示手段と、前記ポインティングデバイスの昇降可
能に設けられたキートップ部の高さを検出する検出手段
と、前記ポインティングデバイスによって操作されるカ
ーソルの指示する表示オブジェクトの疑似的な高さと、
前記検出手段で検出されたキートップ部の高さを比較す
る比較手段と、前記比較手段で、差がある場合、その差
をなくす方向にキートップ部を駆動制御する駆動制御手
段とを備える。
【0007】上記の第二の目的を達成するための本発明
による電子情報機器は以下の構成を備える。即ち、ポイ
ンティングデバイスを用いて、各種の操作を行なう電子
情報機器であって、表示画面上に疑似的な高さがわりあ
てられている表示オブジェクトを表示する表示手段と、
前記ポインティングデバイスの昇降可能に設けられたキ
ートップ部の高さを検出する検出手段と、前記ポインテ
ィングデバイスによって操作されるカーソルの移動先の
表示オブジェクトの疑似的な高さと、前記検出手段で検
出されたキートップ部の高さを比較する比較手段と、前
記比較手段で、差がある場合、その差をなくす方向にキ
ートップ部を駆動制御する駆動制御手段と前記駆動制御
手段における駆動が制限され、前記キートップ部の高さ
が前記移動先の表示オブジェクトの疑似的高さに到らな
い場合、前記カーソルを該表示オブジェクトに移動しな
いように抑制制御する抑制制御手段を備える。
【0008】上記の目的を達成するための本発明による
電子情報機器に備わるポインティングデバイスは以下の
構成を備える。即ち、外部からの駆動信号に基づいてキ
ートップ部を昇降する昇降手段と、前記キートップ部の
高さを検出する検出手段と、前記高さの情報を出力する
出力手段とを備える。
【0009】
【作用】上記の構成により、ポインティングデバイスを
用いて、各種の操作を行なう電子情報機器であり、電子
情報機器の表示画面上に疑似的な高さがわりあてられて
いる表示オブジェクトを表示する。また、ポインティン
グデバイスの昇降可能に設けられたキートップ部の高さ
を検出する。そして、ポインティングデバイスによって
操作されるカーソルの指示する表示オブジェクトの疑似
的な高さと、ポインティングデバイスに付帯するキート
ップ部の高さを比較し、差がある場合、その差をなくす
方向にキートップ部を駆動制御する。また、注意を要す
る操作においては、ポインティングデバイスに付帯する
キートップ部の昇降を制限する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。
【0011】<実施例1>図1は実施例1の電子情報機
器の外観を示す図である。
【0012】図において、201は電子情報機器の本体
であり、各種制御、処理を行なうCPU、各種プログラ
ムを格納するROM、各種プログラムのワークエリア及
び一時待避エリアとしてのRAM等が格納されている。
202は表示装置であり、表示画面206に、電子情報
機器201より送られる情報を表示する。203はポイ
ンティングデバイスであり、下敷部材である205上を
移動させることで、電子情報機器201にポインティン
グデバイス203の移動に伴う相対的な位置情報を送
る。204はポインティングデバイス203に付帯して
いるボタンのキートップ摺動体である。このキートップ
摺動体204を押下することで電子情報機器201に押
下情報を送る。207はカーソルオブジェクトで、ポイ
ンティングデバイス203より送られた相対的な位置情
報に基づいて表示画面206上に表示される。
【0013】図2は実施例1のポインティングデバイス
203の略式構造図である。
【0014】ここで、204はボタンのキートップ部分
であるキートップ摺動体、102はキートップ摺動体2
04を摺動可能に収納するポインティングデバイス20
3のケースである。103はキートップ摺動体204の
側面部に存在する直線歯車と噛み合うギヤA、104は
ギヤAと同軸に接続された、ギヤAの回転位置を精密に
検出するポテンションメータである。105はギヤAと
同様、キートップ摺動体204の側面部の直線歯車と噛
み合うギヤBである。106はギヤBと同軸になるギヤ
C、107はギヤCと噛み合うギヤDである。108は
ギヤDと同軸になるDCモータであり、ギヤD107、
ギヤC106、ギヤB105を介してキートップ摺動体
204を上下に駆動する。
【0015】図3に実施例1のポインティングデバイス
203のキートップ摺動体 204の最大上昇時の断面
図を、図4に実施例1のポインティングデバイス203
のキートップ摺動体 204の最大下降時の断面図を夫
々示す。
【0016】図5は実施例1のシステムの概略構成を示
すブロック図である。
【0017】同図において、2011はCPUであり、
各種の制御を行う。2012はROMであり、各制御を
行うための制御プログラム、変数等が格納されている。
2013はRAMであり、ポインティングデバイスから
得られるデータを一時的に格納し、そこでデータの処理
を行う。2014はポインティングデバイス用のインタ
ーフェース(以後、PDインターフェースと称す)であ
り、ポインティングデバイス203よりのカーソル20
7の移動情報、ポテンショメータ104によるキートッ
プ摺動体204の高さ情報、キートップ摺動体204の
押下を入力すると共に、DCモータ108の駆動信号を
出力する。2015は、ディスプレイインターフェイス
であり、表示装置202の表示駆動を行う。
【0018】図6は実施例1のポインティングデバイス
203と電子情報機器201内部の機能構成を示すブロ
ック図である。
【0019】ポインティングデバイス203において、
503は、ポインティングデバイス203の移動に伴う
相対的な位置情報を読み取る、座標読み取り部である。
504は、ポインティングデバイス203に備わるキー
トップ摺動体204の天面の高さを、ギヤAを介してポ
テンショメータ104より検出する、検出部である。5
05は、キートップ摺動体204の高さを、DCモータ
108の駆動により変更する変更部である。後述の制御
によりキートップ摺動体204の天面の高さは表示画面
206上の疑似的な高さに応じて変化するように変更部
505によって変更される。
【0020】電子情報機器201において、506は、
座標読み取り部503より得る位置情報を用いて、表示
画面206上に表示するカーソルオブジェクト207の
表示位置を算出する、座標位置演算部である。511
は、検出部504より、キートップ摺動体204の高さ
を算出する、演算部である。515は、キートップの高
さ変更部505にDCモータ108の駆動指示を与える
ことによりキートップ摺動体204のキートップの高さ
の制御を行う、駆動制御部である。507は、情報記憶
部508からの情報を基に新たにカーソルオブジェクト
207が置かれた座標上のオブジェクトの高さ情報の読
み取りを行う、情報読み取り部である。508は、表示
画面206上に表示されている表示オブジェクト毎の高
さを記憶する、情報記憶部である。509は、オブジェ
クト毎の高さに応じた表示をする、表示部である。51
0は、表示されているボタンオブジェクトの高さの変更
があったとき、その高さの表示を変更する、表示変更部
である。512は、演算部511より、キートップ摺動
体204の移動量を算出する、ボタンストローク演算部
である。513は、情報読み取り部507とボタンスト
ローク演算部512と電圧変更部516より、キートッ
プ摺動体204の高さを制御する、指示制御部である。
514は、ボタンオブジェクトが押されたかどうかの検
知を行う、イベント発生検知部である。516は、駆動
制御部515によって、DCモータの電圧を変更する、
電圧変更部である。517は、DCモータ電圧に対する
キートップ摺動体204の移動量の関係を示す、ボタン
ストローク・電圧テーブルである。
【0021】本実施例に示されるような電子情報機器の
ポインティングデバイスと表示画面を中心とする操作の
ユーザインタフェースは、ユーザのポインティングデバ
イスの操作による相対位置の移動、あるいはポインティ
ングデバイスに付帯するボタンの操作で動作が行われ
る。このようなユーザの入力デバイスに対する操作は一
般にユーザインタフェースにおけるイベントと呼ばれて
いる。実際に、ユーザの操作は、表示画面上に表示され
たウィンドウやボタンなどのオブジェクトを、ポインテ
ィングデバイスの移動と連動して表示画面上を移動する
カーソルで指示し、ボタンの操作という、各種表示画面
上のオブジェクトに対するイベント操作という形で行わ
れる。
【0022】図7の(a)は実施例1の表示装置202
の表示画面206上に表示されるオブジェクトの表示例
である。
【0023】図8において、表示画面206上には、図
に示すようなファイル選択画面が表示されている。80
1は、表示画面上に、ベースとなるウィンドウオブジェ
クトから浮いて表示されているファイル選択画面のウィ
ンドウオブジェクトである。802は、選択されるべき
いくつかのファイルを表示するセレクトウィンドウオブ
ジェクト、803〜805はベースとなるウィンドウオ
ブジェクト801より、異なる高さの位置に、それぞれ
表示されているボタンオブジェクトである。ボタンオブ
ジェクト803〜805は、それぞれ、「開く」、「ド
ライブ」、「キャンセル」といったストリングを持つ。
そして、これらのボタンオブジェクト803〜805は
カーソルオブジェクト207で指示し、ポインティング
デバイス203のボタンを操作することで、それぞれの
持つストリングに示されたイベントを発生する。
【0024】図8は実施例1の表示画面206上に表示
されている各オブジェクトに対する略式ソースコードを
示す図である。
【0025】図7の(a)に表示されているそれぞれの
オブジェクトは、図8に略式で示すソースコードによ
り、それぞれの所属する親ウィンドウオブジェクトの名
前や、所属する親ウィンドウに対する相対的な表示位
置、高さ表示位置、自身の形状、自身の表示内容物に関
する情報等が記述されている。例えば、ボタンオブジェ
クト803は、図8の1708に示すボタンオブジェク
トAという名称のオブジェクトに対応する。所属する親
ウィンドウは801である1701のウィンドウオブジ
ェクトA(1709より)である。親ウィンドウに対す
る相対的な表示位置は、左サイドより25単位、上サイ
ドより10単位(1710より)である。同じく親ウィ
ンドウに対する相対的な高さ表示位置は、親ウィンドウ
より高い方向に10単位(1711より)、ボタンオブ
ジェクト自身の形状は角丸型(1712より)、ボタン
オブジェクト内に表示されるストリングは“開く”(1
713より)といった具合に記述されている。また、図
7の(a)においては804、および805のボタンオ
ブジェクトの親ウィンドウに対する相対的な表示高さ位
置は、1715及び1718により、それぞれ、親ウィ
ンドウより高い方向に5単位、親ウィンドウより低い方
向に5単位と記述されている。この結果、表示画面上に
疑似的に示されている801のウィンドウの仮想的な断
面位置を示す線806の位置において、図7の(b)の
ような疑似的な高さが表される結果となる。尚、他のオ
ブジェクトに対応する略式ソースコードの説明について
は、同様なので省略する。
【0026】図7の(b)は実施例1の表示画面206
上に表示されているウィンドウオブジェクトの疑似的な
高さを示す断面図である。
【0027】ここで、901はウィンドウオブジェクト
801の親となるウィンドウの疑似的な高さ表示位置で
あり、902はウィンドウオブジェクト801自身の疑
似的な高さ表示位置である。903は、ボタンオブジェ
クト803の疑似的な高さ表示位置、同様に904、9
05はそれぞれ、ボタンオブジェクト804、及び80
5の疑似的な高さ表示位置を示す。
【0028】以上の説明をふまえて、図6のフローチャ
ートを説明していく。
【0029】図9は実施例1の電子情報機器201にポ
インティングデバイス203からの移動イベントが発生
した時の流れを示すフローチャートである。
【0030】移動イベントが起きると、ステップS60
1以降の処理が行われる。ステップS602では、座標
読み取り部503の情報を基に座標位置演算部506に
おいて、新たなカーソルオブジェクト207の位置が検
出される。ステップS603では、情報読み取り部50
7が表示オブジェクト毎の高さ情報記憶部508からの
情報を基に、新たにカーソルオブジェクト207が置か
れた座標上のオブジェクトの高さ情報の読み取りが行わ
れる。ステップS604では、ステップS603と同様
に新たにカーソルオブジェクト207が置かれた座標上
のオブジェクトのその他の情報が読み込まれ、オブジェ
クトの種類が判明する。ステップS605では、ステッ
プS604で読み取った情報より、上記オブジェクトが
ボタンオブジェクトであるかどうかの判定を行い、ボタ
ンオブジェクトである場合(ステップS605でYE
S)、DCモータ108を駆動するための電圧を後に詳
述するボタン初期値電圧にセットする(ステップS61
3)。
【0031】ステップS605において、カーソルオブ
ジェクト207が指示するオブジェクトがボタンオブジ
ェクトではない場合(ステップS605でNO)、ステ
ップS606において、DCモータ108の電圧をやは
り後に詳述する最大値にセットする。ステップS607
では、ポインティングデバイス203のボタンのキート
ップ摺動体204の天面の高さを、検出部504及び演
算部511により算出する。ステップS608では、ス
テップS603で読み取りを行ったカーソルオブジェク
ト207が指示する表示画面206上の疑似的な高さ
と、ステップS607で検出されたキートップ摺動体2
04の高さ情報の比較を行う。ステップS609におい
て差があると検出された場合(ステップS609でYE
S)、ステップS612において差を無くす方向へと、
ボタンストローク・電圧テーブル516及びDCモータ
電圧変更部515によって、DCモータ108の駆動制
御がなされる。
【0032】ステップS607へのループ処理の後、ス
テップS609において高さに差がないと判定された場
合(ステップS609でNO)、ステップS610に進
み、DCモータ108の停止が行われる。ステップS6
11において、次なるイベントに対しての待ち状態へと
推移する。
【0033】このように、本実施例によれば、ポインテ
ィングデバイス203が移動操作され、カーソルオブジ
ェクト207の位置が移動すると、当該カーソルオブジ
ェクト207が指示する表示画面206上のオブジェク
トが持つ疑似的な高さ情報と対応し、ポインティングデ
バイス203に付帯するボタンのキートップ摺動体20
4の天面の高さが昇降する。
【0034】図10は実施例1のポインティングデバイ
ス203のボタンが操作され、キートップ摺動体204
の高さ変化イベントが発生した時の流れを示すフローチ
ャートである。
【0035】ポインティングデバイス203のキートッ
プ摺動体204の高さに変化が検出されると、ステップ
S701のイベント処理へと制御が移される。ステップ
S702で、新たなカーソルオブジェクト207の新規
座標位置が検出される。ステップS703において、カ
ーソルオブジェクト207が指示する表示画面206上
のオブジェクトの高さ情報の読み取りが行なわる。同様
にステップS704において、オブジェクトの種類な
ど、各種情報の読み取りが行われる。
【0036】ステップS705では、カーソルオブジェ
クト207が指示するオブジェクトがボタンオブジェク
トであるかどうかの判定が行なわれ、ボタンオブジェク
トでない場合(ステップS705でNO)、ステップS
706を経由し、図9のステップS614に制御が移
る。この場合、ポインティングデバイス203のボタン
がユーザによって押圧されている表示画面206上のカ
ーソルオブジェクト207が指示しているオブジェクト
は、ボタンオブジェクトではない。従って、この場合、
ボタンのキートップ摺動体204の天板が昇降し凸部と
なっていても押圧されるべきところではない。よって、
ステップS606において、DCモータ108に最大限
の電圧がセットされる。そして、図9におけるステップ
S609でYESからステップS612の処理と同様
に、ユーザの押圧を無効にするがごとくユーザの押圧を
押し返し、本来カーソルオブジェクト207の指示する
オブジェクトの持つ疑似的な高さに対応したキートップ
摺動体204の天面の高さを維持する動作を行なう。
【0037】ステップS705において、カーソルオブ
ジェクト207が指示するオブジェクトがボタンオブジ
ェクトであると判定された場合(ステップS705でY
ES)、ステップS707においてキートップ摺動体2
04の天面の高さが、検出部504及び演算部511に
より検出される。ステップS708では、現在のキート
ップ摺動体204の天面の高さ位置が、ボタンストロー
クの初期値として記憶される。このときボタンストロー
クは0となる。ステップS709において、DCモータ
108を駆動する電圧がボタン初期値電圧にセットされ
る。ここでいうボタン初期値電圧は、キートップ摺動体
204を昇降させるDCモータ108がキートップ摺動
体204を駆動することで、ボタンの押圧初期時にユー
ザの受ける荷重を設定するための電圧である。
【0038】一般にキースイッチにより構成される実際
のボタンは、図11に示されるような、ボタンストロー
ク・荷重特性をもっている。
【0039】図11は実施例1のボタンストローク・荷
重特性を示す図である。
【0040】図に示すように、ボタンの押圧初期時、つ
まりボタンストロークが0mmに近い時で約10gf、
以下ボタンストロークに比例し押圧荷重も変化する。ボ
タンストローク1mmで、約50gf、ボタンストロー
ク1.5mmで約70gfとなる。また、ボタンストロ
ーク1.5mmを越えるところでクリックと呼ばれる荷
重変化を発生し、同時にキースイッチはONの状態へと
変化する。このクリックによりボタンストローク1.5
mmにおいて、約50gfと変化した荷重は、再びボタ
ンストロークと比例する形で増加し、ボタンストローク
2mmで、約70gfとなり、ボタンストローク2.5
mmにおいて、キースイッチのストッパー部材によりボ
タンストロークが制限され、荷重も急激に増加する。
【0041】次にユーザがボタンから指を離す時も、同
様に、ボタンストロークの減少とともに荷重も減り、ボ
タンストローク1.5mmで約50gf、ボタンストロ
ーク1mmで、約30gfとなる。このとき、再びクリ
ックと呼ばれる荷重変化が発生し、キースイッチはON
からOFFの状態へと変化する。そして、押圧初期時の
際のボタンストローク荷重特性に戻り、ボタンストロー
ク0mmにおいて、ストッパーによりボタンストローク
が制限され、ボタン押圧行程が終了する。この行程中、
クリックは重要ないくつかの役割を示している。
【0042】役割は三つあり、一つは、クリックによる
荷重変化により、ユーザがキースイッチを確実に操作
し、OFFからONへあるいはONからOFFへの操作
を行った事が体感できる。二つ目は、ボタンストローク
の増加中のON点におけるボタンストローク位置と、ボ
タンストローク減少中のOFF点におけるボタンストロ
ーク位置に差を設けることで、ボタンストローク変化中
のキースイッチのON、OFFの際のチャタリングが防
止できる。三つ目は、クリックにより快適な押圧フィー
リングが提供できるという点である。また、三つ目の役
割から、ボタンストローク・荷重特性については、図1
1に示されるような直線により構成されるものが最適で
あることが知られている。もちろん、図11に示したボ
タンストローク・荷重特性は、一例を示したものであ
り、実際にはボタンの特性、役割により様々なボタンス
トローク・荷重特性が使用されていることは言うまでも
ない。
【0043】図12及び図13は、図1に示したDCモ
ータ108に与えられる駆動電圧と、それによってキー
トップ摺動体204の天面に発生する押圧荷重を表とグ
ラフで示したものである。また、図14及び図15は、
図11に示したボタンストローク・荷重特性に対するボ
タンストローク・電圧テーブルである。
【0044】図12は実施例1の電圧・荷重テーブルを
示す図である。
【0045】図14は、図11のボタンストローク・荷
重特性に対して、クリック発生前のポイントA1201
及びポイントB1202を通るボタンストローク・電圧
特性を示すボタンストローク・電圧テーブルAである。
【0046】図15は、図11のボタンストローク・荷
重特性に対して、クリック発生後のポイントC1203
及びポイントD1204を通るボタンストローク・電圧
特性を示すボタンストローク・電圧テーブルBである。
【0047】図13は実施例1の電圧・荷重テーブルの
関係のグラフを示す図である。
【0048】以上、図11及び図12〜図15を用い
て、図10のフローチャートの説明を行う。これより、
ステップS709において、与えられるDCモータ10
8へのボタン初期値電圧は、図11及び図12、図13
より約6Vとなる。ステップS710では、ステップS
707において検出されたキートップ摺動体204の天
面の高さを0として、さらに押圧されたキートップ摺動
体204のボタンストロークを読み取る。ステップS7
11において、当該ボタンストロークの量が0mmより
大きいかどうかの判定を行なう。ステップS711にお
いて、ボタンストロークが0mmより大きいと判定され
た場合(ステップS711でYES)は、ステップS7
13において、図14のボタンストローク・電圧テーブ
ルAがセットされる。ステップS714では、ステップ
S713においてセットされたボタンストローク・電圧
テーブルAより、ステップS710に検出されたボタン
ストローク量に対応する電圧がDCモータ108にセッ
トされる。ステップS715では、ステップS710で
検出されたボタンストロークが1.5mmより大きいか
どうかの判定がなされ、1.5mmより小さい場合(ス
テップS715でNO)、ステップS716において、
ステップS713で選択されたボタンストローク・電圧
テーブルAに基づく電圧により、ユーザにボタンストロ
ークの量に応じた荷重が加わるようにDCモータ108
の駆動がなされる。このあと制御はステップS710に
移り、ステップS711またはステップS715におい
て異なる判定が行われるまで繰り返される。
【0049】ステップS715において、ボタンストロ
ークが1.5mmを越えたと判定された場合(ステップ
S715でYES)、ステップS717において、ボタ
ンのステータスがONになった事を示すフラグをセット
する。ステップS718において、図15のボタンスト
ローク・電圧テーブルBがセットされる。ステップS7
19では、実際にステップS710で読み取ったボタン
ストロークに対応するボタンストローク・電圧テーブル
Bに基づく電圧がセットされる。ステップS720で、
ボタンストロークが1mm以下であるかどうかの判定が
行われる。ボタンストロークが1mmより大きい場合
(ステップS720でNO)、ステップ721により、
ステップS718で選択されたボタンストローク・電圧
テーブルBに基づく電圧により、ユーザにボタンストロ
ークの量に応じた荷重が加わるようにDCモータ108
の駆動がなされる。ステップS722で、新たなボタン
ストローク量の検出が行なわれる。そして、ステップS
717へと再び制御が移り、ステップS720におい
て、異なる判定が行われるまで繰り返される。
【0050】ステップS720において、ボタンストロ
ークが1mm以下である場合(ステップS720でYE
S)、ステップS723において、ボタンのステータス
がOFFになった事を示すフラグをセットし、ステップ
S710に制御が移る。ステップS710では再びボタ
ンストロークの読み取りが行なわれる。ステップS71
1において、ボタンストロークが0mmより大きいと判
定された場合はステップS713において、ボタンスト
ローク・電圧テーブルAが再びセットされる。ステップ
S711において、ボタンストロークが0mmより大き
いと判定される限り、ステップS716からステップS
710の間を繰り返す。
【0051】ステップS711において、ボタンストロ
ークが0mm以下と判定された場合(ステップS711
でNO)、ステップS712を経由し、ステップS72
4に制御が移る。ステップS725において、DCモー
タ108が停止され、次のイベントへの待機状態となる
(ステップS726)。
【0052】以上説明したように、実施例1によれば、
ポインティングデバイス203のボタンが押圧された場
合に、表示画面206上のカーソルオブジェクト207
が指示するオブジェクトが、ボタンオブジェクトである
場合には、ボタンのキートップ摺動体204が、キース
イッチからなるボタンと同様に快適なクリック感を伴い
動作する。また、カーソルオブジェクト207が指示す
るオブジェクトがボタンオブジェクト以外である場合に
は、DCモータ108により、ユーザの押圧に対して最
大の抗力を発揮し、ボタンのキートップ摺動体204の
天面の高さを、表示画面206上の疑似的な高さに対応
する位置まで、戻そうと作用する。
【0053】また、ユーザが、図7に示されたウィンド
ウ上のボタンオブジェクトを操作する際、ポインティン
グデバイス203を移動操作し、表示画面206上のカ
ーソルオブジェクト207を目的のボタンオブジェクト
(803)上に置く。しかる後に、ユーザが表示画面2
06から目を離し、ポインティングデバイス203を意
図せず移動させ、カーソルオブジェクト207がボタン
オブジェクト(803)上から外れてしまった場合で
も、ボタンを操作するべく指をキートップ摺動体204
に触れてさえいれば、キートップ摺動体204の高さが
図9の903に示す高さから902に示す高さへと変化
する為に、ユーザにカーソルオブジェクト207がボタ
ンオブジェクト(803)上から外れてしまったことを
喚起させることができる。また、上記の操作において、
ユーザがポインティングデバイス203のボタンのキー
トップ摺動体204に触れていない場合でも、実際に、
キートップ摺動体204の押圧を開始することで、当該
キートップ摺動体204からのボタンオブジェクト以外
の部分での押圧の際の異常な抗力を受けることで、ユー
ザに当該指示ポイントがボタンオブジェクトではないと
言うことを喚起させることができる。さらに、図16の
(a)に示すように、ボタンオブジェクト1003の上
にカーソルオブジェクト207が置かれ、ボタンオブジ
ェクト1003に対して押圧が行なわれた場合には、図
16の(b)の1103に示されるように表示画面20
6上の疑似的な高さの変化とともに、図11に示される
ような快適なクリックフィーリングを提供することがで
きる。
【0054】また、本実施例では、ポインティングデバ
イスにマウス装置を例に挙げ説明を行ったが、ポインテ
ィングデバイスは、トラックボールや、スタイラスペン
を用いても良い。それぞれの場合において、ポインティ
ングデバイスに付帯したボタンは、トラックボールの場
合は、周囲に別途用意されたボタンのキートップ部か、
あるいはトラックボール自体が昇降することで、置き換
えが可能である。また、スタイラスペンの場合は、スタ
イラスペン側面に設けられたボタンのキートップ部か、
あるいはスタイラスペンのペン先が伸縮することで置き
換えが可能である。
【0055】<実施例2>図17の(a)は実施例2の
表示装置202の表示装置206上に表示する表示例で
ある。
【0056】図17の(b)は実施例2の表示画面20
6上に表示されているウィンドウオブジェクトの疑似的
な高さを示す断面図である。
【0057】前述の実施例においては、ポインティング
デバイス203の移動操作によって、カーソルオブジェ
クト207が指示するオブジェクトの疑似的な高さに連
動して、キートップ摺動体204の高さが変更した。こ
れによって、ユーザが表示画面206を特に注視してい
なくても、ボタンの位置や高さの違いによる種類、ある
いはカーソルオブジェクト207がボタンオブジェクト
上から外れたか否かを指先の感覚により検知することが
できた。しかし、図18に示す、ファイル消去ウィンド
ウのような、誤ってボタンを押圧しては困る操作の場合
は、図19の1903、1906及び1907の高さの
範囲で、キートップ摺動体204を周期的に振動させる
ことで、ユーザにボタンを操作する指先を通して注意を
喚起することが可能になる。
【0058】これは、図9のステップS605におい
て、ボタンオブジェクトであるかどうかを判定する際
に、特別に注意が必要なボタンオブジェクトの場合は、
ステップS607〜ステップS609、ステップS61
2と動作するフィードバック制御において、過度な応答
を起こすことで、容易にキートップ摺動体204を振動
させることが可能である。
【0059】以上説明したように、実施例2によれば、
特に注意を要するような操作に際して、表示画面におけ
るカーソルオブジェクトの位置を見間違って操作し、カ
ーソルオブジェクトをユーザの意志に反したボタンオブ
ジェクト上に置いてしまうような間違ったボタン操作を
未然に防ぐことができる。
【0060】<実施例3>前述の2つ実施例において
は、ポインティングデバイスの移動操作を行った場合、
又はポインティングデバイスに付帯するボタンに対する
押圧操作を行った場合の2通りの発生イベントについ
て、それぞれの対応する処理について詳述した。
【0061】しかし、実際の使用に際してはドラッグと
呼ばれる、ボタン装置を押圧したままのポインティング
デバイスの移動操作など、2種類のイベント操作が複合
される場合も少なくない。実施例3では、このような二
つの操作が複合される場合を想定し、表示画面上のカー
ソルオブジェクトの移動を、操作者によって押えられた
キートップ摺動体の現在の高さ以上に高い、疑似的な高
さに対応する表示画面のオブジェクト上に移動しないよ
うに抑制する機構を設ける。
【0062】図18は実施例3の表示装置206上に表
示される表示例を示す図である。
【0063】図において、ファイル選択消去ウィンドウ
2001が表示画面206上の任意の位置に表示されて
いる。今、ファイル選択消去ウィンドウ2001の周
囲、即ち、当該ウィンドウオブジェクトより、低い位置
にカーソルオブジェクト207が存在している。この
時、前記ウィンドウオブジェクトの下より、カーソルオ
ブジェクト207を上方に移動させる。その時、ウィン
ドウオブジェクト2001が持つ高さ位置より低い位置
に制御されているキートップ摺動体204を、当該高さ
位置から上昇しないようにユーザが押えながらポインテ
ィングデバイス203を上方向に移動操作する場合、ポ
インティングデバイス203をいくら上方方向に移動操
作しても、抑制機構によって、カーソルオブジェクト2
07は、前記ファイル選択消去ウィンドウの下端位置に
留まっている。即ち、キートップ摺動体204がオブジ
ェクトに対応した高さにならないとカーソルオブジェク
ト207が、そのオブジェクト上へ移動しない。
【0064】以上説明したように、実施例3によれば、
ポインティングデバイス203に対しても、ユーザが表
示画面206を注視し続けることなく、カーソルオブジ
ェクト207の絶対位置の位置出しが容易に行なえる効
果がある。もちろん、このような構成においても、ポイ
ンティングデバイス203のキートップ摺動体204に
軽く指を触れている状態、あるいは触れていない状態に
おいては、従来と変わりなく操作が可能であるのは言う
までもない。
【0065】<実施例4>図19の(a)は実施例4の
表示装置206上に表示される表示例を示す図である。
【0066】図19の(b)は実施例4の表示画面20
6上に表示されているウィンドウオブジェクトの疑似的
な高さを示す断面図である。
【0067】図20は実施例4のポインティングデバイ
ス203の略式構造図である。
【0068】実施例3では、ポインティングデバイス2
03のキートップ摺動体204をユーザの指で押えるこ
とで、カーソルオブジェクト207の移動を制限した。
しかし、実施例4では、図20に示すように、キートッ
プ摺動体204の上端を、スライドツマミ2308の端
部であるストッパー2309により、キートップ摺動体
204の上昇を制限した。この際、このキートップ摺動
体204の高さ制限位置は、図19の(a)、(b)で
示すボタンオブジェクト2103及び2203の持つ疑
似的な高さ位置に対応する高さより若干低く、おおよそ
2206に示す疑似的な高さ位置に対応する高さに設定
する。これによって、実施例3と同様な効果が得られ
る。
【0069】以上説明したように、実施例4によれば、
特定の種類のボタンオブジェクト、例えばユーザによっ
ては、操作の制限をつけたい2103のような消去ボタ
ン等が存在する場合には、当該制限をつけたいボタンオ
ブジェクトの持つ疑似的な高さ位置を、2201に示さ
れる位置以上に高く設定する。また、ポインティングデ
バイス203に付加したスライドツマミ2308を図2
0の状態のごとく操作することで、ボタンオブジェクト
の操作に容易に制限をつけることができる。特に、スラ
イドツマミ2308を使用することで、微妙な高さ位置
にキートップ摺動体204の昇降の幅を制限でき、ま
た、高さ制限の異なる複数のスライドツマミを用意する
ことで、さらにきめ細かい制限が可能となる。
【0070】以上説明したように、本実施例によれば、
カーソルオブジェクト207で指示された表示画面20
6上に表示されているオブジェクトの疑似的な高さ表現
に対し、ポインティングデバイス203に付帯するボタ
ンのキートップ摺動体204の天面の高さを対応させて
昇降させることで、ユーザに表示画面206による視覚
情報の他に、ボタンを操作する指先から表示画面206
上のオブジェクトの位置情報や、ボタンオブジェクトの
操作確認の情報を提供できる。また、表示画面206を
常に注視する必要がなくなる。
【0071】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0072】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、第一の目的により、ポインティングデバイ
スに付帯するボタンのキートップ部の高さが昇降制御可
能とし、カーソルが指示する表示画面に疑似的にわりあ
てられている表示オブジェクトの高さに連動させてキー
トップ部を昇降させることにより、操作上での誤動作を
軽減する電子情報機器及びポインティングデバイスを提
供する。第二の目的は、ポインティングデバイスに付帯
するキートップ部の昇降を制限することで、注意を要す
る操作において、未然に誤動作を防ぐことができる電子
情報機器及びポインティングデバイスを提供する。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の電子情報機器の外観を示す図であ
る。
【図2】実施例1のポインティングデバイス203の略
式構造図である。
【図3】実施例1のポインティングデバイス203のキ
ートップ摺動体204の最大上昇時の断面図である。
【図4】実施例1のポインティングデバイス203のキ
ートップ摺動体204の最大下降時の断面図である。
【図5】実施例1のシステムの概略構成を示すブロック
図である。
【図6】実施例1のポインティングデバイス203と電
子情報機器201内部の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図7】実施例1の表示装置202の表示画面206上
に表示される表示例を示す図である。
【図8】本発明による実施例1の表示画面206上に表
示されている各オブジェクトに対する略式ソースコード
を示す図である。
【図9】実施例1の電子情報機器201にポインティン
グデバイス203からの移動イベントが発生した時の流
れを示すフローチャートである。
【図10】実施例1のポインティングデバイス203の
ボタンが操作され、キートップ摺動体204の高さ変化
イベントが発生した時の流れを示すフローチャートであ
る。
【図11】実施例1のボタンストローク・荷重特性を示
す図である。
【図12】実施例1の電圧・荷重テーブルを示す図であ
る。
【図13】実施例1の電圧・荷重テーブルの関係のグラ
フを示す図である。
【図14】実施例1の図12のボタンストローク・荷重
特性に対して、クリック発生前のポイントA1201及
びポイントB1202を通るボタンストローク・電圧特
性を示すボタンストローク・電圧テーブルAを示す図で
ある。
【図15】実施例1の図12のボタンストローク・荷重
特性に対して、クリック発生後のポイントC1203及
びポイントD1204を通るボタンストローク・電圧特
性を示すボタンストローク・電圧テーブルBを示す図で
ある。
【図16】実施例1の表示画面206上にボタンオブジ
ェクト1003の上にカーソルオブジェクト207が置
かれ、ボテンオブジェクト1003に対して押圧が行わ
れた場合の表示例を示す図である。
【図17】実施例2の表示装置202の表示装置206
上に表示する表示例を示す図である。
【図18】実施例3の表示装置206上に表示される表
示例を示す図である。
【図19】実施例4の表示画面206上に表示される表
示例を示す図である。
【図20】実施例4のポインティングデバイス203の
略式構造図である。
【符号の説明】
201 電子情報機器 202 表示装置 203 ポインティングデバイス 204 キートップ摺動体 205 下敷部材 206 表示画面 207 カーソルオブジェクト
フロントページの続き (72)発明者 長崎 克彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポインティングデバイスを用いて、各種
    の操作を行なう電子情報機器であって、 表示画面上に疑似的な高さがわりあてられている表示オ
    ブジェクトを表示する表示手段と、 前記ポインティングデバイスの昇降可能に設けられたキ
    ートップ部の高さを検出する検出手段と、 前記ポインティングデバイスによって操作されるカーソ
    ルの指示する表示オブジェクトの疑似的な高さと、前記
    検出手段で検出されたキートップ部の高さを比較する比
    較手段と、 前記比較手段で、差がある場合、その差をなくす方向に
    キートップ部を駆動制御する駆動制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする電子情報機器。
  2. 【請求項2】 前記ポインティングデバイスによって操
    作されるカーソルが特定の表示オブジェクトを指示した
    場合、前記キートップ部を振動する振動手段を更に備え
    ることを特徴とする請求項1に記載の電子情報機器。
  3. 【請求項3】 ポインティングデバイスを用いて、各種
    の操作を行なう電子情報機器であって、 表示画面上に疑似的な高さがわりあてられている表示オ
    ブジェクトを表示する表示手段と、 前記ポインティングデバイスの昇降可能に設けられたキ
    ートップ部の高さを検出する検出手段と、 前記ポインティングデバイスによって操作されるカーソ
    ルの位置の表示オブジェクトの疑似的な高さと、前記検
    出手段で検出されたキートップ部の高さを比較する比較
    手段と、 前記比較手段で、差がある場合、その差をなくす方向に
    キートップ部を駆動制御する駆動制御手段と前記駆動制
    御手段における駆動が制限され、前記キートップ部の高
    さが前記移動先の表示オブジェクトの疑似的高さに到ら
    ない場合、前記カーソルの該表示オブジェクト方向への
    移動を抑制制御する抑制制御手段を備えることを特徴と
    する電子情報機器。
  4. 【請求項4】 前記キートップ部の昇降を制限する制限
    手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の電
    子情報機器。
  5. 【請求項5】 前記キートップ部は、キートップ部の操
    作のストロークに応じて駆動トルクを発生することを特
    徴とする請求項1または請求項2または請求項3または
    請求項4のいずれかに記載の電子情報機器。
  6. 【請求項6】 外部からの駆動信号に基づいてキートッ
    プ部を昇降する昇降手段と、 前記キートップ部の高さを検出する検出手段と、 前記高さの情報を出力する出力手段とを備えることを特
    徴とするポインティングデバイス。
  7. 【請求項7】 前記昇降手段は、DCモータであり、前
    記駆動信号に従って駆動トルクを制御することを特徴と
    する請求項6に記載のポインティングデバイス。
JP6756495A 1995-03-27 1995-03-27 電子情報機器及びポインティングデバイス Withdrawn JPH08263211A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015056033A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 株式会社東海理化電機製作所 操作装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015056033A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 株式会社東海理化電機製作所 操作装置

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