JPH08262012A - 尿サンプリング装置 - Google Patents

尿サンプリング装置

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JPH08262012A
JPH08262012A JP8624595A JP8624595A JPH08262012A JP H08262012 A JPH08262012 A JP H08262012A JP 8624595 A JP8624595 A JP 8624595A JP 8624595 A JP8624595 A JP 8624595A JP H08262012 A JPH08262012 A JP H08262012A
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swing arm
collection container
rim
urine collection
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孝則 松野
Hiroyuki Tsuboi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】標準型の便器を利用して尿をサンプリングする
にあたり、非使用時に容易に収納可能な形状の採尿容器
を使用しながらも、確実に尿をサンプリングすることの
可能な尿サンプリング装置を提供することを目的とす
る。 【構成】矩形の入口開口を備えたほぼ平たい形状の採尿
容器(110)を使用し、この採尿容器をスイングアーム
(72)によって揺動させる。採尿容器(110)は、スイ
ングアームを上げた時には垂直な姿勢を取り、スイング
アームを下げた時には水平な姿勢を取るようにスイング
アームに装着してある。従って、採尿時には尿の軌跡に
対する採尿容器(110)の受尿面積は最大になり、確実
に採尿が行われる。スイングアームを上げると採尿容器
は垂直になるので、非使用時には前後方向に狭い収納洗
浄室(142)に採尿容器を収納することができる。収納
洗浄室(142)とスイングアーム(72)は便器のリム(9
0)の形状に合わせて湾曲させ、リム(90)の内側にお
いて便座(24)の下に隠蔽する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、尿分析に当たり住宅や
オフィスその他のトイレットにおいて個人が排泄した尿
をその場でサンプリングするための装置に関する。より
詳しくは、本発明は、市販の標準型の水洗便器を備えた
トイレットにおいて効率良く尿をサンプリングすること
の可能な尿サンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人々の長寿高齢化に伴い、健康管理に関
する各人の関心が高まっている。尿は個人の健康状態に
関する重要な情報源であり、尿糖、尿蛋白、ウロビリノ
ーゲン、潜血、その他の尿成分を定量分析することによ
り、糖尿病のようなすい臓障害や肝臓障害や腎臓障害そ
の他の機能障害を非侵襲方式で検査することができる。
そこで、家庭や職場その他のトイレットを利用して尿の
サンプリングと分析を行い、個人の健康チェックを支援
することの可能な、尿分析機能を備えたトイレットが提
案されている。
【0003】例えば、特開昭59-217844号、特開昭63-18
4057号、特開昭63-290961号、特開平1-178866号、特開
平4-191660号には、洋式便器のボウル面に採尿部を形成
し、ボウル面に排泄された尿を採尿部に集めてサンプリ
ングすることが提案されている。採取された尿サンプル
は、液体クロマトグラフ法、試験紙法、或いはポーラロ
グラフ法により分析される。ボウル面の採尿部を利用し
たこのサンプリング方式の利点は、ボウル面に排泄され
た尿を放尿方向や落下位置に関係なくかなり広い面積か
ら集めて採取することができるということである。
【0004】しかしながら、このサンプリング方式の難
点は、標準型の便器や既設の便器を利用することができ
ず、ボウル面に採尿部が形成された尿サンプリング目的
の特殊便器を必要とすることである。斯る特殊便器は、
標準型の便器とは別個に特別に製造しなければならず、
従って大量生産によるコストダウンが難かしいので、一
般家庭や職場やオフィスに普及させるには余りに高価で
ある。また、通常のボウル形状の標準型の便器を備えた
既設のトイレットを尿分析ができるように改造する場合
には、先ず既存の便器を撤去し、次に尿分析目的の特殊
便器を設置しなければならないので、工事に多大な費用
と手数を要すると共に、既存設備の廃棄を招く。更に、
便器洗浄後にはボウル面の採尿部には洗浄水や古い尿や
排泄物が残留し、サンプリングすべき新たな尿を希釈し
或いは汚染するので、良好な検体をサンプリングできな
いおそれがある。
【0005】特開昭62-187253号の第4図には、排泄物
採取容器を支持したスイングアームを便器のボウル空間
内で揺動させ、尿その他の排泄物を採取するようになっ
たサンプリング装置が開示されている。排泄物採取容器
は皿状であり、常に水平に保持されるようになっている
ので、試料の採取には好都合である。しかし、採取容器
は水平に保持されるので、収納に際しては前後方向にか
なりのスペースを要する。このため、便器のボウルの後
部には検査領域兼用の特殊な収納空間が形成してある。
従って、この装置においても、後部に採取容器を収納す
るための収納領域が形成された特製の便器をやはり必要
とするので、標準型の便器を使用することができないと
いう不便がある。
【0006】特開昭62-187253号の他の問題点は、尿を
サンプリングするに際してはスイングアームの揺動に時
間を要するということである。即ち、排泄物採取容器は
尿だけでなく大便もサンプリングするようになっている
ので、排泄物採取容器はボウル後部の収納領域から前方
に揺動するようになっている。しかしながら、尿は、一
般に、ボウルの中央よりも前方に落下するので、使用者
が尿サンプリングの開始スイッチを押した後、ボウル後
部の収納位置から尿のサンプリングに適した前方の位置
まで採取容器を移動させるには時間がかかり、採尿準備
の待ち時間が長くなる。
【0007】実開平5-30764号には、便座に付加した採
尿機構によって尿をサンプリングし分析装置に送って分
析するようになった健康診断装置が提案されている。便
座に着座した使用者から排泄された尿をボウル空間内の
空中で受け取ってサンプリングするため、便座の下面に
は垂直軸線を中心として旋回可能な旋回アームの一端が
取付けてあり、このアームの自由端には円筒形の縦長の
採尿カップが取り付けてある。アームの回動は、手動あ
るいは電動で行われる。この健康診断装置は、特製の便
器を必要とせず、標準型の便器を利用して尿をサンプリ
ングすることができるという利点がある。
【0008】しかしながら、この装置の問題点は、排泄
された尿を効率良くサンプリングするのが困難であり、
また、採尿機構が実用的でないということである。即
ち、一般に、放尿方向には男女差による変動があり、男
性の場合には尿柱は比較的ボウルの前方に落下し、女性
の場合にはこれよりもやゝ後寄りに落下する。また、放
尿方向には個人差があり、便座に着座した時の被験者の
姿勢に応じてその都度方向が変動する。これらの結果、
便器のボウル空間に落下する尿柱の軌跡は前後にずれる
と共に、左右方向にもずれる。従って、排泄された尿を
確実にサンプリングするためには、採尿容器は出来るだ
け大きく形成しなければならない。さもないと、尿柱が
具合良く採尿容器に命中しない場合には、サンプリング
の機会を失することになる。特に、尿分析の必要性の高
い高齢者の場合には1回当たりの排尿量は少ないので、
確実に採尿するためには大型の採尿容器を使用する必要
がある。
【0009】しかしながら、標準型の便器を使用して尿
をサンプリングする場合には、トイレットは通常の用便
の目的にも使用しなければならないので、採尿容器の非
使用時には採尿容器を便座の下などの邪魔にならない場
所に収納できることが望ましい。そこで、他方におい
て、採尿容器には、充分に小型でなければならないとい
う要請が課される。実開平5-30764号の採尿機構におい
ては円筒形の縦長の採尿カップが使用してあるので、相
反するこれらの要求を充たすのが困難である。
【0010】また、実開平5-30764号に開示された採尿
機構においては採尿カップは垂直な回転軸線を中心とす
る円弧状の軌跡に沿って移動せられるので、便器の中央
面に沿って採尿カップを移動させることができない。従
って、尿柱の落下位置の前後方向のずれに適合させるべ
く採尿カップを旋回させた場合には採尿容器は左右方向
にずれるので、排泄された尿を効率良く確実に採取する
のが困難である。
【0011】更に、トイレットでの採尿は楽な姿勢で行
えることが望ましい。一般に、被験者が便座に着座した
ときには、臀部の1部は体重により便座より下方に多少
沈み込む。実開平5-30764号の装置では、旋回アームは
便座に装着されていると共に垂直な回転軸線を中心とし
て回転するようになっているので、採尿カップの旋回位
置が高すぎ、採尿容器を旋回させると採尿容器が被験者
の臀部(或いは、男性の場合にはペニス)にぶつかる。
従って、実際には、被験者が便座から腰を浮かせながら
放尿しない限り、採尿容器との干渉を避けるのは困難で
あろう。また、採尿カップの位置が高すぎるので、使用
者の臀部や大腿部に尿のハネがかかるという不具合があ
る。
【0012】使用後には尿で汚れた採尿容器やスイング
アームは十分に洗浄するのが好ましい。さもないと、次
回のサンプリングに際しては尿サンプルは前回の尿で汚
染されるので、良好な検体を採取することができず、高
精度の尿分析を行うことができない。また、尿で汚れた
採尿容器やスイングアームを放置すると、不潔であり、
悪臭発生の原因となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、従来型の標準型水洗便器を備えたトイレットにおい
て効果的に尿をサンプリングすることの可能な実用的な
尿サンプリング装置を提供することである。
【0014】本発明の他の目的は、標準型の便器を利用
して尿をサンプリングするにあたり、非使用時に容易に
収納可能な形状の採尿容器を使用しながらも、確実に尿
をサンプリングすることの可能な尿サンプリング装置を
提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、非使用時には便座に
隠蔽される位置に収納することができ、トイレットの通
常の使用に支障を来すことのない尿サンプリング装置を
提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、標準型便器を備えた
トイレットにおいて尿をサンプリングするに当たり、男
女差や着座姿勢の変動に起因する尿柱の軌跡の前後方向
或いは左右方向のバラツキに関係なく、確実かつ容易に
尿を採取することの可能な尿サンプリング装置を提供す
ることである。
【0017】本発明の他の目的は、被験者が安楽な普通
の姿勢で放尿した時にも男女差や個人差に関係なく確実
に採尿を行うことの可能な尿サンプリング装置を提供す
ることにある。
【0018】本発明の他の目的は、採尿容器を清潔に維
持するため、使用後に採尿容器を洗浄する小型でコンパ
クトな洗浄装置を備えた尿サンプリング装置を提供する
ことである。
【0019】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段および作用の概要】本発明
の特徴は特許請求の範囲に記載した通りである。その概
要を述べるに、本発明の尿サンプリング装置はスイング
アームを備え、このスイングアームの一端は便器のリム
の側部の上方に位置する水平な回転軸線を中心として回
動可能に支持されている。スイングアームの他端には採
尿容器が装着されており、この採尿容器はスイングアー
ムの揺動に伴い便器のボウル空間内で揺動せられる。本
発明の採尿容器は、ほぼ平たい形状に構成されているこ
とを特徴としている。この採尿容器は、モータのような
駆動手段によってスイングアームを揺動させるとほぼ垂
直な姿勢とほぼ水平な姿勢との間で揺動するようにスイ
ングアームに取り付けてある。好ましくは、採尿容器の
入口開口はスイングアームの半径方向(回転軸線に垂直
な方向)に対してほぼ垂直になっている。
【0020】このように採尿容器は平たい盆状に形成し
てあるので、採尿にあたりスイングアームをほぼ垂直な
その最下位置に揺動させた時には採尿容器は水平にな
る。この状態では、採尿容器の入口開口も水平になるの
で、女性の場合のようにやゝ下向きに落下する尿に対し
て入口開口は最大の受尿面積を提供し、尿を効果的に採
取することができる。また、採尿容器を水平に保持した
時には、その内容量は最大になる。
【0021】スイングアームを斜めの姿勢に揺動させる
と、採尿容器の入口開口も斜めの姿勢を取る。この姿勢
は、男性の場合のように斜め前方寄りに落下する尿を最
大の受尿面積で効果的に受け取るのに適している。
【0022】非使用時には、スイングアームを水平な位
置まで揺動させると、採尿容器は垂直な姿勢を取る。こ
の姿勢では、採尿容器の前後方向寸法は小さくなるの
で、便器のリムの内側において便座に隠蔽されるような
前後に狭いスペースに容易に収納することができる。こ
のように便座に隠蔽される場所に収納すれば、トイレッ
トの通常の使用の邪魔になることがなく、また、トイレ
ットの通常の使用の過程で尿サンプリング装置が汚損さ
れることがない。採尿容器を垂直に位置決めした時に
は、余分の尿や洗浄水のような内容物はボウルに排出さ
れる。
【0023】好ましい実施態様においては、採尿容器
は、尿溜まりとこの尿溜まりに向かって傾斜した傾斜前
壁および傾斜底壁を備え、便器の横断方向に延長する長
軸をもったほぼ矩形の入口開口を有する。このように横
長の採尿容器を使用すれば、尿の軌跡が左右に多少ずれ
たとしても、尿柱は採尿容器の横方向長さの範囲内に落
下することになり、効率良く尿を採取することができ
る。
【0024】一実施態様においては、非使用時には、ス
イングアームを後方に揺動させて、採尿容器を便器のリ
ムの後部に隣接する収納室に収納することができる。し
かし、好ましい実施態様においては、スイングアームを
前方に揺動させることにより採尿容器は便器のリムの前
部に隣接する収納室に収納される。このように非使用時
には便器の前部に設けた収納室内に採尿容器を収納し、
尿のサンプリングに際してはこの収納室から出発して後
下方に向かって採尿容器を揺動させるようにすれば、便
器の後部から揺動させる場合に比べて採尿容器をより早
く採尿位置に持ち来すことができる。従って、使用者が
スタートスイッチを押してから採尿を開始できるまでの
採尿準備の待ち時間を短縮することができる。また、こ
のように採尿容器を前方に収納すれば、便器の後部にビ
デ装置(股間部洗浄装置)を設置することができ、トイ
レットを多機能にすることができる。
【0025】収納室はリムの側部から前部(或いは後
部)までリムの内縁に沿って湾曲して延長させると共
に、スイングアームもリムの内縁に沿って湾曲させ、使
用後にスイングアームもまたこの収納室内に収納するよ
うにするのが好ましい。好ましくは、収納室には採尿容
器に向かって指向した洗浄水噴射ノズルのような洗浄手
段を配置し、洗浄水を噴射させることにより使用後に採
尿容器とスイングアームを洗浄する。
【0026】スイングアームやそれを揺動させるための
モータのような駆動手段や収納室は便座に装着すること
ができる。他の実施態様においては、それらは便器のリ
ムに着脱自在に取り付けたフレームに搭載することがで
きる。
【0027】本発明の上記特徴や効果、ならびに、他の
特徴や利点は、以下の実施例の記載に従い明らかにす
る。
【0028】
【実施例】最初に、図1から図9を参照しながら、本発
明の尿サンプリング装置の第1実施例について説明す
る。図1はこの第1実施例に係る尿サンプリング装置を
備えた尿分析ユニットをトイレットの標準型の便器に取
付けたところを示し、図2は図1の尿分析ユニットのハ
ウジングを分解したところを示す。
【0029】これらの図面を参照するに、トイレット1
0は市販の標準型の水洗便器12を有し、この便器12
には本発明の尿サンプリング装置を備えた尿分析ユニッ
ト14が取付けられている。便器12は、ヴォルテック
ス型、サイフォン型、サイフォンジェット型、ウォッシ
ュダウン型、その他任意の形式の標準型のもので、通常
のボウル(便鉢)部16と洗浄水供給部18を有する。
図示した実施例では、洗浄水供給部はシスターン取付け
部18からなり、この取付け部18には従来型のシスタ
ーン20が周知の態様で取付けてあるが、シスターンに
代えて洗浄弁を備えた洗浄管から洗浄水を供給してもよ
い。
【0030】尿分析ユニット14は、後述するように便
器12に固定されるハウジング22を有し、このハウジ
ング22には便座24が回動可能に装着される。図示し
た第1実施例においては、本発明の尿サンプリング装置
26はこの便座24に組み込んである。ハウジング22
には、また、従来型の便蓋28が開閉可能に装着してあ
る。トイレットの側壁には、尿サンプリング装置26を
初めとする尿分析ユニット14の構成要素を制御し、か
つ、分析結果を出力するための制御ユニット30を設置
することができる。
【0031】尿分析ユニット14のハウジング22は、
例えば図2に示したように、ハウジング基板32と、上
部ケーシング34と、左右の下部ケーシング36および
38とで構成することができる。ハウジング22のこれ
らの部品は樹脂の射出成形により製造することができ、
ビスなどにより互いに一体に締結することによりハウジ
ング22を形成する。図2に示したように、標準型の便
器12にはボウル部16と洗浄水供給部18との間にお
いて1対の便座取付け穴40が設けてあり、これらの便
座取付け穴40を利用してハウジング22が取付けられ
る。このため、ハウジング22の基板32は、実公昭63
-6291号に開示されたように基板32の下面に2本のT
ボルト42をT溝嵌合により取付け、便座取付け穴40
にこれらのTボルトを挿通し、対応するナット44を締
結することにより、ボウル部16とシスターン取付け部
18との間において便器12の上面46に固定される。
【0032】図2からよく分かるように、基板32は便
器12に対して横断方向に延長する中央部分とこの中央
部分の両端から夫々前方へ延長する側方部分を有し、上
部ケーシング34も基板32に対応する形状になってい
る。従って、基板32と上部ケーシング34と左右の下
部ケーシング36および38は互いに協働してハウジン
グの中央部分22Cと左側方部分22Lと右側方部分2
2R(図1)を形成する。
【0033】図2に示したように、ハウジングの左側方
部分22Lには、尿サンプリング装置26によってサン
プリングされた尿サンプルを分析する測定ユニット48
と、尿サンプルやキャリヤ液を測定ユニット48に搬送
する電動シリンジポンプ50と、キャリヤ液タンク52
と、較正液タンク54を収容することができる。測定ユ
ニット48にはポーラログラフ方式或いは吸光光度計方
式のフローセルを用いることができる。ハウジング左側
方部分22Lには、また、指血圧計ユニット56を配置
し、被験者の左第2指に係合させることにより血圧を測
定するようにしてもよい。図示した実施例では、ハウジ
ング中央部分22Cには、洗浄ノズル58を備えた従来
型のビデ装置60と、従来型の温風乾燥装置62と、オ
ゾナイザーからなる従来型の脱臭装置64が配置してあ
り、尿分析ユニット14を備えたトイレット10を通常
の目的で使用する際に夫々の機能を提供するようになっ
ている。しかし、これらの追加的機能は不可欠ではな
く、省略することができる。ハウジングの右側方部分2
2Rには、ユニット14の電源装置66やビデ装置の操
作盤68を収納することができる。
【0034】次に図3から図9を参照しながら、便座2
4に組込まれた尿サンプリング装置26を説明する。図
3を参照するに、尿サンプリング装置26はフレーム又
はケース70を備え、このフレームはビス等により便座
24の下面に適宜取付けられる。フレーム70はほぼ便
座の輪郭に沿って湾曲しており、便座に装着した時には
概ね便座の下側に隠蔽されるようになっている。フレー
ム70には湾曲したスイングアーム72が回動可能に支
持してあり、電動駆動機構74によって揺動されるよう
になっている。図4からよく分かるように、スイングア
ーム72の上端はスピンドル76に取付けてあり、この
スピンドルは一対の軸受け78および80によってフレ
ーム70に軸支されている。スピンドル76はベルト伝
動機構を介してステッピングモータ82によって駆動さ
れる。このため、スピンドル76には被動ギヤ84が設
けてあり、歯付きベルト86が係合させてある。
【0035】図3からよく分かるように、モータ82は
スイングアーム72のスピンドル76からかなり後方に
引き離して配置してある。図5に示したように、便座2
4の下面には凹み88が形成してあり、モータ82およ
びベルト86の上部を収容するようになっている。この
ように、便座24の凹み88を利用してモータ82が収
蔵されるので、フレーム70を薄くすることができ、従
って、便器12のリム90の上面92と便座24の下面
との間の限られた上下方向間隔のスペースにフレーム7
0を配置するのが可能になる。また、モータ82が後方
に配置してあり、これに対応して便座24の後部の厚さ
の大きなところに凹み88が配置してあるので、凹み8
8の寸法を大きくすることができ、より大型のモータを
使用することが可能になる。
【0036】図6に示したように、モータ82の出力軸
はスピンドル94にスプライン連結してあり、このスピ
ンドルはフレーム70に固定された軸受けブロック96
に一対の軸受け98および100を介して回転可能に支
持されている。スピンドル94には駆動ギヤ102が設
けてあり、ベルト86が係合させてある。従って、モー
タ82を回転させれば、スイングアーム72が回転駆動
される。スイングアームを精密に位置決めするためには
ベルト86の垂るみを取るのが望ましい。そこで、図3
に示したように、フレーム70には上向きにばね付勢さ
れたスライダ104が配置してあり、このスライダには
ベルト86の下側ランに係合する従来型のテンションプ
リー(図面簡素化のため図示省略)が装着してある。モ
ータ82とベルト伝動機構を収容する室は、フレーム7
0と便座24の下面との間に挟まれたパッキン106に
よって密封され防水される。
【0037】スイングアーム72の下端108には採尿
容器110が設けてある。図7からよく分かるように、
スイングアーム72の下端108はスピンドル76、即
ち、スイングアーム72の回転軸線を通る半径方向面7
2Aに対して後方に向けて段違い状にオフセットしてあ
り、スイングアーム72を最も後方に回動させた極端位
置において採尿容器110を出来るだけ後方に位置決め
するようになっている。このように後方にオフセットし
てあるので、短いスイングアームを使用しながらも、女
性の場合のように比較的後方に落下する尿柱に採尿容器
を適合させることができる。
【0038】図8からよく分かるように、採尿容器11
0は、便器12に対して横断方向に延長する長軸をもっ
たほぼ矩形の入口開口112を有する浅い船底形を呈
し、その底部には尿溜まり114が形成されている。採
尿容器110には尿溜まり114の底に向かって開口す
るL字形の採尿管116が設けてある。尿溜まり114
に尿が溜まったことを検知するため、一対の被覆された
上部電極118および下部電極120が尿溜まりの中に
突出させてある。表面張力や表面の濡れによって電極取
付け部122の側壁やこれらの電極に付着する尿や洗浄
水の残留滴によってこれらの電極が不本意に短絡し、尿
の集積が誤検知されるのを防止するため、これらの電極
は、先端部のみを露出させ、残部は絶縁材で被覆してあ
ると共に、一方の電極120は短く、他方の電極118
は長くしてある。このように、不本意な短絡が防止され
るので、電極を互いに接近して配置することが可能とな
り、尿溜まり114の寸法を小さくし、採尿管116に
よる吸引効率を向上させることができる。
【0039】図示した実施例では、採尿容器110は、
直立した環状側壁124と、底壁126と、底壁126
に向かって後方に傾斜した前壁128と、底壁126に
向かって左方に傾斜した右壁130を有し、全体ではほ
ぼ平たい形状になっている。環状側壁124の後部右側
部分124Aは、後述する理由により、図7および図8
に示したように前方に傾斜させてある。
【0040】採尿容器110の入口開口112はステン
レス鋼などからなる金網132によって覆われており、
採尿容器110に降り注がれた尿が反射飛散したり異物
が侵入したりするのを防止するようになっている。L字
管116はスイングアーム72の中空内部を延長する可
撓性チューブ134に接続されている。このチューブ1
34はスピンドル76の中空内部を延長して図4に示し
たようにスピンドル76の窓136から後方に導かれ、
シリンジポンプ50に接続される。同様に、尿検知電極
118および120もスイングアームとスピンドル76
の中空内部を延長するリード線138および140に夫
々接続されている。これらのリード線は尿分析ユニット
14の制御回路に接続される。
【0041】図3に示したように、採尿装置26のフレ
ーム70は便座24の輪郭にほぼ沿って便座の左後部か
ら便座の前部まで延長している。図3および図9からよ
く分かるように、非使用時に採尿容器110とスイング
アーム72を収納するため、ボウル16に向かって下向
きに開口したチャンネル形状の収納洗浄室142を形成
する収納ケース144が設けてある。この収納ケース1
44は例えばフレーム70と一体形成することができ
る。この収納ケース144は、便器12のリム90の側
部から前部にかけてリム90の輪郭に沿って湾曲して延
長しており、リム90の内側に配置されるようになって
いる。
【0042】図3に示したように収納洗浄室142には
噴射ノズル146が指向させてあり、図9に実線で示し
た位置に収納された採尿容器110に圧力水を噴射し
て、使用後に採尿容器110とスイングアーム72を洗
浄するようになっている。噴射ノズル146はフレーム
70に取り付けた取り付けブロック148に固定するこ
とができ、収納洗浄室142内に収納された採尿容器1
10の鉛直方向中心よりもやや高くなるような位置に配
置することができる。噴射ノズル146には電磁弁(図
示せず)を介して水道管に接続されたホース150から
圧力水を供給することができる。チャンネル形状の収納
ケース144は後方に向かって寸法が小さくなり、排水
樋152を形成している。
【0043】非使用時には、採尿容器110は図9に実
線で示したように収納洗浄室142内に収納されてお
り、この状態で便座24は尿サンプリング装置26と共
に回動させることができる。使用位置においては、便座
24はクッション付きの脚部154(図5にはその2つ
が示してあり、図示しない他の2つはフレーム70の下
面に配置されている)によって便器のリム90の上面9
2に支持される。
【0044】採尿容器110はほぼ偏平に形成されてい
るので、図9に実線で示したように収納洗浄室142内
にほぼ垂直な姿勢で収納した時には、前後方向に狭い収
納洗浄室142内に容易に収納することができる。従っ
て、収納洗浄室142の前後方向寸法を小さくすること
により収納洗浄室142を便座24の下に出来るだけ隠
蔽し、外観の良い便座を提供することができる。
【0045】尿のサンプリングと分析にあたり、被験者
が便座24に着座し、制御ユニット30に設けられたス
タートスイッチ30Aを押すと、モータ82が回転して
スイングアーム72を回動させる。一般に、放尿方向に
は男女差があり、男性の場合には尿柱は比較的前方に落
下し、女性の場合には後方に落下する傾向にある。更
に、放尿方向には個人差もある。従って、使用者が男性
の場合には、採尿容器110が図9に仮想線で示した位
置Aの近傍に位置決めされるようにスイングアームを予
め回動させ、使用者の指令に応じて位置を微調整できる
ようにすることができる。
【0046】使用者は適切な位置に採尿容器110が持
ち来された時に採尿容器110に向かって放尿すること
ができる。位置A又はその近傍では、採尿容器110の
入口開口は前方に傾斜しているので、ペニスから前方に
発射されボウル16の比較的前方に落下するような軌跡
156に沿って飛来する尿柱は採尿容器110の入口開
口112にほぼ垂直に交わるであろう。従って、採尿容
器110はその開口面積をフルに利用して尿を受け取る
ことができる。
【0047】採尿容器110は横長の入口開口112を
有するので、放尿方向が左右に多少ずれたとしても、尿
柱が入口開口の横方向広がりの範囲内に落下する確率が
高く、効率良く尿を採取することができる。
【0048】採尿容器の傾斜した前壁128に落下した
尿飛沫は後方の尿溜まり114に向かって流れ、図9に
ハッチング領域で示したように尿溜まりに集積する。こ
のようにしてサンプリングされた尿は、シリンジポンプ
50によりL字形採尿管116と可撓性チューブ134
を介して吸引され、キャリヤ液タンク52内のキャリヤ
液と共に測定ユニット48に搬送して、定量分析に付さ
れる。
【0049】尿サンプルの吸引は、電極118および1
20からの信号により尿溜まり114内に上部電極11
8のレベルまで尿が集積したことが検出された時に自動
的に行うことができる。L字形採尿管116は尿溜まり
114の底部に開口しているので、気泡を取り込むこと
なく尿サンプルが吸引される。
【0050】測定ユニット48は、例えば、グルコース
酸化酵素の固定化膜を備えたポーラログラフ・フローセ
ルからなり、尿中のグルコース含有量に応じた信号を制
御ユニット30に出力する。制御ユニット30は測定ユ
ニット48からの信号に基づいてグルコース濃度を演算
し、表示部30Bに表示し、被験者の指令に応じてプリ
ンタ30Cに出力する。
【0051】女性の場合には、図9に矢印158で示し
たように、尿柱は男性の場合より後方にほぼ下向きに落
下する傾向にある。従って、使用者が女性の場合には採
尿容器110は仮想線で示した位置Bの近傍にほぼ水平
に位置決めすることができる。この位置では、採尿容器
110の入口開口112はほぼ水平な姿勢を取るので、
入口開口はほぼ下向きに落下する尿柱に対して垂直にな
る。従って、女性被験者から排泄された尿を効果的に回
収する。傾斜した前壁128と右壁130は採尿容器1
10に降り注がれた尿を尿溜まり114に流れるように
指向させる。回収された尿は図9にハッチング領域で示
したように尿溜まりに集積し、採尿管116から吸引さ
れる。採尿容器110は使用者の指令に応じ極端位置C
まで移動させても良い。
【0052】採尿が終わると、スイングアーム72を回
動させることにより採尿容器110は図9に実線で示し
た位置に戻される。次に、電磁弁を作動させることによ
り洗浄水がノズル146から噴射される。噴射された洗
浄水はスプレー或いはミストを形成し、チャンネル形状
の収納洗浄室142に沿って進行しながら、採尿容器1
10の外部を洗浄すると共に、スイングアーム72の表
面を洗浄する。噴射ノズル146は採尿容器110の中
心よりも高めに配置してあるので、採尿容器110とス
イングアーム72にかかった洗浄水は流下しながらそれ
らを洗浄する。スプレーの一部は洗浄室142の内壁に
よって前方に反射され、今や垂直な姿勢になっている採
尿容器110の金網132を通過して採尿容器の内部に
進入し、採尿容器の内部を洗浄する。金網132はやや
前方に傾斜させておくのが好ましい。そうすれば、洗浄
水が金網132を通過しやすい。
【0053】洗浄時には採尿容器110は垂直な姿勢に
なっているので、採尿容器の内部に進入した洗浄水は速
やかに排出される。収納洗浄室142は下方に開口して
いるので、使用済みの洗浄水はボウル16内に落下す
る。
【0054】採尿容器の側壁124の後部右側部分12
4Aは前方に傾斜させてあるので、採尿容器の内部に進
入した洗浄水は側壁部分124Aによって採尿管116
や電極118および120に向かって流れるべく案内さ
れ、それらを効果的に洗浄する。また、このように洗浄
水は採尿管116に向かって集められるので、シリンジ
ポンプ50により採尿管116から洗浄水を吸引させれ
ば、採尿管116と搬送チューブ134の内部を洗浄す
ることができる。
【0055】異物の侵入を防止するためには、金網13
2の網目は出来るだけ細かくするのが好ましく、少なく
とも採尿管116の内径よりも小さくする必要がある。
しかし、網目を細かくすればするだけ、洗浄水のスプレ
ーを通過させるのが困難になる。しかし、傾斜した側壁
部分124Aがあるので、採尿容器の内側に進入した限
られた量の洗浄水を最大限に利用することができる。図
8に示したように、ノズル146に面する採尿容器11
0の周壁124に切欠き160を設ければ、採尿容器の
内部の洗浄を促進することができる。
【0056】尿サンプリング装置26は便座24に装着
されているので、トイレットの通常の使用時や清掃の際
にはサンプリング装着26と共に便座24を回動させる
ことができる。便座を跳ね上げた時には、洗浄水の残留
滴は排水樋152によってフレーム70の後部まで案内
され、ボウルの後部に落下する。
【0057】図10および図11には本発明の尿サンプ
リング装置の第2実施例を示す。前述した第1実施例の
構成要素と共通する構成要素は同じ参照番号で示し、説
明は省略する。第1実施例との主な相違点は、収納洗浄
室142を便器12のリム90の後部の内側に配置し、
非使用時にはスイングアーム72を後方に揺動させるよ
うにしたことである。
【0058】この実施例においても、サンプリング装置
26のフレーム70は便座24に装着してある。収納洗
浄室142を形成する収納ケース144は便器のリム9
0の側部から後部にかけてリム90の内縁に沿って湾曲
して延長しており、第1実施例と同様にフレーム70と
一体形成されている。リム後部の収納洗浄室142から
ボウル前部の採尿位置Aまで採尿容器110を回動させ
るため、スイングアーム72はやや長くしてあると共
に、その回転軸線はボウル16のほぼ中央部の上方に配
置してある。従って、スイングアーム72は直接にモー
タ82に連結することができる。この実施例の使用と作
動の態様は、スイングアーム72が後方に揺動される点
を除き、前述した第1実施例と基本的に同様である。
【0059】図12には本発明の尿サンプリング装置の
第3実施例を示す。同様に、第1実施例の構成要素と共
通する構成要素は同じ参照番号で示し、説明は省略す
る。この実施例は、尿分析ユニット14を便器のリム9
0に引っ掛けて使用するように構成したことを特徴とし
ており、尿サンプリング装置26はこの尿分析ユニット
14に装着してある。
【0060】図12を参照するに、尿分析ユニット14
はハウジング180を有し、このハウジングは互いにス
ナップ嵌めされた上下2つの半体で形成することができ
る。ハウジング180にはフックとして作用する垂直ラ
グ182が形成してあり、ハウジングを便器のリム90
の側部に鉤掛けできるようになっている。
【0061】ハウジング180内には、第1実施例と同
様のポーラログラフ・セルなどからなる測定ユニット
(図示せず)、電動シリンジポンプ50、キャリヤ液タ
ンク52、較正液タンク(図示せず)、制御演算回路
(図示せず)、および採尿容器洗浄水の供給を制御する
ための電磁弁(図示せず)が収蔵してある。スタートス
イッチ30Aと分析結果を表示する表示部30Bはハウ
ジング180の上面に設けることができる。
【0062】ハウジング180の上部には採尿容器11
0を担持したスイングアーム72が軸支してあり、ハウ
ジング内に収蔵されたモータ(図示せず)により揺動さ
れるようになっている。収納洗浄室142を形成する収
納ケース144はハウジング180と一体成形すること
ができ、その荷重の一部はリム90に支承される。図示
した実施例においては、この収納ケース144は第1実
施例と同様にリム90の側部から前部にわたって延長さ
せてあり、非使用時に採尿容器110をリム90の前部
の内側に収納するように構成されている。しかし、図1
0および図11に示した第2実施例のように採尿容器1
10をリム90の後部の内側に収納するように構成して
もよい。
【0063】この第3実施例に係る尿サンプリング装置
26の使用と作動の態様は、第1実施例について前述し
たところと基本的に同様である。この尿分析ユニット1
4は自己完結型のユニットになっているので、洗浄水供
給ホース150を水道管に接続するだけで極めて簡単に
便器に取付けることができ、非使用時には容易に取り外
して適当な場所に保管することができる。
【0064】以上には本発明の特定の実施例を記載した
が、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の
設計変更を施すことができる。例えば、採尿位置におい
て受尿面積が大きくなり、収納位置において前後方向寸
法が小さくなる限り、採尿容器110の形状は適宜変更
することができる。また、スイングアーム72や収納洗
浄室142や洗浄ノズル146の形状は変更することが
でき、スイングアームは手動で揺動させてもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明の種々の特徴と効果については既
に随所で述べた。ここに要点を示せば、ほぼ平たい採尿
容器110を使用し、スイングアーム72と一体的に回
動させるようにしたので、尿柱の軌跡に対して採尿容器
110は常に最大の受尿面積を提供する。従って、確実
に採尿を行うことができる。非使用時にはスイングアー
ムの揺動に伴い採尿容器は垂直に保持されるので、狭い
収納洗浄室142に容易に収納することができる。
【0066】収納洗浄室を便器のリムの前部の近傍に配
置した実施態様においては、採尿容器を迅速に採尿位置
に揺動させることができるので、採尿準備の待ち時間を
短縮することができる。
【0067】収納洗浄室とスイングアームを便器のリム
の輪郭に合わせて湾曲させた場合には、非使用時には尿
サンプリング装置の構成要素はほぼ便座の下方に隠蔽さ
れるので、トイレットを通常の目的で使用する場合に使
い勝手が良い。
【0068】収納洗浄室に洗浄水噴射装置を設け、採尿
容器とスイングアームを一挙に洗浄するようにした場合
には、尿サンプリング装置を清潔に維持することがで
き、悪臭の発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係る尿サンプリ
ング装置を備えた尿分析ユニットを便器に取付けたとこ
ろを示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した尿分析ユニットのハウジ
ングの分解斜視図である。
【図3】図3は、図1に示した尿サンプリング装置の斜
視図で、収納洗浄室は1部切欠いて示してある。
【図4】図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図であ
る。
【図5】図5は、便座を裏返したところを示す斜視図で
ある。
【図6】図6は、図3のVI−VI線に沿った断面図であ
る。
【図7】図7は、図3に示したスイングアームの側面図
である。
【図8】図8は、図3に示した採尿容器の拡大斜視図
で、1部切欠いて示してある。
【図9】図9は、図3のIX−IX線に沿った断面図であ
る。
【図10】図10は、本発明の第2実施例に係る尿サン
プリング装置の1部切欠き斜視図である。
【図11】図11は、図10のXI−XI線に沿った断面図
である。
【図12】図12は、本発明の第3実施例に係る尿サン
プリング装置を備えた尿分析ユニットを便器に取付けた
ところを示す1部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
12: 標準型便器 16: 便器のボウル 24: 便座 26: 尿サンプリング装置 70: 尿サンプリング装置のフレーム 72: スイングアーム 90: 便器のリム 110: 採尿容器 144: 収納洗浄室

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準型の便器を備えたトイレットにおい
    て便座に着座した個人から排泄された尿をサンプリング
    するための装置であって:第1端部と第2端部とを備え
    たスイングアームと、スイングアームの前記第1端部を
    便器のリムの側部に隣接し該リム側部の上方に位置する
    水平な回転軸線を中心として回動可能に支持する支持手
    段と、スイングアームの前記第2端部に担持された比較
    的平たい採尿容器と、便器のリムの前部に近接する休止
    位置と便器のボウル空間内に位置する採尿位置との間で
    前記採尿容器を移動させるべく前記スイングアームを回
    動させる駆動手段とを備え、前記採尿容器は、リムの前
    部に近接する前記休止位置においてほぼ垂直な姿勢に保
    持され、スイングアームがその最下位置に揺動したとき
    にほぼ水平な姿勢に保持されるようにスイングアームに
    担持されていることを特徴とする尿サンプリング装置。
  2. 【請求項2】 前記採尿容器は便器の横断方向に延長す
    る長軸をもったほぼ矩形の入口開口を有する請求項1に
    基づく尿サンプリング装置。
  3. 【請求項3】 前記入口開口はスイングアームの前記回
    転軸線に垂直な線に対してほぼ垂直に延長している請求
    項2に基づく尿サンプリング装置。
  4. 【請求項4】 前記採尿容器は尿溜まりと低い周辺側壁
    を備え、前記側壁の一部は前記尿溜まりに向かって傾斜
    している請求項2に基づく尿サンプリング装置。
  5. 【請求項5】 前記採尿容器は、その後部に位置する尿
    溜まりと、前記尿溜まりに向かって傾斜した傾斜前壁を
    備え、傾斜前壁に注がれた尿が前記尿溜まりに向かって
    流れるようになっている請求項1から4のいづれかに基
    づく尿サンプリング装置。
  6. 【請求項6】 前記採尿容器は、尿溜まりと、前記尿溜
    まりの側方に位置し該尿溜まりに向かって傾斜した傾斜
    底壁を備え、傾斜底壁に注がれた尿が尿溜まりに向かっ
    て流れるようになっている請求項1から5のいづれかに
    基づく尿サンプリング装置。
  7. 【請求項7】 前記尿溜まりに尿が集積したことを検出
    するための1対の電極を備え、前記電極の少なくとも一
    方はその先端部のみが露出させてあり、前記露出先端部
    は採尿容器の側壁から離間してある請求項4から6のい
    づれかに基づく尿サンプリング装置。
  8. 【請求項8】 スイングアームの前記第2端部はスイン
    グアームの前記回転軸線に対して後方にオフセットして
    あり、採尿容器を後方にオフセットして支持している請
    求項1から7のいづれかに基づく尿サンプリング装置。
  9. 【請求項9】 前記採尿容器は前記休止位置においてリ
    ムの内側に保持されることを特徴とする請求項1から8
    のいづれかに基づく尿サンプリング装置。
  10. 【請求項10】 前記採尿容器は前記休止位置において
    便座の前部に少なくとも部分的に隠蔽される請求項9に
    基づく尿サンプリング装置。
  11. 【請求項11】 前記支持手段は便座に装着されたフレ
    ームからなり、前記フレームは実質的に便座に隠蔽され
    るような形状を有する請求項1から10のいづれかに基
    づく尿サンプリング装置。
  12. 【請求項12】 前記駆動手段は、スイングアームの前
    記回転軸線よりも後方に配置されたモータと該モータの
    回転を前記スイングアームに伝達する伝動機構を備えて
    なり、前記便座は下方に開口した凹みを備え、前記モー
    タの少なくとも一部は便座の前記凹みに収容されている
    請求項11に基づく尿サンプリング装置。
  13. 【請求項13】 前記伝動機構はベルト伝動機構を有す
    る請求項12に基づく尿サンプリング装置。
  14. 【請求項14】 前記支持手段は便器のリムに着脱自在
    に装着されたフレームからなる請求項1から10のいづ
    れかに基づく尿サンプリング装置。
  15. 【請求項15】 前記休止位置において採尿容器とスイ
    ングアームを洗浄する洗浄手段を更に備えている請求項
    1から14のいづれかに基づく尿サンプリング装置。
  16. 【請求項16】 前記洗浄手段は休止位置における採尿
    容器の側方に配置され採尿容器に向かって指向した洗浄
    水噴射ノズルからなり、前記採尿容器の側壁には洗浄水
    を受け入れる開口が設けてある請求項15に基づく尿サ
    ンプリング装置。
  17. 【請求項17】 前記洗浄手段は休止位置における採尿
    容器の側方に配置され採尿容器に向かって指向した洗浄
    水噴射ノズルからなり、前記噴射ノズルは休止位置にお
    ける採尿容器の鉛直方向中心よりも高い位置に配置され
    ている請求項15に基づく尿サンプリング装置。
  18. 【請求項18】 前記洗浄手段は休止位置における採尿
    容器の側方に配置され採尿容器に向かって指向した洗浄
    水噴射ノズルからなり、前記採尿容器の入口開口は網に
    よって覆われており、前記網は採尿容器の休止位置にお
    いて前方に傾斜するようになっている請求項15に基づ
    く尿サンプリング装置。
  19. 【請求項19】 標準型の便器を備えたトイレットにお
    いて便座に着座した個人から排泄された尿をサンプリン
    グするための装置であって:第1端部と第2端部とを備
    え便器のリムの形状に対応して湾曲したスイングアーム
    と、スイングアームの前記第1端部を便器のリムの側部
    に隣接し該リム側部の上方に位置する水平な回転軸線を
    中心として回動可能に支持するフレームと、スイングア
    ームの前記第2端部に担持された比較的平たい採尿容器
    と、便器のリムの前記側部とリムの前部との間の角度範
    囲にわたって便器のリムの形状に対応して湾曲して延長
    する下方に開口した溝形の収納室を備え該リムに近接し
    て該リムの内側に保持される収納部材と、前記収納室内
    の収納位置と便器のボウル空間内に位置する採尿位置と
    の間で前記採尿容器を移動させるべく前記スイングアー
    ムを回動させる駆動手段とを備え、前記採尿容器は前記
    収納位置において前記収納室内にほぼ垂直な姿勢に保持
    されると共にスイングアームがその最下位置に揺動した
    ときにほぼ水平な姿勢に保持され、前記スイングアーム
    および採尿容器は非使用時には前記収納室内にほぼ格納
    されることを特徴とする尿サンプリング装置。
  20. 【請求項20】 前記フレームは便座に装着されてお
    り、前記フレームは実質的に便座に隠蔽されるような形
    状を有する請求項19に基づく尿サンプリング装置。
  21. 【請求項21】 前記フレームは便器のリムに着脱自在
    に装着されており、前記フレームは便座を水平位置にし
    た時に便座にほぼ隠蔽されるようになっている請求項1
    9に基づく尿サンプリング装置。
  22. 【請求項22】 前記採尿容器とスイングアームが前記
    収納室内に収納された時に採尿容器とスイングアームに
    洗浄水を噴射する洗浄手段を備え、使用済みの洗浄水は
    便器のボウルに落下するようになっている請求項19か
    ら21のいづれかに基づく尿サンプリング装置。
  23. 【請求項23】 標準型の便器を備えたトイレットにお
    いて便座に着座した個人から排泄された尿をサンプリン
    グするための装置であって:第1端部と第2端部とを備
    え便器のリムの形状に対応して湾曲したスイングアーム
    と、スイングアームの前記第1端部を便器のリムの側部
    に隣接し該リム側部の上方に位置する水平な回転軸線を
    中心として回動可能に支持するフレームと、スイングア
    ームの前記第2端部に担持された比較的平たい採尿容器
    と、便器のリムの前記側部とリムの前部との間の角度範
    囲にわたって便器のリムの形状に対応して湾曲して延長
    する下方に開口した溝形の収納洗浄室を備え該リムに近
    接して該リムの内側に保持される収納部材と、前記収納
    洗浄室内に位置する収納位置と便器のボウル空間内に位
    置する採尿位置との間で前記採尿容器を移動させるべく
    前記スイングアームを回動させる駆動手段と、前記採尿
    容器とスイングアームが前記収納洗浄室内に収納された
    時に採尿容器とスイングアームに洗浄水を噴射する洗浄
    手段を備え、前記採尿容器は前記休止位置において前記
    収納洗浄室内にほぼ垂直な姿勢に保持されると共にスイ
    ングアームがその最下位置に揺動したときにほぼ水平な
    姿勢に保持され、前記スイングアームと採尿容器は使用
    後は前記収納洗浄室内に収納され前記洗浄手段から噴射
    された洗浄水によって洗浄されることを特徴とする尿サ
    ンプリング装置。
  24. 【請求項24】 前記収納洗浄室は使用済みの洗浄水が
    便器のボウルに落下するように構成されている請求項2
    3に基づく尿サンプリング装置。
  25. 【請求項25】 便座を立てたときに前記収納洗浄室に
    残留する洗浄水をボウルに落下させる手段を備えている
    請求項24に基づく尿サンプリング装置。
  26. 【請求項26】 標準型の便器を備えたトイレットにお
    いて便座に着座した個人から排泄された尿をサンプリン
    グするための装置であって:第1端部と第2端部とを備
    えたスイングアームと、スイングアームの前記第1端部
    を便器のリムの側部に隣接し該リム側部の上方に位置す
    る水平な回転軸線を中心として回動可能に支持する支持
    手段と、スイングアームの前記第2端部に担持されたほ
    ぼ平たい盆状の採尿容器と、便器のリムの前部に近接す
    る休止位置と便器のボウル空間内に位置する採尿位置と
    の間で前記採尿容器を移動させるべく前記スイングアー
    ムを回動させる駆動手段とを備え、前記採尿容器は、リ
    ムの前部に近接する前記休止位置においてほぼ垂直な姿
    勢に保持されるようにスイングアームに装着されている
    ことを特徴とする尿サンプリング装置。
  27. 【請求項27】 標準型の便器を備えたトイレットにお
    いて便座に着座した個人から排泄された尿をサンプリン
    グするための装置であって:第1端部と第2端部とを備
    えたスイングアームと、スイングアームの前記第1端部
    を便器のリムの側部に隣接し該リム側部の上方に位置す
    る水平な回転軸線を中心として回動可能に支持する支持
    手段と、スイングアームの前記第2端部に担持されたほ
    ぼ平たい盆状の採尿容器と、便器のリムの前部に近接す
    る休止位置と便器のボウル空間内に位置する採尿位置と
    の間で前記採尿容器を移動させるべく前記スイングアー
    ムを回動させる駆動手段とを備え、前記採尿容器はスイ
    ングアームがその最下位置に揺動したときにほぼ水平な
    姿勢に保持されるようにスイングアームに装着されてい
    ることを特徴とする尿サンプリング装置。
  28. 【請求項28】 標準型の便器を備えたトイレットにお
    いて便座に着座した個人から排泄された尿をサンプリン
    グするための装置であって:第1端部と第2端部とを備
    えたスイングアームと、スイングアームの前記第1端部
    を便器のリムの側部に隣接し該リム側部の上方に位置す
    る水平な回転軸線を中心として回動可能に支持する支持
    手段と、スイングアームの前記第2端部に担持されたほ
    ぼ平たい盆状の採尿容器と、便器のリムの前部に近接す
    る休止位置と便器のボウル空間内に位置する採尿位置と
    の間で前記採尿容器を移動させるべく前記スイングアー
    ムを回動させる駆動手段とを備え、前記採尿容器はスイ
    ングアームがほぼ垂直に揺動したときにほぼ水平な姿勢
    に保持されるようにスイングアームに装着されているこ
    とを特徴とする尿サンプリング装置。
  29. 【請求項29】 標準型の便器を備えたトイレットにお
    いて便座に着座した個人から排泄された尿をサンプリン
    グするための装置であって:第1端部と第2端部とを備
    えたスイングアームと、スイングアームの前記第1端部
    を便器のリムの側部に隣接し該リム側部の上方に位置す
    る水平な回転軸線を中心として回動可能に支持する支持
    手段と、スイングアームの前記第2端部に担持された比
    較的平たい採尿容器と、便器のリムの後部に近接する休
    止位置と便器のボウル空間内に位置する採尿位置との間
    で前記採尿容器を移動させるべく前記スイングアームを
    回動させる駆動手段とを備え、前記採尿容器は、リムの
    後部に近接する前記休止位置においてほぼ垂直な姿勢に
    保持され、スイングアームがその最下位置に揺動したと
    きにほぼ水平な姿勢に保持されるようにスイングアーム
    に担持されていることを特徴とする尿サンプリング装
    置。
  30. 【請求項30】 標準型の便器を備えたトイレットにお
    いて便座に着座した個人から排泄された尿をサンプリン
    グするための装置であって:第1端部と第2端部とを備
    え便器のリムの形状に対応して湾曲したスイングアーム
    と、スイングアームの前記第1端部を便器のリムの側部
    に隣接し該リム側部の上方に位置する水平な回転軸線を
    中心として回動可能に支持する支持手段と、スイングア
    ームの前記第2端部に担持された比較的平たい採尿容器
    と、便器のリムの前記側部とリムの後部との間の角度範
    囲にわたって便器のリムの形状に対応して湾曲して延長
    する下方に開口した溝形の収納室を備え該リムに近接し
    て該リムの内側に保持される収納部材と、前記収納室内
    の収納位置と便器のボウル空間内に位置する採尿位置と
    の間で前記採尿容器を移動させるべく前記スイングアー
    ムを回動させる駆動手段とを備え、前記採尿容器は前記
    収納位置において前記収納室内にほぼ垂直な姿勢に保持
    されると共にスイングアームがその最下位置に揺動した
    ときにほぼ水平な姿勢に保持され、前記スイングアーム
    および採尿容器は非使用時には前記収納室内にほぼ格納
    されることを特徴とする尿サンプリング装置。
  31. 【請求項31】 標準型の便器を備えたトイレットにお
    いて便座に着座した個人から排泄された尿をサンプリン
    グするための装置であって:第1端部と第2端部とを備
    え便器のリムの形状に対応して湾曲したスイングアーム
    と、スイングアームの前記第1端部を便器のリムの側部
    に隣接し該リム側部の上方に位置する水平な回転軸線を
    中心として回動可能に支持する支持手段と、スイングア
    ームの前記第2端部に担持された比較的平たい採尿容器
    と、便器のリムの前記側部とリムの後部との間の角度範
    囲にわたって便器のリムの形状に対応して湾曲して延長
    する下方に開口した溝形の収納洗浄室を備え該リムに近
    接して該リムの内側に保持される収納部材と、前記収納
    洗浄室内に位置する収納位置と便器のボウル空間内に位
    置する採尿位置との間で前記採尿容器を移動させるべく
    前記スイングアームを回動させる駆動手段と、前記採尿
    容器とスイングアームが前記収納洗浄室内に収納された
    時に採尿容器とスイングアームに洗浄水を噴射する洗浄
    手段を備え、前記採尿容器は前記収納位置において前記
    収納洗浄室内にほぼ垂直な姿勢に保持されると共にスイ
    ングアームがその最下位置に揺動したときにほぼ水平な
    姿勢に保持され、前記スイングアームと採尿容器は使用
    後は前記収納洗浄室内に収納され前記洗浄手段から噴射
    された洗浄水によって洗浄されることを特徴とする尿サ
    ンプリング装置。
  32. 【請求項32】 前記採尿容器は便器の横断方向に延長
    する長軸をもったほぼ矩形の入口開口を有する請求項2
    9から31のいづれかに基づく尿サンプリング装置。
  33. 【請求項33】 前記入口開口はスイングアームの前記
    回転軸線に垂直な線に対してほぼ垂直に延長している請
    求項32に基づく尿サンプリング装置。
  34. 【請求項34】 前記採尿容器は尿溜まりと低い周辺側
    壁を備え、前記側壁の一部は前記尿溜まりに向かって傾
    斜している請求項32に基づく尿サンプリング装置。
  35. 【請求項35】 前記採尿容器は、その後部に位置する
    尿溜まりと、前記尿溜まりに向かって傾斜した傾斜前壁
    を備え、前記傾斜前壁に注がれた尿が前記尿溜まりに向
    かって流れるようになっている請求項32に基づく尿サ
    ンプリング装置。
  36. 【請求項36】 前記採尿容器は、尿溜まりと、前記尿
    溜まりの側方に位置し該尿溜まりに向かって傾斜した傾
    斜底壁を備え、前記傾斜底壁に注がれた尿が尿溜まりに
    向かって流れるようになっている請求項32に基づく尿
    サンプリング装置。
  37. 【請求項37】 前記採尿容器は非使用時にはリムの内
    側に保持されることを特徴とする請求項29から36の
    いづれかに基づく尿サンプリング装置。
  38. 【請求項38】 前記採尿容器は非使用時に便座の後部
    に少なくとも部分的に隠蔽される請求項37に基づく尿
    サンプリング装置。
  39. 【請求項39】 前記支持手段は便座に装着されたフレ
    ームからなり、前記フレームは実質的に便座に隠蔽され
    るような形状を有する請求項29から38のいづれかに
    基づく尿サンプリング装置。
  40. 【請求項40】 前記支持手段は便器のリムに着脱自在
    に装着されている請求項29から38のいづれかに基づ
    く尿サンプリング装置。
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